JP2005126780A - メッキ液処理ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 メッキ槽1のメッキ液を取り出しメッキ槽に戻すポンプ2と、メッキ槽1からメッキ液を取り出してメッキ槽1に戻す間に、前記メッキ液の温度を調節する温度調節手段3と、前記メッキ液を浄化処理する浄化処理手段4とを備えていることを主要な特徴としている。
【選択図】 図1
Description
しかし、メッキ液の浄化処理のみではメッキ品質の低下を防止することはできず、メッキ液の温度がその品質に影響する。
従来は、メッキ液の温度制御(加熱又は冷却)が行われないか、あるいはメッキ液の浄化と温度制御とが別の循環系統で行われでいたので、不便であるとともに空間効率がわるかった。
図1は本発明に係るメッキ液処理ユニットの配管系統を示す概略構成図、図2は図1のメッキ液処理ユニット中のろ過器における分流器の部分拡大断面図、図3は図1のメッキ液処理ユニットの主要部を示す部分拡大断面図、図4は図1のメッキ液処理ユニットの温度調節手段(加熱器)の拡大断面図、図5はメッキ槽の一形態を示す断面図である。
メッキ液処理ユニットaは、メッキ槽1内のメッキ液を取り出してメッキ槽1に戻すように循環させるポンプ2、循環するメッキ液を加熱又は冷却してその温度を調節する温度調節手段3、メッキ液を浄化処理する浄化処理手段4、及び制御手段(制御手盤)5を備えている。
温度調節手段3は浄化処理手段4よりも上流側に設置されているのが好ましいが、浄化処理手段4の下流側に設置されていてもよい。
収容ボックス6内の漏水はトレイ62内に溜まるようになっており、トレイ62内に所定量以上の漏水が溜まると漏水センサ62aにより検出し、その検出に伴ない制御手段5によって警報ブザーや警報ランプ等の警報手段(図示しない)が作動するように構成されている。
タンク30の内部は、各ヒータ31が貫通した状態で所定の間隔に取り付けられた隔壁32により多数の室30a〜30eに分れている。各隔壁32には上下交互に連通孔320が形成され、一端方向の室30a内に流入したメッキ液は、順次他端方向の室30b〜30eにジグザグ状に流れる間に加熱されるように構成されている。
タンク30は、一端部が収容ボックス6の一方の側板60を貫通し、他端部が他方の側板61に固定された取付板65を貫通する状態で取り付けられている。
カバーボックス63の内底部には漏水センサ63aが取り付けられ、カバーボックス63内に所定量以上の漏水が溜まると漏水センサ63aがこれを検出し、その検出に伴ない制御手段5によって警報ブザーや警報ランプ等の警報手段(図示しない)が作動するように構成されている。
温度調節手段3のタンク30には内部温度を検出する温度センサ3aが設置されており、温度センサ3aによる検出温度が所定の設定温度を超えたときは、制御手段5により、温度調節手段3の作動(加熱)が停止するとともにポンプ2の作動(すなわちユニットaの作動)を停止するように制御される。このような構成により、ポンプ2の故障その他に起因する過熱による火災その他の事故の発生を防止するようになっている。
温度センサ3aの検出温度がその設定温度を超えたときは、例えばメッキ処理ラインを作動させる電気系統の通電を遮断することにより、ユニットaの運転をはじめメッキシステム全体の運転を停止するように制御するのが好ましい。
浄化処理手段4は、活性炭(吸着材)以外のろ材(織布、不織布、多孔質平膜、中空糸膜、逆浸透膜等)を用いた主ろ過器40と活性炭を用いた補助ろ過器41とから構成されている。
活性炭以外のろ材を用いた主ろ過器40と活性炭を用いた補助ろ過器41は、ろ材の相違により内部の流圧が異なるので、以下のように構成されている。
すなわち、主ろ過器40と補助ろ過器41は、それぞれの分流器40a,41aの部分でバルブ42を介して連通している。バルブ42が閉じた状態で温度調節器3を通過して主ろ過器40によりろ過されたメッキ液は、その全部が戻り配管6bを通じてメッキ槽1に戻される。バルブ42が開いた状態では、主ろ過器40によりろ過されたメッキ液の一部は戻り配管6bを通じてメッキ槽1に戻され、メッキ液の他の一部は補助ろ過器41によりさらに処理された後、戻り配管6bを通じてメッキ槽1に戻される。
バルブ42が開の状態にあるとき、補助ろ過器41ではメッキ液中から主ろ過器40で捕捉されなかった金属成分,有機物や浮遊物が捕捉されるが、メッキ槽1内のメッキ液中の金属成分の濃度によりバルブ42を開閉する。
補助ろ過器41の構成も主ろ過器40とほぼ同様である。
主ろ過器40で処理されたメッキ液と、補助ろ過器41で処理されたメッキ液は合流してメッキ槽1に戻されるようになっているが、それらは別の戻り配管によってメッキ槽1に戻すようになっていても差し支えない。
ポンプ2の故障その他の原因による温度調節手段3の過熱の際には、当該温度調節手段3の作動を停止すべく制御されるので、過熱に起因する火災その他の事故を防止することができる。
また、ユニットからの過剰漏水を警報することにより、漏水による事故を防止することができる。
同図において、PVCその他の硬質の合成樹脂からなるメッキ槽1内には、互いに連結された一対の取付板80が吊り下げられており、この取付板80にはバレル8が回転自在に取り付けられている。
バレル8は、小さな無数の孔を有する硬質の合成樹脂製の多孔板により断面多角形に形成されており、内側には小さなメッシュの網が内張りされている。バレル8の一辺面には、材料を投入したり取り出したりする図示しない蓋付の投入取出口が設けられており、中心部にはカソード7aが取り付けられている。
バレル8は、その一方の端板81が歯車になっており、歯車列82を介して図示しないモータにより一方向へ減速回転され、あるいは、所定角度ずつ正逆交互に回転されるようになっている。
各アノード7は、例えばPVCその他の合成樹脂製等の耐薬品性を有する材料でケース状に形成されたろ過枠71内へ収容されており、ろ過枠71の下部には上面板73に多数の吸い込み口74を有する吸引ボックス72が一体に形成されている。
前記ろ過枠71には、少なくともアノード7へ面する側に開口窓75が形成されており、前記吸引ボックス72とろ過枠71は、ポリエチレンその他の高分子繊維を編成した微細なメッシュのろ過袋70内に収容されている。
メッキ槽1の前記ろ過袋70が位置する部分以外の部分には、乱流促進用の適数の排出ノズル6cが設けられ、この排出ノズル6cはメッキ槽1の中央底部寄り位置へ設置されたヘッダー管6dへ適当な間隔で側面へ向く状態に取付けられている。このヘッダー管6dは、メッキ液処理ユニットaからメッキ液が戻る戻り配管6bと連通される。
メッキ槽1の容量が比較的小さい場合には、戻り配管6bをヘッダー管6dの一端部へ連通させ、メッキ槽1の容量が大きい場合には戻り配管6bをヘッダー管6dの両端部へ連通させる。
排出ノズル6cを通じてメッキ液がメッキ槽1内へ排出される(戻される)とき、その乱流によりメッキ液が攪拌される。
前記形態のではアノード7がプレート状であるが、例えば図6で示すように、外周のプレート枠7cの両面にラス板(又は網)7d,7dを張ったチタン製のアノードケース7bを、前記ろ過袋70内又はろ過枠71内へ収容し、このアノードケース7b内へ多数のチップ状又はボール状のアノードを投入した状態で設置しても実施することができる。
本発明に係るメッキ液処理ユニットにおいて、ワークの種類はメッキの形態によっては室温以下の定温のメッキ液を用いる場合には、温度調節手段3には冷却器を使用する。この場合には、当該冷却器は、メッキ槽1の温度センサ1aの検出値が所定の設定温度を超えたとき冷却を開始し、当該検出値が所定の設定温度未満のときに冷却を停止すべく制御されるように構成する。
1a,3a 温度センサ
2 ポンプ
3 温度調節手段
30 タンク
31 ヒータ
32 隔壁
4 浄化処理手段
40 主ろ過器
41 補助ろ過器
40a,41a 分流器
5 制御手段
6 収容ボックス
62 トレイ
63 カバーボックス
62a,63a 漏水センサ
Claims (7)
- メッキ槽(1)のメッキ液を取り出し当該メッキ槽(1)に戻すポンプ(2)と、メッキ槽(1)からメッキ液を取り出してメッキ槽(1)に戻す間に、前記メッキ液の温度を調節する温度調節手段(3)と、前記メッキ液を浄化処理する浄化処理手段(4)とを備えていることを特徴とするメッキ液処理ユニット。
- 前記温度調節手段(3)は浄化処理手段(4)の上流側に位置されている、請求項1に記載のメッキ液処理ユニット。
- 前記浄化処理手段(4)はろ過器である、請求項1又は2に記載のメッキ液処理ユニット。
- 前記浄化処理手段(4)は活性炭その他の吸着材以外のものをろ材とする主ろ過器(40)と活性炭その他の吸着材をろ材とする補助ろ過器(41)とを含み、主ろ過器(40)で処理されたメッキ液の一部が選択的に補助ろ過器(41)でろ過されるように構成されている、請求項1又は2に記載のメッキ液処理ユニット。
- 前記温度調節手段(3)は加熱器であり、当該加熱器は、メッキ槽(1)内のメッキ液の温度が所定の温度を超えたとき加熱を停止し、メッキ槽(1)内のメッキ液の温度が所定の温度未満のときに加熱を開始すべく制御される、請求項1〜4のいずれかに記載のメッキ液処理ユニット。
- 前記温度調節手段(3)は冷却器であり、当該冷却器は、メッキ槽(1)内のメッキ液の温度が所定の温度を超えたとき冷却を開始し、メッキ槽(1)内のメッキ液の温度が所定の温度未満のときに冷却を停止すべく制御される、請求項1〜4のいずれかに記載のメッキ液処理ユニット。
- 前記温度調節手段(3)である加熱器は、当該加熱器内が所定の温度を超えたとき加熱を停止すべく制御される、請求項5に記載のメッキ液処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003364544A JP2005126780A (ja) | 2003-10-24 | 2003-10-24 | メッキ液処理ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005126780A true JP2005126780A (ja) | 2005-05-19 |
Family
ID=34643493
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2005126780A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013514628A (ja) * | 2009-12-17 | 2013-04-25 | ロード・リミテッド・エルピー | 漏出感知に応用するための二重壁軸流電気ヒータ |
CN103088396A (zh) * | 2013-01-29 | 2013-05-08 | 惠州中京电子科技股份有限公司 | 一种pcb电镀铜槽药水处理方法 |
CN115976620A (zh) * | 2022-12-27 | 2023-04-18 | 成都海威华芯科技有限公司 | 一种电镀过滤系统的改进方法 |
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2003
- 2003-10-24 JP JP2003364544A patent/JP2005126780A/ja active Pending
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CN103088396B (zh) * | 2013-01-29 | 2015-10-28 | 惠州中京电子科技股份有限公司 | 一种pcb电镀铜槽药水处理方法 |
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