JP2005126228A

JP2005126228A - 油圧シリンダーで起伏するジブクレーン

Info

Publication number: JP2005126228A
Application number: JP2003393084A
Authority: JP
Inventors: Mitsuharu Komada; 充治駒田
Original assignee: Industrial Leasing Corp
Current assignee: Industrial Leasing Corp
Priority date: 2003-10-21
Filing date: 2003-10-21
Publication date: 2005-05-19

Abstract

【課題】従来の、クライミングクレーン、ジブクレーンのジブは１本の起伏ワイヤーを複数のシーブ間に何本も掛け、ジブの重さと吊り荷重を支えていた。この為、起伏ワイヤー、ブレーキ、シーブに掛かる負担が大きかった。これらの欠点を除き起伏ワイヤー、起伏ウインチを無くした、クライミングクレーン、ジブクレーンを提供する。
【解決手段】本発明は、ジブが起伏するクレーンの旋回体に支持される油圧シリンダーで起伏するボトムブームに、複数のシーブを頂部に設けたガントリーを支持し、ガントリーとジブの先方をペンダントで繋ぎ、旋回体の後方に複数のシーブを頂部に設けたサポートフレームを支持し、巻上ワイヤーの一方を巻上ドラムに巻き込みフックを通し、他方を複数のシーブと複数のシーブに通し、荷重を吊った時フックに掛かる巻ワイヤーの張力を用いてガントリーを引っ張りボトムブームを起伏する油圧シリンダーを補助する、油圧シリンダーで起伏するジブクレーン。
【選択図】図１

Description

この発明は、ジブクレーンのフックに掛かる荷重を用い巻上ワイヤーでシーブ効果を作り、ボトムブームの起伏を助け、油圧シリンダーの負担を軽減した、油圧シリンダーで起伏するジブクレーンに関する物である。

従来の、クライミングクレーン、ジブクレーンの起伏はウインチを用い、複数のシーブ間にワイヤーを数多く通し、ジブを起伏している。このため日常のシーブ、ワイヤー、ブレーキの維持と管理は重要であり、熟練した技術者が必要であった。

従来のクライミングクレーン、ジブクレーンの起伏ワイヤーはジブの重量と吊り荷重を支える構造であった。この為、起伏ワイヤー、ブレーキに掛かる負担は大きく、本発明はこれらの欠点を除き、起伏ワイヤー、起伏ウインチを無くした、クライミングクレーン、ジブクレーンを提供するのを目的としたものである。

ジブが起伏するクレーンの旋回体（９）に支持される油圧シリンダー（１１）で起伏するボトムブーム（５）に、複数のシーブ（４）を頂部に設けたガントリー（３）を支持し、ガントリー（３）とジブ（１２）の先方をペンダントロープ（１３）で繋ぎ、旋回体（９）の後方に複数のシーブ（２）を頂部に設けたサポートフレーム（１）を支持し、巻上ワイヤー（６）の一方を巻上ドラム（７）に巻き込みフック（８）を通し、他方を複数のシーブ（２）と複数のシーブ（４）に通し、荷重を吊った時フック（８）に掛かる巻ワイヤー（６）の張力を用いてガントリー（３）を引っ張りボトムブーム（５）を起伏する油圧シリンダー（１１）を補助する、油圧シリンダーで起伏するジブクレーン。

この発明の油圧シリンダーで起伏するジブクレーンは、フックに吊り荷重が掛かった重さに比例して、ジブを引き起こそうとする力をレストフレームとガントリーの頂部間のシーブに通した巻ワイヤーで作る為、次の利点がある。
▲１▼油圧シリンダーの負担は軽くなり、起伏ワイヤー、ブレーキの管理が無くなる。
▲２▼起伏動作によりサポートフレーム支持点とガントリー支持点ＢとＦの距離が変化し水平引き込み作用でジブを起こすとフックが下がり作業性が良くなる。
▲３▼巻ワイヤーでジブを起こすので油圧装置は小型で済み、省エネルギーである。
▲４▼油圧シリンダーのストロークで起伏の上限、下限が決まり安全である。
▲５▼使わない余った巻ワイヤーを巻き取りが出来、乱巻きが無く寿命が長くなる。

本発明は、図２、３、５に示すように、ジブクレーンのフック（８）が荷を吊り揚げた時、巻ワイヤー（６）に掛かる張力を利用する構造で、ガントリー（３）とサポートフレーム（１）のシーブ（２）とシーブ（４）間に複数掛け、シーブ効果の作用でシーブ数に比例してガントリー（３）のシーブ（４）を引っ張る力が発生し、ボトムブーム（５）を起こそうとする力はボトムブーム（５）を最小角（３４）に伏せた時が最大で、最大角（３３）に起こした時が最小となり、巻ワイヤー（６）でボトムブーム（５）を補助し、油圧シリンダー（１１）の負担が軽減される。

図１、２、３、５、に示すようにジブが起伏するクレーンの旋回体（９）に支持される油圧シリンダー（１１）で起伏するボトムブーム（５）に、複数のシーブ（４）を頂部に設けたガントリー（３）を支持し、ガントリー（３）とジブ（１２）の先方をペンダントロープ（１３）で繋ぎ、旋回体（９）の後方に頂部に複数のシーブ（２）を設けたサポートフレーム（１）を設け、巻上ワイヤー（６）の一方を巻上ドラム（７）に巻き込みフック（８）を通した他方を複数のシーブ（２）と複数のシーブ（４）に通し、荷重を吊った時フック（８）に掛かる巻ワイヤー（６）の張力を用いてガントリー（３）を引っ張りボトムブーム（５）を起伏する油圧シリンダー（１１）を補助し、油圧シリンダーの負荷を軽減する構造の、油圧シリンダーで起伏するジブクレーン。

図４、に示すようにジブストッパー（１５）を設け、ボトムブーム（５）を起こした時、後方へ転倒を防ぐものである。
巻上ドラムに一方を巻き取り、他方の使わない巻ワイヤーを余巻きウインチ（１６）に巻き取りが出来る構造の、油圧シリンダーで起伏するジブクレーン。

図３、に示すようにサポートフレーム支時点（３０）とガントリー支持点Ｂ（３１）はボトムブーム起き角（３３）が最大の時、最小スパン（３７）となりこの時ボトムブーム（５）を起こそうとする力は最小となる。
ガントリー支持点Ｆ（３２）ではボトムブーム伏せ角（３４）が最小時、最大スパン（３６）となりボトムブーム（５）を起こそうとする力は最大となる。

図５、に示すように左右の巻ドラム（７）から左右別々の巻ワイヤー（６）がガントリー（３）のシーブ（４）を通りジブ（１２）の先端から下り、フック（８）を通りガントリー（３）のシーブ（４）に戻り、サポートフレーム（１）のシーブ（２）とシーブ（４）間を通し、サポートフレーム（１）の頂部で尻手を支持し、片方でシーブ２車の４本掛けで生まれる力は、例として８０００ｋｇの吊り荷重で片方の巻ワイヤーに２０００ｋｇが掛かり、ボトムブーム（５）が最小角の時ボトムブーム（５）を起こそうとする力は１６０００ｋｇとなり、その分だけ、油圧シリンダー（１１）の負担が軽減される。

この油圧シリンダーで起伏するジブクレーンはクライミングクレーン、ジブクレーン、移動式のクローラークレーンにも利用出来るもので、起伏動作の多い作業での省エネルギー効果は大である。

実施例１を示す側面の一部カット図である。実施例１の全体を示す側面図である。実施例３のワイヤー張り角度を示す図である。実施例２を示す側面の一部カット図である実施例４を示す巻ワイヤーの一部カット図である

付号の説明

１、・・・サポートフレーム３０、・・サポートフレーム支持点
２、・・・シーブ３１、・・ガントリー支時点Ｂ
３、・・・ガントリー３２、・・ガントリー支時点Ｆ
４、・・・シーブ３３、・・ボトムブーム起き角
５、・・・ボトムブーム３４、・・ボトムブーム伏せ角
６、・・・巻ワイヤー３５、・・ボトムブーム支持点
７、・・・巻上ドラム３６、・・最大スパン
８、・・・フック３７、・・最小スパン
９、・・・旋回体
１１、・・油圧シリンダー
１２、・・ジブ
１３、・・ペンダントロープ
１４、・・吊り荷
１５、・・ジブストッパー
１６、・・余巻きウインチ

Claims

ジブクレーンの旋回体（９）に油圧シリンダー（１１）で起伏するボトムブーム（５）に、頂部に複数のシーブ（４）を設けたガントリー（３）を支持し、旋回体（９）の後方に複数のシーブ（２）を頂部に設けたサポートフレーム（１）を支持し、巻上ワイヤー（６）の一方を巻上ドラム（７）に巻き込みフック（８）を通し、他方をサポートフレーム（１）のシーブ（２）とガントリー（３）のシーブ（４）に通し、巻上ワイヤー（６）に掛かる張力を用いてガントリー（３）を引っ張る構造を特徴とする、油圧シリンダーで起伏するジブクレーン。