JP2005125859A - 座席装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 走行時,停止時等の状況に応じて自動又は手動で座面の高さ及び硬さ又は形状を調整可能な座席装置を提供する。
【解決手段】 ボトムプレート1上にクッション材2を配設し、クッション材2を表皮材3で被覆してなる前部座席4及び後部座席5を有する自動二三輪車用の座席装置Sであって、ボトムプレート1と表皮材3との間に配設されたエアクッション11及びサイドエアクッション21と、気体を供給するエアポンプ80と、エアポンプ80とエアクッション11及びサイドエアクッション21との間に配設され内部圧力を所定値に保持する給排気部90と、外部信号に基いて座面4aの高さ及び硬さ又は形状変更のために給排気部90を制御する制御部60と、を備えた。エアクッション11は、上表皮14aおよび下表皮14bが非伸縮性の繋ぎ糸15によって互いに連結されてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は座席装置に係り、特に、自動二輪車,自動三輪車の座席の硬さや高さ等を調整可能な座席装置に関する。
自動二輪車のシートは、合成樹脂等で形成されたボトムプレート上面に発泡材でできたクッション材を敷き、これをビニールレザー等の表皮材で包み、表皮材の周囲をボトムプレートの底面側に曲げて固定して構成されている。このようなシートにおいて、ボトムプレートと表皮材との間に内部へ充填される空気量を調節可能なエアクッションを配設したものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載の自動二輪車用シートは、クッション材の代わりに水又はゲル状物質を注入した流動体袋及びエアクッションを使用したものであり、ボトムプレート上面にこれらが載置されて表皮材で覆われた構成となっている。流動体袋は2つのエアクッションによって車体進行方向に対して左右両外側から挟まれた状態になっており、エアクッションの外側には外側への膨らみを防止するための支え板が配設されている。エアクッションは手動の空気ポンプで内部へ充填される空気量を調節可能である。内部への空気注入量を多くするとエアクッションは膨らむが、支え板によって外側への変形が規制されているため内側の流動体袋が左右両側から中央に押圧されて変形して高くなり、これによって座席のクッションが硬くなる。空気注入量を少なくすると、エアクッションが流動体袋を押す力が弱くなって流動体袋は高さが低くなり、座席のクッションが柔らかくなる。
また、特許文献2に記載のオートバイ座席は、ベースの上面に複数のチャンバが水平方向及び高さ方向に配置され、これらをフォームラバークッションが覆い、さらにこれらを伸縮性座席カバーが包み込む構成となっている。チャンバには、外部から手動ポンプ、電気ポンプ、圧縮空気貯蔵タンク等から圧縮空気を挿入可能である。これら複数のチャンバにそれぞれ独立に空気を注入することにより、座席の高さ及び硬さを調節することが可能である。
特開平10−273080号公報(第2−3頁、図1−3) 特開平10−291486号公報(第2−4頁、図1)
大型スクータでは、座面が地上面から高い位置に設定されているので、走行時には視界が良好となるが、信号待ち等の停止時には乗員の足が地上面に届きにくいという問題がある。特許文献1,2に記載の自動二輪車用シートは、注入空気量を調整することにより座面の高さ等を調節可能であるが、走行時,停止時等の状況に応じて容易に乗員が座面の高さや硬さ等を調節することはできないという不都合があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、走行時,停止時等の状況に応じて自動又は手動で座面の高さ及び硬さ又は形状を調整可能な座席装置を提供することにある。
前記課題は、ボトムプレート上にクッション材を配設し、該クッション材を表皮材で被覆してなる座席を有する自動二三輪車用の座席装置であって、前記ボトムプレートと表皮材との間に配設され気体を充填可能なエアクッションと、該エアクッション内に気体を供給するエアポンプと、該エアポンプと前記エアクッションとの間に配設され該エアクッション内の圧力を所定の圧力に保持する給排気部と、外部信号に基いて前記エアクッションの内部圧力を調整して、前記座席の座面の硬さ又は形状を変更するように前記給排気部を制御する制御部と、を備えることにより解決される。
このように本発明によれば、ボトムプレートと表皮材の間にエアクッションが配設され、このエアクッションに気体を供給するエアポンプと、エアポンプからの圧縮空気をエアクッションに供給して内部の圧力を所定の圧力に保持する給排気部を備え、さらに外部信号に基いてエアクッション内の圧力を変更して座席の座面の硬さ又は形状を変更するように制御を行なう制御部を備えることにより、乗員の体格・体重に応じて座面の硬さ又は形状が調整可能であり、乗員の好みに応じた良好な着座感を得ることができる。また、座席の硬さ等を走行状況等に応じて調節することができる。
また、前記エアクッションには、前記座席の座面の下部に配設され、相対する表皮が非伸縮性の繋ぎ糸によって互いに連結されてなるメインエアクッションが含まれ、該メインクッションは、内部圧力に応じて高さ及び硬さを調整可能であれば好適である。このように相対する表皮が非伸縮性の繋ぎ糸によって互いに連結されてなるメインエアクッションが採用されれば、このメインエアクッション内にエアポンプから圧縮空気を供給してもエアクッションは繋ぎ糸以上の高さには変形せず、また、メインエアクッションの外側面は繋ぎ糸によって曲線的にならずに一定の形状が保持される。これによりメインエアクッションは所定の高さ以下で高さの調整が可能であると共に、所定以上加圧されると所定の高さを維持したまま硬さのみを変更することができる。
また、前記エアクッションには、前記座席の座面の外側角部であって前記座席に着座した乗員の腿下と当接する部位の近傍に配設されたサイドエアクッションが含まれ、
該サイドエアクッションは、内部圧力に応じて乗員の腿と当接する部位の張り出し量又は硬さを調整可能であれば好適である。このようにサイドエアクッションが配設されれば、このサイドエアクッション内の圧力を高圧にすれば、座面の角部が外側へ突出するようになるので、例えば、走行中には座面を拡げることができ、広範囲で体重を支えることができる。また、座面の外側端部であって乗員の腿と当接する部位に配設されることにより、長時間走行中に腿下と外側角部との当たり具合を変更したくなった場合には、低圧にして角部を内側へ変位させれば、角部の腿下への当り面が曲線的となる。また、停止中に低圧にすることにより乗員の足付き性が向上される。
また、前記制御部は、前記外部信号に基いて前記自動二三輪車が走行中であることを検出したときには前記エアクッション内の圧力を所定圧力に保持し、前記外部信号に基いて前記自動二三輪車が停止中であることを検出したときには前記エアクッション内の圧力を前記所定圧力よりも低圧に保持するように前記給排気部を制御すれば好適である。このように、自動二三輪車の走行中にはエアクッション内の圧力を所定圧力に保持し、停止中にはエアクッション内の圧力を低圧に保持すれば、走行時には座面が拡がり且つ座面が固めに調整されるので着座感が向上され、停止時には実質的に座面が低くなるので足付き性が向上されるので好適である。
また、前記外部信号は、前記自動二三輪車の速度信号であって、前記制御部は、前記速度信号に基いた前記自動二三輪車の移動速度に応じて前記エアクッション内の圧力を変更するように前記給排気部を制御すれば好適である。このように、移動速度に応じてエアクッション内の圧力が変更されれば、高速走行や低速走行に応じた座面の硬さ等が自動的に調整され、乗員は快適に運転することができると共に、乗員の運転による疲労感を生じさせにくくすることができる。
また、前記制御部に操作信号を送出する操作パネルを備え、前記制御部は、前記操作信号に基いて前記給排気部を制御すれば好適である。このように、操作パネルにより乗員がエアクッションの圧力を調整可能であれば、乗員は座面の硬さや高さを好みに応じて変更することができるので好適である。
また、前記表皮材の裏面側にはヒーターが配設されれば、乗員は走行中、快適に運転することができる。
本発明によれば、座面下部にエアクッションを配設し、エアポンプ,給排気部,制御部を設けてこのエアクッションの内部圧力を外部信号に基いて自動又は手動にて適宜変更可能に制御するように構成したので、走行時,停止時等の状況に応じて自動又は手動で座面の高さ及び硬さ及び形状を調整可能な座席装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1乃至図20は座席装置の一実施形態に係るものであり、図1は座席装置の説明図、図2は図1の前部座席の説明図、図3は図1の前部座席の断面図、図4はエアクッションの説明図、図5はエアクッションの断面図、図6はサイドエアクッションの説明図、図7は硬さ調整機構の構成図、図8は操作パネルの説明図、図9は硬さ調整機構の動作を示す説明図、図9乃至図11は硬さ調整機構の動作を示す説明図である。図12及び図13はバックレストの説明図である。図14及び図15はサイドサポートの説明図である。図16は別実施形態に係るサイドサポートの説明図である。図17及び図18は後席バックレストの説明図、図19は後席バックレストの部分拡大説明図である。図20は位置調整機構の構成図である。
図21乃至図29は座席装置の他の実施形態に係るものであり、図21はバックレストの説明図、図22はバックレストの側面説明図、図23及び図24はサイドサポートの説明図、図25はサイドサポートの動作を示す説明図である。図26は後席バックレストの側面説明図、図27は後席バックレストの正面説明図、図28は後席バックレストの動作を示す説明図、図29は位置調整機構の構成図である。
本発明の座席装置Sは、自動二輪車や自動三輪車等に好適に搭載されるものであって、本実施形態では大型スクータに搭載される例を示すものである。座席装置Sは、図1に示すように前部座席(メインシート)4と、前部座席4の後端から隆起して一段高い後部座席5とを備え、前部座席4と後部座席5との間には、乗員の腰部を支持する可動式のバックレスト6及びサイドサポート7が配設されている。また、後部座席5の後端には可動式の後席バックレスト8が配設されている。前部座席4及び後部座席5は、合成樹脂等で形成されたボトムプレート1の上面に発泡材からなるクッション材2が載置され、これらを所定形状に成形されたビニールレザー等の表皮材3で覆い、表皮材3の端部がボトムプレート1の裏側縁部に固定された構成である。前部座席4と後部座席5は、ボトムプレート1上に載置されたクッション材2及び表皮材3によって所定形状に構成され、それぞれ上面に座面4a,5aが形成されている。
前部座席4には、図1及び図2に示すように、座面4aの下側に略矩形状のメインエアクッション(エアクッション)11が配設されており、また座面4aの左右両外側端部(角部4b)近傍に沿って略円筒状の長尺なサイドサポートエアクッション(サイドエアクッション)21が配設されている。これらの内部圧力は自動的に設定保持されるが、後述する操作パネル70を操作することにより手動にて変更することもできるようになっている。
図3のAは、乗員が着座したときに荷重が掛かる部分である。また、Bは乗員の座骨部分が当接して特に大きな荷重が掛かる部分である。また、Cは角部4aのうち乗員の腿下が当接して荷重が掛かる部分である。エアクッション11は上記B部を含むA部の下部に配設され、またサイドエアクッション21は上記C部の下部に配設されている。
バックレスト6及びサイドサポート7は、後述するようにそれぞれプレート33,43上にクッション材2a,2bが配設され、これらを表皮材3aにて覆うようにして形成されている。また、後席バックシート8は、プレート53上にクッション材2cが載置され、これらを表皮材3cで覆うようにして形成されている。
バックレスト6はエアシリンダ31によって手動又は自動で前後方向に位置調節可能となっている。バックレスト6は乗員の腰部を支持することによって乗り心地を向上させ、特に高速走行する場合には、乗員の体を安定的に支持することができる。乗員は、操作パネル70を操作することにより走行中及び停止中に、体格や運転姿勢に応じてバックレスト6の前後位置の調整を行なうことが可能である。また、走行状況に応じて自動的にバックレスト6の位置調整が行なわれるように構成されている。
サイドサポート7は、バックレスト6の左右両側にそれぞれヒンジ48によって回動可能に取付けられており、バックレスト6の後部に配設されたエアシリンダ41を作動させることによって、その開度が調整可能である。サイドサポート7は、乗員の腰部を両側からサポートして走行中の乗員の運転姿勢を補助することが可能であり、また、これにより長時間走行しても疲労しにくくすることができる。乗員は、体格に応じてバックレスト6と共に、サイドサポート7の開度を走行中及び停止中に操作パネル70を操作することによって手動で調整可能である。また、走行状況に応じてサイドサポート7の開度が自動的に調整されるように構成されている。
後席バックレスト8は、通常時は後部座席5の後方へ倒伏した倒伏位置に保持され、後部座席5の座面5aと略面一となるように水平面が形成されている。これにより、後部座席5の実質的な面積が広がり、後部座席5及び後席バックレスト8を一体的に荷物スペースとして利用することができる。また、後席バックレスト8は、座面5aに対して起立する方向に回動可能に取付けられており、エアシリンダ51の作動によって倒伏位置から起立位置の角度範囲内で手動又は自動的に角度調整が可能となっている。後部座席5に乗員が座る場合には、後席バックレスト8を起立方向に作動させ、乗員の背もたれとして利用することができる。このように、後席バックレスト8は背もたれと荷物のキャリアとを兼用している。また、走行中においても操作パネル70を操作することにより手動で角度調整が可能である。また、走行状況に応じて後席バックレスト8の角度が自動的に調整されるように構成されている。
次に本実施形態の座席装置Sにおける前部座席4の硬さ調整機構について説明する。硬さ調整機構によって座面4aの硬さ,高さ及び角部4bの形状の調整が可能である。図3に示すように、ボトムプレート1の上に略矩形状のエアクッション11が載置されている。エアクション11は、座面4aの乗員の臀部が当接する部分の下部に配置されている。また、クッション材2の内部には、略円筒形状のサイドエアクッション21が前部座席4の角部4b(座面4aの外側端部)に沿って配設されている。角部4bは、停止時及び走行時に乗員の腿と当接して加圧される。
また、座面4aにおける表皮材3の裏側には薄布状のヒーター17が配設されており、操作パネル70を操作してヒーター17を作動させると、電流がヒーター17内に流れて座面4aを暖めるようになっている。ヒーター17には温度センサ17aが取付けられており、所定温度以上に暖められた場合には、電流の供給が自動的に停止されるようになっている。なお、ヒーター17は、後部座席5に配設されていてもよい。
エアクッション11は、図4及び図5に示すように、非伸縮性で不通気性の上表皮14aおよび下表皮14bが重ね合わされて袋状に構成されており、エアクッション11の一端部には、内部に空気を供給したり、内部に導入された空気を外部へ排出したりするための接続口12が設けられている。そして、接続口12には、後述するエアポンプ80側へ延びるチューブ91が接続されている。
エアクッション11の内部には、上表皮14aと下表皮14bとを繋ぐ非伸縮性の繋ぎ糸15が複数設けられている。この繋ぎ糸15は、略同一の長さに構成されると共に、上表皮14aおよび下表皮14bの内側全面に適宜の間隔で設けられている。これにより、エアクッション11への空気注入量が少ないときには、図5(A)に示すように繋ぎ糸15は弛んだ状態となるが、エアクッション11への空気注入量が多いときには、図5(B)に示すように繋ぎ糸15が緊張した状態となり、上表皮14aと下表皮14bとの距離が略一定に保たれるようになっている。そして、エアクッション11が十分に加圧されて繋ぎ糸15が緊張した状態では、局所的に凹凸等が生ずることなく、上表皮14aおよび下表皮14bの平面状態が保持され、エアクッション11全体が所定の高さHに保たれるようになっている。
従来のエアクッションでは、加圧するにしたがい、エアクッション自体の形状が曲線的になり、表面を平面状に保つことが難しかった。これに対し、本実施形態のエアクッション11では、高さHとなるまで加圧された後は、さらに内部に空気を供給しても繋ぎ糸15により高さはHのまま維持され、全体の形状を一定に維持することができる。したがって、エアクッション11は、形状は維持されたままで、硬さのみを調整することが可能である。
このように構成されているので、エアクッション11内部への空気注入量を調整することによって、前部座席4では、地表面から座面4aまでの高さを高さHの範囲内で可変調整することができる。さらに、エアクッション11の高さを高さHとした状態で形状は変化させずに(すなわち、前部座席4の座面4aの大きさを変化させることなく)、硬度のみを変化させることができる。これにより、乗員は座面4aを好みの硬度に調整することができる。
また、非伸縮性の繋ぎ糸15によって上表皮14aと下表皮14bとが繋がれた構成であるので、エアクッション11は最も高くなった状態(高さH)で、外力に対して変形し難くなる。これにより、スクータが横揺れ等しても前部座席4が揺動し難くなるので、乗員は安定して運転姿勢を保持することができる。
サイドエアクッション21は、図6に示すように、合成ゴム等の伸縮性材料によって略円筒形状に形成されたものである。そして、中央部には接続口22が設けられており、接続口22には後述するエアポンプ80側へ延びるチューブ91が接続されている。サイドエアクッション21は伸縮性材料で形成されているので、外力が掛かると変形し撓むことが可能である。後述するように、サイドエアクッション21内が十分に加圧されているときには、前部座席4の角部4bが外側へ張り出し座面4aが広く形成される。一方、サイドエアクッション21内が減圧されると、所定の張力でクッション材2を覆う表皮材3の弾性力によって内側に押圧されて楕円状に変形し、角部4bは内側へ変位する。このように、サイドエアクッション21によって角部4bが外側へ張り出す量を調整可能である。角部4bが内側へ変位することにより、乗員の足が地表面に届き易くなり、スクータ停止時の乗員の足付き性が向上される。
また、角部4bが外側へ突出した状態では角部4bと乗員の腿との当たりが局所的になり、さらにサイドエアクッション21の内圧を大きくすればより角部4bのクッション性を硬い感じにすることができる。一方、角部4bが内側へ押圧された状態では角部4bの乗員の腿下への当り面が曲線的になるので乗員の腿との接触面積が大きくなると共に、腿への当たりを柔らかくすることができる。例えば、長時間走行するような場合には、角部4bを内側へ変位させた状態とすることができる。
図7に前部座席4の硬さ調整機構の構成図を示す。硬さ調整機構は、エアクッション11及びサイドエアクッション21と、外部からの信号を受け取り硬さ調整等の制御を行う制御部60と、圧縮空気を供給するエアポンプ80と、エアクッション11内の圧力を所定圧力に保持する給排気部90とを備えて構成されている。給排気部90は、エアポンプ80からの高圧縮空気を減圧調整するレギュレータ92と、レギュレータ92から供給される圧縮空気を下流側へ供給するための給気用電磁弁93a,93bと、エアクッション11内の空気を排気するための排気用電磁弁94a,94bと、エアクッション11内の圧力を測定し所定の信号を出力する圧力センサ96a,96bと、圧力センサ96からの動作信号を受けて電磁弁93,94を作動させるリレー95a,95b等から構成されている。
エアポンプ80は、圧縮空気を供給してエアクッション11内を加圧するためのものである。このエアポンプ80は、気体(例えば、二酸化炭素など)が充填されたボンベや、空気を圧縮して外部に放出するエアコンプレッサ等により構成されている。このエアポンプ80は、一定の圧力により気体を継続して吐出するようになっており、エアポンプ80の吐出口は、チューブ91を介してレギュレータ92の吸入口に接続されている。
制御部60は、スクータ側から供給される速度信号、アイドルストップ信号、後述する操作パネル70からの操作信号、圧力センサ96からの圧力信号、位置スイッチ35,45,55からの位置信号、押圧スイッチ36,46,56からの押圧信号等によってエアクッション11,サイドエアクッション21の圧力の調整等をするためのものであり、基板上に外部からの信号を受け取る入力部、圧力センサ96等に動作信号を出力するための出力部、外部からの入力信号に応じて演算処理等を行なう演算部等の電気回路が配設されて構成されている。
レギュレータ92はエアポンプ80から吐出される気体の流量を一定にするためのものであり、レギュレータ92の吸入口はエアポンプ80の吐出口に接続され、レギュレータ92の吐出口は給気用電磁弁93a,93bの吸入口に接続されている。
給気用電磁弁93a,93bは、それぞれリレー95a,95bから出力される動作信号に応じて作動することによって絞り量を調整し、下流側の圧力を圧力センサ96a,96bによる設定圧力に保持する。給気用電磁弁93aの吐出口は、エアクッション11の接続口12、圧力センサ96a、排気用電磁弁94aに接続されている。また、給気用電磁弁93bの吐出口は、サイドエアクッション21の接続口22、圧力センサ96b、排気用電磁弁94bに接続されている。
圧力センサ96a,96bは、エアクッション11又はサイドエアクッション21内に充填された気体の圧力を検出すると共に、この検出した圧力と設定圧力とを比較してリレー95a,95bを動作させる。この圧力センサ96a,96bは、導入される気体の圧力を測定するセンサ素子の他に、予め設定圧力値を設定し、検出した圧力と設定圧力値とを比較して動作信号を出力する電気回路等により構成されている。圧力センサ96a,96bは、制御部60から加圧または減圧に応じた動作信号を受け取ると、この動作信号に基づいて設定圧力値を変更する。また、圧力センサ96は、検出した圧力値に相当する圧力信号を制御部60へ出力している。
リレー95a,95bは、それぞれ圧力センサ96a,96bから出力される動作信号に基づいて給気用電磁弁93a,93b、排気用電磁弁94a,94bを作動させ、これらの絞り量を調整することができるように構成されている。
排気用電磁弁94a,94bは、それぞれリレー95a,95bから出力される動作信号に応じて作動することによって絞り量を調整し、エアクッション11内又はサイドエアクッション21内の圧力を設定圧力値にしたり、エアクッション11内又はサイドエアクッション21内に充填された気体を外部に放出したりする。
そして、本実施形態に係る座席装置Sでは、上記エアポンプ80、制御部60等は、ボトムプレート1の下側等防水された部位に配設されている。
操作パネル70は、乗員が停止時に操作することが容易なように、スクータの計器パネル付近の車体に配設されている。なお、操作パネル70は、乗員が手動で各機構を作動させたいときに使用するものである。操作パネル70には、図8に示すようにヒータースイッチ72、作動表示ランプ71、硬度調整スイッチ73、腿下サポートスイッチ74、バックレスト調整スイッチ75、サイドサポート調整スイッチ76、後席バックレスト調整スイッチ77が配設されている。
ヒータースイッチ72はヒーター17を作動または停止させるためのスイッチである。ヒータースイッチ72を「ON」にセットすると、図7に示すように操作信号が制御部60へ送出され、制御部60は操作信号を受け取るとヒーター17へ電流を供給する。温度センサ17aは、制御部60とヒーター17との間に配設されており、所定温度以上の温度を検出すると接点が開いて電流の供給を停止するようになっている。作動表示ランプ71は、ヒーター17へ電流が供給されているときに点灯するようになっている。なお、別途温度センサを設け、温度センサにより設定温度以下となったことを検知したときに、制御部60へ検出信号を出力し、制御部60が自動的にヒーター17へ電流を供給するように構成してもよい。
硬度調整スイッチ73は、エアクッション11への空気注入量を調節して硬さ調整をするときに使用するモーメンタリスイッチである。「加圧」,「減圧」のいずれかにスイッチを倒すことにより、エアクッション11を加圧または減圧するための信号が制御部60へ出力される。
腿下サポートスイッチ74は、サイドエアクッション21への空気注入量を調節して角部4bの形状の調整を行なうときに使用するモーメンタリスイッチである。サイドエアクッション21は、停止時には自動的に内部圧力が所定の圧力まで減圧されるが、乗員が腿下サポートスイッチ74を減圧または加圧方向に操作して、手動で停止時の足付き性を微調整することができる。また、走行時には自動的に所定内部圧力まで加圧されるが、例えば、長時間の走行時に腿と角部4bとの当たりを柔らかい感じにしたいときにはスイッチを減圧方向に作動させて角部4bを柔らかめに調整したり、高速走行時には座面を広くとるためにスイッチを加圧方向に作動させて角部4bを外側に突出させるように調整したりすることができる。
バックレスト調整スイッチ75は、バックレスト6を前後方向に位置調整するときに使用するモーメンタリスイッチである。サイドサポート調整スイッチ76は、サイドサポート7の開度を調整するときに使用するモーメンタリスイッチである。後席バックレスト調整スイッチ77は、後席バックレスト8の角度調整を行なうときに使用するモーメンタリスイッチである。
これらのモーメンタリスイッチは、いずれかのスイッチポジション(例えば、「加圧」または「減圧」、「前」または「後」等)にスイッチを倒している間中、制御部60へ対応する操作信号が出力されるものである。制御部60はこの操作信号を受けて、圧力センサ96や後述する電磁弁97a,97b,97cを制御するようになっている。なお、本実施形態では、バックレスト調整スイッチ75,サイドサポート調整スイッチ76,後席バックレスト調整スイッチ77からの操作信号が制御部60へ出力されるように構成されているが、これらの信号を後述する電磁弁97a,97b,97cへ直接入力して、駆動部としてのエアシリンダ31,41,51を直接作動させるようにしてもよい。
次に、座席装置Sの硬さ調整機構の動作について説明する。はじめに、スクータのエンジンを始動させると制御部60等に電源が入り、それと共に制御部60はスクータ側から速度信号等を受ける。エアポンプ80及びレギュレータ92は作動して、給気用電磁弁93a,93bの上流側に所定圧力の圧縮空気を供給する。なお、給気用電磁弁93a,93b及び排気用電磁弁94a,94bは通常閉じた状態となっている。この状態では、制御部60から圧力センサ96a,96bに動作信号は出力されない。
そして、圧力センサ96aは、予め設定されている設定圧力値とエアクッション11内の圧力とを比較し、リレー95aに加圧するための信号(給気信号)を出力してリレー95aを作動させ、給気用電磁弁93aを所定の絞り量により開放状態とする。これにより、エアポンプ80側からチューブ91を介して接続口12からエアクッション11内に圧縮空気が注入される。そして、エアクッション11内の圧力が設定圧力値に到達すると、圧力センサ96aからリレー95aに停止信号が出力され、これにより、リレー95aが作動して給気用電磁弁93aは閉じた状態となる。このようにして、エアクッション11内の圧力が一定値に保持された状態となる。また、排気用電磁弁94a等から空気が漏れて設定圧力値以下となると、圧力センサ96aは再び給気用電磁弁93aを作動させるように給気信号を出力する。
また、圧力センサ96bも圧力センサ96aと同様に作動し、サイドエアクッション21内の圧力を設定圧力値に維持するように機能する。なお、設定圧力値は停止時に対応したものであって、停止時にはサイドエアクッション21内の圧力は走行時と比べて低圧となっている。このため、サイドエアクッション21は断面が楕円形状に撓んだ状態となり、前部座席4の角部4bは外側へそれほど突出せず乗員100の足付き性が向上される。また、図9は乗員100が前部座席4に座って、足を地表面に付けている状態を示しており、乗員100の足(腿)が当たる部分では足の重みによりサイドエアクッション21は特に撓むので足付き性はよくなる。
また、着座したときには乗員100の体重が座面4aに掛かるため、エアクッション11内及びサイドエアクッション21内の圧力は設定圧力値よりも一旦上昇する。このため、圧力センサ96a,96bは、それぞれリレー95a,95bへ減圧するための信号(排気信号)を出力してリレー95a,95bを作動させ、排気用電磁弁94a,94bを開いた状態とする。これにより、エアクッション11内及びサイドエアクッション21内の圧力が下がり、設定圧力値になると圧力センサ96a,96bは停止信号を出力してリレー95a,95bを作動させ、排気用電磁弁94a,94bを閉じた状態とする。このように、乗員100の体重にかかわらず、エアクッション11及びサイドエアクッション21の内部圧力は一定値に維持されるので、乗り心地に個人差が生じ難くなる。
図10は走行中に乗員100が前部座席4に座っている状態を示している。制御部60は速度信号により走行中であることを検出すると、圧力センサ96a,96bに動作信号(給気信号)を送出し、圧力センサ96a,96bの設定圧力値は走行時の設定値に変更される。これにより、エアクッション11及びサイドエアクッション21は走行時の設定圧力まで加圧される。このとき、角部4bは外側へ突出した形状となり、前部座席4の座面4aは拡がる。
また、速度信号の大きさ(スクータの移動速度)によってエアクッション11及びサイドエアクッション21の内部圧力を変化させるように制御部60は動作信号(給気信号)を送出する。制御部60は受信する速度信号からスクータが高速走行(例えば、時速60km以上)していることを検出すると、圧力センサ96a,96bへ動作信号(給気信号)を送出し、圧力センサ96a,96bの設定圧力値を高速走行用の設定値に変更する。これにより、前部座席4の座面4aは固めに設定される。また、座面4aが拡がり乗員の荷重を広範囲で受けることができ、乗員の運転による疲労感を低減することができる。
また、スクータが信号待ち等で停止したときには、速度信号から制御部60はスクータが停止したことを検出し、圧力センサ96a,96bへ動作信号(排気信号)を送出する。これにより、エアクッション11及びサイドエアクッション21は、停止時に応じた設定圧力となるように減圧される(図9参照)。また、速度信号からスクータの停止を検出したときに動作信号(排気信号)を送出する以外に、スクータ側からアイドルストップ信号を制御部60が受けたときに動作信号(排気信号)を送出するように構成してもよい。
また、停止時及び低速走行時には、サイドエアクッション21の圧力を低圧とし、高速走行時には、サイドエアクッション21の圧力を高圧とするように構成してもよい。このように設定すれば、市街地走行中には腿当りが緩和されると共に、足付き性が向上される。また、高速走行中には、座面4aから受けるクッション全体の撓み感を減少させて乗員の疲労感を抑えることができる。
図11は停止時に乗員100が地表面に足を付いている状態を示している。このとき、図11に示すようにサイドエアクッション21内の圧力を減圧すると共に、エアクッション11の高さが高さH以下となるまでエアクッション11内の圧力を減圧するように設定してもよい。このようにすれば、より足付き性を向上させることができる。
なお、本実施形態ではエアクッション11内の圧力が停止時には低圧に、走行時には高圧に設定されるように構成されているが、これに限らず、停止時,走行時にかかわらず一定の圧力を維持するように構成してもよい。さらに、停止時及び低速走行時は一定の圧力を維持し、高速走行時のみ高圧に設定するように構成してもよい。
また、停止時,走行時にかかわらず、操作パネル70の硬度調整スイッチ73又は腿下サポートスイッチ74を操作することにより、操作信号が制御部60へ送出され、操作信号を受け取った制御部60は、エアクッション11内又はサイドエアクッション21内を加圧又は減圧するように動作信号を圧力センサ96a,96bへ送出する。これにより、エアクッション11及びサイドエアクッション21は内部の圧力が適宜に設定され、乗員の好みに応じて座面4aの高さ及び硬さ又は形状の調整をすることができる。
次に図12乃至図20に基き、座席装置Sの位置調整機構について説明する。まず、図12及び図13に基いて、座席装置Sのバックレスト6について説明する。バックレスト6は、合成樹脂性のプレート33に所定形状のクッション材2aが載置され、これらを覆うように表皮材3aが取付けられたものである。前部座席4と後部座席5との間には段差が形成されており、ボトムプレート1にはこの段差に対応して壁部1aが形成されている。壁部1aには所定の開口孔1bが形成されており、開口孔1bの下端部から車体後方へ向けて一体又は別体の延出部1cが形成されている。開口孔1bは、弾性材料からなる孔被覆部材34にて塞がれている。
延出部1cにはエアシリンダ31が車体の前後方向に沿って配設されている。エアシリンダ31の吸気口及び排気口にはチューブ91が接続され、エアポンプ80側から圧縮空気によって、エアシリンダ31は後述する後方位置と前方位置との間で伸縮可能に構成されている。バックレスト6は、後方位置と前方位置の間の任意の位置で保持可能である。エアシリンダ31のピストンロッド32は、孔被覆部材34に形成された貫通孔を通して前方に突出しており、先端部にプレート33が取付けられている。孔被覆部材34の貫通孔を通してピストンロッド32が前方に突出するようになっているので、開口孔1bを通して座席装置Sの内部に水等が侵入し難いようになっている。
ピストンロッド32には下方に突出する押圧片32aが形成されている。また、延出部1cには、位置スイッチ35a,35bが配設されている。図12のようにピストンロッド32が縮んだ状態でバックレスト6が後方位置にあるときには、押圧片32aは位置スイッチ35aと当接しており、位置スイッチ35aは後方位置検出信号を制御部60へ出力している。また、図13に示すようにピストンロッド32が伸びた状態でバックレスト6が前方位置にあるときには、押圧片32aは位置スイッチ35bと当接し、位置スイッチ35bは前方位置検出信号を制御部60へ出力している。このように位置スイッチ35a,35bによって制御部60はバックレスト6が後方位置又は前方位置にあることを検出することができ、これらの位置を検出するとエアシリンダ31の作動を停止させるように構成されている。なお、位置スイッチ35a,35bはエアシリンダ31の外部に配設されているが、エアシリンダ31内部に配設されていてもよい。
また、プレート33の前側面には押圧スイッチ36が配設されている。このスイッチは、バックレスト6が乗員の腰部に所定の圧力で当接して支持しているときに作動し、押圧検出信号を制御部60へ出力するように構成されている。なお、本例では押圧スイッチ36がプレート33に配設されているが、これに限らず、バックレスト6に車体後方への所定の圧力が掛かったことを検出できるものであればよい。例えば、プレート33,ピストンロッド32,延出部1c等に歪ゲージ等の感圧スイッチを設けてもよい。
次に、図14及び図15に基いて、座席装置Sのサイドサポート7について説明する。サイドサポート7は、合成樹脂性のプレート43に所定形状のクッション材2bが取付けられ、これらを表皮材3aが覆う構成となっている。プレート43の内側端部には略L字状の取付部材(アングル材)47が固着されており、取付部材47はクッション材2bの内側後方の角部を覆っている。そして、バックレスト6のプレート33の外側端部には同じく略L字上の取付部材(アングル材)37が固着されており、クッション材2aの外側後方の角部を覆っている。取付部材37,47の前方端部には互いにヒンジ48が取付けられており、ヒンジ48によってサイドサポート7は回動可能に支持されている。
また、バックレスト6のプレート33にはエアシリンダ41が取付られており、ピストンロッド42が取付部材37に形成された貫通孔を通して外側へ突出し、先端部が取付部材47の内側壁部に取付けられている。これにより、エアシリンダ41が作動してピストンロッド42が伸びると、図15に示すようにサイドサポート7はヒンジ48を回動軸として閉方向に所定角度範囲内で回動可能となる。なお、本例ではエアシリンダ41がバックレスト6側に配設されているが、これに限らず、サイドサポート7側に配設されていてもよい。
また、図14に示す状態では、ピストンロッド42が縮んだ状態となっており、ピストンロッド42に形成された押圧片42aは位置スイッチ45aと当接している。この状態では、位置スイッチ45aは開状態検出信号を制御部60へ出力している。また、図15に示す状態では、ピストンロッド42は伸びた状態となっており、押圧片42aは位置スイッチ45bと当接している。このとき、位置スイッチ45bは閉状態検出信号を制御部60へ出力している。このように位置スイッチ45a,45bによって制御部60はサイドサポート7が開状態位置又は閉状態位置にあることを検出することができ、これらの位置を検出するとエアシリンダ41の作動を停止させるように構成されている。サイドサポート7は、この開状態位置と閉状態位置との間の任意の位置で保持可能である。なお、これらの位置スイッチ45a,45bはエアシリンダ41内部に配設されていてもよい。
また、取付部材47とピストンロッド42との取付部位には、押圧(感圧)スイッチ46が配設されている。このスイッチは、サイドサポート7が乗員の腰部に所定の圧力で当接して、支持しているときに作動し、押圧検出信号を制御部60へ出力するように構成されている。なお、本例では押圧スイッチ46が取付部材47に配設されているが、これに限らず、サイドサポート7に開方向への所定の圧力が掛かったことを検出できるものであればよい。例えば、プレート43,プレート33,ピストンロッド42等に歪ゲージ等の感圧スイッチを設けてもよい。
また、図14に示すようにヒンジ48は車体前方の表皮材3aから後方へ奥まった位置にある。バックレスト6とサイドサポート7の間に位置する表皮材3の車体前方部分(すなわち、ヒンジ48の車体前方部分)は、サイドサポート7が開閉動作すると折れ曲がる部位(折曲部3b)である。この折曲部3bには開閉動作に伴い折れ曲がる線に沿って細帯状にワディング材49が組み込まれている。そして、折曲部3bの裏側には、吊込み糸(帯)49aの一端部が取付けられており、他端部は取付部材37(もしくは取付部材47)に取付けられている。このように構成されているので、サイドサポート7が開閉動作しても折曲部3bが車体前方へ突出してしまうことがない。また、折曲部3bは開閉動作に伴って細帯状のワディング材49に沿って折れ曲がる。これにより、折曲部3bの外観を良好に保つことができる。
図16は、サイドサポート7の他の実施形態を示す。この例では、取付部材47の内側壁面に断面円弧状のガイド部47aの一端が取付けられている。ガイド部47aは、薄板部材を円弧状に加工したものであり、複数の軸受47cによってその移動が案内されている。また、ガイド部47aの後面には取付部47bが形成されており、この取付部47bにピストンロッド42の先端部が取付けられている。このように構成されているので、エアシリンダ41が作動してピストンロッド42が伸びると、ガイド部47aは軸受47cに案内されながら円弧を描くように移動する。そして、サイドサポート7はヒンジ48を中心として開方向に回動する。なお、ガイド部47aは薄板部材を円弧状に加工したものでなくてもよく、他に棒状部材を円弧状に加工したものであってもよい。
次に、図17乃至図19に基いて、座席装置Sの後席バックレスト8について説明する。後席バックレスト8は、合成樹脂性のプレート53に所定形状のクッション材2cが載置され、これらを表皮材3cが覆う構成となっている。後部座席5を構成するボトムプレート1の下部にはケース54が固定されており、このケース54にエアシリンダ51が固定されている。エアシリンダ51は、ピストンロッド52が車体後方へ伸びるように配設されている。ケース54の後端の左右両側には薄板上のリンク保持部54aが後部座席5側へ延出して相対するように形成され、リンク保持部54aにはリンク機構57が取付けられている。リンク機構57は、ピストンロッド52及びプレート53とを連結している。
図17は、エアシリンダ51のピストンロッド52が縮んだ状態であり、後席バックレスト8は後部座席5の後方に倒伏した倒伏位置にある。このとき、座面5aと後席バックレスト8の座面とは略面一に保持される。そして、エアシリンダ51が作動してピストンロッド52が伸張すると、リンク機構57を介して後席バックレスト8は回動し、図18に示すように後部座席5に対して起立した状態となる。この起立位置と倒伏位置との間の任意の位置で後席バックレスト8は保持可能となっている。
図19は後席バックレスト8の動作を示す説明図である。同図(A)は倒伏位置にある状態を示しており、同図(B)は起立位置にある状態を示している。リンク機構57は、ピストンロッド52の先端部に枢軸58aを介して回動可能に一端側が取付けられた第1リンク57aと、第1リンク57aの他端側に枢軸58bを介して回動可能に一端側が取付けられ他端側がリンク保持部54aに回動軸58cを介して回動可能に取付けられた第2リンク57bと、第2リンク57bの側面部に一端側が固着され他端側がプレート53の前方部分に固設された第3リンク57cとを備えて形成されている。
リンク保持部54aには、ピストンロッド52の伸縮方向に沿って長孔54bが形成されている。枢軸58aは車体左右方向に延出され、左右両端部がこの長孔54bに挿入されている。そして、ピストンロッド52の伸縮に伴い枢軸58aは長孔54b内を案内されて移動可能となっている。枢軸58aが長孔54b内を案内されると、第1リンク57aは車体後方へ押し出され、第1リンク57aと回動可能に連結された第2リンク57bが回動軸58cを中心として回動する。この回動に伴って第3リンク57cも回動し、これに連結された後席バックレスト8も同時に回動する。
また、リンク保持部54aには、位置スイッチ55a,55bが配設されている。同図(A)に示す状態では、第2リンク57bは位置スイッチ55aと当接しており、位置スイッチ55aは倒伏状態検出信号を制御部60へ出力している。また、同図(B)に示す状態では、第2リンク57bは位置スイッチ55bと当接しており、位置スイッチ55bは起立状態検出信号を制御部60へ出力している。このように位置スイッチ55a,55bによって制御部60は後席バックレスト8が倒伏位置又は起立位置にあることを検出することができ、これらの位置を検出するとエアシリンダ51の作動を停止させるように構成されている。後席バックレスト8は、この倒伏位置と起立位置との間の任意の位置で保持可能である。なお、これらの位置スイッチ55a,55bはエアシリンダ51内部に配設されていてもよい。
また、第3リンク57cには、押圧(感圧)スイッチ56が配設されている。このスイッチは、後席バックレスト8が乗員の腰部に所定の圧力で当接して、支持しているときに作動し、押圧検出信号を制御部60へ出力するように構成されている。なお、本例では押圧スイッチ56が第3リンク57cに配設されているが、これに限らず、後席バックレスト8に車体後方への所定の圧力が掛かったことを検出できるものであればよい。例えば、プレート53,ケース54,ピストンロッド52等に歪ゲージ等の感圧スイッチを設けてもよい。
図20にバックレスト6,サイドサポート7及び後席バックレスト8の位置調整機構の構成図を示す。これら位置調整機構は、エアシリンダ31,41,51と、外部からの信号を受け取り動作制御を行う制御部60と、圧縮空気を供給するエアポンプ80と、エアポンプ80からの高圧縮空気を減圧調整するレギュレータ92と、レギュレータ92から供給される圧縮空気を下流側へ供給するための電磁弁97a,97b,97cと、制御部60へ所定の信号を出力する位置スイッチ35,45,55及び押圧スイッチ36,46,56等から構成されている。電磁弁97a,97b,97cは、制御部60からの動作信号によりそれぞれエアシリンダ31,41,51の伸縮に応じた2箇所の空気供給口のいずれかの通路をエアポンプ80側と連通するものである。なお、電磁弁97a,97b,97cは、中立位置に付勢されており、通常時はいずれの空気供給口への通路も閉じた状態となっている。
次に、座席装置Sのバックレスト6の動作について説明する。制御部60は操作パネル70のバックレスト調整スイッチ75からの前方移動又は後方移動を指示する操作信号(前方移動信号、後方移動信号)を受け取ると、これらの信号に応じて電磁弁97aを作動させるための動作信号を送出する。これにより電磁弁97aはエアシリンダ31のいずれかの空気供給口へ圧縮空気を送ることによりピストンロッド32を伸縮させ、バックレスト6を前後方向へ移動させる。乗員は所望の位置までバックレスト6を移動させると、バックレスト調整スイッチ75の操作を終了する。これにより、操作信号は制御部60へ出力されなくなるので、制御部60は電磁弁97aへ動作信号の送出を中止し、電磁弁97aは中立位置まで戻され、ピストンロッド32は移動を停止する。そして、バックレスト6は、その停止位置に保持される。なお、位置スイッチ35a,35bからの後方位置検出信号又は前方位置検出信号を制御部60が受け取ったときは、操作信号にかかわらず制御部60は電磁弁97aへの動作信号の出力を停止して、バックレスト6の移動を停止させる。このように、本例のバックレスト6は前後の位置を変更したいときには、走行中,停止中にかかわらず操作パネル70の操作によって容易に変更することができ、体格等によらず確実に腰部を支持することが可能であり、乗員はより安定した運転姿勢で走行することが可能となる。
また、制御部60は、速度信号からスクータが高速走行(例えば、時速60km以上)していることを検出したときには、自動的に電磁弁97aへ前方移動させるための動作信号を出力する。これにより、バックレスト6は前方へ移動し、乗員の腰部と当接する。このとき、バックレスト6に所定の押圧力が掛かると、押圧スイッチ36が作動し、押圧検出信号が制御部60へ出力される。制御部60はこの押圧検出信号を受けることにより、電磁弁97aへの動作信号の出力を停止し、バックレスト6の前方への移動を停止させる。このように構成することにより、高速走行時に乗員を確実に支持することができる。
サイドサポート7の動作についても、バックレスト6の動作と同様である。乗員が操作パネル70のサイドサポート調整スイッチ76を操作することにより、制御部60へ開閉動作に応じた操作信号が送出され、この操作信号を受けて制御部60は電磁弁97bを作動させてエアシリンダ41を伸縮させる。このエアシリンダ41の伸縮によりサイドサポート7は開閉動作を行なう。なお、位置スイッチ45a,45bからの開状態検出信号又は閉状態検出信号を受けると、制御部60は動作信号の出力を停止して、サイドサポート7を開状態位置又は閉状態位置に停止させる。このように、本例のサイドサポート7は開閉位置を変更したいときに、走行中,停止中にかかわらず操作パネル70の操作によって容易に変更することができ、体格等によらず確実に腰部を左右から支持することが可能でる。さらに、制御部60は、高速走行時には自動的に閉方向へサイドサポート7を作動させ、押圧スイッチ46からの押圧検出信号を受け取ることによりサイドサポート7を停止させる。このように構成することにより、高速走行時に乗員を確実に支持することができる。
後席バックレスト8は、操作パネル70の後席バックレスト調整スイッチ77を乗員が操作することにより倒伏位置から起立位置の間で回動動作する。後席バックレスト調整スイッチ77の操作により操作信号が制御部60へ送出されると、制御部60は操作信号に応じて起立方向又は倒伏方向へ回動させるために、電磁弁97cへ動作信号を出力する。この動作信号により電磁弁97cはエアシリンダ51へ圧縮空気を供給する。これにより、ピストンロッド52が伸縮し、後席バックレスト8は回動動作を行なう。なお、位置スイッチ55a,55bからの倒伏状態検出信号又は起立状態検出信号を受けると、制御部60は動作信号の出力を停止して、後席バックレスト8を倒伏位置又は起立位置に停止させる。このように、後席バックレスト8は背もたれとして不使用のときは、荷物キャリアとして荷物を搭載することが可能であり、所定角度まで起立させることにより背もたれとして使用することが可能である。また、起立角度の調整を行なうことができるので、乗員の体格等によらず確実に乗員の腰部を支持することができる。
また、後部座席5に乗員が座り、後席バックレスト8を起立方向へ回動させた状態で走行しているときに、制御部60が高速走行であることを検出した場合には、自動的に動作信号を電磁弁97cへ出力して後席バックレスト8を起立方向へ回動させる。そして、後席バックレスト8が後部座席5の乗員の腰部と当接して所定の押圧力を受けると、押圧スイッチ56が作動して押圧検出信号を制御部60へ出力する。制御部60は、この押圧検出信号を受けて後席バックレスト8の回動動作を停止させる。このように構成することにより、後部座席5の乗員の高速走行時に支持することができる。なお、後席バックレスト8を倒伏状態で走行しているときには、自動的に起立方向へ回動しないように、予め起立方向へ回動した状態(すなわち、背もたれとして使用している状態)で走行した場合のみさらに起立方向へ回動させるように構成されている。
なお、本例では停止時,走行時にかかわらず操作パネル70からの操作信号により後席バックレスト8を回動可能に構成しているが、これに限らず、制御部60が速度信号からスクータが走行中であることを検出した場合には、操作パネル70からの操作信号を受けても後席バックレスト8を作動させないように構成してもよい。また、走行中は、操作パネル70からの操作信号のうち起立方向へ回動させるための操作信号のみを有効として、起立方向へのみ作動可能としてもよい。このように走行中は後席バックレスト8の作動を規制したり、起立方向のみ回動を許容したりすることにより、後部座席5の乗員の安全性を確保することができる。
なお、本例ではバックレスト6,サイドサポート7,後席バックレスト8のいずれも高速走行時にのみ自動的に作動するように構成しているが、これに限らず、走行中であれば速度にかかわらず自動的に作動するように構成してもよい。また、乗員が前部座席4又は後部座席5に座ったことを検出する荷重検出センサを設け、制御部60が荷重検出信号を受けた場合に自動的にバックレスト6,サイドサポート7,後席バックレスト8を作動させるように構成してもよい。
また、特にバックレスト6及びサイドサポート7は乗員が予め体型に応じて適正位置を制御部60に登録設定しておくことにより、搭乗時に荷重検出センサにより荷重が検出されたとき、スクータが走行中となったとき、高速走行となったとき等に、その適正位置まで自動的に作動させるように構成することができる。この場合、操作パネル70等に設定ボタン等を配設することにより、適正位置の登録設定を行なうようにすることができる。例えば、ピストンロッド32,42の伸縮位置を検出する位置検出機能(例えば、エンコーダ等)を有するエアシリンダ31,41を採用して、設定ボタンが押下されたときのピストンロッド32,42の伸縮位置を適正位置として登録できる。このようにすれば、必ずしも押圧スイッチ36,46は必要ではない。
次に、図21乃至図29に基き、バックレスト6,サイドサポート7,後席バックレスト8の駆動機構の他の実施例を示す。上記実施形態では、これらはエアシリンダ31,41,51によって駆動されていたが、以下に示す実施形態では電動モータ131,141,151によって駆動される。
図21及び図22に示すように、ボトムプレート1の延出部1cには電動モータ131が取付けられており、制御部60からの動作信号により出力軸132が回転可能となっている。出力軸132の端部には不図示の歯車が取付けられており、減速機構134を介してねじ軸136へ回転力を伝達している。ねじ軸136は車体前後方向に沿って配設され、軸受136aによって回動可能に支承されている。ねじ軸136にはスライダ135が装着されており、スライダ135はねじ軸136の回動方向に応じて前後方向に移動可能となっている。すなわち、スライダ135とねじ軸136はボールねじを構成している。スライダ135の上面には平板形状の連結部材137が車体左右方向に固定されている。この連結部材137の左右両端にはそれぞれ車体前後方向に沿って配設されたステー138が取付けられている。そして、ステー138の前側先端部には、取付板133aを介してバックレスト6のプレート133が取付けられている。
このように構成されているので、電動モータ131が回動すると、その回動方向に応じてスライダ135がねじ軸136上を前後方向に移動し、この移動に伴って連結部材137,ステー138が前後方向に移動して、バックレスト6を前後方向に駆動する。なお、位置スイッチ35,押圧スイッチ36等は図示を省略している。このように、駆動部としてエアシリンダ31の代わりに電動モータ131を用いることにより、チューブ91をエアポンプ80側から引き回す必要がなくなるので好適である。
図23乃至図25に示すように、バックレスト6のプレート133の後側面には、電動モータ141が取付けられており、制御部60からの動作信号により出力軸142が回転可能となっている。出力軸142の端部には不図示の歯車が取付けられており、減速機構144を介してシャフト143へ回転力を伝達している。シャフト143は車体の左右方向に沿って配設されており、プレート133の後側面に取付けられた軸受146aによって回動可能に支承されている。シャフト143の左右両端には、それぞれねじ軸146が固設されている。ねじ軸146にはスライダ145が装着されており、スライダ145はねじ軸146の回動方向に応じて左右方向に移動可能となっている。すなわち、スライダ145とねじ軸146はボールねじを構成している。
スライダ145の上面には駆動リンク145aの一端が回動可能に取付けられている。サイドサポート7の取付部材47の後側面には取付部147aが後方へ延出するように取付けられており、駆動リンク145aの他端はこの取付部147aに回動可能に取付けられている。また、取付部材147とプレート133とはヒンジ148によって回動可能に取付けられている。
このように構成されているので、電動モータ141が回動すると、その回動方向に応じてスライダ145がねじ軸146上を左右方向に移動し、この移動に伴って駆動リンク145aを外側へ押し出したり、内側へ引き込んだりする。これにより、取付部147aが左右方向に駆動され、サイドサポート7はヒンジ148を中心として開閉動作を行なう。図25はサイドサポート7が閉方向へ駆動されている状態を示している。ねじ軸146が回動してスライダ145が外側方向へ移動すると、駆動リンク145aは一端側が外側へ押し出され、他端側はヒンジ148を中心として回動する取付部147aとの連結角度を変えながら反時計方向へ回動する。これにより、サイドサポート7は閉方向へ回動する。なお、位置スイッチ45,押圧スイッチ46等は図示を省略している。このように、駆動部としてエアシリンダ41の代わりに電動モータ141を用いることにより、チューブ91をエアポンプ80側から引き回す必要がなくなるので好適である。
図26乃至図28に示すように、ケース54には電動モータ151が取付けられており、制御部60からの動作信号により出力軸152が回転可能となっている。出力軸152の端部には不図示の歯車が取付けられており、減速機構154を介してねじ軸156へ回転力を伝達している。ねじ軸156は車体前後方向に沿って配設されており、ケース54に取付けられた軸受156aによって回動可能に支承されている。ねじ軸156にはスライダ155が装着されており、スライダ155はねじ軸156の回動方向に応じて前後方向に移動可能となっている。すなわち、スライダ155とねじ軸156はボールねじを構成している。
スライダ155の左右両側面にはそれぞれ枢軸158aの内側端が取付けられている。そして、枢軸158aの外側端は、ケース54のリンク保持部54aに形成された長孔54bに挿入されている。枢軸158aは長孔54b内を案内され、車体前後方向に移動可能である。また、枢軸158aの外側端部には、第1リンク157aの一端が回動可能に取付けられており、第1リンク157aの他端には枢軸158bを介して第2リンク157bが回動可能に取付けられている。この第2リンク157bはリンク保持部54aに回動軸158cを介して回動可能に取付けられている。また、第2リンク157bには後席バックレスト8のプレート53が固定されている。
このように構成されているので、電動モータ151が回動すると、その回動方向に応じてスライダ155がねじ軸156上を車体前後方向に移動し、この移動に伴って枢軸158aが車体前後方向へ移動する。これにより、第1リンク157aの一端側が車体前後方向に移動し、これに回動可能に連結された第2リンク157bは回動軸158cを中心として回動する。この回動によって第2リンク157bに連結されたプレート53が回動して後席バックレスト8が倒伏位置と起立位置との間で回動する。図28は起立位置にある状態を示している。スライダ155が後方へ移動すると、スライダ155と回動可能に連結された第1リンク157aは一端側が後方へ移動し、他端側は回動軸158cを中心として回動する第2リンク157bとの連結角度を変えながら反時計方向へ回動する。なお、位置スイッチ55,押圧スイッチ56等は図示を省略している。このように、駆動部としてエアシリンダ51の代わりに電動モータ151を用いることにより、チューブ91をエアポンプ80側から引き回す必要がなくなるので好適である。
図29は図21乃至図28の実施形態に対応する駆動機構の構成図である。制御部60には、外部信号と共に、位置スイッチ35,45,55及び押圧スイッチ36,46,56等の検出信号が入力される。これらの信号に基いて、制御部60は電動モータ131,141,151へ動作信号を出力して、バックレスト6,サイドサポート7,後席バックレスト8を所定位置へ移動させて保持するように制御を行なう。
本実施形態に係る座席装置の説明図である。 図1の前部座席の説明図である。 図1の前部座席の断面図である。 本実施形態に係るエアクッションの説明図である。 本実施形態に係るエアクッションの断面図である。 本実施形態に係るサイドエアクッションの説明図である。 本実施形態に係る硬さ調整機構の構成図である。 本実施形態に係る操作パネルの説明図である。 本実施形態に係る硬さ調整機構の動作を示す説明図である。 本実施形態に係る硬さ調整機構の動作を示す説明図である。 本実施形態に係る硬さ調整機構の動作を示す説明図である。 本実施形態に係るバックレストの説明図である。 本実施形態に係るバックレストの説明図である。 本実施形態に係るサイドサポートの説明図である。 本実施形態に係るサイドサポートの説明図である。 別実施形態に係るサイドサポートの説明図である。 本実施形態に係る後席バックレストの説明図である。 本実施形態に係る後席バックレストの説明図である。 本実施形態に係る後席バックレストの部分拡大説明図である。 本実施形態に係る位置調整機構の構成図である。 別実施形態に係るバックレストの説明図である。 別実施形態に係るバックレストの側面説明図である。 別実施形態に係るサイドサポートの説明図である。 別実施形態に係るサイドサポートの説明図である。 別実施形態に係るサイドサポートの動作を示す説明図である。 別実施形態に係る後席バックレストの側面説明図である。 別実施形態に係る後席バックレストの正面説明図である。 別実施形態に係る後席バックレストの動作を示す説明図である。 別実施形態に係る位置調整機構の構成図である。
符号の説明
1 ボトムプレート、1a 壁部、1b 開口孔、1c 延出部、2,2a,2b,2c クッション材、3b 折曲部、3,3a,3c 表皮材、4 前部座席、4a 座面、4b 角部、5 後部座席、5a 座面、6 バックレスト、7 サイドサポート、8 後席バックシート、11 エアクション、12 接続口、14a 上表皮、14b 下表皮、15 繋ぎ糸、17 ヒーター、17a 温度センサ、21 サイドエアクッション、22 接続口、31,41,51 エアシリンダ、32,42,52 ピストンロッド、32a,42a 押圧片、33,43,53 プレート、34 孔被覆部材、35a,35b,45a,45b,55a,55b 位置スイッチ、36,46,56 押圧スイッチ、37 取付部材、47 取付部材、47a ガイド部、47b 取付部、47c 軸受、48 ヒンジ、49 ワディング材、54 ケース、54a リンク保持部、54b 長孔、57 リンク機構、57a 第1リンク、57b 第2リンク、57c 第3リンク、58a,58b 枢軸、58c 回動軸、60 制御部、70 操作パネル、71 作動表示ランプ、80 エアポンプ、90 給排気部、91 チューブ、92 レギュレータ、93a,93b 給気用電磁弁、94a,94b 排気用電磁弁、95a,95b リレー、96a,96b 圧力センサ、97a,97b,97c 電磁弁、100 乗員、131,141,151 電動モータ、132,142,152 出力軸、133 プレート、133a 取付板、134,144,154 減速機構、135,145,155 スライダ、136,146,156 ねじ軸、136a,146a,156a 軸受、137 連結部材、138 ステー、143 シャフト、145a 駆動リンク、147 取付部材、147a 取付部、148 ヒンジ、157a 第1リンク、157b 第2リンク、158c 回動軸、158a,158b 枢軸、S 座席装置

Claims (7)

  1. ボトムプレート上にクッション材を配設し、該クッション材を表皮材で被覆してなる座席を有する自動二三輪車用の座席装置であって、
    前記ボトムプレートと表皮材との間に配設され気体を充填可能なエアクッションと、
    該エアクッション内に気体を供給するエアポンプと、
    該エアポンプと前記エアクッションとの間に配設され該エアクッション内の圧力を所定の圧力に保持する給排気部と、
    外部信号に基いて前記エアクッションの内部圧力を調整して、前記座席の座面の硬さ又は形状を変更するように前記給排気部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする座席装置。
  2. 前記エアクッションには、前記座席の座面の下部に配設され、相対する表皮が非伸縮性の繋ぎ糸によって互いに連結されてなるメインエアクッションが含まれ、
    該メインクッションは、内部圧力に応じて高さ及び硬さを調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の座席装置。
  3. 前記エアクッションには、前記座席の座面の外側角部であって前記座席に着座した乗員の腿と当接する部位の近傍に配設されたサイドエアクッションが含まれ、
    該サイドエアクッションは、内部圧力に応じて乗員の腿と当接する部位の張り出し量又は硬さを調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の座席装置。
  4. 前記制御部は、前記外部信号に基いて前記自動二三輪車が走行中であることを検出したときには前記エアクッション内の圧力を所定圧力に保持し、前記外部信号に基いて前記自動二三輪車が停止中であることを検出したときには前記エアクッション内の圧力を前記所定圧力よりも低圧に保持するように前記給排気部を制御することを特徴とする請求項1に記載の座席装置。
  5. 前記外部信号は、前記自動二三輪車の速度信号であって、
    前記制御部は、前記速度信号に基いた前記自動二三輪車の移動速度に応じて前記エアクッション内の圧力を変更するように前記給排気部を制御することを特徴とする請求項1に記載の座席装置。
  6. 前記制御部に操作信号を送出する操作パネルを備え、
    前記制御部は、前記操作信号に基いて前記給排気部を制御することを特徴とする請求項1に記載の座席装置。
  7. 前記表皮材の裏面側にはヒーターが配設されたことを特徴とする請求項1に記載の座席装置。
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