JP2005125553A - 紙製カードホルダ - Google Patents

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誠一 小池
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Abstract

【課題】分別廃棄する必要がなく、再生利用可能な紙製カードホルダを提供する。
【解決手段】紙素材からなり、且つ収納領域を頂面部6より窪ませてなる凹部5により形成するとともに、名刺Mを凹部5に収納した状態で保持し得る係止片61、62を備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、名刺等のカードを保持し得るカードホルダに関するものである。
近年、各種展示会や博覧会等において、会場の担当者や見学者が、自身の名刺等のカードを所定のホルダに収納し、ホルダに設けた紐等を利用して首にぶら下げて携帯する態様が普及しており、そのような態様で使用可能なカードホルダが種々考えられている。この種のカードホルダとして、一部に名刺が収納可能なポケット状の収納空間を有する透明のホルダ本体と、このホルダ本体を首等にぶら下げるための吊下げ用紐とを備えたものが一般的に知られ、ホルダ本体を、ポリプロピレン(以下、略称「PP」を用いる)製の透明フィルムやシートにより形成しているのが通例である。(例えば非特許文献1参照)。
「コクヨ2003総合カタログ」、オフィスサプライズ編、コクヨ株式会社、2002年12月発行、P.422)
ところが、従来のカードホルダは、上述のとおり、ホルダ本体がPP製であるため、カードとして紙製の名刺をホルダ本体の収納空間に収納している場合、廃棄時には、ホルダ本体と、カードとを分別しなければならず、廃棄作業が面倒である。また、従来のホルダ本体は、本体部と、カバーとからなり、このカバーの両側縁及び下縁を閉じ、且つ上方を開放させることによってポケット状の前記収納空間を形成しているが、PP製であるため、カバーと本体部とが引っ付きやすく、カードの収納作業をスムーズに行うことができず、今ひとつ使い勝手に優れないものである。さらに、PP製品であるため、紙素材からなるものと比較してコストもかかるという不具合が生じる。
一方、上記不具合を考慮して、紙素材からなるカード台紙にステープラで名刺をとめるタイプのホルダも考えられている。しかしながら、このようなものは、ステープラを用いて逐一名刺をとめる作業が面倒であり、しかも、廃棄時には、カード台紙からステープラを取り外さなければならず、今ひとつ実用性に欠けるものである。また、紙素材からなるカード台紙の所定部位にスリットを形成し、このスリットに名刺等のカードを差し込むタイプのものも考えられ得るが、カード台紙にスリットを形成しているだけであるため、見掛けが安っぽく、また、スリットに差し込むだけの態様であるため、カードが抜け落ちやすいという不具合が生じる。しかも、所望のカードが収納できるか否かがスリットの形状等に左右され、場合によっては、所定以上の厚みを有するカードを収納することができないという問題が生じる。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、紙素材から成形し、分別廃棄する必要がなく、再生利用可能な紙製カードホルダを提供することにある。
すなわち、本発明の綴じ具は、一部に所定の収納領域を有し、この収納領域に名刺等のカードを収納可能に構成したものであって、紙素材からなり、且つ前記収納領域を周辺領域より窪ませてなる凹部により形成するとともに、前記カードを凹部に収納した状態で保持し得る保持手段を備えていることを特徴とする。
このようなものであれば、紙素材を用いて形成しているため、カードが名刺等の紙素材である場合、使用後にカードホルダと名刺とを逐一分別廃棄する必要がなく、名刺を凹部に収納した状態で廃棄することができ、廃棄作業の簡略化を図ることができる。このことは資源の再生利用にもつながり、近年謳われている環境問題の観点からも好適なものとなる。加えて、収納領域を凹部により形成しているため、収納領域を簡単かつ的確に把握することができ、収納作業の簡便性を有効に高めることができる。さらに、凹部を形成することにより、立体感を持たせることができ、高級感を醸し出し、安っぽく見えないようにすることが可能である。また、凹部にカードを収納するため、単に紙素材の一部を形成したスリットにカードを収納する態様と比較して、カードが抜け落ち難くなるととともに、凹部の窪み深さを適宜設定することによりカードの厚みに関係なく、種々のカードを好適に収納することができる。また、保持手段を備えているため、収納領域を凹部により形成するという簡素な構成を採用しつつ、良好な収納状態をも実現することができ、実用性に優れたものとなる。
また、前記凹部の周縁部に、周辺領域から凹部に向かって漸次窪み深さを深くしてなる傾斜面部を形成していれば、カードを傾斜面部に沿わせてスライド移動させることにより凹部に収納することができ、収納作業をスムーズかつ的確に行うことができる。
前記保持手段を簡単に形成するためには、前記凹部の周辺領域に形成したスリットを利用すればよい。
そして、前記スリットが略部分多角形状をなし、当該スリットに囲まれてなる部位を、前記凹部の内方に向かってオーバーハングさせ、凹部に収納した前記カードを係止し得る係止片として機能させれば、カードが凹部から脱落することを有効に防止することができる。ここで、「略部分多角形状」とは、3つ以上の線分で囲まれた多角形状の一部となる形状を意味する。また、線分同士の交点(コーナー部)が丸みを帯びるようなものであってもよい。
特に、前記保持手段を、前記凹部に収納した前記カードの側方及び上下方へのスライド移動を規制し得る位置に設けていれば、より良好なカードの収納状態を維持することができる。
具体的実施態様としては、前記凹部及び前記保持手段を単一の紙素材からなるホルダ本体の所定部位に形成し、例えば使用者の首に掛けた状態で前記ホルダ本体を吊り下げ得る携帯手段を備えていることが好ましい。
前記携帯手段が、紙素材からなるストラップであれば、ホルダ本体と携帯手段たるスラップとを分別廃棄する必要がない。
また、前記凹部及び前記保持手段を単一の紙素材からなるホルダ本体の所定部位に形成し、このホルダ本体が、他の紙製カードホルダのホルダ本体と識別し得る識別手段を有しているものであれば、例えば、展示会や博覧会等において、あるグループ毎等に容易に区別することができ、実用的である。
簡単かつ安価に識別手段を実現するためには、前記識別手段が、前記ホルダ本体の表面側に層状に重合させてなる有色の紙素材であればよい。
前記有色の紙素材を前記ホルダ本体の表面側にのみ設け、前記ホルダ本体の裏面側を露出させていれば、ホルダ本体が紙素材から形成したものであることを容易に認識することができ、廃棄方法を直感的に把握することができる。
また、前記凹部及び前記保持手段を単一の紙素材からなるホルダ本体の所定部位に形成し、当該ホルダ本体の両側縁近傍領域に、それぞれの側縁に沿って周辺領域より窪ませてなる凹溝を形成していれば、立体感を持たせることにより、意匠的外観を有効に向上させることが可能になるとともに、凹溝がリブとして機能するため、例えば使用時等にホルダ本体に不意な外力が作用した場合であってもホルダ本体が変形することを抑制し、ホルダ本体が折れ難くなる。特にホルダ本体が矩形状をなす場合には、凹溝をホルダ本体の長手方向両側縁に沿うように形成することが好ましい。
特に、前記ホルダ本体が、段ボール素材からなるものであれば、厚紙よりも強度があり、使用に耐え得るものとすることができる。
以上説明したように本発明の紙製カードホルダによれば、全てが紙素材から構成されているため、名刺等のカードを収納した状態でそのまま廃棄することができるとともに、全てを再生利用することができ、環境問題の観点からも好適なものとなる。加えて、収納領域が凹部であるため、収納領域を簡単かつ的確に把握することができるのみならず、立体感を持たせることができ、見掛けが安価なものにならないようにすることも可能である。また、凹部にカードを収納するため、単に紙素材の一部を形成したスリットにカードを収納する態様と比較して、カードが抜け落ち難くなるととともに、凹部の窪み深さを適宜設定することによりカードの厚みに関係なく、種々のカードを好適に収納することができる。また、保持手段を備えているため、収納領域を凹部により形成するという簡素な構成を採用しつつ、良好な収納状態をも実現することができ、実用性に優れたものとなる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本発明に係る紙製カードホルダ1は、図1に示すように、名刺等のカード(以下、名刺Mとする)を収納可能に構成したものであり、収納領域たる凹部5を有するホルダ本体2と、使用者Pの首Pnに掛けた状態で前記ホルダ本体2を吊り下げ得る携帯手段たるストラップ3とを備えている。
ホルダ本体2は、図3及び図4(図4(a)は図3におけるA−A線断面図であり、図4(b)は図3におけるB−B線断面図である)図示するように、一枚の平板状の段ボール素材Dを、所定の切り込みと圧縮工程とを加えて成形した平面視略矩形状をなすものである。本実施形態に用いられる段ボール素材Dは、図2に、その一部を拡大断面図で示すように、波状にしたボール紙D1の両面に平らなボール紙D2を貼った周知のものである。なお、以下の説明におけるホルダ本体2の上下左右それぞれの方向は、ホルダ本体2の長辺がホルダ本体2の両側縁となるように起立姿勢にしたホルダ本体2の上下左右それぞれの方向に対応している。しかして、ホルダ本体2の両側縁近傍領域に、それぞれの側縁に沿って周辺領域より窪ませてなる凹溝4を形成するとともに、ホルダ本体2の下半部2a側であって且つ左右の凹溝4間における領域に、周辺領域より窪ませてなる前記凹部5を形成している。ここで、「下半部」とは、ホルダ本体2の長手方向略中央部からホルダ本体の下縁に亘る部位を意味する。また、後述する「上半部」とは、ホルダ本体2の長手方向略中央部からホルダ本体2の上縁に亘る部位を意味する。以下、説明の便宜上、ホルダ本体2のうち、前記凹溝4及び前記凹部5を形成していないフラット状の領域を頂面部6と称する。すなわち、凹溝4及び凹部5は、頂面部6より肉厚方向に窪ませてなるものであり、この頂面部6が「凹溝の周辺領域」及び「凹部の周辺領域」に該当する(図4(a)参照)。前記凹溝4は、ホルダ本体2の側縁に沿って直線状に延びるものであり、ホルダ本体2自体の撓み変形を防止し得るリブとして機能する。また、凹部5は、略フラット状をなし、通常の名刺サイズ(例えば55mm×90mm程度)より若干大きいサイズに設定されている。この凹部5の周縁部における所定部位に、凹部5から頂面部6に亘ってホルダ本体2の肉厚方向に貫通する第1窓部51、第2窓部52を形成してある。第1窓部51は、凹部5における上縁部の略中央部位に形成され、平面視略上向きコ字状をなす。そして、この第1窓部51を形成すべく、頂面部6に平面視上向き略コ字状のスリット61sを形成し、このスリット61sに囲まれてなる平面視略矩形状の部位を、凹部5の内方に向かって水平にオーバーハングさせ、凹部5に収納した前記名刺Mを係止し得る第1係止片61として機能させている。一方、第2窓部52は、凹部5における各側縁部の略中央部から下縁部の一部に亘るコーナー部位にそれぞれ左右対称となるように形成され、平面視略クランク状をなす。そして、この第2窓部52を形成すべく、頂面部6に平面視略クランク状のスリット62sを形成し、このスリット62sに囲まれてなる平面視略L字状の部位を、凹部5の内方に向かって水平にオーバーハングさせ、凹部5に収納した名刺Mを係止し得る第2係止片62として機能させている。しかしてこれら各係止片61、62が、凹部5に名刺Mを収納した状態で保持し得る保持手段としての役割を担っている。本実施形態において、前述の通り、この係止片61、62を、凹部5における上端部の中央部、及び下端部側の両コーナー部に設けている。各係止片61、62は所定の外力が付与された場合に肉厚方向に若干撓み得るように構成されていることが好ましい。さらに、凹部5の周縁部のうち、前記窓部51、52を形成していない部位には、ホルダ本体2の頂面部6から凹部5に向かって漸次窪み深さを深くしてなる傾斜面部7を形成してある。また、ホルダ本体2の上縁部近傍領域に前記ストラップ3が挿通可能な挿通孔8を左右対称に形成している。この挿通孔8を形成した箇所からホルダ本体2の上縁に亘る領域に、頂面部6より若干窪ませてなる凹陥部81を形成している(図4(b)参照)。この凹陥部81に後述するストラップ3を位置させた場合、ストラップ3と凹陥部81の周辺領域である頂面部6とが略面一となり得るように設定してある。なお、ホルダ本体2の四隅は、平面視略部分円弧状となるように適宜処理が施されている。また、ホルダ本体2の表面側には、有色の化粧紙9を層状に重合させている。化粧紙9は、薄手のものであり、ホルダ本体2の表面側に貼付されている。この化粧紙9の色を任意の色に設定することにより、この化粧紙9を貼付したホルダ本体2と、他の色の化粧紙を貼付した他のホルダ本体とを識別することができる。このように、この化粧紙9が、他の紙製カードホルダのホルダ本体と識別し得る識別手段として機能する。一方、ホルダ本体2の裏面側には、化粧紙9を設けず、段ボール素材Dを露出した状態にしている(図4参照)。
ストラップ3は、紙素材からなるいわゆる紙紐であり、ホルダ本体2に形成した前記挿通孔8に挿通した一本の紙紐の端部同士を水溶性のり等を用いて接合したものである。
次に、上記紙製カードホルダ1の製造工程について簡単に説明する。先ず、表面側に化粧紙9を貼付してなるフラット状のホルダ本体2に、前記挿通孔8及び、前記スリット61s、62s等所定の切り込みを形成する。次いで、ホルダ本体2全体に湿度を均等に含ませた後、前記凹部5、凹溝4及び凹陥部81を形成すべく、所定の型枠に入れて熱と圧力とを同時にかける。すると、所定時間経過後に、水分がとばされた状態となり、前記凹部5、凹溝4及び凹陥部81が形成されたホルダ本体2が成形される。同時に、前記窓部51、52が形成されるとともに、各窓部51、52を臨むよう位置に各係止片61、62が形成される。この圧縮工程において、凹部5に所望の文字や図形、記号若しくは模様等を刻印することも可能である。また、ホルダ本体2の上半部2bにも同様に所望の文字等を刻印しても構わない。この場合、凹部5及び上半部2bは所定の文字等が表示可能な表示領域として機能する。特に上半部2bは、刻印する以外にも、単にペン等で所望の文字等を記入若しくは文字等を印字したシール等を貼付することにより、簡単に表示領域としての役割を担わせることができる。しかる後、ストラップ3を挿通孔8に挿通し、端部同士を接合することにより一の紙製カードホルダ1が成形される。
以上のような構成を有する紙製カードホルダ1に名刺Mを収納する手順の一例を図5を参照して説明する(図5は、図2におけるC−C線断面図である)。先ず、名刺Mの下端部をホルダ本体2の第1係止片61に宛がうようにして下方へスライド移動させる(同図(a))。この際、第1係止片61が撓みながら若干沈み込み、名刺Mが、この第1係止片61及び凹部5の周縁部に形成した前記傾斜面部7に沿いながらスライド移動する。そのまま名刺Mを下方へスライド移動させると第1係止片61がその復元力により元の姿勢に戻るとともに(同図(b))、名刺Mの下端部が第2窓部52を介して凹部5と第2係止片62との間に位置し、名刺Mの上端部が第1窓部51を介して凹部5に位置する(同図(c))。最後に、名刺Mを上方へ若干スライド移動させて、名刺Mの上端部を第1窓部51を介して凹部5と第1係止片61との間に位置させる(同図(d))。これにより、名刺Mの上端部が第1係止片61に係止するとともに、名刺Mの下端部及び両側端部が左右の第2係止片62に係止し、名刺Mの上下方向、及び左右方向への抜出が規制される。この際、図6に示すように、名刺Mの上端部における中央部位、及び下端部側に両コーナー部位が第1窓部51及び第2窓部52を介してホルダ本体2の裏面側に露出した状態となる。
このように、本実施形態に係るカードホルダ1は、紙素材からなり、且つ収納領域を頂面部6より窪ませてなる凹部5により形成するとともに、名刺Mを凹部5に収納した状態で保持し得る保持手段として機能する係止片61、62を備えているため、凹部5に名刺Mを収納した状態でカードホルダ1を廃棄することができ、使用後にカードホルダ1と名刺Mとを分別廃棄する必要がなく、名刺Mを凹部5に収納した状態で廃棄することができ、廃棄作業の簡略化を図ることができる。このようなものは、展示会等の催しに1回使用して捨てるいわゆる使い捨てタイプとして用いる場合に特に有用である。加えて、収納領域を凹部5により形成しているため、収納領域を簡単かつ的確に把握することができ、収納作業の簡便性を有効に高めることができる。さらに、凹部5を形成することにより、カードホルダ1全体に立体感を持たせることができ、安価な印象を与えないようにすることが可能である。また、凹部5に名刺Mを収納するため、単に紙素材の一部を形成したスリットに名刺を収納する態様と比較して、凹部5の窪み深さを適宜設定することにより名刺Mの厚みに関係なく、種々の名刺M等のカードを好適に収納することができるとともに、名刺Mが抜け落ち難くなる。。また、保持手段として係止片61、62を備えているため、収納領域を凹部5により形成するという簡素な構成を採用しつつ、良好な収納状態をも実現することができ、実用性に優れたものとなる。
また、凹部5の周縁部に、頂面部6から凹部に向かって漸次窪み深さを深くしてなる傾斜面部7を形成しているため、名刺Mを凹部5に収納する際に、名刺Mを傾斜面部7に沿わせてスライド移動させることができ、収納作業をスムーズかつ的確に行うことができる。このように傾斜部7がガイド部として機能している。
特に、保持手段たる係止片61、62が、凹部5の周辺領域である頂面部6に形成したスリット61s、62sを利用したものであるため、保持手段を簡単に形成することができ、保持手段として別部材を採用する場合と比較して部品点数及び製作コストの削減に資する。具体的には、前記スリット61s、62sがそれぞれ略部分多角形状(コ字形状、クランク状)をなし、これらスリット61s、62sに囲まれてなる部位を、凹部5の内方に向かってオーバーハングさせ、凹部5に収納した名刺Mを係止し得る係止片61、62として機能させているため、極めて簡素な構成を採用しつつ、名刺Mの良好な保持状態を実現することができる。
前記係止片61、62を、前記凹部5に収納した名刺5の側方及び上下方へのスライド移動を規制し得る位置に設けているため、より良好な収納状態を維持することができる。
凹部5及び係止片61、62を単一の紙素材からなるホルダ本体2の所定部位に形成し、使用者Pの首Pnに掛けた状態でホルダ本体2を吊り下げ得る携帯手段として、紙素材からなるストラップ3を用いているため、ホルダ本体2とスラップ3とをも分別廃棄する必要がなく、カードホルダ1全体をそのまま廃棄することができ、資源の再生利用につながり、環境問題の観点からもより好適なものとなる。
さらに、ホルダ本体2が、他の紙製カードホルダのホルダ本体と識別し得る識別手段としてホルダ本体2の表面側に有色の化粧紙9を層状に重合させているため、他のホルダ本体と識別することができ、化粧紙9の色を、例えば、展示会や博覧会等において使用者の業種毎やある特定のグループ毎に色分けすることによって、使用者の類別を容易に把握することができ、実用的である。しかも、識別手段として化粧紙9を用いるため、分別廃棄する必要がなく、簡単かつ安価に識別手段を設けることができる。また、化粧紙9を用いることにより、ホルダ本体2の外観の向上をも同時に図ることができる。
一方、化粧紙9をホルダ本体2の表面側にのみ設け、ホルダ本体2の裏面側を露出させているので、ホルダ本体2が紙素材から形成したものであることを容易に認識することができ、廃棄方法を直感的に把握することができる。
また、ホルダ本体2の両側縁近傍領域に、それぞれの側縁に沿って頂面部6より窪ませてなる凹溝4を形成しているため、ホルダ本体2に立体感を持たせることにより、意匠的外観を有効に向上させることが可能になるとともに、凹溝4がリブとして機能するため、例えば使用時等にホルダ本体2に不意な外力が付与された場合であっても、ホルダ本体2が折れ曲がり難い。このように、凹溝4を設けるという簡素な構造によって、外観の向上と、ホルダ本体2の強度を大きくすることとを同時に図ることができる。特に本実施形態のように、ホルダ本体2が矩形状をなす場合には、凹溝4をホルダ本体2の長手方向両側縁に沿うように形成しているめ、ホルダ本体2の脆弱化を有効に回避することができる。
特に、ホルダ本体2が、段ボール素材Dからなるため、厚紙よりも強度(コシ)があり、使用に耐え得るものとすることができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態においては、凹部に窓部を形成するために凹部の周縁部にも、頂面部に形成したスリットに対応する相似のスリットを形成しているが、頂面部にのみスリットを形成し、圧縮工程によりそのスリットに囲まれて部位を凹部に臨む位置にオ-バーハングさせることにより係止片を形成するようにしてもよい。また、スリットの形状は、コ字形状やクランク状に限られず、例えばV字形やW字形等、3つ以上の線分で囲まれた多角形状の一部となる形状(部分多角形状)をなすものであればよい。スリットにおける線分同士の交点(コーナー部)が丸みを帯びるようなものであっても構わない。
また、保持手段を、凹部の上下端部及び左右両側端部にそれぞれ形成してもよい。なお、保持手段として、例えば凹部に収納した状態で保持し得る係止爪や、凹部を被覆し得るカバー部材を用いてもよい。
また、識別手段として、ホルダ本体の少なくとも表面側に着色する態様を採用してもよい。この場合、この着色がホルダ本体の表面側を保護する機能をも有する。
また、名刺以外のカードを凹部に収納しても勿論構わない。また、紙製以外のカードも収納してもよい。この場合は、廃棄時にカードと、カードホルダとを分別しなければならないが、安価なカードホルダを用いることができる利点がある。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る紙製カードホルダの一使用状態を示す全体正面図。 同実施形態におけるホルダ本体を構成する段ボール素材の一部拡大断面図。 同実施形態におけるホルダ本体の正面図。 同実施形態におけるホルダ本体の側断面図。 作用説明図。 同実施形態に係るカード(名刺)を収納した状態の紙製カードホルダの背面図。
符号の説明
1…紙製カードホルダ
2…ホルダ本体
3…携帯手段(ストラップ)
4…凹溝
5…凹部
61、62…第1係止片、第2係止片
61s、62s…第1スリット、第2スリット
7…傾斜面部
9…識別手段(化粧紙)
M…カード(名刺)

Claims (12)

  1. 一部に所定の収納領域を有し、この収納領域に名刺等のカードを収納可能に構成したものであって、
    紙素材からなり、且つ前記収納領域を周辺領域より窪ませてなる凹部により形成するとともに、前記カードを凹部に収納した状態で保持し得る保持手段を備えていることを特徴とする紙製カードホルダ。
  2. 前記凹部の周縁部に、前記周辺領域から凹部に向かって漸次窪み深さを深くしてなる傾斜面部を形成している請求項1記載の紙製カードホルダ。
  3. 前記保持手段が、前記凹部の周辺領域に形成したスリットを利用したものである請求項1又は2記載の紙製カードホルダ。
  4. 前記スリットが略部分多角形状をなし、当該スリットに囲まれてなる部位を、前記凹部の内方に向かってオーバーハングさせ、凹部に収納した前記カードを係止し得る係止片として機能させている請求項3記載の紙製カードホルダ。
  5. 前記保持手段を、前記凹部に収納した前記カードの側方及び上下方へのスライド移動を規制し得る位置に設けている請求項1、2、3又は4記載の紙製カードホルダ。
  6. 前記凹部及び前記保持手段を単一の紙素材からなるホルダ本体の所定部位に形成し、前記ホルダ本体を吊り下げ得る携帯手段を備えている請求項1、2、3、4又は5記載の紙製カードホルダ。
  7. 前記携帯手段が、紙素材からなるストラップである請求項6記載の紙製カードホルダ。
  8. 前記凹部及び前記保持手段を単一の紙素材からなるホルダ本体の所定部位に形成し、当該ホルダ本体が、他の紙製カードホルダのホルダ本体と識別し得る識別手段を有している請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の紙製カードホルダ。
  9. 前記識別手段が、前記ホルダ本体の表面側に層状に重合させてなる有色の紙素材である請求項8記載の紙製カードホルダ。
  10. 前記有色の紙素材を前記ホルダ本体の表面側にのみ設け、前記ホルダ本体の裏面側を露出させている請求項9記載の紙製カードホルダ。
  11. 前記凹部及び前記保持手段を単一の紙素材からなるホルダ本体の所定部位に形成し、当該ホルダ本体の両側縁近傍領域に、それぞれの側縁に沿って周辺領域より窪ませてなる凹溝を形成している請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の紙製カードホルダ。
  12. 前記ホルダ本体が、段ボール素材からなる請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記載の紙製カードホルダ。
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JP7091569B1 (ja) 2022-02-25 2022-06-27 上辻 澄子 ネームホルダー

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