JP2005124748A - 収納家具 - Google Patents

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Abstract

【課題】棚板及びトレーを任意の箇所に選択可能に設置することにより、収納家具の有するレイアウト性能を向上させる。
【解決手段】収納空間Sを上下方向に選択可能に区画する棚板Pと、収納空間Sを幅方向に選択可能に区画する縦仕切2とを取り付けることが可能である収納空間Sを有する収納家具1であって、収納空間Sにおいて対面する一対の立面に、所定ピッチで配列する棚取付孔hをそれぞれ位相を等しくして設け、該棚取付孔hを利用して棚板P及びトレー41、42、43、44を位置選択可能に取り付けられるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、棚等の収納空間にトレーユニットを収納する収納家具に関するものである。
従来より棚等の収納家具において、棚板の位置を適宜変更することにより、収納空間を水平方向に適宜仕切ることのできる態様のものが主流である。
一方、棚板を有さず、収納空間の側壁を奥行き方向に複数の突条を有するレール面を形成し、該レール面にトレーをスライド可能に係合させることにより、収納空間全体をトレーユニットとしたものもある。
さらには、特許文献1のように、棚板と略同様の構造を有する底板を具備するトレーユニットを側板間に架設することにより、上記機能を併せて実現して収納空間のレイアウトパターンを多様化させようとしている収納家具も考えられている。
実開平2−127222号公報
しかしながら、近年のオフィスの形態の多様化に伴い、棚等の収納家具においてもそれに応じるように収納空間のレイアウトを多様に変更しうるものが求められている。そのような要望がある中で、従来のように、棚板を具備する収納家具における棚板の位置選択によるレイアウト変更や、トレーユニットを具備する収納家具におけるトレーの形状や位置の選択によるレイアウト変更では、上記要望に十分に対応しているとは言い難い。これらのようなものではオフィス内に棚とトレーユニットとを両方必要とする場合は収納家具を両方揃えなければならない。
そこで、棚板とトレーを同一の収納空間に設置できるものとして、特許文献1のような収納家具を用いれば上記要望に対し、ある程度対応することになるのであるが、特許文献1に記載された収納家具は予めトレーの形状・数が決められたトレーユニットを収納空間に設置するため、トレーを設置する態様が限られたものとなり、その分レイアウトの自由度が制限されることとなる。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、本発明は棚等の収納家具において、棚板及びトレーを任意の箇所に選択可能に設置することにより、収納空間のレイアウト性能を向上させる収納家具を提供することを目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係る収納家具は、収納空間を上下方向に選択可能に区画する棚板と、収納空間を幅方向に選択可能に区画する縦仕切とを取り付けることが可能である収納家具であって、収納空間を区画した棚空間のうち、任意の棚空間にトレーを充填可能としていることを特徴とする。
このようなものであれば、棚板及び縦仕切により空間を様々な態様に仕切ることが可能であるとともに、任意の棚空間にトレーを設置することにより、例えば全面がトレーユニット、一部の所望位置がトレーといったように、オープンの収納空間を必要に応じてバリエーションに富んだ収納家具に仕立てることができる。
また、本発明に係る収納家具の具体的な実施の態様としては、収納空間を上下方向に選択可能に区画する棚板と、収納空間を幅方向に選択可能に区画する縦仕切とを取り付けることが可能である収納家具であって、収納空間において対面する一対の立面に、所定ピッチで配列する棚取付孔をそれぞれ位相を等しくして設け、該棚取付孔を利用して棚板及びトレーを位置選択可能に取り付けられるようにしたものが挙げられる。
このようなものであれば、収納家具に対してトレーユニットを取り付けるための加工を別途行うことなく、棚板を取り付けるための棚取付孔を利用してトレーを取り付けることができる。そうすることにより任意の箇所にトレーを取り付けることができるようになるので、収納空間内のレイアウトのバリエーションを向上させることができる。
収納空間内に棚板とトレーを混在させた状態においてもそれぞれが収納空間内で規則正しく配列させるため、本実施形態に係る収納家具は、前記トレーが、前記所定ピッチの寸法若しくはその倍数に基づいて高さ寸法が設定されたものであることが望ましい。そうすることにより収納空間の収納効率を高めることができるとともに外観の意匠的効果を向上させることができる。
また、本発明に係る収納家具は収納空間の有効高さ寸法、縦仕切の高さ寸法、収納空間を上下方向に区成された棚空間の有効高さ寸法及びトレーの高さ寸法が、前記所定ピッチの寸法若しくはその倍数に基づいて設定されているものであることが望ましい。このようなものであれば、収納空間内に棚板とトレーを任意に混在させて配置させても無駄な隙間空間を生じることなく規則正しく配列させることができるので、収納空間の収納効率をさらに高めることができる。
上述した「所定ピッチの寸法若しくはその倍数に基づいて」の「基づいて」とは、それらの寸法のみを指し示すのではなく、それらの寸法に設計上の都合を加味した寸法も含むという意である。
所望の箇所に容易にトレーを取付可能なものとするため、本実施形態に係る収納家具は、収納空間内の立面に添接される一方の板面と奥行き方向に延びるレールを有する他方の板面とを有するトレー取付部材を具備し、該トレー取付部材を介して収納空間にトレーを取り付けるものであっても良く、詳細には、トレーを取り付けるための加工を別途行うことなく棚板及びトレーを選択可能に取り付けるため、前記一方の板面に棚取付孔に係合可能な係合部を有するものが好ましい。
また、本発明に係る収納家具は、前記レールが他方の板面に複数段に亘って設けられる場合には、レール同士の間隔が前記棚取付孔同士の間隔に等しくなるように構成しておくことが望ましい。このようなものであれば、複数のレール同士の間隔に従ってトレーを配置すれば、棚取付孔同士の間隔に基づいてトレーを配置することができるので、収納空間内に棚板とトレーを混在させた状態においても無駄な空間を作らずに規則正しく配列させることが可能となる。そうすることにより意匠的効果を向上させるとともに収納空間の収納効率を高めることができる。
さらに、本発明に係る収納家具は、前記トレー取付部材が、レールに平行な方向に分割することが可能な破断誘発部を有し、該破断誘発部がレール単位で分割することが可能な位置に設けられているものであっても良い。このようなものであれば、レールの本数の少ないトレー取付部材を取り付けることもできるので、収納空間のレイアウトの自由度をさらに広げることが可能となるとともに、レールを1つずつ分割することも可能となるためにトレー取付部材が有するレール数を1本単位で調節することが可能となり、トレーを取り付ける箇所にのみレールを設けることができる。そうすることによりトレー取付部材と棚板とを互いに干渉させることなく好適に配置させることができ、ひいては収納空間のレイアウトのバリエーションをさらに広げることが可能となる。
以上に詳述した本発明によれば、棚等の収納家具において、同一の収納空間に棚板及びトレーを任意の箇所に選択可能に設置することにより、収納家具の有するレイアウト性能を向上させることができ、ひいてはオフィスの形態の多様化に十分に対応することが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る収納家具1は、図1及び図2(A)に示すように、前面に開放された収納空間Sを有する収納家具本体10と、該収納空間Sを上下方向に仕切る棚板P、P1、P2(破線)、P3と、収納空間Sを幅方向に仕切る縦仕切2、20とを適宜用いて収納空間Sを上下方向・幅方向に区成することにより複数の棚空間Rを形成している。
この棚空間Rには幅や深さ(高さ)のそれぞれ異なるトレー41、42、43、44を配置している。トレー41、42、43、44は前面に鏡板410、420、430、440をそれぞれ有するとともに上面に開口を有する、いわゆる引出として機能するものである。また、トレー41、42、43は、収納空間Sを3等分した棚空間Rの幅寸法に略対応するとともに前記所定ピッチの2倍・4倍及び6倍の有効高さ寸法にそれぞれ略対応したものであり、トレ―44は収納空間Sの3分の2の幅寸法に対応するとともに前記所定ピッチの2倍の有効高さ寸法に略対応したものである。また、トレー41、42、43、44の側面からは、それぞれ奥行き方向に伸び、上下方向に互いに平行する2本の突条t1、t2がそれぞれ突出している(図13)。
収納家具本体10、棚板P、P1、P2、P3及び縦仕切2、20はそれぞれ金属板を折り曲げ加工等することにより作成されている。
本実施形態に係る収納家具1は、図1〜6に示すように、多種類のレイアウトを構成することが可能である。
それらのレイアウトパターンを大きく分けると、図1に示すように収納空間S全体を棚板Pで仕切り、縦仕切2でさらに区成するレイアウトと、図2(A)に示すように収納空間S全体を縦仕切20で仕切り、棚板P1、P2或いはP3でさらに区成するレイアウトとが挙げられる。勿論、収納空間S全体を棚板P又は縦仕切20で区成するのみといったレイアウトも可能である。
収納家具1の他のレイアウトパターンを図3〜6に例示的に示す。収納家具1は図3〜5のように、トレー41、42、43、44と棚板P、P1、P3を適宜並べ換えて配置しても上下方向に無駄な隙間空間を生ずることなく配列させることができる。勿論、トレー41、42、43、44及び棚板P、P1、P2、P3をそれぞれ所望の高さに設定することにより、図1〜5に示す以外にも多様なレイアウトを構成することが可能である。さらに、図6のように収納空間Sの全面に亘ってトレー41、42及び43を充填することも可能である。
次に、本実施形態に係る収納家具1の構造について具体的に説明する。
収納家具本体10は上側に位置する頂板11、下側に位置する底板12及び両側に起立している1対の側板13、14及び収納家具1の後方を閉鎖する背板15により構成されている。
収納空間Sの上端に位置する頂板11は、その両側端が1対の側板13、14に、後端が背板15にそれぞれ接続されている。頂板11の上面は、図1及び図2(A)のように平板状の化粧面として意匠的要素を担っているとともに、図示しない下面は金属板を適宜屈曲させることにより幅方向に延びる直方体状の桟uを前記上面とともに形成することにより、頂板11全体のたわみ強度を向上させている。また下面には、収納空間Sを幅方向に2等分する箇所と3等分する箇所に後述する縦仕切2を接続させるための固定箇所としてのねじ孔Nを設けることにより、後述する上壁Uの役割を果たしている。
収納空間Sの下端に位置する底板12は、その両側端からは1対の側板13、14が起立するとともに、後端は背板15に接続している。底板12の上面には収納空間Sを幅方向に2等分する箇所と3等分する箇所に、円形状のハーフパンチhpが前端付近及び後端付近の2箇所にそれぞれ設けられることにより、後述する下壁Dの役割を果たしている。
1対の側板13、14は上端を頂板11に、下端を底板12に、後端を背板15にそれぞれ接続した状態で左右略対称に起立しており、底板12の外側面はそれぞれ平板状の化粧面として意匠的要素を担っているとともに、収納空間Sに臨む内側面には、それぞれ棚板Pを取り付けるための棚取付孔hが設けられている。
棚取付孔hは、同じ高さにおいて立面の奥方と手前方に2箇所ずつ設けられた前後方向に延びるスリット状の孔であり、該孔の両端は半円状に処理されている。また、この棚取付孔hは側板13、14の上端付近から下端付近に亘り所定ピッチで配列している。棚取付校hのピッチ幅は23.4mmに設定しており、棚取付孔hの位置は両側板13、14において位相が等しくなるよう設定されている。また、収納空間Sの有効高さ寸法も前記所定ピッチに基づいた寸法に設定されている。
背板15は前記頂板11、底板12及び1対の側板13、14の後端と接続することにより収納空間Sの背面を閉鎖するとともに収納家具1全体の強度を向上させる役割を果たしている。
また、本実施形態に係る収納家具1は、図1及び図2(A)に示すように、1対の側板13、14間に架設することにより収納空間Sの全幅を仕切る棚板Pを設けることができる他に、図2(A)に示すように、1対の側板13、14のいずれかと後述する縦仕切20との間に架設することにより、その間に区成された収納空間Sを仕切る棚板P1、P2、P3を設けることができるようにしている。
収納空間Sの全幅を仕切る棚板Pは、上面に前述した底板12と同じく、収納空間Sを幅方向に2等分する箇所と3等分する箇所に円形状のハーフパンチhpが前後2箇所にそれぞれ設けられている。また、下面は金属板を適宜屈曲させることにより幅方向に延びる直方体状の桟uを前記上面とともに形成することにより、たわみ強度を向上させているとともに、ハーフパンチhpが設けられた箇所に対応している下面には、縦仕切2、20を接続させるためのねじ孔Nが設けられている。つまり、本実施形態における棚板Pは、上壁Uと下壁Dの役割を両方果たすことができるものである。
また、図2(A)では、側板13と後述する縦仕切20との間に棚板P1および棚板P3が架設されており、縦仕切20の位置を変更することで、破線で示した幅寸法違いの棚板P2を取り付けることも可能としている。これらの棚板P1、P2、P3は、前述の棚板Pのようにハーフパンチhpは設けられていないが、その他の基本的な構造は前述の棚板Pと同様である。
上述した各棚板P、P1、P2、P3を棚取付孔hに取り付ける態様として、図2(B)に示す棚爪Qを、図2(C)のようにその上部q1を棚取付孔hに挿入し、その際に棚取付孔hより水平方向に突出する下部q2の箇所に、図2(D)に示す棚板(図においては棚板P3)の側縁に設けた切込pの箇所を合わせて載置するものとしている。このように、棚板P3の側縁に切込pを設けることにより適切な位置に棚板P3を設置することができるのみならず、切込pは、棚板P3が前後に動くことを防止するストッパとしての役割を果たしている。
図1における縦仕切2は、棚板Pにより上下方向に3等分された収納空間Sを仕切るを幅方向に仕切るために配置可能なものである。また、図2(A)における縦仕切20は、収納空間Sの頂板11から底板12までの全丈を幅方向に仕切るために配置可能なものである。
縦仕切2は、図7に示すように上端に固定片21が取り付けられているとともに、下端に前端付近及び後端付近に2つの円柱状突起22が設けられている。固定片21は金属板を直角に屈曲させたもので、基部211が縦仕切2の上端部分前方側に溶接により固着されるとともに、該基部211より固定部212が垂直に立ち上っている。固定部212は縦仕切2の立面に直交する板状のもので、その固定部212には桟uに設けられたねじ孔Nに固定できるよう、ねじ挿通孔213が設けられている。縦仕切2の両側面には、側板13、14同様の棚取付孔hが23.4mmピッチで設けられている。図2(A)に示した縦仕切20は、縦仕切2と同じく固定片21、円柱状突起22及び棚取付孔hを有するが(図示せず)、縦寸法が収納空間Sの全丈に対応したものである。縦仕切2、20に設けられた棚取付孔hは、収納空間Sに取り付けた際に対向する立面に設けられた棚取付孔hと位相が等しくなるように位置が設定されている。
次に、縦仕切2を、上壁U及び下壁Dによって上下を区成された収納空間Sに取り付ける態様について、図8及び図9の模式的な側面図及び正面図を基に説明する。下壁Dの前端付近と後端付近に位置する2つのハーフパンチhpを予め手近な工具等を使って打ち抜き、しかる後、その打ち抜いた穴に円柱状突起22を図9(A)に示すように斜め方向から挿入することにより下壁D側に対して縦仕切2の位置決めを行う。その状態から縦仕切2を垂直に起こして固定部212に設けられたねじ挿通孔213を桟uに設けられたねじ孔Nに合致させ、しかる後、ねじ挿通孔213及びねじ孔Nを利用してねじBにより固定することによって、上壁Uへの位置決め固定を行なう。そうすることにより縦仕切2は下壁Dには2箇所において位置決めがなされることにより1箇所を支点に旋回すること等が禁止されるとともに、上壁Uの1箇所において位置決めがなされることにより起立状態が維持され、計3箇所で縦仕切2は上壁U及び下壁D間に簡単、確実に固定される。
以上のような収納家具1に対して、本実施形態は、棚取付孔hを設けた箇所にトレー41、42、43或いは44を設置するため、その箇所に図10に示すようなトレー取付部材3a、3bを添接することが可能である。トレー取付部材3a、3bは、収納空間S内の対向するそれぞれの立面に添接できるよう、左右対称の形状をした一対の板状部材であり、棚取付孔hを有する側板13、14及び縦仕切2、20にそれぞれ添接することにより配置可能なものである。また、このトレー取付部材3a、3bは低コストでの生産を可能なものとするため、樹脂により一体成形されている。
また、トレー取付部材3a、3bは、側板13、14及び縦仕切2、20に添接する一方の板面を添接面31a、31bとし、他方の板面をレール面33a、33bとしている。また、トレー取付部材3aは棚空間Rの左側の立面に、トレー取付部材3bは棚空間Rの右側の立面に添接するためのものである。
添接面31a、31bは棚取付孔hに対応する箇所に、図10に示すように、添接面31a、31b側に突出する係合部32a、32bが突設してある。係合部32a、32bの形状は、棚取付孔hに差し込んでスライドさせることにより当該棚取付孔hに緊密に係合するように、立ち上がりの部分から奥行き方向に先端部を延出させた鉤形をなすもので、先端部と添接面31a、31bとの隙間で側板13、14及び縦仕切2、20を構成する板材sを挟持する挟持部xとなしている。この実施形態における前記挟持部xの隙間は0.6mm、有効深さは5mm程度に設定されている(図12)。
一方、レール面33a、33bには、奥行き方向ほぼ全幅に亘って延びるレール34a、34bが複数段に亘って設けられている。レール34a、34bは一定突出高さの突条であり、その前端側に突条をさらに高く突出させることによりトレー止め35a、35bを形成している。
前記係合部32a、32b及びレール34a、34bは棚取付孔hが上下方向に設けられているピッチと同じく23.4mmピッチで設けられている。
次に、トレー取付部材3a、3bを収納空間Sへ取り付ける態様について図11及び図12に基づいて説明する。
まず、図11は収納家具本体10に、棚板P及び縦仕切2を用いて上下方向及び幅方向に仕切った収納空間Sにトレー取付部材3a、3bを取り付ける態様を例示している。このように収納空間Sの前面からトレー取付部材3a、3bをそれぞれ搬入し、トレー取付部材3aを縦仕切2の右側面に、トレー取付部材3bを側板14の左側面に添接させている。
図12に係合部32aが棚取付孔hを利用して板材sに固定される原理を示す。同図はレール34aの前端に位置するトレー止め35a付近における模式的な断面図である。まず、係合部32aをそれぞれ棚取付孔hの近傍に位置づけ(図12(A))、棚取付孔hに係合部32aを挿入する(図12(B))。そして挟持部xの端点x1が板材sに当接するまで奥方へスライドさせる(図12(C))。この位置において、挟持部xは板材sを確実に挟持することにより、トレー取付部材3aが板材sに確実に固定された状態となる。
次に、トレー取付部材3a、3bにトレー41を取り付ける態様について図13に基づいて説明する。同図はその取付状態におけるレール34a付近の模式的な断面図である。レール34b付近については図13と左右対称の態様をなすとともに、他のトレー42、43或いは44を収納する場合においても勿論同様である。
まず、1対のトレー取付部材3a、3bを前述の通り取り付けた状態において、レール面33a、33bに挟まれた空間にトレー41を入れる。ここで、図13に示すようにトレー41が有する上下2本の突条t1、t2の外寸はレール34a、34a間の内寸よりやや小さく設定されているため、上下2本の突条t1、t2は上下のレール34a、34a間に挟まれることによりトレー41が上下方向に規制されるとともに奥行き方向へのスライドが可能となる。このとき、トレー41が有する突条t1、t2の内、トレー41を支持するのは下側の突条t2のみであるが、トレー41を移動させる際に上側の突条t1が上側のレール34aに必要に応じて接することによりトレー41の上下方向の動きが制限され、スライド移動時のがたつきが抑制される。また、トレー止め35aがトレー41の鏡板410と当接することにより、トレー41が誤って奥方へ行き過ぎることはなくトレー41が位置決めされた状態となる。そうすることにより、トレー41を複数配列させた状態においても鏡板410の前端面が前後にばらつくことなく面一となるため、トレーユニットとしての意匠的な効果を保持することができる。
また、トレー41をスライドさせることに伴う、トレー取付部材3a、3bとトレー41との摩擦によりトレー取付部材3a、3bが板材sに対してスライドする力が僅かに働くこととなる。そのため、挟持部xと板材sとを隔離させる方向にも僅かに前記摩擦力が加わることとなるが、トレー取付部材3a、3bは挟持部xの挟持力及び板材sと添接面31a、31bとの摩擦力により確実に固定されているとともに、トレー41はレール34a、34bに沿って円滑にスライドするため、トレー41がトレー取付部材3a、3bに加える摩擦力は相対的に僅かなものであり、その摩擦力によりトレー取付部材3a、3bがスライドして棚取付孔hから外れてしまうということはない。他のトレー41、42或いは43が取り付けてある状態ではなおさらである。
以上に記した構成とすることにより、本実施形態に係る収納家具1は収納空間Sを区画した棚空間Rのうち、任意の棚空間Rにトレー41、42、43、44を充填可能としているので、例えば全面がトレーユニット、一部の所望位置がトレー41、42、43或いは44といったように、オープンの収納空間Sを必要に応じてバリエーションに富んだ収納家具1に仕立てることができ、ひいてはオフィス内の間取りに適したレイアウトを構築することができる。
また、収納家具1の具体的な構成として、対面する一対の立面に棚取付孔hをそれぞれ所定ピッチである23.4mm間隔で位相を等しくして設け、該棚取付孔hを利用して棚板P、P1、P2、P3及びトレー41、42、43、44を位置選択可能に取り付けるようにしている。そうすることにより、収納家具1に対してトレーユニットを取り付けるための加工を別途行うことなく、トレー41、42、43、44を取り付けることができるので、収納空間S内のレイアウトのバリエーションを向上させることができるとともにトレーユニットの増設や配置転換等を省力的に行うことができる。
さらに、収納空間S内に棚板P、P1、P2、P3とトレー41、42、43、44を混在させた状態においてもそれぞれを規則正しく配列させるため、前記トレー41、42、43、44が、前記所定ピッチの寸法若しくはその倍数に基づいて有効高さ寸法が設定されているものとしている。そうすることにより収納空間Sの収納効率を高めることができるとともに意匠的効果を向上させることができる。加えて、使用者はトレーユニットの配列も容易に変更することができる。
特に、本発明に係る収納家具1は収納空間Sの有効高さ寸法、縦仕切2、20の高さ寸法、収納空間Sを上下方向に区成された棚空間Rの有効高さ寸法及びトレー41、42、43、44の高さ寸法を、前記所定ピッチである23.4mmの倍数に基づいて設定している。このような設定とすることにより、収納空間S内に棚板P、P1、P2、P3とトレー41、42、43、44を任意に混在させて配置させても無駄な隙間空間を生じることなく規則正しく配列させることができ、収納空間Sの収納効率をさらに向上させることができる。加えて、収納空間S内に自由にトレーユニットを好適に配置させることができる。
ここで上述した、「基づいて」とは、それらの寸法のみを指し示すのみならず、それらの寸法に設計上の都合を加味した寸法をも含むことを意味する。例えば、トレー41、42、43、44の高さ寸法は、前記所定ピッチの倍数寸法から隙間寸法が差し引かれて設定されており、このような寸法も前記所定ピッチの倍数寸法に「基づいて」いる。
そして、所望の箇所に容易にトレー41、42、43、44を取付可能なものとするため、本実施形態に係る収納家具1は、収納空間S内の立面に添接される一方の板面たる添接面31a、31bと奥行き方向に延びるレール34a、34bを有する他方の板面たるレール面33a、33bとを有するトレー取付部材3a、3bを具備し、該トレー取付部材3a、3bを介して収納空間Sにトレー41、42、43、44を取り付けている。
収納家具1にトレー41、42、43、44を取り付けるための加工を別途行うことなく棚板P、P1、P2、P3及びトレー41、42、43、44を選択可能かつ容易に取り付けるようにするため、トレー取付部材3a、3bの一方の板面たる添接面31a、31bに棚取付孔hに係合可能な係合部32a、32bを有している。
さらに、レール34a、34bが他方の板面たるレール面33a、33bに複数段に亘って設けられ、レール34a、34b同士の間隔を前記所定ピッチである23.4mmとしている。このようなものであれば、複数のレール34a、34b同士の間隔に従ってトレー41、42、43、44を配置すれば、棚取付孔h同士の間隔に基づいてトレー41、42、43、44を配置することとなるので、収納空間S内に棚板P、P1、P2、P3とトレー41、42、43、44を混在させた状態においても無駄な隙間空間を作らずに規則正しく配列させることが可能となる。そうすることにより意匠的効果を向上させるとともに収納空間Sの収納効率を高めることができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、本発明の他の実施形態に係るトレー取付部材3cを図14に示す。このトレー取付部材3cの基本的な構成については上記実施形態におけるトレー取付部材3a、3bと略同様であるが、溝状の破断誘発部36をレール34cに平行な方向に設け、トレー取付部材3cを適宜分割することができるものである。破断誘発部36はレール34cと同じく23.4mmピッチで設けられており、レール34cごとに分割することが可能である。
このようなものであれば、例えば、上下を区切られた収納空間Sの上下寸法がトレー取付部材cより短い場合であっても破断誘発部36の位置で適宜破断して取り付けることができるので、トレー41、42、43或いは44と、棚板P、P1、P2、或いはP3とを収納空間S内にレイアウトする自由度を向上させることができる。また、破断誘発部36は棚取付孔h及びレール34cと同一ピッチで設けられているため、レール34cの段数を1つ単位で変更することもできる。このようなものであれば、例えば、トレー41、42、43或いは44を1つのみ取り付けたい場合を含めて、取り付けたい箇所にのみレール34cを設けることもできるので、収納空間Sのレイアウトのバリエーションはさらに広げられることとなる。
なお、所定ピッチの寸法や、棚爪の形状や棚板に設ける切込の寸法や形状など、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の実施形態に係る収納家具を示す斜視図。 同収納家具を他のレイアウトパターンにおいて示す斜視図。 同実施形態に係る棚爪を示す斜視図。 同実施形態に係る棚板の取付態様を示す断面図。 同実施形態に係る棚板を示す模式図。 同実施形態に係る収納家具を示す模式図。 同実施形態に係る収納家具を示す模式図。 同実施形態に係る収納家具を示す模式図。 同実施形態に係る収納家具を示す模式図。 同実施形態に係る縦仕切を示す斜視図。 同実施形態に係る縦仕切の取付構造を示す模式図。 同実施形態に係る縦仕切の取付構造を示す模式図。 同実施形態に係るトレー取付部材を示す斜視図。 同実施形態に係る斜視図。 同実施形態に係るトレー取付部材を示す断面模式図。 同実施形態に係るトレー取付部材を示す断面模式図。 本発明における他の実施形態に係る斜視図。
符号の説明
1 …収納家具
10…収納家具本体
11…頂板
12…底板
13、14…側板
2、20…縦仕切
21…固定片
22…円柱状突起
3a、3b、3c…トレー取付部材
31a、31b…添接面
32a、32b…係合部
33a、33b…レール面
34a、34b、34c…レール
35a、35b…トレー止め
36…破断誘発部
41、42、43、44…トレー
410、420、430、440…鏡板
P、P1、P2、P3…棚板
R …棚空間
S …収納空間
U …上壁
D …下壁
h …棚取付孔
hp…ハーフパンチ

Claims (9)

  1. 収納空間を上下方向に選択可能に区画する棚板と、収納空間を幅方向に選択可能に区画する縦仕切とを取り付けることが可能である収納家具であって、
    収納空間を区画した棚空間のうち、任意の棚空間にトレーを充填可能としていることを特徴とする収納家具。
  2. 収納空間を上下方向に選択可能に区画する棚板と、
    収納空間を幅方向に選択可能に区画する縦仕切とを取り付けることが可能である収納家具であって、
    収納空間において対面する一対の立面に、所定ピッチで配列する棚取付孔をそれぞれ位相を等しくして設け、該棚取付孔を利用して棚板及びトレーを位置選択可能に取り付けられるようにしたことを特徴とする収納家具。
  3. 前記トレーが、前記所定ピッチの寸法若しくはその倍数に基づいて高さ寸法が設定されているものである請求項2に記載の収納家具。
  4. 収納空間の有効高さ寸法、縦仕切の高さ寸法、収納空間を上下方向に区成された棚空間の有効高さ寸法及びトレーの高さ寸法が、前記所定ピッチの寸法若しくはその倍数に基づいて設定されているものである請求項2又は3に記載の収納家具。
  5. 収納家具が、収納空間内の立面に添接される一方の板面と奥行き方向に延びるレールを有する他方の板面とを有するトレー取付部材を具備し、該トレー取付部材を介して収納空間にトレーを取り付けるものである請求項2〜4のいずれかに記載の収納家具。
  6. 前記一方の板面が、収納空間に棚板を取り付けるための棚取付孔に係合可能な係合部を有するものである請求項5に記載の収納家具。
  7. 前記他方の板面が複数段に亘ってレールを有し、該レール同士の間隔が前記所定ピッチに等しいものである請求項5又は6に記載の収納家具。
  8. 前記トレー取付部材が、レールに平行な方向に分割することが可能な破断誘発部を有するものである請求項6又は7に記載の収納家具。
  9. 前記破断誘発部がレール単位で分割することが可能な位置に設けられているものである請求項8に記載の収納家具。
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