JP2005124385A - ポジショナーに用いるトルクモーター - Google Patents

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Abstract

【課題】トルクモーターに使用するマグネットの磁気と鉄材の影響によるドリフトを防止することが可能なポジショナーのトルクモーターを提供すること。
【解決手段】アーマチュア(6)が可動自在に貫通するコイル(4)と、該コイル(4)における前記アーマチュア(6)の支点位置の反対側先端部において、前記アーマチュア(6)の先端部を挟み込むような配置で装着された、一対の脚部(501)を有する略U字形状としたヨーク(5)と、該ヨーク(5)の端面にNS・NS直列になるように装着した希土類マグネット(14)と、前記コイル(4)の外周側に、前記マグネット(14)の磁力線と同軸になるようにして装着した、反マグネット側先端部を、前記アーマチュア(6)の支点部に対して略直角に位置するように略L字形状とした側板(15)とを具備し、これにより磁気の閉回路を形成して磁気の漏洩を防止可能とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポジショナーに用いるトルクモーターに係り、より詳しくは、鉄材等を接近した場合でも誤動作を生じることのない、ポジショナーに用いるトルクモーターに関する。
従来から、バルブ駆動制御、プロセスオートメーション、その他一般産業用機器の駆動制御に際してポジショナーが用いられており、このポジショナーを調整弁に取り付けることにより、弁の駆動制御を可能としている。
ところで、周知の通り、ポジショナーは一般的に、調整弁を駆動するための駆動部と、この駆動部にエアーを供給することにより駆動部を駆動させるパイロット弁と、このパイロット弁の作動を制御するための作動制御部を具備しているが、電気信号を用いてパイロット弁を作動させる電空式のポジショナーでは、トルクモーターを用いて前記パイロット弁の作動を制御している。
この関係を図4を用いて説明すると、図4は一般的な電空式ポジショナーに用いられるトルクモーター2の構造を説明するための図であり、また図5は図4に示されるトルクモーター2を図4における下方向から示した図であり、従来のトルクモーター2は、エアー管10によってパイロット弁におけるノズル背圧室に連結されたノズル9を備えており、このノズル9にはフラッパー8が、ノズル9の開口を閉塞可能な配置で備えられている。そして、このフラッパー8は、支点バネ7により支持されたアーマチュア6に装着されており、アーマチュア6を可動することによって、ノズル9の開口の閉止を解除する方向に向けてフラッパー8を移動させ、これによってノズル9よりエアーを放出してパイロット弁を作動させることを可能としている。
そして、電空式のポジショナーでは、一般的に、コイル4を用いて前記アーマチュア6を可動する方式を採用している。即ち、図4において4がコイルであり、このコイル4にはアーマチュア6が貫通しており、このコイル4に信号電流を印加することにより磁界を発生させ、その磁力によってアーマチュア6を可動することを可能としている。
ここで、図において5はヨークであり、電空式ポジショナーにおいては、コイル4に信号電流を印加することによって発生した磁力をより有効に利用可能にするための回路として、コイル4に発生する磁力と同一方向に向けて一対のヨーク5を配設している。
更に、ポジショナーは一般的に、前記ヨーク5の補助動力として、ヨークにマグネット14を装着している。即ち、ポジショナーは、調整弁に取り付けられて動作するために、調整弁の流体制御時に多大の振動を受けやすく、従って、頑丈でなければならない。そのために、大きなトルクのトルクモーターを用いる必要があるので、マグネット14を補助動力として利用することが一般的である。
即ち、従来のポジショナーでは、一対のヨーク5の先端部でアーマチュアを挟むような構成にするとともに、一対のヨーク5の間に位置するようにして、略U字形状の形にしたマグネット14を配設していた。
そしてこのとき、マグネットの磁気は距離の二乗に反比例し、ヨーク5の先端部では磁力はかなり減衰するので、かなりの大きさのマグネットが必要となるため、従来のポジショナーでは、大きいマグネットを用いており、従ってトルクモーターが大型化していた。また、強い磁力を有するマグネット、例えば希土類のマグネットを用いることによりトルクモーターの大型化は防止可能であるが、希土類の強い磁気はN・S直線方向にあり、ヨーク5の形状どおりに全磁力を捕捉することは困難であるために、マグネットの磁気のかなりの量が周辺に漏洩してしまい、そのため、トルクモーターに鉄材を近づけると大きくドリフトしてしまっていた。
そのために、この問題に対処するために従来は、トルクモーターを格納するケース及びカバーを大きくしてトルクモーターとの間に距離を設けたり、磁気シールドを装着するなどしていたが、ケース等を大きくした場合には装置全体が大型化してしまうという問題点があり、また、磁気シールドは鉄板等で覆う構造であるために、マグネットに近い位置では本来のトルクモーターの磁力も吸収してしまい、それによってトルク不足が発生するために、更に大きなマグネットを付加しなければならなくなり、有効ではなかった。
また、ポジショナーにおいてゼロ点調整やスパン調整を行う場合にはカバーを取り外して行うが、このとき、調整に使用する工具によりゼロ、スパンが大きく影響するために、従来は非磁性材の特殊工具で対処していたが、一般のユーザーは特殊工具を持っていない場合が多いために調整が困難であった。
このように、従来の電空式ポジショナーでは、トルクモーターに使用するマグネットの磁気と鉄材の影響が誤動作の一因となるドリフトを発生させていたが、この問題を解決する有効な方法は提案されていなかった。
そこで、本発明は、トルクモーターに使用するマグネットの磁気と鉄材の影響によるドリフトを防止することが可能なポジショナーのトルクモーターを提供することを課題としている。
本発明のポジショナーに用いるトルクモーターは、
パイロット弁に連通したノズルと、該ノズルの開口を閉塞あるいはその閉塞を解除する方向に移動可能なフラッパーと、該フラッパーを移動させるためのアーマチュアと、該アーマチュアが可動自在に貫通したコイルと、該コイルにおける前記アーマチュアの支点位置の反対側先端部において、前記アーマチュアの先端部近傍を挟み込むような配置で装着された、一対の脚部を有する略U字形状としたヨークと、該ヨークの端面にNS・NS直列になるように装着した希土類マグネットと、を具備し、前記マグネットの磁力線の方向と前記アーマチュアの動作方向を同一方向としたことを特徴としている。
上記の問題を解決するためには、トルクモーターの磁力線を外部に漏洩させない構造を採用することが望ましく、また、磁気の強い希土類マグネットをトルクモーターに用いることが望ましい。
この点、本発明によれば、アーマチュアの両サイドの非常に近い位置に希土類マグネットを配設して、このマグネットによりアーマチュアの支点位置の反対側先端部近傍を挟み込むようにしているために、マグネットを従来の方式の数分の一に小さくすることが可能となり、超小型の電空ポジショナーを製造することが可能となった。そしてそれにより、調整弁への負担を少なくすることができ、耐振特性も大幅に向上させることが可能となった。
そして、本発明によれば、アーマチュアに作用した後のマグネットの磁気はU型にしたヨークに沿って通るために、(1)ヨーク、(2)マグネット、(3)アーマチュア、(4)マグネット、(5)ヨークと、磁気は閉回路を構成し、磁気が周辺に漏洩することを有効に防止でき、これにより、マグネットの磁気を効率よく取り出すことが可能となる。
そのため、本発明によれば、ゼロ点調整やスパン調整の際に特殊工具を一切不要にすることができる。即ち、本発明によれば、ハンマー、大型モンキースパナ等の、在来機種では考えられなかった大きな鉄材を接近しても殆ど誤動作することが無いために、ゼロ点調整やスパン調整の際に非磁性材の特殊工具を用いる必要がなく、一般のユーザーでも調整が可能となった。
本発明のポジショナーに用いるトルクモーターは、パイロット弁に連通したノズルと、このノズルの開口を閉塞あるいはその閉塞を解除する方向に移動可能なフラッパーを備えるとともに、フラッパーを移動させるためのアーマチュアを備えている。更に、該アーマチュアが可動自在に貫通したコイルを備え、このコイルにおける前記アーマチュアの支点位置の反対側先端部においては、前記アーマチュアの先端部近傍を挟み込むような配置で、一対の脚部を有する略U字形状としたヨークが配設されている。そして、ヨークの端面には、NS・NS直列になるように希土類マグネットを装着し、これにより、マグネットの磁力線の方向と前記アーマチュアの動作方向が同一方向になるように構成している。
ここで、ヨークにおける、前記マグネットの磁力線方向の断面積を、前記マグネットにおける前記ヨークに当接する端面の面積よりも大きくするとともに、前記脚部の幅寸法を前記マグネットの厚みよりも大きくし、更に、前記コイルの磁力線とマグネットの磁力線とが前記アーマチュアの先端部近傍で合流可能になるような配置で、前記脚部の外周側に側板を配設するとよく、更にまた、そのときに、側板における反マグネット側先端部を、前記アーマチュアの支点部に対して略直角に位置するように略L字形状にするとともに前記アーマチュアに近接して配置するとよい。
そして、これによると、コイルに印加された電流信号によって発生する磁気は、アーマチュアを通りマグネットの磁気と合流し、ヨークの側面に配設したL字側板経由するために、ここでも磁気の閉回路を形成し、いわゆる90度異なる二つの磁気回路をアーマチュアの部分で同軸合流させる構成としているため、これにより、マグネットの磁気をより効率よく取り出すことが可能となる。
また、前記アーマチュアの先端部を、アーマチュアの長手方向と直角方向に配置した一対のバイアススプリングで挟み込むように付勢するとともに、アーマチュアの長手方向と平行方向に向けて、アーマチュアの動作を制御するバイアススプリングを備えるとよく、これにより、アーマチュアの位置の調整を容易に行うことが可能となる。
そしてこのとき、アーマチュアの先端部を付勢するバイアススプリングを非磁性体あるいは磁気化しにくい素材により構成するとよく、これにより、誤作動を未然に防止することが可能となる。
本発明のポジショナーに用いるトルクモーターの実施例について図面を参照して説明すると、図1は、本実施例のトルクモーターを説明するための図であり、図において2がトルクモーターである。また、図2は、本実施例におけるトルクモーター2の基本的な構造を説明するための一部省略斜視図である。
そして、本実施例のトルクモーター2では、ケース3に収容されたコイル4を備えており、このコイル4を貫通する配置でアーマチュア6が配設されるとともに、このアーマチュア6の上端部近傍は、装着部材12によって前記ケース3に装着された支点バネ7に支持され、更にアーマチュア6の上端部分には、装着部材12によって前記ケース3に装着されるとともにエアー管10を介してパイロット弁に連通したノズル9の開口を閉塞及びその閉塞を解除可能なフラッパー8が装着されている。
次に、前記コイル4における、前記アーマチュア6の支点位置の反対側先端部には、略U字形状としたヨーク5が、一対の脚部501で前記アーマチュア6における支点位置の反対側先端部を挟み込むような配置で装着されている。即ち、前記一対の脚部501はそれぞれ、その先端部を前記アーマチュア6側に向けており、これにより、前記一対の脚部501は、その端面で前記アーマチュア6における支点位置の反対側先端部を挟み込むような配置となっている。
また、前記一対の脚部501の端面にはそれぞれ、前記アーマチュア6の支点位置の反対側先端部を挟みこむような配置において、希土類マグネット14が、NS・NS直列になるように装着され、これにより、前記マグネット14の磁力線と前記コイル4の磁力線が直角方向になるようにしている。
そのために、マグネット14の磁気は、(1)ヨーク5、(2)マグネット14、(3)アーマチュア6、(4)マグネット14、(5)ヨーク5の順番で閉回路を形成するため、マグネット14の磁気が周辺に漏洩することを防止することができる。
次に、本実施例においては、前記マグネット14の磁力線方向で見た際のヨーク5の断面積を、マグネット5におけるヨーク5に当接する端面の面積よりも大きく構成するとともに、脚部501における、アーマチュア6の長手方向に直交する方向に向けた寸法を、マグネット5の厚さ寸法よりも大きくしており、更に、前記コイル4の外周側においては、前記コイル4の磁力線とマグネット14の磁力線とが、前記アーマチュア6の先端部近傍で合流可能な配置で、磁力線を誘導可能な側板15を配設している。
そして、更に、前記側板15は、反マグネット側先端部を、前記アーマチュア6に向けて略直角にし、これにより側板15を略L字形状にするとともに、前記アーマチュア6に近接して配置している。そのため、コイル4に印加された電流信号によって発生する磁気は、アーマチュア6を通りマグネット14の磁気と合流し、ヨーク5の側面に配設したL字形の側板15経由し、ここでも磁気の閉回路が形成され、いわゆる90度異なる二つの磁気回路をアーマチュア6の部分で同軸合流させることができ、マグネットの磁気をより効率よく取り出すことが可能となる。
このように、本実施例のトルクモーター3では、磁気の強い希土類マグネットを用いているためにマグネットを大きくする必要が無くなり、トルクモーターを小型化することができ、更にこれによりポジショナー全体を小型にすることが可能となった。
また、コイル4における、アーマチュア6の支点位置の反対側先端部に、前記アーマチュア6の下端部を挟みこむような配置で、略U字形状としたヨーク5を装着するとともに、このヨーク5の端部に、希土類マグネット14をNS・NS直列になるように装着し、これにより、前記マグネット14の磁力線と前記コイル4の磁力線が直角方向になるようにしているため、ヨーク4、アーマチュア6及びマグネット14で磁気の閉回路を形成することができ、マグネットの磁気が周辺に漏洩することが無くなった。
更に、コイル4の周囲に、前記マグネット14の磁力線と同軸になるようにして側板15を配設するとともに、この側板15を、反マグネット側先端部を前記アーマチュア6に向けて略直角にすることで略L字形状としているため、コイル4に印加された電流信号によって発生する磁気は、アーマチュア6を通りマグネット14の磁気と合流し、ヨーク5の側面に配設したL字形の側板15経由するために、ここでも磁気の閉回路を形成して、いわゆる90度異なる二つの磁気回路をアーマチュア6の部分で同軸合流させることができるために、マグネットの磁気をより効率よく取り出すことが可能となった。
そのため、本発明によれば、ハンマー、大型モンキースパナ等の、在来機種では考えられなかった大きな鉄材を接近しても殆ど誤動作することが無くなり、ゼロ点調整やスパン調整の際に非磁性材の特殊工具を用いる必要がなく、一般のユーザーでも調整が可能となった。
次に、図1及び図2において16は、バイアススプリングであり、即ち、本実施例においては、前記ヨーク5の外周面に一対の係止部18を装着するとともにこの一対の係止部18間にバイアススプリング16を配置している。
この構造を詳細に説明すると、本実施例では、前記アーマチュア6の先端部が係止される係止用金具1903の両端側にそれぞれバイアススプリング16を固着するとともに、この一対のバイアススプリング16の端部にも金具1902を固着している。そして、前記係止部18を貫通したネジ1901により前記金具1902をそれぞれ押圧し、これにより、前記係止部18間にバイアススプリング16を配置するとともに、このバイアススプリング16によりアーマチュア6の先端部を両側から付勢している。そしてこれにより、入力信号を印加しない状態においてアーマチュア6がマグネット14に吸着されることを防止している。
ここで、前記バイアススプリング16について説明すると、本実施例において前記アーマチュア6の先端部を両側から付勢するバイアススプリング16としては、非磁性体あるいは磁気化しにくい素材を用いて構成しており、これにより、バイアススプリング16が磁気化することを防止している。即ち、アーマチュア6の先端部を付勢しているバイアススプリング16を磁性体により構成した場合には、このバイアススプリングが前記マグネット14等の影響で磁気化してしまい、その磁力が前記閉回路に影響を及ぼし、それによりゼロ点が狂ってしまうことが考えられる。そこで、本実施例においては、前記アーマチュア6の先端部を両側から付勢するバイアススプリング16を非磁性体あるいは磁気化しにくい素材により構成し、これにより、ゼロ点が狂ってしまうことを有効に防止可能としている。なお、本実施例においては、前記バイアススプリング16の具体的な素材としては、特に磁気化しにくい素材として、ステンレスの316を用いた。但し、必ずしも非磁性体等を用いる必要はなく、ゼロ点が狂ってしまうことを他の方法で解決可能な場合には磁性体を用いてもよい。
次に、本実施例においては、前記側板15と前記フラッパー8との間にも、アーマチュアの長手方向と平行方向に向けてバイアススプリング17を連結しており、このバイアススプリング17は、前記アーマチュア6の先端部近傍に配設したバイアススプリング16と同様に、アーマチュアの位置制御のために用いられている。
なお、本実施例においては、前記マグネット14とアーマチュア6との間に、非磁性のストッパー13を装着しており、これにより、入力信号を印加しない状態においてアーマチュア6がマグネット14に吸着されることを防止している。
次に、このように構成される本実施例のトルクモーター3を用いたポジショナーについて簡単に説明すると、図3は電空式単動型ポジショナーを説明するための図であり、図3において2点鎖線で示した箇所がポジショナー1である。
そして、このポジショナー1は、その使用に際しては、導通管71によって駆動部51に連通され、これによって、駆動部51に連結された弁を制御可能としており、導通管71を介して前記駆動部51に連通され、これによって前記駆動部51を駆動させるためのパイロット弁21と、このパイロット弁21の作動を制御するためのトルクモーター2と、前記駆動部51の駆動を制御するための駆動制御手段41とを有して構成されている。
ここで、まず、前記駆動部51について説明すると、この駆動部51は、可動壁53を備えており、この可動壁53により仕切られる配置で駆動部圧力室52が形成され、この駆動部圧力室52には、前記導通管71が連通されている。また、可動壁53における反駆動部圧力室側には、ステム54が連結されており、このステム54の先端部分に弁が連結される。そしてこの構成により、導通管71を介して駆動部圧力室52内にエアーが供給されると、前記可動壁53がステム54側に膨張し、これによりステム54が、連結された弁側に移動して弁の駆動を行うことが可能となる。なお、図において55は前記可動壁52の膨張に制御を加えるためのスプリングであり、このスプリング55により、前記可動壁53の膨張に対してフィードバッグが加えられる。
次に、図3において21はパイロット弁21であり、このパイロット弁21は、給気口2201を備えた一次側圧力室22aとこの一次側圧力室22aに連通された二次側圧力室22bにより構成される給気圧力室22を備えており、二次側圧力室22bには、導通管71を介して前記駆動部圧力室52に連通する出力口2202が備えられている。
また、一次側圧力室22aと二次側圧力室22bとの間には給気弁座23が形成され、この給気弁座23により形成された空間が給気通路とされている。
更に、二次側圧力室22bには排気弁座29の一端部が移動自在に挿入されており、排気弁座29には、二次側圧力室22b内に開口とされるとともに、任意の箇所で外部に連通した排気口2902が形成された排気路2901が形成されている。
更にまた、前記給気圧力室22内には、給気弁2401と排気弁2402を同心円状に一体に備えた弁体24が、給気弁2401により前記給気通路を、及び排気弁2402により前記排気路2901の開口を閉塞可能なように、スプリングにより挿架されている。
次に、パイロット弁2内にはノズル背圧室26が形成されており、このノズル背圧室26の一端は一次側圧力室22aに連通している。
また、パイロット弁21内には圧力室27が形成されており、この圧力室27にはエアー供給管72が連結されている。そして、ノズル背圧室26と圧力室27はダイヤフラム28等の隔壁により仕切られており、更に圧力室27におけるノズル背圧室26に対向する側もダイヤフラム等の隔壁が備えられており、前記排気弁座29は、このダイヤフラム28に支持される形態で可動自在に備えられている。
次に、図3において2は図1に示したトルクモーターであり、このトルクモーター2は、前記パイロット弁21における排気弁座29を作動させるために用いられる。即ち、コイル4に信号電流が印加されると、アーマチュア6は、支点バネ7を中心に、フラッパー8がノズル9の先端部の閉塞を解除する方向、図における矢印A方向に動く。そして、アーマチュア6の動きによってフラッパー8はノズル9の先端から引き離され、これによりノズル9よりエアーが放出されるとともに、ノズル背圧室26の圧力が低下し、ノズル背圧室26と圧力室27とのエアー圧力のバランスがくずれる。
そうすると、ノズル背圧室26と圧力室27とを仕切っているダイヤフラム28がノズル背圧室26側に移動するとともに、このダイヤフラム28に支持されている排気弁座29は、給気圧力室22a側に移動する。
そして、それにより、排気弁座29が弁体23を押し上げ、それにともなって、圧力室22においては、給気弁座23が開口になるとともに排気弁座29の排気路2901は閉止され、出力口2202及び導通管71を介して、エアーが駆動部圧力室52内に供給され、それにより隔壁53がステム側に膨張することでステム34を移動させ、このステムに連結される調整弁を駆動することが可能となる。
なお、図3において41はステム54の駆動にフィードバッグを加えるための駆動制御手段であり、この駆動制御手段41は、ステム54の任意の個所に連結されるフィードバックレバー42、43を備えており、フィードバックレバー42、43にはカム44に連結され、ステム42が移動するとカム44が回転するようにしている。また、カム44にはレンジ調整アーム45の先端部が当接しており、カム44が回転するとレンジ調整アーム45は、支点を中心として、反時計回り方向へ回転するようにしている。更に、レンジ調整アーム45にはベアリング軸46が連結されるとともに、このベアリング軸46にはゼロ調整アーム47が当接され、カム44の回転に伴ってレンジ調整アーム45が反時計回り方向へ回転すると、ゼロ調整アーム47は、ベアリング軸46上をすべりながら、支点を中心として時計回りに回転するようにしている。そして、ゼロ調整アーム47の先端部(支点と反対側)には、他端が前記作動制御部2におけるフラッパーアーム11に連結されたフィードバックスプリング48の一端が連結され、カム44の回転に伴ってゼロ調整アーム47が時計回りに回転することにより、フィードバックスプリング48は上側に引き上げられ、これによりフラッパー8は、ノズル9の先端を閉塞する方向に戻される。
そして、このような構成において、ステム54の移動に伴って、フィードバックレバー42、43を介してカム44が時計回り方向(矢印C方向)へ回転するとともに、このカム44の回転によって、レンジ調整アーム45が支点を中心として反時計回り方向(矢印D方向)へ回転する。
そして、レンジ調整アーム45が反時計回り方向へ回転することによって、ベアリング軸46によって支持されているゼロ調整アーム47が支点を中心として時計回りに回転し(矢印E方向)、これにより、フィードバックスプリング48が上に引き上げられるとともに(矢印F方向)フラッパーアーム11を上に引き上げ、フィードバックスプリング48の張力とコイル4の吸引力が平衡した時点で、フラッパー8がノズル9の先端部を閉塞するように近づいていく。
そうすると、ノズル9より放出されるエアーが減少するとともにノズル背圧室26の圧力が上がり、ノズル背圧室26と圧力室27とのエアー圧力のバランスが初期の状態に近づき、これによりノズル背圧室26と圧力室27とを仕切っているダイヤフラム28が圧力室27側に移動するとともに、このダイヤフラム28に支持されている排気弁座29が初期の位置に近づいていく。そしてそれにより、給気圧力室22aにおいては、給気弁2401が給気弁座23を閉塞する方向に動く。
そしてこれにより、駆動部圧力室52へ供給されるエアー量が減少していきステム54の移動が停止していく。即ち、ステム54は、フィードバックスプリング48の張力とコイル4の吸引力が平衡するまで動き、これにより入力信号電流に比例したステム54の変化が得られる。
本発明のポジショナーに用いるトルクモーターは、前述した単動型のポジショナーに限らず、すべての電空式ポジショナーに適用可能であり、これにより、ポジショナーを小型化することができるとともに、ゼロ点調整、スパン調整の際の特殊工具を不要にし、ユーザーにおいても調整を行うことを可能としている。
本発明のトルクモーターの実施例を説明するための図である。 本発明のトルクモーターの実施例の基本的構造を示した斜視図である。 本発明のトルクモーターの実施例を用いた単動型の電空式ポジショナーを説明するための図である。 従来のトルクモーターを説明するための図である。 従来のトルクモーターを説明するための図である。
符号の説明
1 ポジショナー
2 作動制御部
3 トルクモーター
4 コイル
5 U字型ヨーク
501 一対の脚部
6 アーマチュア
7 支点バネ
8 フラッパー
9 ノズル
10 エアー管
11 フラッパーアーム
12 装着部材
13 ストッパー
14 マグネット
15 側板
16、17 バイアススプリング
18 係止部
1901 ネジ
1902 金具
1903 係止用金具
21 パイロット弁
22 給気圧力室
22a 一次側圧力室
22b 二次側圧力室
2201 給気口
2202 出力口
23 給気弁座
24 弁体
2401 給気弁
2402 排気弁
26 ノズル背圧室
27 圧力室
28 ダイヤフラム
29 排気弁座
2901 排気路
2902 排気口
41 駆動制御部
42、43 フィードバッグレバー
44 カム
45 レンジ調整アーム
46 ベアリング軸
47 ゼロ調整アーム
48 フィードバックスプリング
51 駆動部
52 駆動部圧力室
53 隔壁
54 ステム
55 スプリング

Claims (5)

  1. ポジショナーにおいてパイロット弁を作動させるためのトルクモーターであって、
    パイロット弁に連通したノズル(9)と、
    該ノズル(9)の開口を閉塞あるいはその閉塞を解除する方向に移動可能なフラッパー(8)と、
    該フラッパー(8)を移動させるためのアーマチュア(6)と、
    該アーマチュア(6)が可動自在に貫通したコイル(4)と、
    該コイル(4)における前記アーマチュア(6)の支点位置の反対側先端部において、前記アーマチュア(6)の先端部近傍を挟み込むような配置で装着された、一対の脚部(501)を有する略U字形状としたヨーク(5)と、
    該ヨーク(5)の端面にNS・NS直列になるように装着した希土類マグネット(14)と、を具備し、
    前記マグネット(14)の磁力線の方向と前記アーマチュア(6)の動作方向を同一方向としたことを特徴とするポジショナーのトルクモーター。
  2. 前記ヨーク(5)における前記マグネット(5)の磁力線方向の断面積を、前記マグネット(14)における前記ヨーク(5)に当接する端面の面積よりも大きくするとともに、前記脚部(501)の幅寸法を前記マグネット(14)の厚みよりも大きくし、更に、前記コイル(4)の磁力線とマグネット(14)の磁力線とが前記アーマチュア(6)の先端部近傍で合流可能な配置で前記脚部(501)の外周側に側板(15)を配設したことを特徴とする請求項1に記載のポジショナーのトルクモーター。
  3. 前記側板(15)における反マグネット側先端部を、前記アーマチュア(6)の支点部に対して略直角に位置するように略L字形状にするとともに前記アーマチュア(6)に近接して配置したことを特徴とする請求項2に記載のポジショナーのトルクモーター。
  4. 前記アーマチュア(6)の先端部を、アーマチュア(6)の長手方向と直角方向に配置した一対のバイアススプリング(16)で挟み込むように付勢するとともに、アーマチュア(6)の長手方向と平行方向に向けて、アーマチュア(6)の動作を制御するバイアススプリング(17)を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のポジショナーのトルクモーター。
  5. 前記アーマチュア(6)の先端部を付勢したバイアススプリング(16)を非磁性体あるいは磁気化しにくい素材により構成したことを特徴とする請求項4に記載のポジショナーのトルクモーター。
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