JP2005124346A - 自動車用モータ駆動ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波発生部に誘起された高周波電流に起因した放射ノイズの発生を抑制することができる自動車用モータ駆動ユニットを提供する。
【解決手段】自動車の車軸を回転させるための力学的エネルギを生成する際に高周波電流を発生する高周波発生部と、高周波発生部と車体とを電気的及び機械的に接続する固定用部材と、固定用部材の周囲に配置された高周波リアクトルとを有する自動車用モータ駆動ユニットであって、高周波リアクトルは、高周波発生部と車体間で高周波電流が流れることを抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車用モータ駆動ユニットに係り、特に、車軸などを介した地面への電流経路を有する自動車用モータ駆動ユニットに関する。
現在、電気エネルギを動力源として走行する電気自動車が実用化されている。電気エネルギから力学的エネルギを得るためのいわゆる自動車用パワーエレクトロニクスシステムは、図10に示すように、主に直流電力を供給するためのバッテリと、直流電力を交流電力に変換するインバータ61と、インバータ61の電気的出力から回転軸52の回転力を得るモータとを備える。
インバータ61及びモータのいずれの筐体も金属性材質からなり、車体53に取り付けられ、車体53と電気的に導通している。なお、図10ではインバータ61のみを示しているが、モータもインバータ61と同様に車体53に取り付けられている。また、第1の電流経路PC1に示すように、車体53は、懸架装置68、ベアリング69、ホイール66、タイヤ67を介して地面70と電気的に導通している。したがって、車体53と地面70は同電位であり、インバータ61及びモータの筐体は、車体53を介して地面70と電気的に導通している。
インバータ61及びモータの筐体と地面70との電気的導通はできるだけ低いインピーダンスで実現されていることが望ましい。しかし一般的に第1の電流経路PC1において、ベアリング69部分には油膜を介した接触部が存在し、インピーダンスの低減を阻害している。
その問題を解決する手法の一例として、特許文献1では、図10に示すように車体53に取り付けられたブラシ71を車軸52に接触させて、車体53と車軸52との間のインピーダンスを低減させる手法が示されている。
特開平9−168207号公報
ところで、インバータ61等の筐体には、その内部回路(スイッチング素子)との電磁気的な結合によって、スイッチング素子の開閉動作に伴う高周波電流が誘起される。また、モータは電磁気的な作用で回転力を作っていることから、その影響を受けてモータの筐体にも高周波電流が誘起される。これらの高周波電流も、直流電流と同様に、インバータ61等の筐体から第1の電流経路PC1を介して地面70へ流れる。
また、インバータ61等の筐体と車軸52との間は、高周波電流から見て十分低いインピーダンスの結合容量C4が形成されている。したがって、インバータ61等の筐体に誘起された高周波電流は、インバータ61等の筐体と車軸52との間の結合容量C4−車軸52−ホイール66−タイヤ67を介して地面70にいたる第2の電流経路PC2で流れる。
このように、インバータ61等の筐体から地面70までには、2つの高周波電流の電流経路PC1、PC2が存在する。したがって、高周波電流は更にループ状電流経路RCを流れることになる。高周波電流がループ状電流経路RCに流れることによって、ループ状電流経路RCから放射ノイズが発生する。この放射ノイズは、例えばラジオの受信障害を招いたり、車載電子システムの誤動作を招いたりするおそれがある。この放射ノイズのレベルは、ループ状電流経路RCのループの面積、ループの長さ、ループを流れる電流が大きくなるに従って高くなる。したがって、放射ノイズを抑制するには、これらを小さくすることが重要となる。
特許文献1の手法では、ループ状電流経路RCから発生する放射ノイズを抑制することはできない。
本発明の特徴は、自動車の車軸を回転させるための力学的エネルギを生成する際に高周波電流を発生する高周波発生部と、高周波発生部と車体とを電気的及び機械的に接続する固定用部材と、固定用部材の周囲に配置された高周波リアクトルとを有する自動車用モータ駆動ユニットであって、高周波リアクトルは、高周波発生部と車体間で高周波電流が流れることを抑制することを要旨とする。
本発明によれば、高周波発生部に誘起された高周波電流に起因した放射ノイズの発生を抑制することができる自動車用モータ駆動ユニットを提供することができる。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一あるいは類似部分には同一あるいは類似な符号を付している。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る自動車用モータ駆動ユニットは、自動車の車軸2を回転させるための力学的エネルギを生成する際に高周波電流を発生する高周波発生部1(インバータ11aの筐体11b)と、高周波発生部1と車体3とを電気的及び機械的に接続する固定用部材4a、4bと、固定用部材4a、4bの周囲に配置された高周波リアクトル5a、5bとを有する。高周波リアクトル5a、5bは、高周波発生部1と車体3間で高周波電流が流れることを抑制する。ここでは、高周波発生部1の一例として、インバータ11aの筐体(インバータ用筐体)11bについて説明する。インバータ用筐体11bは、導電性物質からなる2つの固定用部材4a、4bにより車体3に機械的に固定され、且つ電気的に接続されている。2つの高周波リアクトル5a、5bが、車体3とインバータ用筐体11bの間であって、固定用部材4a、4bの周囲にそれぞれ配置されている。換言すれば、固定用部材4a、4bは、高周波リアクトル5a、5bをそれぞれ貫通している。
インバータ用筐体11bと車軸2との間には、インバータ用筐体11bと車体3間よりも低インピーダンスとなる程度に静電容量の大きい結合容量C1が形成されている。換言すれば、インバータ11a及びインバータ用筐体11bは車軸2の直近に配置され、インバータ用筐体11bと車軸2との間には結合容量C1によって高周波的な電気的導通が実現されている。
車軸2は、車体3に取り付けられた懸架装置18及びベアリング19を介して車体3に取り付けられている。車軸2の端にはホイール16が接続され、ホイール16の外周にはタイヤ17が取り付けられている。タイヤ17は、地面20に接している。
インバータ11aは、スイッチング素子群、それらを制御・駆動する制御回路、平滑コンデンサなどを備え、インバータ11aの構成要素は、インバータ用筐体11bの内部に配置されている。また、インバータ11a、及び後述するモータの内部にはそれぞれ数百V、数百Aといった高電圧、大電流が印加される。その高電圧、大電流が、インバータ用筐体11b又はモータ用筐体から車体53に伝達されないようにするために、インバータ11aは、インバータ用筐体11bから電気的に絶縁されている。同様に、モータ用筐体もモータ内部の構成(ロータ、ステータ等)から絶縁されている。
インバータ11aは、スイッチ素子の開閉動作を行うことで、図示されていないバッテリからの直流電力を交流電力(三相交流)に変換し、図示されていないモータに印加する。モータは、インバータ11aから出力される交流電力をもとに、電磁気的作用によって回転力を生成する。その回転力は、減速機によって所望の変速比で変速され、車軸2に伝えられる。
インバータ11a内のスイッチング素子群が開閉することによって、インバータ用筐体11bには高周波電流が誘起される。この高周波電流は、インバータ用筐体11bと車軸2との間の結合容量C1を介して、車軸2−ホイール16−タイヤ17の電流経路を経て地面20へ流れる。一方、インバータ用筐体11bと車体3との間は導電性を持つ固定用部材4a、4bにより接続されている。しかし、固定用部材4a、4bは高周波リアクトル5a、5bを貫通しているため、インバータ用筐体11bと車体3との間は高周波電流に対して高インピーダンスとなり、高周波電流はインバータ用筐体11bと車体3との間を流れにくくなる。つまり、高周波リアクトル5a、5bは、車体3−懸架装置18−ベアリング19−車軸2−ホイール16−タイヤ17の電流経路を切断していることになる。したがって、インバータ用筐体11bから地面20に到る高周波電流の経路が一つだけとなり、ループ状の電流経路を形成しない。よって、ループ状の電流経路からの放射ノイズの発生を抑制することができる。ちなみに、固定用部材4a、4bが高周波リアクトル5a、5bを貫通していても、固定用部材4a、4bとインバータ用筐体11aの間は直流的には電気的導通が保たれているため、インバータ用筐体11bは車体3と同電位に保たれる。
図10に示した従来の技術においては、高周波電流が流れる電流経路として、第1の電流経路PC1以外に、第2の電流経路PC2が存在していたため、高周波電流のループ状電流経路RCが更に存在し、ループ状電流経路RCから放射ノイズが発生していた。しかし、本発明の第1の実施の形態によれば、高周波リアクトル5a、5bが図10の第2の電流経路PC2を遮断することで、ループ状電流経路RCを形成することなく、高周波電流は第1の電流経路PC1を介してのみ地面20へ流れる。
また、インバータ用筐体11b及びモータの筐体は車体3に電気的に接続されている、即ち車体3と同電位に保たれているため、例えばインバータ11a、モータの保守、点検、修理の際の作業が容易に行える。仮に、インバータ11a、モータの筐体が車体3に直接取り付けられておらず、電気的導通が実現されていない場合は、ハーネス等を用いて各筐体と車体3との間の電気的導通を確保することが望ましい。
なお、第1の実施の形態ではインバータ用筐体11bに発生した高周波電流について図1を参照して説明したが、本発明の実施の形態はそれに限定されるものではなく、モータ用の筐体に発生する高周波電流についても同様に対処することができる。モータ用筐体については第2の実施の形態において後述する。
(第1の実施の形態の変形例)
図2に示すように、第1の実施の形態の変形例に係る自動車用モータ駆動ユニットは、図1に比して、高周波発生部1としてのインバータ用筐体11bと車軸2との間が、導電性媒体14によって電気的に接続されている点が異なる。即ち、インバータ用筐体11bは、車軸2との間で導電性媒体14を介して電気的導通が実現されている。具体的には、インバータ用筐体11bと車軸2の間の対向している空間に、導電性媒体14が設けられている。導電性媒体14としては、導電性グリース、ベアリング、ブラシ、またはそれらを組み合わせたものを用いることができる。
インバータ用筐体11bは、固定用部材4a、4bにより車体3と電気的及び機械的に接続されている。固定用部材4a、4bの周囲には高周波リアクトル5a、5bが配置されている。車軸2は、車体3に取り付けられた懸架装置18及びベアリング19を介して車体3に取り付けられている。車軸2の端にはホイール16が接続され、ホイール16の外周にはタイヤ17が取り付けられている。タイヤ17は、地面20に接している。
このように、導電性媒体14を用いることにより、インバータ用筐体11bと車軸2の間のインピーダンスを図1に比して更に低減することができ、インバータ用筐体11bに誘起された高周波電流を導電性媒体14−車軸2−ホイール16−タイヤ17の電流経路で地面20へ更に流しやすくすることができる。したがって、高周波電流がループ状に流れないようにすることができ、放射ノイズの発生を抑制することができる
(第2の実施の形態)
図3に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る自動車用モータ駆動ユニットは、自動車の車軸2を回転させるための力学的エネルギを生成する際に高周波電流を発生する高周波発生部1(インバータ用筐体11b及びモータ12の筐体)と、モータ12の回転を所望の減速比で減速させて車軸2に伝える減速機13と、高周波発生部1及び減速機13と車体3とを電気的及び機械的に接続する固定用部材4a、4bと、固定用部材4a、4bの周囲に配置された高周波リアクトル5a、5bとを有する。ここでは、高周波発生部1の他の例として、インバータ用筐体11b及びモータ12の筐体について説明する。
インバータ用筐体11b、モータ12の筐体、及び減速機13は、一体化され、車軸2の周囲を囲むように配置されている。即ち、車軸2は、インバータ用筐体11b、モータ12の筐体、及び減速機13(以下、「一体化ユニット」と呼ぶ)を貫通している。一体化ユニットは、導電性物質からなる3つの固定用部材21a、21b、21cにより車体3に機械的に固定され、且つ電気的に接続されている。3つの高周波リアクトル22a、22b、22cが、車体3と一体化ユニットの間であって、固定用部材21a〜21cの周囲にそれぞれ配置されている。換言すれば、固定用部材21a〜21cは、高周波リアクトル22a〜22cをそれぞれ貫通している。
一体化ユニットと車軸2との間には、一体化ユニットと車体3間よりも低インピーダンスとなる程度に静電容量の大きい結合容量C2が形成されている。換言すれば、一体化ユニットは車軸2の直近に配置され、一体化ユニットと車軸2との間には結合容量C2によって高周波的な電気的導通が実現されている。車軸2の端にはホイール16が接続され、ホイール16の外周にはタイヤ17が取り付けられている。タイヤ17は、地面20に接している。
インバータ11aは、スイッチ素子の開閉動作を行うことで、図示されていないバッテリからの直流電力から交流電力(三相交流)に変換し、モータ12に印加する。モータ12は、インバータ11aから出力される交流電力をもとに、電磁気的作用によって回転力を生成する。その回転力は、減速機13によって所望の変速比で変速され、車軸2に伝えられる。
インバータ11a内のスイッチング素子群が開閉することによって、インバータ用筐体11bには高周波電流が誘起される。同様に、モータ12は電磁気的な作用で回転力を生成していることから、その影響を受けてモータ12の筐体に高周波電流が誘起される。これらの高周波電流は、一体化ユニットと車軸2との間の結合容量C2を介して、車軸2−ホイール16−タイヤ17の電流経路を経て地面20へ流れる。一方、一体化ユニットと車体3との間は導電性を持つ固定用部材21a〜21cにより接続されている。しかし、固定用部材21a〜21cは高周波リアクトル22a〜22cを貫通しているため、一体化ユニットと車体3との間は高周波電流に対して高インピーダンスとなり、高周波電流は一体化ユニットと車体3との間を流れにくくなる。つまり、高周波リアクトル22a〜22cは、車体3−懸架装置−ベアリング−車軸2−ホイール16−タイヤ17の電流経路を切断していることになる。したがって、一体化ユニットから地面20に到る高周波電流の経路が一つだけとなり、ループ状の電流経路を形成しない。よって、ループ状の電流経路からの放射ノイズの発生を抑制することができる。ちなみに、固定用部材21a〜21cが高周波リアクトル22a〜22cを貫通していても、固定用部材21a〜21cと一体化ユニットの間は直流的には電気的導通が保たれているため、一体化ユニットは車体3と同電位に保たれる。
図10に示した従来の技術においては、高周波電流が流れる電流経路として、第1の電流経路PC1以外に、第2の電流経路PC2が存在していたため、高周波電流のループ状電流経路RCが更に存在し、ループ状電流経路RCから放射ノイズが発生していた。しかし、本発明の第2の実施の形態によれば、高周波リアクトル22a〜22cが図10の第2の電流経路PC2を遮断することで、ループ状電流経路RCを形成することなく、高周波電流は第1の電流経路PC1を介してのみ地面20へ流れる。
また、一体化ユニットは車体3に電気的に接続されている、即ち車体3と同電位に保たれているため、例えばインバータ11a、モータ12の保守、点検、修理の際の作業が容易に行える。仮に、インバータ11a、モータ12の筐体が車体3に直接取り付けられておらず、電気的導通が実現されていない場合は、ハーネス等を用いて各筐体と車体3との間の電気的導通を確保することが望ましい。
(第2の実施の形態の第1の変形例)
図4に示すように、第2の実施の形態の第1の変形例に係る自動車用モータ駆動ユニットは、図3に比して、高周波発生部1としてのインバータ用筐体11bと車軸2との間が、導電性媒体15によって電気的に接続されている点が異なる。即ち、インバータ用筐体11bは、車軸2との間で導電性媒体15を介して電気的導通が実現されている。具体的には、インバータ用筐体11bと車軸2の間の対向している空間に、導電性媒体15が設けられている。導電性媒体15としては、導電性グリース、ベアリング、ブラシ、またはそれらを組み合わせたものを用いることができる。
インバータ用筐体11b、モータ12、及び減速機13を含む一体化ユニットは、固定用部材21a〜21cにより車体3と電気的及び機械的に接続されている。固定用部材21a〜21cの周囲には高周波リアクトル22a〜22cが配置されている。車軸2の端にはホイール16が接続され、ホイール16の外周にはタイヤ17が取り付けられている。タイヤ17は、地面20に接している。
このように、導電性媒体15を用いることにより、一体化ユニットと車軸2の間のインピーダンスを図3に比して更に低減することができ、一体化ユニットに誘起された高周波電流を導電性媒体15−車軸2−ホイール16−タイヤ17の電流経路で地面20へ更に流しやすくすることができる。したがって、高周波電流がループ状に流れないようにすることができ、放射ノイズの発生を抑制することができる。
(第2の実施の形態の第2の変形例)
図5に示すように、第2の実施の形態の第2の変形例に係る自動車用モータ駆動ユニットは、図3に比して、インバータ用筐体11b、モータ12、及び減速機13を含む一体化ユニットが、車軸2に接続されたホイール16の直近又は内部に配置され、減速機13と接続された部分からホイール16までの車軸2の長さを短縮している点が異なる。図5では、一体化ユニットをホイール16直近に配置し、車軸2を短縮した構成を示す。
インバータ用筐体11b、モータ12、及び減速機13を含む一体化ユニットは、固定用部材21a〜21cにより車体3と電気的及び機械的に接続されている。固定用部材21a〜21cの周囲には高周波リアクトル22a〜22cが配置されている。車軸2の端にはホイール16が接続され、ホイール16の外周にはタイヤ17が取り付けられている。タイヤ17は、地面20に接している。
このように、一体化ユニットをホイール16の直近又は内部に配置することにより、一体化ユニット以外の車両各部と車軸2との間の結合容量の形成を抑制することが可能となる。また、一体化ユニットと車軸2の間のインピーダンスを図3に比して更に低減することができ、一体化ユニットに誘起された高周波電流を導電性媒体15−車軸2−ホイール16−タイヤ17の電流経路で地面20へ更に流しやすくすることができる。その結果、高周波電流の流れるループの形成を抑制し、ループからの放射ノイズの発生を抑制することができる。
なお、第2の実施の形態の第2の変形例と同様の改良を本発明の第1の実施の形態に適用することも可能であり、この場合も同様の効果が得られる。
(固定用部材及び高周波リアクトルの第1の実施例)
以下に、固定用部材及び高周波リアクトルの構成および配置について第1乃至第4の実施例を説明する。
図6(a)は、図6(b)のA−A’切断面に沿った断面図であり、図6(b)は、図3乃至図5に示した固定用部材21a〜21c及び高周波リアクトル22a〜22cを示す断面図である。
図6(a)及び図6(b)に示すように、固定用部材21a〜21cは、円柱の断面形状を有し、その両端には取り付け用平板24、25が接続されている。高周波リアクトル22a〜22cは、リング状の断面形状を有し、固定用部材21a〜21cの円柱部によって貫通されている。即ち、高周波リアクトル22a〜22cは、固定用部材21a〜21cを取り囲むように配置されている。固定用部材21a〜21cは、取り付け用平板25を介して車体3に接続され、取り付け用平板24を介して高周波発生部1(インバータ11a、インバータ用筐体11b、及びモータ12)及び減速機13に接続されている。
(固定用部材及び高周波リアクトルの第2の実施例)
図7は、図3乃至図5に示した固定用部材21a及び高周波リアクトル22aを示す。第2の実施例では、固定用部材21a及び高周波リアクトル22aは、絶縁体26を介して一体化されている。
固定用部材21aは導電性部材からなり、固定用部材21aの両端部には、インバータ側の取り付け部24と車体側の取り付け部25が接続されている。固定用部材21aを囲むように高周波リアクトル22aが絶縁体26を介して配置されている。高周波リアクトル22aは磁性材料からなる。高周波リアクトル22aの外側は絶縁体26に覆われている。
インバータと車体の間には、導電性部材からなる固定用部材21aによって直流的な電気的導通が実現されているが、高周波的には磁性材料からなる高周波リアクトルによって高インピーダンスとなっている。また、磁性材料が固定用部材21aの一部として機能し、固定用部材21aの強度を向上させることもできる。
(固定用部材及び高周波リアクトルの第3の実施例)
図8に示すように、固定用部材27は、T字型の断面形状を有し、T字部分が車体3に形成された取り付け用穴に挿入され固定されている。固定用部材27の他端にはネジ溝29が形成され、インバータ用筐体11bに形成されたねじ穴に嵌合している。固定用部材27の周囲は、高周波リアクトル28によって囲まれている。このように、第3の実施例では、インバータ用筐体11bと車体3の間に高周波リアクトル28を挟み込んだ配置になっている。即ち、固定用部材27を車体3に形成された取り付け用穴に差し込み、高周波リアクトル28を貫通させて、インバータ用筐体11bに形成されたねじ穴に挿入し固定されている。高周波リアクトルは、インバータ用筐体11bと車体3との間のスペーサとしての機能をも有する。
(固定用部材及び高周波リアクトルの第4の実施例)
第4の実施例では、図9に示すように高周波リアクトル31は固定用部材30の周囲を取り囲むように配置されている。固定用部材30の一端はばね固定部32aにより車体3に固定され、固定用部材30の他端はばね固定部32bによりインバータ用筐体11bに固定されている。固定用部材30は、弾性体(例えば、ばね状の部材)からなり、固定用部材30が伸び縮みすることによって車体3の振動がインバータ用筐体11bに伝達するのを抑制している。
上記のように、本発明は、第1及び第2の実施の形態、その変形例及び第1乃至第4の実施例によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
車体3に取り付けられる筐体は、インバータ用筐体11bのみならず、モータ12の筐体、一体型ユニット等の筐体の場合でも同様に適用される。また固定用部材は、上記説明以外の構成であっても、高周波リアクトルが貫通されるように取り付けられることで、各筐体と車体3との間の固定用部材を介した高周波電流の伝導を抑制することができる。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定されるものである。
以上説明したように、インバータ11、モータ12を車軸2の直近に配置することで、インバータ用筐体11bまたはモータ12の筐体またはその両方と車軸2との間は、結合容量を介して高周波的な電気的導通が実現されている。一方、インバータ用筐体11bまたはモータの筐体またはその両方は、導電性を持つ固定用部材を介して、車体3との間で直流的な電気的導通は実現されている。しかしながら、固定用部材が高周波リアクトルを貫通するように配置されているため、各筐体と車体3の間の固定用部材を介した経路においては、高周波的には高インピーダンスとなる。したがって、各筐体に誘起された高周波電流は、筐体から結合容量を介して車軸2に流れ、ホイール16、タイヤ17を経由して地面20にいたる経路に支配的に流れることになる。つまり、高周波電流が流れる経路が絞られることにより電流ループが形成されないようになり、ループからの放射ノイズの発生が抑制される。
また、インバータ11とモータ12と減速機13が一体化されて、車軸2がそれぞれを貫通し、一体化ユニットが車軸2を囲むように配置された構成とすることで、インバータ用筐体11bまたはモータ12の筐体またはその両方と車軸2との間の結合容量が強化され、その結合容量におけるインピーダンスが低減される。その結果、各筐体−結合容量−車軸2−ホイール16−タイヤ17−地面20の経路のインピーダンスが低減され、各筐体−固定用部材&高周波リアクトル−車体3−懸架装置18−ベアリング19−ホイール16−タイヤ17−地面20の経路のインピーダンスに対しても相対的に低減される。したがって高周波電流は、各筐体−結合容量−車軸2−ホイール16−タイヤ17−地面20の経路を支配的に流れるようになり、高周波電流はループ状に流れず、放射ノイズの発生を抑制することができる。
インバータ用筐体11bまたはモータの筐体またはその両方は、車軸2との間で導電性媒体14、15を介して電気的導通が実現されていることによって、各筐体と車軸2との間のインピーダンスを低減することができる。したがって、各筐体−導電性媒体14、15−車軸2−ホイール16−タイヤ17−地面20の経路のインピーダンスが低減され、各筐体−固定用部材&高周波リアクトル−車体3−懸架装置18−ベアリング19−ホイール16−タイヤ17−地面20の経路のインピーダンスに対しても相対的に低減される。したがって高周波電流は、各筐体−結合容量−車軸2−ホイール16−タイヤ17−地面20の経路を支配的に流れるようになり、高周波電流がループ状に流れず、放射ノイズの発生を抑制することができる。
固定用部材と高周波リアクトルが一体化されることによって、高周波リアクトルに固定用部材としての機能も持たせることができ、固定用部材の強度を補強する役割を持たすことができる。
一体化されたインバータ11a、モータ12、減速機13は、ホイール16直近または内部に配置され、車軸2を短縮することによって、車軸2と車両各部との結合容量を抑制することができ、その結合容量を介した高周波電流の流れるループの形成を抑制することができるため、ループからの放射ノイズを抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る、電気エネルギを動力源とする自動車用モータ駆動ユニットを示す模式図である。 第1の実施の形態の変形例に係る自動車用モータ駆動ユニットを示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自動車用モータ駆動ユニットを示す模式図である。 第2の実施の形態の第1の変形例に係る自動車用モータ駆動ユニットを示す模式図である。 第2の実施の形態の第2の変形例に係る自動車用モータ駆動ユニットを示す模式図である。 図6(a)は、図6(b)のA−A’切断面に沿った、第1の実施例に係る固定用部材と高周波リアクトルを示す断面図である。図6(b)は、図3乃至図5に示した固定用部材及び高周波リアクトルを示す断面図である。 第2の実施例に係る固定用部材及び高周波リアクトルを示す部分断面図である。 第3の実施例に係る固定用部材及び高周波リアクトルを示す部分断面図である。 第4の実施例に係る固定用部材及び高周波リアクトルを示す部分断面図である。 従来技術に係る自動車用モータ駆動ユニットを示す模式図である。
符号の説明
1 高周波発生部
2 車軸
3 車体
4a、4b、21a〜21c、27、30 固定用部材
5a、5b、22a〜22c、28、31 高周波リアクトル
11a インバータ
11b インバータ用筐体
12 モータ
13 減速機
14、15 導電性媒体
16 ホイール
17 タイヤ
18 懸架装置
19 ベアリング
20 地面
24、25 取り付け部
26 絶縁体
29 ネジ部
32a、32b ばね固定部
1、C2、C3 結合容量

Claims (7)

  1. 自動車の車軸を回転させるための力学的エネルギを生成する際に高周波電流を発生する高周波発生部と、
    前記高周波発生部と車体とを電気的及び機械的に接続する固定用部材と、
    前記固定用部材の周囲に配置された、前記高周波発生部と前記車体間で前記高周波電流が流れることを抑制する高周波リアクトル
    とを有することを特徴とする自動車用モータ駆動ユニット。
  2. 前記高周波発生部と前記車軸との間には、前記高周波発生部と前記車体間よりも低インピーダンスとなる容量が形成されていることを特徴とする請求項1記載の自動車用モータ駆動ユニット。
  3. 高周波発生部は、直流電力を交流電力に変換するインバータ、及び前記インバータから供給される交流電力から前記力学的エネルギを生成するモータのうち少なくとも一方の筐体であることを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用モータ駆動ユニット。
  4. 前記モータの回転を所望の減速比で減速させて前記車軸に伝える減速機を更に有し、
    前記インバータ、前記モータ、及び前記減速機は一体化されて、前記車軸の周囲を囲むように配置されていることを特徴とする請求項3記載の自動車用モータ駆動ユニット。
  5. 前記高周波発生部と前記車軸との間は、導電性媒体によって電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の自動車用モータ駆動ユニット。
  6. 前記固定用部材及び前記高周波リアクトルは、一体化されていることを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の自動車用モータ駆動ユニット。
  7. 前記インバータ、前記モータ、及び前記減速機は、前記車軸に接続されたホイールの直近又は内部に配置されていることを特徴とする請求項4記載の自動車用モータ駆動ユニット。
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