JP2005123785A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 送受信の双方において常時優れた通信品質を維持できて動作が正確であり、かつ、部品数が少なくて製造コストが安いダイバーシティ回路を備える無線通信装置を提供すること。
【解決手段】 第1および第2一極三投型スイッチ103,104の夫々の極150,160側を、広帯域アンテナ101,102の夫々に接続し、第1および第2の一極三投型スイッチ103,104の第1端子151,161同士を、広帯域アンプ108の出力側に接続し、第1および第2の一極三投型スイッチ103,104の第2端子152,162同士を、第1のフィルタ105を介して広帯域アンプ109の入力側に接続し、第1および第2の一極三投型スイッチ103,104の第3端子153,163同士を、第2のフィルタ106と高周波線路107を介して広帯域アンプ109の入力側に接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、受信ダイバーシティ方式を採用したマルチバンドの無線通信装置(複数の周波数帯で通信を行う装置)に関し、特に、略2倍離れた2つの周波数帯を用いるTDD(Time Domain Duplex)方式の無線通信装置、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a規格(5GHz帯)と、IEEE802.11g規格(2.4GHz帯)の両方に対応したコンボ型の無線LAN端末等の無線通信装置に関する。
近年、例えば、携帯電話や無線LANを代表とする様々な無線通信システムが利用されるようになってきた。
このことから、単独で複数の無線通信システムに対応できることを利点とする内部の回路が複雑かつ大規模で製造コストが高いマルチモード(マルチバンド)の無線通信装置を、回路を極力簡略化することにより部品数を減らすようにして、低コストでコンパクトに製造することの要求が高まってきた。そして、特に、2本のアンテナを備え、受信状態が良好な方をスイッチで選択して使用すると共に、アンテナ付近の回路が複雑で部品数が多いダイバーシティ受信方式(例えば、IEEE802.11a規格(5GHz帯)とIEEE802.11g規格(2.4GHz帯)の無線LANシステム等)を用いている無線通信装置を、回路の簡略化および部品数の削減を行いながらマルチバンド化することの要求が高まってきた。
図8は、上記IEEE802.11a規格(5GHz帯)とIEEE802.11g規格(2.4GHz帯)の両方に対応した無線LAN端末に技術内容が近い、特開平9-116458号公報(特許文献1)に記載されている無線通信装置を示す模式図であり、詳細には、PHS(5GHz帯TDD方式)とPDC(2.4GHz帯FDD方式)の両方に対応した無線通信装置の一例としてのデュアルバンド携帯電話を示す模式図である。
このデュアルバンド携帯電話は、2つの周波数帯のうちの一方がTDD方式で、他方がFDD(Frequency Domain Duplex)方式のダイバーシティ受信方式を採用している。
尚、図8においては、上記特許文献1のデュアルバンド携帯電話の2つの周波数帯1.9GHzおよび1.5GHzが、5GHzと2.4GHzに変更されている。
上記デュアルバンド携帯電話では、広帯域送信回路810で生成された送信信号(5GHzあるいは2.4GHz)が、広帯域送信アンプ808で増幅され、2周波整合フィルタ回路805を通り、広帯域アンテナ801から放射されるようになっている。
ダイバーシティ受信方式は、一極二投型スイッチ803によって実現されている。このダイバーシティ受信方式では、受信信号を受信するとき、投側の第1端子に接続されたアンテナ801と、投側の第2端子に接続されたアンテナ802のうち、受信状態が良好な方が選択されるようになっている。
また、マルチバンド化は、一極二投型スイッチ804によって実現されている。5GHz帯信号の受信時には投側の第1端子に接続された5GHz帯フィルタ806が選択され、2.4GHz帯信号の受信時には投側の第2端子に接続された2.4GHz帯フィルタ807が選択される。そして、上記フィルタ(806あるいは807)を通った受信信号(5GHz帯あるいは2.4GHz帯)は、広帯域受信アンプ809で増幅された後、広帯域受信回路811へ入力するようになっている。
しかしながら、図8に示す従来技術の受信ダイバーシティ対応のマルチバンドの無線通信装置には、下記4つの問題点がある。
このうち第1と第2の問題点は、特許文献1自身にも明記されている通り、もともとこの従来技術がTDD方式とFDD方式の組合せのマルチバンドの無線通信装置の実現を目的としているために起こってしまう、本質的で不可避な問題である。
第1の問題点として、送信信号を放射するアンテナとして、常にアンテナ801が用いられ、アンテナを切り替えることができないために、常時優れた通信品質を維持しにくいという問題がある。すなわち、TDD方式において、送信信号と受信信号が、全く同じ周波数帯を共有している場合で、しかも受信信号から見て2本のアンテナのうちの一方802の通信品質が良好な時は、送信信号から見てもそのアンテナ802を用いた方が通信品質が良好になるが、本従来技術では、送信信号においてはアンテナ802を利用することができないため、送信時の通信品質の改善(送信ダイバーシティ効果)を得ることができないという問題がある。
また、第2の問題点として、TDD方式の受信信号から見た場合、図中813部分における信号分離やインピーダンス整合が全く不完全であり、正常な動作が期待できないという問題がある。すなわち、ダイバーシティ受信時において、たまたまアンテナ801が選択されたとする。この時、正常な動作のためには、アンテナ801から見ると、スイッチ803だけが見えて、送信アンプ808は見えない状態でなければならない。しかしTDD方式の場合は実際には、受信信号の周波数は送信フィルタ805の透過帯域であるため、送信アンプ808が見えてしまい、インピーダンス整合が大きく崩れてしまうという問題がある。
また、第3の問題点として、受信信号は直列に並んだ2個のスイッチ803,804を通らなければならないため、スイッチによる挿入損が2倍になり、NF(雑音指数)の劣化を招くという問題がある。
また、第4の問題点として、2個の受信フィルタ806,807の間で、図中の812部分におけるインピーダンス整合が全く考慮されていなくて、正常な動作が期待できないという問題がある。
特開平9−116458号公報
そこで、本発明の課題は、送受信の双方において常時優れた通信品質を維持できて動作が正確であり、かつ、部品数が少なくて製造コストが安いダイバーシティ回路を備える無線通信装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の無線通信装置は、第1のアンテナと、第2のアンテナと、上記第1のアンテナに極側が接続されている第1の一極三投型スイッチと、上記第2のアンテナに極側が接続され、上記第1の一極三投型スイッチの投側の第1端子に投側の第1端子が接続され、上記第1の一極三投型スイッチの投側の第2端子に投側の第2端子が接続され、上記第1の一極三投型スイッチの投側の第3端子に投側の第3端子が接続されている第2の一極三投型スイッチと、上記第1の一極三投型スイッチの上記第1端子と上記第2の一極三投型スイッチの上記第1端子との間のノードに出力側が接続されている送信アンプと、上記第1の一極三投型スイッチの上記第2端子と上記第2の一極三投型スイッチの上記第2端子との間のノードに入力端子が接続されている第1のフィルタと、上記第1の一極三投型スイッチの上記第3端子と上記第2の一極三投型スイッチの上記第3端子との間のノードに入力端子が接続されると共に、透過する高周波の中心周波数が上記第1のフィルタを透過する高周波の中心周波数の略2倍または略1/2倍である第2のフィルタと、上記第2のフィルタの出力側に入力側が接続されると共に、上記第1のフィルタの出力側に出力側が接続されている高周波線路と、上記第1のフィルタの出力側と上記高周波線路の出力側との間のノードに入力側が接続されている受信アンプとを備えることを特徴としている。
上記発明において、例えば、周波数が上記第1のフィルタを透過する周波帯に含まれる第1の受信信号を受信するときには、上記第1のアンテナと上記第2のアンテナのうちで受信状態が良好な一方を、上記第1の一極三投型スイッチまたは上記第2の一極三投型スイッチで選択して、上記第1のフィルタを経由して受信回路に接続するようにする。例えば、上記第1のアンテナが選択されたとすると、第1の一極三投型スイッチを、投側の第2端子に接続する一方、残ったもう一方の第2の一極三投型スイッチを、上記第1のフィルタのインピーダンス整合を阻害しないように、投側の第2端子をオープン状態に保つように、待避のためにその他のいずれかの端子(第1端子か第3端子)に接続するようにする。また、この状態で、上記第1の受信信号と同じ周波数帯の第1の送信信号を送信するときには、送信信号から見ても通信品質が良好である可能性が高い上記第1のアンテナを、選択するようにする。つまり、上記第1の一極三投型スイッチが投側の第1端子を選択することによって、送信回路から送信されて上記送信アンプで増幅された送信信号の出力を上記第1のアンテナへ導くようにする一方、残ったもう一方の第2の一極三投型スイッチを、上記送信アンプのインピーダンス整合を阻害しないように、投側第1端子をオープン状態に保つように、待避のためその他のいずれかの端子(第2端子か第3端子)に接続するようにする。尚、周波数が上記第2のフィルタを透過する周波帯に含まれる第2の受信信号の送受信時には、上記の動作説明において、第1および第2のスイッチの第2端子と第3端子を読み替え、第1のフィルタと第2のフィルタとを読み替えた動作を行うようにする。
上記発明によれば、無線通信装置を上記構成で形成したので、無線通信装置を比較的小規模にできて無線通信装置の部品点数を少なくできると共に、送信状態が良好なアンテナを選択できて、受信ダイバーシティ効果に加えて送信ダイバーシティ効果を得ることができる。
また、上記発明によれば、第1の一極三投型スイッチあるいは第2の一極三投型スイッチの一方がある端子を選択した時に、他方の第2の一極三投型スイッチあるいは第1の一極三投型スイッチは、その端子をオープン状態にすることができる構成であるので、信号分離を確実にできると共に、インピーダンス整合を確実にとることができる。
また、上記発明によれば、受信信号は、第1の一極三投型スイッチおよび第2の一極三投型スイッチのうちの一方しか通らないので、スイッチの挿入損を低減することができる。
また、上記発明によれば、無線通信装置が、上記第2のフィルタの出力側に入力側が接続されると共に、上記第1のフィルタの出力側に出力側が接続されている高周波線路を備えるので、第1のフィルタおよび第2のフィルタの間で、インピーダンス整合を取ることができて、無線通信装置を正常に動作させることができる。
また、一実施形態の無線通信装置は、上記高周波線路の長さが、周波数が上記第1のフィルタを透過する高周波の中心周波数である高周波の波長の略1/4の長さであることを特徴としている。
上記実施形態によれば、上記高周波線路の長さが、周波数が上記第1のフィルタを透過する高周波の中心周波数である高周波の波長の略1/4の長さであるので、上記第1のフィルタおよび上記第2のフィルタの間のインピーダンス整合を取ることができる。特に、上記第1のフィルタとして、5GHz帯フィルタを用いると共に、上記第2のフィルタをとして、2.4GHz帯フィルタを用いた場合に、極めて優れたインピーダンス整合を実現することができて、上記第1のフィルタを、5GHz近傍の周波数を有する高周波のみを透過させる理想的なフィルタにできると共に、上記第2のフィルタを、2.4GHz近傍の周波数を有する高周波のみを透過させる理想的なフィルタにできる。
また、一実施形態の無線通信装置は、上記第1のアンテナ、上記第2のアンテナ、上記送信アンプおよび上記受信アンプは、上記第1のフィルタを透過する高周波の中心周波数付近の周波数帯と、上記第2のフィルタを透過する高周波の中心周波数付近の周波数帯においてインピーダンス整合が取られた2周波整合回路または広帯域整合回路であることを特徴としている。
上記実施形態によれば、上記第1のアンテナ、上記第2のアンテナ、上記送信アンプおよび上記受信アンプは、上記第1と第2のフィルタの各中心周波数付近においてインピーダンス整合が取られた2周波整合回路または広帯域整合回路であるので、無線通信装置のインピーダンス整合を確実にとることができて、無線通信装置を正常に動作させることができる。
本発明の無線通信装置によれば、無線通信装置を上記構成で形成したので、無線通信装置を比較的小規模にできて無線通信装置の部品点数を少なくできると共に、送信状態が良好なアンテナを選択できて、受信ダイバーシティ効果に加えて送信ダイバーシティ効果を得ることができる。また、第1の一極三投型スイッチあるいは第2の一極三投型スイッチの一方がある端子を選択した時に、他方の第2の一極三投型スイッチあるいは第1の一極三投型スイッチは、その端子をオープン状態にすることができる構成であるので、信号分離を確実にできると共に、インピーダンス整合を確実にとることができる。また、受信信号は、第1の一極三投型スイッチおよび第2の一極三投型スイッチのうちの一方しか通らないので、スイッチの挿入損を低減することができる。また、無線通信装置が、上記第2のフィルタの出力側に入力側が接続されると共に、上記第1のフィルタの出力側に出力側が接続されている高周波線路を備えるので、第1のフィルタおよび第2のフィルタの間で、インピーダンス整合を取ることができて、無線通信装置を正常に動作させることができる。
したがって、例えば、受信ダイバーシティ方式およびTDD方式を採用し、略2倍離れた2つの周波数帯を用いるようなマルチバンド無線通信装置を、小規模な回路によって実現でき、その際、受信ダイバーシティのみならず送信ダイバーシティまで実現でき、通信品質を向上させることができる。また、受信系におけるスイッチの挿入損も、最小に抑えることができて、部品点数をほとんど増やすことなしに、各部のインピーダンスの不整合を抑制することができる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の無線通信装置を示す図である。
この実施形態では、例として、送受信を行う2つの信号の周波数帯を、5GHzと2.4GHzにして説明を行うことにする。
この実施形態の無線通信装置は、第1のアンテナとしての広帯域アンテナ101と、第2のアンテナとしての広帯域アンテナ102と、広帯域アンテナ101に極150側が接続されている第1の一極三投型スイッチ103と、広帯域アンテナ102に極160側が接続され、第1の一極三投型スイッチ103の投側の第1端子151に投側の第1端子161が接続され、第1の一極三投型スイッチ103の投側の第2端子152に投側の第2端子162が接続され、第1の一極三投型スイッチ103の投側の第3端子153に投側の第3端子163が接続されている第2の一極三投型スイッチ104とを備える。
また、この実施形態の無線通信装置は、第1の一極三投型スイッチ103の第1端子151と第2の一極三投型スイッチ104の第1端子161との間のノードに出力側が接続されている送信アンプとしての広帯域送信アンプ108と、第1の一極三投型スイッチ103の第2端子152と第2の一極三投型スイッチ104の第2端子162との間のノードに入力端子が接続されている第1のフィルタ105と、第1の一極三投型スイッチ103の第3端子153と第2の一極三投型スイッチ104の第3端子163との間のノードに入力端子が接続されている第2のフィルタ106とを備える。
上記第1のフィルタ105は、5GHz帯フィルタであり、第2のフィルタ106は、2.4GHz帯フィルタである。上記第2のフィルタ106を透過する高周波の中心周波数は、第1のフィルタ105を透過する高周波の中心周波数の略1/2倍になっている。
また、この実施形態の無線通信装置は、第2のフィルタ106の出力側に入力側が接続されると共に、第1のフィルタ105の出力側に出力側が接続されている高周波線路107と、第1のフィルタ105の出力側と高周波線路107の出力側との間のノードに、入力側が接続されている受信アンプとしての広帯域受信アンプ109とを備える。
上記高周波線路107の長さは、周波数が第1のフィルタ105を透過する高周波の中心周波数である高周波の略1/4波長の長さに設定されている。
上記広帯域アンテナ101,102、広帯域送信アンプ108、広帯域受信アンプ109は、5GHz帯の周波数と2.4GHz帯の周波数においてインピーダンス整合が取られた2周波整合回路になっており、5GHz帯の周波数の信号と2.4GHz帯の周波数の信号のSN(シグナルノイズ)比を大きくするようにしている。
上記構成において、5GHz信号を受信するときには、2本の広帯域アンテナ101,102のうちで受信状態が良好な一方が、第1の一極三投型スイッチ103または第2の一極三投型104で選択されて、第1のフィルタ(5GHz帯フィルタ)105を経由して受信回路111に接続される。例えば、アンテナ101が選択されたとすると、第1の一極三投型スイッチ103は、投側の第2端子152に接続される一方、残ったもう一方の第2の一極三投型スイッチ104は、第1のフィルタ105のインピーダンス整合を阻害しないように、投側の第2端子162をオープン状態に保つように、待避のためにその他のいずれかの端子(第1端子161か第3端子163)に接続されるようになっている。
この状態で、TDD方式により5GHz信号の送信タイミングに変わった瞬間には、送信信号から見ても通信品質が良好である可能性が高いアンテナ101の方が、選択されるようになっている。そして、第1の一極三投型スイッチ103が投側の第1端子151を選択することによって、送信回路110から送信されて送信アンプ108で増幅された送信信号の出力を広帯域アンテナ101へ導くようにする一方、残ったもう一方の第2の一極三投型スイッチ104は、送信アンプ108のインピーダンス整合を阻害しないように、投側の第1端子161をオープン状態に保つように、待避のためその他のいずれかの端子(第2端子162か第3端子163)に接続されるようになっている。
2.4GHz信号の送受信時には、上記動作説明において、第1および第2の一極三投型スイッチ103,104の夫々において、第2端子152,162と第3端子153,163を読み替え、第1のフィルタ(5GHz帯フィルタ)105と第2のフィルタ(2.4GHz帯フィルタ)106とを読み替えれば良い。
このように、図1に示す無線通信装置おいては、図8に示す従来の無線通信装置よりも部品点数を少なくできると共に、2つの周波数帯(5GHzと2.4GHz)において、正常なTDD動作、受信ダイバーシティ動作および送信ダイバーシティ動作を実現できる。
次に、従来技術において指摘した上記4つの問題点が、図1に示す本発明の一実施形態の無線通信装置においてどのように解決されているかを説明することにする。
従来技術の第1の問題点、送信信号を放射するアンテナ801(図8参照)が固定されて送信ダイバーシティ効果が得られない問題については、上記のように、送信信号を送信する際にも送信ダイバーシティ動作が実現されており、解決済みである。
また、従来技術の第2の問題点、各部の信号分離やインピーダンス整合が不完全である問題については、上記のように、第1の一極三投型スイッチ103あるいは第2の一極三投型スイッチ104の一方がある端子を選択した時、他方の第2の一極三投型スイッチ104あるいは第1の一極三投型スイッチ103は、その端子をオープン状態にするように設定することにより、信号分離を確実にできて、インピーダンス整合を確実にとることができる。したがって、第2の問題点も解決済みである。
また、従来技術の第3の問題点、受信信号が2個のスイッチ803,804(図8参照)を通るため挿入損が大きい問題については、この実施形態では、受信信号は、第1の一極三投型スイッチ103および第2の一極三投型スイッチ104のうちの一方しか通らないため、挿入損が低減されており、解決済みである。
最後に、従来技術の第4の問題点、2個の受信フィルタ806および807(図8参照)の間における812部分(図8参照)でのインピーダンス整合が全く考慮されていない問題については、図1に置き換えると、図1に112で示す部分における第1のフィルタ105および第2のフィルタ106の間のインピーダンス整合の問題になる。この実施形態の無線通信装置では、高周波線路107を、第2のフィルタ106の出力側と、第1のフィルタの出力側と間に接続しているので、高周波線路107で図2に112で示す部分のインピーダンス整合を実現することができて、電力の損失を小さくすることができる。このことから、第4の問題点についても解決済みである。
尚、この実施形態の無線通信装置によれば、高周波線路107を挿入するだけで、図2に112で示す部分のインピーダンス整合を実現しているので、無線通信装置の総部品点数を少なくすることができる。このことから、無線通信装置の製造コストを削減できると共に、無線通信装置をコンパクトにすることができる。
図2は、特開2002−26605号公報等多数の文献で開示されている一般的な高周波バンドパスフィルタ回路を示す図である。
以下に、上記高周波バンドパスフィルタ回路を用いた場合における、一般的な市販回路シミュレータ(例えばEagleware社製Genesys7.0)による計算結果を示す。
上記高周波バンドパスフィルタ回路においては、図2に示すように、3個の直列キャパシタンス成分C201〜C203が、入力端子201と出力端子202の間に、直列に接続されている。また、上記キャパシタンス成分C201とキャパシタンス成分C202との間のノードと、グランドとの間に、高周波線路型共振器T201が接続されると共に、上記キャパシタンス成分C202とキャパシタンス成分C203との間のノードと、グランドとの間に、高周波線路型共振器T202が接続されている。
このように、図2に示す高周波バンドパスフィルタ回路においては、入力端子201と出力端子202との間に、3個の直列キャパシタンス成分C201〜C203と、2本の並列の高周波線路型共振器T201およびT202とが、交互に多段接続されている。
図3は、図2に示す高周波バンドパスフィルタ回路を用いて図1に105で示す第1のフィルタ(5GHz帯フィルタ)を作成したときの、上記市販回路シミュレータのシミュレータ結果を示す図である。
図3の結果を得た時の回路定数は、キャパシタンス成分C201およびC203は、その容量が0.209pFであり、キャパシタンス成分C202は、その容量が0.076pFであり、高周波線路型共振器T201およびT202は、その特性インピーダンスが47.986Ωであった。また、高周波線路型共振器T201およびT202の寸法は、周波数が7023.102MHzの高周波の略1/4波長の寸法であった。
図2に示す高周波バンドパスフィルタ回路において、上記の回路定数のキャパシタンス成分と高周波線路型共振器を使用すると、図3に示すように、透過係数におけるSパラメータの値を、5GHz近傍以外のときに低く抑えられ、周波数5GHz近傍で急激に上昇して、周波数5GHz近傍でピーク(極大)にすることができる。このことから、図2に示す高周波バンドパスフィルタ回路において、上記のような回路定数のキャパシタンス成分と高周波線路型共振器を使用すると、周波数が5GHz周辺の高周波をのみを透過させる理想的な5GHz帯フィルタを形成できる。
図4は、図2に示す高周波バンドパスフィルタ回路を用いて図1に106で示す第2のフィルタ(2.4GHz帯フィルタ)を作成したときの、上記市販回路シミュレータのシミュレータ結果を示す図である。
図4の結果を得た時の回路定数は、キャパシタンス成分C201およびC203は、その容量が1.055pFであり、キャパシタンス成分C202は、その容量が0.516pFであり、高周波線路型共振器T201およびT202は、その特性インピーダンスが17.565Ωであった。また、高周波線路型共振器T201およびT202の寸法は、周波数が3131.811MHzの高周波の略1/4波長の寸法であった。
図2に示す高周波バンドパスフィルタ回路において、上記のような回路定数のキャパシタンス成分と高周波線路型共振器を使用すると、図4に示すように、透過係数におけるSパラメータの値を、2.4GHz近傍以外のときに低く抑えられ、周波数2.4GHz近傍で急激に上昇して、周波数2.4GHz近傍でピーク(極大)にすることができる。このことから、図2に示す高周波バンドパスフィルタ回路において、上記のような回路定数のキャパシタンス成分と高周波線路型共振器を使用すると、周波数が2.4GHz周辺の高周波をのみを透過させる理想的な2.4GHz帯フィルタを形成できる。
図5は、図1に112で示す3端子回路の一例を示す図である。
図5において、501と502は、入力端子を示し、503は、出力端子を示している。また、図5において、504は、図3に特性が示される5GHz帯フィルタを示し、505は、図4に特性が示される2.4GHz帯フィルタを示し、506は、高周波線路を示している。
図5に示すように、上記高周波線路506は、2.4GHz帯フィルタ505の出力側と、5GHz帯フィルタ504の出力側と出力端子503との間のノードとに接続されている。また、上記高周波線路506の特性インピーダンスは、48.84Ωに設定され、高周波線路506の寸法は、周波数が4009.336MHzの高周波の波長の略1/4の長さに設定されている。
図6は、図1に112で示す3端子回路を、図5に示す3端子回路で構成したときの、5GHz帯受信動作時におけるシミュレーション結果を示す図である。
5GHz帯受信動作時においては、図5に示す501を入力端子、503を出力端子、502をオープン端子として使用する。
図6に示すシミュレーション結果では、透過係数におけるSパラメータの値が、5GHz近傍以外のときに低く抑えられ、周波数5GHz近傍で急激に上昇して、周波数5GHz近傍でピーク(極大)になっている。このことから、この無線通信装置は、5GHz帯受信動作時において、インピーダンス整合がとられ、第1のフィルタ105は、理想的な5GHz帯バンドパスフィルタになっている。
図7は、図1に112で示す3端子回路を、図5に示す3端子回路で構成したときの、2.4GHz帯受信動作時におけるシミュレーション結果を示す図である。
2.4GHz帯受信動作時においては、図5に示す502を入力端子、503を出力端子、501をオープン端子として使用する。
図7に示すシミュレーション結果では、透過係数におけるSパラメータの値が、2.4GHz近傍以外のときに低く抑えられ、周波数2.4GHz近傍で急激に上昇して、周波数2.4GHz近傍でピーク(極大)になっている。このことから、この無線通信装置は、2.4GHz帯受信動作時において、インピーダンス整合がとられ、第1のフィルタ106は、理想的な2.4GHz帯バンドパスフィルになっている。
このように、図5に示す3端子回路を使用すると、2個のフィルタ間のインピーダンスの不整合を抑制することができる。
尚、上記実施形態では、上記広帯域アンテナ101,102、広帯域送信アンプ108、広帯域受信アンプ109は、5GHz帯の周波数と2.4GHz帯の周波数においてインピーダンス整合が取られた2周波整合回路であったが、この発明の無線通信装置では、第1のアンテナ、第2のアンテナ、送信アンプおよび受信アンプは、5GHz帯の周波数と2.4GHz帯の周波数を含む広帯域の周波数帯においてインピーダンス整合が取られた広帯域整合回路であっても良い。
また、上記実施形態では、送受信を行う信号として、5GHz帯の周波数の高周波と、2.4GHz帯の周波数の高周波を用いたが、この発明の高周波無線回路では、送受信を行う信号として、5GHz帯の周波数と2.4GHz帯の周波数以外の周波数帯の高周波を用いても良いことは勿論である。
本発明の一実施形態の無線通信装置を示す図である。 高周波バンドパスフィルタ回路を示す図である。 図2に示す高周波バンドパスフィルタ回路を用いて第1のフィルタ(5GHz帯フィルタ)を作成したときの、市販回路シミュレータのシミュレータ結果を示す図である。 図2に示す高周波バンドパスフィルタ回路を用いて第2のフィルタ(2.4GHz帯フィルタ)を作成したときの、上記市販回路シミュレータのシミュレータ結果を示す図である。 本発明の無線通信装置が備える3端子回路の一例を示す図である。 本発明の無線通信装置が備える3端子回路を、図5に示す3端子回路で構成したときの、5GHz帯受信動作時におけるシミュレーション結果を示す図である。 本発明の無線通信装置が備える3端子回路を、図5に示す3端子回路で構成したときの、2.4GHz帯受信動作時におけるシミュレーション結果を示す図である。 従来の無線通信装置を示す図である。
符号の説明
101,102 広帯域アンテナ
103 第1の一極三投型スイッチ
104 第2の一極三投型スイッチ
105 第1のフィルタ
106 第2のフィルタ
107,506 高周波線路
108 広帯域送信アンプ
109 広帯域受信アンプ
110 送信回路
111 受信回路
150 第1の一極三投型スイッチの極
151 第1の一極三投型スイッチの投側の第1端子
152 第1の一極三投型スイッチの投側の第2端子
153 第1の一極三投型スイッチの投側の第3端子
160 第2の一極三投型スイッチの極
161 第2の一極三投型スイッチの投側の第1端子
162 第2の一極三投型スイッチの投側の第2端子
163 第2の一極三投型スイッチの投側の第3端子
504 5GHz帯フィルタ
505 2.4GHz帯フィルタ
C201,C202,C203 キャパシタンス成分
T201,T202 高周波線路型共振器

Claims (3)

  1. 第1のアンテナと、
    第2のアンテナと、
    上記第1のアンテナに極側が接続されている第1の一極三投型スイッチと、
    上記第2のアンテナに極側が接続され、上記第1の一極三投型スイッチの投側の第1端子に投側の第1端子が接続され、上記第1の一極三投型スイッチの投側の第2端子に投側の第2端子が接続され、上記第1の一極三投型スイッチの投側の第3端子に投側の第3端子が接続されている第2の一極三投型スイッチと、
    上記第1の一極三投型スイッチの上記第1端子と上記第2の一極三投型スイッチの上記第1端子との間のノードに出力側が接続されている送信アンプと、
    上記第1の一極三投型スイッチの上記第2端子と上記第2の一極三投型スイッチの上記第2端子との間のノードに入力端子が接続されている第1のフィルタと、
    上記第1の一極三投型スイッチの上記第3端子と上記第2の一極三投型スイッチの上記第3端子との間のノードに入力端子が接続されると共に、透過する高周波の中心周波数が上記第1のフィルタを透過する高周波の中心周波数の略2倍または略1/2倍である第2のフィルタと、
    上記第2のフィルタの出力側に入力側が接続されると共に、上記第1のフィルタの出力側に出力側が接続されている高周波線路と、
    上記第1のフィルタの出力側と上記高周波線路の出力側との間のノードに入力側が接続されている受信アンプと
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    上記高周波線路の長さは、周波数が上記第1のフィルタを透過する高周波の中心周波数である高周波の波長の略1/4の長さであることを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    上記第1のアンテナ、上記第2のアンテナ、上記送信アンプおよび上記受信アンプは、上記第1のフィルタを透過する高周波の中心周波数付近の周波数帯と、上記第2のフィルタを透過する高周波の中心周波数付近の周波数帯においてインピーダンス整合が取られた2周波整合回路または広帯域整合回路であることを特徴とする無線通信装置。
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