JP2005122039A - 中間転写ユニット及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 押圧手段にトナーが固着して部材表面が凹凸になることを防止して中間転写体の像担持面のキズ付きを低減あるいは防止可能な中間転写ユニットを提案する。
【解決手段】 像担持体ドラム1Y、1M、1C、1Bと対向配置した、複数のローラ部材に巻き掛けられた状態で移動するベルト状の中間転写体11に、好き像担持体上に形成されるトナー像からなる記録画像及びパターン画像を、中間転写体と像担持体とが接触する一次転写部70Y、70M、70C、70Bにて転写される中間転写ユニット10であって、各転写部とは別の位置で記録画像及びパターン画像が転写されるベルト表面11A側からベルト裏面11B側へ中間転写体11を押さえ付けて中間転写体を逆側へ屈曲させる押圧手段40と中間転写体11との接触圧を、中間転写体11に転写されたパターン画像との対向部分のみ小さく設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、FAXやこれらの複合機等の画像形成装置及び中間転写ユニットに関する。
特許文献1には、静電潜像に応じたトナー像が形成される像担持体と、この像担持体上のトナー像が中間的に転写される中間転写体と、この中間転写ベルトに対して像担持体上のトナー像を転写させる一次転写装置と、中間転写体上に転写されたトナー像を記録媒体に一括して二次転写させる二次転写装置とを備えた中間転写型の画像形成装置が提案されている。中間転写体の形態は各種あるが、無端上のベルト構造の場合、一般に多層構造となっており、ベース層を、例えば伸びの少ないフッ素樹脂やPVDシート、ポリイミド系樹脂でつくり、表面をフッ素系樹脂等の平滑性のよいコート層で被っている。
像担持体に形成されるトナー像は、記録画像及び記録画像を制御するためのパターン画像を構成し、両者は中間転写体の像担持面側に一次転写された後、記録画像のみが記録媒体上に二次転写され画像が形成される。像担持体が、所謂イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー画像にそれぞれ対応するように複数ある場合には、カラー画像が形成される。二次転写後には、パターン画像以外にも、二次転写手段により記録媒体に完全に転写されなかった記録画像が残留トナーとして中間転写体の像担持面上に残留する。この中間転写体の像担持面に残留したトナー像は、一般にクリーニング手段によって転写画から取り除かれる。
特許文献2には、特許文献1の構成において、献複数のローラ部材に巻き掛けられたベルト状部材を中間転写体とし、省スペースや中間転写体のローラ部材への巻き付き角確保の目的から、ベルト状の中間転写体を像担持面側から非像担持面側へ押し付けて逆側に屈曲させる押圧部材を設けた画像形成装置が提案されている。この画像形成装置では、押圧部材にトナーが転写しないようにするため、中間転写体に、離形性の良い材料を用いるか、トナーと同極性のバイアスを印加するように構成されている。
特開平5−323704号公報 特願平6−308233号公報
特許文献2に記載の押圧部材が、二次転写装置の下流でかつベルトクリーニング手段の上流に設置された場合、トナー像(二次転写残留トナー及びパターン画像)が押圧手段に転写されても、記録媒体への転写後であるため、得られるカラー画像の画像乱れにはならない。しかし、残留したトナー像および制御パターン画像が押圧部材表面に転写すると、その部分が固着して部材表面に突起ができてしまい、経時でベルト表面(像担持面)を傷付けるおそれがある。ベルト表面のキズは転写不良等の原因となる為、白スジ画像といった異常画像の原因になる。
二次転写後の中間転写体上の残留トナーは、パターン画像に比べトナーの量が少なく、記録画像の種類によって量や残留位置が異なっている。一方、制御パターン画像は記録媒体に転写されない為、単位面積あたりの付着量が多く、位置もセンサでの検知の目的から常に同じ位置に作像される。そのため、パターン画像が押圧手段に付着する可能性は転写残留トナーに比べ大きい。
本発明は、付着量が比較的多いパターン画像が押圧手段に転写(固着)して部材表面が凹凸になることを防止して中間転写体の像担持面のキズ付きを防止可能な中間転写ユニットを提供することを目的とする。
本発明は、中間転写体の像担持面のキズ付き発生を防止可能な中間転写ユニットを用いることで、異常画像の発生を低減することができる画像形成装置を提案することを目的とする。
請求項1の発明は、像担持体と対向配置されていて、複数のローラ部材に巻き掛けられた状態で移動するベルト状の中間転写体を備え、像担持体上に形成されるトナー像からなる記録画像及び記録画像を制御するためのパターン画像を、中間転写体と像担持体とが接触する転写部にて中間転写体に転写される中間転写ユニットにおいて、転写部とは別の位置で、記録画像及びパターン画像が転写される像担持面側から非像担持面側へ中間転写体を押さえ付けて、中間転写体を逆側へ屈曲させる押圧手段を有し、押圧手段の中間転写体への接触圧を中間転写体に転写されたパターン画像との対向部分のみ小さく設定したことを特徴としている。
請求項2の発明は、像担持体と対向配置されていて、複数のローラ部材に巻き掛けられた状態で移動するベルト状の中間転写体を備え、像担持体上に形成されるトナー像からなる記録画像及び記録画像を制御するためのパターン画像を、中間転写体と像担持体とが接触する転写部にて中間転写体に転写される中間転写ユニットにおいて、転写部とは別の位置で、記録画像及びパターン画像が転写される像担持面側から非像担持面側へ中間転写体を押さえ付けて、中間転写体を逆側へ屈曲させる押圧手段を有し、押圧手段の、中間転写体に転写されたパターン画像との対向部分を、中間転写体の像担持面に非接触状態としたことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2記載の中間転写ユニットにおいて、押圧手段の、中間転写体と非接触状態となる部位と、中間転写体と接触する部位との境界面に形成されるエッジ部を曲面としたことを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項2記載の中間転写ユニットにおいて、押圧手段の、中間転写体と非接触状態となる部位と中間転写体との間隔を、少なくとも中間転写体上に転写されたパターン画像の高さより大きくしたことを特徴としている。
請求項5の発明は、像担持体と対向配置されていて、複数のローラ部材に巻き掛けられた状態で移動するベルト状の中間転写体を備え、像担持体上に形成されるトナー像からなる記録画像及び記録画像を制御するためのパターン画像を、中間転写体と像担持体とが接触する転写部にて中間転写体に転写される中間転写ユニットにおいて、転写部とは別の位置で、記録画像及びパターン画像が転写される像担持面側から非像担持面側へ中間転写体を押さえ付けて、中間転写体を逆側へ屈曲させる押圧手段を有し、押圧手段の、中間転写体に転写されたパターン画像との対向部分の表面摩擦係数を小さくしたことを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項5に記載の中間転写ユニットにおいて、対向部分の表面摩擦係数が、中間転写体の像担持面側の摩擦係数より小さいことを特徴としている。
請求項7の発明は、像担持体と対向配置されていて、複数のローラ部材に巻き掛けられた状態で移動するベルト状の中間転写体を備え、像担持体上に形成されるトナー像からなる記録画像及び記録画像を制御するためのパターン画像を、中間転写体と像担持体とが接触する転写部にて中間転写体に転写される中間転写ユニットにおいて、転写部とは別の位置で、記録画像及びパターン画像が転写される像担持面側から非像担持面側へ中間転写体を押さえ付けて、中間転写体を逆側へ屈曲させる押圧手段と、中間転写体の停止時にパターン画像が押圧手段と対向する位置で停止しないように、中間転写体の停止位置を制御する制御手段とを有することを特徴としている。
請求項8の発明は、像担持体と、像担持体と対向配置されていて像担持体上に形成されたトナー像からなる記録画像及び記録画像を制御するためのパターン画像が一次転写される中間転写体を有する中間転写ユニットと、中間転写体に転写された記録画像を記録媒体上に二次転写することで記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、中間転写ユニットとして請求項1乃至6の何れか1つに記載の中間転写ユニットを用いることを特徴としている。
請求項9の発明は、請求項8記載の画像形成装置において、像担持体が、互いに異なる色の記録画像が形成される複数の感光体であることを特徴としている。
本発明によれば、像担持面側から非像担持面側へ中間転写体を押さえ付けて中間転写体を逆側へ屈曲させる押圧手段と像担持面に転写される記録画像を制御するパターン画像との接触圧を弱くすると、押圧部材表面に対するパターン画像を構成するトナーの付着が低減し、トナー付着による押圧手段表面の凹凸が低減される。このため、中間転写体表面のキズ付きを極めて少なくすることができるともに、異常画像の発生を低減することができる。
本発明によれば、像担持面側から非像担持面側へ中間転写体を押さえ付けて中間転写体を逆側へ屈曲させる押圧部材とパターン画像が転写される中間転写体の像担持面とを離間させることで、押圧部材表面に対するパターン画像を構成するトナーの付着が無くなり、トナー付着による押圧手段表面の凹凸が無くなる。このため、中間転写体表面のキズ付きを防止することができるとともに、異常画像の発生を防止することができる。
本発明によれば、像担持面側から非像担持面側へ中間転写体を押さえ付けて中間転写体を逆側へ屈曲させる押圧手段の、中間転写体に転写されたパターン画像との対向部分の表面摩擦係数を小さくしたので、押圧部材表面に対するパターン画像を構成するトナーの付着が低減し、トナー付着による押圧手段表面の凹凸が低減される。このため、中間転写体表面のキズ付きを極めて少なくすることができるとともに、異常画像の発生を低減することができる。
本発明によれば、パターン画像が転写された中間転写体の停止時に、像担持面側から非像担持面側へ中間転写体を押さえ付けて中間転写体を逆側へ屈曲させる押圧手段と対向する位置で、中間転写体を停止しないように、中間転写体の停止位置を制御手段で制御するので、パターン画像を構成するトナー像が押圧部材表面に一定圧力で接したまま放置される事がなくなる。このため、トナー付着による押圧手段表面の凹凸が低減され、中間転写体表面のキズ付きを極めて少なくすることができるとともに、異常画像の発生を低減することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明が適用された画像形成装置を示す。この画像形成装置は、タンデム型間接転写方式の電子写真式カラープリンタ(以下「プリンタ」と記す)である。画像形成装置としては、プリンタに限定されるものではなく、複写機やファクシミリ、あるいはこれらの複合機であっても良い。
プリンタは、互いに異なる色のトナー像からなる記録画像や記録画像を制御するためのパターン画像が形成される複数の像担持体としての感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bをそれぞれ含む複数の画像形成ユニット60Y、60M、60C、60Bと、各感光体ドラム上に露光用のレーザ光を照射して各ドラム表面に単色の色画像に対応する静電潜像を形成する露光ユニット4と、各感光体ドラムと対向配置され、各感光体ドラム上に形成された記録画像及びパターン画像が転写(一次転写)される中間転写体としての中間転写ベルト11を有する中間転写ユニット10と、中間転写ベルト11に記録画像及び記録画像を転写する一次転写手段としての一次転写ローラ20Y、20M、20C、20Bと、中間転写ベルト11に一次転写された記録画像を記録媒体として用紙P上に二次転写する二次転写手段50とを備えている。
画像形成ユニット60Y、60M、60C、60Bは、各感光体ドラムを帯電させる帯電手段2Y、2M、2C、2B、現像剤となるトナーを各感光体ドラムへ供給してドラム上の静電潜像を顕像化する現像手段3Y、3M、3C、3B、転写後の各感光体ドラムの表面(以下「ドラム表面」と記す)を清掃する感光体クリーニング手段6Y、6M、6C、6B、各ドラム表面を除電する除電手段5Y、5M、5C、5Bとをそれぞれ備えている。現像手段3Y、3M、3C、3Bは、順にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bにそれぞれ供給し、対応するドラム表面に各色のトナー像を形成する。
画像形成ユニット60Y、60M、60C、60Bの上方には中間転写ユニット10が、各画像形成ユニットの下方には露光ユニット4がそれぞれ配置されている。露光ユニット4の下方には用紙Pを収納した複数のカセット26A、26Bを有する給紙部26が配置されている。各カセット内の用紙Pは、給紙ローラ27A、27Bが図示しない駆動モータからの駆動力により回転することで繰り出され、図示しない分離ローラで1枚ずつ分離されて給紙路29へ案内される。給紙路29内にはレジストローラ対28が配設されていて、タイミングを計って二次転写部80へ用紙Pを給送する。
中間転写ユニット10は、各感光体ドラムと対向配置された中間転写ベルト11が複数のローラ部材としての支持ローラ12、13、14、15、16に巻き掛けられている。中間転写ベルト11は多層構造となっている。中間転写ベルト11のベース層は、例えば伸びの少ないフッ素樹脂やPVDシート、ポリイミド系樹脂で構成し、ベース層の表面をフッ素系樹脂等の平滑性の良いコート層で被って像担持面となるベルト表面11Aを形成している。支持ローラ12〜16の内、支持ローラ14には駆動モータ17からの駆動力が伝達されており、駆動ローラを構成している。この駆動ローラ以外の支持ローラは従動ローラを構成している。支持ローラ15は、中間転写ベルト11を、非像担持面となるベルト裏面11B側からベルト表面11Aに押圧してベルトに張力を与えるテンションローラを構成している。本形態において、駆動ローラとなる支持ローラ14は、駆動モータ17の駆動により半時計周り方向に回転し、この回転により中間転写ベルト11が同方向に移動する。支持ローラ14、16は、ベルト表面11Aと各ドラム表面との接触状態を一定にして一次転写部70Y、70M、70C、70Bを安定化する機能がある。支持ローラ10はクリーニング対向ローラとしても機能する。
各感光体ドラムと対向する中間転写ベルト11の内側には、ベルト表面11Aを各ドラム表面に接触させるように一次転写ローラ20Y、20M、20C、20Bが配設されている。各一次転写ローラは、中間転写ユニット10の図示しない基部に回転自在に支持されている。これら一次転写ローラには、それぞれ一次転写に必要な転写バイアスが適宜印加される。転写バイアスが印加されると、各感光体ドラムに形成された記録画像及びパターン画像は、ベルト表面11Aと各感光体ドラムとが接触することで形成されている一次転写部70Y、70M、70C、70Bにて各ドラム表面からベルト表面11Aへとそれぞれ転写される。支持ローラ12の近傍には、画像転写後にベルト表面11Aに残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置25が設けられている。
二次転写手段50は、2つのローラ111,112と、これらローラ間に掛け渡した無端ベルトで構成された二次転写ベルト100と、二次転写ベルト100に所定の二次転写用の転写バイアスを印加する図示しない印加手段と、ベルト表面に付着した紙粉やトナー等の異物を清掃する二次転写ベルトクリーニング装置250と、二次転写ベルトクリーニング装置250で清掃された異物を回収するためのクリーニングボックス251とを備えている。二次転写ベルト100は、支持ローラ14と対向する位置でベルト表面11Aに圧接するように配設されており、ベルト表面11Aと圧接する部位に二次転写部80を形成している。図中、符号113、114は、二次転写ベルト100をベルト表面11Aに圧接させるテンションローラを示す。二次転写部80は、給紙路29の延長線上に配設されている。二次転写部80の延長線上には、二次転写部80で記録画像が転写された用紙Pに記録画像を定着させる定着装置30が配置されている。定着装置30は、定着ローラに加圧ローラを押し当てるとともに、図示しないヒータなどの発熱部材を備え、熱と圧力によって用紙Pにトナーで形成された記録画像を定着させて、送り出す周知の構成である。
本形態において、二次転写手段50は、画像転写後の用紙Pを定着装置30へと搬送するシート搬送機能も備えている。二次転写手段としては、本形態のようなベルト方式のものに限定されるものではなく、図2に示すように、支持ローラ13と対向配置されてベルト表面11Aに圧接する二次転写ローラ110や非接触の周知の転写チャージャを用いる形態であっても良い。図2に示す形成の場合、支持ローラ13は、駆動モータ17で回転駆動される駆動ローラと、二次転写ローラ110と対向する二次転写対向ローラの機能を兼ね備えている。二次転写手段として、転写ローラや転写チャージャを用いる場合には、シート搬送機能を併せて備えることは難しくなるので、個別に搬送機構を配設するのが好ましい。
このような構成の画像形成装置によると、装置にプリント指令が入力されると、各駆動部が駆動される。そして、記録画像を形成するための各色画像を形成するためにレーザ光が露光ユニット4から照射され、各感光体ドラム上に各色画像に対応する潜像が形成される。形成された各色の潜像は、各現像手段から供給されるトナーによって現像される。現像されて各ドラム表面上に担持されたトナー像は、1次転写部部70Y、70M、70C、70Bでベルト表面11Aに転写されて、二次転写部80へと搬送される。二次転写部80では、何れかのカセットから給紙され、レジストローラ対28でタイミングを計られて搬送された用紙Pにトナー像(記録画像)が一括転写される。記録画像が転写された用紙Pは、ベルトの搬送機能によって定着装置30へと搬送され、定着装置30によってトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙Pは、装置外部と連通する搬送路31へと送り出され、排出ローラ32によってプリンタの上部に形成された排紙トレイ33へと排出されてスタックされる。画像転写後の中間転写ベルト11及び二次転写ベルト100は、中間転写体クリーニング装置25と二次転写ベルトクリーニング装置250により、それぞれ画像転写後に画像転写後の中間転写ベルト11及び二次転写ベルト100上に残留する残留トナーや紙粉などの異物を除去され、次の画像形成に備えられる。
ここでパターン画像について説明すると、この画像は記録画像の位置を制御するために作成されるもので、ベルト表面11Aの幅方向略中央部に形成される。このパターン画像は、図示しないセンサによってその位置が検出されるようになっている。
次に、本発明の特徴的構成となる押圧手段の構成について説明する。図1に示すように、押圧手段となるローラ部材40は、第一転写部70Y、70M、70C、70B及び第二転写部80とは別の位置で、記録画像及びパターン画像が転写されるベルト表面11A側からベルト裏面11B側へ中間転写ベルト11を押さえ付けて、中間転写ベルト11を逆側へ屈曲させて、支持ローラ13の巻き付き角確保と、中間転写ユニット10の省スペース化を図っている。
(第1の形態)
ローラ部材40は、ローラ部材13の下流で、かつ中間転写体クリーニング装置25の上流側に設置されている。このような配置の場合、ベルト表面11Aからローラ部材40の表面(以下「ローラ表面40A」と記す)に転写される可能性のあるトナー像は、図3に示すように、二次転写後にベルト表面11Aに残った転写残留トナーとパターン画像のトナーのみである。このため、ローラ部材40にベルト表面11Aのトナー像が転写しても用紙P上の画像の乱れにはならない。しかし、残留したトナー像およびパターン画像がローラ表面40Aに転写すると、その部分が固着してローラ表面に突起ができて凹凸状態となり、経時でベルト表面11Aを傷付ける可能性がある。ベルト表面11Aのキズは転写不良等の原因となるため、白スジ画像といった異常画像の原因になる。二次転写残留トナーは、パターン画像に比べトナーの量が少なく、記録画像の種類によって量や残留位置が異なっている。一方、パターン画像は用紙Pに転写されないため、単位面積あたりの付着量が多く、位置もセンサ検知の目的から常に同じ位置(ベルト幅方向中央部)に作像される。その為、パターン画像がローラ表面40Aに付着する可能性は転写残留トナーに比べ大きい。
本形態では、図4に示すように、パターン画像G1が常に中間転写ベルト11の同じ部分に形成される点に着目し、ローラ部材40の、中間転写ベルト11への接触圧を、中間転写ベルト11に転写されたパターン画像G1との対向部分となるローラ中央部40Bのみ小さくなるように設定した。すなわち、ローラ部材40は、ベルト表面11Aに対して部分的に非接触状態とされている。具体的には、ローラ部材40の形状を鼓状にして、ローラ部材40の中央部40Bとベルト表面11Aとの接触圧を、ローラ部材40の端部40C、40Dとベルト表面11Aとの接触圧よりも小さくした。図4において、ローラ部材40の軸90は、画像形成装置本体内部に配設された板状のフレーム91,92に装着された軸受93,94によって回転自在に支持されており、中間転写ベルト11の移動によりローラ部材40を従動回転可能としている。
このような構成によると、ローラ表面40Aに対するパターン画像G1を構成するトナーの付着が低減されるので、トナー付着によるローラ表面40Aの凹凸が低減する。このため、ベルト表面11Aのキズ付きが極めて少なくなり、白スジ画像などの異常画像の発生を低減することができる。
(第2の形態)
本形態では、図5に示すように、押圧部材となるローラ部材400の、中間転写ベルト11に転写されたパターン画像G1との対向部分となる中央部400Bを、ベルト表面11Aに非接触状態とした。具体的には、パターン画像G1と対向するローラ部材400の中央部400Bの直径を、ローラ部材400の端部400C、400Dよりも小径とし、完全にパターン画像G1に接触しないように逃がしている。小径部となる中央部400Bは、同一形状のローラ表面を削って形成しても良いし、端部400C、400Dを構成するローラ部材と、中央部400Bを構成するローラ部材とを軸90上に軸線方向に並列に挿通して形成する形態であっても良い。
このような構成によると、ローラ部材400のローラ表面400Aとパターン画像G1が転写されたベルト表面11Aとが離間するので、ローラ表面400Aに対するパターン画像G1を構成するトナーの付着が無く、トナー付着によるローラ表面400Aの凹凸が無くなる。このため、ベルト表面11Aのキズ付きを防止することができるとともに、白スジ画像等の異常画像の発生を防止することができる。
ローラ表面400Aとベルト表面11Aとの離間度合いは、加工及びコストの点から小さくするのが望ましい。そこで中央部400Bを小径にする場合、中央部400Bに位置するローラ表面400Aとベルト表面11Aとの間隔Lを、少なくとも中間転写ベルト11上に転写されたパターン画像G1の高さL1より大きくすると、確実にパターン画像G1を形成するトナーとローラ表面400Aとの接触を防止することができる。このため、トナー付着によるローラ表面400Aの凹凸が長期に渡って無くなり、ベルト表面11Aのキズ付きをより確実に防止することができるとともに、異常画像の発生を長期に渡って防止することができる。
中央部400Bを小径にする場合、図6(a)に示すように、非接触状態となる中央部400Bと、ベルト表面11Aと接触する端部400C、400Dとの境界面401にエッジ部402、402が形成される。このようなエッジ部402、402が形成されると、その部分がベルト表面11Aに食い込み、ベルト表面11Aのキズやベルト亀裂の原因となる事が懸念される。そこで、図6(b)に示すように、エッジ部402,402にアールを付けて曲面形状とした。このような形態とすると、エッジ部402,402とベルト表面11Aとの接触による食い込みによりベルト表面11Aに発生するスジ状の傷付きを防止することができ、エッジ部402,402によるベルト表面11Aのキズやベルト亀裂の発生を防止では、耐久性も向上する。
(第3の形態)
本形態では、図7に示すように、押圧手段としてのローラ部材500の、中間転写ベルト11に転写されたパターン画像G1との対向部分となる中央部500Bの表面摩擦係数μ1を、パターン画像G1との対向しない部分となるローラ端部500C、500Dの表面摩擦係数μ2よりも小さくした。具体的には、中央部500Bに離形性の高いテープ状の部材を部分的に貼り付けて、表面摩擦係数を低くした。
このような形態によると、パターン画像G1との対向部位(中央部500B)だけを部分的な表面処理するだけで、ローラ表面500Aに対するトナーの付着を低減することができる。このため、トナー像がローラ表面500Aに固着することを、ローラ部材500全体に対して表面処理を施す場合よりも低コストで防止できる。また、トナー付着によるローラ表面500Aの凹凸が無くなるので、ベルト表面11Aのキズ付きや白スジ画像等の異常画像の発生を防止することができる。
部分的に小さくする摩擦係数の値の目安としては、中央部500Bの表面摩擦係数μ1を、ベルト表面11Aの表面摩擦係数μ3より小さくすると、ベルト上のバターン画像のトナーや残留トナーのローラ表面500Aへの付着が低減し、トナー付着によるローラ表面500Aの凹凸を低減することができる。このため、ベルト表面11Aのキズ付きや白スジ画像等の異常画像の発生を防止することができる。
(第4の形態)
本形態は、図8に示すように、中間転写ベルト11の停止時に、パターン画像G1がローラ部材40と対向する位置で停止しないように、中間転写ベルト11の停止位置を制御する制御手段95を備えたものである。
中間転写ベルト11の長寿命化等の理由から、作像後のエンド処理を短くし中間転写ベルト11の回転時間を短くする事が有利と考えられる。しかしこれに伴ってベルト表面11A上の残留トナーが完全にクリーニングされない状態で機械が停止、あるいは待機するケースが想定される。このような場合、中間転写ベルト11とローラ部材40との間にトナー像(特に付着量が多いパターン画像)を有したまま放置されることになり、作像時に温められて粘性が高くなったトナーが、停止時に一定圧力でローラ表面40Aに押し付けられたまま放置され、冷えてローラ表面40Aに固着する可能性がある。
制御手段95は、周知のマイクロコンピュータで構成されている。例えば、駆動モータ17がステッピングモータの場合、このモータのステップ数からパターン画像G1の位置を制御手段95で判断して、パターン画像G1がローラ表面11Aと対向しない位置で、駆動モータ17の駆動を停止するように制御すればよい。駆動モータ17がステッピングモータでない場合には、エンコーダ等の回転検知手段を設け、この回転検知手段からのへ検知信号からパターン画像G1の位置を制御手段95で判断し、パターン画像G1がローラ表面11Aと対向しない位置で、駆動モータ17の駆動を停止するように制御すればよい。あるいは、パターン画像G1が形成される位置に対応する中間転写ベルト11の部位に遮蔽板を設け、この遮蔽板を検知するフォトインタラプタなどの光学センサを制御手段95と接続して配置し、光学センサが遮蔽板によって遮られた場合に駆動モータ17を停止させて、パターン画像G1がローラ表面11Aと対向しないように制御しても良い。
このような形態とすると、パターン画像G1を構成するトナーがローラ表面40Aに一定圧力で接したまま放置される事がなくなるので、トナー付着によるローラ表面40Aの凹凸が低減される。このため、ベルト表面11Aのキズ付きを極めて少なくすることができるとともに、白スジ画像等の異常画像の発生を低減することができる。
本発明の実施の形態を示す中間転写ユニットと画像形成装置の構成を示す概略図である。 中間転写ユニットの別な形態を示す拡大図である。 押圧部材の表面にトナーが付着した状態を示す拡大図である。 中間転写体と押圧部材との接触圧を変更した第1の形態を示す拡大図である。 中間転写体と押圧部材とを離間させた第2の形態を示す拡大図である。 エッジ部を曲面とした押圧部材の形態を示す拡大図である。 押圧部材の表面を異なる表面摩擦係数とした第3の形態を示す拡大図である。 制御手段によってパターン画像の停止位置を制御する第4の形態を示す拡大図である。
符号の説明
1Y、1M、1C、1B 像担持体
10 中間転写ユニット
11 ベルト状の中間転写体
11A 中間転写体の像担持面
12〜16 複数のローラ部材
40、400、500 押圧手段
40B パターン画像との対向部分
70Y、70M、70C、70B 転写部
95 制御手段
400B、500B 非接触状態となる部位
401 境界面
402 エッジ部
G1 パターン画像
L 間隔
L1 パターン画像の高さ
μ1、μ2 表面摩擦係数
μ3 中間転写体の像担持面側の摩擦係数

Claims (9)

  1. 像担持体と対向配置されていて、複数のローラ部材に巻き掛けられた状態で移動するベルト状の中間転写体を備え、前記像担持体上に形成されるトナー像からなる記録画像及び前記記録画像を制御するためのパターン画像を、前記中間転写体と前記像担持体とが接触する転写部にて前記中間転写体に転写される中間転写ユニットにおいて、
    前記転写部とは別の位置で、前記記録画像及び前記パターン画像が転写される像担持面側から非像担持面側へ前記中間転写体を押さえ付けて、上記中間転写体を逆側へ屈曲させる押圧手段を有し、
    前記押圧手段の前記中間転写体への接触圧を、前記中間転写体に転写されたパターン画像との対向部分のみ小さく設定したことを特徴とする中間転写ユニット。
  2. 像担持体と対向配置されていて、複数のローラ部材に巻き掛けられた状態で移動するベルト状の中間転写体を備え、前記像担持体上に形成されるトナー像からなる記録画像及び前記記録画像を制御するためのパターン画像を、前記中間転写体と前記像担持体とが接触する転写部にて前記中間転写体に転写される中間転写ユニットにおいて、
    前記転写部とは別の位置で、前記記録画像及び前記パターン画像が転写される像担持面側から非像担持面側へ前記中間転写体を押さえ付けて、上記中間転写体を逆側へ屈曲させる押圧手段を有し、
    前記押圧手段の、前記中間転写体に転写されたパターン画像との対向部分を、前記中間転写体の像担持面に非接触状態としたことを特徴とする中間転写ユニット。
  3. 請求項2記載の中間転写ユニットにおいて、
    前記押圧手段の、前記中間転写体と非接触状態となる部位と、前記中間転写体と接触する部位との境界面に形成されるエッジ部が曲面であることを特徴とする中間転写ユニット。
  4. 請求項2記載の中間転写ユニットにおいて、
    前記押圧手段の、前記中間転写体と非接触状態となる部位と前記中間転写体との間隔が、少なくとも前記中間転写体上に転写されたパターン画像の高さより大きいことを特徴とする中間転写ユニット。
  5. 像担持体と対向配置されていて、複数のローラ部材に巻き掛けられた状態で移動するベルト状の中間転写体を備え、前記像担持体上に形成されるトナー像からなる記録画像及び前記記録画像を制御するためのパターン画像を、前記中間転写体と前記像担持体とが接触する転写部にて前記中間転写体に転写される中間転写ユニットにおいて、
    前記転写部とは別の位置で、前記記録画像及び前記パターン画像が転写される像担持面側から非像担持面側へ前記中間転写体を押さえ付けて、上記中間転写体を逆側へ屈曲させる押圧手段を有し、
    前記押圧手段の、前記中間転写体に転写されたパターン画像との対向部分の表面摩擦係数を小さくしたことを特徴とする中間転写ユニット。
  6. 請求項5に記載の中間転写ユニットにおいて、
    前記対向部分の表面摩擦係数が、前記中間転写体の像担持面側の摩擦係数より小さいことを特徴とする中間転写ユニット。
  7. 像担持体と対向配置されていて、複数のローラ部材に巻き掛けられた状態で移動するベルト状の中間転写体を備え、前記像担持体上に形成されるトナー像からなる記録画像及び前記記録画像を制御するためのパターン画像を、前記中間転写体と前記像担持体とが接触する転写部にて前記中間転写体に転写される中間転写ユニットにおいて、
    前記転写部とは別の位置で、前記記録画像及び前記パターン画像が転写される像担持面側から非像担持面側へ前記中間転写体を押さえ付けて、上記中間転写体を逆側へ屈曲させる押圧手段と、前記中間転写体の停止時に、前記パターン画像が前記押圧手段と対向する位置で停止しないように、前記中間転写体の停止位置を制御する制御手段とを有することを特徴とする中間転写ユニット。
  8. 像担持体と、前記像担持体と対向配置され、像担持体上に形成されたトナー像からなる記録画像及び前記記録画像を制御するためのパターン画像が一次転写される中間転写体を有する中間転写ユニットと、前記中間転写体に転写された記録画像を記録媒体上に二次転写することで、前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    前記中間転写ユニットとして請求項1乃至6の何れか1つに記載の中間転写ユニットを用いることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8記載の画像形成装置において、
    前記像担持体が、互いに異なる色の記録画像が形成される複数の感光体であることを特徴とする画像形成装置。
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JP2007121845A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2008233522A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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