JP2005121348A - 熱交換器および伝熱部材 - Google Patents
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Abstract
ィンの生産性を向上させる。
【解決手段】 空気流れ上流側と下流側とで互いに対称となるような切り起こし部2c
を複数個設ける。これにより、フィン成形工程時に互いに相殺するような向きの折り曲げ
力が連続的に薄板状のフィン材料に作用する。したがって、切り起こし部2cを形成する
際に、フィン材料が一方向に寄り集まってしまうように変形することを未然に防止でき得
るので、スリット片2d及び切り起こし部2cのバラツキを小さく抑えることができる。
延いては、切り起こし部2cによる乱流効果にて空気とフィン2との熱伝達率を高めて熱
交換効率を高めつつ、フィン2の形状を簡素なものとしてフィンの生産性を向上させるこ
とができる。
【選択図】 図2
Description
スリット片を設けるとともに、このスリット片の空気流れ上流側を約90°折り曲げて折
曲部を設けることにより、空気流れを乱して温度境界層が成長することを抑制して熱伝達
率の向上を図っている(例えば、特許文献1参照)。
交換性能を向上させている。
りスリット片を形成するととともに、その切り起こしたスリット片の前端(前縁)側を約
90°折り曲げて折曲部を形成しているので、以下に述べる製造上の問題を有している。
曲げることにより形成されているので、同一方向の折り曲げ力が連続的に薄板状のフィン
材に作用してしまい、折曲部を形成する際に、フィン材が一方向に寄り集まってしまうよ
うに変形してしまう。
うに、特許文献1に記載の発明では、フィン材が一方向に寄り集まってしまい易いので、
スリット片間のピッチ寸法のバラツキを小さくすることが難しい。そして、スリット片間
のピッチ寸法のバラツキが大きくなると、熱伝達率が低下して所望の熱交換能力を得るこ
とができなくなる恐れが高い。
、つまり多数本のピンを設けることによる熱交換器の重量増、および多数のピンを熱交換
器上に配置することによる生産性の悪化を招き、量産化することは難しい。
は、切りく抜く際に破棄せざるを得ない材料が多量に発生するので、材料の歩留まり性が
悪化するので、やはり量産化することが難しい。
前記フィン(2)は、平板状の平板部(2a)及び前記平板部(2a)の一部を直角状に切り起こすことにより形成された衝突壁(2c)を有しており、
さらに、前記衝突壁(2c)は、前記空気の流れ方向において互いに対称的に複数個設けられていることを特徴とする。
連続的に薄板状のフィン材料に作用する。したがって、衝突壁(2c)を形成する際に、
フィン材料が一方向に寄り集まってしまうように変形することを未然に防止できるので、衝突壁(2c)の寸法バラツキを小さく抑えることができる。
て熱交換効率を高めつつ、フィン(2)の形状を簡素なものとしてフィンの生産性を向上
できる。
前記フィン(2)は、平板状の平板部(2a)及び前記平板部(2a)の一部を切り起こすことにより形成された衝突壁(2c)を有しており、
前記フィン(2)の前記空気の流れ方向と直交方向の長さ寸法(C)と前記衝突壁(2c)の前記空気流れ方向と直交方向の長さ寸法(D)との比(D/C)を切れ長さ比(E)としたときに、
前記切れ長さ比(E)を0.775以上、0.995以下の範囲としたことを特徴とする。
空気流れ上流側の前記L字状の断面形状と空気流れ下流側の前記L字状の断面形状とは、前記平板部(2a)と直交する仮想の面に対して互いに対称的に配置されることを特徴とする。
さらに、前記複数個の衝突壁(2c)のうち、前記空気流れ下流側に位置する複数個の衝突壁(2c)は、全て切り起こし高さ(H)が同一寸法であることを特徴とする。
て流れが過度に乱れて圧力損失(通風抵抗)が増大することを防止できる。
さらに、前記複数個の衝突壁(2c)のうち、前記空気流れ下流側に位置する複数個の衝突壁(2c)の切り起こし高さ(H)は、空気流れ上流側に位置する前記複数個の衝突壁(2c)のうち最下流部に位置する衝突壁(2c)の切り起こし高さ(H)より低いことを特徴とする。
て流れが過度に乱れて圧力損失(通風抵抗)が増大することを防止できる。
前記突き出し部(2j)にも前記衝突壁(2c)が形成されていることを特徴とする。
ぞどうだいち
請求項10に記載の発明のように、請求項9に記載の熱交換器において、前記突き出し部(2j)には、前記衝突壁(2c)が少なくとも2個以上形成されていることが好ましい。
前記薄板部材から切り起こされた切り起こし部(2c)、およびこの切り起こし部(2
c)の根元部と連続的に繋がっているスリット片(2d)からなる複数個の熱交換部(2
e)を有する平板部(2a)を備え、
前記切り起こし部(2c)の切り起こし高さ(H)が、0.02mm以上、0.4mm以下の範囲であり、
さらに、前記流体の流れ方向において隣り合う前記熱交換部(2e)間のピッチ寸法(P)が、0.02mm以上、0.75mm以下の範囲であることを特徴とする。
しつつ、フィンの形状を簡素なものとしてフィンの生産性を向上させることができる。
前記薄板部材から切り起こされた切り起こし部(2c)、およびこの切り起こし部(2
c)の根元部と連続的に繋がっているスリット片(2d)からなる複数個の熱交換部(2
e)を有する平板部(2a)を備え、
前記切り起こし部(2c)の切り起こし高さ(H)が、0.06mm以上、0.36m
m以下の範囲であり、
さらに、前記流体の流れ方向において隣り合う前記熱交換部(2e)間のピッチ寸法(P)が、0.08mm以上、0.68mm以下の範囲であることを特徴とする。
しつつ、フィンの形状を簡素なものとしてフィンの生産性を向上させることができる。
フィンの形状を簡素なものとしてフィンの生産性を向上させることができる。
さらに、前記平坦部(2f)のうち流体の流れ方向と平行な部位の寸法(Cn)は、1mmより小さい所定寸法であることを特徴とする。
さらに、前記平坦部(2f)のうち流体の流れ方向と平行な部位の寸法(Cn)は、1mm以上、20mm以下の範囲であることを特徴とする。
前記切れ長さ比(E)を0.775以上、0.995以下の範囲としたことを特徴とする。
前記薄板部材から切り起こされた切り起こし部(2c)、およびこの切り起こし部(2
c)の根元部と連続的に繋がっているスリット片(2d)からなる複数個の熱交換部(2
e)を有する平板部(2a)を備え、
前記薄板部材の前記流体の流れ方向と直交方向の長さ寸法(C)と前記切り起こし部(2c)の前記流体の流れ方向と直交方向の長さ寸法(D)との比(D/C)を切れ長さ比(E)としたときに、
前記切れ長さ比(E)を0.775以上、0.995以下の範囲としたことを特徴としている。
関係を示す一例である。
本実施形態は、本発明に係る熱交換器を車両用空調装置の放熱器に適用したものであって、図1は本実施形態による熱交換器、つまり放熱器の正面図であり、図2は本実施形態による熱交換器の要部斜視図で、(b)は(a)のA−A断面図である。
圧側熱交換器であり、吐出圧が冷媒の臨界圧力未満の場合には放熱器内で冷媒は凝縮しな
がら蒸発器にて吸熱した熱を放熱し、吐出圧が冷媒の臨界圧以上の場合には放熱器内で冷
媒は凝縮することなく、蒸発器にて吸熱した熱を放熱しながらその温度を低下させていく。
外表面に接合されて空気との伝熱面積を増大させて冷媒と空気との熱交換を促進するフィ
ン2、チューブ1の長手方向両端側にてチューブ1の長手方向と直交する方向に延びて各
チューブ1と連通するヘッダタンク3、並びにチューブ1及びフィン2等からなるコア部
の補強部材をなすサイドプレート(インサート)4等からなるものである。
き加工を施すことにより、内部に複数本の冷媒通路が形成された扁平状の多穴チューブで
ある。
て2等分したとき、上流側の切り起こし部2cの個数と下流側の切り起こし部2cの個数
とを同一個数とするとともに、空気流れ上流側についてはスリット片2dの空気流れ下流側を直角状に切り起こし、一方、空気流れ下流側についてはスリット片2dの空気流れ上流側を直角状に切り起こしている。
トテンション部12aと、フィン材料11の進行とともに回転するローラ12b及びこの
ローラ12bを介してフィン材料11に所定の張力を与えるバネ手段12cからなるロー
ラテンション部12dとから構成されている。
るフィン成形装置13によって折り曲げ成形されたフィンのフィン高さを一定に保持する
ためである。
料11を折り曲げて多数個の湾曲部2b(図2)を形成してフィン材料11を波状にするとともに、平板部2aに相当する部位に切り起こし部2cを形成するフィン成形装置である。
13aの歯面に設けられ、切り起こし部2cを形成するカッタとから構成されており、フィン材料11が一対の成形ローラ13a間を通過する際に成形ローラ13aの歯部13bに沿うように折り曲げられて波状に成形されるとともに、切り起こし部2cが形成される。
11を所定長さに切断するもので、所定長さに切断されたフィン材料11は、送り装置1
5によって後述する矯正装置16に向けて送られる。
湾曲部2bの凹凸を矯正する矯正装置であり、この矯正装置16は、フィン材料11を挟
んでフィン材料11の進行とともに従動的に回転する一対の矯正ローラ16a、16bか
ら形成されている。なお、矯正ローラ16a、16bは、矯正ローラ6a、6bの回転中
心を結ぶ線が、フィン材料11の進行方向に対して直角となるように配置されている。
向けて摩擦力を発生するブレーキ面17a、17bを有するブレーキ装置であり、このブ
レーキ装置17は、矯正装置16よりフィン材料11の進行方向側に配置されて、送り装
置15が発生する送り力と、ブレーキ面17a、17bで発生する摩擦力とによって、フ
ィン材料11の湾曲部2bが互いに接するようにフィン材料11を押し縮めるものである。
持されており、他端側には摩擦力調節機構をなすバネ部材17dが配置されている。そし
て、ブレーキ面17a、17bで発生する摩擦力は、このバネ部材17dの撓み量を調節
することにより調整される。なお、ブレーキシュー17c及びブレーキ面17bを形成す
るプレート部17eは、耐磨耗性に優れた材料、例えばダイス鋼である。
述べる。
1に対して、フィン材料11の進行方向に所定張力を与える(テンション発生工程)。そ
して、フィン成形装置13にてフィン材料11に湾曲部2b及び切り起こし部2cを成形
し(フィン成形工程)、切断装置14にて所定長さに切断する(切断工程)。
送り出し(送り工程)、矯正装置16にて湾曲部2bを押圧して凹凸を矯正する(矯正工
程)とともに、ブレーキ装置17にて隣り合う湾曲部2bが互いに接するようにフィン材
料11を縮める(縮め工程)。
ピッチPfとなり、寸法検査等の検査工程を経てコルゲートフィンの成形が終了する。
熱交換効率を高めつつ、フィン2の形状を簡素なものとしてフィンの生産性を向上することができる。
第2実施形態は、図4に示すように、空気流れ上流側に位置する複数個の切り起こし部2cの切り起こし高さHを、空気流れ下流側に向かうほど高くなるように徐々に変化させている。
ィン2が残り少ないので、乱流効果による熱伝達率の増大に比べて、圧力損失(通風抵抗)
の増大による熱交換量の減少量の方が大きくなり、熱交換効率が悪化する可能性が高い。
上述の第1、第2実施形態では、波状に曲げ成形されたコルゲート状のフィン2を備える熱交換器について説明したが、第3実施形態は、図5に示すように、平板状に成形されたプレート状のフィン2を備える熱交換器に対して本発明を適用したものである。
上述の実施形態では、仮想面Loに対して切り起こし部2cが互いに対称となるように形成したが、第4実施形態は、例えば図6(a)の例では、空気流れ上流側の切り起こし部2cと空気流れ下流側の切り起こし部2cを平板部2aに対して対称に形成している。
図7は第5実施形態を説明するためのフィン断面図であって、切り起こし部2cの切り起こし高さHを0.02mm以上、0.4mm以下の範囲としている。また、切り起こし部2cと、切り起こし部2cの根元部と連続的に繋がっているスリット片2dとからなる熱交換部2e間のピッチ寸法Pを0.02mm以上、0.75mm以下の範囲としている。
レーション結果であり、図9は切り起こし高さHと熱交換性能との関係を示す数値シミレ
ーション結果である。図8および図9からも明らかなように、切り起こし部2cの切り起
こし高さHを0.02mm以上、0.4mm以下とし、かつ、熱交換部2e間のピッチ寸
法Pを0.02mm以上、0.75mm以下とすれば、熱交換性能が向上することが分かる。
フィン2、つまり平板部2a周りを流れる空気の圧力損失(通風抵抗)も変化するので、図8および図
9に示す数値シミレーションでは、切り起こし部2cの高さH、または熱交換部2e間の
ピッチPを変化に応じて隣り合う平板部2a間距離の2倍であるフィンピッチPf(図2b、図4参照)を変化させて圧力損失(通風抵抗)が略同一となるように切り起こし部2cの高さH、および熱交換部2e間のピッチPを変化させて熱交換性能を算出している。
であり、図11は切り起こし部2cの高さHをパラメータとした数値シミレーション結果
である。
ち空気の流れ方向と平行な部分の寸法L(図7参照)は、切り起こし部2cの高さHおよ
び熱交換部2e間のピッチPに応じて変化する。
第5実施形態では、いわゆるルーバを設けた現状の熱交換器のフィンにおける熱交換性
能と同等以上の熱交換性能を得ることができるように、切り起こし部2cの高さHおよび
熱交換部2e間のピッチPを設定したが、実際の製品では、寸法バラツキ等がある。
上述の実施形態では、図13(a)に示すように、切り起こし部2c、特に、空気流れ下流側の切り起こし部2cにて空気流れが蛇行することにより熱交換性能(熱伝達率)が向上するので、切り起こし部2cの切り起こし角度θは、前述した90度付近の値に限定されるものではなく、図13(b)に示すように、空気流れが蛇行する程度の角度にて平板部2aの一部が切り起こされていればよい。
を基準として切り起こした角度を言う。
は、切り起こし角度θを約140度とした例であり、図14(c)および図14(d)は
、切り起こし角度θを約40度とした状態で、スリット片2dも平板部2aに対して起こ
すように曲げた例である。
部2cと同様な向きに起こすように曲げた例である。図15(b)は、スリット片2dか
ら切り起こし部2cまで滑らかな円弧状の曲面となるように切り起こし部2cを切り起こ
した例である。
第8実施形態は、熱交換部2e、つまり切り起こし部2cの個数に関するものである。すなわち、図16に示すように、Bは平板部2aのうち空気の流れ方向と平行な部位の寸法であって、長さの単位をミリメートルとしたときの値で表す。そして、熱交換部2eの個数nは、空気流れ方向と平行な部位の寸法Bの値(単位:ミリメートル)を0.75で除した値より大きい個数としている。
(第9実施形態)
第9実施形態は、図17に示すように、空気の流れ方向において隣り合う熱交換部2eに、少なくとも1箇所、切り起こし部2cが設けられていない平坦部2fを設けている。そして、平板部2aのうち空気の流れ方向と平行な部位の寸法Bを5mm以上、かつ、25mm以下とし、かつ、平坦部2fのうち空気の流れ方向と平行な部位の寸法Cnを1mmより小さい所定寸法(本実施形態では、0.5mm)としている。これにより、空気の流通抵抗を低減することができる。
第10実施形態は、図18に示すように、空気の流れ方向において隣り合う熱交換部2eに、切り起こし部2cが設けられていない平坦部2fを複数箇所(図示例では3箇所)設けている。
図19〜図23は第11実施形態を説明するもので、第11実施形態は、図19に示すように、フィン2の空気流れ方向と直交方向の長さ寸法をCとし、切り起こし部2cの空気流れ方向と直交方向の長さ寸法をDとし、そして、この両長さ寸法の比(D/C)を切れ長さ比Eとしたときに、この切れ長さ比Eを熱交換性能向上のために最適範囲に設定するものである。
図24は第12実施形態を示すもので、第12実施形態では、フィン2にチューブ1よりも空気流れ上流側に突き出した突出部2iを形成し、この突出部2iにも切り起こし部2cを連続的に形成している。これは次の理由からである。
フィン2とチューブ1の空気流れ上流側端部および空気流れ下流側端部を一致させている。従って、第12実施形態によるフィン2の突出部2iを形成しない構成である。
また、上述の実施形態では、熱交換部2e、つまり切り起こし部2cは、平板部2aに
おいて、空気の流れ方向に1列に並んで形成されていたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば2列以上としてもよい。
はこれに限定されるものではなく、例えばチューブ1を拡管することによりチューブ1と
フィン2とを機械的に結合してもよい。
2d…スリット片。
Claims (25)
- 流体が流れるチューブ(1)、及び前記チューブ(1)の外表面に設けられて前記チューブ(1)周りを流れる空気との熱交換面積を増大させるフィン(2)を備える熱交換器であって、
前記フィン(2)は、平板状の平板部(2a)及び前記平板部(2a)の一部を直角状に切り起こすことにより形成された衝突壁(2c)を有しており、
さらに、前記衝突壁(2c)は、前記空気の流れ方向において互いに対称的に複数個設けられていることを特徴とする熱交換器。 - 流体が流れるチューブ(1)、及び前記チューブ(1)の外表面に設けられて前記チューブ(1)周りを流れる空気との熱交換面積を増大させるフィン(2)を備える熱交換器であって、
前記フィン(2)は、平板状の平板部(2a)及び前記平板部(2a)の一部を切り起こすことにより形成された衝突壁(2c)を有しており、
前記フィン(2)の前記空気の流れ方向と直交方向の長さ寸法(C)と前記衝突壁(2c)の前記空気流れ方向と直交方向の長さ寸法(D)との比(D/C)を切れ長さ比(E)としたときに、
前記切れ長さ比(E)を0.775以上、0.995以下の範囲としたことを特徴とする熱交換器。 - 前記切れ長さ比(E)を0.810以上、0.980以下の範囲としたことを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
- 前記衝突壁(2c)と、前記平板部(2a)のうち前記衝突壁(2c)に連なるスリット片(2d)とによりL字状の断面形状が構成されており、
空気流れ上流側の前記L字状の断面形状と空気流れ下流側の前記L字状の断面形状とは、前記平板部(2a)と直交する仮想の面に対して互いに対称的に配置されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の熱交換器。 - 前記複数個の衝突壁(2c)のうち、前記空気流れ上流側に位置する一部の衝突壁(2c)は、その他の衝突壁(2c)に比べて切り起こし高さ(H)が高くなっており、
さらに、前記複数個の衝突壁(2c)のうち、前記空気流れ下流側に位置する複数個の衝突壁(2c)は、全て切り起こし高さ(H)が同一寸法であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の熱交換器。 - 前記複数個の衝突壁(2c)のうち、前記空気流れ上流側に位置する複数個の衝突壁(2c)の切り起こし高さ(H)は、空気流れ下流側に向かうほど高くなっており、
さらに、前記複数個の衝突壁(2c)のうち、前記空気流れ下流側に位置する複数個の衝突壁(2c)の切り起こし高さ(H)は、空気流れ上流側に位置する前記複数個の衝突壁(2c)のうち最下流部に位置する衝突壁(2c)の切り起こし高さ(H)より低いことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の熱交換器。 - 前記フィン(2)は、波状に成形されたコルゲートフィンであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の熱交換器。
- 前記フィン(2)は、平板状に成形されたプレートフィンであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の熱交換器。
- 前記フィン(2)に、前記チューブ(1)よりも前記空気流れ方向の上流側へ突き出した突き出し部(2j)が形成され、
前記突き出し部(2j)にも前記衝突壁(2c)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の熱交換器。 - 前記突き出し部(2j)には、前記衝突壁(2c)が少なくとも2個以上形成されていることを特徴とする請求項9に記載の熱交換器。
- 前記フィン(2)の前記空気流れ方向の下流側端部を、前記チューブ(1)の前記空気流れ方向の下流側端部よりも下流側へ突き出さない配置としたことを特徴とする請求項9または10に記載の熱交換器。
- 薄板部材から形成され、流体中に晒されて流体との間で熱の授受を行う伝熱部材であって、
前記薄板部材から切り起こされた切り起こし部(2c)、およびこの切り起こし部(2
c)の根元部と連続的に繋がっているスリット片(2d)からなる複数個の熱交換部(2
e)を有する平板部(2a)を備え、
前記切り起こし部(2c)の切り起こし高さ(H)が、0.02mm以上、0.4mm以下の範囲であり、
さらに、前記流体の流れ方向において隣り合う前記熱交換部(2e)間のピッチ寸法(P)が、0.02mm以上、0.75mm以下の範囲であることを特徴とする伝熱部材。 - 薄板部材から形成され、流体中に晒されて流体との間で熱の授受を行う伝熱部材であって、
前記薄板部材から切り起こされた切り起こし部(2c)、およびこの切り起こし部(2
c)の根元部と連続的に繋がっているスリット片(2d)からなる複数個の熱交換部(2
e)を有する平板部(2a)を備え、
前記切り起こし部(2c)の切り起こし高さ(H)が、0.06mm以上、0.36m
m以下の範囲であり、
さらに、前記流体の流れ方向において隣り合う前記熱交換部(2e)間のピッチ寸法(P)が、0.08mm以上、0.68mm以下の範囲であることを特徴とする伝熱部材。 - 前記切り起こし部(2c)の切り起こし角度(θ)は、40度以上、140度以下の範囲であることを特徴とする請求項12または13に記載の伝熱部材。
- 前記切り起こし部(2c)は曲面状に前記薄板部材から切り起こされていることを特徴とする請求項12ないし14のいずれか1つに記載の伝熱部材。
- 前記熱交換部(2e)のうち、前記流体の流れ方向と平行な部分の寸法(L)に対する前記切り起こし高さ(H)の比(H/L)が0.5以上、2.2以下の範囲であることを特徴とする請求項12ないし15のいずれか1つに記載の伝熱部材。
- 前記複数個の熱交換部(2e)のうち、前記流体流れ上流側に位置する前記熱交換部(2e)の断面形状と、前記流体流れ下流側に位置する前記熱交換部(2e)の断面形状とは、互いに対称的に配置されることを特徴とする請求項12ないし16のいずれか1つに記載の伝熱部材。
- 前記熱交換部(2e)は、前記平板部(2a)において、前記流体の流れ方向に1列に並んで形成されていることを特徴とする請求項12ないし17のいずれか1つに記載の伝熱部材。
- 前記熱交換部(2e)の個数は、前記平板部(2a)のうち流体の流れ方向と平行な部位の寸法であって、長さの単位をミリメートルとしたときの値(B)を0.75で除した値より大きい個数であることを特徴とする請求項18に記載の伝熱部材。
- 前記流体の流れ方向において隣り合う前記熱交換部(2e)に、少なくとも1箇所、前記切り起こし部(2c)が設けられていない平坦部(2f)が設けられていることを特徴とする請求項12ないし19のいずれか1つに記載の伝熱部材。
- 前記平板部(2a)のうち前記流体の流れ方向と平行な部位の寸法(B)は、5mm以上、25mm以下の範囲であり、
さらに、前記平坦部(2f)のうち流体の流れ方向と平行な部位の寸法(Cn)は、1mmより小さい所定寸法であることを特徴とする請求項20に記載の伝熱部材。 - 前記平板部(2a)のうち流体の流れ方向と平行な部位の寸法(B)は、25mmより大きく、50mm以下の範囲であり、
さらに、前記平坦部(2f)のうち流体の流れ方向と平行な部位の寸法(Cn)は、1mm以上、20mm以下の範囲であることを特徴とする請求項20に記載の伝熱部材。 - 前記薄板部材の前記流体の流れ方向と直交方向の長さ寸法(C)と前記切り起こし部(2c)の前記流体の流れ方向と直交方向の長さ寸法(D)との比(D/C)を切れ長さ比(E)としたときに、
前記切れ長さ比(E)を0.775以上、0.995以下の範囲としたことを特徴とする請求項12ないし22のいずれか1つに記載の伝熱部材。 - 薄板部材から形成され、流体中に晒されて流体との間で熱の授受を行う伝熱部材であって、
前記薄板部材から切り起こされた切り起こし部(2c)、およびこの切り起こし部(2
c)の根元部と連続的に繋がっているスリット片(2d)からなる複数個の熱交換部(2
e)を有する平板部(2a)を備え、
前記薄板部材の前記流体の流れ方向と直交方向の長さ寸法(C)と前記切り起こし部(2c)の前記流体の流れ方向と直交方向の長さ寸法(D)との比(D/C)を切れ長さ比(E)としたときに、
前記切れ長さ比(E)を0.775以上、0.995以下の範囲としたことを特徴とする伝熱部材。 - 前記切れ長さ比(E)を0.810以上、0.980以下の範囲としたことを特徴とする請求項23または24に記載の伝熱部材。
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