JP2005121046A - 電磁弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多種多様な外部機器に対応可能な汎用性を確保するとともに、リード線のレイアウトを簡素化することができる電磁弁装置を提供する。
【解決手段】ケーシング25と、このケーシング25に覆われた電磁弁コイル28と、この電磁弁コイル28からの電磁力によって軸方向に往復動するプランジャ27と、このプランジャ27の動作に伴って軸方向に移動し作動油の出力圧を調整する制御スプール7とを備えた電磁弁装置1において、電磁弁コイル28の末端に接続された端子29と、この端子29に接続したリード線40と、リード線40に接続され、外部機器からの配線50をリード線40及び端子29を介して電磁弁コイル28に接続するコネクタ38と、このコネクタ38を取り付けるコネクタ固定ブラケット39と、このコネクタ固定ブラケット39をケーシング25に取り付けるナット31とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、油圧ショベルや油圧クレーン等に代表される建設機械に搭載される電磁弁装置に関する。
近年の電子化に伴い、例えば油圧ショベルや油圧クレーン等に用いられる油圧制御装置の制御システムが高度化しており、この制御システムに用いられる電磁弁には、多種多様な外部機器に対する汎用性の高さが要求されるようになってきている。通常、電磁弁には、ソレノイド部に内蔵された端子に外部機器からの配線を接続するためのコネクタが設けられる。コネクタは、ソレノイド部に内蔵された電磁アクチュエータの端子に接続しており、コネクタを介して接続された外部機器からの電気信号が、いわゆる電磁アクチュエータに伝達される。こうした電磁弁に用いられるコネクタには、一般に、リード線を介してソレノイド部に接続したものと、例えば、特許文献1、特許文献2等に示されているように、ソレノイド部に一体成型されたものとがある。
特開平7−169527号公報
特開平6−241340号公報
しかしながら、従来の電磁弁装置には、以下のような課題が存在する。
例えば、コネクタがソレノイド部に一体成形された電磁弁では、容易にはコネクタを交換することができない。そのため、接続する外部機器側のコネクタ形状又は外部機器そのものを電磁弁のコネクタ形状に合わせて選択するか、あるいは接続する外部機器のコネクタ形状に応じて、電磁弁自体を取り替えるかしなければならない場合があり、多種多様なコネクタに対する汎用性にやや乏しい。また、コネクタがソレノイド部に固定されているため、コネクタの向きは、電磁弁の設置状態によって一意的に決まってしまい、配線のレイアウトにも大きな制約を受ける。
それに対し、コネクタがリード線を介してソレノイド部に接続された電磁弁においては、コネクタの交換も比較的容易であり、汎用性や配線のレイアウトの面ではコネクタを一体成形したものに比して優れている。しかしながら、上述したように、近年の建設機械の油圧制御装置は高度にシステム化されており、各油圧アクチュエータのそれぞれの動作方向に対応して多数設けられた電磁弁は互いに連結され、1つの電磁弁ユニットを構成することが一般的になってきている。
このように、コネクタをリード線を介して接続した電磁弁で電磁弁ユニットを構成した場合、各外部機器との配線への利便性を考慮して各電磁弁のコネクタが1箇所に集約配置されることが多いが、コネクタの集約位置までの距離が各電磁弁で異なるため、コネクタに接続するリード線の長さを個々の電磁弁で変更しなければならない。但し、電磁弁ユニットの各コネクタを1箇所に集約する限りにおいては、コネクタの集約位置からの距離が最も遠い電磁弁に他の電磁弁のリード線の長さを統一すれば足りるが、この場合、比較的コネクタの集約位置に近い電磁弁のリード線は、必要以上に長く余剰分を生じてしまい、その配線のレイアウトが繁雑化してしまう。
本発明の目的は、多種多様な外部機器に対応可能な汎用性を確保するとともに、リード線のレイアウトを簡素化することができる電磁弁装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、ケーシングと、このケーシングに覆われた電磁弁コイルと、この電磁弁コイルからの電磁力によって軸方向に往復動するプランジャと、このプランジャの動作に伴って軸方向に移動し作動油の出力圧を調整する制御スプールとを備えた電磁弁装置において、前記電磁弁コイルの末端に接続された端子と、この端子に接続したリード線と、前記リード線に接続され、外部機器からの配線を前記リード線及び前記端子を介して前記電磁弁コイルに接続するコネクタと、このコネクタを取り付けるコネクタ固定ブラケットと、このコネクタ固定ブラケットを、前記ケーシングに取り付ける取付手段とを備える。
本発明において、コネクタは、コネクタ固定ブラケットを介してケーシングに固定されている。そのため、コネクタから電磁弁コイルの端子までの距離は、コネクタ固定ブラケットの寸法や大きさに応じたものとなる。したがって、この電磁弁装置を複数集めて電磁弁ユニットを構成した場合においても、同様に成形されたコネクタ固定ブラケットを統一して用いれば、コネクタと端子との間の距離がほぼ同じになり、これらコネクタと端子とを接続するリード線の長さを、各電磁弁装置で統一することができ、なおかつ、リード線の配線のレイアウトを簡素化することができる。これと同時に、本発明においては、リード線を介することで、ケーシングとは独立させてコネクタを取り付けてあるので、コネクタの交換も容易に行うことができる。よって、接続する外部機器やそのハーネス配線のコネクタに応じた形状のコネクタを選定し取り付けることができ、多種多様な外部機器に対応可能な汎用性を十分に確保することができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記コネクタ固定ブラケットは、取り付け方向が調整可能である。
(3)上記(1)において、また好ましくは、前記プランジャを収容するとともに、前記ケーシングの端面から突出した端部にネジ部を有するシリンダを備え、前記取付手段は、このシリンダのネジ部に螺合するようになっており、さらに、前記コネクタ固定ブラケットは、前記シリンダを通す穴を有し、この穴に前記シリンダを通した状態で、前記取付手段と前記ケーシングとの間に挟持され固定されている。
(4)上記(3)において、好ましくは、前記コネクタ固定ブラケットは、前記取付手段を緩めることによって、前記シリンダを軸に回転可能である。
本発明によれば、多種多様な外部機器に対応可能な汎用性を確保するとともに、リード線のレイアウトを簡素化することができる。
以下、本発明の電磁弁装置の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の電磁弁装置の一実施形態の全体構成を表す斜視図、図2はその内部構造を表す断面図である。
これら図1及び図2において、本実施形態における電磁弁装置1は、3ポート2位置の電磁比例弁であり、油圧アクチュエータに圧油を切り換え供給する対応のコントロールバルブ2の駆動部にパイロット圧を供給するようになっている。また、この電磁弁装置1は、複数で1つの電磁弁ユニットを構成しており、その1つ1つは、電磁弁本体部3と、ソレノイド部4と、コネクタ部5とで概略構成されている。なお、本例においては、図1に示すように、コントロールバルブ2は、複数接続されて1つのコントロールバルブユニットを構成している。
電磁弁本体部3は、図2に示すように、電磁弁本体部3の本体をなすボディ6と、このボディ6の内部に軸方向に往復動可能に設けられた制御スプール7と、この制御スプール7に付勢するスプリング8とを備えている。
ボディ6は、ポンプポート(供給通路)9と、コントロールバルブポート(出力通路)10と、タンクポート(排出通路)11とを有している。また、ボディ6には、上記制御スプール7を収容するスプール収容室12が設けられている。このスプール収容室12は、小径部13と、この小径部13よりも径が大きな大径部14と、これら小径部13及び大径部14を接続する接続部15とを有しており、上記ポンプポート9、コントロールバルブポート10、タンクポート11の一端は、それぞれ大径部14、接続部15、小径部13に接続している。また、その一方で、ポンプポート(以下、「Pポート」と記載する)9の他端は、例えば、本電磁弁装置を搭載する建設機械のエンジン等によって駆動されるパイロットポンプ16に接続されている。また、コントロールバルブポート(以下、「Cポート」と記載する)10の他端は、対応するコントロールバルブ2の駆動部17に接続されている。さらに、タンクポート(以下、「Tポート」と記載する)11の他端は、作動油を貯留するタンク18に接続している。
上記制御スプール7は、スプール収容室12に挿通され、このスプール収容室12内を軸方向に往復動するようになっている。また、その一端はプランジャ27(後述)に当接し、他端は、スプール収容室12の小径部13内に設けたスプリング8によって付勢されている。制御スプール7は、スプール収容室12の内径よりも小径であり、その外周部とスプール収容室12の内壁との間に間隙を有する一方、大径部14にほぼ内接するシール部19及び受圧部20と、小径部13にほぼ内接する受圧部21とを有している。
シール部19は、Pポート9の設置位置よりもソレノイド部4側、すなわち図2中の左側に位置し、ソレノイド部4への作動油の侵入を防止している。受圧部20,21は、それぞれ大径部14及び接続部15の境界、接続部15及び小径部13の境界に位置している。受圧部20には、Pポート9とCポート10とを連通させるための連通部22が、大径部14側から接続部15に臨むか臨まないかという位置に設けられている。同じように、受圧部21には、Cポート10とTポート11とを連通させるための連通部23が、小径部13側から接続部15に臨むか臨まないかという位置に設けられている。連通部20,21間の距離は、接続部15の軸方向長さとほぼ同じかそれよりも僅かに大きい。
これにより、図2に示した状態において、Pポート9、Cポート10、Tポート11の間は、それぞれ受圧部20,21によって遮断されているが、制御スプール7が図2中右側に移動すると、連通部22が接続部15に臨み、Pポート9とCポート10とが連通部22を介して連通する。反対に、制御スプール7が図2中左側に移動すると、連通部23が接続部15に臨み、Cポート10とTポート11とが連通部23を介して連通するようになっている。
次に、上記ソレノイド部4について説明すると、このソレノイド部4は、本体をなすケーシング25と、このケーシング25に挿通され、電磁弁本体部3のボディ6に螺合されたシリンダ26と、このシリンダ26の内部に軸方向に往復動(摺動)可能に設けられたプランジャ27と、ケーシング25に覆われ、シリンダ26の外周部に間隙をもって巻線された電磁弁コイル28と、このコイル28の末端に接続した端子29を備えている。
シリンダ26の一端(図2中左端)には、雄ネジ部30が設けられており、この雄ネジ部30はケーシング25の端面から所定長さ突出しており、この雄ネジ部30には、ナット31が螺合するようになっている。一方、シリンダ26の他端(図2中右端)近傍には、雄ネジ部32が設けられており、この雄ネジ部32が、前述したスプール収容室12に連続するように、ボディ6に穿設したネジ穴に締め込まれるようになっている。これにより、シリンダ26が、電磁弁本体部3のボディ6に固定され、このシリンダ26を挿通したケーシング25が、ナット31の締め付け力によって、電磁弁本体部3に対し固定されている。
なお、シリンダ26の他端には、Pポート9からの作動油がソレノイド部4側に侵入することを防止するシールリング33が取り付けてある。
シリンダ27の内部には、プランジャ27を収容するプランジャ収容室34と、制御スプール7を挿通するスプール挿通部35とを有している。これらプランジャ収容室34及びスプール挿通部35は連通しており、制御スプール7の先端部は、プランジャ収容室34内に臨んでいる。プランジャ7の長さは、プランジャ収容室34に対して短く、その他端側(図2中右端側)の端面は、制御スプール7の先端に当接している。一方、プランジャ収容室34の一方側(図2中左側)は、キャップ36によって閉塞されている。このキャップ36は、シリンダ26に対し嵌合しており、また、シリンダ26との間に設けられたシールリング37によって、プランジャ収容室32内への異物の侵入が防止されている。
コネクタ部5について説明すると、このコネクタ部5は、外部機器からの配線50(図1参照)の接続部であるコネクタ38と、このコネクタ38を取り付けるためのコネクタ固定ブラケット39とで構成されている。
コネクタ固定ブラケット39は、シリンダ26を挿通するための穴を有しており、この穴をケーシング25から突出したシリンダ26の雄ネジ部30に通した状態で、ソレノイド部4とともに、上記したナット31で締め込まれている。すなわち、ナット31がコネクタ固定ブラケット39をケーシング25に取り付ける取付手段の役割を果たし、コネクタ固定ブラケット39は、ナット31とケーシング25との間に挟持され固定されている。また、ナット31を緩めれば、コネクタ固定ブラケット39は、ケーシング27を通す穴を軸にして回転可能であり、その取付方向を調整可能な構成となっている。
コネクタ38は、例えば、ネジ(図示せず)や接着剤等によってコネクタ固定ブラケット39に固定されている。このコネクタ38には、上記端子29に接続したリード線40が嵌合され取り付けられており、これによって、コネクタ38は、リード線40、端子29を介して電磁弁コイル28に接続している。
次に、本発明の電磁弁装置の動作及び作用を説明する。
例えば、操作レバー等、対応の機器から出力された電気信号が、その外部機器からのハーネス配線50、コネクタ38、リード線40、端子29を介して電磁弁コイル28に通電されると、電磁弁コイル28に、プランジャ27を制御スプール7側に移動させるように作用する電磁力が生じる。これに伴い、プランジャ27に押される形で、制御スプール7も図2中の右側に移動する結果、連通部22を介してPポート9がCポート10に接続する。このとき、Pポート9から作動油が流入することによりCポート10の圧力が上昇すると、受圧部20の方が受圧部21よりも受圧面積が大きいため、制御スプール7をプランジャ27側に押し戻そうとする力(油圧反力)が生じ、制御スプール7は、この油圧反力がプランジャ27を押し出す電磁力とバランスしたところに位置する。これにより、対応の機器から出力された電気信号(入力電流)の大きさに応じた圧力の作動油(パイロット圧)が、Cポート10を介して対応のコントロールバルブ2の駆動部17に出力される。そして、この作動油の出力圧に応じて作動するコントロールバルブ2からの圧油の供給方向及び流量(又は圧力)に応じて、対応の油圧アクチュエータが駆動する。
ここで、図3に、本発明の電磁弁装置との一比較例の内部構成の断面図を図2に対応させて示す。但し、図2と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。また、この図3において、コントロールバルブ2やポンプ16、タンク18等の接続機器は、図示省略してある。
この図3に示した比較例の電磁弁装置1Aにおいては、コネクタ固定ブラケット39が省略されており、コネクタ38は、リード線40を介してソレノイド部4に接続しているのみで、特にソレノイド部4に固定されてはいない。一般に、このような電磁弁装置1Aを複数集合させて電磁弁ユニットを構成する場合、接続する外部機器に対する配線の利便性を考慮して各電磁弁のコネクタが1箇所に集約配置されることが多い。しかし、コネクタ38の集約位置までの距離が各電磁弁装置1Aで異なるため、コネクタ38に接続するリード線40の長さを個々の電磁弁装置1Aで変更しなければならない。但し、各コネクタ38を1箇所に集約する限りにおいては、コネクタ38の集約位置からの距離が最も遠い電磁弁装置1Aに他の電磁弁装置1Aのリード線40の長さを統一すれば足りるが、この場合、比較的コネクタ38の集約位置に近い電磁弁装置1Aのリード線40は、必要以上に長く余剰分を生じてしまい、その配線のレイアウトが繁雑化してしまう。
それに対し、本実施の形態の電磁弁装置においては、上述したように、コネクタ38は、コネクタ固定ブラケット39を介してソレノイド部4のケーシング25に固定されている。そのため、コネクタ38から電磁弁コイル28の端子29までの距離は、コネクタ固定ブラケット39の寸法や大きさに応じたものとなる。したがって、本電磁弁装置1を複数集めて電磁弁ユニットを構成した場合においても、同様に成形されたコネクタ固定ブラケット39を用いれば、コネクタ38と端子29との間の距離がほぼ同じになるため、これらコネクタ38と端子29とを接続するリード線40の長さは、各電磁弁装置で同様となる。これにより、リード線の配線のレイアウトを簡素化することができる。
また、従来のコネクタ部がソレノイド部と一体成形された電磁弁においては、コネクタを取り換えることが困難であるため、特定のコネクタ形状のハーネス配線を備えた外部機器のみにしか接続できず、汎用性に乏しい面があった。
これに対しても、本実施の形態においては、リード線40を介することで、ソレノイド部4とは独立させてコネクタ38を取り付けてあるので、コネクタ38の交換も容易に行うことができる。コネクタ38をコネクタ固定ブラケット39にネジ等で取り付ければ、なお一層コネクタ38の交換を容易化することができる。仮に、コネクタ38をコネクタ固定ブラケット39に接着剤等で固定した場合でも、コネクタ固定ブラケット39は、ケーシング25に対してナット31によって締結されているので、このコネクタ固定ブラケット39ごと取り外し、容易に交換することができる。よって、接続する外部機器やそのハーネス配線50のコネクタに応じた形状のコネクタ38を選定しリード線40に取り付けることができるので、多種多様な外部機器に対応可能な汎用性を十分に確保することができる。
さらに、図3のようにコネクタ固定ブラケット39がない場合、該電磁弁装置1Aを搭載した機械のエンジンの振動や車体の揺れ等によって、コネクタ38とソレノイド部4とが互いに位相の異なる振動周波数で振動することになる。その結果、リード線40のテンションによっては、リード線40の断線や、コネクタ38と外部ハーネス配線50のコネクタとが外れてしまうことによる故障を引き起こす可能性もないとは言いきれない。したがって、こうした単にコネクタ38がソレノイド部4にリード線40を介して接続しているだけの電磁弁装置1Aにおいては、上記のような不具合の可能性を低減させるために、一般に、図3のようにバンド41によってリード線40をソレノイド部4に共締めした状態で使用されていた。
それに対し、本発明の電磁弁装置1では、コネクタ固定ブラケット39を介してコネクタ38がソレノイド部4に取り付けられているので、コネクタ38とコネクタ固定ブラケット39とがほぼ同位相な振動周波数で振動する。そのため、この両者間を接続するリード線40が断線したり、コネクタ38と外部ハーネス配線50のコネクタとが外れたりすることによる故障発生確立を極めて低く抑制することができ、高い信頼性を確保することができる。
その他にも、コネクタがソレノイド部に一体成形されている場合、コネクタの端子が破損したら、コネクタ部を交換しなければならないので修理にかかるコストが比較的高くなるが、本実施の形態においては、コネクタ38が容易に交換可能であるため、低コストで端子破損に対応できるメリットもある。また、コネクタが一体成形であると、コネクタの方向は電磁弁装置本体の取り付けによって一意的に決まってしまうが、本実施の形態においては、コネクタ38を取り付けるコネクタ固定ブラケット39は、ナット31を緩めればシリンダ26を軸にして360度回転可能であるため、その分、接続機器側の配線レイアウトの自由度を向上させることができる。更には、コネクタが一体成形であると、これを製作するための型が必要になるので、製作コストもそれだけ高くなるが、本実施の形態の場合、コネクタは接続機器側に応じて市販品を取り付ければ良いので、製作コストが抑えられるのもメリットである。
以上のように、本実施の形態においては、多種多様な機器との接続の面での高い汎用性、製作コストの低さ、リード線のレイアウトの簡素化、コネクタの取り付け角度の自由度、コネクタ端子破損の修理に要するコストの低さ、リード線の断線等による不具合発生の低減等といった、コネクタ一体型のものと、単にコネクタをソレノイド部にリード線で接続したものとの両方の利点を、効果的に得ることができる。
なお、以上においては、コネクタ固定ブラケット39の形状について、詳細には説明しなかった。図2においては、ケーシング25の端面から外周方向に延在し、電磁弁本体部3と反対側に遠ざかるように、1段のステップ状にコネクタ38の取り付け部が形成されているが、コネクタ固定ブラケット39の形状については、適宜設計変更可能である。例えば、コネクタ38の取り付け部を電磁弁本体部3側に近付くように形成しても良いし、コネクタ固定ブラケット39自体をケーシング25の外周方向でなく軸方向に延在させても構わない。要するに、コネクタ固定ブラケット39の形状には、特別な限定はなく、接続する外部機器との配線レイアウトに対しコネクタ38が好ましい位置及び角度で取り付け可能なように適宜設計変更して構わない。このようにコネクタ固定ブラケット39を設計変更した場合でも、同様の効果が得られる。
また、コネクタ固定ブラケット39をケーシング25に取り付ける取付手段として、ナット31を図示説明したが、これに限られる必要はない。例えば、シリンダ27側に雌ネジ部を設け、ボルトをコネクタ固定ブラケット39の穴を介してシリンダ27にねじ込む構成としても良い。また、コネクタ固定ブラケット39は、回転させ取付方向を調整可能にする必要がない場合には、ボルトやナットによって締結するのではなく、例えば溶接や接着剤等によってケーシング25に固着しても良い。これらの場合も同様の効果を得る。
本発明の電磁弁装置の一実施形態の全体構成を表す斜視図である。 本発明の電磁弁装置の一実施形態の内部構造を表す断面図である。 本発明の電磁弁装置との一比較例の内部構成を表す断面図である。
符号の説明
1 電磁弁装置
7 制御スプール
25 ケーシング
26 シリンダ
27 プランジャ
28 電磁弁コイル
29 端子
30 雄ネジ部(ネジ部)
31 ナット(取付手段)
38 コネクタ
39 コネクタ固定ブラケット
40 リード線
50 配線

Claims (4)

  1. ケーシングと、このケーシングに覆われた電磁弁コイルと、この電磁弁コイルからの電磁力によって軸方向に往復動するプランジャと、このプランジャの動作に伴って軸方向に移動し作動油の出力圧を調整する制御スプールとを備えた電磁弁装置において、
    前記電磁弁コイルの末端に接続された端子と、
    この端子に接続したリード線と、
    前記リード線に接続され、外部機器からの配線を前記リード線及び前記端子を介して前記電磁弁コイルに接続するコネクタと、
    このコネクタを取り付けるコネクタ固定ブラケットと、
    このコネクタ固定ブラケットを、前記ケーシングに取り付ける取付手段と
    を備えたことを特徴とする電磁弁装置。
  2. 請求項1記載の電磁弁装置において、前記コネクタ固定ブラケットは、取り付け方向が調整可能であることを特徴とする電磁弁装置。
  3. 請求項1記載の電磁弁装置において、前記プランジャを収容するとともに、前記ケーシングの端面から突出した端部にネジ部を有するシリンダを備え、前記取付手段は、このシリンダのネジ部に螺合するようになっており、さらに、前記コネクタ固定ブラケットは、前記シリンダを通す穴を有し、この穴に前記シリンダを通した状態で、前記取付手段と前記ケーシングとの間に挟持され固定されていることを特徴とする電磁弁装置。
  4. 請求項3記載の電磁弁装置において、前記コネクタ固定ブラケットは、前記取付手段を緩めることによって、前記シリンダを軸に回転可能であることを特徴とする電磁弁装置。
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