JP2005120825A - 被切削コンクリート壁用の連続繊維補強部材と、これを用いた被切削コンクリート壁の施工方法 - Google Patents

被切削コンクリート壁用の連続繊維補強部材と、これを用いた被切削コンクリート壁の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 狭小空間で作業でき、かつ接続作業に熟練が不要で、施工の確実性が高い被切削コンクリート壁用の連続繊維補強材を提供する。
【解決手段】 下方に向って拡径する横断面が中空の筒体9がテーパ部10を介して上下方向に多段に積載されて、かつ前記テーパ部10に作用する摩擦力で引張力に対して非脱抜的に嵌合されて中空連続筋体11が構成され、前記各中空筒体9の横断面は、円形または楕円形または隅角部に丸みを有する多角形若しくはこれらの組合わせ形状からなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、シールド掘進機により切削できるトンネル掘進用立坑におけるシールド掘進機発進到達部の土留めコンクリート壁に使用するための被切削コンクリート壁用の連続繊維補強部材と、これを用いた被切削コンクリート壁の施工方法に関する。
図32には、鉄筋44やH形鋼45で補強された土留壁46において、人力作業により切削形成された開口部47をシールド掘進機2が推進している状態が示されている。図33には、CFRPの連続繊維補強部材からなる引張補強材48を予めプレキャストコンクリート51内に配置して、これを切削可能な土留壁49とした従来の例が示されている。
図32の一般例では、シールド掘進機2が鉄筋44もしくはH形鋼44を直接切削できないため、土留壁46の背後に地盤改良50を施した後に、一旦構築した土留壁46のはつり作業を人力で行なってから、その開口部47に掘進機2を据えるという手間のかかる方法をとらざるを得なかった。
図33の例では、プレキャストコンクリート内に連続繊維補強部材48が配置されてなる切削可能な土留壁49であり、条件によって地山側に配置された連続繊維の引張補強材48が、シールド掘進機2のカッタービットで切断されたとき、被り部分の残されたプレキャストコンクリート51が大きな塊に割れて、周囲の脆弱な場所打ちモルタル(又はコンクリート)52と共に、背面地山側に食い込んでしまう等の可能性が残っていた。
図31によって従来例をさらに説明すると、同図には、トンネル掘削工事の基地となる位置に立坑1を築造し、この立坑1の底部にシールド掘進機2を据付けた状態が示されている。
同図に示されるように、この立坑1の構築に際しては、環状の掘削溝を掘削した後、この掘削溝の下床や側壁面に鉄筋を配し、その部分にコンクリートを打設して、周囲の土圧に耐え得るコンクリート壁体3を築造している。
シールド掘進機2は、この立坑1内に設けられた受け台上で組立てられて、所定の位置に据付けられるように設けられる。前記コンクリート壁体3には、シールド掘進機3が推進する部位4は、このシールド掘進機2により取壊わされ易い構造に構成されており、例えば、この部位4におけるコンクリート壁体3の筋材として、鉄筋とほぼ同等の強度を有し、シールド掘進機2の掘削能力で容易に切削破壊できるカーボン繊維,ガラス繊維またはアラミド繊維のいずれかを樹脂に含浸してなる連続繊維補強部材などが用いられる。
前述のようなシールド掘進機のカッタービットで直接切削可能な土留壁体を提供する手段として、すでに特許文献1,特許文献2等に記載されているものが知られている。さらに、地下埋設物の輻輳化や周辺構造物との干渉の問題から、路下でこの土留壁体を組み立てることが必要な場合が増えてきており、その対策として、路下施工場所に搬入可能な短いコンクリート壁体を順次つなぐ方法、およびそのための構造体を提供するものとして、特開平6−81576号公報,特開平6−108779号公報,特開平6−137065号公報,特開平6−137066号公報等に記載されている構造体および、これらを連結する方法が発明され、その一部はすでに実用化されている。
特公平6−37830号公報 特開平5−302490号公報
前記の土留壁体では、そのコンクリートを補強するための筋材が使用されるが前述のとおり、シールド掘進機2の推進部位4における筋材はカッタービットで直接切削が可能なよう軸方向の補強繊維に主として炭素繊維を用いた繊維強化樹脂(CFRP)等の連続繊維補強部材でできた筋材がコンクリート補強筋材として使用されることがある。
炭素繊維は鉄筋に匹敵する高弾性率のCFRPを得やすく、かつ切削性にすぐれ、またガラス繊維のようにコンクリートのアルカリに侵される危険もないため、かかる目的に用いる繊維としては最も適したものである。
ただし、軸方向以外の繊維配向や、軸方向であっても補助的な機能を与える目的には、ガラス繊維,アラミド繊維を併用することが許容される。このように、たとえガラス繊維,アラミド繊維その他を併用していても、軸方向、すなわち引張方向の補強材の主構成が炭素繊維であるかぎり、CFRPである。
CFRPでできた板状,管状,棒状,撚線等の引張補強材をつなぎあわせたり、端部を他の材料に接続して応力伝達を行うためには、これらの引張補強材の定着が必要である。しかも、この定着に用いる全ての材料は、シールド掘進機のカッタービットで切削可能で、且つCFRPの卓越した引張強度に見合う強度を有するもので構成されなければならない。加えて、立坑築造時の路下施工に適用する場合、当然複雑で熟練を要する作業工程を回避しなければ実用性にすぐれた施工方法になり得ない。
従来、これらの引張補強材の継手施工には、流動性材料を用いて行うもの、FRP製のボルトで行うもの等がすでに開発され、それらの一部は実用化されているが、現場施工の際、前者においては充填の確認と養生時間内の仮止め工程等の、後者においてはボルトの締めつけトルク管理等の、煩雑で特段の注意を要する作業が伴っていた。
さらには定着部の構造的ならびに施工上の制約から引張補強材の強度を十分発揮できないことが起こり易かった。
一方、ウェブとフランジの接合部において、H形断面に平行な繊維配向を実現するには、プリプレグを手作業で貼り合わせて積層していく方法しかなく、著しく生産性が低いために実用性の極めて乏しいものであった。
本発明は、前記の諸問題を解決した被切削コンクリート壁用の連続繊維補強部材と、これを用いた被切削コンクリート壁の施工方法を提供することを目的とする。
本発明を適用した被切削コンクリート壁用の連続繊維補強部材は、上述した課題を解決するために、下方に向って拡径する横断面が中空の筒体からなり、この中空筒体は炭素繊維を主とした繊維強化樹脂からなることを特徴とする。
また、本発明を適用した連続繊維補強部材による被切削コンクリート壁の施工方法は、泥水が満たされた掘削溝内において、吊下げ支持された鋼製立坑構成部材を仮受部材として、この仮受部材上に横断面が中空で、下方に向って拡径しており、かつ炭素繊維を主とした繊維強化樹脂から形成される複数の中空筒体を、そのテーパ部を介して多段に積載しながら順次掘削溝内に吊り下して、各中空筒体が非脱抜的に嵌合された中空連続筋体を形成し、この中空連続筋体の中空部にトレミー管を介してコンクリートまたはモルタルを充填する被切削コンクリート壁の施工方法であって、このコンクリートまたはモルタルと、中空連続筋体外の泥水との比重差により各中空筒体の内側から外側に働く圧力で、上下の中空筒体のテーパ重合部の摩擦結合が増大されることを特徴とする。
本発明によると、施工内空の限られた場所で、限られた長さの連続繊維補強部材を長手方向に継ぎ足し、かつその継手部で引張強度を損なうことなしに、迅速に順次継ぎ足しながら長尺の中空連続筋体又は長尺の補強筋体を構成できる。しかも、この筋体によって補強されたコンクリート壁体は、必要な強度を有し、かつシールド掘進機のカッタービットでの容易な切削が可能である。
本発明によると、施工内空の限られた場所でも、限られた長さの連続繊維補強部材を、その引張強度を継手部で損なうことなしに順次つなぎながら、これによって補強されたコンクリート壁体を構築できる。このようにして構築したコンクリート壁体は、連続繊維補強部材およびその継手はすべてCFRPを中心とした切削可能な材料で構成されているため、シールド掘進機のカッタービットで容易に切削可能である。さらに、こうして構築したコンクリート壁体の両端で、シールド掘進機の発進到達範囲から外れたところは、鋼構造物または鉄筋コンクリート構造になるが、本発明のコンクリート壁体と鋼構造物または鉄筋コンクリート構造との接合も、鋼構造物に設けられた支承部材や係合部材または、添接板やボルト,ナット等により、容易かつ強固に行なうことができる。
以下、本発明を図を参照して説明する。
図1〜図9には、本発明の第1例が示されている。各図において、H形鋼からなる下方の鋼製立坑構成部材7の上端に設けられた鋼製支承部材6と、上方の鋼製立坑構成部材7aの下端に設けられた鋼製係合部材6aの間に本発明に係る被切削コンクリート壁体8が配設されている。
このコンクリート壁体8は、下方に向って拡径する横断面が中空の複数の筒体9が、テーパ部10を介して上下方向に多段に積載されてかつ、テーパ部10に作用する摩擦力で引張力に対して非脱抜的に嵌合されて構成された中空連続筋体11の内外にモルタル又はコンクリートを充填して構成されている。
このコンクリート壁体8は、図31に示したシールド工法の立坑1における鉄筋コンクリート壁体3の推進部位4に相当するもので、図1においてシールド掘進機2により範囲12が切削されることで、シールド掘進機2はこの範囲12を通って推進する。
さらに詳しく説明すると、第1例では、中空連続筋体11を構成する中空筒体9は、炭素繊維を主として連続繊維強化樹脂(CFRP)から構成され、その横断面は、各図に示されるように、先端部に円弧状部13を有する略矩形状であり、テーパ部10のテーパ角θは、複数の中空筒体9を施工現場で積み重ねたとき、そのテーパ部の重ね合わせ長さを十分長くとれ、前記テーパ部分に働く大きな摩擦力の効果により、引張側に位置する中空筒体9が他側から抜け出すことがないように重ね合わせができるテーパ角(例えばtan θ=0.002〜0.05程度の範囲)が好適である。
前記のテーパ部10は、略矩形横断面の中空筒体の少なくとも対向する2つの壁の内外面に形成するもので、好ましくは、4つの各壁の内外面にこのテーパ部10を形成することで、上下の中空筒体9の嵌合は、強力かつ確実となる。なお、10aはテーパー外面であり、10bはテーパー内面である。この例の場合は、中空筒体9の横断面の肉厚が一定の状態で、上端部から下端部に向かって相似形で拡大(拡径)している。
また、図10,図13,図14には中空筒体の横断面がそれぞれ異なる変形例が示されており、図10の中空筒体9aでは、先端部が鋭角状部14とされた略矩形状であり、図13の中空筒体9bでは、横断面円形状部15を有した構成であり、図14では中空筒体9cの4辺が平面状の矩形状16である。なお、CFRP中空筒体9の横断面形状は、中空であれば、前記形状のほか、楕円形または、隅角部に丸みをつけた多角形もしくはこれらの組合わせ形状としてもよい。
前記各中空筒体9,9a,9b,9cがそれぞれ図7,図10,図13,図14に示されるように、各テーパ部10を重ね合わせることで上下に多段に積み重ねて長尺の中空連続筋体11が構成される。このとき、中空連続筋体11のテーパ重合部の一側に曲げモーメントに伴なう引張力が働いたとき、テーパ重合部の他側に前記引張力と等しい圧縮力が働くので、前記テーパ角θがある程度小さく、テーパ部重ね合わせ長さがある程度確保されており、且つ、中空筒体9,9a,…の内外がコンクリート,モルタル等の固化体で拘束されていれば、一旦形成された重ね合わせの中空筒体9が抜け出すことはない。
前述のような中空筒体9,9a,…のテーパ部による嵌め合わせ構造による中空連続筋体11は、とくに軸力が働く立坑土留め壁の筋材に使用するうえで有利である。また、前記中空筒体9,9a,…のテーパ部重ね合わせ面以外の面に凹凸(図示せず)を付形することで、後述のように中空筒体9,9a,…の内外に位置するコンクリート,モルタル等の固化体との合成構造とすることもできる。
前述のように、複数の中空筒体9を多段に積載して構成される中空連続筋体11の上下端部において、これらと連接する部位のH形鋼からなる鋼製立坑構成部材7,7aの下端縁と上端縁には、前述のとおり図1に示されるように中空筒体9と略同一のテーパ部断面形状の鋼製支承部材6と鋼製係合部材6aが固着されている。
本発明のコンクリート壁の補強方法を実施する工程を図2〜図4を参照して説明する。
泥水が満たされた掘削溝17内において、鋼製立坑構成部材7の上端部に設けられたブラケット18の吊り金具20に、吊り下げロープ21の下端の吊り金具22を係合することで、このロープ21により鋼製立坑構成部材7を所定の高さに吊り下げ仮保持する。つづいて、鋼製支承部材6が仮受部材となって、この鋼製支承部材6の外側に下側が拡径するテーパ部10を有し、炭素繊維を主とした繊維強化樹脂から構成されている中空筒体9が上方から嵌合され。その状態に保持される。
前記中空筒体9の上には、さらに次の中空筒体9が嵌合され、それと対応して、鋼製立坑構成部材7を掘削溝17の下方に順次降しながら、一方では、前記の中空筒体9を順次継ぎ足して図1に示す被破砕コンクリート壁用中空連続筋体11を構成すべく、必要個数だけ上下に多段積層される。この中空連続筋体11の列は図1に示されるように複数並設される。
図3に示すように、前記中空連続筋体11が所定の長さに構築された後、この中空連続筋体11の内部に上方からトレミー管23を挿入し、トレミー管23の先端から中空連続筋体11の内部空間にコンクリートまたはモルタル24を充填する。
そして、中空連続筋体11は、泥水25が満たされた掘削溝17内に構築されているので、この中空連続筋体11の外側の泥水をコンクリートまたはモルタルに置換するより前に、前記トレミー管23により中空連続筋体11内の中空部に前記コンクリートまたはモルタル24を充填することで、中空筒体9の外部の泥水25と、中空部内のコンクリートまたはモルタル24との比重差により、中空筒体9のテーパ重ね合わせ部には、中空筒体9の内側から外側に向かう圧力が働く。この圧力が重ね合わせ部のテーパ部分の摩擦力をより大きくするように働くために好都合である。また、鋼製支承部材6の底面に泥水排出孔43が設けられているので、この泥水排出孔43から空気を逃がすことでコンクリートまたはモルタル24は中空筒体9内にスムーズに充填される。
前記のように中空連続筋体11内にコンクリートまたはモルタル24を充填した後、トレミー管23を引上げ、図4に示すように、中空筒体9の外側の泥水25をコンクリートまたはモルタル42と置換することで、中空連続筋体11で補強された被切削用のコンクリートまたはモルタル等のコンクリート壁体8が構成でき、このコンクリート壁体8が土留壁となり、この土留壁で囲まれた内側を掘削することで、トンネル掘削工事の基地となる立坑1が築造される。
図8,図9,図11,図12には、前記の立坑1内に据付けられたシールド掘進機2が、切削用コンクリート壁体8を切削して推進する工程が示されている。図8,図9においては、切削用コンクリート壁8が中空筒体9で構成されている例であり、この場合、シールド掘進機2の推進に伴ないカッタービット2aにより中空筒体9の内端側から順次切削されてゆき、最後にこの中空筒体9を多段積層して構成される中空連続筋体11が切削されてコンクリート壁体8に開口が形成され、この開口を通してシールド掘進機2が発進していく。
シールド掘進機2のカッタービット2aにより、中空筒体9,9aが図8から図9、図11から図12のように順次切削されるとき、最後まで残る側、つまり、中空筒体9の先端側の形状が図9のように円弧状部13であるか、または図12のように鋭角状部14であり、中空筒体9,9aのCFRPの先端面がシールド掘進機2のカッタービット2aの切削平面と平行にならないようにされるが、これらはより望ましい形状の例として示されているのであり、それは次の理由による。
つまり、シールド掘進機2のカッタービット2aである程度強度をもった被切削コンクリート壁体8を切削していくと、切削完了に近づいたとき、中空筒体9,9aの残存部分が、地山あるいは場所打ちで固化されたモルタルまたはコンクリート等の固化体から剥離して、大きな塊のまま脱落する危険が増大する。この点に関し、中空筒体9の前記円弧状部13や鋭角状部14の形状とすることでこのような不具合点を回避して、切削しようとするコンクリート壁体8を最後まで地山あるいは場所打ちで固化されたモルタル等の固化体に付着させた状態を保つことによって、中空筒体9,9aを小切りに切削可能とするうえで好都合である。
なお、中空筒体がシールド掘進機で切削される際、最後まで残る側の横断面形状を、前記のほか、楕円,半円,多角形等のいずれか、もしくは、これらの組合わせ形状でもよい。
勿論、本発明は、前記の構造に限定されず、図14に示される中空筒体9cのように先端部がシールド掘進機の面板に平行な平面状であっても、この中空筒体9cを多数積層して上下方向に長尺の中空連続筋体11を簡易な施工手段で構成できるという特長を有する点で従来例に比べ格段の効果を達成できる。
図15〜図23は本発明の参考第1例を示し、図24〜図30は本発明の参考第2例を示す。この参考第1例と参考第2例が、図1〜14に示す第1例と相違する構成は、第1例では、炭素繊維を主とした繊維強化樹脂から構成されており、下方に向って拡径する横断面が中空筒体9によって被切削コンクリート壁用の連続繊維補強部材を構成しているのに対し、参考第1例と参考第2例では、炭素繊維を主とした繊維強化樹脂から構成された中空筒状部材を縦方向に2分割し、この分割部材の背中部(ウェブ)同士を繊維強化ボルトと溶接板または接着剤等からなる切断可能接合手段を用いて接合して連続繊維補強部材を構成する点である。
図15〜図23によって、参考第1例を説明すると、参考第1例では図18に示すように断面が中空,多角形であり、かつ隅角部に丸みを付した形状の炭素繊維を主とした繊維強化樹脂からなる連続繊維補強部材としての中空筒状部材26をフィラメントワインディング(以下FWと称す)で製作する。図18において、中空筒状部材26における炭素繊維の配向は矢印で示されている。
次に、前記中空筒状部材26を図19に示すように縦に2分割して、コ字形の2つの分割部材26aを構成する。つぎに、図20に示すようにコ字形の分割部材26aをウェブ(背中部)27を合わせ、この背中合わせ部を貫通する繊維強化樹脂製ボルト28とナット29で再結合することで、左右対称の断面を有する炭素繊維を主とした連続繊維補強部材30を構成する。なお、前記分割部材26aのウェブ27を結合する手段としては、前記繊維強化樹脂製ボルト28とナット29のほか、接着剤でもよいし、あるいは、これらボルト,ナットと接着剤との併用でもよい。
前記の炭素繊維を主とした連続繊維補強部材30が十分に長尺であれば、この補強部材単体を補強筋体として被切削コンクリート壁体8用に使用できるが、前記連続繊維補強部材30が短尺の場合は、これを図15に示すように長手方向に結合して長尺補強筋体31を構成する。また、この結合手段は、長尺補強筋体31の上下端部と上下の鋼製立坑構成部材7,7aとの結合にも用いられる。
その結合手段の例が図22,図23に示されている。同図の場合は上位と下位の連続繊維補強部材30の端縁部32同士を突き合わせ、この端縁部32をまたがって伸びる添接板33を各補強部材30のウェブ27とフランジ部34を両側から挟むように当てがい、このウェブ27及びフランジ部34と添接板33の各ボルト孔35に繊維強化樹脂製ボルト28を挿通し、ナット29を締結することで、上位と下位の連続繊維補強部材30が結合されている。
参考第1例の各連続繊維補強部材30は、図15に示すように被切削コンクリート壁体8内に長尺補強筋体31として埋設され、かつ図16,図17に示すようにシールド掘進機2のカッタービット2aで切削されることで、このコンクリート壁体8にシールド掘進機2が通過できる開口が切削形成される。
次に図20〜図26に示す参考第2例を説明する。この参考第2例では、図27に示すように中空筒状部材36の断面形状が、参考第1例のそれと異なっており、その他の構成及び製作工程は参考第1例と同じであるので、それと同一要素には同一符号を付して重複説明を省略し、相違する点のみを説明する。
参考第2例では、中空筒状部材36の先端部が円弧状部37となった略矩形断面形状である構成が、参考第1例の中空筒状部材26の先端部が平面状の矩形断面形状である構成と相違している。したがって、参考第2例の中空筒状部材36を縦方向に2分割してできる分割部材36aのウェブ38同士を突き合わせボルト孔35に繊維強化樹脂製ボルト28を挿通しナット29を締結し、再結合して構成される連続繊維補強部材40の断面形状が参考第1例に係る連続繊維補強部材30と若干相違する。
参考第2例の連続繊維補強部材40も、図24に示すように被切削コンクリート壁体8内に長尺補強筋体41として埋設され、かつ図25,図26に示すようにシールド掘進機2のカッタービット2aで切削される。このとき、ある程度強度をもった被切削コンクリート壁体8のカッタービット2aによる切削完了に近づいたときの連続繊維補強部材40の残存部分の形状が、参考第2例では、参考第1例と異なっている。
この相違は、本発明の第1例において図9と図14の場合の差異について説明したのと同じ原理が成り立つ。すなわち、図17に示されるように、フラットなフランジ34を有する参考第1例よりも図26に示されるように円弧状のフランジ39を有する参考第2例の場合の方が連続繊維補強部材の残存部分が少ないので、シールド掘進機2によりコンクリート壁体8の開口が開削されたとき、前記残存部分がコンクリート壁体を構成するモルタルやコンクリート等の固化体から剥離して、大きな塊のまま脱落する危険性が少ない。しかし、参考第1例の構成によっても、従来例に比べて格段の効果を達成できることは明らかである。
本発明が、参考第1例、参考第2例のように連続繊維補強部材30,40を構成する理由は次のとおりである。
シールド掘進機の発進・到達用立坑の土留壁では、従来補強筋としてH形鋼が使用される場合が多く、これとの関係で、シールド掘進機が発進・到達する際、そのカッタービットで切削される範囲、つまり、前記のカッタービットで切削される範囲の土留壁の補強筋体も、土留壁として十分な耐力を有し、かつ切削可能な材料のみで構成されるものであればH形鋼と同一の断面構造のものが、添接板で容易に接合できることから好ましい。
このことから、被切削コンクリート壁体の補強筋として、従来、H形断面の連続繊維補強部材が使用されることがあるが、前に述べたように、従来のH形断面の連続繊維補強部材では製法上の問題からH形断面を形成するウェブとフランジ部との接合部の強度が著るしく弱くて実用化が困難であり、または、プリプレグの手作業によるウェブとフランジ部との接合部の貼り合わせによる著るしく生産性が低くて実用化が困難であった。
本発明では、中空筒状部材26,36と製作する際に、繊維強化樹脂における炭素繊維の配向を所期通りに行なうことができる。したがって、この中空筒状部材26,36を縦方向に2分割して形成される分割部材26a,36aを、そのウェブ27,38同士を接合して構成される連続繊維補強部材30,40の断面形状は従来と同じH形断面であり、しかも、ウェブ27,38とフランジ34,39とは一体であり、かつ両方に伸長した炭素繊維の配向がなされているから、従来のような接合部の強度低下が生じないのである。
参考第2例の連続繊維補強部材40では、前記の利点に加え前述のように円弧状のフランジ39を有することで、コンクリート壁体8の最終切削段階で、前記補強部材40の小片化に好都合な構成を有している。
また、CFRP製の長尺補強筋体31,41のウェブ27,38やフランジ34,39部分には、開口部や突起または表面に凹凸を設けることでコンクリートとの合成梁(補強筋)を構成できることは自明である。
図1ないし図14、図18および図27に示す中空筒体を製作する場合には、図18に矢印で炭素繊維を主とする連続繊維の配置方向を示すように、筒体の長手方向(図18の矢印X方向)と、筒体の周方向(矢印Y方向)と、筒体の長手方向に対して傾斜して交差する方向(矢印Z方向)に、炭素繊維を主とする連続繊維を適宜組合せて配置すればよい。また中空筒体の周方向に、炭素繊維等の連続繊維を多数回捲回または螺旋状に捲回して樹脂により埋込むかまたは樹脂を含浸させてもよい。
立坑におけるシールド掘進機推進部の切削用コンクリート壁に本発明の第1例を実施した例を示す正面説明図である。 本発明の第1例に係る繊維補強の中空筒体の多段積載時の第1工程を示す断面図である。 同じく第2工程を示す断面図である。 同じく第3工程を示す断面図である。 第1例に係る中空筒体の縦断面図である。 図5のA−A断面図である。 第1例に係る中空筒体の多段積載状態の斜視図である。 第1例に係る中空筒体からなる繊維補強筋体のシールド掘進機による切断前の状態を示す横断面図である。 同じく繊維補強筋体のシールド掘進機による切断終了時の状態を示す横断面図である。 本発明の第1例に係る中空筒体の第1変形例の多段積載状態を示す斜視図である。 第1例の第1変形例に係る中空筒体からなる繊維補強筋体のシールド掘進機による切断前の状態を示す横断面図である。 同じく図11の繊維補強筋体のシールド掘進機による切断終了時の状態を示す横断面図である。 本発明の第1例に係る中空筒体の第2変形例の多段積載状態の斜視図である。 本発明の第1例に係る中空筒体の第3変形例の多段積載状態の斜視図である。 立坑におけるシールド掘進機推進部のコンクリート壁に本発明の参考第1例を実施した例を示す正面説明図である。 参考第1例に係る中空筒状部材の分割部材からなる繊維補強筋体のシールド掘進機による切断前の状態を示す横断面図である。 同じく図16の繊維補強筋体のシールド掘進機による切断終了時の状態を示す横断面図である。 参考第1例に係る中空筒状部材の斜視図である。 図18の中空筒状部材の2分割状態の斜視図である。 図19の分割部材をウェブを介して再接合してなる繊維補強筋体の斜視図である。 図20の断面図である。 図20の繊維補強筋体の長手方向の連結部を示す正面図である。 図22の連結部の断面図である。 立坑におけるシールド掘進機推進部のコンクリート壁に本発明の参考第2例を実施した例を示す正面説明図である。 本発明の参考第2例に係る繊維補強筋体のシールド掘進機による切断前の状態を示す横断面図である。 同じく繊維補強筋体のシールド掘進機による切断終了時の状態を示す横断面図である。 参考第2例に係る中空筒状部材の斜視図である。 図27の中空筒状部材の2分割状態の斜視図である。 図28の分割部材を背中合わせに再接合してなる繊維補強筋体の斜視図である。 図29の断面図である。 第1従来例として立坑におけるシールド掘進機と、その推進部におけるコンクリート壁を示す側面説明図である。 第2従来例として、シールド掘進機が人力によりはつり作業で開削された開口を推進している状態を示す断面説明図である。 第3従来例として、立坑におけるシールド掘進機が繊維補強土留壁を切削して推進している状態を示す側面説明図である。
符号の説明
1 立坑
2 シールド掘進機
3 コンクリート壁体
4 推進部位
6 鋼製支承部材
6a 鋼製係合部材
7,7a 鋼製立坑構成部材
8 切削用コンクリート壁体
9,9a,9b,9c 中空筒体(連続繊維補強部材)
10 テーパ部
11 中空連続筋体
12 範囲
13 円弧状部
14 鋭角状部
15 横断面円形状部
16 矩形状部
17 掘削溝
18 ブラケット
20 吊り金具
21 吊り下げロープ
22 吊り金具
23 トレミー管
24 コンクリートまたはモルタル
25 泥水
26 中空筒状部材
26a 分割部材
27 ウェブ
28 繊維強化樹脂製ボルト
29 ナット
30 連続繊維補強部材
31 長尺補強筋体
32 端縁部
33 添接板
34 フランジ部
35 ボルト孔
36 中空筒状部材
36a 分割部材
37 円弧状部
38 ウェブ
39 フランジ
40 連続繊維補強部材
41 長尺補強筋体
42 モルタルまたはコンクリート
43 泥水排出孔
44 鉄筋
45 H形鋼
46 土留壁
47 開口部
48 引張補強材
49 土留壁
50 地盤改良
51 プレキャストコンクリート
52 場所打ちモルタル

Claims (3)

  1. 下方に向って拡径する横断面が中空の筒体からなり、この中空筒体は炭素繊維を主とした繊維強化樹脂からなることを特徴とする被切削コンクリート壁用の連続繊維補強部材。
  2. 複数の前記中空筒体がテーパ部を介して上下方向に多段に積載されて、かつ前記テーパ部に作用する摩擦力で引張力に対して非脱抜的に嵌合されて中空連続筋体が形成されるものであり、前記各中空筒体の横断面は円形または楕円形または隅角部に丸みを有する多角形若しくはこれらの組合わせ形状からなることを特徴とする請求項1記載の被切削コンクリート壁用の連続繊維補強部材。
  3. 泥水が満たされた掘削溝内において、吊下げ支持された鋼製立坑構成部材を仮受部材として、この仮受部材上に横断面が中空で、下方に向って拡径しており、かつ炭素繊維を主とした繊維強化樹脂から形成される複数の中空筒体を、そのテーパ部を介して多段に積載しながら順次掘削溝内に吊り下して、各中空筒体が非脱抜的に嵌合された中空連続筋体を形成し、この中空連続筋体の中空部にトレミー管を介してコンクリートまたはモルタルを充填する被切削コンクリート壁の施工方法であって、このコンクリートまたはモルタルと、中空連続筋体外の泥水との比重差により各中空筒体の内側から外側に働く圧力で、上下の中空筒体のテーパ重合部の摩擦結合が増大されることを特徴とする連続繊維補強部材による被切削コンクリート壁の施工方法。
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