JP2005120807A - 組立式法枠及び該組立式法枠の設置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 短時間で安全に設置することができると共に、設置コストも安く、かつ、法面に対して縦方向(傾斜方向)に発生する土砂崩れを受け止める強度が非常に強い組立式法枠及び該組立式法枠の設置方法を提供する。
【解決手段】 鉄鋼製ブロックが法面に対して縦横に整列するように連結してなる組立式法枠において、隣接するブロックの間には空隙が設けられていると共に連結手段が架け渡されており、隣接するブロックが連結軸を回転軸として法面に対して上下方向に屈曲する組立式法枠を、法面に対して縦方向に位置付けられるブロックを連結してブロック列を形成し、ブロック列をいくつかの組に分けると共に各組のブロック列を並列させた状態で連結してブロック体を形成し、各ブロック体を法面に設置すると共に隣接するブロック体を連結することにより設置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、組立式法枠及び該組立式法枠の設置方法に関するものである。
周知の通り、草木が刈り取られた山の斜面は豪雨による土砂崩れの危険性があるため、一般的にコンクリート製の法枠によって補強される。しかし、コンクリート製の法枠は施工に時間がかかると共に、コストが高いという問題点があるため、より短時間で設置できる安価な法枠として組立式法枠が種々開発されている。
例えば、後出特許文献1には、同形状同一寸法で両端に曲面及び長孔からなる角度調節可能な接続部を有する多数の枠材を多角形状に順次接続してなる組立式法枠が開示されている。
しかし、特許文献1に開示された組立式法枠においては、各枠材が法面に対して斜めに位置付けられた状態で設置されるため、法面の縦方向に沿って発生する土砂崩れを受け止める強度が非常に弱いという問題点がある。また、各法枠を法面の上端又は下端から順次組み立てて設置する必要があるため、全ての作業を不安定な法面上で行う必要があり、安全面で問題があると共に、設置時間がかかり、設置コストが高くなるという問題点があった。
実開昭56−46659号公報(第2頁)
そこで、本発明者は、短時間で安全に設置することができると共に、設置コストも安く、かつ、法面に対して縦方向(傾斜方向)に発生する土砂崩れを受け止める強度が非常に強い組立式法枠を提供することを技術的課題として試験・研究を重ねた結果、複数の鉄鋼製ブロックを法面に対して縦横方向に整列させた状態に連結してなる組立式法枠において、各ブロックが互いに間隔を設けた状態で連結手段を介して連結し、隣接するブロックが連結手段を介して法面に対して上下方向に屈曲するようにすればよいという知見を得て前記技術的課題を解決するものである。
前記技術的課題は以下の本発明によって解決することができる。
すなわち、本発明に係る組立式法枠は、複数の鉄鋼製ブロックが法面に対して縦横に整列するように連結してなる組立式法枠であって、隣接するブロックの間には空隙が設けられていると共に連結手段が架け渡されており、連結手段には隣接するブロックにおけるいずれか一方又は双方のブロックに対して回転可能に軸止される連結軸が突出しており、隣接するブロックが連結軸を回転軸として法面に対して上下方向に屈曲するものである。
また、本発明に係る組立式法枠は、複数の鉄鋼製ブロックが法面に対して縦横に整列するように連結してなる組立式法枠であって、隣接するブロックの間には空隙が設けられていると共に連結手段が架け渡されており、隣接するブロックにおけるいずれか一方又は双方のブロックには連結手段に対して回転可能に軸止される連結軸が突出しており、隣接するブロックが連結軸を回転軸として法面に対して上下方向に屈曲するものである。
また、本発明は、前記いずれかの組立式法枠において、連結手段が隣接するブロックにおける一方側のブロックから他方側のブロックに架け渡される連結片であり、連結片に設けられた連結孔と他方側のブロックに設けられた連結孔とを連通させた状態で該両連結孔に連結軸が回転可能に軸止されるものである。
また、本発明は、前記いずれかの組立式法枠において、連結手段が隣接するブロックに架け渡される連結板であり、連結板には中心を挟んで両側に連結孔が設けられていると共に各連結孔を中心とした円弧に沿って連結長孔が設けられており、連結板の中心を挟んで一方側に位置する連結孔と一方側のブロックに設けられた一方の連結孔とを連通させた状態で該両連結孔に連結軸が回転可能に軸止されると共に、連結板の中心を挟んで他方側に位置する連結孔と他方側のブロックに設けられた一方の連結孔とを連通させた状態で該両連結孔に連結軸が回転可能に軸止され、連結板の中心を挟んで一方側に位置する連結長孔と一方側のブロックに設けられた他方の連結孔とを連通させた状態で該連結長孔と該連結孔とに固定軸が軸止されると共に、連結板の中心を挟んで他方側に位置する連結長孔と他方側のブロックに設けられた他方の連結孔とを連通させた状態で該連結長孔と該連結孔とに固定軸が軸止されるものである。
また、本発明は、前記いずれかの組立式法枠において、少なくとも一つの連結手段が隣接するブロックに架け渡される略Z状の連結板であり、連結板には中心を挟んで両側に連結孔が設けられていると共に各連結孔を中心とした円弧に沿って連結長孔が設けられており、連結板の中心を挟んで一方側に位置する連結孔と一方側のブロックに設けられた一方の連結孔とを連通させた状態で該両連結孔に連結軸が回転可能に軸止されると共に、連結板の中心を挟んで他方側に位置する連結孔と他方側のブロックに設けられた一方の連結孔とを連通させた状態で該両連結孔に連結軸が回転可能に軸止され、連結板の中心を挟んで一方側に位置する連結長孔と一方側のブロックに設けられた他方の連結孔とを連通させた状態で該連結長孔と該連結孔とに固定軸が軸止されると共に、連結板の中心を挟んで他方側に位置する連結長孔と他方側のブロックに設けられた他方の連結孔とを連通させた状態で該連結長孔と該連結孔とに固定軸が軸止されるものである。
また、本発明に係る組立式法枠は、複数の鉄鋼製ブロックが法面に対して縦横に整列するように連結してなる組立式法枠であって、隣接するブロックの間には空隙が設けられていると共に少なくとも二つの連結手段が連なるように架け渡されており、隣り合う連結手段における一方側の連結手段には他方側の連結手段に対して回転可能に軸止される連結軸が突出しており、隣接するブロックが連結軸を回転軸として法面に対して上下方向に回動するものである。
また、本発明は、前記組立式法枠において、隣り合う連結手段が隣接するブロックにおける双方のブロックから対向するように伸びる連結片であり、両連結片に設けられた連結孔を連通させた状態で該両連結孔に連結軸が回転可能に軸止されるものである。
また、本発明に係る組立式法枠の設置方法は、前記いずれかの組立式法枠を法面に設置する組立式法枠の設置方法であって、法面に対して縦方向に位置付けられるブロックを連結して複数のブロック列を形成するブロック列形成工程と、複数のブロック列をいくつかの組に分けると共に各組のブロック列を並列させた状態で連結してブロック体を形成するブロック体形成工程と、各ブロック体を法面に設置すると共に隣接するブロック体をそれぞれ連結するブロック体連結工程とを有するものである。
また、本発明は、前記組立式法枠の設置方法において、ブロック体形成工程で並列された状態のブロック列を各ブロック列間に架け渡されるブロックを介して連結するものである。
本発明に係る組立式法枠によれば、法面に対して設置した際に、各ブロックが法面の縦横方向に整列された格子状になるため、法面に対して縦方向(傾斜方向)に向けて発生する土砂崩れに対して耐久力を有する。また、本発明に係る組立式法枠の設置方法によれば、ブロックを組み立てる作業を全て法面上で行う必要がないため、安全性が高く、作業時間を大幅に短縮でき、これに伴って設置コストを大幅に削減することができる。
以下、本発明を図面に基づき説明する。
実施の形態1.
図1は本実施の形態に係る組立式法枠を構成するブロックを示した斜視図であり、図2は隣接するブロックの連結手段を示す斜面図であり、図3は隣接するブロックを屈曲させた状態を示す側面図であり、図4は本実施の形態に係る組立式法枠を法面に対して設置する手順を示した説明図であり、図5はブロック体を法面に沿うように設置した状態を示す側面図である。本実施の形態に係る組立式法枠は、ブロック1,2から構成されており、ブロック1,2は、法面と接地する底板3と、底板3に対して平行に位置付けられる天板4と、底板3と天板4との間に立設される柱板5とからなる断面1字状の鉄鋼(H鋼)によって形成されている。
ブロック1には、図1の(a)に示すように、柱板5の一方側縁端から長手方向に伸びる連結片6が設けられており、連結片6には、連結孔7が形成されている。また、柱板5の両側面から直立して底板3及び天板4の側縁端に達する補助柱板8,8には縁端から短手方向に伸びる連結片9,9が設けられており、各連結片9,9には、それぞれ連結孔10が形成されている。また、柱板5の他方側縁端部には連結孔11が形成されている。
ブロック2には、図1の(b)に示すように、柱板5の両側縁端部にそれぞれ連結孔12,12が形成されている。
なお、ブロック1の連結片6の長さは、一のブロック1の連結片6に形成された連結孔7を他のブロッ1の連結孔11に連通させた際に、両ブロック1,1の間に空隙が形成されるように調整されており、ブロック1の連結片9,9の長さは、ブロック1の連結片9に形成された連結孔10をブロック2の連結孔12に連通させた際に、ブロック1とブロック2と間に空隙が形成されるように調整されている。
次に、本実施の形態に係る組立式法枠の法面に対する設置方法について説明する。
先ず、図4の(a)に示すように、法面に対して縦方向(傾斜方向)に位置付けられる複数のブロック1を長手方向に連なるように連結して法面の縦方向の長さと同程度の長さを有するブロック列13を形成する(ブロック列形成工程)。隣接するブロック1,1を連結する際には、図2に示すように、一方側のブロック1の一方側縁端から伸びる連結片6の連結孔7を他方側のブロック1の他方側縁端部に形成された連結孔11に連通させた状態で両連結孔7,11にボルト14のネジ部15(連結軸)を差し込んでナット16によってネジ止めする。この時、図3に示すように、一方側のブロック1と他方側のブロック1との間に空隙が形成されると共に、一方側のブロック1から他方側のブロック1に連結片6が架け渡された状態となる。
次に、図4の(b)に示すように、ブロック列13を二列一組としていくつかの組に分けると共に、各組のブロック列13,13を並列させる。そして、並列させたブロック列13、13の間にブロック列13を構成するブロック1の数と同数のブロック2を架け渡すことにより、両ブロック列13,13を連結してブロック体17を形成する(ブロック体形成工程)。なお、ブロック列13を構成するブロック1とブロック2とを連結する際には、ブロック1の補助柱板8から伸びる連結片9の連結孔10をブロック2におけるいずれか一方の連結孔12に連通させた状態で両連結孔10,12にボルト14のネジ部15(連結軸)を差し込んでナット16によってネジ止めする。この時、ブロック1とブロック2との間に空隙が形成されると共に、ブロック1からブロック2に連結片9が架け渡された状態となる。
続いて、図4の(c)に示すように、各ブロック体17をクレーン等の重機を用いて吊り上げて法面18上に並列設置させる。この時、隣接するブロック1,1の間に空隙が設けられているため、図4に示すように、隣接するブロック1,1がボルト14のネジ部15を回転軸として法面18に対して上下方向に屈曲する。これにより、図5に示すように、ブロック体17を法面18に対して沿うように湾曲させることができる。
なお、隣接するブロック1,1の屈曲角度は、他方側のブロック1の他方側縁端が一方側のブロック1の一方側縁端に接触することにより規制される
最後に、図4の(d)に示すように、各ブロック体17の間にブロック2を架け渡すことにより、各ブロック体17を連結して格子状の組立式法枠19を形成する(ブロック体連結工程)。この時、隣接するブロック1,2の間に空隙が設けられているため、隣接するブロック1,2がボルト14のネジ部15を回転軸として法面18に対して上下方向に屈曲する。これにより、組立式法枠19を法面18に沿うように湾曲させることができる。
なお、隣接するブロック1,2の屈曲角度は、ブロック2の縁端がブロック1の側縁端に接触することにより規制される。
本実施の形態においては、ブロック列を二列一組として分けたが、これに限定されることなく、二列以上を一組としていくつかの組に分けてもよく、また、各組毎にブロック列の数が異なるように分けてもよい。
また、各組のブロック列の間に架け渡されるブロックの数は、ブロック列を構成するブロックの数と同数である必要はなく、ブロック列を連結する強度が確保できれば、ブロック列の間に架け渡されるブロックの数を減らすこともできる。
また、本実施の形態においては、隣接するブロックにおける一方側のブロックの連結片に形成された連結孔と他方側のブロックに形成された連結孔とを連通させた状態で該両連結孔にボルトのネジ部を回転可能に軸止したが、一方側のブロックの連結片から突出するように固定した連結軸を他方側のブロックに形成された連結孔に回転可能に軸止してもよく、また、他方側のブロックから突出するように固定した連結軸を一方側のブロックの連結片に形成された連結孔に回転可能に軸止してもよい。
また、隣接するブロックの屈曲角度は、隣接するブロックの間に設けられる空隙を広げることによって大きくなる。従って、一方側のブロックから他方側のブロックに架け渡される連結片を長くすればよい。
なお、ブロックは、法面を押さえつけるために適度な重量がある方が好ましく、具体的には、400kg/m〜700kg/mが好ましい。
実施の形態2.
本実施の形態は前記実施の形態1における連結手段の変形例であり、図6は本実施の形態に係る組立式法枠を構成するブロックを示した斜視図であり、図7は隣接するブロックの連結手段を示す斜視図であり、図8は隣接するブロックを屈曲させた状態を示す側面図である。これらの図において、図1〜5と同一符号は同一又は相当部分を示している。本実施の形態に係る組立式法枠は、ブロック20,21から構成されている。
ブロック20は前記実施の形態1におけるブロック1に対応するものである。ブロック20には、図6の(a)に示すように、柱板5の一方側縁端から長手方向に伸びる連結片6が設けられており、連結片6には、連結孔7が形成されている。また、柱板5の両側面から直立して底板3及び天板4の側縁端に達する補助柱板8,8には縁端から短手方向に伸びる連結片9,9が設けられており、各連結片9,9には、それぞれ連結孔10が形成されている。また、柱板5の他方側縁端から長手方向に伸びる連結片22が設けられており、連結片22には、連結孔23が形成されている。
ブロック21は前記実施の形態1におけるブロック2に対応するものである。ブロック21には、図6の(b)に示すように、柱板5の両側縁端から長手方向に伸びる連結片24,24が設けられており、各連結片24,24には、それぞれ連結孔25,25が設けられている。
なお、本実施の形態において、隣接するブロック20,20を連結する際には、図7に示すように、一方側のブロック20の一方側縁端から伸びる連結片6の連結孔7を他方側のブロック20の他方側縁端から伸びる連結片23の連結孔24に連通させた状態で両連結孔7,24にボルト14のネジ部15(連結軸)を回転可能に差し込んでナット16によってネジ止めする。これにより、図8に示すように、隣接するブロック20,20がボルト14のネジ部15を回転軸として法面に対して上下方向に屈曲する。なお、隣接するブロック20,20の屈曲角度は、一方側のブロック20の一方側縁端が他方側のブロック20の他方側縁端に接触することによって規制される。また、隣接するブロック20,21を連結する際には、ブロック20の補助柱板8の縁端から伸びる連結片9の連結孔10をブロック21におけるいずれか一方の連結片24の連結孔25に連通させた状態で両連結孔10,25にボルト14のネジ部15(連結軸)を回転可能に差し込んでナット16によってネジ止めする。これにより、隣接するブロック20,21がボルト14のネジ部15を回転軸として法面に対して上下方向に屈曲する。なお、隣接するブロック20,21の屈曲角度は、ブロック20の側縁端とブロック21の縁端とが接触することにより規制される。
本実施の形態に係る組立式法枠においても前記実施の形態1に係る組立式法枠と同様の設置方法により法面に対して設置することができる。
なお、本実施の形態においては、隣接するブロックにおける一方側のブロックの連結片に形成された連結孔と他方側のブロックに形成された連結孔とを連通させた状態で該両連結孔にボルトのネジ部を軸止したが、一方側のブロックの連結片から突出するように固定した連結軸を他方側のブロックの連結片に形成された連結孔に回転可能に軸止してもよい。
実施の形態3.
本実施の形態は前記実施の形態1における連結手段の変形例であり、図9は本実施の形態に係る組立式法枠のブロックを示した斜視図であり、図10は隣接するブロックの連結手段を示す斜視図であり、図11は隣接するブロックを屈曲させた状態を示す側面図であり、図12は連結板の変形例を示す斜視図であり、図13は図12に示す連結板によって連結された隣接するブロックを屈曲させた状態を示す側面図である。これらの図において、図1〜8と同一符号は同一又は相当部分を示している。本実施の形態に係る組立式法枠は、ブロック26,27から構成されており、各ブロック26,27は、連結板28によって連結される。
ブロック26は前記実施の形態1におけるブロック1に対応するものである。ブロック26には、図9の(a)に示すように、柱板5の両側縁端部にそれぞれ長手方向に沿って並んだ一対の連結孔29,29が形成されており、柱板5の両側面から直立して底板3及び天板4の側縁端に達する補助柱板8,8には、短手方向に沿って並んだ一対の連結孔30,30が形成されている。
ブロック27は前記実施の形態1におけるブロック2に対応するものである。ブロック27には、図9の(b)に示すように、柱板5の両側縁端部にそれぞれ長手方向に沿って並んだ一対の連結孔31,31が形成されている。
連結板28は、図10に示すように、横向き小判形状のものであり、中心を挟んで両側に連結孔32,32が設けられていると共に、各連結孔32,32を中心とした円弧に沿って開口した連結長孔33,33がそれぞれの連結孔32,32よりも外側に設けられている。なお、連結板28の長さは、連結板28に形成された一方の連結孔32をーのブロック26の柱板5に形成された縁端側の連結孔29に連通させると共に、連結板28に形成された他方の連結孔32を他のブロック26の柱板5に形成された縁端側の連結孔29に連通させた際に、両ブロック26,26の間に空隙ができるように調整されており、かつ、連結板28に形成された一方の連結孔32を一のブロック26の補助柱板8に形成された縁端側の連結孔30に連通させると共に、連結板28に形成された他方の連結孔32を他のブロック27に形成された縁端側の連結孔29に連通させた際に、両ブロック26,27の間に空隙ができるように調整されている。
本実施の形態において、隣接するブロック26,26を連結する際には、図10に示すように、隣接するブロック26,26における双方の柱板5,5を両側面から挟むように一対の連結板28,28を位置付け、それぞれの連結板28の中心を挟んで一方側に形成された連結孔32と一方側のブロック26の一方側縁端部に形成された一対の連結孔29,29における縁端側に位置する一方の連結孔29とを連通させた状態で両連結孔32,29にボルト14のネジ部15(連結軸)を回転可能に差し込んでナット16によってネジ止めし、また、それぞれの連結板28の中心を挟んで他方側に形成された連結孔32と他方側のブロック26の他方側縁端部に形成された一対の連結孔29,29における縁端側に位置する一方の連結孔29とを連通させた状態で該両連結孔32,29にボルト14のネジ部15(連結軸)を回転可能に差し込んでナット16によってネジ止めする。さらに、それぞれの連結板28の中心を挟んで一方側に形成された連結長孔33と一方側のブロック26の一方側縁端部に形成された他方の連結孔29とを連通させた状態で該連結長孔33と該連結孔29とにボルト34(固定軸)を差し込んでナット35によってネジ止めし、また、それぞれの連結板28の中心を挟んで他方側に形成された連結長孔33と他方側のブロック26の他方側縁端部に形成された他方の連結孔29とを連通させた状態で該連結長孔33と該連結孔29とにボルト34(固定軸)を差し込んでナット35によってネジ止めする。この時、隣接するブロック26,26の間には空隙が形成されると共に、連結板28が架け渡された状態となる。これにより、図11に示すように、隣接するブロック26,26がそれぞれのボルト14のネジ部15を回転軸として法面に対して上下方向に屈曲する。そして、隣接するブロック26,26の屈曲に伴ってボルト34は連結長孔33に沿って移動する。
なお、隣接するブロック26,26の屈曲角度は、ブロック26,26の底板3及び天板4が連結板28に接触することにより規制されている。
また、隣接するブロック26,27とを連結する際には、隣接するブロック26,27」におけるブロック26の補助柱板8とブロック27の柱板5とを両側面から挟むように一対の連結板28,28を位置付け、それぞれの連結板28の中心を挟んで一方側に形成された連結孔32とブロック26の補助柱板8に形成された一対の連結孔30,30における縁端側に位置する一方の連結孔30とを連通させた状態で両連結孔32,30にボルト14のネジ部15(連結軸)を回転可能に差し込んでナット16によってネジ止めし、また、それぞれの連結板28の中心を挟んで他方側に形成された連結孔32とブロック27の縁端部に形成された一対の連結孔31,31における縁端側に位置する一方の連結孔31とを連通させた状態で該両連結孔32,31にボルト14のネジ部15(連結軸)を回転可能に差し込んでナット16によってネジ止めする。さらに、それぞれの連結板28の中心を挟んで一方側に形成された連結長孔33とブロック26の補助柱板8に形成された他方の連結孔30とを連通させた状態で該連結長孔33と該連結孔30とにボルト34(固定軸)を差し込んでナット35によってネジ止めし、また、それぞれの連結板28の中心を挟んで他方側に形成された連結長孔33とブロック27の縁端部に形成された他方の連結孔31とを連通させた状態で該連結長孔33と該連結孔31とにボルト34(固定軸)を差し込んでナット35によってネジ止めする。この時、隣接するブロック26,27の間に空隙が形成されると共に、連結板28が架け渡された状態となる。これにより、隣接するブロック26,27がそれぞれボルト14のネジ部15を回転軸として法面に対して上下方向に屈曲する。そして、隣接するブロック26,27の屈曲に伴ってボルト34は連結長孔33に沿って移動する。
なお、本実施の形態に係る連結手段によれば、隣接するブロックをそれぞれ連結板に対して回転可能に軸止しているため、屈曲角度が大きくなる。また、連結板と一つブロックとを2箇所でネジ止めしているため、強度が増す。
本実施の形態においては、隣接するブロックの屈曲角度をブロックの底板及び天板を連結板に接触させることにより規制したが、隣接するブロックの屈曲角度が最大となった時に、連結長孔の両端とボルト34とが接触するように調整して規制してもよく、また、隣接するブロックにおける双方のブロックの縁端が接触するように調整して規制することもできる。
本実施の形態に係る組立式法枠においても前記実施の形態1に係る組立式法枠と同様の設置方法により法面に対して設置することができる。
なお、連結板28の代わりに図12に示す反転させた略Z字状の連結板36を使用すれば、図13に示すように、隣接するブロックの屈曲角度を大幅に増加させることができるため、起伏が激しい箇所においても組立式法枠を法面に沿うように湾曲させることができる。
なお、連結板から突出するように固定された一対の連結軸をそれぞれ隣接するブロックに形成された連結孔に回転可能に軸止してもよく、また、隣接するブロックにおける双方のブロックから突出するように固定された連結軸をそれぞれ連結板に形成された連結孔に回転可能に軸止してもよい。
図面1
実施の形態1に係る組立式法枠のブロックを示した斜視図である。
図面2
隣接するブロックの連結手段を示す斜面図である。
図面3
隣接するブロックを屈曲させた状態を示す側面図である。
図面4
実施の形態1に係る組立式法枠を法面に対して設置する手順を示した説明図である。
図面5
ブロック体を法面に沿うように設置した状態を示す側面図である。
図面6
実施の形態2に係る組立式法枠のブロックを示した斜視図である。
図面7
隣接するブロックの連結手段を示す斜視図である。
図面8
隣接するブロックを屈曲させた状態を示す側面図である。
図面9
実施の形態3に係る組立式法枠のブロックを示した斜視図である。
図面10
隣接するブロックの連結手段を示す斜視図である。
図面11
隣接するブロックを屈曲させた状態を示す側面図である。
図面12
連結板の変形例を示す斜視図である。
図面13
図12に示す連結板によって連結された隣接するブロックを屈曲させた状態を示す側面図である。
符号の説明
1,2,20,21,26,27 ブロック
3 底板
4 天板
5 柱板
6,9,22,24 連結片
7,10,11,12,23,25,29,30,31 連結孔
8 補助柱板
13 ブロック列
14,34 ボルト
15 ネジ部
16,35 ナット
17 ブロック体
18 法面
19 組立式法枠
28,36 連結板
32 連結孔
33 連結長孔

Claims (9)

  1. 複数の鉄鋼製ブロックが法面に対して縦横に整列するように連結してなる組立式法枠であって、隣接するブロックの間には空隙が設けられていると共に連結手段が架け渡されており、連結手段には隣接するブロックにおけるいずれか一方又は双方のブロックに対して回転可能に軸止される連結軸が突出しており、隣接するブロックが連結軸を回転軸として法面に対して上下方向に屈曲することを特徴とする組立式法枠
  2. 複数の鉄鋼製ブロックが法面に対して縦横に整列するように連結してなる組立式法枠であって、隣接するブロックの間には空隙が設けられていると共に連結手段が架け渡されており、隣接するブロックにおけるいずれか一方又は双方のブロックには連結手段に対して回転可能に軸止される連結軸が突出しており、隣接するブロックが連結軸を回転軸として法面に対して上下方向に屈曲することを特徴とする組立式法枠
  3. 連結手段が隣接するブロックにおける一方側のブロックから他方側のブロックに架け渡される連結片であり、連結片に設けられた連結孔と他方側のブロックに設けられた連結孔とを連通させた状態で該両連結孔に連結軸が回転可能に軸止される請求項1又は2記載の組立式法枠。
  4. 連結手段が隣接するブロックに架け渡される連結板であり、連結板には中心を挟んで両側に連結孔が設けられていると共に各連結孔を中心とした円弧に沿って連結長孔が設けられており、連結板の中心を挟んで一方側に位置する連結孔と一方側のブロックに設けられた一方の連結孔とを連通させた状態で該両連結孔に連結軸が回転可能に軸止されると共に、連結板の中心を挟んで他方側に位置する連結孔と他方側のブロックに設けられた一方の連結孔とを連通させた状態で該両連結孔に連結軸が回転可能に軸止され、連結板の中心を挟んで一方側に位置する連結長孔と一方側のブロックに設けられた他方の連結孔とを連通させた状態で該連結長孔と該連結孔とに固定軸が軸止されると共に、連結板の中心を挟んで他方側に位置する連結長孔と他方側のブロックに設けられた他方の連結孔とを連通させた状態で該連結長孔と該連結孔とに固定軸が軸止される請求項1又は2記載の組立式法枠。
  5. 少なくとも一つの連結手段が隣接するブロックに架け渡される略Z状の連結板であり、連結板には中心を挟んで両側に連結孔が設けられていると共に各連結孔を中心とした円弧に沿って連結長孔が設けられており、連結板の中心を挟んで一方側に位置する連結孔と一方側のブロックに設けられた一方の連結孔とを連通させた状態で該両連結孔に連結軸が回転可能に軸止されると共に、連結板の中心を挟んで他方側に位置する連結孔と他方側のブロックに設けられた一方の連結孔とを連通させた状態で該両連結孔に連結軸が回転可能に軸止され、連結板の中心を挟んで一方側に位置する連結長孔と一方側のブロックに設けられた他方の連結孔とを連通させた状態で該連結長孔と該連結孔とに固定軸が軸止されると共に、連結板の中心を挟んで他方側に位置する連結長孔と他方側のブロックに設けられた他方の連結孔とを連通させた状態で該連結長孔と該連結孔とに固定軸が軸止される請求項1乃至4記載の組立式法枠。
  6. 複数の鉄鋼製ブロックが法面に対して縦横に整列するように連結してなる組立式法枠であって、隣接するブロックの間には空隙が設けられていると共に少なくとも二つの連結手段が連なるように架け渡されており、隣り合う連結手段における一方側の連結手段には他方側の連結手段に対して回転可能に軸止される連結軸が突出しており、隣接するブロックが連結軸を回転軸として法面に対して上下方向に回動することを特徴とする組立式法枠
  7. 隣り合う連結手段が隣接するブロックにおける双方のブロックから対向するように伸びる連結片であり、両連結片に設けられた連結孔を連通させた状態で該両連結孔に連結軸が回転可能に軸止される請求項6記載の組立式法枠。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の組立式法枠を法面に設置する組立式法枠の設置方法であって、法面に対して縦方向に位置付けられるブロックを連結して複数のブロック列を形成するブロック列形成工程と、複数のブロック列をいくつかの組に分けると共に各組のブロック列を並列させた状態で連結してブロック体を形成するブロック体形成工程と、各ブロック体を法面に設置すると共に隣接するブロック体をそれぞれ連結するブロック体連結工程とを有する特徴とする組立式法枠の設置方法。
  9. ブロック体形成工程において、並列された状態のブロック列を各ブロック列間に架け渡されるブロックを介して連結する請求項8記載の組立式法枠の設置方法。
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