JP2005120393A - 超精密研磨方法及び超精密研磨装置 - Google Patents

超精密研磨方法及び超精密研磨装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスクラスターイオンビームを被加工物表面に照射することにより、被加工物表面の突起を高精度に除去して形状創成を行う。
【解決手段】ガスクラスターイオンビーム10を被加工物の表面に向かって照射させる照射手段と、ガスクラスタービーム10が照射される被加工物12の表面位置を変えるために照射手段と被加工物12とを相対的に移動させる移動手段13,14と、被加工物12の表面位置に対し、ガスクラスタービーム10を照射する照射時間を制御する制御手段100とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学ガラス素子を成形する成形型等の被加工物表面を研磨するために用いる超精密研磨方法及び超精密研磨装置に関する。
レンズ等の光学ガラス素子には回転軸対称の球面レンズや非球面レンズ等があり、これらを大量生産するためには成形型を使用したプレス成形が有力な加工手段となっている。この場合、成形型によってプレス成形されたレンズの形状精度が悪いと、レンズが組み込まれたカメラ等の光学機器に収差が発生するため、光学機器としては機能が低下する。また、成形型の面粗さが粗面の場合には、成形後のレンズの面粗さも粗面になり、光学機器にフレアーが発生する。このようにレンズのプレス成形においては、レンズの加工精度が重要となっているが、レンズの加工精度を左右するのは、レンズに転写される成形型の表面の形状精度である。
特開平8−120470号公報には、成形型等の被加工物の表面に対して、ガスクラスターイオンビームを照射することにより、その表面を超精密研磨する方法が開示されている。ガスクラスターイオンビームは被加工物に照射されることによる被加工物との衝突によって壊れ、その際に、クラスター構成原子または分子及び被加工物構成原子または分子と多体衝突が生じ、被加工物の表面に対して水平方向への運動が顕著となる。これにより、被加工物の表面における凸部が主に削られ、原子サイズでの平坦な超精密研磨が可能となるものである。
特開平8−120470号公報
ガスクラスターイオンビームを構成する1個の原子半径は数Åであるため、これの原子が数百〜数千個集まったクラスターであってもクラスターサイズは数nm〜数十nmレベルのサイズである。図7に示すように、被加工物の表面に存在する突起TのピッチPがミリ単位である場合、太径である慣用のクラスターイオンビームを被加工物に一様に照射すると、図7のA部拡大である図8に示すようにクラスターサイズ程度以下の極小面積では微小凸部が主に削られるため、図9に示すように面粗さは向上できるが、表面全体に存在するミリ単位のピッチPの突起Tについては依然として除去されることがなく、目標形状に対して形状差を修正することができない。その結果、形状精度を向上させることができない問題を有している。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、被加工物の表面に存在する突起のピッチP以下のスポット径に設定したガスクラスターイオンビームであっても、被加工物表面の突起を除去して形状創成を行うことが可能な超精密研磨方法及び超精密研磨装置を提供することを目的とする。また、本発明は、形状創成を行うプロセスにおいて、ガスクラスターイオンビームの加工原理を利用することにより、極小面積における面租さを向上させることが可能な超精密研磨方法及び超精密研磨装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明の超精密研磨方法は、被加工物の表面位置に対して照射するガスクラスターイオンビームの照射時間を制御して被加工物の表面の形状創成及び研磨を行うことを特徴とする。
請求項1の発明では、被加工物の表面位置に応じてガスクラスターイオンビームの照射時間を制御するため、被加工物の表面状態に応じた研磨を行うことができ、被加工物の形状創成及び表面の突起を除去することが可能となる。
請求項2の発明の超精密研磨方法は、被加工物の表面形状と被加工物の目標形状との形状差及びガスクラスターイオンビームの照射ドーズ量に対するスパッタリング深さのデータに基づいて被加工物の表面位置に対するガスクラスタービームの照射時間を算出する工程と、算出された照射時間に基づいて、ガスクラスタービームの照射時間を被加工物の表面位置によって変化させることにより被加工物の表面の形状創成及び研磨を行う工程と、を有することを特徴とする。
請求項2の発明では、ガスクラスターイオンビームの照射時間を予め算出し、被加工物の表面位置によりガスクラスターイオンビームの照射時間を変化させるため、被加工物の表面状態に応じた研磨を行うことができる。このため、高精度の研磨を行うことができる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の超精密研磨方法であって、前記ガスクラスタービームの照射方向が被加工物の表面に対して垂直であることを特徴とする。
請求項3の発明では、ガスクラスターイオンビームを被加工物の表面に対して垂直に照射するため、被加工物表面の面粗さを向上させることができる。
請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載の超精密研磨方法であって、前記ガスクラスタービームの照射方向と被加工物の表面とが常に垂直になるように、ガスクラスタービームの照射手段と前記被加工物とを相対的に揺動させることを特徴とする。
請求項4の発明では、ガスクラスターイオンビームの照射手段と被加工物とを揺動させることにより、ガスクラスタービームの照射方向を被加工物の表面と垂直になるように制御するため、凸形状、凹形状等の複雑な被加工物の表面に応じた研磨を行うことができる。
請求項5の発明の超精密研磨装置は、ガスクラスターイオンビームを被加工物の表面に向かって照射させる照射手段と、ガスクラスタービームが照射される被加工物の表面位置を変えるために、前記照射手段と被加工物とを相対的に移動させる移動手段と、被加工物の表面位置に対し、ガスクラスタービームを照射する照射時間を制御する制御手段と、を具備することを特徴とする。
請求項5の発明は、移動手段が照射手段と被加工物とを相対的に移動させ、制御手段が照射手段の照射時間を制御するため、被加工物の表面状態に応じた研磨を行うことができ、これにより被加工物の形状創成及び表面の突起を除去することができる。
請求項6の発明の超精密研磨装置は、ガラスクラスターイオンビームを被加工物の表面に向かって照射させる照射手段と、ガスクラスタービームが照射される被加工物の表面位置を変えるために、前記照射手段と被加工物とを相対的に移動させる移動手段と、被加工物の表面形状と被加工物の目標形状との形状差及びガスクラスタービームの照射ドーズ量に対するスパッタリング深さのデータに基づいて被加工物の表面位置に対するガスクラスタービームの照射時間を算出する算出手段と、算出手段で算出された照射時間に基づいて前記移動手段を制御して、ガスクラスタービームの照射時間を被加工物の表面位置によって変化させる制御手段と、を具備することを特徴とする。
請求項6の発明では、算出手段がガスクラスタービームの照射時間を算出し、制御手段が被加工物の表面位置によってガスクラスターイオンビームの照射時間を変化させるため、被加工物の表面状態に応じた研磨を行うことができる。
請求項7の発明は、請求項5または請求項6に記載の超精密研磨装置であって、前記照射手段から照射されるガスクラスタービームの照射方向と被加工物の表面とが常に垂直になるように照射手段と被加工物とを相対的に揺動させる揺動手段をさらに具備することを特徴とする。
請求項7の発明は、揺動手段がガスクラスターイオンビームの照射手段と被加工物とを揺動させることにより、これらが垂直となるように制御されるため、凸形状、凹形状等の複雑な被加工物の表面に応じた研磨を行うことができる。
本発明の超精密研磨方法によれば、被加工物の表面位置に応じてガスクラスターイオンビームの照射時間を制御して研磨を行うため、被加工物の形状精度を高精度化することができると共に、面粗さを向上させることができる。
本発明の超精密研磨装置によれば、ガスクラスターイオンビームの照射手段と、照射手段と被加工物とを相対的に移動させる移動手段と、ガスクラスタービームを照射する照射時間を制御する制御手段とを有しているため、被加工物の表面位置に応じたガスクラスターイオンビームの照射を制御することができ、これにより、被加工物の形状精度を高精度化することができると共に、面粗さを向上させることができる。
以下、本発明を図示する実施の形態により具体的に説明する。なお、各実施の形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の超精密研磨に用いるガスクラスターイオンビーム加工装置を示す。
ガスクラスターイオンビーム加工装置は、ソース部1と、差動排気部2と、イオン化部3との3つのチャンバーによって構成されていると共に、制御部100に接続されている。これらのチャンバー内においては、イオンビーム照射前の準備として不純物ガス、水、酸素及び窒素等を極力俳除する必要があり、このため不図示のポンプにより所望の真空度まで減圧されるようになっている。
ソース部1の内部には、ノズル部4及びスキマー5が配置される。ノズル4には不図示のガスボンベから0.6〜1.0MPa程度の高圧ガスが供給される。このガスとしては、例えばアルゴンガス、酸素ガス、窒素ガス、SFガス、ヘリウムガスの他、炭酸ガスあるいは2種以上を混合したガスを用いることができる。このような高圧ガスが超音速でノズル4から噴出する瞬間の断熱膨張によってガスクラスターが生成され、次に、スキマー5を通過してガスクラスターのビーム径が整えられる。
差動排気部2には、ガスクラスタービーム10を開閉するシャッター18が配設されている。ソース部1を出たときのガスクラスタービーム10は中性ビームであるが、差動排気部2を経由してイオン化部3に入り、イオン化部3内のタングステンフィラメント6の熱電子の衝突によってイオン化される。従って、ガスクラスターを生成するノズル部4及び熱電子の衝突によってイオン化を行うタングステンフィラメントとによって照射手段が構成される。
ガスクラスターイオンビーム10は、次に加速電極7により加速される。このとき、慣用ガスクラスターイオンビーム10の径は数〜数十mm程度であるため、グランド電極8の形状の変更と、第三電極9とグランド電極8の距離の変更とにより、ガスクラスターイオンビーム10が安定して細く絞れる最適条件に設定する。
さらに、これらの下流側には、アパーチャ11が配置されている。アパーチャ11は、ガスクラスターイオンビーム10を所望のスポット径とするものである。このアバーチャ11は板材に穴を開けるだけの簡単な構造なため、数十μm〜数十mmまでスポット径を任意に且つ高精度に設定することができる。アパーチャ11の下流側には、被加工物としての平面成形型12がその表面がガスクラスターイオンビーム10の入射方向に対して垂直になるように配設されている。
平面成形型12はガスクラスターイオンビーム10の入射方向と平方な回転軸を中心として回転可能な回転手段としての回転ステージ13に搭載されている。回転ステージ13は紙面に対して前後方向(回転ステージ13の回転軸に対して垂直なX軸方向(図5参照))に移動可能なX軸ステージ14に搭載されている。
回転ステージ13及びX軸ステージ14には、不図示のサーボモータあるいはステッピングモータが搭載されており、制御手段としての制御部100により制御自在となっている。この回転ステージ13及びX軸ステージ14とによって、移動手段が構成されている。
X軸ステージ14の側面には、Y軸ステージ15が取り付けられている。Y軸ステージ15は、回転ステージ13の回転軸及びX軸ステージ14のX軸のそれぞれに対して垂直なY軸方向への位置調整が可能となっており、このY軸ステージ15を調整することによりガスクラスターイオンビーム10の高さ位置を調整することが可能となっている。Y軸ステージ15は不図示のネジによって手動微調整が可能あるいはサーボモータ、ステッピングモータによる自動微調整が可能となっている。回転ステージ13、X軸ステージ14及びY軸ステージ15は、ベース17上に固定されているブラケット16に搭載されている。
制御部100は、制御手段を構成するものであり、算出手段としての算出部102と、記憶部103とを有している。この制御部100に対しては制御プログラムを作成することが可能となっている。そして、作成した制御プログラムによって、回転ステージ13とX軸ステージ14を駆動させることができる。干渉計101は、測定手段を構成するものであり、平面成形型12の表面形状を測定し、そのデータを制御部100に送出する。
次に、以上の装置による平面成形型12の加工を行う前に必要な準備について図1〜図5により説明する。
まず、干渉計101を用い、加工する平面成形型12の全面形状における表面の位置に対する突起高さを測定する。図2は、測定した突起高さの一例を示し、B部は高く、C部は低くなっている。B部の高さは約0.2μm、C部の高さは約0.05μmであり、B部とC知の差は約0.15μmとなる。従って、形状精度はPV(peak to valley)値:約0.15μmとなる。このPV値を小さくすることにより形状精度を向上させることができる。
そして、予め記憶部103に記憶されている目標形状と干渉計101の測定結果により得られた突起高さおよび突起位置の点列データを使用して制御プログラムを作成する。また、この測定結果によって突起の水平断面の面積が判明するため、この突起の面積よりも小さいアパーチャ11を選定してガスクラスターイオンビーム10のスポット径を設定する。
次に、照射位置が動かない状態のガスクラスターイオンビーム10と平面形状を有する平面成形型12の中心位置とを一致させる。このとき、ガスクラスターイオンビーム10の高さ方向についてはY軸ステージ15を手動あるいはサーボモータやステッピングモータによる自動での操作により移動させる。一方、水平方向についてはX軸ステージ14を不図示のサーボモータやステッピングモータを駆動して移動させる。
また、突起を除去するために必要な照射ドーズ量をあらかじめ実験データとして把握しておく。図3は、この実験データの一例を示す。同図は、平面成形型を固定し、アパーチャ11の穴径を約3000μmとして、照射ドーズ量が3×1016(ions/cm)のガスクラスターイオンビーム10を一点に照射したときのビーム加工痕である。この測定は、測定子を接触させた状態で走査させ、形状や面粗さを測定する計測器(フォームクリサーフ)により算出することができる。図3において、横軸はビーム加工痕の測定位置であり、縦軸はその測定位置でのスパッタリング深さを示す。また、この実験は、照射ドーズ量が9×1016(ions/cm)の場合も示しており、図4は、その結果をグラフにプロットしたものである。この結果より、照射ドーズ量に対するスパッタリング深さは比例関係となっていることが確認できる。また、ガスクラスターイオンビームの特長としては大量の原子を低速で輸送できるため、クラスターが有しているエネルギーが低くなり、表面に損傷を与えず微量のスパッタリングができ、これにより細かなスパッタリング深さ制御が可能となる。
この実施の形態による加工法では、以下に示す関係式が成り立つものである。
照射時間=(照射ドーズ量×照射面積×電気素量e)/(検出イオン電流量)…式(1)
従って、突起高さ分を除去する場合には、平面成形型12の表面位置におけるスパッタリング深さを設定し、そのときの照射ドーズ量を算出部102により図4のグラフに基づいて算出し、式(1)により照射時間を決定することにより可能となる。
研磨を行う加工方法の実際について説明すると、ガスクラスターイオンビーム10が平面成形型12の外周近傍に照射できるようにX軸ステージ14を移動する。その後、シャッター18を開けてガスクラスターイオンビーム10を照射する。平面成形型12の形状創成を行うために回転ステージ13を回転させ、X軸ステージ14を移動させてガスクラスターイオンビーム10の照射を行う。このとき、上述したように、突起の高さと位置が事前に分かっており、ガスクラスターイオンビーム10を照射する際は突起を除去するのに必要な分だけのガスクラスターイオンビーム10を照射する。
図5は、ガスクラスターイオンビーム10の照射方法を示す。まず平面成形型12の外周部に回転ステージ13を回転させながら照射し、突起位置に達したとき低速回転とする、あるいは回転を停止することにより、照射の滞留時間を制御部100で制御して、所望の形状になるように突起を除去する。
1周の照射が完了した後、ガスクラスターイオンビーム10が中心方向に照射できるようにX軸ステージ14をX軸方向に移動する。図5には、このときの移動量を移動ピッチ19で示してある。そして、上述と同様に、回転ステージ13を制御しながら回転させる。以上のサイクルを繰り返して行うことにより、平面成形型12の全面の形状創成を行う。
この実施の形態では、形状創成を行うプロセスにおいて、ガスクラスターイオンビーム10の加工原理を利用して、極小面積における面粗さを向上させることができる。すなわち、クラスターは原子あるいは分子が緩く結合された状態であり、クラスターが被加工物である平面成形型12に垂直に衝突した場合、クラスターが飛散してクラスターによりはじき飛ばされた被加工物12の粒子が水平方向に飛散して堆積される。その結果、面粗さを向上させることが可能となるラテラルスパッタリング効果を利用するものである。
このような実施の形態によれば、事前に測定した平面成形型12の突起の高さ及び位置のデータに基づき、ガスクラスターイオンビーム10の加工プロセスにより、突起を選択的に除去する。このため、平面成形型10の形状精度の向上を図ることができる。また、ガスクラスターイオンビーム加工の加工原理をもちいることにより、極小面積における面粗さを向上させることも可能となる。
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2を示す。この実施の形態では、被加工物として、凸形状の球面成形型20に対する加工を行うものである。
ガスクラスターイオンビーム10は球面成形型20の表面に垂直に照射できるように揺動手段としての揺動ステージ21を回転ステージ13に設け、揺動ステージ21を介して球面成形型20を保持する。揺動ステージ21は球面成形型20の表面形状に合わせて制御できる制御機能を具備するものである。
この実施の形態では、球面成形型20の表面形状に対して、常時、ガスクラスターイオンビーム10が垂直に照射できるように揺動ステージ21を傾き制御する。そして、傾き制御を行いながら、実施の形態1と同様に、回転ステージ13を回転させ、X軸ステージ14を移動させながら、ガスクラスターイオンビーム10を球面成形型20に照射して選択的に突起を除去し、形状創成を行う。
このような実施の形態では、実施の形態1の効果に加え、揺動ステージ21を設けることによって、凸形状の球面成形型20の形状精度及び面粗さの向上を行うことことが可能となる効果を有している。また、この実施の形態では、凸形状だけでなく凹形状に対する加工や、球面成形型だけでなく非球面成形型への加工も可能となる。
本発明に用いるガスクラスターイオンビーム加工装置の断面図である。 干渉計によって測定した被加工物の表面形状の一例を示す断面図である。 照射したガスクラスターイオンビームによるビーム加工痕を示すグラフである。 照射ドーズ量を示すグラフである。 被加工物に対するガスクラスターイオンビーム照射の一例を説明する正面図である。 本発明の実施の形態2の加工を示す側面図である。 被加工物の表面状態を示すグラフである。 ガスクラスターイオンビームを照射することにより加工される被加工物の表面状態を示すグラフである。 加工された被加工物の部分拡大を示すグラフである。
符号の説明
1 ソース部
2 作動排気部
3 イオン化部
10 ガスクラスターイオンビーム
12 平面成形型

Claims (7)

  1. 被加工物の表面位置に対して照射するガスクラスターイオンビームの照射時間を制御して被加工物の表面の形状創成及び研磨を行うことを特徴とする超精密研磨方法。
  2. 被加工物の表面形状と被加工物の目標形状との形状差及びガスクラスターイオンビームの照射ドーズ量に対するスパッタリング深さのデータに基づいて被加工物の表面位置に対するガスクラスタービームの照射時間を算出する工程と、
    算出された照射時間に基づいて、ガスクラスタービームの照射時間を被加工物の表面位置によって変化させることにより被加工物の表面の形状創成及び研磨を行う工程と、
    を有することを特徴とする超精密研磨方法。
  3. 前記ガスクラスタービームの照射方向が被加工物の表面に対して垂直であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超精密研磨方法。
  4. 前記ガスクラスタービームの照射方向と被加工物の表面とが常に垂直になるように、ガスクラスタービームを照射する照射手段と、前記被加工物とを相対的に揺動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超精密研磨方法。
  5. ガスクラスターイオンビームを被加工物の表面に向かって照射させる照射手段と、
    ガスクラスタービームが照射される被加工物の表面位置を変えるために、前記照射手段と被加工物とを相対的に移動させる移動手段と、
    被加工物の表面位置に対し、ガスクラスタービームを照射する照射時間を制御する制御手段と、を具備することを特徴とする超精密研磨装置。
  6. ガラスクラスターイオンビームを被加工物の表面に向かって照射させる照射手段と、
    ガスクラスタービームが照射される被加工物の表面位置を変えるために、前記照射手段と被加工物とを相対的に移動させる移動手段と、
    被加工物の表面形状と被加工物の目標形状との形状差及びガスクラスタービームの照射ドーズ量に対するスパッタリング深さのデータに基づいて被加工物の表面位置に対するガスクラスタービームの照射時間を算出する算出手段と、
    算出手段で算出された照射時間に基づいて前記移動手段を制御してガスクラスタービームの照射時間を被加工物の表面位置によって変化させる制御手段と、
    を具備することを特徴とする超精密研磨装置。
  7. 前記照射手段から照射されるガスクラスタービームの照射方向と被加工物の表面とが常に垂直になるように照射手段と被加工物とを相対的に揺動させる揺動手段をさらに具備することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の超精密研磨装置。
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