JP2005119937A - 貝殻と柿渋で創る擬石タイル又はブリック。 - Google Patents

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Abstract

【課題】 擬石タイル又はブリックに関するものであり、特に漁港の加工処理所や個人宅から発生するホタテの中身を取り除いた後の貝殻と柿渋を用いた擬石タイルまたはブリックを提供する。
【解決手段】 廃棄物のホタテの貝殻は、空き地にそのままの状態で山積み状態になっている。再利用するには、この貝殻を、粉砕機を用いて粉砕したホタテ貝殻粉末と石膏、セメント並びに柿渋とを混合し裏面となる基台にはダンボール紙をあてがい以上の構成をもって、擬石タイル又はブリックに代わる壁材を形成する。本発明は,空き地にそのままの状態で山積みになっているホタテの貝殻をそのままの状態で粉砕し粉末にしたものを擬石タイル又はブリックに使う。
【選択図】図1

Description

この発明は擬石タイル又はブリックに関するものであり、特に漁港の加工処理所や個人宅から発生するホタテ貝類の中身を取り除いた後の貝殻と渋柿を用いた擬石タイル又はブリックに関する。
背景の技術
従来、擬石タイル又はブリックはセメントに砂、砂利を混ぜて、水を加えて混練して天日干しした擬石タイル又はブリックは、湿気によってカビや苔などが生えやすく、又、重量が有る為、コンクリート及びモルタル等で作られている壁等にしか利用されず、住宅やお店、オフィスなどの内壁は、ほとんど、石膏ボードが使われている。この壁に従来の擬石タイル又はブリックを貼ることが難しくモルタル等の接着剤にて石膏ボード等に,貼れたとしても重量が、ある為に剥がれてしまう。
特に漁港の加工処理所や個人宅から発生するホタテ貝類の中身を取り除いた後の貝殻は、埋め立て処分されるか、空き地にそのままの状態で山積み状態になっている。現在、諸般の状況から廃棄物量の低減が迫られ、貝殻の利用法が検討されている。
以下に貝殻あるいは柿渋を用いたセメント製品と焼製品など先行技術をあげる。
特開平6−271351号 特開2002−241165号 特開2002−327523号
開発の開示
発明が解決しようとする課題
擬石タイル又はブリックはセメント製品で、骨材として砂を使用している事が多く、近年自然砂の枯渇化現象が生じている。又、セメント製品の特質上、雨や湿気を吸水しやすく、日光の当たらない場所などは、カビや苔などが生えてしまい美観を悪くする。その為に防水剤を擬石タイル又はブリックの表面に塗り吸水を抑えるが、防水剤の多くが化学溶剤で造られているのでリフォームや取り壊し時に有害物質が揮発、拡散しやすい。天然志向で建物を建てる人が増えている昨今、擬石タイル又はブリックの自然な風合いで需要が高まり廃棄物になる擬石タイル又はブリックも増える一方である。
擬石タイル又はブリックはセメント製品の特質上、重量がある為、住空間に多種多様性を求める現代、部屋の模様替え、リフォーム、建て増しなど等に擬石タイル又はブリックを貼る場合、貼る面の下地処理にコストが掛かり作業も大変である。そこで軽量な擬石タイル又はブリックが求められる。
貝殻をそのまま用いて商品化するには、貝殻の残存付着物から発生する汚臭やカビなどの処理に手間がかかる。そのため、現在では有望な利用方法が確立されていない為、空き地に放置されているものが多い。一部、お土産品や工芸品等に使用されているが、その使用量は発生量の数%にも満たない。また、再利用にあったて前処理工程が必要となる。そのため、貝殻に残存している付着物も完全に取り除き、貝殻は水で良く洗浄しなくては、再利用出来ない。再利用にコストをかけずに大量に消費できる用途を開発する必要がある。
本発明は、従来の上述のような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところ、本発明は、このような問題点に対応するため提案されたものであり、漁港の加工処理所や個人宅から発生するホタテ貝殻を再利用する事と防水剤を塗らなくてもカビや苔が生えにくい軽量な擬石タイル又はブリックを創る事を課題とする。
課題の解決手段
廃棄物のホタテの貝殻は、空き地にそのままの状態で山積み状態になっているホタテの貝殻を使用する。再利用するには、この貝殻を、粉砕機を用いて粉砕し、ホタテ貝殻粉末と石膏、セメント並びに柿渋とを混合し水を加えて混練する。以上の構成をもって、擬石タイル又はブリックに代わる壁材を形成する。本発明は,空き地にそのままの状態で山積みになっているホタテの貝殻をそのままの状態で粉砕し粉末にしたものを擬石タイル又はブリックに使う。
発明の効果
ホタテの貝殻中の残存付着物は柿渋を使う事によて、柿渋に含まれている柿カテキンの持つ抗菌作用と消臭効果によて,空き地に放置されているホタテの貝殻を粉砕し粉末にしたそのままを、再利用する事ができる。又、柿渋には湿気を防ぐ効果があり本発明に用いる事によって湿気に強く、抗菌効果によてカビと苔が生えにくい擬石タイル又はブリックを創る事が出来る。
これらを用いて本発明は、カビや苔などが、付き難く擬石タイル又はブリックの美観を損なわない壁材を得ることが可能となる。防水剤を塗った擬石タイル又はブリックでは表面に光沢のある艶ができてしまい、自然な風合いを損ねてしまう。
従来の擬石タイル又はブリックは建物に貼りつけた後に、カビや苔などを付きにくくする為、防水剤を擬石タイル又はブリックの表面に塗るが、防水剤など化学物質で出来ている物が多く、建物を壊した時に環境に悪い。本発明の擬石タイル又はブリックであれば天然素材であるし、柿渋のもたらす効果によって防水剤は不用になり、粉砕して土に返す事が出来る。
石膏ボードの内壁に貼れる用にするには、擬石タイル又はブリックを模った型に粉砕したホタテの貝殻、セメントと石膏、柿渋と水を混ぜた物を原料とした物を流し込み、その中に基台とレてダンボールを表面を残して入れ、乾いたら型から取りはずし、天日干しさせて創る。
以下に本発明の実施例につき、各構成素材の混合方法を中心に例示すれば、ホタテ貝殻20%〜70% セメント7%〜25% 石膏10%〜70%に柿渋は全体の5%から30%と水を加えて混練して型に流し込み基台はダンボールとする擬石タイル又はブリック。
尚、本発明に言う擬石タイルまたはブリックとは、セメント製品である。
本発明の各構成素材の配合比率について、セメントは主にホタテ貝殻粉末の接着剤(バインダ)としての働きを担うため、一般的にホタテ貝殻粉末の混合重量パーセントが増えればセメントも相俟って増やし、逆にホタテ貝殻粉末の混合が減るならば、セメントの混合配合も減らす事となる。
本発明の斜視図 本発明の裏面側斜視図 本発明の切断斜視図
符号の説明
1擬石タイルあるいはブリック本体
2混合素材
3基台

Claims (1)

  1. 廃棄物のホタテの貝殻を再利用する為、粉砕機を用いて粉砕した、ホタテ貝殻粉末と石膏、セメント並びに柿渋とを水を加えて混練し、基台としてダンボールを設けた事を特徴とする、貝殻と柿渋で創る擬石タイル又はブリック。
JP2003389960A 2003-10-16 2003-10-16 貝殻と柿渋で創る擬石タイル又はブリック。 Ceased JP2005119937A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100926600B1 (ko) 2009-03-23 2009-11-11 김병열 감칠 도자기의 제조방법
RU2444487C1 (ru) * 2010-06-18 2012-03-10 Анатолий Прокопьевич Коробейников Строительная смесь и способ ее обработки
WO2023092246A1 (es) * 2021-11-26 2023-06-01 Universidad Católica Del Norte Ecopanel con residuos acuícolas con propiedades de protección pasiva contra el fuego y resistencia a la compresión y a la flexión.

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