JP2005119663A - 合成樹脂製化粧料用容器 - Google Patents

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Shinji Shimada
伸治 嶋田
Hideyoshi Kawashima
英芳 川島
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Abstract

【課題】本発明はコレステリック液晶ポリマーの有する光学的な性質を利用して高級な質感等の独特な装飾性を付与された化粧料用の容器を提供することを目的とする。
【解決手段】化粧料用の容器の外表面をコレステリック液晶ポリマーからなる塗膜により加飾する、すなわち透明の壜体、コンパクト容器の蓋体等の外表面をコレステリック液晶ポリマーからなる塗膜により加飾することにより今までにない独特の装飾性を有した化粧料の容器を提供することができ、化粧料に係る製品の差別化を図ることができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、表面が加飾された合成樹脂製の化粧料用容器に関する。
容器の装飾が商品力の大きな部分を占める化粧料用の容器においては、塗装、印刷等により装飾性を発揮させて商品イメージを大きく向上させることが望まれている。
一方たとえば特許文献1には、コレステリック液晶ポリマーを用いて視角に応じて認識される色が異なる塗膜を形成する方法についての記載がある。この液晶ポリマーにより着色された外観は、コレステリック液晶から形成される高次構造である螺旋構造のピッチにより決定される入射光の選択反射により発現されるものであり、塗膜に対して直角に見た場合に特定の色を有しており、斜めから見た場合にはより短波長の色に連続的にシフトする。
特表2000−507626号公報
本願発明者らは、コレステリック液晶ポリマー系の液晶塗料による装飾性を検討した結果、化粧料用の容器の加飾において今までにない高級な質感等の様々な装飾的効果を発揮せしめ、高価格に見合う付加価値を付与できることを発見し、本願発明に至った。
すなわち、本発明はコレステリック液晶ポリマーの有する光学的な性質を利用して高級な質感等の独特な装飾性を付与された化粧料用の容器を提供することを目的とする。
本発明は前記目的を達成するためになされたものであり、本発明の目的を達成するための手段のうち、請求項1記載の発明の手段は、化粧料用の容器であって、外表面がコレステリック液晶ポリマーからなる塗膜により加飾されていること、にある。
請求項1記載の上記構成により、コレステリック液晶ポリマーからなる塗膜の光学的性質により見る角度により光沢の色合いが様々に変化して、今までにない独特の装飾性を有した化粧料の容器を提供することができ、化粧料に係る製品の差別化を図ることができる。
なお、コレステリック液晶からなる塗膜(以下単に液晶塗膜と記す。)は比較的傷が付きやく、また表面光沢が出難いので、液晶塗膜の保護および艶だしのために、液晶塗膜の上に、アクリル樹脂等によるトップクリアコートを形成するのが好ましい。
請求項2記載の発明の手段は、請求項1記載の発明において、容器が透明の壜体であること、にある。
請求項2記載の上記構成により、透明または半透明の壜体に液晶塗膜を形成することにより、透明性または半透明性を保持しながら壜体全体が角度によりたとえば緑色から紫色へと変化するような色合いと光沢が発揮され、たとえば化粧水、透明マニキュア用の壜体として今までにない装飾性を付与することができる。
請求項3記載の発明の手段は、請求項1記載の発明において、容器がコンパクト容器であり、少なくとも蓋体の外表面が液晶塗膜により加飾されていること、にある。
請求項3記載の上記構成により、化粧料用の容器の中でもコンパクト容器に係る製品は容器の装飾性が商品力の大きな部分を占めるものであり、特に蓋体の外表面に液晶塗膜を形成することにより、今までにない高級感を付与して商品イメージを大きく向上させることができる。
請求項4記載の発明の手段は、請求項3記載の発明において、蓋体が暗色系統の色に着色されていること、にある。
請求項4記載の上記構成により、顔料等で黒色系統等の暗色系統色に着色された蓋体に液晶塗膜を形成することにより、茶系統の色を基調に角度により緑色、金色等の色合いと光沢が発揮され、今までの合成樹脂製の成形品では無かった漆器様の質感を付与することができ、コンパクト容器としてより高級感のあるものとすることができる。
請求項5記載の発明の手段は、請求項3記載の発明において、蓋体が透明状または半透明状であること、にある。
請求項5記載の上記構成により、液晶塗膜による反射光と共に、透明状または半透明状である蓋体の内部からの散乱光の効果が重なって、たとえば無色半透明の場合には白色を基調とした発色の上に、角度によりたとえば緑色から紫色へと変化する液晶塗膜による光沢の効果が重なって独特な装飾効果が発揮される。
また、液晶塗膜の膜厚、あるいは螺旋状の高次構造の微細な差異が原因と推定されるが、たとえば無色半透明の場合には白色から緑色あるいは紫色に至る発色の程度が一様でなく、白色の発色性の程度が強い部分、緑色あるいは紫色の発色性の程度が強い部分が斑状に発現され、さらに独特な装飾性が発揮される。
なお、本請求項に係る効果は蓋体が有色透明あるいは有色半透明の状態であっても発揮されるが蓋体自体からの散乱光の効果を得るために明色系統であることが好ましい。
請求項6記載の発明の手段は、請求項請求項1、2、3、4または5記載において、コレステリック液晶ポリマーで形成された塗膜層を有する転写フィルムを介して外表面を塗膜で部分的に加飾したこと、にある。
請求項6記載の上記構成により、転写フィルムを使って、容器の外表面に部分的に液晶塗膜を容易に形成することができる。また、転写フィルムにおいて塗膜層をスクリーン印刷等で絵柄、文字状に形成することにより、容器の外表面に液晶塗膜による発色、光沢効果を有した絵柄、文字を容易に形成することができる。また容器の成形の際にインモールド成形での転写が可能であり、塗装工程を省略することができる。
本発明は上記した方法および構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、液晶塗膜の光学的性質により見る角度により光沢の色合いが様々に変化して、今までにない独特の装飾性を有した化粧料の容器を提供することができ、化粧料に係る製品の差別化を図ることができる。
請求項2記載の発明にあっては、透明または半透明の壜体に液晶塗膜を形成することにより、透明性または半透明性を保持しながら壜体全体が角度によりたとえば緑色から紫色へと変化するような色合いと光沢が発揮され、たとえば化粧水、透明マニキュア用の壜体として今までにない装飾性を付与することができる。
請求項3記載の発明にあっては、蓋体の外表面に液晶塗膜を形成することにより、今までにない高級感を付与して商品イメージを大きく向上させたコンパクト容器を提供するることができる。
請求項4記載の発明にあっては、暗色系統色に着色された蓋体に液晶塗膜を形成することにより、茶系統の色を基調に角度により緑色、金色等の色合いと光沢が発揮され、今までの合成樹脂製の成形品では無かった漆器様の質感を付与することができ、コンパクト容器としてより高級感のあるものとすることができる。
請求項5記載の発明にあっては、たとえば無色半透明の蓋体では、白色を基調とした発色の上に、角度によりたとえば緑色から紫色へと変化する液晶塗膜による色合いと光沢の効果が重り、また、白色の発色性の程度が強い部分、緑色あるいは紫色の発色性の程度が強い部分が斑状に発現され、さらに独特な装飾効果が発揮される。
請求項6記載の発明にあっては、転写フィルムを介して塗膜を形成することにより、容器の外表面に部分的に液晶塗膜を容易に形成することができ、また液晶塗膜による発色、光沢効果を有した絵柄、文字を容易に形成することができ、またインモールド成形での転写が可能であり、塗装工程を省略することができる。
実施例により本発明の実施の形態を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
後述する実施例ではコレステリック液晶ポリマーを形成する材料として、ネマチック液晶からなる主剤とキラル成分であるコレステロール分子から成る添加剤を使用する。
また、後述する実施例1〜3では下に示す構成の塗料および塗膜形成方法を用いて容器に液晶塗膜を形成する。
・液晶塗料の構成
主剤と添加剤の混合比率;主剤:添加剤100:5(重量比)
開始剤の混合量;主剤と添加剤の総量に対して3wt%
溶媒による希釈;主剤、添加剤および開始剤の総量をMEK(メチルエチルケトン)で2〜10倍希釈。
・液晶塗膜の形成
上記した成分比で混合された液晶塗料をスプレー塗布し、その後60〜70℃程度の温度で加熱処理して溶媒を揮散させ、UV照射と開始剤によって架橋してコレステリック液晶ポリマーを形成すると共に、螺旋状の高次構造を固定させ、液晶塗膜を形成する。また、液晶塗膜の上にアクリル樹脂系塗料等によりトップクリアコートを形成するのが好ましい。
ここで、液晶塗膜による独特な発色性を発揮せしめるためには主剤に対する添加剤の重量比を適切に設定する必要があり、主剤に対する添加剤の重量比が主剤100に対して3未満では発色が無く、6を超えると濃紺の発色しか示さない。また、重量比を3から6へと増やすと発色の中心となる色が黄褐色系統から青系統の色に変化する。
実施例1;無色透明の化粧水用の壜体への塗布
二軸延伸ブロー成形されたPET樹脂製の透明壜体に液晶塗料を塗布した結果壜体全体が透明性を保持しながら角度により緑色から紫色に変化する色合いと光沢が付与された壜体となった。
実施例2;コンパクト容器の蓋体への塗布その1
顔料により黒色に着色したABS樹脂から形成されたコンパクト容器の蓋体の外表面に液晶塗料を塗布した結果、茶色を基調として角度により緑色、金色の色合いと光沢が発揮され漆器様の質感が付与されたものとなった。
実施例3;コンパクト容器の蓋体への塗布その2
光拡散剤と称される炭酸カルシウムを1wt%分散させて無色半透明状態としたAS樹脂から形成されたコンパクト容器の蓋体に液晶塗料を塗布した結果、白色を基調とした発色の上に、角度により緑色から紫色へと変化する液晶塗膜による色合いと光沢の効果が重り、また、白色の発色性の程度が強い部分、緑色あるいは紫色の発色性の程度が強い部分が斑状に発現され独特な装飾効果が発揮された。
なお、蓋体を半透明状にする手段としては、上記したようなフィラーを添加する方法の他に、ポロプロピレン、ナイロン等の結晶性樹脂を使用する、蓋体の裏面を粗面化する等の様々な手段を使用することができる。
実施例4;転写フィルム
図1は本発明の液晶塗膜の形成に使用する転写フィルム1の一例を示すものであり、上からPETフィルム等から形成される支持フィルム2、剥離層3、トップクリア層4、液晶塗膜層5そして接着層6の順に積層されたフィルムであり、容器の外表面に接着するか、もしくはインモールドで接着して、剥離層3と共に支持フィルム2を剥離して使用することができる。
ここで、転写フィルム1の作成において液晶塗料をインクとして使用して、スクリーン印刷等で絵柄あるいは文字状に液晶塗膜層5を形成することもでき、液晶塗膜の独特の色合いと光沢を有した絵柄あるいは文字で容器を装飾することもできる。
化粧料用の容器にコレステリック液晶ポリマーからなる塗料を塗布することにより今までにない独特の、あるいは高級感を有する装飾を付与することができ、商品性を向上させた化粧料製品を提供することができる。
本発明に使用する転写フィルムの一例を示す、縦断面である。
符号の説明
1 ;転写フィルム
2 ;支持フィルム
3 ;剥離層
4 ;トップクリア層
5 ;液晶塗膜層
6 ;接着層

Claims (6)

  1. 化粧料用の容器であって、外表面がコレステリック液晶ポリマーからなる塗膜により加飾されていることを特徴とする合成樹脂製化粧料用容器。
  2. 容器が透明または半透明の壜体であることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製化粧料用容器。
  3. 容器がコンパクト容器であり、少なくとも蓋体の外表面がコレステリック液晶ポリマーからなる塗膜により加飾されていることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製化粧料用容器。
  4. 蓋体が暗色系統の色に着色されていることを特徴とする請求項3記載の合成樹脂製化粧料用容器。
  5. 蓋体が透明状または半透明状であることを特徴とする請求項3記載の合成樹脂製化粧料用容器
  6. コレステリック液晶ポリマーで形成された塗膜層を有する転写フィルムを介して外表面を塗膜で部分的に加飾したことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の合成樹脂製化粧料容器。
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