JP2005119105A - 二色成形方法および二色成形品。 - Google Patents

二色成形方法および二色成形品。 Download PDF

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Abstract

【課題】 接合強度が強いうえ、金型構造や金型制御機構が容易な二色成形品および二色成形方法を提供する。
【解決手段】 ボス部Bを有する成形体を成形するために、スライドコア13を有する金型10によって形成された一次樹脂充填用キャビティ14A内に一次樹脂J1を充填する工程と、一次樹脂J1が完全に冷却しないうちに、ボス部B内にガスを注入して、これらの内部内壁に、その内壁より内側に食い込んだ空隙部Sを形成する工程と、ガスの注入を止めたのちに、スライドコア13を後退させて二次樹脂充填用キャビティ14Bを形成し、この二次樹脂充填用キャビティ14B内に二次樹脂J2を充填する工程とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、異なる成形材料からなる成形体を、貼り付けやボトル締めなどの二次加工を行うことなく一体成形可能な二色成形方法および二色成形品に関する。
二色成形方法において、一次樹脂と二次樹脂とが、見切り面でアンダーカットを構成する二色成形方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2000−43089号公報
特許文献1に記載の成形方法では、見切り面における接合強度が強くなることが期待できるが、金型の開閉方法とは異なる方向に、スライドコアを摺動可能に設ける必要があるため、金型構造や金型制御機構が非常に複雑になるという課題がある。
本発明の目的は、接合強度が強いうえ、金型構造や金型制御機構が簡易な二色成形方法および二色成形品を提供することである。
本発明の二色成形方法は、可動コアを有する金型によって形成された一次樹脂充填用キャビティ内に一次樹脂を充填してボス部または溝部を有する成形体を成形する一次樹脂充填工程と、前記一次樹脂充填用キャビティ内に充填された一次樹脂が完全に冷却しないうちに、前記ボス部または溝部内にガスを注入して、前記ボス部または溝部の内部内壁に、その内壁より内側に食い込んだ空隙部を形成する空隙部形成工程と、前記空隙部を形成するガスの注入を止めたのちに、前記可動コアを後退させて二次樹脂充填用キャビティを形成し、この二次樹脂充填用キャビティ内に二次樹脂を充填する二次樹脂充填工程とを備えることを特徴とする。
ここて、本発明の二色成形方法とは、公知の二色成形方法は勿論であるが、3以上の多色成形方法であっても、本発明の各工程を備えるものであれば、本発明の権利範囲に含まれる。たとえば、図3において、左側の成形部分をポリプロピレン(一次樹脂)で成形し、右側のボスをもつ成形部分を着色したポリプロピレン(二次樹脂)によって形成し、そのボス部の内部および上部を、ポリプロピレン(三次樹脂)によって成形する三色成形方法、および、これによって得られた成形品であっても、二次樹脂と三次樹脂の成形方法や構成が、本発明の各工程を備えるものであれば、本発明の二色成形方法および二色成形品に含まれる。
一次樹脂と二次樹脂との組み合わせとしては、樹脂種が異なるもの同士の組み合わせは勿論、樹脂種は同じで、着色剤や添加剤処方などが異なる樹脂同士の組み合わせでもよい。
使用できる樹脂としては、公知のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアリーレンスルフィド、ポリエステル系樹脂、オレフィン系、エステル系、スチレン系などの熱可逆性エラストマーなどが挙げられる。
この発明によれば、一次樹脂充填工程において、可動コアを有する金型によって形成された一次樹脂充填用キャビティ内に一次樹脂を充填し、ボス部または溝部を有する成形体を成形する。続いて、空隙部形成工程において、一次樹脂充填用キャビティ内に充填された一次樹脂が完全に冷却しないうちに、ボス部または溝部内にガスを注入する。すると、注入されたガス圧によって、ボス部または溝部の内部内壁に、その内壁より内側に食い込んだ空隙部が形成される。最後に、二次樹脂充填工程において、空隙部を形成するガスの注入を止めたのちに、可動コアを後退させて二次樹脂充填用キャビティを形成し、この二次樹脂充填用キャビティ内に二次樹脂を充填する。すると、可動コアの後退によって生じた空間部およびガスの注入によって生じた空隙部内に二次樹脂が充填された成形品が得られる。
従って、一次樹脂と二次樹脂との見切り面が、空隙部によってアンダーカットを持つ構造となるため、両者の接合強度が強いうえ、金型の開閉方向と異なる方向へスライドするスライドコアなども必要としないので、金型構造や金型制御機構も簡易にできる
本発明の二色成形方法において、前記空隙部形成工程で形成される空隙部は、前記ボス部の端面から内部に向かってかつボス部の根本近傍まで形成された孔部の奥側または溝部の奥側に、環状に形成されていることが好ましい。
この発明によれば、空隙部は、ボス部の端面から内部に向かってかつボス部の根本近傍まで形成された孔部の奥側または溝部の奥側に形成されているから、空隙部からボス部端面までの距離、あるいは、溝部の奥側から開口端面までの距離を大きくとることができるから、つまり、アンダーカット部からボス部端面あるいは溝部開口端面までの一次樹脂の肉厚を大きくとることができるから、一次樹脂と二次樹脂との接合強度を最大限に向上させることができる。しかも、空隙部は、環状に形成されているから、接合強度の方向性がなく、あらゆる方向からの外力に対しても均等な耐力構造にできる。
本発明の二色成形方法において、前記空隙部形成工程では、前記ボス部または溝部内に注入したガスにより、ボス部根本部分または溝部底面部分の一次樹脂を金型面に押し付けることが好ましい。
この発明によれば、空隙部形成工程において、ボス部または溝部内に注入したガスにより、ボス部根本部分または溝部底面部分の一次樹脂を金型面に押し付けるようにしたので、ボス部根本部分または溝部底面部分のヒケを防止できるとともに、ボス部根本部分または凹部底面部分の転写性も向上させることができる。
本発明の二次成形方法において、前記ガスを注入するガス注入ピンが前記可動コアのキャビティ形成面から出没可能に設けられ、ガス注入ピンが可動コアのキャビティ形成面から突出した状態において、ガスの注入を行うことが好ましい。
この発明によれば、ガスを注入するガス注入ピンが可動コアのキャビティ形成面から出没可能に設けられ、ガス注入ピンが可動コアのキャビティ形成面から突出した状態において、ガスの注入を行うようにしたから、ガス注入ピンのガス吹出口近傍に空隙部を正確にかつ効率的に形成でくる。
本発明の二色形成品によれば、上述したいずれかの二色成形方法によって形成されているから、接合強度が強い二色成形品を得ることができる。
とくに、少なくとも一組のボス部を有する成形体を構成する一次樹脂と、前記各ボス部の空隙部内に充填される二次樹脂とが一体成形された成形品であれば、接合強度がより強い二色成形品を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
(装置構成)
本実施形態で用いる成形装置は、図1(A)〜(C)に示すように、金型10と、ガス注入装置20を備えている。
金型10は、固定型11、可動型12および可動コアとしてのスライドコア13を備えている。
固定型11と可動型12との分割面には、キャビティ14が形成されている。
可動型12は、固定型11に対して開閉可動、つまり、図1で上下方向へ移動可能に設けられている。
スライドコア13は、可動型12の内部に、可動型12の開閉方向と同一方向(図1で上下方向)へスライド可能に設けられているとともに、固定型11および可動型12とともにキャビティ14を形成している。具体的には、一次樹脂充填時には一次樹脂充填用キャビティ14Aの一部を構成し、一次樹脂が充填されたのち後退して、二次樹脂充填用キャビティ14Bの一部を構成する。
要するに、金型10は、固定型11、可動型12およびスライドコア13によって、ボス部を有する成形体を成形するための一次樹脂充填用キャビティ14Aを形成するとともに、そこに一次樹脂を充填したのち、スライドコア13を後退させたときに、ボス部の内部および上部に二次樹脂を充填できる二次樹脂充填用キャビティ14Bを形成する構造を備えている。
ガス注入装置20は、公知の流体(ガス)注入射出成形方法などに開示された装置を用いることができる。たとえば、特許第3318506号公報に開示された注入射出成形方法などを用いることができる。
ガス注入装置20は、スライドコア13の内部中央に、スライドコア13のスライド方向と同一方向へスライド可能で、かつ、スライドコア13のキャビティ形成面から出没可能なガス注入ピン21を備えている。これにより、ボス部Bの内部にガス注入をしてボス部Bの内部内壁に、その内壁より内側に食い込んだ空隙部Sを形成することができる。つまり、ガス注入ピン21によって、ボス部Bの端面から内部に向かってかつボス部Bの根本近傍まで形成された孔部Hの奥側に、空隙部Sを環状に形成することができる。
なお、ガス注入ピン21の位置は、本実施形態の配置に限られない。ただ、ガス注入ピン21を、スライドコア13の内部に、スライドコア13のスライド方向と同一方向へスライド可能に設けた構造であれば、金型構造や金型制御機構などが簡便になる利点がある。
(成形工程)
本実施形態の成形工程は、一次樹脂充填工程と、空隙形成工程と、二次樹脂充填工程とを備える。
(一次樹脂充填工程)
図1(A)に示すように、可動型12を固定型11に対して型閉じし、かつ、スライドコア13を分割面に対して後退した位置に停止させて一次樹脂充填用キャビティ14Aを形成する。なお、一次樹脂充填用キャビティ14Aには、図示していないが、一次樹脂充填用ノズルが臨んで設けられている。続いて、この一次樹脂充填用キャビティ14A内に一次樹脂J1を充填して、ボス部Bを有する成形体を成形する。このとき、ガス注入装置20のガス注入ピン21をスライドコア13から前進、つまり、一次樹脂充填用キャビティ14A内において、ボス部Bが形成される部分内に突出させた状態にしておく。このような状態にしておくと、一次樹脂J1が一次樹脂充填用キャビティ14A内に充填されていくと、一次樹脂J1によって形成されるボス部Bの根本付近に、ガス注入装置20のガス注入ピン21の先端吹出口が位置した状態となる。
(空隙形成工程)
図1(B)に示すように、一次樹脂充填用キャビティ14A内に充填された一次樹脂J1が完全に冷却しないうちに、ボス部Bの内部にガスを注入して、ボス部Bの根本部分の一次樹脂J1を金型10面に押し付けるとともに、ボス部Bの根本部分に、空隙部Sを形成する。つまり、ガス注入装置20のガス注入ピン21の先端吹出口からガスを吹き出し、ボス部Bの内部にガスを注入する。すると、そのガス圧によって、その付近の一次樹脂J1(ボス部Bの根本部分の一次樹脂)が金型10(固定型11)面に押し付けられるとともに、ボス部Bの根本部分に、孔Hの内壁より内側(一次樹脂J1側)に食い込んだ空隙部Sが環状に形成される。
ここで、一次樹脂充填用キャビティ14A内に充填された一次樹脂J1、具体的には、ボス部Bの一次樹脂J1が完全に冷却した時点で、ガスを注入しても、ボス部Bの根本部分に空隙部Sが形成されない。完全に冷却する前とは、少なくとも、一次樹脂のスキン層は冷却しているが、内部が流動状態であることを意味する。そり好ましくは、ボス部B以外の部分は完全に冷却しているが、ボス部Bの内部根本部分は完全に冷却していない状態が望ましい。
ガスの注入条件は、ボス部Bの根本に、その根本の一次樹脂J1の内部に食い込む空隙部Sを作る工程ができれば、とくに制限はない。通常は、1〜10MPa、好ましくは、2〜5MPaのガス圧程度で注入が行われる。また、ガスの注入開始タイミングは、通常、一次樹脂J1の充填完了後数秒程度であるが、上記条件(ボス部Bの内部根本部分は完全に冷却していない状態)であれば、一次樹脂J1の充填完了と同時、あるいは、充填完了前であってもよい。
(二次樹脂充填工程)
図1(C)に示すように、空隙部Sを形成するためのガスの注入を止めたのちに、スライドコア13を後退(図1中上方へ移動)させて二次樹脂充填用キャビティ14Bを形成する。より詳しくは、スライドコア13の後退とともに、ガス注入装置20のガス注入ピン21も一緒に後退させ、スライドコア13が停止した位置において、スライドコア13のキャビティ形成面とガス注入ピン21の先端吹出口とが面一になるように、ガス注入ピン21を後退させて、二次樹脂充填用キャビティ14Bを形成する。なお、二次樹脂充填用キャビティ14Bには、図示していないが、二次樹脂充填用ノズルが臨んで設けられている。
続いて、二次樹脂充填用キャビティ14Bを形成したのち、この二次樹脂充填用キャビティ14B内に二次樹脂J2を充填する。すると、ガス注入ピン21の後退によって生じた孔部Hおよびガス注入によって生じた空隙部S、さらには、スライドコア13の後退によって形成された空間部に二次樹脂J2が充填された成形品が得られる。
(実施形態の効果)
本実施形態によれば、次の作用効果が期待できる。
一次樹脂充填工程において、一次樹脂充填用キャビティ14A内に一次樹脂J1を充填してボス部Bを有する成形体を成形し、この一次樹脂J1が完全に冷却しないうちに、ボス部B内にガスを注入し、その注入されたガス圧によって、ボス部Bの内部内壁に、その内壁より内側に食い込んだ空隙部Sを形成し、こののち、空隙部Sを形成するガスの注入を止めたのちに、スライドコア13を後退させて二次樹脂充填用キャビティ14Bを形成し、この二次樹脂充填用キャビティ14B内に二次樹脂J2を充填するようにしたので、一次樹脂J1と二次樹脂J2との見切り面が、空隙部Sのよってアンダーカットを持つ構造に形成できる。
このため、一次樹脂J1と二次樹脂J2との接合強度が強いうえ、金型構造や金型制御機構も簡易にできる。つまり、一次樹脂J1と二次樹脂J2との見切り面がアンダーカットを持つ二色成形体を、金型の開閉方向とは異なる方向へスライドするスライドコアを用いることなく成形できるから、金型構造や金型制御機構を簡易化できるとともに、成形体も外観も良好にできる。
しかも、一次樹脂J1と二次樹脂J2との見切り面がアンダーカットを持つ構造であるため、一時樹脂J1と二次樹脂J2とが接着性のない材料の組み合わせであっても、使用可能である。
また、空隙部Sは、ボス部Bの端面から内部に向かってかつボス部Bの根本近傍まで形成された孔部Hの奥側に形成されているから、空隙部Sからボス部B端面までの距離、つまり、一次樹脂J1の肉厚を大きくとることができるから、接合強度を最大限に向上させることができる。しかも、空隙部Sは、環状に形成させているから、接合強度の方向性がなく、あらゆる方向からの外力に対しても均等な耐力構造にできる。
また、空隙部形成工程において、ボス部B内に注入したガスにより、ボス部根本部分の一次樹脂J1を金型10面に押し付けるようにしたので、ボス部根本部分のヒケを防止できるとともに、ボス部根本部分の転写性も向上させることができる。
また、ガスを注入するガス注入ピン21がスライドコア13のキャビティ形成面から出没可能に設けられ、ガス注入ピン21がスライドコア13のキャビティ形成面から突出した状態において、ガスの注入を行うようにしたから、ガス注入ピン21のガス吹出口近傍に空隙部を正確にかつ効率的に形成できる。
このようにして成形させた二色成形品によれば、一次樹脂J1と二次樹脂J2との見切り面がアンダーカットを持つ構造であるため、接合強度が強い二色政形品を得ることができる。
<第2実施形態>
(装置構成)
本実施形態で用いる成形装置は、図2(A)〜(C)に示すように、第1実施形態と同様に、金型10Aと、ガス注入装置20を備えているが、金型10Aが、一組のボス部を有する二色成形品が得られる構造である点が、第1実施形態と異なる。
つまり、本実施形態で用いる金型10Aは、固定型11、可動型12およびスライドコア13によって、一組のボス部B(一方は溝状の空隙をもつボス)を有する成形体を成形するための一次樹脂充填用キャビティ14Aを形成するとともに、そこに一次樹脂J1を充填したのち、スライドコア13を後退させたときに、各ボス部Bの内部および上部に二次樹脂J2を充填できる二次樹脂充填用キャビティ14Bを形成する構造を備えている。なお、ガス注入装置20は、第1実施形態のガス注入装置20と同じである。
(成形工程)
本実施形態の成形工程は、第1実施形態と同様に、一次樹脂充填工程と、空隙形成工程と、二次樹脂充填工程とを備えるが、得られる二色成形品が一組のボス部Bを備えている点が第1実施形態と異なる。
(実施形態の効果)
本実施形態によれば、第1実施形態で述べた効果のほかに、少なくとも一組のボス部Bを有する成形体を構成する一次樹脂J1と、各ボス部Bの孔部H、空隙部Sおよび上部に充填される二次樹脂J2とが一体成形された二色成形品を得ることができる。
従って、この二色成形品によれば、一次樹脂J1と二次樹脂J2との接合強度がより強い成形品が得られる。
なお、第2実施形態では、一組のボス部を有する二色成形品を得るようにしたが、3個以上のボス部を有する二色成形品を得るようにしてもよい。
<他の実施形態>
なお、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
たとえば、第1および第2実施形態では、空隙部Sを、ボス部Bの孔部Hの奥部(ボス部Bの根本近傍)に形成したが、ボス部Bの孔部Hの途中でもよい。
また、第1、第2実施形態において、空隙部Sを環状に形成したが、これに限らず、周囲壁の一部に空隙部Sが形成されているものでもよい。
また、第1、第2実施形態では、ガス注入ピン21の先端からガスを吹き出す構造であったが、ガス注入ピン21の側壁からガスを吹き出す構造でもよい。たとえば、このような構造のガス注入ピン21を第1、第2実施形態に用いれば、ボス部Bの内部に形成された孔部Hの側壁に空隙部Sを形成することができる。
以下、実施例に基づいて、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。
(実施例1)
成形条件
(1)使用成形機:ガス注入装置付き450t射出成形機
(2)金型 :図3の製品形状が得られる金型(金型割と工程は図1と同じ)
(3)成形材料 :一次樹脂 ポリプロピレン(出光石油化学(株)製j−950HP)
二次樹脂 一次樹脂に顔料マスターバッチを0.2重量部ドライブ
レンドしたもの
(4)成形温度 :200℃
(5)金型温度 :40℃
(6)ガス注入圧/ガス注入タイミング:3MPa/一次樹脂充填完了してから1秒後に 注入開始
(比較例1)
成形条件は、ガスを注入しない以外は、実施例1と同じ。
比較例1は、一次樹脂(ポリプロピレン)にヒケが発生するとともに、一次樹脂と二次樹脂との接合面の強度は、その接合面における接着強度分程度であった。
実施例1は、ガス注入することで一次樹脂のヒケを防止できたうえ、一次樹脂と二次樹脂との接合強度は、少なくともアンダーカットを構成する部材が材料破壊しない限り離れないため、比較例1より格段に強度が強い。
本発明は、自動車部品、とくに、内装材や、家電、OA部品、住宅設備分野部品、日用品の成形に好適に用いることができる。
本発明の第1実施形態の成形工程を示す図。 本発明の第2実施形態の成形工程を示す図。 本発明の実施例で成形した成形体の図。
符号の説明
10、10A、10B…金型
11…固定型
12…可動型
13…スライドコア(可動コア)
20…ガス注入装置
21…ガス注入ピン
J1…一次樹脂
J2…二次樹脂
B…ボス部
S…空隙部
H…孔部

Claims (6)

  1. 可動コアを有する金型によって形成された一次樹脂充填用キャビティ内に一次樹脂を充填してボス部または溝部を有する成形体を成形する一次樹脂充填工程と、
    前記一次樹脂充填用キャビティ内に充填された一次樹脂が完全に冷却しないうちに、前記ボス部または溝部内にガスを注入して、前記ボス部または溝部の内部内壁に、その内壁より内側に食い込んだ空隙部を形成する空隙部形成工程と、
    前記空隙部を形成するガスの注入を止めたのちに、前記可動コアを後退させて二次樹脂充填用キャビティを形成し、この二次樹脂充填用キャビティ内に二次樹脂を充填する二次樹脂充填工程とを備えることを特徴とする二色成形方法。
  2. 請求項1に記載の二色成形方法において、前記空隙部形成工程で形成される空隙部は、前記ボス部の端面から内部に向かってかつボス部の根本近傍まで形成された孔部の奥側または溝部の奥側に、環状に形成されていることを特徴とする二色成形方法。
  3. 請求項2に記載の二色成形方法において、前記空隙部形成工程では、前記ボス部または溝部内に注入したガスにより、ボス部根本部分または溝部底面部分の一次樹脂を金型面に押し付けることを特徴とする二色成形方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の二色成形方法において、前記ガスを注入するガス注入ピンが前記可動コアのキャビティ形成面から出没可能に設けられ、ガス注入ピンが可動コアのキャビティ形成面から突出した状態において、ガスの注入を行うことを特徴とする二色成形方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の二色成形方法によって形成された二色成形品。
  6. 請求項1〜請求項4にいずれかに記載の二色成形方法によって形成され、少なくとも一部のボス部を有する成形体を構成する一次樹脂と、前記各ボス部の空隙部内に充填される二次樹脂とが一体成形された二色成形品。
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