JP2005117731A - 永久磁石式2相回転電機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数個の歯を有したギャ状磁性体2個でお互いに歯ピッチを360度(電気角)として180度(電気角)ずらした位置で永久磁石を挟持した所謂ハイブリッド型回転子と、エアギャップを介して対向した固定子で、1個の集中巻きしたコイルによりその先端部は複数の誘導子歯を備えた主極とコイルを有しないでその先端に該主極から180度(電気角)の位置に配置された複数の誘導子歯を有する補助極にて1相を形成し、これらを2組にて2相を形成し、主極同士は90度(電気角)の位相差を有したことを特徴とする永久磁石式2相回転電機。
【選択図】 図1
Description
2)そのために8主極から4主極にコイル数を減らすと、サイドプルと称する不平衡なラジアル方向の吸引力が発生し、軸受け等に余分なストレスを与えていた。
3)特開2003−134788にて2相HB型4主極構造で不平衡なラジアル方向の吸引力の発生をキャンセルできる構造の提案がなされているが、そのためには回転子を2連の特殊構造とすることになり、安価という観点からは問題があった。
「手段1」
複数個の歯を有したギャ状磁性体2個でお互いに歯ピッチを360度(電気角)として180度(電気角)ずらした位置で永久磁石を挟持した所謂ハイブリッド型回転子と、エアギャップを介して対向した固定子で、1個の集中巻きしたコイルによりその先端部は複数の誘導子歯を備えた主極とコイルを有しないでその先端に該主極から180度(電気角)の位置に配置された複数の誘導子歯を有する補助極にて1相を形成し、これらを2組にて2相機を形成し、主極同士は90度(電気角)の位相差を有したことを特徴とする永久磁石式2相回転電機。
「手段2」
複数個の歯を有したギャ状磁性体2個でお互いに歯ピッチを360度(電気角)として180度(電気角)ずらした位置で永久磁石を挟持した所謂ハイブリッド型回転子と、エアギャップを介して対向した固定子で、1個の集中巻きしたコイルによりその先端部は複数の誘導子歯を備えた主極とコイルを有しないでその先端に該主極から180度(電気角)の位置に配置された複数の誘導子歯を有する補助極を1セットとして、同一の計2セットをお互いに略180度(機械角)に配置して、1相を形成し、これらの相を2組にて2相を形成し、相間の主極同士は90度(電気角)の位相差を有したことを特徴とする永久磁石式2相回転電機。
「手段3」
手段1または2で、回転子が円筒形永久磁石の外周にN極S極を交互に磁化した永久磁石式回転子であるもの。但し、回転子の極対数ピッチを360度(電気角)とする。
「手段4」
手段2で、ハイブリッド型回転子の歯数が100であることを特徴とする2相永久磁石式回転電機。
「手段5」
手段1から5において、2相回転電機がステッピングモータであるもの。
「手段6」
手段1または2で、固定子の各誘導子磁歯群を回転子に近い場所で細部で連結して主極の首部を一体に同一磁性体で構成し、コイルを挿入後、それらの外周を環状磁性体の内周部に密着させて固定子を2分割式の合体として構成するか、または主極部のみを分割してコイル挿入後環状ヨーク内周部に密着させたことを特徴とする2相永久磁石式回転電機。
1)
コイルが従来の8個から2個となるので、構造が簡素となりその結果、安価となる。不平衡電磁力は発生するが従来方式が4個方式で発生したのに対し2個方式と簡素になる。
2)本発明でコイルを4個とした場合は従来の4個方式に対し、ラジアル方向不平衡電磁力が発生しない。また特開2003−134788のように2連型HB回転子と、しなくてよいので安価となる。
コイルが従来の8個から2個となるので、構造が簡素となりその結果、安価となる。不平衡電磁力は発生するが従来方式が4個方式で発生したのに対し2個方式と簡素になる。
2)
本発明でコイルを4個とした場合は従来の4個方式に対し、ラジアル方向不平衡電磁力が発生しない。即ち従来のコイル8個方式とほぼ同じ性能をコイル4個方式で可能になり、そのため安価となる。
3)
回転子歯数を100(NS交互の円筒磁石回転子では極対数が100)とすると固定子形状の対称性が向上するので特性が更に向上する。
4)
固定子を一部分割式とすればトータルとして更に安価となる。
図1は本発明による2相ハイブリッド(以下HBと略す)型ステッピングモータであり、(A)は正面図(軸に垂直)、(B)は側面断面図である。1は磁性体よりなる固定子ヨーク、2〜5はは複数(図では各2個)の誘導子である磁歯である。6はインシュレータであり、コイル7を保持している。8及び9は磁性体よりなる回転子であり、その外周に複数(図では10個)の磁歯を等ピッチで設けてある。HB型回転子なので、軸方向に磁化した永久磁石10を8と9で挟持して、また8と9は歯ピッチの(1/2)づらして回転軸11に固定されている。今8がN極、9がS極に永久磁石10で磁化されているとすると、固定子磁歯2と対向している回転子8の磁歯から出た磁束の大半ははコイル7と鎖交し、固定子磁歯3から対向している回転子9の磁歯を通り永久磁石10に戻る。回転子歯ピッチを360度(電気角)とすれば、2と3は回転子歯を基準としてお互いに180度異なる位置配置関係にあることになる。即ち2を含む歯群部を1相の主極とすれば3を含む歯群部は1相の補助極の役割となる。4と5の位置関係も同様であり4を含む歯群部が2相側の主極、5を含む歯群部が2相側の補助極となる。また2と4は回転子歯を基準として電気角で90度の位置関係にある。この様な関係位置で2個のコイル7に90度位相の異なる交番電流を流すことで、回転子を一方向に回転させることが出来、2相式の同期電動機やステッピングモータやブラシレスモータとなる。図1では軸11を支える構造体は省略してある。
この様な構成で、1相分コイルは21,23に巻かれた31、33となり、1相分磁歯は21、25、23、27で構成される。この時、図示したように1相分コイルコイル31、33に図示の方向で電流を流すと、図示の位置で回転子35の磁歯と対向し図示されている前側回転子35の極性がS極とするとN極である後ろ側回転子歯と対向している固定子補助極25、27から回転子の永久磁石の磁束が入り21、23を経由して対向している磁歯から回転子35に入り永久磁石に戻る1相分磁気回路を形成する。この場合、21と23は機械角で180度の位置で回転子を吸引し、また25、27も機械角で180度の位置で後ろ側回転子を吸引するので、不平衡電磁力はキャンセルされることになる。同様に残りの22、26、24、28で2相目の磁気回路を構成し、同様に2相目分の不平衡電磁力も常にキャンセルされる。
また図示は省略するが、Nr=100ではステップ角は0.9°となり、100歯をHB型なのでピッチの(1/2)ずらすと任意の回転子N極歯位置から機械角で45度の位置に回転子S極歯位置を向けられるので図2の例えば21と25、23と27が機械角45度となり、22と26、また24と28の関係も45度となるので、各主極や補助極位置関係の対称性を向上でき、本発明の構造では都合の良い回転子歯数となる。また回転子歯数は上述したような50個や100個の様に偶数とすれば、例えば図2の21と23及び22と24の位置関係はお互いに機械角で180度となり、不平衡電磁力を完全にキャンセルできて望ましいが歯数が例えば50以上と多くなれば、奇数の歯数でも、21と23及び22と24の位置関係はお互いに機械角で180度に近い値とできるので、不平衡電磁力を完全ではないが実用上問題にならない程度にキャンセルさせることが出来る。
であるが、回転子の極位置を検出して次の相電流を切り替え歩進させるブラシレスモータとしても良い。
各8個の誘導子磁歯群を細部で連結するので回転子永久磁石のコイルとの鎖交磁束はやや減少するがコイル銅量が増加するので、トルクの減少はなく、スロットからコイルを巻き込む時間がボビン巻きで短縮されるので安価となる。
または21、22、23、24の主極のみ分割コアとしてボビン巻きしたコイル挿入後、溶接やはめ込み等で合体させても良い。
2〜5:誘導子磁歯、
6:インシュレータ、
7:コイル、
8〜9:回転子、
10:永久磁石、
11:回転軸、
20:固定子
21,22,23,24:固定子主極、
25、26、27、28:補助極、
31、32、33,34:コイル、
35:回転子
Claims (6)
- 複数個の歯を有したギャ状磁性体2個で、お互いに歯ピッチを360度(電気角)として180度(電気角)ずらした位置で、永久磁石を挟持した所謂ハイブリッド型回転子と、エアギャップを介して対向した固定子で、1個の集中巻きしたコイルによりその先端部は複数の誘導子歯を備えた主極とコイルを有しないで、その先端に該主極から180度(電気角)の位置に配置された複数の誘導子歯を有する補助極にて1相を形成し、これらを2組にて2相機を形成し、主極同士は90度(電気角)の位相差を有したことを特徴とする永久磁石式2相回転電機。
- 複数個の歯を有したギャ状磁性体2個で、お互いに歯ピッチを360度(電気角)として180度(電気角)ずらした位置で、永久磁石を挟持した所謂ハイブリッド型回転子と、エアギャップを介して対向した固定子で、1個の集中巻きしたコイルによりその先端部は、複数の誘導子歯を備えた主極とコイルを有しないで、その先端に該主極から180度(電気角)の位置に配置された複数の誘導子歯を有する補助極を1セットとして、同一の計2セットを配置して、1相を形成し、これらの相を2組にて2相機を形成し、相間の主極同士は90度(電気角)の位相差を有したことを特徴とする永久磁石式2相回転電機。
- 請求項1または2に記載した永久磁石式2相回転電機で、回転子が円筒形永久磁石の外周にN極S極を交互に磁化した永久磁石式回転子である永久磁石式2相回転電機。但し、回転子の極対数ピッチを360度(電気角)とすることを特徴とする永久磁石式2相回転電機。
- 請求項2に記載した永久磁石式2相回転電機で、ハイブリッド型回転子の歯数が100であることを特徴とする永久磁石式2相回転電機。
- 請求項1から5に記載した永久磁石式2相回転電機おいて、2相回転電機がステッピングモータであるもの。
- 請求項1または2に記載した永久磁石式2相回転電機で、固定子の各誘導子磁歯群を回転子に近い場所で細部で連結して、主極の首部を一体に同一磁性体で構成し、コイルを挿入後、それらの外周を環状磁性体の内周部に密着させて固定子を2分割式の合体として構成するか、または主極部のみを分割してコイル挿入後、環状ヨーク内周部に密着させたことを特徴とする永久磁石式2相回転電機。
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-
2003
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