JP2005116864A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メモリセルを構成するスタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部とを有する半導体装置の製造方法において、上記スタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部のゲート電極上のマスク酸化膜10を同一膜厚として形成し、上記マスク酸化膜をゲートサイドウォール形成時のオーバーエッチングにより及び/或いはシリサイドプロテクション膜形成時のオーバーエッチングにより除去するようにした。
【選択図】図1
Description
なお、図中、左側にスタックゲートトランジスタ部を、右側に周辺トランジスタ部を独立的に示しているが、互いにこれらの組み合わせからなるメモリセルを同一チップ上に複数個作り込まれるものである。
次いで、再びエッチングマスクとなるマスク酸化膜12を全面に形成し、更にゲートパターンを形成するためのフォトレジストパターン13を形成する。この状態を図4(c)に示している。
次いで、図5(e)のように周辺トランジスタ部のみにフォトレジストパターン14を形成し、スタックゲートトランジスタ部のONO膜5〜7、ポリシリコン層4をフォトレジストパターン14及び酸化膜10、12をマスクにしてエッチングし、その後フォトレジストパターン14を除去する。図5(f)はこの状態を示している。
次いで、必要なフォトレジストパターンを形成して、これも公知の方法でNチャンネル高耐圧性能トランジスタ、Pチャンネル高耐圧性能トランジスタ、Nチャンネル低電圧高駆動性能トランジスタ、更にPチャンネル低電圧高駆動性能トランジスタの低濃度ソース・ドレインを形成するためのイオン注入を行う。
その後、必要なフォトレジストパターンを形成して、上記各トランジスタの高濃度ソース・ドレインを形成するためのイオン注入を行う。この工程も公知の方法であるため詳細説明は省略する。
更に、最近の微細化傾向の進展により、ポリシリコン層9の膜厚の増大、ゲート酸化膜10、12の膜厚の減少の傾向のため、各膜厚のコントロールは益々厳密さが要求されるようになっている。このため、従来の半導体装置の製造方法では図4(b)で説明した周辺トランジスタ部の酸化膜10の除去工程、更には図4(c)で示した酸化膜12の形成工程等により二つの異なる膜厚を有する酸化膜を製造する必要があり、マスク枚数の増加等、工程の煩雑化を招いていた。
また、この発明は、メモリセルを構成するスタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部とを有する半導体装置の製造方法において、上記スタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部のゲート電極上のマスク酸化膜を同一膜厚として形成し、上記マスク酸化膜を複数種類のゲートサイドウォール形成時のオーバーエッチングにより除去するようにしたものである。
以下、この発明の実施の形態1を図1、図2に基づいて説明する。
図1、図2はこの発明の実施の形態1による製造方法を示す工程図であり、図4、図5と同一または相当部分には同一符号を付している。次にこの製造工程を説明する。
先ず、シリコン基板1に素子分離領域2を形成し、次いでゲート酸化を行って全面にゲート酸化膜3を形成する。これに続いてスタックゲートトランジスタ部のフローティングゲートとなるポリシリコン層4を全面に形成した後フォトレジスト膜によるポリシリコン層4のパターンニングを行なう。ゲート材としてはポリシリコン層以外にアモルファスシリコンを用いてもよい。続いて、酸化膜5、窒化膜6、酸化膜7の3層構造からなるONO膜を形成する。
続いて、上記酸化膜10上にゲートパターンを形成するためのフォトレジストパターン13を形成する。図1(b)はこの状態を示している。
次に上記フォトレジストパターン13をマスクにして酸化膜10のエッチングを行う。ここではスタックゲートトランジスタ部の酸化膜10及び周辺トランジスタ部の酸化膜10はその膜厚が同一であり、同時エッチングにより均一なエッチングが行われる。
続いて、図2(d)のように、周辺トランジスタ部のみにフォトレジストパターン14を形成し、このフォトレジストパターン14及び酸化膜10をマスクにしてスタックゲートトランジスタ部のONO膜5〜7、ポリシリコン層4をエッチングし、その後フォトレジストパターン14を除去する。
図2(e)はこの状態を示している。
従って、その後に行われるゲート保護のためのゲートサイドウォール形成工程、シリサイドを施す部分以外の部分を保護するためのシリサイドプロテクション膜形成工程は、上記酸化膜を残したまま行われていた。しかし、上述のコバルト(Co)サリサイドに代表されるゲート構造を採用するためには、上記CoSi層の形成前にはゲート電極上の酸化膜は完全に除去される必要がある。
以上のように、サイドウォールのエッチング時におけるオーバーエッチング量をコントロールすることにより、マスク酸化膜の完全除去を行うので、従来のようにマスク酸化膜厚の厳密な制御の必要がなくなり、スタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部のゲート酸化膜を同一膜厚として形成することができるものである。従って、スタックゲートトランジスタ部及び周辺トランジスタ部のマスク酸化膜の再形成工程等を省略することができ、マスク酸化膜の製造が非常に簡単になるものである。
上記実施の形態1ではサイドウォール形成時のオーバーエッチングによりゲート電極上のマスク酸化膜を完全に除去する場合を示したが、本実施の形態2ではサイドウォール形成時のオーバーエッチングとシリサイドプロテクション膜のオーバーエッチングとによりゲート電極上のマスク酸化膜を完全に除去するものである。
以下図により説明すると、図2(e)の状態からゲートサイドウォールを形成するため全面に酸化膜もしくは窒化膜を形成する。
その後、全面エッチングを行ない、ゲート側壁にサイドウォール15を形成し、図3(g)の状態となる。サイドウォール形成時のエッチング工程において、ゲート上にあったゲートエッチング用のマスク酸化膜10の一部もオーバーエッチングされるが、なおマスク酸化膜10の一部が残留している。
その後、図3(h)のように必要なフォトレジストパターン17を形成し、これをマスクにしてシリサイド形成領域上のシリサイドプロテクション膜16をエッチング除去する。このシリサイドプロテクション膜16のエッチング除去時に、オーバーエッチによりゲート上に残っていたゲートエッチングのマスク酸化膜10もエッチングされ、図3(i)のようになる。即ち、サイドウォール15のオーバーエッチと、シリサイトプロテクション膜16のオーバーエッチとでマスク酸化膜10を完全に除去するものである。
従ってシリサイドプロテクション膜のエッチング時に、シリサイドプロテクション膜として形成された1000Åの酸化膜に対し、1600Åのオーバーエッチを行うことによってゲート電極上の酸化膜10を完全に除去することができる。
なお、上記実施例ではサイドウォール形成時のオーバーエッチングのみにより、あるいはサイドウォール形成時のオーバーエッチングとシリサイドプロテクション膜のオーバーエッチングの組合わせによりゲート上のマスク酸化膜を除去したが、これに限らずシリサイドプロテクション膜のオーバーエッチングのみにより除去するようにすることができる。また複数種類のサイドウォールを形成する際にはそのエッチング時にマスク酸化膜を除去してもよく、更にはこれらとシリサイドプロテクション膜のオーバーエッチングとの組み合わせによりゲート上のマスク酸化膜を除去してもよい。
3 ゲート酸化膜
4 ポリシリコン層
8 ゲート酸化膜
9 ポリシリコン層
10 マスク酸化膜
12 マスク酸化膜
15 サイドウォール
16 シリサイドプロテクション膜
Claims (5)
- メモリセルを構成するスタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部とを有する半導体装置の製造方法において、上記スタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部のゲート電極上のマスク酸化膜を同一膜厚として形成し、上記マスク酸化膜をゲートサイドウオール形成時のオーバーエッチングにより除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- メモリセルを構成するスタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部とを有する半導体装置の製造方法において、上記スタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部のゲート電極上のマスク酸化膜を同一膜厚として形成し、上記マスク酸化膜をゲートサイドウオール形成時のオーバーエッチング及びシリサイドプロテクション膜形成時のオーバーエッチングにより除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- メモリセルを構成するスタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部とを有する半導体装置の製造方法において、上記スタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部のゲート電極上のマスク酸化膜を同一膜厚として形成し、上記マスク酸化膜を複数種類のゲートサイドウオール形成時のオーバーエッチングにより除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- メモリセルを構成するスタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部とを有する半導体装置の製造方法において、上記スタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部のゲート電極上のマスク酸化膜を同一膜厚として形成し、上記マスク酸化膜を複数種類のゲートサイドウオール形成時のオーバーエッチング及びシリサイドプロテクション膜形成時のオーバーエッチングにより除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- メモリセルを構成するスタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部とを有する半導体装置の製造方法において、上記スタックゲートトランジスタ部と周辺トランジスタ部のゲート電極上のマスク酸化膜を同一膜厚として形成し、上記マスク酸化膜をシリサイドプロテクション膜形成時のオーバーエッチングにより除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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