JP2005116451A - 高圧放電ランプ - Google Patents

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由利子 金子
清 ▲高▼橋
Kiyoshi Takahashi
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誠 堀内
Shinichiro Hataoka
真一郎 畑岡
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Abstract

【課題】ランプ効率を向上するために側管部への熱伝導を少なくした高圧放電ランプを提供すること。
【解決手段】本発明の高圧放電ランプによれば、側管部2に0.133Pa以下の圧力に保たれている空洞6を設けることによって発光管1から側管部2への熱伝導を抑制でき、発光管1を高温に保てるために高効率な光出力を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶プロジェクターの光源などミラーに組み込んで用いられる高圧放電ランプに関するものである。
従来の高圧放電ランプ(以降、単に「ランプ」とも記す)を示すものである。ランプの発光効率は、ランプの熱バランスによって決定する。特にランプ点灯時の発光管(プラズマが存在して光が取り出される部分)から側管部(発光管から延在して電極等を封止している部分)への熱伝導は、発光効率を下げる。なぜなら、側管部への伝導される熱は発光に全く寄与せず、エネルギーロスとして消費されるからである。
そこで、側管部へ伝導される熱を減らす試みが従来なされている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載されている放電灯10を図2に示す。放電灯10は、発光管11の大径部12の熱伝導率と小径部13の熱伝導率を変えることにより効率を向上させている。特許文献1の放電灯においては、発光管11内最冷点部は、小径部13にできる。この温度を上昇させて効率を向上させるために、小径部13の熱伝導率よりも大径部13の熱伝導率を大きくしている。
特開平11−250857号公報(例えば、図1や段落番号0025)
しかしながら、上記従来の構成では、発光管13の材料に石英ガラスを利用した場合、小径部13は熱伝導率を変えるため、石英ガラスとは異なる材料(例えば低融点ガラスであるパイレックス(登録商標)等)を用いる必要がある。そのように2種のガラスをつなぎ、発光管成形する製造方法は煩雑となり、コストがかかる。また、小径部に石英ガラスとは異なる材料を用いると、ランプ点灯中に、発光管内に不純物が多く排出され、黒化や失透などといった寿命低下の現象を招く。さらに、熱伝導率を石英ガラスより下げるような低融点ガラスでは材料にもよるが500度以下の低温度域でしか使用できない。特に、液晶プロジェクターの光源などミラーに組み込んで用いられるランプにおいては小径部13の温度は、ランプ点灯中500度を超えることが一般的で、小径部にパイレックス(登録商標)のような低融点ガラスを用いることはできない。
そこで、発光管部に石英ガラスを用いたランプにおいて、側管部への熱伝導する熱量を少なくするために、側管部を短くする方法もある。しかし、その方法にも限界がある。なぜなら、ランプへ外部電力を入力するためのリード線が金属箔と電気的に接続されており、この接続部が約350度以上で酸化し断線してしまうからである。すなわち、発光管に接続部が近づくことによって、接続部が高温になるからです。特に、液晶プロジェクターの光源などミラーに組み込んで用いられるランプにおいては、側管部温度はより高温にさらされる。ミラーの開口部側側管部は、熱伝導だけでなく光源からの輻射熱があるからである。そこで、効果を得られるほど側管部を短くすることはできない。
つまり、石英ガラス製発光管ランプにおいて、側管部への熱伝導をさげる従来の手法は、ランプ効率を高めるほどの効果を実現できないという課題を有していた。
本発明の目的は、上記従来の課題を解決するもので、ランプ効率を向上するために側管部への熱伝導を少なくした高圧放電ランプを提供することにある。
前記従来の課題を解決するために、本発明の高圧放電ランプは、石英ガラスで作られた発光管と、前記発光管から延在する側管部と、前記発光管内に放電アークを維持するために配置された電極棒と、前記側管部に存在し、前記電極棒と電気的に接続した金属箔とを備え、前記発光管内には、少なくとも希ガスが封入されており、前記側管部には、0.133Pa以下の圧力に保たれている空洞が備えている。
前記空洞は、前記金属箔部の一部にあることが好ましい。
本発明の高圧放電ランプによれば、側管部に0.133Pa以下の圧力に保たれている空洞を設けることによって発光管から側管部への熱伝導を抑制でき、発光管を高温に保てるために高効率な光出力を得ることができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における高圧放電ランプの図である。
図1において、1は石英ガラスでできた発光管部(以降、単に「発光管」とも呼ぶ)で、発光管部1内には、キセノンガスが10気圧封入されている。2は発光管1に延在する側管部2であり、3は発光管部内に放電アークを維持するために配置された電極棒、4は電極棒3に電気的に接続された金属箔、5は金属箔4に接続されて電極棒3の反対側に位置するリード線である。電極棒3と金属箔4とリード線5とは、電気的にそれぞれ接続され、一対設けられている。また、6は、側管部2に内に位置し、減圧に密封された空洞である。
図1の構成のランプにおいて、空洞6内の真空度の違うものを3種類(13.3Pa、0.133Pa、0.0133Pa)試作した。また、図1の構成において、空洞6を設けなかったものを従来ランプとした。
図3は、空洞6内の真空度を横軸に、ランプ効率を縦軸にプロットしたものである。なお、従来ランプの場合は空洞6が形成されていないため、真空度を0としてプロットした。0.133Pa以上の圧力で効果的にランプ効率が上がるのが分かる。つまり、空洞6内の真空度は0.133Pa以上であることが好ましい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態1で説明した図1のランプの製造方法について説明する。
図4は、電極棒3と金属箔4、リード線5、金属バネ7がそれぞれ直列的に溶接された電極一式8である。金属バネ7は、電極一式8を製造中に側管部内に保持するために設けている。
図5は、別の工程で準備した外管10で、石英ガラスを加熱し、膨張させて所定の形状に形成された中空の略球状の発光管部1と、発光管部1の両端から延在する石英ガラス管の側管部2−a、2−bとから構成されている。側管部2−bの一端は閉じており、他端部2−aは電極一式8が挿入できるよう開口してある。
まず、外管10の側管部2−aより図4の電極一式8を挿入する。電極一式8は、側管部2−a内径よりも十分細い挿入棒により押し入れる。電極一式8を挿入する様子はプロジェクターにより観察する。プロジェクターの投射面に電極一式8と発光管1の位置を印しておき、それにあわせて電極一式8を挿入する。
この状態で外管10内の排気を行う。図6はにその様子を示す。図6には示していないが回転可能なチャックにて外管10を保持し、矢印11で示すように、外管10を回転させる。そして外管10内を排気する。このときの排気状態を真空計で確認し、圧力が0.133Pa以下になるように排気行う。
続いて、図7に示すように、側管部2−aの12部分を加熱溶融せしめる。これは矢印13で略示するレーザーを上下に移動して行い、側管部2−aの12部分を気密封止する。さらに、同様にして、側管部2−aの14部分を加熱溶融せしめ、気密封止する。
以上の工程において、発光管中に電極一式が1本封止され、また、0.133Pa以下の圧力となった状態を保った空洞がひとつ形成された。ここで、注意するべきは、空洞の配置箇所である。電極一式の気密封止は、電極棒3やリード線5との溶接部を除く属箔4部でのみ可能であるので、側管部2−aの12部分の一部は金属箔4と電極棒3との溶接部分を除いた金属箔4部になくてはならない。また、同じように、側管部2−aの14部分の一部も、金属箔4とリード線5との溶接部分を除いた金属箔4部になくてはならない。
次にランプには電極が一対必要であるから、他端の電極を挿入するために、もともと閉じてあった側管部2−bの端部をカッターにより切断する。その開口部よりランプの発光材料である水銀、メタルハライド等を封入する。そして、上記したと同様に電極一式を挿入する。
次に図8に示すように、外管10内の排気を再び行う。図8の15は、発光管部1内に封入した水銀とメタルハライドである。図8に示していないが、回転可能なチャックで外管10を保持し、矢印16で示すように、外管10を回転させる。そして外管10内を真空排気した後、今度は所定量のキセノンガスを導入しする。次に、図9に示すように、発光管部1が、魔法瓶のように保冷能力のある容器へ満杯になるように入った液体窒素23に漬かるように配置する。液体窒素により、導入されたキセノンガスは液化し、発光管部1内に溜まる。側管部2−b部は、真空状態になる。そこで、側管部2−b部の圧力が0.133Pa以下なったことを真空計で確認してから、側管部2−bの20部分を加熱溶融せしめる。これは矢印21で略示するレーザーを上下に移動して行い、側管部2−bの20部分を気密封止する。さらに、同様にして、側管部2−bの22部分を加熱溶融せしめ、気密封止する。ここでも注意するべきは、側管部2−bの20部分も22部分も、電極棒3やリード線5と金属箔4の溶接部分を除いた金属箔4部分で気密封止することである。
そして、電極一式の外部駆動装置に接続する側の電極一式を露呈せしめるために、両側管端部のガラスをカッターにより切断する。この時点で、両電極一式端にある金属バネ7は、除去しておいてもよい。このようにして、図1のような実施の形態1と同様の高効率高圧放電ランプが得られる。
また、図10は、空洞6がある側管部の断面である。24は、空洞6の断面であり、その断面積をS1とする。また、25は、空洞6周囲の側管部のガラス部断面であり、そのリング状の斜線部の断面積をS2とすると、S1に比べて、S2が小さければ小さいほうが効率向上の効果がある。すなわち、発光管からの側管部への熱伝導が少なくなる。なお、図面の簡略化のため、金属箔の断面は省略して記載している。
そこで、図11のように、あらかじめ、空洞6を設ける部分30だけ、側管部ガラス厚を薄くしておく手法もある。それは、図12のように、回転可能なチャックで外管10を両端で保持し、矢印33で示すように、外管10を回転させる。そして、外管10の空洞6を設ける側管部2の場所30を加熱する。側管部2の場所30が加熱溶融してきたところで、矢印32に示す方向からアルゴンガスを加圧に導入すれば、このガス圧により側管部2の場所30のガラス厚みが薄くなる。
このようにして、S2/S1の比が7.0、5.0、3.0のランプを試作し、特性を比較した。図13にその結果を示す。なお、空洞6の圧力は、上記で説明した方法で作成した。このときの空洞6の圧力は、0.133Paを僅かに下回るものであった。図13は、横軸にS2/S1の断面積比を、縦軸にランプの効率を示したものである。S2/S1が7よりも小さいと効率が向上する効果があるものの、その効果は少ない。したがって、S2/S1は5.0以下であることが、好ましい。なお、空洞6がない従来のランプ(構成は、空洞以外は本実施形態2のランプと同じ)のランプ効率は三角黒印で図13に記載している。この場合は、S1がゼロとなるのでS2/S1は無限大となる。
以上、本発明は好ましい実施例について説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、種々の変形が可能であることは勿論である。
本発明にかかる高圧放電ランプは、側管部に真空状態の空洞を有し、液晶プロジェクター用光源等として有用である。
本発明の実施の形態1における側管部2に真空状態の空洞6を備えた高圧放電ランプの構成を示す図 従来の放電灯10の構成を示す図 本発明の実施の形態1における側管部2にある空洞6の真空度とランプ効率を示す図 本発明の実施の形態2における電極一式8の構成を示す図 本発明の実施の形態2における外管10の構成を示す図 本発明の実施の形態2における外管10を真空排気する方法を示す図 本発明の実施の形態2における電極封止をし、空洞を設ける方法を示す図 本発明の実施の形態2における発光材料を封入した後に真空排気する方法を示す図 本発明の実施の形態2におけるキセノンガスを液体窒素で液化させながら、電極封止をし、空洞を設ける方法を示す図 本発明の実施の形態2における空洞部の断面を示す図 本発明の実施の形態2における空洞部を配置するガラス厚みが薄くなっている外管を示す図 本発明の実施の形態2における空洞部を配置する外管のガラス厚みを薄くする方法を示す図 本発明の実施の形態2における空洞部の面積比とランプ効率の関係を示す図
符号の説明
1 発光管部
2,2−a,2−b 側管部
3 電極棒
4 金属箔
5 リード線
6 空洞

Claims (2)

  1. 石英ガラスで作られた発光管と、
    前記発光管から延在する側管部と、
    前記発光管内に放電アークを維持するために配置された電極棒と、
    前記側管部に存在し、前記電極棒と電気的に接続した金属箔とを備え、
    前記発光管内には、少なくとも希ガスが封入されており、
    前記側管部には、0.133Pa以下の圧力に保たれている空洞が備えていることを特徴とする高圧放電ランプ。
  2. 前記空洞は、前記金属箔部の一部にあることを特徴とする請求項1に記載の高圧放電ランプ。
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