JP2005115883A - 無線信号方式による自動車自動走行の方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動走行専用道路を,ある長さ単位で区切り、各区間に進入する車両に対し信号を発信する狭域無線通信装置を設置する。さらに、信号を系統運用する信号管制センタ−を設け、これと各区間の狭域無線通信装置とを通信回線で接続する。車両に対し走行制限速度信号を発信し、前走車両に後走車両が接近すると、後走車両に減速し走行速度を落とすように、前走車両が離れてくると加速し走行速度を上げるよに、車両の存在状態に応じて変化させる。一方、車両は自動走行に必要な各種装置を搭載し狭域無線通信装置からの受信した信号により車両の走行速度制御および進路制御を行なう。
【選択図】図1
Description
本発明は、個々の車両の走行コントロ−ルと無線信号による交通管制とを融合させたシステム系を形成して、自動車の自動走行を行なうものである
自動車専用道路等の自動車自動走行を対象とする全長をある長さ単位(一定長または可変長)で区切り区間を設け、各区間ごとにその区間に進入してくる車両に信号を発信する狭域無線通信装置を設置する。
さらに、信号を系統運用する信号管制センタ−を設け、信号を管制するコンピュ−タ−を設置し、これと各区間の狭域無線通信装置とを通信回線で接続する。
車両に対して発信する信号は、各区間の走行制限速度で、高速、中速、低速、徐行または停止等の段階を設け、信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−がつぎのようなル−ルにしたがって変える。
ある区間に進入してくる車両が通信を要求し、それを路側の狭域無線通信装置が検知すると、信号管制センタ−に通報され、信号管制センタ−は、進入した車両に対して進入直前に前走車両の走行によって決まっているその区間の走行制限速度を狭域無線通信装置から送信し、車両が進入した区間は低速の走行制限速度、その一つ後の車両の存在しない区間は中速の走行制限速度、さらに一つ後の車両の存在しない区間は高速の走行制限速度をそれぞれ割り当てる。(ただし、車両が存在する区間が検知されると信号更新は終了し、検知された区間およびそれ以後(上流)の区間の信号は変えない)
また、徐行または停止となった区間は、その区間に存在する車両が1台になるまでは徐行または停止の信号は解除されない。
たとえば、急カ−ブの区間に関しては、カ−ブ入り口の区間に中速、カ−ブ区間に低速、カ−ブ出口の区間に中速、の走行制限速度をそれぞれ割り当てる。
また、トンネル内事故等の場合は事故区間以後(上流)の区間に一斉に走行停止を命ずる信号(走行制限速度=0)を発信する。
入りゲ−トでは、交通流の平滑をはかるために車両の入線をコントロ−ルする。
すなわち、入線しようとする車両は前の車両が入線してから一定時間、入りゲ−トで入線を待たせる。
また、この待ち時間で、入線しようとしている車両に自動走行可能な諸条件が整っているか否かの車両状態チェックを行なう。
車両は、自動走行に必要な装置を搭載し、自動走行コント−ル・コンピュ−タ−によりコントロ−ルする。
すなわち、車載の走行コントロ−ラ−は 速度メ−タ−の走行中の速度と受信した区間走行制限速度を比較して、
走行中の速度 < 区間走行制限速度 の場合は 加速
走行中の速度 > 区間走行制限速度 の場合は 減速
走行中の速度 = 区間走行制限速度 の場合は 現状維持
の操作を行なって、与えられた区間走行制限速度に近い速度に調節し走行する。
また、ス厶−スな走行により省エネルギ−および排気ガスの低減がはかれる。
長時間運転からの開放および夜間・悪天候等の条件下での走行の安全性の向上がはかれる。
また区間単位の信号制御により、工事中、急カ−ブ、凍結等の区間で事故を未然に防ぐこと、合流・分岐区間の走行制御による安全性の向上、および事故発生時に、後続区間を一斉に停止・徐行とする等による二次災害の防止、等々環境の変化に応じた細かい交通制御が可能。
安全性重視のため車間はやや大き目となる傾向にあるが、渋滞および事故の削減により総合的な道路利用率は良くなる。
自動車専用道路1等の自動車自動走行を対象とする車線の全長をある長さ(50〜100m程度、可変長)で区切り区間2,3,4等を設ける。
車線には、車両を進路誘導するマ−カ−5,6,7等を設置、また各区間の入り側の路側に、区間に進入してくる車両20等に対して信号(当該区間番号、および区間走行制限速度)を発信する狭域無線通信監視局装置8,9,10(アンテナ、無線機、伝送装置等で構成)等を設置する。
道路に設置されている各区間の狭域無線通信監視局47〜56等を集中して信号を系統運用する信号管制センタ−43を設ける。
各区間の狭域無線監視局装置47〜56等は道路に沿って布設される光ファイバ−等の有線通信回線46によって無線通信集中局装置45に接続し、さらに信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−44に接続する。
本発明は、信号管制センタ−から自動車専用道路に設けた区間に設置した狭域無線通信装置から自動車に信号を発信して、交通流を系統的に運用管理しようとするものである。車両に対する信号(区間走行制限速度)は、通常時は車両相互の存在状態によって自動的に変化する。
信号により、前走車両に後走車両が接近すると、後走車両は走行速度を落とし、前走車両が遠くに離れていると後走車両は走行速度をあげる仕組みをつくる。
車両に対して各区間で発信する信号は、高速、中速、低速、徐行または停止等の段階を設ける。
たとえば、
信号H (高速の区間走行制限速度 76〜100km/h)
信号M (中速の区間走行制限速度 51〜 75km/h)
信号L (低速の区間走行制限速度 20〜 50km/h)
信号S (徐行または停止の区間走行制限速度 0〜20km)
等。
信号は、信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−が、次の走行区間に進入する車両を検知するたびに更新する。
すなわち、信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−は、各区間の路側の狭域無線通信装置から区間に進入してくる車両を検知すると、進入した車両に対して進入直前に前走車両によって決まっている当該区間の信号を送信し、車両が進入した区間は信号L(低速の区間走行制限速度)、その一つあとの車両の存在しない区間には信号M(中速の区間走行制限速度)、さらにその一つあとの車両の存在しない区間には信号H(高速の区間走行制限速度)をそれぞれ割り当てる。(ただし、車両が存在する区間が検知されると信号更新は終了し、検知された区間およびそれ以後(上流)の区間の信号は変えない)
車両が同一区間に2台以上進入すると、進入車両に対して信号S(徐行または停止の区間走行制限速度)を発信し、車両が進入した区間は信号S(徐行または停止の区間走行速度)、その一つ後の車両の存在しない区間は信号L(低速の区間走行制限速度)、その一つ後の車両の存在しない区間は信号M(中速の区間走行制限速度)、さらに一つ後の車両の存在しない区間は信号H(高速の区間走行制限速度)をそれぞれ割り当てる(ただし、車両が存在する区間が検知されると信号更新は終了し、検知された区間およびそれ以後(上流)の区間の信号は変えない)
また、信号S(徐行または停止の区間走行速度)となった区間は、その区間に存在する車両が1台になるまでは信号Sは解除されない。
いくつかの区間で、全く同時に進入する車両が複数ある場合には、信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−はより下流の区間に進入した車両に対する信号処理から先に順次行なう。
また、車両が新たな区間に進入するたびに、進入した区間のカウンタ−に+1、その前の区間のカウンタ−に−1をして、各区間の在車数の管理を行なう。
車両82は、車両81が自動車専用道路61に入線してから一定の時間間隔(たとえば、8秒程度)後に入線している。
信号管制センタ−の信号管制コイピュ−タ−は、車両81が進入した区間67の狭域無線通信装置76には信号L、その一つ後の区間66狭域無線通信装置75には信号M、さらにその一つ後の区間65の狭域無線通信装置74に信号Hをそれぞれ割り当てる。
一方車両82は区間64に進入しようとしており、狭域無線通信装置73からは、前走車両81が区間67に進入時に残した結果の信号Hがあたえられる。
信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−は、車両82が進入した区間64の狭域無線通信装置73には信号L、その一つ後の区間63狭域無線通信装置72は信号M、さらにその一つ後の区間62の狭域無線通信装置には信号Hをそれぞれ割り当てる。
信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−は、車両81が進入した区間68の狭域無線通信装置77には信号L、その一つ後の区間67の狭域無線通信装置76には信号M、さらにその一つ後の区間75の狭域無線通信装置75には信号Hをそれぞれ割り当てる。
一方車両82は区間65に進入しようとしており、狭域無線通信装置74から、前走車両81が区間68に進入時点に残した結果の信号Hがあたえられる。
信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−は、車両82が進入した区間65の狭域無線通信装置74には信号L、その一つ後の区間64の狭域無線通信装置73には信号M、さらにその一つ後の区間63の狭域無線通信装置72には信号Hをそれぞれ割り当てる。
以後同様にして、各車両がつぎの区間に進入するごとに信号が狭域無線通信装置より各車輌にあたえられ、以後(上流)の区間の信号が更新される。
車両111、112、113は、一定の時間間隔で入線し、同一車線を走行している。
信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−は区間97の狭域無線通信装置106に信号L、区間96の狭域無線通信装置105に信号M、区間95の狭域無線通信装置104に信号Hを割り当てる。
その直後に車両112が区間95に進入し、狭域無線通信装置104より、前走車両111が区間97に進入時点に残した結果の信号Hが与えられる。
信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−は、区間97に複数台の車両が進入してきたことをキャッチし、車両112に信号Sを与える。
また、区間96に低速L、区間95に信号M、区間94に信号Hをそれぞれ割り当てる。
車両112が区間97に進入した直後に後続の車両113が区間94に進入し、車両112が区間97に進入時点に残した結果の信号Hが与えられる。
信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−は、区間97に複数台の車両が進入していることを記憶しており、車両113に信号Sを与える。
また、区間96に低速L、区間95に信号M、区間94に信号Hをそれぞれ割り当てる。
区間97には車両112、車両113が存在するので信号は信号Sのまま、したがって、区間96、区間95、区間94の信号も変化しない。
信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−は、車両111が進入した区間99は信号L、その一つ後の区間98は信号M、区間97には車両112、車両113が存在するので信号は信号Sのまま、したがって、区間96、区間95、区間94の信号も変化しない。
区間97は、車両113が1台となるので、信号L、区間96は信号M、区間95には信号Hがそれぞれ割り当てられる。
その直後、車両111が区間100に進入、前走車両が残した結果の信号Hを受け取る。
信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−は、車両111が進入した区間100は信号L、その一つ後の区間99は信号Mを割り当てる。
区間98には車両112が存在するので、信号更新は終了し、以後(上流)の区間の信号は変化しない。
安全走行のため、信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−は、特定の区間に対しては強制的に信号を割り当てる。
カ−ブに入る区間123と、カ−ブを抜け出た区間125に信号M、曲率の大きいまん中の区間124に信号Lを割り当てている。
自動走行用車両は次のような設備・装置を搭載し、自動走行コントロ−ル・コンピュ−タ−142をメインプロセッサ−とするシステムを形成する。
車両の走行速度を取り込む速度計147
道路に埋設されている進路誘導マ−カ−149からの磁気、微弱電波等を検出するセンサ148、各区間に設置されている狭域無線通信監視局装置アンテナ154から信号を受け取る狭域無線通信車載装置152およびアンテナ153
他の車両、障害物151等を検知するレ−ダ−150
ハンドル144、ブレ−キ145、アクセル146等を制御する車両コントロ−ラ−143
入出ゲ−トで車両診断、料金回収を行なうのETC装置156
およびこれらの設備・装置を統括して車両をコントロ−ルする自動走行コントロ−ル・コンピュ−タ−142、設定パネルおよびディスプレイ装置155
[進路制御]
[速度制御]
車両がつぎの区間進入時に、路側の無線通信監視局装置154にこの要求をキャッチすると、路側の狭域無線通信監視局装置は、当該区間の区間番号と区間走行制限速度を送信してくる。
これを狭域無線通信車載装置152で受信し、自動走行コントロ−ル・コンピュ−タ−142に取り込む。
自動走行コントロ−ル・コンピュ−タ−142は、つぎのような計算を行なって操作(加速、減速、維持)を決定し、車両コントロ−ラ−143に操作を指令する。
車両が次の区間に進入時163,173,183に速度計から読み込んだ走行速度と、路側の狭域無線通信監視局装置から受信した信号(区間走行制限速度)を比較。
図7で示すように、区間走行制限速度164に収束するように、加速(アクセル)の操作を車両コントロ−ラ−に指令する。
車両は加速し165、走行速度が区間制限速度164に達するとその速度を維持する166操作を車両コントロ−ラ−に指令する。
図8で示すように、区間走行制限速度174に収束するように、減速(ブレ−キ)の操作を車両コントロ−ラ−に指令する。
車両は減速し175、走行速度が区間制限速度164に達するとその速度を維持する操作を指令する。
図9に示すように、進入時の速度を維持して走行するよう車両コントロ−ラ−にアクセル、ブレ−キ操作を指令する。
[車間制御]
[分岐制御]
[入出制御]
2,3,4 区間
5,6,7 進路誘導設備
8,9,10 狭域無線通信監視局装置
11,12,13 ポ−ル
14,15,16 アンテナ
20 車両
21 無線通信
32〜42 区間
43 信号管制センタ−
44 信号管制コンピュ−タ−
45 無線集中局装置
46 有線通信回線(光ファイバ−)
有線通信装置
47〜56 狭域無線通信監視局装置
62〜71 区間
72〜80 狭域無線通信監視局装置
H、M、L,S 発信信号(区間走行制限速度)
81,82 車両
I、II 時間の経過
92〜101 区間
102〜110狭域無線通信監視局装置
H、M、L,S 発信信号(区間走行制限速度)
111,112,113 車両
I〜IX 時間の経過
122〜126 区間
127〜130 狭域無線通信監視局装置
H、M、L,S 発信信号(区間走行制限速度)
148 マ−カ−検出センサ−
147 速度計
153 アンテナ
152 狭域無線通信車載機
150 レ−ダ−
156 ETC装置
143 車両コントロ−ラ−
144 ハンドル
145 アクセル
146 ブレ−キ
147 自動走行コントロ−ル・コンピュ−タ−
155 パネルおよびディスプレイ装置
153 狭域無線通信監視局装置
157 路側ETC装置
151 車両、障害物
162 速度
163 区間進入時点
164 区間走行制限速度
165、166 走行速度
172 速度
173 区間進入時点
174 区間走行制限速度
175,176 走行速度
182 速度
183 区間進入時点
184 区間走行制限速度
185 走行速度
Claims (3)
- 自動車専用道路等の自動車自動走行を対象とする全長をある長さ単位(一定長または可変長)で区切り区間を設け、各区間ごとにその区間に進入してくる車両に信号を発信する狭域無線通信装置を設置する。
さらに、信号を系統運用する信号管制センタ−を設け、信号を管制するコンピュ−タ−を設置し、これと各区間の狭域無線通信装置とを通信回線で接続する。
車両に対して発信する信号は、各区間の走行制限速度で、高速、中速、低速、徐行または停止等の段階を設け、信号管制センタ−の信号管制コンピュ−タ−がつぎのようなル−ルにしたがって変える。
通常、信号は同一車線を走行する車両相互の存在状態によって自動的に変える。
すなわち、ある区間に進入してくる車両を狭域無線通信装置が検知し、信号管制センタ−に通報すると信号管制センタ−は、進入した車両に対して進入直前に前走車両の走行によって決まっているその区間に対する走行制限速度を狭域無線通信装置から送信し、車両が進入した区間は低速の走行制限速度、その一つ後の区間は中速の走行制限速度、さらに一つ後の区間は高速の走行制限速度をそれぞれ割り当てる。
渋滞の発生等で、同一の区間に複数台の車両が進入する場合は、その区間に進入する2台目以降の車両には徐行または停止の走行制限速度をあたえ、車両が進入した区間の信号は徐行または停止、その一つ後の区間は低速の走行制限速度、その一つ後の区間は中速の走行制限速度、さらに一つ後の区間は高速の走行制限速度をそれぞれ割り当てる。
ただし、特定の条件の下では、信号管制センタ−が該当区間に対し強制的に特定の走行制限速度を割り当て、車両相互の存在状態では変化しない。
このような特徴を有する車両に対する信号系統運用の方法。 - 車両に、自動走行に必要な各種装置を搭載し、コンピュ−タ−により走行をコントロ−ルする。
車両は、次の走行区間に進入時、路側の狭域無線通信装置から発信される当該走行区間の番号および信号(内容は走行制限速度)を車載無線通信装置で受信し、車載コンピュ−タ−で、走行中の速度と受信した区間走行制限速度を比較して、加速、減速、または 現状維持の操作を行なって、与えられた区間走行制限速度に近い速度で走行するよう走行速度をコントロ−ルする。
道路の分岐地点では、受信した当該走行区間の番号をあらかじめ車載コンピュ−タ−に設定し記憶している行き先とを参照して、行き先方面に進路をとるコントロ−ルを行なう。
このように狭域無線通信装置からの信号により車両の走行速度制御および進路制御を行なう方法。 - 上記の二つの方法(信号系統運用の方法および車両の走行制御の方法)を融合したシステム系を形成し、道路交通管制の下で自動車の自動走行を行なう方法。
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