JP2005115559A - 印刷処理システム、その制御方法、制御プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

印刷処理システム、その制御方法、制御プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷データを電子メールで送付することの利点を保ちつつ、印刷設定がより行いやすい印刷処理システムを提供する。
【解決手段】 どのような印刷処理をするかを示す印刷設定を、電子メールのメールアドレスに対応付けて予め記憶しておく。そして、情報処理装置から送信されてきた電子メールを受信した場合は、その宛先のメールアドレスに対応する印刷設定に基づいて、当該電子メールに添付されているデータを印刷する。
【選択図】 図14

Description

本発明は、印刷処理システム、その制御方法、制御プログラム、及び記憶媒体に
関し、特に、ネットワークを介して受信したデータを印刷する技術に関する。
図17は、従来の画像形成システムを表すシステム構成図である。
図17において、5001は第1のLAN(Local Area Network)、5002はセグメントの異なるLAN同士を接続し、データパケットの中継やフィルタリングなどを行う第1のルータ、5003はインターネット、5004及び5005はコンピュータ装置により構成された印刷クライアント、5006は第1のLAN5001に接続された第1の画像形成装置、5007は第1のLAN5001とルータによって分離された第2のLAN、5008は第2のルータ、5009は第2のLAN5007に接続された第2の画像形成装置、5010はコンピュータ装置により構成された制御クライアントである。
なお、各LAN5001,5007には、この他にも、印刷クライアントや制御クライアントとして機能する複数のコンピュータ装置、画像形成装置(プリンタ装置、複写機、複合機等)、サーバコンピュータ装置、リピータやHUBなどのネットワークを構成するための中継装置等が接続されていることが考えられるが、ここではそれらを図示省略している。
[第1の従来の技術]
このような画像形成システムにおいて、従来、印刷クライアント5004により、PDL(Page Description Language)に係る印刷データ(印刷ジョブ)を生成し、このPDLに係る印刷データを第1の画像形成装置5006に送信して印刷させる技術が知られている(例えば、特許文献1)。
例えば、PDLでは、用紙サイズ、印刷幅、改行幅、両面印刷/片面印刷、印刷解像度、印刷倍率、ページレイアウト、ウォーターマーク、透かし文字、孔開け、製本印刷等の印刷制御情報を指定することができる。
また、印刷クライアント5004と第1の画像形成装置5006との間の通信では、電子メールが用いられる。
すなわち、印刷クライアント5004は、第1の画像形成装置5006に印刷ジョブを送信する場合、印刷データ(例えば、印刷を所望する画像データ、文書データ或いは文書ファイル)を電子メールに添付して、当該電子メールを画像形成装置5006のメールアドレス宛てに送信する。
[第2の従来の技術]
第2の従来の技術では、制御クライアント5010により、第1の画像形成装置5006等の動作等を制御している。
図18は、制御クライアント5010上で実行される画像形成装置の管理ソフトウェアのGUI画面例を表している。
図18において、6001は管理ソフトウェアのGUI画面、6002は管理対象となる画像形成装置の一覧を表示するエリアであるデバイスリスト欄、6003は画像形成装置の印刷キューに保持されたジョブの一覧を表示するためのジョブリスト欄であり、ジョブの名称、ジョブのオーナー名、ジョブの投入日付、ジョブの投入時間等を表示することが可能である。
6004はジョブリスト欄6003の表示内容を更新するためのリフレッシュボタン、6005は画像形成装置の印刷処理を一時的に中断するためのポーズボタン、6006は中断していた印刷処理を再開するためのリスタートボタン、6007は指定したジョブを削除するためのデリートボタン、6008は指定したジョブの出力優先順位を高くするためのアップボタン、6009は指定したジョブの出力優先順位を低くするためのダウンボタンである。
この管理ソフトウェアは、制御クライアント5010上で実行され、オペレータによって、デバイスリスト欄6002で指定したデバイスの制御が行われる。制御クライアント5010と第1の画像形成装置5006との通信には、例えばSNMP(Simple Network Management Protocol)が利用され、エージェントとなる制御クライアント5010が、マネージャとなる第1の画像形成装置5006に対してMIB(Management Information Base)の読み書きを行うことによって、各種制御を実現することが可能であるが、独自プロトコルを利用しても何ら問題はない。
上記の説明では、第1の画像形成装置5006の印刷キューに保持されたジョブの制御のみに言及しているが、上記のような管理ソフトウェアを用いることにより、第1の画像形成装置5006のステータス情報やエラー情報の収集と表示、各種パラメータの設定などを行うことも可能である(例えば、特許文献2)。
上記のように、制御クライアント5010と第1の画像形成装置5006との通信用のプロトコルとしてSNMPを用いた場合、ポート番号としては、ポート161番が使用される。
特開2003−242093号公報 特開平10−303931号公報
以上説明したように、第1の従来の技術では、印刷クライアントと画像形成装置との間の通信に電子メールが用いられるため、印刷クライアントと画像形成装置とのそれぞれがルータを超えた異なるセグメントに存在する場合でも、印刷クライアントから画像形成装置へ印刷ジョブを送信することが可能である。
例えば、一般のルータには、セグメント間でのパケット中継機能のほかに、2つの大きな機能を有している。その1つの機能は、パケットの流れを管理する機能である。この管理機能では、セグメントの外に余計なパケットが流出し、他のネットワークに余計なトラフィックが発生しないようにしている。
もう1つの機能は、フィルタ機能である。このフィルタ機能では、ネットワークプロトコル、TCP/IPのポート番号、IPアドレスなどを監視し、セグメントを越えて中継するパケットを細かく制御している。
例えば、第1のルータ5002が、社内のイントラネットと、社外のインターネット5003との接点に配置されたルータであれば、セキュリティ上の観点から、外部からの不正なアクセスを防止するために、印刷プロトコルが通過できるように設定されている可能性は殆ど無く、通常、第1のルータ5002は、LPD(Line Printer Daemon)が使用するポート515番、ダウンロードプロトコル(或いはFTP(File Transfer Protocol))が使用するポート、又はSNMP(Simple Network Management Protocol)や独自プロトコルが使用するポート161番(第2の従来の技術の場合)等が通過できないように設定されている可能性がある。
このような場合、印刷クライアント5004は、LPDやダウンロードプロトコルでは、第1のルータ5002の外に接続された第2の画像形成装置5009を用いて遠隔印刷を行えないことになる。また、SNMPや独自プロトコルでは、第2の画像形成装置5009の各種パラメータの設定を行えなくなる。
一方、電子メールでは、メールアドレスの管理や電子メール自体の暗号化によって比較的高いセキュリティを保ったまま、ルータを超えた送受信が行われている。従って、より遠隔の画像形成装置に対して印刷ジョブを送信することができる。
しかし、印刷データを電子メールに添付して送信する場合、どのような形態で印刷するかを示す設定(以下、このような指定を印刷設定と呼ぶ)を指定しにくい。例えば、第1の従来の技術のように、電子メールの本文部に印刷設定を記述することによって印刷設定を画像形成装置に通知することは可能であるが、ユーザは、印刷設定を1つ1つの電子メールごとに記述しなくてはならず、或いは、その記述規則・コマンド体系等を知っていなければならないため、利便性が低下する。
そこで、本発明では、印刷データを電子メールで送付することの利点を保ちつつ、印刷設定がより行いやすい印刷処理システム、その制御方法、制御プログラム、及び記憶媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、印刷対象のデータをネットワークを介して情報処理装置から画像形成装置に送信して印刷させる印刷処理システムであって、前記情報処理装置から発信された電子メールを受信する受信手段と、どのような印刷処理をするかを示す印刷設定を、電子メールのメールアドレスに対応付けて管理する管理手段と、前記受信手段により受信された電子メールの宛先のメールアドレスに対応する印刷設定に基づいて、当該電子メールに添付されているデータを印刷処理する印刷制御手段とを有している。
また、本発明に係る印刷処理システムは、データが添付された電子メールを受信する受信手段と、どのような印刷処理をするかを示す印刷設定を、電子メールのメールアドレスに対応付けて管理する管理手段と、前記受信手段により受信された電子メールの宛て先のメールアドレスに対応する印刷設定に基づいて、当該電子メールに添付されているデータを印刷処理する印刷制御手段とを有している。
また、本発明は、印刷対象のデータをネットワークを介して情報処理装置から画像形成装置に送信して印刷させる印刷処理システムの制御方法であって、どのような印刷処理をするかを示す印刷設定を、電子メールのメールアドレスに対応付けて管理しておき、前記情報処理装置から送信されてきた電子メールの宛先のメールアドレスに対応する印刷設定に基づいて、当該電子メールに添付されているデータを印刷処理するように構成されている。
また、本発明は、印刷対象のデータをネットワークを介して情報処理装置から画像形成装置に送信して印刷させる印刷処理システムの制御プログラムであって、どのような印刷処理をするかを示す印刷設定を、電子メールのメールアドレスに対応付けて管理しておき、前記情報処理装置から送信されてきた電子メールの宛先のメールアドレスに対応する印刷設定に基づいて、当該電子メールに添付されているデータを印刷処理する内容を有している。
また、本発明に係る記憶媒体は、上記制御プログラムに係るプログラムコードを保持している。
以上詳述したように、本発明によれば、印刷データを電子メールで送付することの利点を保ちつつ、印刷設定がより行いやすい印刷処理システム、その制御方法、制御プログラム、及び記憶媒体を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システムの概略構成を示すシステム構成図である。
図1において、101は第1のLAN(Local Area Network)、102はセグメントの異なるLAN同士を接続し、データパケットの中継やフィルタリングなどを行う第1のルータ、103はインターネット、104、105及び111はコンピュータ装置により構成された印刷クライアント、106はDNS(Domain Name System)サービス、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サービス、POP(Post Office Protocol)サービス等を提供する第1のサーバ装置、107は第1のLAN101とルータによって分離された第2のLAN、108は第2のルータ、109は第2のLAN107に接続された画像形成装置、110はDNS(Domain Name System)サービス、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サービス、POP(Post Office Protocol)サービス等を提供する第2のサーバ装置である。
各LAN101,107上には、この他にも、印刷クライアントとなり得る複数のコンピュータ装置、プリンタ装置、複写機、複合機等の画像形成装置、サーバコンピュータ装置、リピータやHUBなどのネットワークを構成するための中継装置、などが接続されていることが考えられるが、ここではそれらを図示省略している。
図2は、図1に示した画像形成装置109の制御系の構成を示すブロック図である。
図2において、201は画像形成装置109全体の制御を司るメインコントローラ部、202はオペレータが画像形成装置109を操作するための操作部である。
操作部202は、メインコントローラ部201と通信を行うためのI/O部203と、オペレータに情報を提供したり、仮想的なスイッチを表示したりするためのLCD部204と、LCD部204上に表示された仮想的なスイッチの操作を検知するためのタッチパネル部205と、オペレータが操作を行うために物理的に配置されたスイッチ部206とを有している。
207は印刷データやプログラムを記憶したり、データのキャッシュエリアとして利用されるHDD部、208は印刷画像を展開したり、加工するために用いられる画像メモリ部である。なお、HDD部207には、後述する図8,9,14,15のフローチャートに対応する制御プログラム(プログラムコード)、電子メール送受信用のソフトも記憶されている。
209は画像形成装置109の機能を拡張するために利用される拡張バス、210は拡張バス209を利用して画像形成装置109に追加されたNIC(Network Interface Card)部である。
このNIC部210は、第2のLAN107上を流れる通信パケットを監視し、画像形成装置109に関係のある情報のみを内部に取込むと共に、画像形成装置109で作成されたパケットを第2のLAN107へ送るための制御を行うLANコントローラ211と、電圧変換を行い、画像形成装置109と第2のLAN107との間で物理的な通信を実現するためのトランス部212とを有している。
213は印刷用紙に画像を印刷するための印刷部である。この印刷部213は、メインコントローラ部201から送られてくる画像データを、印刷用紙に印刷するのに適したデータに補正するために、ガンマ変換、エッジ強調、スムージングなどの処理を行う出力処理部214、出力処理後の画像データをレーザビーム駆動用の信号に変換するためのPWM部215、及びレーザビームに基づいて画像を形成すべくプリンタエンジン(図3参照)を制御するエンジン制御部216を有している。
217は印刷部213によって印刷処理がなされた印刷用紙を、画像形成装置109の外部に排出するための排紙部である、この排紙部217は、メインコントローラ部201と通信するためのI/O部218、排紙部217の制御を司るコントローラ部219、印刷用紙の搬送状態を監視するための用紙センサ部220、印刷用紙を給紙するための給紙モータを駆動する給紙モータ駆動部221、排紙トレイを駆動するためのトレイモータ駆動部222、及び印刷用紙の搬送方向を制御するための用紙パス制御部223を有している。
図3は、画像形成装置109の機械的な構成、すなわちプリンタエンジンの構成を示す断面図である。なお、図3は、画像形成装置109が電子写真方式のモノクロのプリンタエンジンを搭載している場合を示しているが、電子写真方式のカラーのプリンタエンジンを搭載している場合、或いは、インクジェット方式等、他の方式のプリンタエンジンを搭載している場合にも本発明を適用することが可能である。
図3において、5213はポリゴンミラーであり、レーザ発振器(図示省略)から入射されたレーザビームの進行方向を偏向させる。ポリゴンミラー5213により偏向されるレーザビームは、ミラー5214、5215、5216を経て感光ドラム5217へ照射され、感光ドラム5217が露光走査される。この露光走査により、感光ドラム5217上に静電潜像が形成される。
この静電潜像は、現像器5230から供給された黒色のトナーによりトナー像として現像され、このトナー像が印刷用紙に転写される。
すなわち、用紙カセット5234、5235、手差しトレイ5236の何れかから給紙された印刷用紙は、レジストローラ5237を経て、転写ベルト5238上に吸着されて搬送される。一方、感光ドラム5217には、給紙のタイミングと同期がとられて予めトナー像が形成されており、印刷用紙が転写ベルト5238上に吸着されて搬送される過程で、感光ドラム5217上のトナー像が印刷用紙に転写される。
トナー像が転写された印刷用紙は、転写ベルト5238から分離され、定着器5240によって、トナー像が印刷用紙に定着され、排出ローラ5242によって画像形成装置109の外へ排出される。
ただし、両面印刷が行われる場合は、印刷用紙は、排出ローラ5242の位置まで搬送された後、排出ローラ5242の回転方向の逆転、及びフラッパ5241の切換えによって再給紙搬送路へ導かれる。また、多重記録が行われる場合は、印刷用紙は、排出ローラ5242の位置まで搬送されることなくフラッパ5241を介して再給紙搬送路へ導かれる。
再給紙搬送路へ導かれた印刷用紙は、上述したタイミングでレジストローラ5237から給紙され、再び上記の画像形成処理が施される。
図4は、画像形成装置109に接続された排紙装置(排紙部217)の機械的な構成を示す断面図である。
図4において、5301はサンプルトレイ、5302はスタックトレイ、5308はブックレットトレイであり、図2に示したコントローラ部219の制御により、ジョブの種類や排出される印刷用紙の枚数に応じて、排紙先のトレイが切替えられる。
スタックトレイ5302では、排出される前の印刷用紙をジョブ毎に蓄えておき、排出する直前にステイプラ5305にてバインドすることが可能である。
また、印刷用紙がサンプルトレイ5301及びスタックトレイ5302に至るまでの経路には、印刷用紙をZ字状に折るためのZ折り機5304や、ファイリングのための孔開けを行うパンチャ5306が配備されており、ジョブの種類に応じてZ折り、又は孔開けが行われる。
また、インサータ5303は、中差し機能を行うために用いられ、中差し用の用紙は、このインサータ5303から給紙される。
さらに、サドルステッチャ5307は、ブックレット形式に紙を二つ折りにし、その真ん中をバインドするために使用する。このサドルステッチャ5307で処理された印刷用紙は、ブックレットトレイ5308へ排出される。
図1に示した印刷クライアント104,105及び111は、電子メール作成ソフト(メーラー)を搭載しており、印刷データとしての画像データを電子メールの添付ファイルにして画像形成装置109に送信することが可能である。なお、画像データのほかに、印刷を所望するテキストデータ、文書データ、表データなどが電子メールに添付されても良い。
図5は、メーラーのGUI画面を示している。
図5において、301はメーラーのウィンドウ画面、302は電子メールを送信するための送信ボタン、303は電子メールを受信するための受信ボタン、304は電子メールを新規に作成するための新規作成ボタン、305は画像データ等を収納したファイルを電子メールに添付するための添付ボタン、306は電子メールの宛先が記憶されたアドレス帳を参照するための宛先ボタン、307は電子メールの宛先を入力するための編集ボックス、308は電子メールの件名を入力するための編集ボックス、309は電子メールの本文を入力するためのテキストボックス、310は添付ファイルをグラフィカルに表示するためのウィンドウ、311は電子メールに添付されているファイルを示すアイコンとファイル名である。
次に、印刷クライアント104,105による電子メールの送信処理を、図6のフローチャートに基づいて説明する。
印刷クライアント104,105は、NIC(Network Interface Card)などにより第1のLAN101へ接続するための機能を持ったコンピュータ装置であり、印刷対象の画像データを記憶媒体等に保持している。
この状態で、オペレータは、印刷クライアント104,105を操作して、メーラーを起動して図5のGUI画面を表示させる(ステップS401)。次に、オペレータは、当該GUI画面上の新規作成ボタン304を押下して電子メールの新規作成をメーラーに指示する(ステップS402)。
次に、オペレータは、編集ボックス307へ宛先を入力すると共に、テキストボックス309に本文を入力する(ステップS403)。この宛先としては、画像形成装置109の電子メールアドレスを入力する。このような電子メールアドレスは、一般的にメーラーが所有するアドレス帳に登録されており、宛先ボタン306を押下することにより、図7に示したようなアドレス帳を呼び出し、マウス等を利用して選択することにより、簡単、かつ正確に入力することも可能である。
次に、オペレータは、添付ボタン305を押下して、印刷対象の画像データに係るファイルを添付ファイルとして指定する(ステップS404)。すなわち、メーラーは、添付ボタン305が押下されると、印刷クライアント104、105の記憶媒体に保存された画像データ等のファイル一覧を表示し、添付ファイルの指定を促すGUI画面(図示省略)を表示するので、オペレータは、一覧表示されたファイルの中から所望のファイルを選択することにより、添付ファイルを指定する。
なお、添付ファイル指定用のGUI画面上で複数の添付ファイルを指定することができる(ステップS405→ステップS404)。これら指定された添付ファイルは、アイコン311とファイル名によって、図5のウィンドウ310にグラフィカルに表示される。オペレータは、添付ファイルの指定を終了する場合は(ステップS405)、添付ファイル指定用のGUI画面上のOKボタンを押下することにより、当該GUI画面をクローズする。
オペレータは、添付ファイル指定用のGUI画面をクローズした後、図5の送信ボタン302を押下する。送信ボタン302が押下されると、メーラーは、電子メールの送信処理を開始する(ステップS406)。そして、メーラーは、電子メールの送信が全て終了したか否かを判別し(ステップS407)、送信が終了していなければステップS406に戻って送信処理を継続し、送信が終了した場合は、本処理を終了する。
こうして印刷クライアント104,105から送信された電子メールデータは、一旦、SMTPサービスを提供するサーバ装置106に取り込まれた後、SMTPサービス機能によって、メールの配信が行われる。この場合、サーバ装置106は、オペレータがステップS403で入力したメールアドレスに基づいて、DNSサービス機能によってドメインを特定することにより、電子メールデータを指定に係る宛先へ送信する。
本実施形態では、電子メールの宛先として画像形成装置109を指定したので、サーバ装置106から送信された電子メールデータは、ルータ102、インターネット103、ルータ108を経由して第2のLAN107に送信された後、画像形成装置109と同一ドメインに設置されたサーバ装置110で提供されているSMTPサービス機能によって、サーバ装置110内の画像形成装置109用のメールボックス内に取り込まれる。
なお、インターネット103に接続されるルータ102及びルータ108は、イントラネット内のコンピュータ装置が電子メールを利用可能にするため、SMTPのためのポート25番は開けておくことが一般的である。
従って、本実施形態のようにSMTPプロトコルを利用することにより、ルータ102,108を越えたドメインの外に存在する画像形成装置109に対して、印刷対象の画像データを電子メールの添付ファイルとして送信して印刷させることが可能となる。
次に、画像形成装置109による電子メールの受信・印刷処理を、図8のフローチャートに基づいて説明する。なお、このフローチャートは、図6の送信処理に対応するものである。
画像形成装置109のメインコントローラ201は、サーバ装置110に対して定期的にアクセスして、自己宛ての電子メールが届いているか否かを確認する(ステップS601)。すなわち、サーバ装置110はPOP(Post Office Protocol)サービス機能を有しているため、画像形成装置109のメインコントローラ201は、POPを使って、ユーザIDとユーザパスワードをサーバ装置110へ送信し、自己のメールボックスに電子メールが届いているか否かを確認する。
その結果、自己のメールボックスに電子メールが届いていれば、画像形成装置109のメインコントローラ201は、POPを用いて、第2のLAN107、NIC部210、拡張バス209を介して、サーバ装置110から電子メールデータを受信する(ステップS602)。
次に、画像形成装置109のメインコントローラ201は、自己宛ての全ての電子メールデータを受信し終えたか否かを判別する(ステップS603)。その結果、未だ受信が終了していない場合は、ステップS602に戻り、電子メールデータの受信を継続する。
一方、自己宛ての全ての電子メールデータを受信し終えた場合は、受信した電子メールデータを、ヘッダ部、本文部、添付ファイル部の3ブロックに分離する(ステップS604)。
すなわち、電子メールは、一般的に、MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)の規格に従ったメッセージフォーマットで構成されており、ファイルの添付が行われた電子メールデータは、Multipartタイプによって構成され、各々のブロックの境界には、Content−TypeフィールドのBoundaryパラメータによって境界を示すユニークな文字列が配置されるため、この文字列を検索することで、容易にヘッダ部と本文部と添付ファイル部とを分離することができる。
画像形成装置109のメインコントローラ201は、印刷部213を制御することにより、分離した添付ファイルに収納されている画像データを印刷処理する(ステップS605)。印刷処理では、当該画像データに基づく印刷を行う。
次に、上記ステップS605における印刷処理の詳細を、図9のフローチャートに基づいて説明する。
画像形成装置109のメインコントローラ201は、添付ファイルのファイル名の拡張子に基づいて、当該添付ファイルに収納されている画像データの画像フォーマットを特定する(ステップS801)。この画像フォーマットとしては、例えばPDF(Portable Document Format:米アドビシステムズ)、TIFF(Tagged Image File Format:米マイクロソフト&米アルダス)、JPEG(Joint Photographic Experts Group:ISO&ITU共同規格)、GIF(Graphics Interchange Format:米コンピュータサーブ)などのフォーマットが挙げられる。
次に、画像形成装置109のメインコントローラ201は、特定した画像フォーマットが、画像形成装置109で展開可能な既知の画像フォーマットであるか否かを判別する(ステップS802)。その結果、既知の画像フォーマットでない場合は、画像形成装置109のメインコントローラ201は、当該電子メールの送信者である印刷クライアント104,105に対し、エラーメッセージを記述した電子メールを返信して(ステップS803)、処理を終了する。このエラーメッセージとしては、画像形成装置109が処理不可能な画像フォーマットである旨を、電子メールの本文中に記載する。
一方、当該添付ファイルに収納されている画像データの画像フォーマットが既知の画像フォーマットである場合は、この段階では当該画像データは、当該画像フォーマットに係るデータの状態であり、この状態のままでは印刷データとして扱えないため、メインコントローラ201は、当該画像データをデコードした後に、RIP(Raster Image Processing)処理を行って、ラスタ画像データに変換する(ステップS804)。
次に、メインコントローラ201は、ラスタ画像データを、一旦、画像メモリ部208に展開し(ステップS805)、印刷部213の出力処理部214により、印刷に適したデータに補正するための出力処理として、ガンマ変換、エッジ強調、スムージングなどを実行させる(ステップS806)。
このようにして印刷に適したデータに変換された画像データは、PWM部215によってレーザ駆動信号に変換された後(ステップS807)、エンジン制御部216へ送られる。
エンジン制御部216は、このレーザ駆動信号に基づいて画像を印刷用紙に印刷すべく、プリンタエンジンを制御する(ステップS808)。そして、エンジン制御部216は、画像データが印刷された印刷用紙を排紙装置に搬送し、排紙装置の排紙部217に制御権を渡して排紙処理を実行させる(ステップS809)。
なお、排紙部217では、コントローラ部219が、I/O部5518を介してメインコントローラ201と通信することによって、各種の排紙処理に係る次のような制御を行っている。すなわち、コントローラ部219は、用紙センサ部220により印刷用紙の流れを監視しながら、給紙モータ駆動部221、用紙パス制御部223を制御して印刷用紙を排紙装置のモードに応じた方向に搬送させ、トレイモータ駆動部222を制御することにより、排紙装置のモードに応じた排紙トレイに印刷用紙を排紙させている。
次に、印刷設定がより行いやすい画像形成装置について説明する。以下では、画像形成装置は複数のメールアドレスを有しており、それぞれのメールアドレスには異なる印刷設定を対応させておくことができる。例えば、メールアドレス「AAA@ccc.jp」宛ての電子メールに添付された画像データは両面で印刷され、メールアドレス「BBB@ccc.jp」宛ての電子メールに添付された画像データはA3用紙に印刷される。
以下、上記のように電子メールを受信・印刷する場合の画像形成装置109の処理を、図14のフローチャートに基づいて説明する。
画像形成装置109のメインコントローラ201は、サーバ装置110に対して定期的にアクセスして、自己宛ての電子メールが届いているか否かを確認する(ステップS1301)。すなわち、サーバ装置110はPOP(Post Office Protocol)サービス機能を有しているため、画像形成装置109のメインコントローラ201は、POPを使って、ユーザIDとユーザパスワードをサーバ装置110へ送信し、自己のメールボックスに電子メールが届いているか否かを確認する。ここでは、画像形成装置109は複数のメールアドレスを有しているため、それぞれのメールアドレスに対応するユーザIDとユーザパスワードとをサーバ装置110へ送信して、複数のメールアドレスのそれぞれについて電子メールが届いているかを否かを確認する。
その結果、自己のメールボックス(自己のメールアドレスに対応するメールボックス)に電子メールが届いていれば、画像形成装置109のメインコントローラ201は、POPを用いて、第2のLAN107、NIC部210、拡張バス209を介して、サーバ装置110から電子メールデータを受信する(ステップS1302)。
次に、画像形成装置109のメインコントローラ201は、1つのメールアドレスに係る全ての電子メールデータの受信が完了したか否かを判別する(ステップS1303)。その結果、受信が完了していない場合は、ステップS1302に戻り、当該メールアドレスに係る電子メールデータの受信を継続する。
一方、1つのメールアドレスに係る全ての電子メールデータの受信が完了している場合は、画像形成装置109のメインコントローラ201は、全てのメールアドレスに係る電子メールデータの受信が完了したか否かを判別する(ステップS1304)。その結果、受信が完了していないメールアドレスがある場合は、ステップS1302に戻り、他のメールアドレスに係る電子メールデータの受信を継続する。
一方、全てのメールアドレスに係る電子メールデータの受信が完了している場合は、受信した各電子メールデータを、ヘッダ部、本文部、添付ファイル部の3ブロックに分離する(ステップS1305)。
次に、画像形成装置109のメインコントローラ201は、分離した添付ファイルに収納されている画像データを、図9のフローチャートに従って印刷処理する(ステップS1306)。なお、ここでは、複数のメールアドレスのそれぞれごとに、画像データを、メールアドレスに対応する印刷設定に従って印刷処理する。例えば、「AAA@ccc.jp」宛ての電子メールに添付された画像データは、両面で印刷するよう印刷部213を制御する。
次に、画像形成装置109のメインコントローラ201は、全てのメールアドレスに係る電子メールデータの印刷が完了したか否かを判別する(ステップS1307)。その結果、印刷が完了していない場合は、ステップS1306に戻り、印刷処理を続行し、印刷が完了している場合は、電子メールの受信・印刷処理を終了する。
次に、複数のメールアドレスのそれぞれに印刷設定を対応付ける方法を図15、図16に基づいて説明する。
図16は、複数のメールアドレスのそれぞれに印刷設定を対応付けるためのソフトウェアプログラムの画面を示している。ここで入力された内容は、HDD部207またはその他のメモリに登録され、画像形成装置によって管理される。ユーザは、このソフトウェアプログラムを操作して、電子メールを受信するPOPサーバ(本実施形態では、サーバ110)の名称と、このPOPサーバから定期的に電子メールを受信するためのPOPコマンドの発行間隔を、図16のGUI画面上で入力する(ステップS1401)。図14のフローチャートが示す処理は、この発行間隔で実行される。
次に、ユーザは、図16のGUI画面上でアカウント数(メールアドレス数)を指定する(ステップS1402)。すると、ソフトウェアプログラムはPOPアカウント名とパスワード、割当機能を入力するための入力ボックスを、入力されたアカウント数に対応する数だけ表示するので(ステップS1403)、ユーザは、表示された各入力ボックスにPOPアカウント名とパスワードと割当機能を入力する(ステップS1404)。なお、メールアドレスは、POPアカウント名とサーバ名とに基づいて作成される。
なお、割当機能は、電子メールの送信先の画像形成装置109での印刷処理形態を指定するもの(印刷設定)であり、表示された選択候補の中から選択することができる。
図11は、画像形成装置109がサポートしている割当機能の種類を示している。
図11に示したmonochromeは、白黒印刷を指示するコマンドである。draftは、ドラフトモード印刷を指示するコマンドである。copies(n)は、部数を変換するコマンドであり、引数として部数を指定することができる。resolution(xxx)は、解像度を変換するコマンドであり、引数として解像度を指定することができる。auto_crは、line feedにcarriage returnを付加して印刷するように指示するコマンドである。
wideA4は、A4紙サイズの横方向の文字数を増やして印刷するように指示するコマンドである。overrideは、LTR(レターサイズ)とA4紙サイズの変更要求をしない旨を示すコマンドである。manualは、手差しトレイから給紙するように指示するコマンドである。jam_recoveryは、ジャムが発生した場合にリカバリを行うように指示するコマンドである。
refineは、スムージング処理を行うように指示するコマンドである。banner(x)は、バナーページを出力するように指示するコマンドであり、引数としてバナー文字列を指定することができる。outline(sss)は、アウトライン出力を指示するコマンドであり、引数として文字列を指定することができる。
また、図16のGUI画面では、1つのアカウントに対して1つの割当機能だけが対応しているが、1つのアカウントに対して複数の割当機能を対応させることも可能である。
ユーザは、入力が終了すると、図16のGUI画面上のOKボタンを押下して、POPアカウント設定処理を終了し(ステップS1405)、他の画像形成装置の使用に対するPOPアカウント設定を行う場合は、ステップS1401に戻り、他の画像形成装置の使用に関する同様の設定処理を行う。
なお、上記の説明は、POPサーバを介して画像形成装置が電子メールを受信する場合であったが、SMTPサーバを介して電子メールを受信する場合にも本発明を適用することができる。この場合には、SMTPサーバ名、再送回数、再送間隔等を設定することとなる。
上記では、画像形成装置が有するメールアドレスに印刷設定を対応付けておくことで、印刷設定の指定を不要にした。しかし、電子メールの本文部による印刷設定の指定と併用することも可能である。例えば、ユーザは、ほとんど変更しない或いは全く変更しない印刷設定に関しては、電子メールの本文部中で指定して、よく変更する印刷設定に関しては、メールアドレスを選択することで印刷設定を指定することができる。この場合には、電子メールの本文は常に保存しておき、保存した本文を流用するのが便利である。
以下、印刷設定の指定がある電子メールの送信処理を、図10のフローチャートに基づいて説明する。
印刷クライアント111は、NIC(Network Interface Card)などにより第1のLAN101へ接続するための機能を持ったコンピュータ装置である。
オペレータは、印刷クライアント111を操作して、メーラーを起動して図5のGUI画面を表示させる(ステップS1201)。次に、オペレータは、当該GUI画面上の新規作成ボタン304を押下して電子メールの新規作成をメーラーに指示する(ステップS1202)。
次に、オペレータは、編集ボックス307に宛先を入力する(ステップS1203)。この宛先としては、画像形成装置109の電子メールアドレスであって、所望の印刷設定に対応する電子メールアドレスを入力する。この場合、宛先ボタン306を用いることにより、図7に示したようなアドレス帳を呼び出して宛先を入力することも可能である。
次に、オペレータは、添付ボタン305を押下して、印刷対象の画像データに係るファイルを添付ファイルとして指定する(ステップS1204)。すなわち、メーラーは、添付ボタン305が押下されると、印刷クライアント111の記憶媒体に保存された画像データ等のファイル一覧を表示し、添付ファイルの指定を促すGUI画面(図示省略)を表示するので、オペレータは、一覧表示されたファイルの中から所望のファイルを選択することにより、添付ファイルを指定する。
なお、添付ファイル指定用のGUI画面上で複数の添付ファイルを指定することができる(ステップS1205→ステップS1204)。これら指定された添付ファイルは、アイコン311とファイル名によって、図5のウィンドウ310にグラフィカルに表示される。オペレータは、添付ファイルの指定を終了する場合は(ステップS1205)、添付ファイル指定用のGUI画面上のOKボタンを押下して当該GUI画面をクローズする。
オペレータは、添付ファイル指定用のGUI画面をクローズした後、電子メールの本文を図5のテキストボックス309に入力する(ステップS1206)。この本文には、添付ファイルに収納された画像データを画像形成装置109で印刷するための印刷制御コマンドを記載することができる。この印刷制御コマンドの一例は、図11に示す。
図12は、その印刷形態を指示する印刷制御コマンドの記述例を示している。印刷制御コマンドは、電子メールの本文部において、図12に示したように1行に1つのコマンドを記述する。
また、電子メールに複数のファイルを添付した場合は、図13に示したように、各添付ファイル内の画像データに対して、個別に印刷形態を指示することも可能である。図13の印刷制御コマンドは、FORコマンドとEND_FORコマンドで括られたコマンド群が、FORコマンドで指定された1つの添付ファイル(ドキュメント)に係るコマンドに対応している。
なお、オペレータの便宜を考慮して、画像形成装置109がサポートしている印刷制御コマンドの一覧を、印刷クライアント111に表示できるようにするのが好ましい。この場合、第2のLAN107上に複数の各画像形成装置が接続され、これら各画像形成装置が互いに異なる印刷制御コマンドをサポートするように構成されている場合は、例えば、オペレータが電子メールの宛先として指定した画像形成装置に係る印刷制御コマンドを選択的に表示できるようにすると便利である。
次に、オペレータは、送信ボタン302を押下する。送信ボタン302が押下されると、メーラーは、電子メールの送信処理を開始する(ステップS1207)。そして、メーラーは、電子メールの送信が全て終了したか否かを判別し(ステップS1208)、送信が終了していなければ、ステップS1207に戻って送信処理を継続し、送信が終了した場合は、送信処理を終了する。
こうして、印刷クライアント111から送信された電子メールデータは、一旦、SMTPサービスを提供するサーバ装置106に取り込まれた後、SMTPサービス機能によって、メールの配信が行われる。この場合、サーバ装置106は、オペレータがステップS1203で入力したメールアドレスに基づいて、DNSサービス機能によってドメインを特定することにより、電子メールデータを指定に係る宛先へ送信する。
本実施形態では、電子メールの宛先として画像形成装置109を指定したので、サーバ装置106から送信された電子メールデータは、ルータ102、インターネット103、ルータ108を経由して第2のLAN107に送信された後、画像形成装置109と同一ドメインに設置されたサーバ装置110で提供されているSMTPサービス機能によって、サーバ装置110内の画像形成装置109用のメールボックス内に取り込まれる。
つぎに、画像形成装置109は、図14のフローチャートが示す処理を実行する。なお、S1306では、電子メールの本文部に記載された印刷制御コマンドと、宛て先として指定されたメールアドレスに対応する印刷設定とに基づいて印刷処理を実行する。
画像形成装置109は、印刷制御コマンドによる印刷設定の指定もサポートしているので、印刷対象の画像データを電子メールの添付ファイルとして画像形成装置109に送信して所望の形態で印刷させたい場合は、画像形成装置109がサポートしている図11に示したような印刷制御コマンドを用いて所望の印刷形態を指示すればよい。
以上説明したように、本実施形態では、印刷クライアント111(情報処理装置)は、印刷対象のデータを電子メールに添付すると共に、電子メールの本文部に印刷制御コマンドを記載してSMTPプロトコルで画像形成装置109に送信し、画像形成装置109は、本文部に記載された印刷制御コマンドに従って添付に係るデータを印刷している。
この場合、印刷クライアント111と画像形成装置109がルータ102,108によって分離され、異なるイントラネット101,107に接続されていたとしても、ルータ102,108は、通常、SMTPプロトコル用のポートは開けているので、画像形成装置109は、印刷クライアント111からデータを受信して印刷することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、例えば、図12、図13に示したような印刷制御コマンドを電子メールの本文部に記載するだけでなく、印刷対象のデータをPDLデータに変換し、そのPDLデータの中に例えば上記印刷制御コマンドとは別の制御を行うための印刷制御データを埋め込むことも可能である。
また、図11に示した印刷制御コマンド以外の例えば印刷用紙の給紙元を指定するコマンド、排紙先を指定するコマンド、印刷時の解像度を指定するコマンド、片面印刷/両面印刷を指定するコマンド、印刷時の倍率を指定するコマンド、ページレイアウトを指定するコマンド、ウォーターマークや透かし文字等を指定するコマンド、Z字折りを指定するコマンド、製本印刷を指定するコマンド等を使用することも可能である。
さらに、本発明の目的は、上記実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図6,8,9,10,14,15に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の実施形態に係る画像形成システムの概略構成を示すシステム構成図である。 図1に示した画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 上記画像形成装置の機械的な構成を示す断面図である。 上記画像形成装置に接続された排紙装置の機械的な構成を示す断面図である。 図1に示した印刷クライアントに搭載されたメーラーのGUI画面を示す図である。 上記印刷クライアントによる電子メールの送信処理を示すフローチャートである。 電子メールを送信する際に利用されるアドレス帳に係るGUI画面を示す図である。 上記画像形成装置による電子メールの受信・印刷処理を示すフローチャートである(図6に対応)。 図8のフローチャート中の受信処理を詳細に示すフローチャートである。 図1に示した印刷クライアントによる電子メールの送信処理を示すフローチャートである。 上記画像形成装置がサポートしている印刷制御コマンドを示す図である。 電子メールの本文部に記述する印刷制御コマンドを例示する図である(添付ファイルが1つの場合)。 電子メールの本文部に記述する印刷制御コマンドを例示する図である(添付ファイルが2つの場合)。 上記画像形成装置による電子メールの受信・印刷処理を示すフローチャートである(図10に対応)。 上記画像形成装置に電子メール受信用のPOPアカウントを設定する処理を示すフローチャートである。 上記POPアカウント設定用のGUI画面例を示す図である。 従来の画像形成システムを示すシステム構成図である。 従来のプリンタドライバの印刷制御画面例を示す図である。
符号の説明
101…第1のLAN
102…第1のルータ
103…インターネット
104,105…印刷クライアント(情報処理装置)
106,110…サーバ装置
107…第2のLAN
108…第2のルータ
109…画像形成装置
111…印刷クライアント(情報処理装置)
201…メインコントローラ部
202…操作部
207…HDD部
208…画像メモリ部
210…NIC(Network Interface Card)部
213…印刷部
217…排紙部
301…メーラーのウィンドウ画面
302…送信ボタン
303…受信ボタン
304…新規作成ボタン
305…添付ボタン
306…宛先ボタン
307…電子メールの宛先を入力するための編集ボックス
308…電子メールの件名を入力するための編集ボックス
309…電子メールの本文部を入力するためのテキストボックス

Claims (10)

  1. 印刷対象のデータをネットワークを介して情報処理装置から画像形成装置に送信して印刷させる印刷処理システムであって、
    前記情報処理装置から発信された電子メールを受信する受信手段と、
    どのような印刷処理をするかを示す印刷設定を、電子メールのメールアドレスに対応付けて管理する管理手段と、
    前記受信手段により受信された電子メールの宛先のメールアドレスに対応する印刷設定に基づいて、当該電子メールに添付されているデータを印刷処理する印刷制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷処理システム。
  2. データが添付された電子メールを受信する受信手段と、
    どのような印刷処理をするかを示す印刷設定を、電子メールのメールアドレスに対応付けて管理する管理手段と、
    前記受信手段により受信された電子メールの宛て先のメールアドレスに対応する印刷設定に基づいて、当該電子メールに添付されているデータを印刷処理する印刷制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷処理システム。
  3. 前記電子メールを発信する情報処理装置と前記印刷処理システムとは、それぞれ異なるイントラネットに接続され、前記情報処理装置は、ルータ、及び前記ネットワークを介して前記電子メールを前記印刷処理システムのメールアドレス宛てに発信することを特徴とする請求項2に記載の印刷処理システム。
  4. 添付ファイル内のデータのフォーマットが当該印刷処理システムで処理し得るフォーマットであるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により当該印刷処理システムで処理し得ないフォーマットであると判定された場合に当該電子メールを発信した情報処理装置に電子メールでエラーメッセージを返信する返信手段とを有することを特徴とする請求項2又は3に記載の印刷処理システム。
  5. 前記受信手段により受信された電子メールを本文部と添付ファイル部とに分離する分離手段と、分離された電子メールの本文部を解析して印刷制御コマンドを抽出する抽出手段とを有し、前記印刷制御手段は、抽出された印刷制御コマンドに基づいて前記添付ファイル部内のデータを印刷処理することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の印刷処理システム。
  6. 前記管理手段は、前記印刷設定を、複数のメールアドレスのそれぞれに対応付けて管理し、前記受信手段は、前記複数のメールアドレスのそれぞれを宛先とする電子メールを受信することを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の印刷処理システム。
  7. 前記受信手段は、メールアドレスに対応する識別子とパスワードとを電子メールを管理するサーバに送信して、当該サーバから電子メールを受信することを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の印刷処理システム。
  8. 印刷対象のデータをネットワークを介して情報処理装置から画像形成装置に送信して印刷させる印刷処理システムの制御方法であって、
    どのような印刷処理をするかを示す印刷設定を、電子メールのメールアドレスに対応付けて管理しておき、前記情報処理装置から送信されてきた電子メールの宛先のメールアドレスに対応する印刷設定に基づいて、当該電子メールに添付されているデータを印刷処理することを特徴とする印刷処理システムの制御方法。
  9. 印刷対象のデータをネットワークを介して情報処理装置から画像形成装置に送信して印刷させる印刷処理システムの制御プログラムであって、どのような印刷処理をするかを示す印刷設定を、電子メールのメールアドレスに対応付けて管理しておき、前記情報処理装置から送信されてきた電子メールの宛先のメールアドレスに対応する印刷設定に基づいて、当該電子メールに添付されているデータを印刷処理する内容を有することを特徴とする制御プログラム。
  10. 請求項9に記載の制御プログラムに係るプログラムコードを保持する記憶媒体。
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