JP2005115330A - 単層型電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ - Google Patents

単層型電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP2005115330A
JP2005115330A JP2004147112A JP2004147112A JP2005115330A JP 2005115330 A JP2005115330 A JP 2005115330A JP 2004147112 A JP2004147112 A JP 2004147112A JP 2004147112 A JP2004147112 A JP 2004147112A JP 2005115330 A JP2005115330 A JP 2005115330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
substituted
unsubstituted
represent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004147112A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuko Komai
夕子 駒井
Masayuki Shiyoji
正幸 所司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004147112A priority Critical patent/JP2005115330A/ja
Priority to US10/943,262 priority patent/US7309552B2/en
Priority to EP04022233A priority patent/EP1521125B1/en
Publication of JP2005115330A publication Critical patent/JP2005115330A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Abstract

【課題】帯電性、感度が良好で、かつ、耐光性、耐久性に優れ、複写プロセスを繰り返しても静電特性の安定性に富んだ単層型電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】導電性支持体上に直接又は中間層を介して単層の感光層を設けてなる単層型電子写真感光体において、感光層に、アゾ化合物の中心骨格として特定構造のジベンゾ[a,c]フェナジン系骨格を有し、特定構造の新規カップラー残基を有するアゾ化合物と、高分子電荷輸送物資とを含有する単層型電子写真感光体。新規カップラー残基としては、例えば、下記一般式(5)があげられる。
Figure 2005115330

(一般式(5)中、Aは置換または無置換の芳香族炭化水素基、置換または無置換の複素環基、mは1〜6の整数を示す。)
【選択図】なし

Description

本発明は特定構造の新規なアゾ化合物を含有する単層型電子写真用感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジに関する。
従来、電子写真方式において使用される感光体の光導電体としては、大きく分けて種々の無機及び有機光導電体が知られている。ここにいう「電子写真方式」とは、一般に、光導電性の感光体をまず暗所で、例えば、コロナ放電によって帯電させ、次いで像露光し、露光部のみの電荷を選択的に逸散させて静電潜像を得、この潜像部を染料、顔料などの着色剤と高分子材料などで構成されるトナーで現像し、可視化して画像を形成するようにした、いわゆるカールソンプロセスと呼ばれる画像形成プロセスである。有機の光導電体を用いた感光体は無機光導電体に比べ、感光波長域の自由度、成膜性、可撓性、膜の透明性、量産性、毒性やコスト面等において利点を持つため、有機材料を用いた感光体の開発が積極的になされ、実用に供されている。
実用化された感光体のほとんどは、電荷発生機能を有する層(CGL)と電荷輸送機能を有する層(CTL)とからなる積層型の構成であり、もっぱら負帯電プロセスに用いられている。その理由は(1)積層型では機械的強度に富み、膜厚の設計が可能なCTLを表面層に配置することでプロセスに供された状態で十分な機械的耐久性を感光体に保持させることが可能となるからである。また、(2)高速複写プロセスにおいても支障のない程度の高い電荷移動度を示す有機材料は現在のところほとんど正孔移動の性質を示すドナー性化合物に限られているため、ドナー性化合物で形成されたCTLを表面側に配置した感光体となり、その帯電極性は負帯電となるためである。しかしながら、このような機能分離構造は新たな問題を生じている。
その1つ目は感光体の負帯電に由来するものである。電子写真プロセスにおける信頼性の高い帯電方式はコロナ帯電、或いは接触帯電によるものであり、ほとんどの複写機、プリンターにはこの方式が採用されている。だが周知のごとく、正極性と比較して負極性の帯電は不安定である。また、負極性のコロナ帯電は化学的損傷を引き起こす物質であるオゾン、及びNOxの発生をより多く伴うため、環境問題、或いは感光体の損傷の点で問題を有している。また、接触帯電では、オゾン、NOxの発生量は非常に少ないが、感光体に近接する帯電方式のため、感光体に多大の損傷を与える問題を有している。
2つ目は、感光体の積層構造に由来するものである。有機材料を用いた感光体の製造では、真空蒸着法よりも安価な溶液塗布法を用いることが可能であるが、このような積層タイプの感光体を製造するためには少なくとも2回の塗布操作、通常は感光体の帯電性確保のため導電性支持体上(導電性支持体と感光層との間)に中間層を設けてあるため3回の塗布操作が必要であり、これら複数回の塗布操作は感光体のコストアップにつながる。さらに、感度及び耐久性のバランスを保ち、かつ、良好な画像を得るために、CGLの厚さをサブミクロンの範囲で管理することも製造コストをいっそう引き上げる要因となっている。
こうした問題を考慮すると、有機材料を用いた感光体としては、正帯電プロセスでの使用が可能な単層型構成が望ましい事が理解できる。さらに、該感光体がそのまま、あるいは若干の変更で負帯電プロセスに用いことが可能であれば、安価で使用環境の自由度が高い利点を有する感光体を創製することが出来る事も理解される。
従来、単層型の感光体としては、(i)ポリビニルカルバゾールとトリニトロフルオレノンとからなる電荷移動錯体感光体(特許文献1参照。)、(ii)チアピリリウム染料とポリカーボネートからなる共晶錯体(非特許文献1参照。)、(iii)ペリレン系顔料及びヒドラゾン化合物が樹脂中に分散された感光体(特許文献2参照。)がある。このうち、(i)(ii)は感光体の感度が低い上、静電的、機械的耐久性は低く、繰り返し使用の点で問題があった。(iii)は感光体の感度が低いため、高速の複写プロセスには不適な欠点を伴っていた。さらに、実用化されている積層型感光体の成分を単に分散した系は、帯電電位、感度が低く、特に、耐光性や静電的、機械的耐久性が低いため、繰り返しの使用で静電特性が大きく変動する欠点があった。
このように、単層型感光体においては高感度で高耐久な有機材料の開発が課題となっており、特に電荷発生物質においては、積層型感光体と異なり電荷の発生点が感光層の表面側にあるため、積層型感光体に用いられる以上の耐光性、耐久性が要求される。
米国特許第3489237号明細書 特開平2−37354号公報 J.Appl.Phys.,49,5555(1978)
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、帯電性、感度が良好で、かつ、耐光性、耐久性に優れ、複写プロセスを繰り返しても静電特性の安定性に富んだ単層型電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定構造の新規カップラー残基を有するアゾ化合物と高分子電荷輸送物質とを用いた単層型電子写真感光体が、上記目的に対して有効であることを見出した。更に鋭意研究を重ねた結果、アゾ化合物の中心骨格が特定構造のジベンゾ[a,c]フェナジン系骨格である場合に、本発明中の特定構造の新規カップラー残基を有するアゾ化合物が極めて高感度で、かつ優れた耐久性を有することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は以下のことを特徴とする。
1.本発明は、導電性支持体上に直接又は中間層を介して単層の感光層を設けてなる単層型電子写真感光体において、感光層に一般式(1)で示され、該Cp、Cpの少なくとも1つは一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)より選ばれたカップラー残基であるアゾ化合物と高分子電荷輸送物質とを含有する単層型電子写真感光体である。
Figure 2005115330
(一般式(1)中、r、rは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基を、Cp、Cpはカップラー残基を示す。一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)中、R、R、R、及びRは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基を示す。ただし、RとRは互いに置換または無置換のアルキレン基による環或いは芳香環を形成しても良い。Xは水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換の芳香族炭化水素基、置換または無置換の複素環基、置換または無置換のアミノ基を、Yは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換の芳香族性を有する2価の有機残基、置換または無置換の複素環芳香族性を有する2価の有機残基、−CO−Z−で示されるカルボニル基含有2価の有機残基(ただし、Zは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換の芳香族性を有する2価の有機残基、置換または無置換の複素環芳香族性を有する2価の有機残基を示す)を示す。)
2.前記一般式(1)のアゾ化合物において、前記Cp、Cpの少なくとも1つは一般式(5)で示されるカップラー残基であることを特徴とする。
Figure 2005115330
(一般式(5)中、A1は置換または無置換の芳香族炭化水素基、置換または無置換の複素環基、mは1〜6の整数を示す。)
3.前記一般式(1)のアゾ化合物において、前記Cp、Cpの少なくとも1つは一般式(6)あるいは一般式(7)で示されるカップラー残基であることを特徴とする。
Figure 2005115330
(一般式(6)、一般式(7)中、Yは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換の芳香族性を有する2価の有機残基、置換または無置換の複素環芳香族性を有する2価の有機残基、−CO−Z−で示されるカルボニル基含有2価の有機残基(ただし、Zは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換の芳香族性を有する2価の有機残基、置換または無置換の複素環芳香族性を有する2価の有機残基を示す)を示す。)
4.前記一般式(1)のアゾ化合物において、前記Cp、Cpの少なくとも1つは一般式(8)で示されるカップラー残基であることを特徴とする。
Figure 2005115330
(一般式(8)中、Z1は炭化水素環またはその置換体、複素環基またはその置換体を表し、R14は水素原子、アルキル基またはその置換体、フェニル基またはその置換体を表し、Yは炭化水素環基またはその置換体、複素環基またはその置換体を表す。)
5.前記一般式(1)のアゾ化合物において、前記Cp、Cpの少なくとも1つは一般式(9)、または一般式(10)で示されるカップラー残基であることを特徴とする。
Figure 2005115330
(一般式(9)、(10)中、y2は芳香族炭化水素の2価基または窒素原子を環内に含む複素環の2価基を表わす。これらの環は置換または無置換でもよい。)
6.前記高分子電荷輸送物質が、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテルの少なくともいずれか1つの重合体であることを特徴とする。
7.前記高分子電荷輸送物質が、トリアリールアミン構造を有する高分子化合物であることを特徴とする。
8.前記高分子電荷輸送物質が、トリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする。
9.前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(1D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする。
Figure 2005115330
{一般式(1D)中、R’、R’、R’は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基またはハロゲン原子を表し、R’は水素原子または置換もしくは無置換のアルキル基を表す。R、Rは置換もしくは無置換のアリール基を表す。o、p、qは、それぞれ独立して0〜4の整数を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
Figure 2005115330
〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
Figure 2005115330
(一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
10.前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(2D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする。
Figure 2005115330
{一般式(2D)中、R、Rは置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar、Ar、Arは同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
Figure 2005115330
〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
Figure 2005115330
(一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
11.前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(3D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする。
Figure 2005115330
{一般式(3D)中、R、Rは置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar、Ar、Arは同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
Figure 2005115330
〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
Figure 2005115330
(一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
12.前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(4D)で表されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする。
Figure 2005115330
{一般式(4D)中、R、Rは置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar、Ar、Arは同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。rは1〜5の整数を表す。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
Figure 2005115330
〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
Figure 2005115330
(一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
13.前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(5D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする。
Figure 2005115330
{一般式(5D)中、R、R10は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar10、Ar11、Ar12は同一または異なるアリレン基を表す。X、Xは置換もしくは無置換のエチレン基または置換もしくは無置換のビニレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
Figure 2005115330
〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
Figure 2005115330
(一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
14.前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(6D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする。
Figure 2005115330
{一般式(6D)中、R11、R12、R13、R14は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar13、Ar14、Ar15、Ar16は同一または異なるアリレン基を表す。Y、Y、Yは単結合、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のシクロアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレンエーテル基、酸素原子、硫黄原子またはビニレン基を表し、同一であっても異なっていても良い。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
Figure 2005115330
〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
Figure 2005115330
(一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
15.前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(7D)で表されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする。
Figure 2005115330
{一般式(7D)中、R15、R16は水素原子、置換もしくは無置換のアリール基を表し、R15とR16は環を形成していても良い。Ar17、Ar18、Ar19は同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
Figure 2005115330
〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
Figure 2005115330
(一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
16.前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(8D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする。
Figure 2005115330
{一般式(8D)中、R17は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar20、Ar21、Ar22、Ar23は同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
Figure 2005115330
〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
Figure 2005115330
(一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
17.前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(9D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートである。
Figure 2005115330
{一般式(9D)中、R18、R19、R20、R21は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar28は同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
Figure 2005115330
〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
Figure 2005115330
(一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
18.前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(10D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする。
Figure 2005115330
{一般式(10D)中、R22、R23は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar29、Ar30、Ar31は同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
Figure 2005115330
〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
Figure 2005115330
(一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
19.前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(11D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする。
Figure 2005115330
{一般式(11D)中、Ar32、Ar33、Ar35およびAr36は置換もしくは無置換のアリレン基を表し、Ar34は置換もしくは無置換のアリール基を表す。Zはアリレン基または−Ar37−Za−Ar37−を表し、Ar37は置換もしくは無置換のアリレン基を表す。ZaはO、Sまたはアルキレン基を表す。RおよびR’は直鎖又は分岐鎖のアルキレン基または−O−を表す。hは0または1を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは置換または無置換の脂肪族2価基、置換または無置換の環状脂肪族2価基、置換または無置換の芳香族2価基、またはこれらを連結してできる2価基、または下記一般式(A’)、一般式(F)、一般式(G)で表される2価基を表す。
Figure 2005115330
〔一般式(A’)、一般式(F)、一般式(G)中、R24、R25、R55、R56は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基またはハロゲン原子を表す。l、mはそれぞれ独立して0〜4の整数、s、tはそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。R24、R25、R55、R56がそれぞれに複数個存在する時は同一でも異なっていても良い。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、炭素原子数1〜10のアルキレン基と1つ以上の酸素原子及び硫黄原子から構成される2価基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−COO−、−CO−O−Z−O−CO−、−CO−Z−CO−(式中Z、Zは置換もしくは無置換の脂肪族2価基、または置換もしくは無置換のアリレン基を表す)、または下記一般式(B)、一般式(H)〜(N)を表す。
Figure 2005115330
(一般式(B)、一般式(H)〜(N)中、R26、R27はそれぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。R57、R58、R64はハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。R59、R60、R61、R62、R63はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。R58とR59は結合して炭素数5〜12の炭素環を形成しても良い。R65とR66は端結合または炭素数1〜4のアルキレン基を表す。aは1〜20の整数、bは1〜2000の整数、uとwは0〜4の整数、vは1または2を表す。R26、R27、R57、R64がそれぞれに複数個存在する時は同一でも異なっていても良い。)〕}
20.前記感光層は、さらに、アクセプター性化合物を含有することを特徴とする。
21.前記アクセプター性化合物が一般式(11)で示される2,3−ジフェニルインデン化合物であることを特徴とする。
Figure 2005115330
(一般式(11)中、Q、Q、Q、Qは水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、シアノ基、またはニトロ基を表し、QおよびQは水素原子置換もしくは無置換のアリール基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、またはアリールオキシカルボニル基を表す。)
22.前記感光層は、さらに、フェノール化合物を含有することを特徴とする。
23.前記フェノール化合物が一般式(12)で示されるフェノール化合物であることを特徴とする。
Figure 2005115330
(一般式(12)中、E1〜E8は水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルコキシカルボニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアルコキシ基を表す。)
24.また、本発明の電子写真方法は、前記いずれかの単層型電子写真感光体を用い、帯電、像露光、現像、及び転写を行うことを特徴とする。
25.また、本発明の電子写真装置は、前記いずれかの単層型電子写真感光体を有すると共に、帯電手段、像露光手段、現像手段、及び転写手段を備えたことを特徴とする。
26.さらに、本発明のプロセスカートリッジは、前記いずれかの単層型電子写真感光体と、帯電手段、像露光手段、現像手段、転写手段、及びクリーニング手段から選ばれる少なくとも1つの手段とを一体的に形成し、電子写真装置本体に脱着自在としたことを特徴とする。
本発明によれば、帯電性、感度が良好で、かつ耐久性に優れ、複写プロセスを繰り返しても静電特性の安定性に富んだ単層型電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジを提供することが可能となる。
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
本発明のアゾ化合物について詳しく説明する。
まず、本発明のアゾ化合物のアゾ骨格であるジベンゾ[a,c]フェナジン系骨格について詳しく説明する。
一般式(1)、r、rは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジフェニルアミノ基などのアミノ基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、置換基を有してもよいベンゾイル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいフェノキシカルボニル基、置換基を有しても良いアリール基などを示す。
ジベンゾ[a,c]フェナジン系骨格はアゾ化合物の製造原料の1つであるジアゾニウム塩化合物の中心骨格に対応しており、そのジアゾニウム塩化合物(一般式(11))は公知の方法、例えば、特公平7−2725号公報に開示されている方法に従い、相当する2,7−ジアミノジベンゾ[a,c]フェナジン化合物をジアゾ化して製造することができる。
Figure 2005115330
以下、表1に本発明のアゾ化合物のアゾ骨格であるジベンゾ[a,c]フェナジン系骨格の例をジアゾニウム塩の形式で示す。
Figure 2005115330
次に、本発明のアゾ化合物のカップラー残基Cp、Cpについて詳しく説明する。
一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)中、R、R、R、Rは、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジフェニルアミノ基などのアミノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、置換基を有してもよいベンゾイル基、アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいフェノキシカルボニル基、置換基を有しても良いカルバモイル基などを示す。また、RとRは置換または無置換のプロピレン基、置換または無置換のブチレン基、置換または無置換のペンチレン基などの置換または無置換のアルキル基により環を形成しても良く、あるいは、置換または無置換のベンゼン環、置換または無置換のナフタレン環などの芳香環を形成しても良い。この場合、上記環の置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジフェニルアミノ基などのアミノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、置換基を有してもよいベンゾイル基、アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいフェノキシカルボニル基、置換基を有しても良いカルバモイル基などが挙げられる。
一般式(2)中、Xは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基などのアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などの環状アルキル基、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナンスレニル基、ピレニル基などの芳香族炭化水素基、ピリジル基、ピラジノ基、キノリノ基、オキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、インドリル基などの複素環基、メチルアミノ基、エチルアミノ基などのアルキルアミノ基、フェニルアミノ基、ナフチルアミノ基などの芳香族アミノ基、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基などのカルボアミノ基などを示す。それらの置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、ベンジル基、フェネチル基、メトキシメチル基などの置換アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基などのアルコキシ基、置換基を有しても良いフェニル基、置換基を有しても良いナフチル基、アントラセニル基、フェナンスレニル基、ピレニル基などの芳香族基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシ基、置換基を有しても良いアミノ基、アセチルアミノ基、置換基を有してもよいベンゾイルアミノ基などのカルボアミノ基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、置換基を有してもよいベンゾイル基、アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいフェノキシカルボニル基、置換基を有しても良いカルバモイル基などが挙げられる。
一般式(2)で示されるカップラー残基の中でも、Xが置換または無置換のアルキル基、置換または無置換の環状アルキル基であるカップラー残基が好ましく、またこれらの中でも特に一般式(5)で示されるカップラー残基が、本発明で得られるアゾ化合物が高感度、かつ優れた帯電安定性を示すため好ましい。
一般式(5)中、Aはフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナンスレニル基、ピレニル基などの芳香族炭化水素基、ピリジル基、ピラジノ基、キノリノ基、オキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、インドリル基などの複素環基を示し、それらの置換基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、ベンジル基、フェネチル基、メトキシメチル基などの置換アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基などのアルコキシ基、置換基を有しても良いフェニル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、置換基を有しても良いカルバモイル基などが挙げられる。
一般式(3)、一般式(4)中、Yは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換の芳香族性を有する2価の有機残基、置換または無置換の複素環芳香族性を有する2価の有機残基、−CO−Z−で示されるカルボニル基含有2価の有機残基(ただし、Zは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換の芳香族性を有する2価の有機残基、置換または無置換の複素環芳香族性を有する2価の有機残基を示す)を示す。アルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が挙げられる。ただし、アルキレン基の炭素―炭素結合で芳香環が形成されても良い。芳香族性を有する2価の有機残基としては、o−フェニレン基、1,8−ナフチレン基、2,3−ナフチレン基、1,2−アンスリレン基、9,10−フェナンスリレン基等が挙げられ、複素環芳香族性を有する2価の有機残基としては、3,4−ピラゾールジイル基、2,3−ピリジンジイル基、5,6−ピリミジンジイル基、6,7−ベンズイミダゾールジイル基、6,7−キノリンジイル基、カルボニル基含有2価の有機残基としては、2−ベンゾイル基、2−ナフチルカルボニル基等が挙げられる。それらの置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、ベンジル基、フェネチル基、メトキシメチル基などの置換アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基などのアルコキシ基、置換基を有しても良いフェニル基、置換基を有しても良いナフチル基、アントラセニル基、フェナンスレニル基、ピレニル基などの芳香族基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシ基、置換基を有しても良いアミノ基、アセチルアミノ基、置換基を有してもよいベンゾイルアミノ基などのカルボアミノ基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、置換基を有してもよいベンゾイル基、アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいフェノキシカルボニル基、置換基を有しても良いカルバモイル基などが挙げられる。
一般式(3)、一般式(4)で示されるカップラー残基の中でも、一般式(6)、一般式(7)で示されるカップラー残基が好ましく、またこれらの中でもYが置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換のカルボニル基含有2価の有機残基であるカップラー残基が好ましく、またこれらの中でも特にYが一般式(14)、一般式(15)で示されるカップラー残基が、本発明で得られるアゾ化合物が高感度、かつ優れた帯電安定性を示すため好ましい。
Figure 2005115330

一般式(14)中のB、一般式(15)中のBは、o−フェニレン基、2,3−ナフチレン基などの芳香族炭化水素環の2価基、2,3−ピリンイル基、3,4−ピラゾールイル基、2,3−ピリジンイル基、4,5−ピリジンイル基、4,5−イミダゾールイル基などの芳香族複素環の2価基を示し、それらの置換基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基などのアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、ニトロ基などが挙げられる。
一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)に対応するカップラー化合物は公知の方法、例えば、特開2003−82252号公報、特開2003−206411号公報に開示されている方法に従い、相当するエステル化合物とアミン化合物をエステル/アミド交換反応(環化反応を含む)することにより製造できる。
以下、表2〜表5に本発明の一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)で表される新規カップラー残基Cp、Cpに対応するカップラー化合物の例を示す。
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
また、本発明の一般式(1)で表されるアゾ化合物においては、上記一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)以外のカップラー残基が用いられても良い。一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)以外に共存しても良いカップラー残基Cp、Cpとしては、例えば、フェノール類、ナフトール類などのフェノール性水酸基を有する化合物、アミノ基を有する芳香族アミノ化合物、アミノナフトール類などのアミノ基とフェノール性水酸基を有する化合物、脂肪族もしくは芳香族のエノール性ケトン基を有する化合物(活性メチレン基を有する化合物)などが用いられる。さらに、好ましいものは、下記一般式(Cp1)〜(Cp15)で表わされるものである。
Figure 2005115330
一般式(Cp1)〜(Cp4)中、X、Y、Z、l及びmはそれぞれ下記のものを表わす。
:−OH、−N(R11)(R12)、または−NHSO−R13
(R11およびR12は水素または置換もしくは無置換のアルキル基を表わし、R13は置換もしくは無置換のアルキル基または置換もしくは無置換のアリール基を表わす。)
:水素、ハロゲン、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、カルボキシ基、スルホ基、置換もしくは無置換のスルファモイル基または
−CON(R14)(Y
〔(R14は水素、アルキル基またはその置換体、フェニル基またはその置換体を表わし、Yは炭化水素環基またはその置換体、複素環基またはその置換体、あるいは−N=C(R15)(R16
(但し、R15は炭化水素環基またはその置換体、複素環基またはその置換体あるいはスチリル基またはその置換体、R16は水素、アルキル基、フェニル基またはその置換体を表わすか、あるいはR15及びR16はそれらに結合する炭素原子と共に環を形成しても良い。)を示す。〕
:炭化水素環またはその置換体あるいは複素環またはその置換体
l:1または2の整数
m:1または2の整数
Figure 2005115330
〔一般式(Cp5)中、R17は置換もしくは、無置換の炭化水素基を表わし、Xは前記に同じである。〕
Figure 2005115330
〔一般式(Cp6)中、Wは芳香族炭化水素の2価基または窒素原子を環内に含む複素環の2価基を表わす。これらの環は、置換または無置換でもよい。Xは前記に同じ。〕
Figure 2005115330
〔一般式(Cp7)中、R18はアルキル基、カルバモイル基、カルボキシ基またはそのエステルを表わし、Arは炭化水素環基またはその置換体を表わし、Xは前記と同じである。〕
Figure 2005115330
〔一般式(Cp8)、(Cp9)中、R19は水素または置換もしくは無置換の炭化水素基を表わし、Arは炭化水素環基またはその置換体を表わす。〕
前記一般式(Cp1)〜(Cp4)のZの炭化水素環としてはベンゼン環、ナフタレン環などが例示でき、また置換基を有してもよい複素環としてはインドール環、カルバゾール環、ベンゾラン環、ジベンゾフラン環などが例示できる。Zの環における置換基としては塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子が例示できる。
またはR15における炭化水素環基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピレニル基などが、また、複素環基としてはピリジル基、チエニル基、フリル基、インドリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル基、ジベンゾフラニル基などが例示でき、さらに、R15およびR16が結合して形成する環としては、フルオレン環などが例示できる。
またはR15の炭化水素環基または複素環基あるいはR15およびR16によって形成される環における置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などのジアルキルアミノ基、トリフルオロメチル基などのハロメチル基、ニトロ基、シアノ基位、カルボキシル基またはそのエステル、水酸基、−SONaなどのスルホン酸塩基などが挙げられる。
14のフェニル基の置換体としては塩素原子または臭素原子などのハロゲン原子が例示できる。
17またはR19における炭化水素基の代表例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、フェニル基などのアリール基またはこれらの置換体が例示できる。
17またはR19の炭化水素基における置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、水酸基、ニトロ基などが例示できる。
ArまたはArにおける炭化水素環基としては、フェニル基、ナフチル基などがその代表例であり、また、これらの基における置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、ニトロ基、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、シアノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などのジアルキルアミノ基などが例示できる。
また、Xの中では特に水酸基が適当である。
上記カップラー残基の中でも、一般式(Cp2)、一般式(Cp5)、一般式(Cp6)、一般式(Cp7)、一般式(Cp8)および一般式(Cp9)で示されるカップラー残基が好ましく、この中でも上記一般式におけるXが水酸基のものが好ましい。
一般式(Cp2)で示されるカップラー残基の中でも、特に一般式(Cp10)で示されるカップラー残基が好ましく、さらには一般式(Cp11)で示されるカップラー残基が好ましい。
Figure 2005115330
(YおよびZは前記に同じ。)
Figure 2005115330
(Z、YおよびR14は前記と同じ。)
さらにまた、上記好ましいカップラー残基の中でも特に一般式(Cp12)または一般式(Cp13)で示されるカップラー残基が好ましい。
Figure 2005115330
(Z、R14、R15およびR16は前記に同じであり、またR20としては上記のYの置換基が例示できる。)
また、一般式(Cp6)で示されるカップラー残基の中でも、特に一般式(Cp14)あるいは一般式(Cp15)で示されるカップラー残基が好ましい。
Figure 2005115330
(Wは芳香族炭化水素の2価基または窒素原子を環内に含む複素環の2価基を表す。これらの環は、置換または無置換でもよい。)
上記好ましいカップラー残基の中でも、特に一般式(8)、一般式(9)、一般式(10)で示されるカップラー残基は、本発明中の新規カップラー残基との組み合わせで得られるアゾ化合物が高感度、かつ優れた帯電安定性を示すため好ましい。
以下、表6〜表21に本発明中の新規カップラー残基以外に共存しても良いカップラー残基Cp、Cpに対応するカップラー化合物の例を示す。
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
次に、本発明のアゾ化合物の合成法について詳しく説明する。
本発明の一般式(1)で示されるアゾ化合物は、次反応式(14)により、例えば、相当する2,7−ジアミノジベンゾ[a,c]フェナジン化合物を出発原料とし、これをジアゾ化してジアゾニウム塩化合物として単離したのち、これを適当な有機溶媒(N,N−ジメチルホルムアミドなど)中で、それぞれ対応するカップラー化合物とアルカリの存在下でカップリング反応させることにより製造することができる。本発明の一般式(1)のアゾ化合物中、2種以上のカップラー化合物の使用が可能で、その場合、ジアゾニウム塩化合物に、先述の一般式(2)〜一般式(4)に対応するカップラー化合物と、後述の一般式(Cp1)〜一般式(Cp15)に対応するカップラー化合物とを2段階に順に反応させるか、あるいは最初のカップリンク反応によって得られるジアゾニウム塩化合物を単離した後、さらにそれぞれに対応するカップラー化合物を反応させることにより得ることができる。
Figure 2005115330
以上のような本発明の一般式(1)で表されるアゾ化合物の具体例を以下に示すが、簡略化のため、ジアゾニウム塩化合物及びカップラー化合物を示し、それら各々の番号の組み合わせでアゾ化合物を示す。しかし、これにより本発明のアゾ化合物が限定されるものではない。
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
次に、本発明の高分子電荷輸送物質について詳しく説明する。
本発明の高分子電荷輸送物質としては、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテルの少なくともいずれか1つからなる重合体が用いられる。これらの中でもトリアリールアミン構造を有する高分子電荷輸送物質が好ましく、またこれらの中でも特にトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートが好ましく、また更にこれらの中でも特に一般式(1D)〜(11D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートが好ましい。
次に、一般式(1D)で示される高分子電荷輸送物質について詳しく説明する。
Figure 2005115330
{一般式(1D)中、R’、R’、R’は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基またはハロゲン原子を表し、R’は水素原子または置換もしくは無置換のアルキル基を表す。R、Rは置換もしくは無置換のアリール基を表す。o、p、qは、それぞれ独立して0〜4の整数を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
Figure 2005115330
〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
Figure 2005115330
(一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
R’、R’、R’のアルキル基は、好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキシ基で置換されたフェニル基を含有しても良い。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、i−ブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。R’の置換もしくは無置換のアルキル基としては、上記のR’、R’、R’と同様のものが挙げられる。R、Rのアリール基としては、フェニル基などの芳香族炭化水素基、ナフチル基、ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基などの縮合多環基、ビフェニリル基、ターフェニリル基などの非縮合多環基、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル基などの複素環基などが挙げられる。
上述のアリール基は以下に示す基を置換基として有していても良い。
(1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基。
(2)アルキル基:上記のR’、R’、R’のアルキル基として示したものと同様のものが挙げられる。
(3)アルコキシ基(−OR41):R41は上記(2)で示したアルキル基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基などが挙げられる。
(4)アリールオキシ基:アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられる。これらは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアルキル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基などが挙げられる。
(5)置換メルカプト基またはアリールメルカプト基:具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、p−メチルフェニルチオ基などが挙げられる。
(6)アルキル置換アミノ基:アルキル基は上記(2)で示したアルキル基を表わす。具体的にはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基などが挙げられる。
(7)アシル基:具体的にはアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベンゾイル基などが挙げられる。
Xは下記一般式(1D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交換法等を用いて重合する時に、下記一般式(C)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートはランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記一般式(1D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(C)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体となる。
Figure 2005115330
一般式(C)のジオール化合物の具体例としては以下のものが挙げられる。1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等の脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、シクロヘキサン−1,4‐ジメタノール等の環状脂肪族ジオールなどが挙げられる。また、芳香環を有するジオールとしては、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、3,3’−ジメチル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルオキシド、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)キサンテン、エチレングリコール−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)、ジエチレングリコール−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)、トリエチレングリコール−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−テトラメチルジシロキサン、フェノール変性シリコーンオイルなどが挙げられる。
次に、一般式(2D)で示される高分子電荷輸送物質について詳しく説明する。
Figure 2005115330
{一般式(2D)中、R、Rは置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar、Ar、Arは同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは前記一般式(1D)に記載されたものと同様の基を表す。}
、Rのアリール基としては、フェニル基などの芳香族炭化水素基、ナフチル基、ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基などの縮合多環基、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル基などの複素環基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、または下記一般式(イ)で示される非縮合多環基などが挙げられる。
Figure 2005115330
〔一般式(イ)中、Wは、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−および下記一般式(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)で示す2価基を表す。
Figure 2005115330
(一般式(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)中、cは1〜12の整数を表し、d、e、fは1〜3の整数表す。)〕
また、Ar、Ar、Arのアリレン基としては、R、Rで示したアリール基の2価の基が挙げられる。R、Rのアリール基、Ar、Ar、Arのアリレン基は以下に示す基を置換基として有してもよい。また、これらの置換基は上記一般式(イ)、(ニ)、(ホ)におけるR31、R32、R33の具体例でもある。
(1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基。
(2)アルキル基:好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキシ基で置換されたフェニル基を含有しても良い。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、i−ブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
(3)アルコキシ基(−OR41):R41は上記(2)で示したアルキル基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基などが挙げられる。
(4)アリールオキシ基:アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられる。これらは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアルキル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基などが挙げられる。
(5)置換メルカプト基またはアリールメルカプト基:具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、p−メチルフェニルチオ基などが挙げられる。
(6)一般式−N(R42)(R43)で表される置換アミノ基。
(式中、R42及びR43は各々独立に上記(2)で示したアルキル基、または上記R、Rで示したアリール基を表し、好ましいアリール基としては、例えばフェニル基、ビフェニル基またはナフチル基が挙げられ、これらはC1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアルキル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良い。またアリール基上の炭素原子と共同で環を形成しても良い。具体的には、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N、N−ジ(p−トリル)アミノ基、ジベンジルアミノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、ユロリジル基などが挙げられる。
(7)メチレンジオキシ基、またはメチレンジチオ基等のアルキレンジオキシ基またはアルキレンジチオ基など。
Xは下記一般式(2D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交換法等を用いて重合する時に、下記一般式(C)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートはランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記一般式(2D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(C)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体となる。
Figure 2005115330
一般式(C)のジオール化合物の具体例としては、前記一般式(1D)の説明において例示したものを挙げることができる。
次に、一般式(3D)で示される高分子電荷輸送物質について詳しく説明する。
Figure 2005115330
{一般式(3D)中、R、Rは置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar、Ar、Arは同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは前記一般式(1D)に記載されたものと同様の基を表す。}
、Rのアリール基としては、フェニル基などの芳香族炭化水素基、ナフチル基、ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基などの縮合多環基、ビフェニリル基、ターフェニリル基などの非縮合多環基、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル基などの複素環基などが挙げられる。
また、Ar、Ar、Arのアリレン基としては、R、Rで示したアリール基の2価の基が挙げられる。R、Rのアリール基、Ar、Ar、Arのアリレン基は以下に示す基を置換基として有してもよい。
(1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基。
(2)アルキル基:好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキシ基で置換されたフェニル基を含有しても良い。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、i−ブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
(3)アルコキシ基(−OR41):R41は上記(2)で示したアルキル基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基などが挙げられる。
(4)アリールオキシ基:アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられる。これらは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアルキル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基などが挙げられる。
(5)置換メルカプト基またはアリールメルカプト基:具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、p−メチルフェニルチオ基などが挙げられる。
(6)アルキル置換アミノ基:アルキル基は上記(2)で示したアルキル基を表わす。具体的にはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基などが挙げられる。
(7)アシル基:具体的にはアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベンゾイル基などが挙げられる。
Xは下記一般式(3D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交換法等を用いて重合する時に、下記一般式(C)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートはランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記一般式(3D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(C)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体となる。
Figure 2005115330
一般式(C)のジオール化合物の具体例としては、前記一般式(1D)の説明において例示したものを挙げることができる。
次に、一般式(4D)で示される高分子電荷輸送物質について詳しく説明する。
Figure 2005115330
{一般式(4D)中、R、Rは置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar、Ar、Arは同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。rは1〜5の整数を表す。Xは前記一般式(1D)に記載されたものと同様の基を表す。}
、Rのアリール基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてR、Rのアリール基の具体例として例示したものを挙げることができ、Ar、Ar、Arのアリレン基の具体例としては、それらアリール基の2価の基を挙げることができる。また、これらアリール基またはアリレン基における置換基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてアリール基またはアリレン基における置換基として例示したものを挙げることができる。
Xは下記一般式(4D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交換法等を用いて重合する時に、下記一般式(C)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートはランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記一般式(4D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(C)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体となる。
Figure 2005115330
一般式(C)のジオール化合物の具体例としては、前記一般式(1D)の説明において例示したものを挙げることができる。
次に、一般式(5D)で示される高分子電荷輸送物質について詳しく説明する。
Figure 2005115330
{一般式(5D)中、R、R10は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar10、Ar11、Ar12は同一または異なるアリレン基を表す。X、Xは置換もしくは無置換のエチレン基または置換もしくは無置換のビニレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは前記一般式(1D)に記載されたものと同様の基を表す。}
、R10のアリール基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてR、Rのアリール基の具体例として例示したものを挙げることができ、Ar10、Ar11、Ar12のアリレン基の具体例としては、それらアリール基の2価の基を挙げることができる。また、これらアリール基またはアリレン基における置換基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてアリール基またはアリレン基における置換基として例示したものを挙げることができる。X、Xのエチレン基またはビニレン基における置換基としては、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、一般式(3D)の説明においてR、Rのアリール基の具体例として例示したアリール基、あるいは一般式(3D)の説明においてアリール基またはアリレン基における置換基として例示したアルキル基などが挙げられる。
Xは下記一般式(5D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交換法等を用いて重合する時に、下記一般式(C)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートはランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記一般式(5D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(C)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体となる。
Figure 2005115330
一般式(C)のジオール化合物の具体例としては、前記一般式(1D)の説明において例示したものを挙げることができる。
次に、一般式(6D)で示される高分子電荷輸送物質について詳しく説明する。
Figure 2005115330
{一般式(6D)中、R11、R12、R13、R14は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar13、Ar14、Ar15、Ar16は同一または異なるアリレン基を表す。Y、Y、Yは単結合、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のシクロアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレンエーテル基、酸素原子、硫黄原子またはビニレン基を表し、同一であっても異なっていても良い。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは前記一般式(1D)に記載されたものと同様の基を表す。}
11、R12、R13、R14のアリール基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてR、Rのアリール基の具体例として例示したものを挙げることができ、Ar13、Ar14、Ar15、Ar16のアリレン基の具体例としては、それらアリール基の2価の基を挙げることができる。また、これらアリール基またはアリレン基における置換基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてアリール基またはアリレン基における置換基として例示したものを挙げることができる。
、Y、Yのアルキレン基としては、一般式(3D)の説明においてアリール基またはアリレン基における置換基として例示したアルキル基より誘導される2価の基が挙げられる。具体的には、メチレン基、エチレン基、1,3−プロピレン基、1,4−ブチレン基、2−メチル−1,3−プロピレン基、ジフルオロメチレン基、ヒドロキシエチレン基、シアノエチレン基、メトキシエチレン基、フェニルメチレン基、4−メチルフェニルメチレン基、2,2−プロピレン基、2,2−ブチレン基、ジフェニルメチレン基などを挙げることができる。シクロアルキレン基としては、1,1−シクロペンチレン基、1,1−シクロヘキシレン基、1,1−シクロオクチレン基などを挙げることができる。また、アルキレンエーテル基としては、ジメチレンエーテル基、ジエチレンエーテル基、エチレンメチレンエーテル基、ビス(トリエチレン)エーテル基、ポリテトラメチレンエーテル基などが挙げられる。
Xは下記一般式(6D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交換法等を用いて重合する時に、下記一般式(C)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートはランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記一般式(6D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(C)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体となる。
Figure 2005115330
一般式(C)のジオール化合物の具体例としては、前記一般式(1D)の説明において例示したものを挙げることができる。
次に、一般式(7D)で示される高分子電荷輸送物質について詳しく説明する。
Figure 2005115330
{一般式(7D)中、R15、R16は水素原子、置換もしくは無置換のアリール基を表し、R15とR16は環を形成していても良い。Ar17、Ar18、Ar19は同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは前記一般式(1D)に記載されたものと同様の基を表す。}
15、R16のアリール基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてR、Rのアリール基の具体例として例示したものを挙げることができ、またR15とR16が環を形成する場合としては、9−フルオリニデン、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリデンなどを挙げることができる。Ar17、Ar18、Ar19のアリレン基の具体例としては、それらアリール基の2価の基を挙げることができる。また、これらアリール基またはアリレン基における置換基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてアリール基またはアリレン基における置換基として例示したものを挙げることができる。
Xは下記一般式(7D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交換法等を用いて重合する時に、下記一般式(C)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートはランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記一般式(7D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(C)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体となる。
Figure 2005115330
一般式(C)のジオール化合物の具体例としては、前記一般式(1D)の説明において例示したものを挙げることができる。
次に、一般式(8D)で示される高分子電荷輸送物質について詳しく説明する。
Figure 2005115330
{一般式(8D)中、R17は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar20、Ar21、Ar22、Ar23は同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは前記一般式(1D)に記載されたものと同様の基を表す。}
17のアリール基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてR、Rのアリール基の具体例として例示したものを挙げることができ、Ar20、Ar21、Ar22、Ar23のアリレン基の具体例としては、それらアリール基の2価の基を挙げることができる。また、これらアリール基またはアリレン基における置換基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてアリール基またはアリレン基における置換基として例示したものを挙げることができる。
Xは下記一般式(8D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交換法等を用いて重合する時に、下記一般式(C)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートはランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記一般式(8D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(C)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体となる。
Figure 2005115330
一般式(C)のジオール化合物の具体例としては、前記一般式(1D)の説明において例示したものを挙げることができる。
次に、一般式(9D)で示される高分子電荷輸送物質について詳しく説明する。
Figure 2005115330
{一般式(9D)中、R18、R19、R20、R21は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar28は同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは前記一般式(1D)に記載されたものと同様の基を表す。}
18、R19、R20、R21のアリール基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてR、Rのアリール基の具体例として例示したものを挙げることができ、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar28のアリレン基の具体例としては、それらアリール基の2価の基を挙げることができる。また、これらアリール基またはアリレン基における置換基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてアリール基またはアリレン基における置換基として例示したものを挙げることができる。
Xは下記一般式(9D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交換法等を用いて重合する時に、下記一般式(C)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートはランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記一般式(9D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(C)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体となる。
Figure 2005115330
一般式(C)のジオール化合物の具体例としては、前記一般式(1D)の説明において例示したものを挙げることができる。
次に、一般式(10D)で示される高分子電荷輸送物質について詳しく説明する。
Figure 2005115330
{一般式(10D)中、R22、R23は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar29、Ar30、Ar31は同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは前記一般式(1D)に記載されたものと同様の基を表す。}
22、R23のアリール基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてR、Rのアリール基の具体例として例示したものを挙げることができ、Ar29、Ar30、Ar31のアリレン基の具体例としては、それらアリール基の2価の基を挙げることができる。また、これらアリール基またはアリレン基における置換基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてアリール基またはアリレン基における置換基として例示したものを挙げることができる。
Xは下記一般式(10D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交換法等を用いて重合する時に、下記一般式(C)のジオール化合物を併用することにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートはランダム共重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記一般式(10D’)のトリアリールアミノ基を有するジオール化合物と下記一般式(C)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体となる。
Figure 2005115330
一般式(C)のジオール化合物の具体例としては、前記一般式(1D)の説明において例示したものを挙げることができる。
次に、一般式(11D)で示される高分子電荷輸送物質について詳しく説明する。
Figure 2005115330
{一般式(11D)中、Ar32、Ar33、Ar35およびAr36は置換もしくは無置換のアリレン基を表し、Ar34は置換もしくは無置換のアリール基を表す。Zはアリレン基または−Ar37−Za−Ar37−を表し、Ar37は置換もしくは無置換のアリレン基を表す。ZaはO、Sまたはアルキレン基を表す。RおよびR’は直鎖又は分岐鎖のアルキレン基または−O−を表す。hは0または1を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは置換または無置換の脂肪族2価基、置換または無置換の環状脂肪族2価基、置換または無置換の芳香族2価基、またはこれらを連結してできる2価基、または下記一般式(A’)、一般式(F)、一般式(G)で表される2価基を表す。
Figure 2005115330
〔一般式(A’)、一般式(F)、一般式(G)中、R24、R25、R55、R56は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基またはハロゲン原子を表す。l、mはそれぞれ独立して0〜4の整数、s、tはそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。R24、R25、R55、R56がそれぞれに複数個存在する時は同一でも異なっていても良い。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、1つ以上の炭素原子数1〜10のアルキレン基と1つ以上の酸素原子及び硫黄原子から構成される2価基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−COO−、−CO−O−Z−O−CO−、−CO−Z−CO−(式中Z、Zは置換もしくは無置換の脂肪族2価基、または置換もしくは無置換のアリレン基を表す)、または下記一般式(B)、一般式(H)〜(N)を表す。
Figure 2005115330
(一般式(B)、一般式(H)〜(N)中、R26、R27はそれぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。R57、R58、R64はハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。R59、R60、R61、R62、R63はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。R58とR59は結合して炭素数5〜12の炭素環を形成しても良い。R65とR66は端結合または炭素数1〜4のアルキレン基を表す。aは1〜20の整数、bは1〜2000の整数、uとwは0〜4の整数、vは1または2を表す。R26、R27、R57、R64がそれぞれに複数個存在する時は同一でも異なっていても良い。)〕}
Ar34のアリール基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてAr、Arのアリール基の具体例として例示したものを挙げることができ、Ar32、Ar33、Ar35、Ar36のアリレン基の具体例としては、それらアリール基の2価の基を挙げることができる。また、これらアリール基、アリレン基における置換基の具体例としては、一般式(3D)の説明においてアリール基またはアリレン基における置換基として例示したものを挙げることができる。
Xは下記一般式(11D’)のジオール化合物をホスゲン法、エステル交換法等を用いて重合する時に、下記一般式(C)のジオール化合物を併用することにより導入される。この場合、製造されるポリカーボネートはランダム重合体、またはブロック重合体となる。また、Xは一般式(11D’)のジオール化合物と一般式(C)から誘導されるビスクロロホーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共重合体となる。
Figure 2005115330
一般式(C)のジオール化合物の具体例としては、前記一般式(1D)の説明において例示したものを挙げることができる。
以下に一般式(1D)〜(11D)で示される高分子電荷輸送物質の具体例を示すが、本発明に係わる高分子電荷輸送物質はこれらに限定されるものではない。
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
Figure 2005115330
次に、本発明の単層型電子写真感光体について詳しく説明する。
本発明の単層型電子写真感光体は、感光層中に一般式(1)で示されるアゾ化合物と高分子電荷輸送物質とを含有する感光層を設けたものである。一般式(1)で示されるアゾ化合物を分散もしくは溶解させて感光層を形成する場合、層中への分散性を向上させるために、そのアゾ化合物は2μm以下、好ましくは1μm以下の平均粒径のものが好ましい。ただし、上記の粒径があまりに小さいとかえって凝集しやすく、層の抵抗が上昇したり、結晶欠陥が増えて感度及び繰り返し特性が低下したりする。また、微細化する上での限界も考慮すると、平均粒径の下限は0.01μmとするのが好ましい。また、アゾ化合物の感光層全体に占める量は0.1〜40重量%、好ましくは0.3〜25重量%である。また、本発明で用いられる高分子電荷輸送物質の感光層全体に占める量は20〜95重量%、好ましくは30〜80重量%である。
本発明の感光層においては、必要に応じて無機物質あるいは有機物質からなる電荷発生物質が用いられている。無機物質としては、例えば、セレン、セレン−テルル、硫化カドミウム、硫化カドミウム−セレン、α−シリコンなど、有機物質としては、例えば、シーアイピグメントブルー25(カラーインデックスCI
21180)、シーアイピグメントレッド41(CI 21200)、シーアイアシッドレッド52(CI
45100)、シーアイベーシックレッド3(CI 45210)、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−95033号公報)、ジスチリルベンゼン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−133445号公報)、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−132347号公報)、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−21728号公報)、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−12742号公報)、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−22834号公報)、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−17733号公報)、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−2129号公報)、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−14967号公報)などのアゾ顔料、例えば、シーアイピグメントブルー16(CI
74100)、チタニルフタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、例えば、シーアイバットブラウン5(CI 73410)、シーアイバットダイ(CI 73030)などのインジコ系顔料、アルゴスカーレットB(バイエル社製)、インタンスレンスカーレットR(バイエル社製)などのペリレン顔料、さらには前記した一般式(1)で示されるアゾ化合物等が好適に使用される。
これらの電荷発生物質は単独あるいは2種類以上が併用されても良い。また、電荷発生物質の感光層に占める量は0.1〜40重量%、好ましくは0.3〜25重量%である。
さらに、感光層に用いられる電荷発生物質は特定の結晶変換処理を行ってから用いても良い。結晶変換処理方法としては、例えば、溶媒処理、機械的処理、加熱処理等がある。溶媒処理とは、室温下あるいは加熱下での、溶媒中における顔料の懸濁攪拌処理を示し、ミリング処理とは、例えばガラスビーズ、スチ−ルビーズ、アルミナボール等を用いてサンドミル、ボールミル等のミリング装置を用いて、常温もしくは加熱下行う処理を示す。ミリング処理においては上記ミリングメディアとともに溶媒を添加した系で行っても良い。これらの処理に使用する溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジン、ジメチルスルホキシド、トルエン、キシレン、モノクロルベンゼン、1,2−ジクロルエタン、1,1,1−トリクロルエタン、ジクロルメタン、1,1,2−トリクロルエタン、トリクロルエチレン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、2−メトキシエタノール等を挙げることができる。
本発明の感光層においては、必要に応じて電荷輸送物質が用いられている。電荷輸送物質としては、例えば、ポリ−N−カルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタメート及びその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物及びその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、及び下記一般式(T1)〜(T18)で示される低分子電荷輸送物質、さらには前記一般式(1D)〜(11D)で示される高分子電荷輸送物質が好適に使用される。
以下に低分子電荷輸送物質の例示化合物を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
・特開昭55−154955号、特開昭55−156954号公報に記載
Figure 2005115330

(一般式(T1)中、Rはメチル基、エチル基、2−ヒドロキシエチル基または2−クロルエチル基を表し、Rはメチル基、エチル基、ベンジル基またはフェニル基を表し、Rは水素原子、塩素原子、臭素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ジアルキルアミノ基またはニトロ基を表す。)
・特開昭55−52063号公報に記載
Figure 2005115330

(一般式(T2)中、Arはナフタレン環、アントラセン環、スチリル環及びそれらの置換体あるいはピリジン環、フラン環、チオフェン環を表し、Rはアルキル基またはベンジル基を表す。)
・特開昭56−81850号公報に記載
Figure 2005115330
(一般式(T3)中、Rはアルキル基、ベンジル基、フェニル基またはナフチル基を表し、 Rは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ジアルキルアミノ基、ジアラルキルアミノ基またはジアリールアミノ基を表し、nは1〜4の整数を表し、nが2以上の時、Rは同じでも異なっていても良い。
は水素原子またはメトキシ基を表す。)
・特公昭51−10983号公報に記載
Figure 2005115330
(一般式(T4)中、 Rは炭素数1〜11のアルキル基、置換もしくは無置換のフェニル基または複素環基を表し、 RとR10はそれぞれ同一でも異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、クロルアルキル基または置換もしくは無置換のアラルキル基を表し、また、 RとR10は互いに結合し窒素を含む複素環を形成していても良い。
11は同一でも異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。)
・特開昭51−94829号公報に記載
Figure 2005115330
(一般式(T5)中、R12は水素原子またはハロゲン原子を表し、Arは置換もしくは無置換のフェニル基、ナフチル基、アントリル基またはカルバゾリル基を表す。)
・特開昭52−128373号公報に記載
Figure 2005115330
(一般式(T6)中、 R13は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシ基または炭素数1〜4のアルキル基を表し、Arは下記構造式で示される基を表す。)
Figure 2005115330

(上記式中、 R14は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R15は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基またはジアルキルアミノ基を表し、nは1または2であって、nが2の時、R15は同一でも異なっていても良く、R16とR17は水素原子、炭素数1〜4の置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のベンジル基を表す。)
・特開昭56−29245号公報に記載
Figure 2005115330
(一般式(T7)中、R18はカルバゾリル基、ピリジル基、チエニル基、インドリル基、フリル基あるいはそれぞれ置換もしくは非置換のフェニル基、スチリル基、ナフチル基、またはアントリル基であって、これらの置換基がジアルキルアミノ基、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシ基またはそのエステル、ハロゲン原子、シアノ基、アラルキルアミノ基、N−アルキル−N−アラルキルアミノ基、アミノ基、ニトロ基及びアセチルアミノ基からなる群から選ばれた基を表す。)
・特開昭58−58552号公報に記載
Figure 2005115330

(一般式(T8)中、 R19は低級アルキル基、置換もしくは無置換のフェニル基、またはベンジル基を表し、 R20は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基あるいは低級アルキル基またはベンジル基で置換されたアミノ基を表し、nは1または2の整数を表す。)
・特開昭57−73075号公報に記載
Figure 2005115330
(一般式(T9)中、 R21は水素原子、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表し、
22およびR23はアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基あるいは置換もしくは無置換のアリール基を表し、 R24は水素原子、低級アルキル基または置換もしくは無置換のフェニル基を表し、また、Arは置換もしくは無置換のフェニル基またはナフチル基を表す。)
・特開昭58−198043号公報に記載
Figure 2005115330

(一般式(T10)中、nは0または1の整数、 R25は水素原子、アルキル基または置換もしくは無置換のフェニル基を表し、Arは置換もしくは未置換のアリール基を表し、R26は置換アルキル基を含むアルキル基、あるいは置換もしくは無置換のアリール基を表し、Aは下記構造式で示される基、9−アントリル基、または置換もしくは無置換のカルバゾリル基を表す。)
Figure 2005115330

(上記式中、R27は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、または下記構造式で示される基を表す。mは0〜3の整数を表し、mが2以上の時、R27は同一でも異なっても良い。また、nが0の時、AとR25は共同で環を形成しても良い。)
Figure 2005115330

(上記式中、R28およびR29はアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基または置換もしくは無置換のアリール基を示し、
28およびR29は同じでも異なっていてもよく、 R29は環を形成しても良い。)
・特開昭49−105537号公報に記載
Figure 2005115330
(一般式(T11)中、R30、R31およびR32は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子またはジアルキルアミノ基を表し、nは0または1を表す。)
・特開昭52−139066号公報に記載
Figure 2005115330

(一般式(T12)中、 R33およびR34は置換アルキル基を含むアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基を表し、
は置換アミノ基、置換もしくは無置換のアリール基またはアリル基を表す。)
・特開昭52−139065号公報に記載
Figure 2005115330

(一般式(T13)中、Xは水素原子、低級アルキル基またはハロゲン原子を表し、R35は置換アルキル基を含むアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基を表し、
は置換アミノ基または置換もしくは無置換のアリール基を表す。)
・特開昭58−32372号公報に記載
Figure 2005115330

(一般式(T14)中、 R36は低級アルキル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子を表し、nは0〜4の整数を表し、
37とR38は同じでも異なっていてもよく、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。)
・特開平2−178669号公報に記載
Figure 2005115330

(一般式(T15)中、 R39、R41およびR42は水素原子、アミノ基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、アリールオキシ基、メチレンジオキシ基、置換もしくは無置換のアルキル基、ハロゲン原子または置換もしくは無置換のアリール基を、R40は水素原子、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアルキル基またはハロゲン原子を表す。ただし、
39、R40、R41およびR42はすべて水素原子である場合は除く。また、k、l、mおよびnは1、2、3または4の整数であり、それぞれが2、3または4の整数の時、前記R39、R40、R41およびR42は同じでも異なっていても良い。)
・特開平3−285960号公報に記載
Figure 2005115330

(一般式(T16)中、Arは炭素数18個以下の縮合多環式炭化水素基を表し、また、
43およびR44は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、アルコキシ基、置換もしくは無置換のフェニル基を表し、それぞれ同じでも異なっていても良い。)
・特開平1−25748号公報に記載
Figure 2005115330

(一般式(T17)中、Arは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基を表し、Aは下記構造式で示される基を表す。
Figure 2005115330

(上記式中、Arは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基を表し、R45およびR46は置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基を表す。)
・特開平4−230764号公報に記載
Figure 2005115330
(一般式(T18)中、 Arは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基を、R47は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基を表す。nは0または1、mは1または2であって、n=0、m=1の場合、ArとR47は共同で環を形成しても良い。)
一般式(T1)で表される化合物には、例えば、9−エチルカルバゾール−3−アルデヒド−1−メチル−1−フェニルヒドラゾン、9−エチルカルバゾール−3−アルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、9−エチルカルバゾール−3−アルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾンなどがある。
一般式(T2)で表される化合物には、例えば、4−ジエチルアミノスチリル−β−アルデヒド−1−メチル−1−フェニルヒドラゾン、4−メトキシナフタレン−1−アルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾンなどがある。
一般式(T3)で表される化合物には、例えば、4−メトキシベンズアルデヒド−1−メチル−1−フェニルヒドラゾン、2,4−ジメトキシベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン、4−メトキシベンズアルデヒド−1−(4−メトキシ)フェニルヒドラゾン、4−ジフェニルアミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、4−ジベンジルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾンなどがある。
一般式(T4)で表される化合物には、例えば、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、トリス(4−ジエチルアミノフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、2,2’−ジメチル−4,4’−ビス(ジエチルアミノ)−トリフェニルメタンなどがある。
一般式(T5)で表される化合物には、例えば、9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセン、9−ブロム−10−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセンなどがある。
一般式(T6)で表される化合物には、例えば、9−(4−ジメチルアミノベンジリデン)フルオレン、3−(9−フルオレニリデン)−9−エチルカルバゾールなどがある。
一般式(T7)で表される化合物には、例えば、1,2−ビス(4−ジエチルアミノスチリル)ベンゼン、1,2−ビス(2,4−ジメトキシスチリル)ベンゼンなどがある。
一般式(T8)で表される化合物には、例えば、3−スチリル−9−エチルカルバゾール、3−(4−メトキシスチリル)−9−エチルカルバゾールなどがある。
一般式(T9)で表される化合物には、例えば、4−ジフェニルアミノスチルベン、4−ジベンジルアミノスチルベン、4−ジトリルアミノスチルベン、1−(4−ジフェニルアミノスチリル)ナフタレン、1−(4−ジエチルアミノスチリル)ナフタレンなどがある。
一般式(T10)で表される化合物には、例えば、4'−ジフェニルアミノ−α−フェニルスチルベン、4'−ビス(4−メチルフェニル)アミノ−α−フェニルスチルベンなどがある。
一般式(T11)で表される化合物には、例えば、1−フェニル−3−(4−ジエチルアミノスチリル)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリンなどがある。
一般式(T12)で表される化合物には、例えば、2,5−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−N,N−ジフェニルアミノ−5−(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4−ジメチルアミノフェニル)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールなどがある。
一般式(T13)で表される化合物には、例えば、2−N,N−ジフェニルアミノ−5−(N−エチルカルバゾール−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4−ジエチルアミノフェニル)−5−(N−エチルカルバゾール−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾールなどがある。
一般式(T14)で表されるベンジジン化合物には、例えば、N,N’−ジフェニル− N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン、3,3’−ジメチル−N,N,N’,N’−テトラキス(4−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミンなどがある。
一般式(T15)で表されるビフェニルアミン化合物には、例えば、4’−メトキシ− N,N−ジフェニル−[1,1’−ビフェニル]−4−アミン、4’−メチル− N,N−ビス(4−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−アミン、4’−メトキシ−
N,N−ビス(4−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−アミンなどがある。
一般式(T16)で表されるトリアリールアミン化合物には、例えば、1−ジフェニルアミノピレン、1−ジ(p−トリルアミノ)ピレンなどがある。
一般式(T17)で表されるジオレフィン芳香族化合物には、例えば、1、4−ビス(4−ジフェニルアミノスチリル)ベンゼン、1,4−ビス[4−ジ(p−トリル)アミノスチリル]ベンゼンなどがある。
一般式(T18)で表されるスチリルピレン化合物には、例えば、1−(4−ジフェニルアミノスチリル)ピレン、1− [4−ジ(p−トリル)アミノスチリル]ピレンなどがある。
これらの電荷輸送物質は単独あるいは2種類以上が併用されても良い。また、電荷輸送物質の感光層に占める量は15〜95重量%、好ましくは30〜80重量%である。
また、本発明の感光層においては、必要に応じてアクセプター性化合物が用いられている。本発明で使用されるアクセプター性化合物としては、例えば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−インデノ4H−インデノ[1,2−b]チオフェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、下記構造式(Q−1)、下記構造式(Q−2)のアクセプター性化合物等を挙げることができる。
Figure 2005115330
さらに、一般式(11)で示される2,3−ジフェニルインデン化合物は高分子マトリックスとの相溶性が良く、また電子輸送能が高いことから好適に使用される。
Figure 2005115330
(一般式(11)中、Q1〜Q4は水素原子、フッ素原子、塩素原子などのハロゲン原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基などのアルキル基、ベンジル基、メトキシメチル基、メトキシエチル基などの置換アルキル基、シアノ基、またはニトロ基を表し、QおよびQは水素原子、フッ素原子、塩素原子などのハロゲン原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基などのアルキル基、ベンジル基、メトキシメチル基、メトキシエチル基などの置換アルキル基、シアノ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基などのアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、メトキシエチルカルボニル基などの置換アルキルカルボニル基、フェニル基、ナフチル基などのアリール基を表し、その置換基としてはメチル基、エチル基などのアルキル基、フェニル基、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基、フッ素原子、塩素原子などのハロゲン原子が挙げられる。)
一般式(11)においては、下記構造式(Q−3)で示される(2,3−ジフェニル−1−インデン)マロノニトリルが特に好適に使用される。
Figure 2005115330
これらのアクセプター性化合物は単独あるいは2種類以上が併用されても良い。アクセプター性化合物の感光層に占める量は1〜40重量%、好ましくは5〜40重量%である。
本発明の感光層では、必要に応じて結着剤を加えることができる。感光層形成時に用いる結着剤は、従来から知られている絶縁性が良い電子写真感光体用結着剤であればいかなる物質も使用でき、特に限定はない。例えば、ポリエチレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂等の付加重合型樹脂、重付加型樹脂、重縮合型樹脂、ならびにこれらの樹脂の繰り返し単位のうち2つ以上を含む共重合体樹脂、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂等の絶縁性樹脂のほか、ポリ−N−ビニルカルバゾール等の高分子有機半導体が挙げられる。これらの結着剤は単独または2種類以上の混合物として用いることが出来る。また、結着剤の感光層に占める量は30〜95重量%、好ましくは40〜70重量%である。
また、本発明の感光層においては、必要に応じて可塑剤、酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤、滑剤などの添加剤を加えることができる。可塑剤としてはハロゲン化パラフィン、ジメチルナフタリン、ジブチルフタレート、酸化防止剤、光安定剤としてはフェノール化合物、ハイドロキノン化合物、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、ヒンダードアミンとヒンダードフェノールとが同一分子中に存在する化合物等が挙げられる。
フェノール化合物の中では、一般式(12)で示されるものが繰り返し使用における帯電性の向上に効果があるので特に好ましい。
Figure 2005115330
(一般式(12)中、E〜Eは水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基などのアルキル基、ベンジル基、メトキシメチル基、メトキシエチル基などの置換アルキル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基などのアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、メトキシエチルカルボニル基などの置換アルキルカルボニル基、フェニル基、ナフチル基などのアリール基を表し、その置換基としてはメチル基、エチル基などのアルキル基、フェニル基、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基、フッ素原子、塩素原子などのハロゲン原子が挙げられる。)
以下に一般式(12)で示されるフェノール化合物の具体例を示すが、本発明に係わるフェノール化合物はこれらに限定されるものではない。
Figure 2005115330
これらフェノール化合物の感光層における含有量は0.1〜50重量%、好ましくは、0.1〜30重量%の範囲である。フェノール化合物の含有量が0.1重量%よりも少ないと、繰り返し使用時の耐久性の向上に対する効果が充分でなく、また50重量%よりも多いと機械的耐久性の低下、及び感度の低下を来たす。
本発明で用いることができる導電性基体としては、アルミニウム、ニッケル、銅、チタン、金、ステンレス等の金属板、金属ドラムまたは金属箔、アルミニウム、ニッケル、銅、チタン、金、酸化スズ、酸化インジウムなどを蒸着したプラスチックフィルム、或いは導電性物質を塗布した紙、プラスチックフィルムまたはドラム等が挙げられる。
また、必要に応じて導電性基体上に中間層を設けても良い。中間層は一般に樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層を溶剤で塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望ましい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。中間層にはモアレ防止、残留電位の低減等のために酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示される金属酸化物の微粉末顔料を加えても良い。これらの中間層は前述の感光層の如く適当な溶媒、塗工法を用いて形成することができる。さらに、本発明の中間層としては、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等を使用することもできる。この他、Al23を陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物、SiO2、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等の無機物を真空薄膜作製法にて設けたものも良好に使用できる。中間層の膜厚は0〜5μmが適当である。
さらに、耐摩擦性など機械的耐久性を向上させるために、必要に応じて感光層上に保護層を設けても良い。保護層に使用される材料としてはABS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体樹脂、塩素化ポリエーテル樹脂、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアリルスルホン樹脂、ポリブチレン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。保護層には耐摩耗性を向上する目的でポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂、シリコーン樹脂、及びこれらの樹脂に酸化チタン、酸化スズ、チタン酸カリウム等の無機材料を分散したものを添加することができる。保護層の形成方法としては通常の塗布法が採用できる。保護層の膜厚は0.1〜10μm程度が適当である。また、上記のほかに真空薄膜作製法にて形成したa−C、a−SiCなどの公知材料を保護層として用いることもできる。
本発明の感光体は、前記の材料を有機溶媒中に溶解または分散して感光層形成液を調整し、これを、上記導電性支持体上に、あるいは中間層を介して浸漬法やブレード塗布法、スプレー塗布法で塗布し乾燥することで形成される。また、必要に応じ、予め電荷発生物質を分散し他の材料と合わせて溶解または分散し、感光層形成液を調整することも可能である。分散方法としては、例えば、ボールミル分散、超音波分散、ホモミキサー分散等が挙げられる。感光層の分散液或いは溶液を調整する際に使用する溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、トルエン、キシレン、モノクロルベンゼン、1,2−ジクロルエタン、1,1,1−トリクロルエタン、ジクロルメタン、1,1,2−トリクロルエタン、トリクロルエチレン、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジオキサン、ジオキソラン等を挙げることができる。
本発明の感光層の膜厚は、5〜100μm、好ましくは10〜40μmが適当である。5μmより薄いと帯電性が低下し、逆に、100μmより厚いと感度の低下をもたらす。
このようにして作製される感光体は帯電性と感度が良好で、かつ耐光性、耐久性に優れ、低速から高速の複写プロセスまで好適であり、さらには、モノクロ又はフルカラー用のアナログ複写機から光書き込み用にLD或いはLED光を使用したページプリンター用の感光体まで適用することが可能である。
本感光体で特に重要なことは、特定構造のジベンゾ[a,c]フェナジン系アゾ骨格と特定構造のカップラー残基を有するアゾ化合物を感光体に用いることにある。このことにより、感光体の高感度化、静電特性の向上、さらには耐光性、耐久性の向上が図られている。この諸特性向上の理由は現時点では定かでないが、本発明で用いられている新規なカップラー残基は、アゾ化合物のアゾ基をカップラー残基で保護できるような立体的寄与、アゾ化合物の酸化電位を高めるような電子的寄与をしていると推測される。さらに、ジベンゾ[a,c]フェナジン系アゾ骨格と組み合わせることにより、アゾ骨格とカップラー残基の両構造に起因するのアゾ化合物の分子構造、さらにはその分子構造から引き起こされる分子間相互作用が、感光層中での効率の良い電荷発生に大きな影響を与えると共に、アゾ化合物自体の光や酸化性ガス等に対する安定性を高めていると考えられる。
さらに、本発明の高分子電荷輸送物質を併用することで、感光層中に非常に均質な電荷移動マトリックスが形成され、電荷発生物質からの電荷の注入、電荷の移動がよりスムーズで、且つ機械的強度の向上した感光体が得られている。これらは本発明の高分子電荷輸送物質がポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテルの少なくともいずれか1つの重合体であることに起因し、成膜性が良好で機械的強度が強く、優れた耐摩耗性を示すためと考えられる。また、本発明の高分子電荷輸送物質がトリアリールアミン構造を有することで高い移動度も達成されている。本発明の高分子電荷輸送物質の中でも、特に高分子電荷輸送物質がトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートである場合は諸特性の向上に効果がある。また、高分子電荷輸送物質の併用により、従来の単層型感光体では困難であった湿式プロセスへの対応も可能となる。
さらに、アクセプター性化合物を併用することで、光照射で発生した大多数の電子をアクセプター性化合物側に移動させることができ、
感光体の実用に支障を来たさない帯電性、感度、静電特性の高耐久化が実現できる。
さらに、フェノール化合物を併用することで、フェノール化合物が酸化防止剤として働くため、静電特性の高耐久化が実現できる。
次に、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジについて詳しく説明する。
図1は、本発明の電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジを説明するための概略図であり、下記するような変形例も本発明の範疇に属するものである。図1において、感光体1は導電性支持体上に単層型感光層が設けられている。感光体1はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであっても良い。帯電チャージャ3、転写前チャージャ7、転写チャージャ10、分離チャージャ11、クリーニング前チャージャ13には、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャ)、帯電ローラを始めとする公知の手段が用いられる。転写手段には、一般に上記の帯電器が使用できるが、図1に示されるように転写チャージャと分離チャージャを併用したものが効果的である。
画像露光部5、除電ランプ2等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などの発光物全般を用いることができる。そして、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。かかる光源等は、図1に示される工程の他に光照射を併用した転写工程、除電工程、クリーニング工程、あるいは前露光などの工程を設けることにより、感光体に光が照射される。
現像ユニット6により感光体1上に現像されたトナーは、転写紙9に転写されるが、全部が転写されるわけではなく、感光体1上に残存するトナーも生ずる。このようなトナーは、ファーブラシ14およびブレード15により、感光体より除去される。クリーニングは、クリーニングブラシだけで行なわれることもあり、クリーニングブラシにはファーブラシ、マグファーブラシを始めとする公知のものが用いられる。
電子写真感光体に正(負)帯電を施し、画像露光を行うと、感光体表面上には正(負)の静電潜像が形成される。これを負(正)極性のトナー(検電微粒子)で現像すれば、ポジ画像が得られるし、また正(負)極性のトナーで現像すれば、ネガ画像が得られる。かかる現像手段には、公知の方法が適用されるし、また、除電手段にも公知の方法が用いられる。
図2には、本発明による電子写真プロセスの別の例を示す。感光体21は本発明の感光層を有しており、駆動ローラ22a,22bにより駆動され、帯電器23による帯電、光源24による像露光、現像(図示せず)、帯電器25を用いる転写、光源26によるクリーニング前露光、ブラシ27によるクリーニング、光源28による除電が繰返し行なわれる。図2においては、感光体21(勿論この場合は導電性支持体が透光性である)に導電性支持体側よりクリーニング前露光の光照射が行なわれる。
以上の図示した電子写真プロセスは、本発明における実施形態を例示するものであって、もちろん他の実施形態も可能である。例えば、図2において支持体側よりクリーニング前露光を行っているが、これは感光層側から行ってもよいし、また、像露光、除電光の照射を支持体側から行ってもよい。
一方、光照射工程は、像露光、クリーニング前露光、除電露光が図示されているが、他に転写前露光、像露光のプレ露光、およびその他公知の光照射工程を設けて、感光体に光照射を行うこともできる。
以上に示すような画像形成手段は、複写装置、ファクシミリ、プリンター内に固定して組み込まれていてもよいが、プロセスカートリッジの形でそれら装置内に組み込まれてもよい。プロセスカートリッジとは、感光体を内蔵し、他に帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段を含んだ1つの装置(部品)である。プロセスカートリッジの形状等は多く挙げられるが、一般的な例として、図3に示すものが挙げられる。感光体16は、導電性支持体上に単層型感光層が設けられている。
以下、本発明を合成例、製造例、実施例を挙げて説明するが、これにより本発明の合成例、製造例、実施例の様態が限定されるものではない。
<合成例1>2−(t―ブトキシ)−7,8−ナフタル酸ジメチルエステルの合成
p―t―ブトキシスチレン35.25g(0.2mol)、及びアセチレンジカルボン酸ジメチルエステル56.84g(0.4mol)をニトロベンゼン200mlに溶解し、140℃にて5時間反応させた。放冷後、減圧下にてニトロベンゼンを留去し、残さに対してシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒
n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)処理を施し、40.78gの粗製物を得た。更に、ジイソプロピルエーテルより再結晶して、36.63g(収率57.9%)の目的のナフタレン化合物を得た。融点82.0〜83.0℃。このナフタレン化合物の赤外線吸収スペクトルを図4に、元素分析の結果を表23に示す。
Figure 2005115330
<合成例2>2−ヒドロキシ−7,8−ナフタル酸ジメチルエステルの合成
合成例1で得られた2−(t―ブトキシ)−7,8−ナフタル酸ジメチルエステル31.63g(0.1mol)を塩化メチレン120mlに溶解し、室温攪拌下、トリフルオロ酢酸57.01g(0.5mol)を10分を要して滴下し、同条件下にて3時間反応させた。続いて、反応物を氷に注ぎ、水を加えて分相した後、塩化メチレン相を2回水洗し、無水硫酸マグネシウムにより脱水した。ろ過により硫酸マグネシウムを除去し、塩化メチレンを留去した残さをトルエンより再結晶して、24.31g(収率93.4%)の目的のナフタレン化合物を得た。融点139.0〜139.8℃。このナフタレン化合物の赤外線吸収スペクトルを図5に、元素分析の結果を表24に示す。
Figure 2005115330
<合成例3>カップラー化合物No.C5の合成
合成例2で得られら2−ヒドロキシ−7,8−ナフタル酸ジメチルエステル10.41g(0.04mol)、及びベンジルアミン8.57g(0.08mol)をエチレングリコール100ml中、窒素ガス気流下、140℃にて6時間攪拌反応させた。放冷後、反応物にメタノール400mlを加え、室温にて1時間攪拌後、析出した結晶をろ取し、60℃で減圧乾燥して粗製物10.21gを得た。得られた粗製物をn−ブタノールより再結晶して、9.57g(収率78.9%)の橙色のカップラー化合物<No.C5>を得た。融点258.0〜259.5℃。このカップラー化合物の赤外線吸収スペクトルを図6に、元素分析の結果を表25に示す。
Figure 2005115330
<製造例1>アゾ化合物No.P3の製造
合成例3で得られたN−ベンジル−2−ヒドロキシ−7,8−ナフタル酸イミド(カップラー化合物No.C5)0.91g(3mmol)をDMF100mlに溶解し、室温にて、予め2,7−ジアミノジベンゾ[a,c]フェナジンより合成されたジベンゾ[a,c]フェナジン−2,7−ビスジアゾニウムテトラフルオロボレート0.76g(1.5mmol)を加えた。次いで、10重量%酢酸ナトリウム水溶液4.92gを10分を要して滴下し、室温にて6時間攪拌反応した。生成している沈殿をろ別し、室温にてDMF120mlで3回洗浄し、次に、水120mlで2回洗浄した。70℃で減圧下に乾燥して、アゾ化合物(No.P3)0.82g(収率58.2%)を得た。このアゾ化合物の赤外線吸収スペクトルを図7に、元素分析の結果を表26に示す。
Figure 2005115330
<製造例2>アゾ化合物No.P4の製造
N−ベンジル−2−ヒドロキシ−7,8−ナフタル酸イミド(カップラー化合物No.C5)0.46g(1.5mmol)をDMF60mlに溶解し、室温にて、予め2,7−ジアミノジベンゾ[a,c]フェナジンより合成されたジベンゾ[a,c]フェナジン−2,7−ビスジアゾニウムテトラフルオロボレート0.76g(1.5mmol)を加え、30分間室温攪拌した。次いで、2−ヒドロキシ−3−フェニルカルバモイルナフタレン(カップラー化合物No.17)0.39g(1.5mmol)とDMF40mlからなる溶液を加える。次いで、10重量%酢酸ナトリウム水溶液4.92gを10分を要して滴下し、室温にて6時間攪拌反応した。生成した沈殿をろ別し、室温にてDMF120mlで3回洗浄し、次に、水120mlで2回洗浄した。70℃で減圧下に乾燥して、アゾ化合物(No.P4)No.P3)0.68g(収率50.4%)を得た。このアゾ化合物の赤外線吸収スペクトルを図8に、元素分析の結果を表27に示す。
Figure 2005115330
<実施例1>
アルミニウム蒸着ポリエステルフィルム上にメタノール/ブタノール混合溶媒に溶解したポリアミド樹脂(CM−8000:東レ社製)溶液をドクターブレードで塗布し、100℃で5分乾燥して0.5μmの中間層を設けた。次に、アゾ化合物(例示化合物No.P3)0.5gを、高分子電荷輸送物質(例示化合物No.1D−01)0.5gとテトラヒドロフラン19gよりなる溶液と共にボールミリング分散した後、組成比がアゾ化合物2重量%、高分子電荷輸送物質80重量%、前記構造式(Q−3)で示されるアクセプター性化合物18重量%、シリコーンオイル(KF−50:信越化学工業社製)0.001重量%となるように高分子電荷輸送物質、アクセプター性化合物、テトラヒドロフラン、及びシリコーンオイルを加え、固形分20重量%の感光体塗布液を調整した。このようにして調整した感光体塗布液を前記中間層上にドクターブレードにて塗布し、120℃で20分乾燥し、厚さ20μmの感光層を有する単層型電子写真感光体を作製した。
<実施例2〜6>
実施例1で用いたアゾ化合物、高分子電荷輸送物質、アクセプター性化合物の代わりに、それぞれ表28に示すアゾ化合物、高分子電荷輸送物質、アクセプター性化合物を用いたこと以外は実施例1と同様にして感光体を作製した。
<実施例7>
アルミニウム蒸着ポリエステルフィルム上にメタノール/ブタノール混合溶媒に溶解したポリアミド樹脂(CM−8000:東レ社製)溶液をドクターブレードで塗布し、100℃で5分乾燥して0.5μmの中間層を設けた。次に、アゾ化合物(例示化合物No.P21)0.5gを、高分子電荷輸送物質(例示化合物No.11D−04)0.5gとテトラヒドロフラン19gよりなる溶液と共にボールミリング分散した後、組成比がアゾ化合物2重量%、高分子電荷輸送物質77.5重量%、前記構造式(Q−3)で示されるアクセプター性化合物18重量%、前記構造式(E−2)で示されるフェノール化合物2.5重量%、シリコーンオイル(KF−50:信越化学工業社製)0.001重量%となるように高分子電荷輸送物質、アクセプター性化合物、フェノール化合物、テトラヒドロフラン、及びシリコーンオイルを加え、固形分20重量%の感光体塗布液を調整した。このようにして調整した感光体塗布液を前記中間層上にドクターブレードにて塗布し、120℃で20分乾燥し、厚さ20μmの感光層を有する単層型電子写真感光体を作製した。
<実施例8〜13>
実施例7で用いたアゾ化合物、高分子電荷輸送物質の代わりに、表28に示すアゾ化合物を用いたこと以外は実施例7と同様にして感光体を作製した。
<比較例1>
実施例1で用いたアゾ化合物の代わりに、下記構造式(CGM−1)で示されるアゾ化合物を用いたこと以外は実施例1と同様にして感光体を作製した。
Figure 2005115330
Figure 2005115330
(評価1)
実施例1〜13、並びに比較例1の単層型電子写真感光体について、25℃/55%RHの環境下、静電複写紙試験装置EPA−8200(川口電気作製所製)を用い、暗所で+6KVのコロナ放電を20秒間行って帯電させ、更に20秒間暗所に放置した後、表面電位V0(V)を測定した。次いで、感光体表面の照度が5.3luxになるようにタングステンランプを照射して、その表面電位がV0の1/2になるまでの時間(sec)を求め、可視域での感度として半減露光量E1/2(lux・sec)を算出した。続いて、感光体表面を工業規格JIS
K7204(1995)に従い、テーバー摩耗試験(東洋精機社製)にてCS−5摩耗輪を使用し、荷重1Kgで3000回転の摩耗試験を行い、摩耗量を測定した。結果を表29に示す。
Figure 2005115330
(評価2)
実施例4、実施例12、並びに比較例1の単層型電子写真感光体を線速260mm/sのドラムに装着し、プラス帯電、露光、光クエンチを5000回繰り返し、初期、及び、5000回後の帯電電位Vd(V)と露光後電位Vl(V)とを測定した。結果を表30に示す。
Figure 2005115330
電子写真装置の概略構成図である。 電子写真装置の概略構成図である。 プロセスカートリッジの概略構成図である。 合成例1で得られた本発明に用いるナフタレン化合物の赤外吸収スペクトル図である。 合成例2で得られた本発明に用いるナフタレン化合物の赤外吸収スペクトル図である。 合成例3で得られた本発明に用いるカップラー化合物の赤外吸収スペクトル図である。 製造例1で得られた本発明に用いるアゾ化合物の赤外吸収スペクトル図である。 製造例2で得られた本発明に用いるアゾ化合物の赤外吸収スペクトル図である。
符号の説明
1 感光体
2 除電ランプ
3 帯電チャージャ
4 イレーサ
5 画像露光部
6 現像ユニット
7 転写前チャージャ
8 レジストローラ
9 転写紙
10 転写チャージャ
11 分離チャージャ
12 分離爪
13 クリーニング前チャージャ
14 ファーブラシ
15 クリーニングブラシ
16 感光体
17 帯電チャージャ
18 クリーニングブラシ
19 画像露光部
20 現像ローラ
21 感光体
22a 駆動ローラ
22b 駆動ローラ
23 帯電チャージャ
24 像露光源
25 転写チャージャ
26 クリーニング前露光
27 クリーニングブラシ
28 除電光源

Claims (26)

  1. 導電性支持体上に直接又は中間層を介して単層の感光層を設けてなる単層型電子写真感光体において、感光層に一般式(1)で示され、該Cp、Cpの少なくとも1つは一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)より選ばれたカップラー残基であるアゾ化合物と高分子電荷輸送物質とを含有することを特徴とする単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    (一般式(1)中、r、rは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基を、Cp、Cpはカップラー残基を示す。一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)中、R、R、R、及びRは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基を示す。ただし、RとRは互いに置換または無置換のアルキレン基による環或いは芳香環を形成しても良い。Xは水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換の芳香族炭化水素基、置換または無置換の複素環基、置換または無置換のアミノ基を、Yは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換の芳香族性を有する2価の有機残基、置換または無置換の複素環芳香族性を有する2価の有機残基、−CO−Z−で示されるカルボニル基含有2価の有機残基(ただし、Zは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換の芳香族性を有する2価の有機残基、置換または無置換の複素環芳香族性を有する2価の有機残基を示す)を示す。)
  2. 前記一般式(1)のアゾ化合物において、前記Cp、Cpの少なくとも1つは一般式(5)で示されるカップラー残基であることを特徴とする請求項1に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    一般式(5)中、A1は置換または無置換の芳香族炭化水素基、置換または無置換の複素環基、mは1〜6の整数を示す。)
  3. 前記一般式(1)のアゾ化合物において、前記Cp、Cpの少なくとも1つは一般式(6)あるいは一般式(7)で示されるカップラー残基であることを特徴とする請求項1に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    (一般式(6)、一般式(7)中、Yは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換の芳香族性を有する2価の有機残基、置換または無置換の複素環芳香族性を有する2価の有機残基、−CO−Z−で示されるカルボニル基含有2価の有機残基(ただし、Zは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換の芳香族性を有する2価の有機残基、置換または無置換の複素環芳香族性を有する2価の有機残基を示す)を示す。)
  4. 前記一般式(1)のアゾ化合物において、前記Cp、Cpの少なくとも1つは一般式(8)で示されるカップラー残基であることを特徴とする請求項1に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    (一般式(8)中、Z1は炭化水素環またはその置換体、複素環基またはその置換体を表し、R14は水素原子、アルキル基またはその置換体、フェニル基またはその置換体を表し、Yは炭化水素環基またはその置換体、複素環基またはその置換体を表す。)
  5. 前記一般式(1)のアゾ化合物において、前記Cp、Cpの少なくとも1つは一般式(9)、または一般式(10)で示されるカップラー残基であることを特徴とする請求項1に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    (一般式(9)、(10)中、y2は芳香族炭化水素の2価基または窒素原子を環内に含む複素環の2価基を表わす。これらの環は置換または無置換でもよい。)
  6. 前記高分子電荷輸送物質が、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテルの少なくともいずれか1つの重合体であることを特徴とする請求項1に記載の単層型電子写真感光体。
  7. 前記高分子電荷輸送物質が、トリアリールアミン構造を有する高分子化合物であることを特徴とする請求項6に記載の単層型電子写真感光体。
  8. 前記高分子電荷輸送物質が、トリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする請求項7に記載の単層型電子写真感光体。
  9. 前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(1D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする請求項8に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    {一般式(1D)中、R’、R’、R’は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基またはハロゲン原子を表し、R’は水素原子または置換もしくは無置換のアルキル基を表す。R、Rは置換もしくは無置換のアリール基を表す。o、p、qは、それぞれ独立して0〜4の整数を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
    Figure 2005115330
    〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
    Figure 2005115330
    (一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
  10. 前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(2D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする請求項8に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    {一般式(2D)中、R、Rは置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar、Ar、Arは同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
    Figure 2005115330
    〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
    Figure 2005115330
    (一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
  11. 前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(3D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする請求項8に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    {一般式(3D)中、R、Rは置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar、Ar、Arは同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
    Figure 2005115330
    〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
    Figure 2005115330
    (一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
  12. 前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(4D)で表されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする請求項8に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    {一般式(4D)中、R、Rは置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar、Ar、Arは同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。rは1〜5の整数を表す。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
    Figure 2005115330
    〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
    Figure 2005115330
    (一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
  13. 前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(5D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする請求項8に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    {一般式(5D)中、R、R10は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar10、Ar11、Ar12は同一または異なるアリレン基を表す。X、Xは置換もしくは無置換のエチレン基または置換もしくは無置換のビニレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
    Figure 2005115330
    〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
    Figure 2005115330
    (一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
  14. 前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(6D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする請求項8に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330

    {一般式(6D)中、R11、R12、R13、R14は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar13、Ar14、Ar15、Ar16は同一または異なるアリレン基を表す。Y、Y、Yは単結合、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のシクロアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレンエーテル基、酸素原子、硫黄原子またはビニレン基を表し、同一であっても異なっていても良い。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
    Figure 2005115330
    〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
    Figure 2005115330
    (一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
  15. 前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(7D)で表されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする請求項8に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    {一般式(7D)中、R15、R16は水素原子、置換もしくは無置換のアリール基を表し、R15とR16は環を形成していても良い。Ar17、Ar18、Ar19は同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
    Figure 2005115330
    〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
    Figure 2005115330
    (一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
  16. 前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(8D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする請求項8に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    {一般式(8D)中、R17は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar20、Ar21、Ar22、Ar23は同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
    Figure 2005115330
    〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
    Figure 2005115330
    (一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
  17. 前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(9D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする請求項8に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    {一般式(9D)中、R18、R19、R20、R21は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar28は同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
    Figure 2005115330
    〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
    Figure 2005115330
    (一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
  18. 前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(10D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする請求項8に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    {一般式(10D)中、R22、R23は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar29、Ar30、Ar31は同一または異なるアリレン基を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(A)で表される2価基を表す。
    Figure 2005115330
    〔一般式(A)中、R24、R25は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、l、mは0〜4の整数を表す。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表す)または下記一般式(B)を表す。
    Figure 2005115330
    (一般式(B)中、aは1〜20の整数を表し、bは1〜2000の整数を表す。R26、R27は置換または無置換のアルキル基またはアリール基を表す。)R24とR25、R26とR27はそれぞれ同一でも異なっていても良い。〕}
  19. 前記高分子電荷輸送物質が、下記一般式(11D)で示されるトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートであることを特徴とする請求項8に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    {一般式(11D)中、Ar32、Ar33、Ar35およびAr36は置換もしくは無置換のアリレン基を表し、Ar34は置換もしくは無置換のアリール基を表す。Zはアリレン基または−Ar37−Za−Ar37−を表し、Ar37は置換もしくは無置換のアリレン基を表す。ZaはO、Sまたはアルキレン基を表す。RおよびR’は直鎖又は分岐鎖のアルキレン基または−O−を表す。hは0または1を表す。k、jは組成を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9であり、nは繰り返し単位数を表し、5〜5000の整数である。Xは置換または無置換の脂肪族2価基、置換または無置換の環状脂肪族2価基、置換または無置換の芳香族2価基、またはこれらを連結してできる2価基、または下記一般式(A’)、一般式(F)、一般式(G)で表される2価基を表す。
    Figure 2005115330
    〔一般式(A’)、一般式(F)、一般式(G)中、R24、R25、R55、R56は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基またはハロゲン原子を表す。l、mはそれぞれ独立して0〜4の整数、s、tはそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。R24、R25、R55、R56がそれぞれに複数個存在する時は同一でも異なっていても良い。Yは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、炭素原子数1〜10のアルキレン基と1つ以上の酸素原子及び硫黄原子から構成される2価基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−COO−、−CO−O−Z−O−CO−、−CO−Z−CO−(式中Z、Zは置換もしくは無置換の脂肪族2価基、または置換もしくは無置換のアリレン基を表す)、または下記一般式(B)、一般式(H)〜(N)を表す。
    Figure 2005115330
    (一般式(B)、一般式(H)〜(N)中、R26、R27はそれぞれ独立して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。R57、R58、R64はハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。R59、R60、R61、R62、R63はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。R58とR59は結合して炭素数5〜12の炭素環を形成しても良い。R65とR66は端結合または炭素数1〜4のアルキレン基を表す。aは1〜20の整数、bは1〜2000の整数、uとwは0〜4の整数、vは1または2を表す。R26、R27、R57、R64がそれぞれに複数個存在する時は同一でも異なっていても良い。)〕}
  20. 前記感光層は、さらに、アクセプター性化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の単層型電子写真感光体。
  21. 前記アクセプター性化合物が一般式(11)で示される2,3−ジフェニルインデン化合物であることを特徴とする請求項20に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    (一般式(9)中、Q、Q、Q、Qは水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、シアノ基、またはニトロ基を表し、QおよびQは水素原子置換もしくは無置換のアリール基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、またはアリールオキシカルボニル基を表す。)
  22. 前記感光層は、さらに、フェノール化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の単層型電子写真感光体。
  23. 前記フェノール化合物が一般式(12)で示されるフェノール化合物であることを特徴とする請求項22に記載の単層型電子写真感光体。
    Figure 2005115330
    (一般式(12)中、E1〜E8は水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルコキシカルボニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアルコキシ基を表す。)
  24. 請求項1〜23のいずれか1項に記載の単層型電子写真感光体を用い、帯電、像露光、現像、及び転写を行うことを特徴とする電子写真方法。
  25. 請求項1〜23のいずれか1項に記載の単層型電子写真感光体を有すると共に、帯電手段、像露光手段、現像手段、及び転写手段を備えたことを特徴とする電子写真装置。
  26. 請求項1〜23のいずれか1項に記載の単層型電子写真感光体と、帯電手段、像露光手段、現像手段、転写手段、及びクリーニング手段から選ばれる少なくとも1つの手段とを一体的に形成し、電子写真装置本体に脱着自在としたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
JP2004147112A 2003-09-18 2004-05-18 単層型電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ Pending JP2005115330A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004147112A JP2005115330A (ja) 2003-09-18 2004-05-18 単層型電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
US10/943,262 US7309552B2 (en) 2003-09-18 2004-09-17 Electrophotographic photoconductor, electrophotography, electrophotographic apparatus, process cartridge for electrophotographic apparatus and azo compound
EP04022233A EP1521125B1 (en) 2003-09-18 2004-09-17 Electrophotographic photoconductor, electrophotographic method, electrophotographic apparatus, process cartridge for electrophotographic apparatus and azo compound

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003326000 2003-09-18
JP2004147112A JP2005115330A (ja) 2003-09-18 2004-05-18 単層型電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005115330A true JP2005115330A (ja) 2005-04-28

Family

ID=34554561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004147112A Pending JP2005115330A (ja) 2003-09-18 2004-05-18 単層型電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005115330A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003098705A (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を用いた電子写真方法、電子写真装置及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP5621586B2 (ja) 電子写真感光体、並びに画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ
JPWO2007083652A1 (ja) キノン化合物、電子写真用感光体および電子写真装置
JPH11242348A (ja) 電子写真用顔料および該顔料を使用した電子写真用感光体
JP2002138216A (ja) アゾ顔料の製造方法、該アゾ顔料を含有する電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP2006249042A (ja) キノン化合物、電子写真用感光体および電子写真装置
JP4047658B2 (ja) 単層型電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP3587942B2 (ja) 有機光導電性材料及びそれを用いた電子写真感光体
JP4376803B2 (ja) 静電潜像担持体、並びにプロセスカートリッジ、画像形成方法、及び画像形成装置
JP3806839B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP2003207914A (ja) 単層型電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP3925916B2 (ja) 単層型電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP2005115330A (ja) 単層型電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP4014467B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真装置、電子写真方法、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP3883338B2 (ja) 電子写真感光体
JP2003228186A (ja) 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP5391610B2 (ja) 画像形成装置
JP3556391B2 (ja) 有機光導電性材料及びそれを用いた電子写真感光体
JP2001323183A (ja) ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶及びその製造方法並びにそれを用いた電子写真用感光体
JP2005115332A (ja) 単層型電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP2005115331A (ja) 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP2002356627A (ja) 有機顔料の製造方法、及び該有機顔料を含有する電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP6086283B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、並びに電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP2006047404A (ja) 液体現像用電子写真感光体、及び該感光体を備えた電子写真装置
JP3928923B2 (ja) 単層型電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080701

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081202