JP2005114982A - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 液晶の誘電率を所定の条件に規定することにより、明るくて、コントラストの高い表示をすることができる液晶装置を提供する。
【解決手段】 一対の基板16a,16b間に設けられた液晶層4に供給されたである。液晶層4を構成する液晶の誘電異方性をΔεとし、液晶分子の長軸方向の誘電率をεとし、液晶分子の短軸方向の誘電率をεとするとき、
6<Δε<16、 10<ε<20、 3<ε<6
に設定する。さらに、屈折率異方性Δnは0.07<Δn<0.18が望ましい。これらの設定は、TFD素子を用いたアクティブマトリクス型液晶装置で130ppi以上の高精細表示を行う場合に好適である。
【選択図】 図3


Description

本発明は、液晶層によって光を変調して光の進行を制御する液晶装置に関する。また、本発明は、携帯電話機、携帯情報端末機、PDA(Personal Digital Assistant)等といった電子機器に関する。
携帯電話機等といった電子機器は、文字、数字、図形等といった像を表示する表示部を有する。この表示部に電子機器に関する各種の表示が行われる。従来、この表示部を液晶装置によって構成することが知られている。このような液晶装置として、例えば、2端子型のスイッチング素子であるTFD(Thin Film Diode)素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。ここに開示された液晶装置、あるいは、その他の構造の液晶装置については、明るくて、コントラストの高い表示特性を得ることが望まれている。
特開2002−328627号公報(第3頁、図1)
従来、明るくて、コントラストの高い表示特性を得るために、液晶装置の機械的な内部構造に改良を加えたり、液晶装置を構成する光学要素に改良を加えたりすることが行われている。本発明者は、液晶装置の機構的な改良をすることに代えて、使用する液晶の物性に着目して種々の研究を行った。その結果、液晶の誘電率を特定の条件に設定すると、明るくて、コントラストの高い表示が得られることを知見した。
本発明は、上記の知見に基づいて成されたものであって、その目的は、液晶装置に用いられる液晶の誘電率を所定の条件に規定することにより、明るくて、コントラストの高い表示をすることができる液晶装置及び電子機器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る液晶装置は、一対の基板間に設けられた液晶層に供給された光を該液晶層によって複数の表示用ドット領域ごとに変調するようにした液晶装置において、前記液晶層を構成する液晶の誘電異方性をΔεとし、液晶分子の長軸方向の誘電率をεとし、液晶分子の短軸方向の誘電率をεとするとき、
6<Δε<16
10<ε<20
3<ε<6
であることを特徴とする。
ところで、1つの表示用ドット領域D(図4参照)に存在する液晶が有する液晶容量CLCと、同じ表示用ドット領域Dに存在するTFD素子が有する素子容量Cとは、表示品質に大きな影響を与えることが知られている。両者に十分な電圧をかけて良好な表示品質を得るためには、
LC/C=3.5〜4.5
に設定されることが望ましいと考えられる。また、CLCは、一般に、
LC=(εave×S)/d
で表すことができる。但し、
εave=平均誘電率=(ε+2ε)/3
ε=液晶分子の軸方向の誘電率
ε=液晶分子の軸直角方向の誘電率
S=ドット電極19の面積
d=セルギャップ
である。また、誘電率異方性Δεは
Δε=ε−ε
で表すことができる。
本発明者は上記の各式を考慮した上で、液晶の誘電率が液晶装置による表示に大きな影響を与えるのでないかと考え、種々に実験を行った。その結果、液晶の誘電率異方性Δεを
6<Δε<16
に設定し、液晶分子の軸方向の誘電率ε
10<ε<20
に設定し、液晶分子の軸直角方向の誘電率ε
3<ε<6
に設定すると、液晶装置の表示において、明るくて、コントラストの高い表示が得られることを知見して、上記の本発明に想到した。従って、液晶装置で用いる液晶を本発明のように設定すれば、明るくて、コントラストの高い表示が得られる。
上記構成の液晶装置において、前記表示用ドット領域の数は130ppi以上であることが望ましい。このドット密度を有する液晶装置は、高精細表示を行うことができる液晶装置として知られている。本発明に係る液晶装置によれば、このような高精細表示を行う場合でも、明るくて、コントラストの高い表示が得ることができる。
上記構成の液晶装置において、使用する液晶の屈折率異方性をΔnとするとき、
0.07<Δn<0.18
であることが望ましい。こうすれば、透過型の液晶装置又は半透過反射型の液晶装置に対して、明るくて、コントラストの高い表示が得ることができる。
上記構成の液晶装置は、前記一対の基板の一方に前記複数の表示用ドット領域に対応して設けられた複数のドット電極と、該複数のドット電極のそれぞれに接続された2端子型スイッチング素子とを有することが望ましい。すなわち、本発明は、2端子型のスイッチング素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶装置に適用した場合に、特に、有効である。なお、2端子型スイッチング素子はTFD素子であることが望ましい。
次に、本発明に係る他の液晶装置は、一対の基板間に設けられた液晶層と、光を面状に出射する照明装置とを有し、該照明装置から出射された面状光を前記液晶層に供給し、供給されたその面状光を前記液晶層によって複数の表示用ドット領域ごとに変調するようにした透過型の液晶装置において、前記液晶層を構成する液晶の誘電異方性をΔεとし、液晶分子の長軸方向の誘電率をεとし、液晶分子の短軸方向の誘電率をεとし、前記液晶の屈折率異方性をΔnとするとき、
6<Δε<16
10<ε<20
3<ε<6
0.12<Δn<0.18
であることを特徴とする。
この液晶装置は、いわゆる透過型の液晶装置であり、この透過型液晶装置に対して上記の条件を設定すれば、明るくて、コントラストの高い表示が得られる。
上記構成の透過型の液晶装置において、前記一対の基板間で液晶のツイスト角は85度から95度の範囲内にあることが望ましい。これにより、透過型の液晶表示において明るくて、コントラストの高い表示が得られる。
上記構成の透過型の液晶装置において、前記一対の基板の一方に前記複数の表示用ドット領域に対応して設けられた複数のドット電極と、該複数のドット電極のそれぞれに接続された2端子型スイッチング素子とを有することが望ましい。すなわち、本発明は、2端子型のスイッチング素子を用いたアクティブマトリクス方式の透過型の液晶装置に適用した場合に、特に、有効である。なお、(9)2端子型スイッチング素子はTFD素子であることが望ましい。
次に、本発明に係るさらに他の液晶装置は、一対の基板間に設けられた液晶層と、光を面状に出射する照明装置と、一方の基板から入射した光を反射して前記液晶層へ導く反射部と、前記照明装置から出射した光を透過させて前記液晶層へ導く透光部とを有し、前記反射部及び/又は前記透過部によって前記液晶層に供給された光を該液晶層によって複数の表示用ドット領域ごとに変調するようにした半透過反射型の液晶装置において、前記液晶層を構成する液晶の誘電異方性をΔεとし、液晶分子の長軸方向の誘電率をεとし、液晶分子の短軸方向の誘電率をεとし、前記液晶の屈折率異方性をΔnとするとき、
6<Δε<16
10<ε<20
3<ε<6
0.07<Δn<0.12
であることを特徴とする。
この液晶装置は、反射型表示と透過型表示とを希望に応じて選択できる、いわゆる半透過反射型の液晶装置である。この半透過反射型の液晶装置に対して上記の条件を設定すれば、明るくて、コントラストの高い表示が得られる。
上記構成の半透過反射型の液晶装置において、前記一対の基板間で液晶のツイスト角は0度から70度の範囲内にあることが望ましい。これにより、半透過反射型の液晶表示において明るくて、コントラストの高い表示が得られる。
上記構成の半透過反射型の液晶装置は、前記一対の基板の一方に前記複数の表示用ドット領域に対応して設けられた複数のドット電極と、該複数のドット電極のそれぞれに接続された2端子型スイッチング素子とを有することが望ましい。すなわち、本発明は、2端子型のスイッチング素子を用いたアクティブマトリクス方式の半透過反射型の液晶装置に適用した場合に、特に、有効である。なお、(13)2端子型スイッチング素子はTFD素子であることが望ましい。
次に、本発明に係る電子機器は、以上に記載した構成の液晶装置と、その液晶装置の動作を制御する制御部とを有することを特徴とする。本発明に係る液晶装置を用いれば、明るくて、コントラストの高い表示が得られるので、例えばこれを表示部として用いれば、電子機器に関する各種の情報を明るくて、コントラストの高い状態で表示できる。
(液晶装置の第1実施形態)
以下、本発明に係る液晶装置を2端子型のスイッチング素子であるTFD(Thin Film Diode)を用いた半透過反射型の液晶装置に適用した場合を例に挙げて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されないことは、もちろんである。
図1は、本発明に係る液晶装置の電気的構成を示す等価回路図である。また、図2は、図1の液晶装置の機械的な構成を示す分解斜視図である。また、図3は、図1の液晶装置の一部の断面構造を拡大して示す図である。また、図4は、図1の液晶装置におけるTFD素子を含む数画素分の平面的な構成を示す平面図である。また、図5は、図4のA−A線に従った断面図である。
本実施形態の液晶装置1は、ネマチック液晶を用いたアクティブマトリクス方式の半透過反射型の液晶装置であり、図1に示すように、複数本の走査線2が行方向Xに延びるように形成され、さらに、複数本のデータ線3が列方向Yに延びるように形成されている。また、走査線2とデータ線3との各交差部分に、表示用ドット領域Dが形成されている。例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の着色要素を用いてカラー表示を行う場合を考えれば、R,G,Bの各色に対応する3つの表示用ドット領域Dによって1つの画素が形成される。
各表示用ドット領域Dにおいては、ネマチック液晶から成る液晶層4と、2端子型のアクティブ素子であるTFD素子6とが直列に接続されている。本実施形態では、液晶層4が走査線2の側に接続され、TFD素子6がデータ線3の側に接続されている。各走査線2は、走査線駆動回路7によって駆動される。一方、各データ線3は、データ線駆動回路8によって駆動される。
図2において、液晶装置1は、一対の透光性基板を所定の間隙を介して貼り合わせて成る液晶セル9を有する。この液晶セル9の観察側(図の上側)には、上側偏光板11aと、第1上側位相差板12aと、第2上側位相差板13aとが設けられる。また、液晶セル9の背面側には、第1下側位相差板12bと、第2下側位相差板13bと、第2偏光板11bと、そして照明装置14とが設けられる。照明装置14は、液晶セル9を背面から照明するバックライトとして機能する。
液晶セル9は、素子基板16aと対向基板16bとを貼り合わせて形成されている。素子基板16aは、アクティブ素子が形成される透光性基板である。また、対向基板16bは、カラーフィルタが形成される透光性基板である。素子基板16aと対向基板16bとは、スペーサ(図示せず)を含むシール材17によって一定の間隙を保って接合されると共に、この間隙内に液晶が封入されて液晶層が形成される。
素子基板16aの表面には、液晶駆動用IC18aがCOG(Chip On Glass)技術を用いて実装されている。この液晶駆動用IC18aはデータ線駆動回路8を構成する。また、対向基板16bの表面には、液晶駆動用IC18bがCOG技術を用いて実装されている。この液晶駆動用IC18bは走査線駆動回路7を構成する。なお、基板と液晶駆動用ICとの接続は、COG技術以外の任意の接続手法を用いることができる。
この接続手法としては、例えば、TAB(Tape Automated Bonding)技術を用いてFPC(Flexible Printed Circuit)の上にICチップがボンディングされて成るTCP(Tape Carrier Package)を液晶装置に電気的に接続する構成としても良い。また、ICチップを硬質の基板にボンディングするCOB(Chip On Board)技術を用いても良い。
図3及び図4において、素子基板16aの内側表面には、複数本のデータ線3と、それらのデータ線3に接続される複数のTFD素子6と、それらのTFD素子6に接続されるドット電極19とが形成されている。このドット電極19は、ITO(Indium Tin Oxide)等といった透光性の導電材料によって形成されている。各データ線3は直線的に延びている。一方、TFD素子6及びドット電極19はドットマトリクス状に配列されている。ドット電極19等の表面には、後述する条件で、一軸配向処理としてのラビング処理が施された配向膜21aが形成されている。この配向膜21aは、一般に、ポリイミド樹脂等によって形成される。
図3において、対向基板16bの内側表面には、反射部Rにおける液晶層4の厚さと、透過部Tにおける液晶層4の厚さを調整する層厚調整膜22と、アルミニウム、アルミニウム合金、銀、銀合金等の単層膜、あるいは複層膜から成る部分反射層23と、カラーフィルタ24と、オーバーコート層26と、ITO等といった透光性金属材料から成る帯状の対向電極27と、そして配向膜21bとが形成されている。配向膜21bは、例えば、ポリイミド樹脂によって形成され、この配向膜21bに、後述する条件で、一軸配向処理としてのラビング処理が施される。
これらの各層のうち、層厚調整膜22及び部分反射層23は、表示用ドット領域Dの反射部Rに選択的に形成され、透過部Tには形成されていない。対向電極27は、図1の走査線2として機能し、データ線3と直交する方向に形成されている。
カラーフィルタ24は、R(赤),G(緑),B(青)の3色の着色要素を有する。これら3色の着色要素の隙間には、ブラックマスク28が形成される。このブラックマスク28は着色要素の隙間を光が透過することを遮蔽する。オーバーコート層26は、カラーフィルタ24及びブラックマスク28が形成された対向基板16aの表面の平滑性を高めることにより、対向電極27の断線を防止する。
図5において、素子基板16aは、透光性の基材29aと、その表面に形成された絶縁膜31とを有する。TFD素子6は、第1TFD要素6a及び第2TFD要素6bを有する。これらの要素6a及び6bは、絶縁膜31上に形成された第1金属膜32と、この第1金属膜32の表面に陽極酸化処理によって形成された酸化膜33と、この表面に形成されて相互に離間した第2金属膜34a,34bとを有する。酸化膜33は絶縁膜として機能する。第2金属膜34aはそのままデータ線3となり、第2金属膜34bはドット電極19に接続されている。
第1TFD要素6aは、データ線3側から見ると順番に、第2金属膜34a→酸化膜33→第1金属膜32となっており、金属(すなわち半導体)/絶縁体/金属(すなわち半導体)のサンドイッチ構造を採るため、正負双方向のダイオードスイッチング特性を有する。一方、第2TFD要素6bは、データ線3側からみて順番に、第1金属膜32→酸化膜33→第2金属膜34bとなっており、第1TFD要素6aと反対のダイオードスイッチング特性を有する。従って、TFD素子6は、2つのダイオードを互いに逆向きに直列接続した状態となっているため、1つのダイオードを用いる場合に比べて、電流−電圧の非線形特性が正負の双方向にわたって対称化される。なお、このように非線形特性を厳密に対称化する必要がないのであれば、1つのTFD要素のみでTFD素子を構成しても良い。
なお、TFD素子6は、ダイオード素子の一例であり、他に、酸化亜鉛(ZnO)バリスタや、MSI(Metal Semi Insulator)等を用いた素子等を用いることもできる。これらの素子を用いる場合には、それらを単体でもちいたり、逆向きに直列接続したり、あるいは、逆向きに並列接続したりすることができる。
(層厚調整)
図3の層厚調整膜22は、反射部Rに対応する液晶層4の厚さをdhとし、透過部Tに対応する液晶層4の厚さをdtとしたとき、
dh<dt
を満たすように形成されている。
例えば、反射部Rの液晶層4の厚さdhは3.0μmに設定され、透過部Tに対応する液晶層4の厚さdtは5.0μmに設定されている。このため、液晶分子の複屈折率Δnを0.05としたとき、反射部Rにおけるリタデーション値Δndは150nmであり、透過部Tにおけるリタデーション値Δndは250である。
以上のように構成した液晶装置1によれば、反射表示を行う場合には、太陽光、室内光等といった外部光が素子基板16aを通して液晶層4へ入射し、さらに部分反射層23で反射して、再度、液晶層4を通過させてから、素子基板16aの外部へ出射する。これにより、反射型表示によるカラー表示を行う。このとき、ドット電極19と対向電極27との間で液晶層4の液晶を配向制御することで、明暗表示を行う。
他方、透過表示を行う場合には、図2の照明装置14から放射された光を透過部Tを通して液晶層4へ入射させ、さらに素子基板16aを通して外部へ出射する。これにより、透過型表示によるカラー表示を行う。このときも、ドット電極19と対向電極27との間で液晶層4の液晶を配向制御することで、明暗表示を行う。
反射型表示を行う際、光は液晶層4を2回通過する。一方、透過型表示を行う際には、光は液晶層4を1回しか通過しない。それ故、何等の措置も採らないと、反射表示と透過表示との間での液晶層4のリタデーションの違いにより、液晶の透過率の状態に違いが生じる。このことに関し、本実施形態では、反射部Rに対応する液晶層4の厚さdhと、透過部Tに対応する液晶層4の厚さdtとの間で所定の大小関係を持たせることにより、反射部Rにおけるリタデーション値Δndよりも、透過部Tにおけるリタデーション値Δndを大きく設定してある。
このような層厚調整を行うにあたって、本実施形態では対向基板16bの内側表面に感光性樹脂から成る層厚調整槽22を選択的に形成したが、対向基板16bの表面を選択的にエッチングして凹部を形成し、この凹部によって、反射部Rにおける液晶層4の厚さと、透過部Tにおける液晶層4の厚さとを調整しても良い。
(光学補償フィルム)
図6は、本実施形態の液晶装置1で用いた各光学要素の軸方向等を示している。また、図7は、この液晶装置1において第1下側位相差板として用いた光学補償フィルムのネマチックハイブリッド配向の様子を示している。
図2の液晶セル9を用いて液晶装置1を構成するには、図2及び図6に示すように、上側偏光板11a、第1上側位相差板12a、第2上側位相差板13a、液晶セル9、第1下側位相差板12b、第2下側位相差板13b、下側偏光板11b、そして照明装置14が重ねて配置される。
第1上側位相差板12a、第2上側位相差板13a及び第2下側位相差板13bは低分散型のフィルムによって形成される。また、第1下側位相差板12bは次の光学補償フィルム、すなわち、光学的に正の一軸性を示す液晶性高分子より実質的に形成され、該液晶性高分子が液晶状態において形成したネマチックハイブリッド配向を固定化せしめた光学補償フィルムによって形成される。
このような光学補償フィルムとしては、NHフィルム(商品名、新日本石油製)を用いることができる。この光学補償フィルムは、特開平10−206637号公報、特開平10−033314号公報、特開平10−186356号公報に詳しいので詳細な説明は省略するが、ここでいうネマチックハイブリッド配向とは、図7に示すように、液晶性高分子36が基材37上でネマチック配向しており、このときの液晶性高分子のダイレクタとフィルム平面との成す角度がフィルム上面と下面とで異なった配向形態をいう。
従って、第1下側位相差板12bでは、上面と下面とでダイレクタをフィルム平面との成す角度が異なっていることから、フィルムの上面と下面との間では角度が連続的に変化しているものといえる。また、第1下側位相差板12bとして用いた光学補償フィルムは、正の一軸性の液晶性高分子のネマチックハイブリッド配向状態を固定化したフィルムであるので、液晶性高分子36のダイレクタがフィルムの膜厚方向の全ての場所において異なる角度を向いている。従って、本実施形態で用いる光学補償フィルムは、フィルムという構造体としてみた場合、もはや光軸は存在しない。
本実施形態で用いることができる光学的に正の一軸性を示す液晶性高分子36は、液晶相としてネマチック相を持つものである。また、液晶転移点を越える温度において、配向基板としての基材37上でネマチックハイブリッド配向を形成し、この配向形態を損なうことなくガラス状態で固定化できるものであることが必須である。このような性質を有する液晶性高分子として、ホメオトロピック配向性の液晶性高分子、具体的にはホメオトロピック配向性の液晶性高分子化合物、又は少なくとも1種のホメオトロピック配向性の液晶性高分子化合物を含有するホメオトロピック配向性の液晶性高分子組成物、少なくとも1種のホメオトロピック配向性の液晶性高分子と、少なくとも1種のホモジニアス配向性の液晶性高分子を少なくとも含有する液晶性高分子組成物が挙げられる。
光学補償フィルムは、フィルムの上面と下面とでは、正の一軸性の液晶性高分子のダイレクタとフィルム平面との成す角度が異なる。ここで、基材37側のフィルム面は、その配向処理の方法や正の一軸性の液晶性高分子の種類によって0度以上50度以下、又は60度以上90度以下のどちらかの角度範囲に調節できる。
なお、ネマチックハイブリッド配向した光学補償フィルムでは、フィルム面内のダイレクタに平行な方向の屈折率(以下、neと呼ぶ)と、それに垂直な方向の屈折率(以下、noと呼ぶ)が異なっている。neからnoを引いた値を見かけ上の複屈折率とした場合、見かけ上のリタデーション値は見かけ上の複屈折率と実膜厚との積で与えられる。この見かけ上のリタデーション値は、例えば、550nmの単色光に対して、通常、5〜500nm、好ましくは10〜300nm、特に好ましくは15〜150nmの範囲である。見かけのリタデーション値が5nm未満のときは、十分な視野角拡大効果が得られないおそれがある。また、500nmより大きい場合は、斜めから見たときにディスプレイに不必要な色付きが生じるおそれがある。
また、光学補償フィルムの平均チルト角に関して、膜厚方向における液晶性高分子36のダイレクタと基材37との成す角度の平均値を平均チルト角と定義した場合、平均チルト角は、通常、10〜60度、好ましくは20〜50度の範囲である。平均チルト角が上記の範囲から外れた場合には、十分な視野角拡大効果が得られないおそれがある。
このようにして得られた光学補償フィルムは、ツイステッドネマチック型の液晶装置に対して特に優れた視野角補償効果をもつ。この光学補償フィルムが、各種ツイステッドネマチック型の液晶装置に対して、より好適な補償効果を発現するための膜厚は、対象とする液晶装置の方式や種々の光学パラメータに依存するので一概には言えないが、通常、0.1μm以上20μm以下の範囲であり、より好ましくは0.2μm以上10μm以下の範囲、特に好ましくは0.3μm以上5μm以下の範囲である。膜厚が0.1μm未満のときは、十分な補償効果が得られないおそれがある。また、膜厚が20μmを越えると、ディスプレイの表示が不必要に色付くおそれがある。
(軸方向の条件)
図6において、液晶セル9内のネマチック液晶層4については、素子基板16a及び対向基板16bの各々に対して、時計における3時の方向(基準方向)に対して所定の角度を成す方向にラビング処理を行うことによりツイスト角φLCを0度から70度に設定する。また、第1上側位相差板12aとしては、それを上方から見たとき、遅相軸X31が基準方向に対して反時計回りに20度から300度の角度φF1を成す低分散フィルムを用いる。また、第2上側位相差板13aとしては、それを上方から見たとき、遅相軸X41が基準方向に対して反時計回りに50度〜200度の角度φF2を成す低分散フィルムを用いる。
第1下側位相差板12bとしては、それを上方から見たとき、遅相軸X51が基準方向に対して反時計周りに85度〜95度の角度φF3を成すネマチックハイブリッド配向型の光学補償フィルムを用いる。また、第2下側位相差板13bとしては、それを上方から見たとき、遅相軸X61が基準方向に対して反時計周りに20度〜300度の角度φF4を成す低分散フィルムを用いる。
より具体的には、素子基板16aに対しては、基準方向に対して250度の角度φLC−1でラビングを行う。また、対向基板16bに対しては、基準方向に対して290度の角度φLC−2でラビングを行い、ツイスト角φLCを右方向へ40度とする。
上側偏光板11aとしては、それを上方から見たとき、吸収軸Q21が基準方向に対して反時計回りに100度の角度φpol−1を成すものを用いる。また、第1上側位相差板12aとしては、それを上方から見たとき、遅相軸X31が基準方向に対して反時計回りに113度の角度φF1を成し、且つ、リタデーション値(Δnd)が255nmの低分散フィルムを用いる。このような低分散フィルムは、測定波長が短いほど複屈折が小さくなる。また、以下に説明する第2上側位相差板13a、第2下側位相差板13bも同様である。
第2上側位相差板13aとしては、それを上方から見たとき、遅相軸X41が基準方向に対して反時計周りに174度の角度φF2を成し、且つ、リタデーション値(Δnd)が173nmの低分散フィルムを用いる。また、第1下側位相差板12bとしては、それを上方から見たとき、遅相軸X51が基準方向に対して反時計周りに90度の角度φF3を成し、且つ、リタデーション値(Δnd)が110nmのネマチックハイブリッド配向型の光学補償フィルムを用いる。
第2下側位相差板13bとしては、それを上方から見たとき、遅相軸X61が基準方向に対して反時計周りに25度の角度φF4を成し、且つ、リタデーション値(Δnd)が250nmの低分散フィルムを用いる。また、下側偏光板11bとしては、それを上方から見たとき、吸収軸Q71が基準方向に対して反時計周りに5度の角度φpol−2を成すものを用いる。
以上のように構成した液晶装置1について表示性能を確認したところ、透過表示の表示光量やコントラストを2倍以上、向上することができた。
(液晶の誘電率ε)
ところで、本実施形態の液晶装置は高精細の表示が可能な液晶装置として構成されている。具体的には、図2の液晶セル9の有効表示領域は、R,G,Bの3色に対応する3つの表示用ドット領域D(図4参照)、すなわち1つの画素、が180ppi(ピクセル/インチ)以上の画素密度で設けられている。つまり、1平方インチの面積内に180個以上の画素、すなわち、180×3個以上の表示用ドット領域Dが設けられる。
また、図4において、1つの表示用ドット領域Dに存在する液晶が有する液晶容量CLCと、同じ表示用ドット領域Dに存在するTFD素子が有する素子容量Cとは、表示品質に大きな影響を与える。両者に十分な電圧をかけて良好な表示品質を得るためには、
LC/C=3.5〜4.5
に設定されることが望ましいと考えられる。また、CLCは、一般に、
LC=(εave×S)/d
で表すことができる。但し、
εave=平均誘電率=(ε+2ε)/3
ε=液晶分子の軸方向の誘電率
ε=液晶分子の軸直角方向の誘電率
S=ドット電極19の面積
d=セルギャップ
である。また、誘電率異方性Δεは
Δε=ε−ε
で表すことができる。
図2の液晶セル9では、誘電率異方性Δεを
6<Δε<16
に設定し、軸方向誘電率ε
10<ε<20
に設定し、軸直角方向誘電率ε
3<ε<6
に設定した。さらに、屈折率異方性Δn(=ne−no)を
0.07<Δn<0.12
に設定した。
これらの設定により、本実施形態の液晶装置1は、TFD素子を用いた半透過反射型であって、180ppi以上の高精細の表示を行うときに、高精細であっても明るく、コントラストの高い特性を得られるようになった。
(液晶装置の第2実施形態)
以下、本発明に係る液晶装置を2端子型のスイッチング素子であるTFD(Thin Film Diode)を用いた透過型の液晶装置に適用した場合を例に挙げて説明する。図8は、その透過型の液晶装置51を示している。また、図9はその液晶装置51の1つの表示用ドット領域Dの部分の断面構造を示している。これらの図において、図2及び図3に示した先の実施形態に係る液晶装置1の場合と同じ符号は同じ構成要素を示すものとする。
図8において、液晶装置51は、液晶セル9と、上側偏光板11aと、下側偏光板11bと、そして照明装置14とを有する。透過型の液晶装置51では、図2に示した先の半透過反射型の液晶装置1で用いたような、位相差板12a,12b,13a,13bは用いなくても良い。
液晶セル9は、図9に示すように、スペーサ38を挟んで互いに対向する素子基板16a及び対向基板16bを有する。それらの基板の間にはスペーサ38によって維持される間隙、いわゆるセルギャップGが設けられ、このセルギャップ内に液晶が封入されて液晶層4が形成されている。素子基板16aは、ガラス、プラスチック等によって形成された透光性の第1基材39aを有し、その第1基材39aの液晶側表面には、TFD素子6と、ドット電極19と、そして配向膜21aとが設けられる。また、第1基材39aの外側表面に第1偏光板11aが設けられる。
素子基板16aに対向する対向基板16bは、ガラス、プラスチック等によって形成された透光性の第2基材39bを有し、その第2基材39bの液晶側表面には、カラーフィルタの着色要素24と、各着色要素間に設けられたブラックマスク28と、オーバーコート層26と、帯状の対向電極27と、そして配向膜21bとが設けられる。本実施形態の液晶セル9は透過型であるので、図3の実施形態で用いられた反射層23は設けられない。また、第2基材39bの外側表面には第2偏光板11bが設けられる。
本実施形態の液晶装置51では、太陽光、室内光等といった外部光を用いた表示、すなわち反射型表示は行われず、照明装置14をバックライトとして用いた透過型表示が行われる。すなわち、照明装置14から出射される面状の光が対向基板16bを透過して液晶層4へ供給され、電圧印加によって選択された表示用ドット領域Dにおいてその光が変調され、変調されたその光が第1偏光板11aを透過して外部へ出射し、これにより、外部へ文字、数字、図形等といった像が表示される。
本実施形態の液晶装置51は、高精細の表示が可能な液晶装置として構成されており、その高精細表示を可能にするため、有効表示領域内には180ppi以上の画素、すなわち180×3ppi以上の表示ドット領域Dが形成される。また、液晶セル9内の液晶層4については、素子基板16a及び対向基板16bの各々に対して、時計における3時の方向(基準方向)に対して所定の角度を成す方向にラビング処理を行うことによりツイスト角を80度から95度に設定する。
また、液晶セル9において、誘電率異方性Δεを
6<Δε<16
に設定し、軸方向の誘電率ε
10<ε<20
に設定し、軸直角方向の誘電率ε
3<ε<6
に設定した。さらに、屈折率異方性Δn(=ne−no)を
0.12<Δn<0.18
に設定した。
これらの設定により、本実施形態の液晶装置51によれば、TFD素子を用いた透過型であって、180ppi以上の高精細の表示を行うときに、高精細であっても明るく、コントラストの高い特性を得られるようになった。
(電子機器の実施形態)
以下、本発明に係る電子機器を実施形態を挙げて説明する。なお、この実施形態は本発明の一例を示すものであり、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
図10は、本発明に係る電子機器の一実施形態を示している。ここに示す電子機器は、表示情報出力源101、表示情報処理回路102、電源回路103、タイミングジェネレータ104及び液晶装置105によって構成される。そして、液晶装置105は液晶セル107及び駆動回路106を有する。
表示情報出力源101は、RAM(Random Access Memory)等といったメモリや、各種ディスク等といったストレージユニットや、ディジタル画像信号を同調出力する同調回路等を備え、タイミングジェネレータ104により生成される各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等といった表示情報を表示情報処理回路102に供給する。
次に、表示情報処理回路102は、増幅・反転回路や、ローテーション回路や、ガンマ補正回路や、クランプ回路等といった周知の回路を多数備え、入力した表示情報の処理を実行して、画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路106へ供給する。ここで、駆動回路106は、走査線駆動回路(図示せず)やデータ線駆動回路(図示せず)と共に、検査回路等を総称したものである。また、電源回路103は、上記の各構成要素に所定の電源電圧を供給する。液晶装置105は、例えば、図2に示した液晶装置1と同様に構成できる。
図11は、本発明を電子機器の一例である携帯電話機に適用した場合の一実施形態を示している。ここに示す携帯電話機120は、本体部121と、これに開閉可能に設けられた表示体部122とを有する。液晶装置によって構成された表示装置123は、表示体部122の内部に配置され、電話通信に関する各種表示は、表示体部122にて表示画面124によって視認できる。本体部121の前面には操作ボタン126が配列して設けられる。
表示体部122の一端部からアンテナ127が出没自在に取付けられている。受話部128の内部にはスピーカが配置され、送話部129の内部にはマイクが内蔵されている。表示装置123の動作を制御するための制御部は、携帯電話機の全体の制御を司る制御部の一部として、又はその制御部とは別に、本体部121又は表示体部122の内部に格納される。
図12は、本発明に係る電子機器のさらに他の実施形態であるデジタルカメラであって、液晶装置をファインダとして用いるものを示している。このデジタルカメラ130におけるケース131の背面には液晶表示ユニット132が設けられる。この液晶表示ユニット132は、被写体を表示するファインダとして機能する。この液晶表示ユニット132は、例えば図2に示した液晶装置1を用いて構成できる。
ケース131の前面側(図においては裏面側)には、光学レンズやCCD等を含んだ受光ユニット133が設けられている。撮影者が液晶表示ユニット132に表示された被写体像を確認して、シャッタボタン134を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、回路基板135のメモリに転送されてそこに格納される。
ケース131の側面には、ビデオ信号出力端子136と、データ通信用の入出力端子137とが設けられている。ビデオ信号出力端子136にはテレビモニタ138が必要に応じて接続され、また、データ通信用の入出力端子137にはパーソナルコンピュータ139が必要に応じて接続される。回路基板135のメモリに格納された撮像信号は、所定の操作によって、テレビモニタ138や、パーソナルコンピュータ139に出力される。
以上の各電子機器に用いられる液晶装置では、図1及び図2に示した液晶装置1の説明で述べたように、使用する液晶に関して誘電率異方性Δε等を特定の範囲に設定することにより、高精細の表示を明るく、高いコントラストで行うことができる。従って、この液晶装置を用いた本発明の電子機器では、種々の情報を鮮明に表示できる。
(変形例)
電子機器としては、以上に説明した携帯電話機や、デジタルカメラの他に、パーソナルコンピュータ、腕時計型電子機器、PDA(Personal Digital Assistant)、液晶テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、POS端末器等が挙げられる。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
図2及び図3に示した構造の半透過反射型の液晶装置1を製造した。その際、液晶セルの条件を下記の通りとした。
画素密度=180ppiの高精細表示(R,G,Bの3ドットを1画素とする)
誘電率異方性Δε=10
軸方向誘電率ε=15
軸直行方向誘電率ε=4
屈折率異方性Δn=0.09
ツイスト角度=0度〜70度
この液晶装置1を作動して、得られたカラー表示を観察したところ、高精細でも明るく、コントラストが高い表示特性が認められた。
図8及び図9に示した構造の透過型液晶装置51を製造した。その際、液晶セルの条件を下記の通りとした。
画素密度=180ppiの高精細表示(R,G,Bの3ドットを1画素とする)
誘電率異方性Δε=10
軸方向誘電率ε=15
軸直行方向誘電率ε=4
屈折率異方性Δn=0.14〜0.16
ツイスト角度=85度〜95度
この液晶装置1を作動して、得られたカラー表示を観察したところ、高精細でも明るく、コントラストが高い表示特性が認められた。
本発明に係る液晶装置は、携帯電話機、携帯情報端末機、PDA等といった電子機器の表示部として好適に用いられる。また、本発明に係る電子機器は、携帯用通信機器等として用いられる。
本発明に係る液晶装置の一実施形態の電気的な構成を示す等価回路図である。 図1に示す液晶装置の機械的な構成を分解状態で示す斜視図である。 図2の液晶装置における1つの表示用ドット領域の断面構造を示す断面図である。 図2の液晶装置における表示用ドット領域の数個分の平面構造を示す平面図である。 図4のA−A線に従った断面図である。 図2の液晶装置で用いた各光学要素の軸方向等を示す図である。 図2の液晶装置で用いられる光学補償フィルムのネマチックハイブリッド配向の状態を示す図である。 本発明に係る液晶装置の他の実施形態を分解状態で示す斜視図である。 図8の液晶装置における1つの表示用ドット領域の断面構造を示す断面図である。 本発明に係る電子機器の一実施形態を示すブロック図である。 本発明に係る電子機器の実施形態である携帯電話機を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の実施形態であるデジタルカメラを示す斜視図である。
符号の説明
1.液晶装置、 2.走査線、 3.データ線、 4.液晶層、 6.TFD素子、
6a.第1TFD要素、 6b.第2TFD要素、 7.走査線駆動回路、
8.データ線駆動回路、 9.液晶セル、 11a,11b.偏光板、
12a.第1上側位相差板、 12b.第1下側位相差板、
13a.第2上側位相差板、 13b.第2下側位相差板、 14.照明装置、
16a.素子基板、 16b.対向基板、 17.シール材、
18a,b.液晶駆動用IC、 19.ドット電極、 21a,21b.配向膜、
22.層厚調整膜、 23.部分反射層、 24.カラーフィルタ、
26.オーバーコート層、 27.対向電極、 28.ブラックマスク、
29a.基材、 31.絶縁膜、 32.第1金属膜、 33.酸化膜、
34a,34b.第2金属膜、 36.液晶性高分子、 37.基材、
38.スペーサ、 39a,39b.基材、 51.液晶装置、
120.携帯電話機(電子機器)、 130.デジタルカメラ(電子機器)、
dh,dt.液晶層の厚さ、 D.表示用ドット領域、 R.反射部、 T.透過部


Claims (14)

  1. 一対の基板間に液晶を挟持してなる液晶装置において、
    前記液晶の誘電異方性をΔεとし、前記液晶の分子の長軸方向の誘電率をεとし、前記液晶の分子の短軸方向の誘電率をεとするとき、
    6<Δε<16
    10<ε<20
    3<ε<6
    であることを特徴とする液晶装置。
  2. 請求項1において、前記液晶の屈折率異方性をΔnとするとき、
    0.07<Δn<0.18
    であることを特徴とする液晶装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記一対の基板の一方は画素電極と、該画素電極に電気的に接続された2端子型スイッチング素子とを有することを特徴とする液晶装置。
  4. 請求項3において、前記2端子型スイッチング素子はTFD(Thin Film Diode)素子であることを特徴とする液晶装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項において、
    前記液晶に入射した光を前記液晶によって複数色のサブ画素ごとに変調し、
    前記サブ画素は画素を構成し、
    前記画素の数は180ppi以上であることを特徴とする液晶装置。
  6. 液晶を挟持してなる一対の基板と、光を出射する照明装置とを有し、該照明装置から出射された光を前記液晶に供給し、供給された光を前記液晶によって変調するようにした透過型の液晶装置において、
    前記液晶の誘電異方性をΔεとし、前記液晶の分子の長軸方向の誘電率をεとし、前記液晶の分子の短軸方向の誘電率をεとし、前記液晶の屈折率異方性をΔnとするとき、
    6<Δε<16
    10<ε<20
    3<ε<6
    0.12<Δn<0.18
    であることを特徴とする液晶装置。
  7. 請求項6において、前記一対の基板間で前記液晶のツイスト角は85度から95度の範囲内にあることを特徴とする液晶装置。
  8. 請求項6又は請求項7において、
    前記一対の基板の一方は画素電極と、該画素電極に電気的に接続された2端子型スイッチング素子とを有することを特徴とする液晶装置。
  9. 請求項8において、前記2端子型スイッチング素子はTFD(Thin Film Diode)素子であることを特徴とする液晶装置。
  10. 液晶を挟持してなる一対の基板と、
    前記液晶に光を出射する照明装置と、
    一方の基板から入射した光を反射して前記液晶へ導く反射部と、
    前記照明装置から出射した光を透過させて前記液晶層へ導く透光部とを有し、
    前記液晶の誘電異方性をΔεとし、前記液晶の分子の長軸方向の誘電率をεとし、前記液晶の分子の短軸方向の誘電率をεとし、前記液晶の屈折率異方性をΔnとするとき、
    6<Δε<16
    10<ε<20
    3<ε<6
    0.07<Δn<0.12
    であることを特徴とする液晶装置。
  11. 請求項10において、前記一対の基板間で液晶のツイスト角は0度から70度の範囲内にあることを特徴とする液晶装置。
  12. 請求項10又は請求項11において、
    前記一対の基板の一方に設けられた複数の画素電極と、該複数の画素電極のそれぞれに接続された2端子型スイッチング素子とを有することを特徴とする液晶装置。
  13. 請求項12において、前記2端子型スイッチング素子はTFD(Thin Film Diode)素子であることを特徴とする液晶装置。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか1つに記載の液晶装置を有することを特徴とする電子機器。


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