JP2005114522A - 接続装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
特にウエットエッチング法にて接触子を成形する際に、容易に且つ適切に所定形状の前記接触子を成形することが可能な接続装置の製造方法を提供することを目的としている。
【解決手段】
導電性部材40の表面にスパイラル接触子20の形状がパターン形成された第1マスク43を形成し、前記第1マスク43に覆われていない前記導電性部材40を途中までウエットエッチング法にてエッチングする。次に、前記導電性部材40の裏面から同様の方法にてエッチングし、スパイラル接触子20を成形する。このように前記導電性部材40を表裏から別々にウエットエッチングすることで、各エッチング時間を短縮でき、所定形状のスパイラル接触子20を高精度に成形することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、例えばIC(集積回路)等が装着されるICソケットである接続装置の製造方法に係わり、特に、前記接続装置内に搭載される接触子を所定形状に容易に且つ適切に成形することが可能な接続装置の製造方法に関する。
特許文献1に記載されている半導体検査装置は、半導体を外部の回路基板などに電気的に仮接続させるものである。半導体の背面側には格子状またはマトリックス状に配置された多数の球状接触子が設けられており、これに対向する絶縁基板上には多数の凹部が設けられ、この凹部内にスパイラル接触子が対向配置されている。
前記半導体の背面側を前記絶縁基板に向けて押圧すると、前記球状接触子の外表面に前記スパイラル接触子が螺旋状に巻き付くように接触するため、個々の球状接触子と個々のスパイラル接触子との間の電気的接続が確実に行われるようになっている。
特開2002−175859号公報
ところでこの特許文献1には、スパイラル状接触子2の形成方法について簡単な説明がある。
例えばこの公報の図37工程では、レジスト層に接触子形状のパターンを形成し、このパターン内に前記接触子をメッキ形成している。
しかし前記接触子のばね性等を良好に保つには、前記接触子を比較的厚く形成することが必要であり、そのため、高さの高い前記レジスト層を形成しなければならないが、膜厚の厚いレジスト層に高精度に接触子形状のパターンを形成することは難しく、所定厚みの接触子を所定形状で形成しづらい。
また特許公報1の図28工程では、銅メッキ4を施し、図29工程では、前記スパイラル状接触子の形状のエッチングマスクを前記銅メッキ4上に形成し、図30工程では、エッチングにて前記マスクに覆われていない前記銅メッキ4を削り、残された銅メッキによりスパイラル状接触子を形成している。
上記製造方法では、前記エッチングがドライエッチング法なのかウエットエッチング法なのか特に言及してはいないが、銅箔などをエッチングにてスパイラル形状に成形するとき、比較的膜厚の厚い前記銅箔をドライエッチング法にて、高精度にスパイラル状に成形するのは、製造工程上非常に困難である。
そこでウエットエッチング法にて、前記銅箔をスパイラル状に成形することが考えられるが、次のような点が問題となった。
図17は、その問題点を説明するための断面図である。ここで符号1は、銅箔であり、その上に所定パターン61aが露光現像で形成されたレジスト層61が形成されている。前記パターン61aはスパイラル状であり、図17では、その一部のパターン61aのみが開示されている。
前記パターン61aから露出する前記銅箔60をウエットエッチング法にてエッチングしていくと、ウエットエッチング法は等方的なエッチングであるから、前記パターン61a内に露出する銅箔60のみならず、図17の矢印に示すように、エッチングが前記レジスト層61下にある銅箔60の部分まで回り込んで、前記レジスト層61下の銅箔60も溶かしてしまう。
前記銅箔60は比較的厚い膜厚(例えば20μm程度)で形成されるため、前記エッチングが前記銅箔60の表面60aから裏面60bに到達するまでに、前記レジスト層61下の銅箔60へのエッチングの回り込み量が多くなり、前記銅箔60からなる前記スパイラル状接触子の各ターンの幅が非常に小さくなってしまったり、前記各ターンの膜厚が非常に薄くなり、前記スパイラル状接触子を所定形状に成形できないといった問題があった。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、特にウエットエッチング法にて接触子を成形する際に、表裏から別々にウエットエッチングを施すことで、容易に且つ適切に所定形状の前記接触子を成形することが可能な接続装置の製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、基台と、前記基台に設けられた複数の接触子とを有し、電子部品の複数の外部接続部が、前記接触子にそれぞれ接触する接続装置の製造方法において、
(a) 導電性部材の表面に、前記接触子のパターンが形成された第1マスクを設ける工程と、
(b) 前記第1マスクに覆われていない前記導電性部材をウエットエッチング法にて、途中までエッチングする工程と、
(c) 前記導電性部材の裏面に、前記接触子のパターンが形成された第2マスクを設ける工程と、
(d) 前記第2マスクに覆われていない、前記(b)工程で残された残りの前記導電性部材をウエットエッチング法でエッチングし、前記導電性部材を前記接触子形状に成形する工程と、
(e) 前記接触子を前記基台に接合する工程と、
を有することを特徴とするものである。
上記のように本発明では、前記導電性部材をまず(b)工程にて表面側から途中までウエットエッチングし、(d)工程にて裏面側から残りの前記導電性部材をウエットエッチングして前記接触子を成形している。
このように導電性部材を表裏から別々にエッチングすることで、前記導電性部材が厚い膜厚で形成されている場合でも、(b)工程と(d)工程での各エッチング時間を、従来のように一回のエッチングのみで接触子を形成する場合に比べて、それぞれ短縮できるから、前記マスク下にある導電性部材のウエットエッチングによる影響を低減でき、その結果、前記ウエットエッチング法で所定形状の接触子を容易に且つ適切に成形することが可能になる。
本発明では、前記(a)工程の前記第1マスクとして、金属膜を前記導電性部材の表面にメッキ形成し、前記(d)工程で、前記第1マスクを前記接触子の表面層として残すことが好ましい。
また本発明では、前記(a)工程にて、前記第1マスクを前記導電性部材よりも薄い膜厚で形成することが可能である。
また本発明では、前記(b)工程にて、前記導電性部材を、少なくともその膜厚の半分までエッチングすることが好ましい。
また本発明では、前記(a)工程にて、前記導電性部材の裏面に補強部材を設けることが好ましい。前記導電性部材は何等かの手段にて補強しないと製造工程中、撓り易い状態にあるため、製造の容易性を向上させるために、前記導電性部材の裏面に補強部材を設けて、製造工程の際に前記導電性部材が撓るのを抑制することが好ましい。
例えば前記補強部材に感光性樹脂を使用する。なお、前記(c)工程で、前記補強部材を、前記接触子形状に形成し、前記第2マスクとして使用することも可能であり、また前記第2マスクとして使用された前記補強部材を、前記(d)工程後に除去してもよい。
また本発明では、前記補強部材を、前記(b)工程後に除去し、前記(c)工程で、金属膜を前記導電性部材の表面に第2マスクとしてメッキ形成し、前記(d)工程で、前記第2マスクを前記接触子の裏面層として残すことも可能である。
本発明では、少なくとも前記(b)工程よりも後で、前記(d)工程よりも前の段階で、接合部材を用いて、前記(d)工程で複数の接触子となる部分の前記導電性部材間を繋ぎ、その後、前記(d)工程を行うことが好ましい。隣り合う接触子間を繋がないで、前記(d)工程を施してしまうと、成形された各接触子がばらばらになってしまうためである。
また本発明では、前記導電性部材を銅あるいは銅合金で形成することが好ましく、また前記導電性部材を箔体で形成することが好ましい。前記接触子は導電性に優れた特性を有する必要であるため、導電性に優れた銅合金を使用し、また箔体で形成すれば、前記導電性部材を厚い膜厚にて形成することができる。
また本発明では、前記第1マスク及び第2マスクには、前記導電性部材よりも降伏点及び弾性係数が高い材質を使用することが好ましい。これによりばね性に優れた接触子を成形できる。具体的には、前記第1マスク及び第2マスクを、Au、NiあるいはNi−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)から選択された単層、あるい多層構造で形成することが好ましい。
なお本発明では、前記接触子を螺旋状で形成することが好ましい。
本発明では、接触子を構成する導電性部材を表裏から別々のマスクを用いて別々にウエットエッチングする。従って各エッチング時間を短縮でき、よって前記マスク下にある導電性部材を適切に前記エッチングから保護でき、前記導電性部材が厚い膜厚で形成されている場合でも、所定形状の接触子を高精度に成形することが可能である。
図1は電子部品の動作を確認するための試験に用いられる検査装置を示す斜視図、図2は図1の2−2線における断面図を示し、電子部品が装着された状態の断面図である。
図1に示すように、検査装置10は基台11と、この基台11の一方の縁部に設けられたひんじ部13を介して回動自在に支持された蓋体12とで構成されている。前記基台11および蓋体12は絶縁性の樹脂材料などで形成されており、前記基台11の中心部には図示Z2方向に凹となる装填領域11Aが形成されている。そして、前記装填領域11A内に半導体などの電子部品1が装着できるようになっている。また基台11の他方の縁部には、被ロック部14が形成されている。
図2に示すように、この検査装置10は、電子部品1の下面に多数の球状接触子(外部接続部)1aがマトリックス状(格子状または碁盤の目状)に配置されたものを検査対象とするものである。
図2に示すように、前記装填領域11Aには所定の径寸法からなり、装填領域11Aの表面から基台11の裏面に貫通する複数の凹部(スルーホール)11aが、前記電子部品1の球状接触子1aに対応して設けられている。
前記凹部11aの上面(装填領域11Aの表面)には、接触子が渦巻き状に形成された複数のスパイラル接触子20が設けられている。
図3は前記スパイラル接触子20の斜視図である。図3に示すように、前記スパイラル接触子20は基台11に、図示X方向及びY方向に所定間隔を空けて複数形成されている。
前記各スパイラル接触子20は、図3のように、前記凹部11aの上方の開口端の縁部に固定された基部21を有し、スパイラル接触子20の巻き始端22が前記基部21側に設けられている。そして、この巻き始端22から渦巻き状に延びる巻き終端23が前記凹部11aの中心に位置するようになっている。
前記凹部11aの内壁面には図示しない導通部が形成されており、導通部の上端と前記スパイラル接触子20の前記基部21とが導電性接着材などで接続されている。また凹部11aの下方の開口端は前記導通部に接続された接続端子18で塞がれている。
図2に示すように、前記基台11の下方には複数の配線パターンやその他の回路部品を有するプリント基板30が設けられており、前記基台11はこのプリント基板30上に固定されている。前記プリント基板30の表面には前記基台11の底面に設けられた接続端子18に対向する対向電極31が設けられており、前記各接続端子18が各対向電極31にそれぞれ接触することにより、電子部品1とプリント基板30とが検査装置10を介して電気的に接続される。
一方、検査装置10の蓋体12の内面の中央の位置には、電子部品1を図示下方に押し付ける凸形状の押圧部12aが前記装填領域11Aに対向して設けられている。また前記ひんじ部13と逆側となる位置にはロック部15が形成されている。
前記蓋体12の内面と押圧部12aとの間には前記押圧部12aを蓋体12の内面から遠ざかる方向に付勢するコイルスプリングなどからなる付勢部材が設けられている(図示せず)。従って、電子部品1を前記凹部11a内に装着して蓋体12を閉じてロックすると、電子部品1を装填領域11Aの表面に接近する方向(Z2方向)に弾性的に押し付けることが可能となっている。
前記基台11の装填領域11Aの大きさは、前記電子部品1の外形とほぼ同じ大きさであり、電子部品1を前記装填領域11Aに装着して蓋体12をロックすると、電子部品1側の各球状接触子1aと検査装置10側の各スパイラル接触子20とが正確に対応して位置決めできるようになっている。
蓋体12のロック部15が基台11の被ロック部14にロックされると、電子部品1が前記押圧部12aによって図示下方に押し付けられるため、前記各球状接触子1aが各スパイラル接触子20を凹部11aの内部方向(図示下方)に押し下げる。同時に、スパイラル接触子20の外形は、前記巻き終端23から巻き始端22方向(渦巻きの中心から外方向)に押し広げられるように変形し、前記球状接触子1aの外表面を抱き込むように巻き付き、各球状接触子1aと各スパイラル接触子20とが接続される。
図4は、図3に示す前記スパイラル接触子20の各ターンを構成する接触子片20aを4−4線から切断し、矢印方向から見た部分拡大断面図である。
図4に示すように、前記接触子片20aは、導電性部材25と、その表面25aに形成された、導電性の表面層26と、前記導電性部材25の裏面25bに形成された、導電性の裏面層27との3層構造である。
前記導電性部材25は銅合金など、導電性に優れた材質で形成されている。一方、前記表面層26及び裏面層27は、前記導電性部材25よりも、降伏点及び弾性係数が高い材質で形成されていることが好ましい。例えば前記表面層26及び裏面層27は、Au、NiあるいはNi−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)から選択された単層、あるいは多層構造で形成される。
図4に示すように、前記接触子片20aの両側端面20a1,20a2は、前記表面層26の表面26aの両側縁部26a1,26a2から前記導電性部材25のほぼ膜厚中心にかけて前記接触子片20aの幅寸法が膨らむようにして延びる第1湾曲面Aと、前記裏面層27の下面27aの両側縁部27a1,27a2から前記導電性部材25のほぼ膜厚中心にかけて前期接触子20の幅寸法が膨らむようにして延びる第2湾曲面Bとで構成され、前記第1湾曲面Aと第2湾曲面Bとが頂部Cを介して繋がっている。
本発明では図4に示す点線D,Dのように、前記表面層26の両側縁部26a1,26a2から前記裏面層27の両側縁部27a1,27a2にかけてほぼ直線的に伸びる平坦化面であってもよいが、次に説明する本発明の製造方法によれば、前記接触子片20aの両側端面20a1,20a2は、2つの湾曲面A,Bから構成されやすい。
図5から図12は、本発明における前記スパイラル接触子20の製造方法を示す一工程図である。各工程図は、製造工程中のスパイラル接触子20の部分断面図である。
図5工程では、符号40は導電性部材である。本発明では、この導電性部材40を銅あるいは銅合金からなる箔体で形成することが好ましい。
前記銅合金としては、CuとTiからなる合金や、Cu、Mg、Si及びNiからなる合金など既存の材質を選択できる。
また前記導電性部材40を箔体で形成することで、前記導電性部材40の膜厚を比較的厚い膜厚にできる。例えば前記導電性部材40を20μm程度で形成できる。
このように前記導電性部材40を銅あるいは銅合金で形成することで、この導電性部材40を主体として構成されるスパイラル接触子20の導電性を良好なものにでき、また前記導電性部材40を箔体で形成することで、前記スパイラル接触子20を比較的厚い膜厚で形成でき適度な強度を有するスパイラル接触子20を形成できる。例えば前記スパイラル接触子20を無荷重状態でへたりにくい状態に維持できる。
図5工程では、前記導電性部材40の裏面40bに補強部材41を設けている。前記補強部材41は、感光性樹脂、具体的には例えばドライフィルムレジスト(DFR)であり、例えば前記補強部材41は前記導電性部材40の裏面40bに接着剤等を介して貼り付けられる。
前記補強部材41を前記導電性部材40の裏面40bに設けることで、前記導電性部材40が次工程以降の工程中、撓りにくくなり、製造工程の容易化を図ることができる。
次に図6工程では、前記導電性部材40の表面40aにレジスト層42をスピンコートなどで塗布し、前記レジスト層42に図3と同様のスパイラル接触子20形状のパターン42aを露光現像にて形成する。
図6工程では、前記レジスト層42を2〜3μm程度の薄い膜厚で形成できる。すなわち図6工程で前記レジスト層42を厚い膜厚で形成する必要はない。このレジスト層42は次工程で第1マスク43をメッキ形成するためのフレームであるが、前記第1マスク43は前記導電性部材40がウエットエッチング工程で余分な箇所まで削られないようにする保護層であるため、前記第1マスク43を厚く形成する必要はなく、よって前記レジスト層42も薄い膜厚で形成することが可能であり、容易且つ高精度に前記レジスト層42の塗布、パターン42a形成を行うことができる。
次に図7工程では、前記レジスト層42に形成されたパターン42a内に第1マスク43をメッキ形成する。前記第1マスク43は導電性の材料からなるが、このとき、第1マスク43は、次工程のウエットエッチング工程に使用されるエッチング液に対するエッチングレートが、前記導電性部材40のエッチングレートよりも遅いことが必須条件であり、最も好ましくは前記ウエットエッチングに使用されるエッチング液より溶けない材質であることである。しかもその条件を満たし、且つ前記第1マスク43を前記導電性部材40よりも降伏点及び弾性係数が高い材質で形成することが好ましい。具体的には、前記第1マスク43を、Au、NiあるいはNi−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)から選択された単層、あるい多層構造で形成することが好ましい。
この第1マスク43は、図4に示す表面層26として残され、すなわち将来的にスパイラル接触子20の一部を構成する。従って前記第1マスク43に高いばね性を有する材質を用いることで前記スパイラル接触子20のばね性を適切に向上させることができる。
また図7工程では、前記第1マスク43を、例えば1〜2μm程度の薄い膜厚で形成できる。図6工程では、前記レジスト層42を2〜3μm程度の膜厚で形成したので、前記第1マスク43の膜厚はそれよりも若干薄い膜厚となる。
本発明では、このように前記第1マスク43を、前記導電性部材40よりも薄い膜厚で形成できる。上記したように前記第1マスク43は、前記導電性部材40をウエットエッチング工程で余分な箇所が削られないようにするための保護層としての役割を担うものであるため、厚い膜厚で形成する必要はなく、従って前記第1マスク43を高精度且つ容易に形成できる。
なお図7工程で、前記第1マスク43をメッキ形成するとき、下地が前記導電性部材40であるため、わざわざメッキ下地層を設ける必要がない。
次に図8工程では、前記レジスト層42を除去する。図8のように、前記導電性部材40の表面40aには第1マスク43のみが残された状態になる。
次に図9工程では、前記第1マスク43に覆われていない前記導電性部材40をウエットエッチング法によりエッチングする。
本発明ではこの図9工程で、前記導電性部材40の膜厚の途中までエッチングし、ウエットエッチングを終了する。
前記ウエットエッチングは、等方的なエッチングである。このため、特に導電性部材40の膜厚が厚くエッチング時間が長くなるときなどでは、ウエットエッチングによって溶かされる領域は、前記第1マスク43から露出した導電性部材40の領域のみならず、前記第1マスク43下にある、本来エッチングから保護されるべき領域にまで及びやすい。
しかし本発明では、前記ウエットエッチング工程を、前記導電性部材40が途中までエッチングされた時点で終了し、前記第1マスク43に覆われていない領域にある導電性部材40を全てエッチングして除去しない。このため、エッチング時間を短縮でき、エッチング量を減らすことができるから、前記第1マスク43下にある領域の導電性部材40は前記ウエットエッチングの影響を受けにくくなり、前記第1マスク43下に適切に所定形状で導電性部材40が残された状態を維持できる。
この図9工程では、少なくとも前記導電性部材40を、その膜厚の半分まで前記ウエットエッチング法でエッチングすることが好ましい。これにより図11工程での次のウエットエッチングを楽に行うことができる。ただし、前記導電性部材40の膜厚や、エッチング液の種類によってどの辺りまで前記導電性部材40をエッチングするかを決定することが必要である。図9の工程時点で、ウエットエッチングによるエッチング量を多くしたことで、前記第1マスク43下にある導電性部材40が前記ウエットエッチングの影響で溶け出す領域が広がっては、従来課題を適切に解決できないからである。
なお図9工程でのエッチング液としては、例えば塩化第2鉄水溶液や、メルテックス社の「エープロセス」(商品名)などの薬品を用いることができる。
図9に示すように、前記ウエットエッチングにより、前記第1マスク43間にある導電性部材40に、湾曲した凹部40cが形成される。
次に図10工程では、隣り合う、スパイラル接触子20の基部21(図3を参照)となる導電性部材4の間を接合部材45によって繋ぐ。前記接合部材45には、ちょうどスパイラル接触子20を構成する位置に前記スパイラル接触子20よりも一回り大きい穴部45aが設けられており、この穴部45aとスパイラル接触子20として途中加工状態の導電性部材40とを位置合わせし、前記スパイラル接触子20の基部21となる前記導電性部材40の上に位置する第1マスク43上に前記接合部材45を貼り付ける。前記接合部材45は例えばポリイミド等で形成される。
この接合部材45を図10工程の時点(厳密には、図11工程でのウエットエッチング工程前の時点)で設けておかないと、図11工程のウエットエッチングを施した後では、形成された複数のスパイラル接触子20が互に繋がっていない状態になるので、前記接合部材45によって各スパイラル接触子20間を繋げてばらばらにならないようにしておくことが必要である。
図11工程では、前記導電性部材40を図10の状態から裏返し、前記導電性部材40の裏面40bに設けられていた補強部材41を除去し、前記導電性部材40の裏面40bに、図6ないし図8工程と同様の方法にて、前記スパイラル接触子20形状がパターン形成された第2マスク46を形成する。
前記第2マスク46は、前記第1マスク43と前記導電性部材40の膜厚方向に同位置に位置決めされてパターン形成される。前記第2マスク46は前記第1マスク43と同様に、前記導電性部材40よりも降伏点及び弾性係数が高い金属で形成することが好ましく、具体的には、Au、NiあるいはNi−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)から選択された単層、あるいは多層構造で形成することが好ましい。
そして、図9と同様に、ウエットエッチング法により、前記第2マスク46間に覆われていない前記導電性部材40をエッチングしていく。
図11に示すように、前記導電性部材40には、凹部40cが設けられており、具体的には前記導電性部材40を半分程度の膜厚までエッチングしているから、図11工程での前記導電性部材40に対するエッチング量を少なくでき、前記第2マスク46下にある導電性部材40が等方的なウエットエッチングによって溶け出すのを適切に抑制できる。
図11に示す点線部分がウエットエッチングによって削られる導電性部材40の領域を示している。
図12は、図11工程によるウエットエッチング終了後の状態を示す断面図である。図12に示すように、スパイラル接触子20は、導電性部材40と第1マスク43及び第2マスク46とで構成され、各スパイラル接触子20は接合部材45によって繋げられた状態になっている。
そして前記スパイラル接触子20の基部21を図11に示す基台11に導電性接着剤を介して接着固定する。
このように本発明の製造方法によれば、前記導電性部材40の表裏を別々のマスク43,46を用いて別々の工程にてウエットエッチングすることで、各エッチング時間を短縮でき、よって前記マスク下にある導電性部材40を適切に前記エッチングから保護でき、前記導電性部材40の膜厚が厚い場合であっても、所定形状のスパイラル接触子20を高精度に形成することが可能である。
図13ないし図15は、図9ないし図12工程とは異なる工程を用いた本発明の別の実施形態である。
図8工程まで終了した後、第1マスク43に覆われていない導電性部材40に対しウエットエッチングを施す。このとき、図13のように、可能であれば(前記導電性部材40の膜厚等を加味して判断される)、前記導電性部材40を前記ウエットエッチング法で少なくとも半分の膜厚以上にエッチングすることが好ましい。これにより前記導電性部材40には、底が深い凹部40dが形成される。
図13工程では前記ウエットエッチングの終了後に前記接合部材45を、各スパイラル接触子20の基部21となる第1マスク43上に設ける。
図14工程では、前記導電性部材40を裏返し、前記補強部材41を例えば露光現像によってスパイラル接触子20形状にパターン成形する。すなわち前記補強部材41を図11工程に示す第2マスク46として使用する。
前記補強部材41は例えばドライフィルムレジストであるので、露光現像により、前記補強部材41を所定形状にパターン成形することは可能である。
ここで前記補強部材41をスパイラル接触子20形状にパターン成形する方法は、露光現像に限るものではない。当然に前記補強部材41の材質等によるが、例えばX線リソグラフィやYAGレーザを用いた描画法等、既存の手法を用いることができる。
そしてパターン成形された補強部材41に覆われていない導電性部材40をウエットエッチング法によりエッチングする。図14に示す点線部分が前記ウエットエッチングで除去される領域である。
図13工程で、既に膜厚の半分以上、導電性部材40をエッチングしているため、図14工程でのウエットエッチングでは、前記導電性部材40をエッチングするエッチング量が少なくて済む。このため図14工程でのエッチング時間は短いため、サイドエッチング量が少なくてすみ、スパイラル接触子20が所定形態からかなり外れた形態になってしまうことはない。
前記補強部材41は、前記導電性部材40が製造工程中に撓ったりするのを抑制するための感光性を持った補強材であり、ある程度厚い膜厚(例えば20μm程度)で形成される。通常の感光性樹脂(例えばドライフィルムレジスト(DFR))では膜厚に相当するパターン解像度が得られ、解像力(L/S)が20μm程度の接触子20のパターン形成は可能である。
前記補強部材41を第2マスクとして利用するウエットエッチング工程では、そのエッチング時間が少ないので、サイドエッチング量が少なくなり、完成したスパイラル接触子20が大幅に所定形状から外れた形態になることはなく、従って図14工程のように、既に膜厚の半分以上の導電性部材40をエッチングしている場合には、前記補強部材41を第2マスクとして使用することが製造工程の簡素化を図る点からも効果的である。
図15工程では、前記ウエットエッチング後、前記補強部材41を除去する。これによって前記導電性部材40と第1マスク43からなるスパイラル接触子20が完成する。
図16工程は、図15工程の次に行われる一工程図である。図16工程では、無電解メッキ法を用いて、各スパイラル接触子の各ターン毎の接触子片20aや基部21の周辺にメッキ膜50をメッキ形成する。無電解メッキ法は、別名、化学メッキ法とも呼ばれ、メッキ液の還元物質と金属イオンを反応させ、化学反応のみを利用して被メッキ物の表面に金属塩を析出してメッキする方法である。
この方法を用いれば、適切に前記接触子片20aを構成する導電性部材40及び第1マスク43の周囲を完全に前記メッキ膜50によって覆うことが可能である。
このメッキ膜50は、第1マスク43と同様に、前記導電性部材40よりも降伏点及び弾性係数が高い金属であることが好ましく、具体的には、Au、NiあるいはNi−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)から選択された単層、あるいは多層構造で形成されることが好ましい。ただし前記メッキ膜50は導電性部材40と同様に銅合金等の導電性に優れた材質であってもよい。
前記メッキ膜50の形成により、ばね性に効果的に優れたスパイラル接触子20を形成することができる。
図16工程を図15工程の次に施すか否かは任意であり、また図12工程の次に、前記無電解によるメッキ膜50の形成を行ってもよい。
なお図5ないし図16工程は、図3に示すスパイラル接触子20の形成方法であったが、接触子はスパイラル形状(螺旋形状)に限定されるものではなく、どのような形態であってもかまわない。
また図4における導電性部材25、表面層26(第1マスク43)、及び裏面層27(第2マスク46)の材質は上記したもの以外であってもよく、また表面層26及び裏面層27に使用するに好ましい材質を導電性部材25に、前記導電性部材25に使用するに好ましい材質を表面層26及び裏面層27に使用することも可能である。
電子部品の動作を確認するための試験に用いられる検査装置を示す斜視図、 図1の2−2線における断面図を示し、電子部品が装着された状態の断面図、 本発明におけるスパイラル接触子の形状を示す拡大斜視図、 図3に示す4−4線から切断したスパイラル接触子の部分拡大断面図、 本発明における接触子の製造方法を示す一工程図、 図5の次に行われる一工程図、 図6の次に行われる一工程図、 図7の次に行われる一工程図、 図8の次に行われる一工程図、 図9の次に行われる一工程図、 図10の次に行われる一工程図、 図11の次に行われる一工程図、 図9ないし図12工程とは別の製造方法を説明するための一工程図、 図13の次に行われる一工程図、 図14の次に行われる一工程図、 本発明における別の製造方法を説明するための一工程図、 従来における接触子の形成方法の問題を説明するための説明図、
符号の説明
1 電子部品
1a 球状接触子(外部接続部)
10 接続装置
11 基台
20 スパイラル接触子
20a 接触子片
21 基部
22 巻き始端
23 巻き終端
25、40 導電性部材
26 表面層
27 裏面層
41 補強部材
42 レジスト層
43 第1マスク
45 接合部材
46 第2マスク
50 メッキ膜

Claims (15)

  1. 基台と、前記基台に設けられた複数の接触子とを有し、電子部品の複数の外部接続部が、前記接触子にそれぞれ接触する接続装置の製造方法において、
    (a) 導電性部材の表面に、前記接触子のパターンが形成された第1マスクを設ける工程と、
    (b) 前記第1マスクに覆われていない前記導電性部材をウエットエッチング法にて、途中までエッチングする工程と、
    (c) 前記導電性部材の裏面に、前記接触子のパターンが形成された第2マスクを設ける工程と、
    (d) 前記第2マスクに覆われていない、前記(b)工程で残された残りの前記導電性部材をウエットエッチング法でエッチングし、前記導電性部材を前記接触子形状に成形する工程と、
    (e) 前記接触子を前記基台に接合する工程と、
    を有することを特徴とする接続装置の製造方法。
  2. 前記(a)工程の前記第1マスクとして、金属膜を前記導電性部材の表面にメッキ形成し、前記(d)工程で、前記第1マスクを前記接触子の表面層として残す請求項1記載の接続装置の製造方法。
  3. 前記(a)工程にて、前記第1マスクを前記導電性部材よりも薄い膜厚で形成する請求項1または2に記載の接続装置の製造方法。
  4. 前記(b)工程にて、前記導電性部材を、少なくともその膜厚の半分までエッチングする請求項1ないし3のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
  5. 前記(a)工程にて、前記導電性部材の裏面に補強部材を設ける請求項1ないし4のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
  6. 前記補強部材に感光性樹脂を使用する請求項5記載の接続装置の製造方法。
  7. 前記(c)工程で、前記補強部材を、前記接触子形状に形成し、前記第2マスクとして使用する請求項5または6に記載の接続装置の製造方法。
  8. 前記補強部材を、前記(d)工程後に除去する請求項7記載の接続装置の製造方法。
  9. 前記補強部材を、前記(b)工程後に除去し、前記(c)工程で、金属膜を前記導電性部材の表面に第2マスクとしてメッキ形成し、前記(d)工程で、前記第2マスクを前記接触子の裏面層として残す請求項1ないし6のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
  10. 少なくとも前記(b)工程よりも後で、前記(d)工程よりも前の段階で、接合部材を用いて、前記(d)工程で複数の接触子となる部分の前記導電性部材間を繋ぎ、その後、前記(d)工程を行う請求項1ないし8のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
  11. 前記導電性部材を銅あるいは銅合金で形成する請求項1ないし10のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
  12. 前記導電性部材を箔体で形成する請求項1ないし11のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
  13. 前記第1マスク及び第2マスクには、前記導電性部材よりも降伏点及び弾性係数が高い材質を使用する請求項1ないし6、または9ないし12のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
  14. 前記第1マスク及び第2マスクを、Au、NiあるいはNi−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)から選択された単層、あるい多層構造で形成する請求項13記載の接続装置の製造方法。
  15. 前記接触子を螺旋状で形成する請求項1ないし14のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
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