JP2005114461A - 薄膜厚さ測定方法及び装置 - Google Patents

薄膜厚さ測定方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005114461A
JP2005114461A JP2003346805A JP2003346805A JP2005114461A JP 2005114461 A JP2005114461 A JP 2005114461A JP 2003346805 A JP2003346805 A JP 2003346805A JP 2003346805 A JP2003346805 A JP 2003346805A JP 2005114461 A JP2005114461 A JP 2005114461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
probe
thickness
substrate
capacitance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003346805A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuji Kono
竜治 河野
Tatsuya Nagata
達也 永田
Naoki Watase
直樹 渡瀬
Michihiro Watanabe
道弘 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industries Co Ltd filed Critical Hitachi Industries Co Ltd
Priority to JP2003346805A priority Critical patent/JP2005114461A/ja
Priority to US10/902,132 priority patent/US20050073323A1/en
Publication of JP2005114461A publication Critical patent/JP2005114461A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R27/00Arrangements for measuring resistance, reactance, impedance, or electric characteristics derived therefrom
    • G01R27/02Measuring real or complex resistance, reactance, impedance, or other two-pole characteristics derived therefrom, e.g. time constant
    • G01R27/26Measuring inductance or capacitance; Measuring quality factor, e.g. by using the resonance method; Measuring loss factor; Measuring dielectric constants ; Measuring impedance or related variables
    • G01R27/2605Measuring capacitance

Abstract

【課題】基板やステージ移動の面の反りやうねりによる測定誤差を防止でき、大設備を必要とせず、広範囲にわたって微小な表面形状を把握できる、導体層を介して形成された薄膜の厚さ測定装置を実現する。
【解決手段】プローブ10とステージ8との間に電界を付与し、基板3の静電容量、基板3と薄膜4との間の絶縁膜の静電容量、基板3から薄膜4までの静電容量を求める。基板3と薄膜4との間の静電容量は薄膜4全面に渡って複数箇所測定する。プローブ10の薄膜4に対する接触荷重Pが一定となるようにプローブ10をカンチレバー11で支持する。プローブ10の薄膜4との接触面積は荷重Pが一定であることを前提として所定式によりで算出する。測定した各静電容量と接触面積から薄膜4全域の厚さ分布を算出することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、薄膜厚さ測定方法及び装置に係わり、特に半導体素子やフラットパネルディスプレイのガラス基板などに透明電極などの導体層を介して形成された薄膜の厚さ及びその分布を測定する薄膜厚さ測定方法及び装置に関する。
半導体やフラットパネルディスプレイ等の分野では、その構成および製造過程において、例えばフォトレジスト、液晶の配向性を制御する配向膜、カラーフィルタ、電子あるいは正孔の輸送層、発光層など、誘電体からなる薄膜構造が多く採用されている。
これらの薄膜構造は、真空プロセスやスピンコートなどによって成膜することにより製造されていたが、近年これをマイクロノズルによるインクジェットプロセスにより製造しようとする取り組みが始まっている。
図23は、インクジェット成膜プロセスの説明図である。図23において、インクジェット成膜プロセスは、膜材料の微細液滴1を制御しながら連続吐出するヘッド2を基板3上で走査させることにより基板3上に成膜し、薄膜4を形成するものである。
上述したインクジェット成膜プロセスでは、大掛かりな真空プロセス装置が不要になること、スループットの向上、膜材料の使用効率の向上等が期待できる。
上述した薄膜構造、中でも、特に配向膜は、デバイス性能を高める上で、できる限り薄く形成する必要があり、現在数nm程度の厚さに仕上げられている。また、配向膜は厚さの絶対値が小さいために厚さむらが、表示画面としての輝度むらに直接影響するため、成膜面全体について厚さ均一性が強く求められる。
配向膜を例にとり、図24を用いて、厚さ均一性についてより詳細に説明する。図24は、基板3とその上に透明電極6を介して成膜された薄膜4の一部を抽出した部分断面斜視図である。
図24において、インクジェットプロセスでは、ライン状に液滴を吐出するインクジェットヘッドを基板3に対して走査して成膜を行う。液滴は、基板3表面に着弾すると乾燥し始めるため、着弾に時間差のある隣接走査列の液滴同士は完全には平準化することは困難であり、そのため図示したような走査縞(厚さむら)5が生じる。
この走査縞5はディスプレイ構成後、その表示画面の点灯状態で縞模様(輝度むら)を生じることから、高品質な画質を得ることができず、性能上問題となる。
また、他の問題点として、薄膜外周部に隆起7が形成されるという現象が挙げられる。これは、薄膜4の中央部に比べて外周部は側面の分だけ乾燥面積すなわち外気との接触面積が大きいため、膜材料の溶質が外周部に引き付けられる現象(コーヒー・ステイン)が原因とされている。
この膜材料の溶質が外周部に引き付けられるというメカニズムによれば、例えばインクジェットヘッド中の特定のノズルが目詰まりした場合など、僅かでも走査列間に液滴どおしに隙間が生じると、そこが液滴の外周となるため、乾燥面積が大きくなり、ディスプレイの中央部でも隆起7が発生し得る現象である。この現象は、結果的に、薄膜の厚さむらをもたらすためディスプレイ性能に影響する。
以上、ディスプレイ用配向膜のインクジェット成膜プロセスを例にとってその表面状態とその問題点について述べたが、半導体やディスプレイなどのエレクトロニクス分野において先に挙げた各種薄膜構造の多くはいずれも同様に薄型化、厚さの均一化が求められている。
また、インクジェット成膜プロセスに限らず、例えばスピンコートやスクリーン印刷などによる成膜方法でも、そのプロセス開発、あるいは製造工程管理の立場から成膜された薄膜の厚さおよびその分布を正確に求めることは重要視されている。
しかし、薄膜厚さの絶対値および厚さむらはnmのオーダであり、非常に小さいため、その測定は容易ではなかった。
従来技術においては、フラットパネルディスプレイのガラス基板上に形成された機能膜の厚さ評価は、通常、接触式段差計、原子間力顕微鏡(以下AFMと記す)などの走査型プローブ顕微鏡(以下SPMと記す)、光学式膜厚測定装置などにより実施されており、これらの原理に基づく種々の測定装置が存在している。
また、他の膜厚測定方法として、誘電体を対象としてその静電容量を測定することにより厚さを同定する手法が、特許文献1あるいは特許文献1に記載されている。
特許文献1記載の技術は、チャンバ内壁に堆積する堆積膜の厚さを随時測定することができる堆積膜測定方法に関し、堆積膜の静電容量あるいは抵抗値を測定して厚さを求める再生可能な堆積膜測定モニタを具備する成膜装置である。
一方、特許文献2記載の技術は、曲面を有する誘電体の厚みを非破壊で短時間に高精度測定する膜厚測定方法に関するものである。そして、この特許文献2記載の技術は、誘電体の静電容量および誘電率を測定することにより誘電体の厚みを測定する方法であって、測定端子と電極とで誘電体の厚み方向に電界をかける工程と、測定端子と誘電体の接触面積を測定する工程と、電界と接触面積との値から誘電体の厚みを求める工程とから構成されている。
特開平10−189560号公報
特開平11−108608号公報
上述したように、半導体やフラットパネルディスプレイなどのエレクトロニクス分野で用いられる機能性薄膜では、薄膜形成面全体においてその厚さの絶対値およびばらつきを小さくすることが多くの場合求められる。
特に、フラットパネルディスプレイでは、例えば、1m四方などといった近年のパネルサイズ拡大傾向に対応して、例えば、そのパネル全面にわたる広範囲の膜厚測定を行うことは、ディスプレイ製造プロセスあるいは製造工程管理において有用である。
しかし、上記した従来技術における接触式段差計では、広範囲にわたる膜厚測定を困難にする原理的問題があった。これを、図25及び図26を用いて説明する。
図25は、従来技術における接触式段差計で測定した場合の、走査位置に対する薄膜表面の高さ測定結果の模式図である。また、図26は実際の膜厚分布を示す模式図である。
従来の接触式段差計では、測定しようとする表面と接触子との接触荷重を常に一定にすべく接触子の測定位置ごとに高さを微細に制御し、その制御量を表面高さとして出力するため、測定する薄膜を形成した基板や基板を搭載したステージに未知の反り、うねりなどがあると、それも含めた値を出力してしまう。
このため、特に大きな基板の全域にわたる薄膜測定において、図26に示すような、実際の膜厚分布に応じた所望の出力結果が得られず任意の位置での膜厚が不明となる問題があった。
次に、従来のAFMなどのSPMでは、非常に精密な表面状態検出が可能であることが一般に知られている。しかしながら、上述したような、例えば、1m四方の広範囲にわたる測定を行うことは到底困難であった。
さらに、従来の光学式膜厚測定装置では、測定する薄膜の光学的物性値の取得および設定が容易ではなく測定に手間を有する問題があった。
さらに、従来の光学式膜厚測定装置では、原理的に装置が大型であり、周辺環境が測定結果に大きく影響するため、その設置箇所の確保等に多くの費用が必要であるという問題があった。
さらに、従来の光学式膜厚測定装置では、ある測定点における測定領域すなわち照射する光のスポット径が数百μから数mm程度と大きく、それより微小領域の表面状態を検出することが不可能であった。このため、例えば、薄膜外周のエッジ部形状や薄膜面内の突発的な窪み、あるいは隆起などの形状を把握することが困難であるという問題があった。
また、特許文献1記載の膜厚測定方法は、一対の接触子を、それぞれ1個所に固定するため、大きな面積の薄膜形成面を走査することはできず、薄膜形成面に対する膜厚分布を把握することは困難であった。
さらに、特許文献1による膜厚測定方法は、双方の接触子先端が平坦であるため、測定領域が大きく、微小領域の表面状態を検出することが困難であった。
さらに、特許文献1による膜厚測定方法は、チャンバ内壁に成膜される堆積膜と同様な状態となるように接触子に直接膜を堆積させるため、接触子の繰り返し使用が不可能であるという問題があった。
また、特許文献2による膜厚測定方法は、測定対象が薄膜単体である場合には有効な手法であると考えられるが、測定対象がガラスなど誘電体からなる基板上に既に形成された状態の薄膜である場合には基板の静電容量も測定値に含んでしまい膜厚測定が困難であるという問題があった。
本発明の目的は、基板やステージ移動の面の反りやうねりによる測定誤差を防止でき、大設備を必要とせず、広範囲にわたって微小な表面形状を把握できる、導体層を介して形成された薄膜の厚さ測定方法及び装置を実現することである。
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成される。
(1)基板上に少なくとも導体層を介して成膜された絶縁性薄膜の膜厚を測定する薄膜厚さ測定方法において、上記基板の薄膜形成面の反対面を、導体からなるステージに対向させて接触させる工程と、同軸プローブを上記基板の表面に接触させて、上記基板の静電容量を測定する工程と、同軸プローブを上記薄膜の表面に接触させて、上記同軸プローブを薄膜表面方向に走査し、上記基板と薄膜とが合成された静電容量を複数箇所測定する工程と、測定された上記静電容量より上記薄膜の複数の静電容量成分を演算抽出して上記薄膜の厚さに換算する工程とを備える。
(2)基板上に少なくとも導体層を介して成膜された絶縁性薄膜の膜厚を測定する薄膜厚さ測定装置において、上記基板を搭載するための導体表面を有するステージと、同軸プローブと、上記同軸プローブとステージとの間の上記基板の静電容量と、上記基板と薄膜とが合成された静電容量とを測定する手段と、上記同軸プローブと上記ステージとを相対的に移動させる手段と、測定されたう上記静電容量より上記薄膜の静電容量成分を演算抽出して厚さに換算する処理演算手段と、上記換算された厚さを記録する手段とを備える。
(3)、(4)好ましくは、上記(1)、(2)において、上記同軸プローブ先端は実質的に球面形状である。
(5)、(6)また、好ましくは、上記(1)、(2)、(3)、(4)において、上記同軸プローブは、複数個であり、上記基板の静電容量と、上記基板と薄膜とが合成された静電容量とは、別個の同軸プローブにより測定される。
(7)また、好ましくは、上記(1)において、上記同軸プローブと薄膜との接触圧力を、プローブ支持手段により、上記同軸プローブを薄膜表面方向に走査する期間、略同一とし、この接触圧力と、上記同軸プローブの先端径と、プローブの材質特性と、薄膜の材質特性から算出される上記プローブと薄膜との接触面積を用いて、薄膜の厚さを換算する。
(8)また、好ましくは、上記(2)において、上記同軸プローブと薄膜との接触圧力を、上記同軸プローブを薄膜表面方向に走査する期間、略同一とするプローブ支持手段を備え、この接触圧力と、上記同軸プローブの先端径と、プローブの材質特性と、薄膜の材質特性から算出される上記プローブと薄膜との接触面積を用いて、薄膜の厚さを換算する。
(9)また、好ましくは、上記(1)において、上記同軸プローブと薄膜との接触圧力を検出し、この検出した接触圧力と、上記同軸プローブの先端径と、プローブの材質特性と、薄膜の材質特性から算出される上記プローブと薄膜との接触面積を用いて、薄膜の厚さを換算する。
(10)また、好ましくは、上記(2)において、上記同軸プローブと薄膜との接触圧力を検出する接触圧力検出手段を備え、検出した接触圧力と、上記同軸プローブの先端径と、プローブの材質特性と、薄膜の材質特性から算出される上記プローブと薄膜との接触面積を用いて、薄膜の厚さを換算する。
本発明によれば、基板やステージ移動の面の反りやうねりによる測定誤差を防止でき、大設備を必要とせず、広範囲にわたって微小な表面形状を把握できる、導体層を介して形成された薄膜の厚さ測定方法及び装置を実現することができる。
つまり、従来の接触式段差計のように基板やステージ移動の面の反りやうねりが測定値に含まれることがないため、常に純粋に所望の薄膜厚さおよびその分布を求めることができ、また大面積のフラットパネルディスプレイの画面全体といった広範囲にわたる膜厚測定が可能になる。
また、静電容量が膜厚に反比例する特性から、膜厚が小さくなるほど測定感度が向上するため、nmオーダと薄い薄膜の膜厚を高精度に測定することができる。
さらに、組み立て終了後の性能検査を待たずに成膜の不良が検出できるため、不良の基板をいち早く製造プロセスから除外することができ、その後の組み立てプロセスのコスト発生を防止できると同時に成膜プロセスの見直しを図ることができる。
本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態である薄膜厚さ測定装置の全体概略構成図である。図1において、基板3とその上に透明電極(図示せず)を介して形成された薄膜4からなる測定対象14とが導体よりなるウエハステージ8上に設置され真空吸着されている。
これら、基板3、測定対象14及びウエハステージ8は、xyステージ9の上に設置されている。一方、プローブ10はカンチレバー11の先端部に取り付けられ、重力により薄膜4の表面に接触している。プローブ10とウエハステージ8とは、それぞれLCRメータ12に接続されている。この状態でLCRメータ12によりプローブ10とウエハステージ8との間に電界を付与することにより、測定対象14の厚さ方向の静電容量Cを測定することができる。
なお、静電容量測定時、プローブ10側の電位をLo、ウエハステージ8側の電位をHiとすることにより測定値のノイズを小さく保つことができる。
静電容量Cのうち、薄膜4の静電容量をCpとすると、膜厚dとCpとの間には平行平板容量の次式(1)の関係が成立する。
Cp=εo*εr*S/d −−−(1)
ただし、上記式(1)において、εoは真空の誘電率、εrは薄膜4の誘電率、Sは平行平板の面積である。
したがって、静電容量Cから薄膜4の静電容量Cpの成分を抽出するとともに、面積Sを定めれば、薄膜4のプローブ10が接触した部分の膜厚dを求めることができる。
また、xyステージ9によってプローブ10を薄膜4面内で、薄膜4に対して相対的に移動させることにより、膜厚dの薄膜4全面における分布を求めることができる。なお、xyステージ9の駆動や各位置での膜厚dの算出、および算出値の記録などは処理装置13により行う。
次に、測定対象14について、図2及び図3を参照して詳細に説明する。図2は測定対象14の上面図であり、図3は図2のA−A線に沿った断面図である。
図2において、測定対象14は、ガラス製の基板3の上面に透明電極6からなる層を介して絶縁体の薄膜4が形成されている。図3に示すように、薄膜4は、例えば上述したインクジェットヘッドの走査に伴う走査縞5や外周部の隆起7が発生する現象が生じている。
次に、図4は、図2及び図3に示した測定対象とは異なる測定対象である場合の、図3と同様の断面図である。この図4に示した測定対象14は、基板3上に透明電極6の層と薄膜4との間に、新たな絶縁膜15の層が形成されている。
次に、図1に示した本発明の一実施形態における静電容量測定部近傍、つまり、プローブ10と測定対象物14の要部を図5を参照して説明する。
図5はプローブ10と測定対象物14の要部概略断面図である。図5において、ステージ8上に測定対象14が配置されており、プローブ10が、測定対象14の薄膜4の上面に荷重Pにて接触している。プローブ10は、測定対象物14の薄膜4と接触する導体101と、この導体101の周囲に形成される導体103と、導体101と103との間に挟まれた絶縁体102とを有し、同軸構造となっている。
プローブ10の先端形状を図6、図7を参照して説明する。
図6、図7は、プローブ10先端部の断面図である。図6に示すプローブ10は円柱状であり、先端部が球面状に仕上げられている。これにより、測定対象14の薄膜表面に若干の凹凸があっても常に良好な接触を得ることができる。
また、図7に示すプローブ10は円柱状であり、先端部近辺からテーパ状となり、先端部は球面状に仕上げられている。こうすることにより、プローブ10の機械的強度を保持しながら(プローブ10の径を所定値以上としながら)薄膜4との接触面積を小さくすることができ、薄膜の測定分解能を向上することができる。
本発明の一実施形態による薄膜厚さ測定によって求められる合成静電容量Cの静電容量成分を図8、図9に示し、薄膜4の膜厚算出に必要な薄膜の静電容量成分の抽出方法を説明する。
図8は、図5に示す測定対象14の静電容量成分の説明図であり、薄膜4の静電容量Cpと基板3の静電容量Cgとの二つが互いに直列に並んでいる。このようなとき、次式(2)から薄膜4の静電容量Cpが抽出できる。
1/C=(1/Cp)+(1/Cg) −−−(2)
また、図9は、図4に示す測定対象の静電容量成分であり、図8の静電容量成分に対して、さらに絶縁膜15の層の静電容量Ciが直列に追加されている。このようなときは、次式(3)から薄膜4の静電容量Cpが抽出できる。
1/C=(1/Cp)+(1/Cg)+(1/Ci) −−−(3)
このように、測定対象の層構成が明らかであれば層数が複数であっても数学的に所望の静電容量成分を抽出することが可能である。
これらの関係式(2)、(3)によって、実際に薄膜4の静電容量Cpを算出するためには、基板3あるいは絶縁膜15の静電容量Cg、Ciが既知であることが必要である。
その算出方法を図10を参照して説明する。図10は、図4に示したと同様の測定対象に対して基板3あるいは絶縁膜15の静電容量Cg、Ciを求める手段を示す略断面図である。
図10に示した3本のプローブ10-1、10-2、10-3は、図10中左から、それぞれ、基板3の表面もしくは透明電極6の表面、絶縁膜15の表面、および薄膜4の表面に接触している。この図10に示した状態は、測定対象物14の端部付近の状態であり、この端部付近においては、基板3又は透明電極6は測定対象物14から露出し、薄膜4は絶縁膜15から露出している。
したがって、測定対象物14の端部近辺で、プローブ10-1を基板3表面もしくは透明電極6表面に接触させ、プローブ10−2を絶縁膜15表面に接触させている。
プローブ10-1、10-2、10-3を、図10に示したそれぞれの状態で、ステージ8との間に電界を付与することにより、基板3の静電容量、基板3と絶縁膜15の静電容量、および、基板3から薄膜4までの静電容量を求めることができる。
これらの測定結果から基板3、絶縁膜15各々の静電容量Cg、Ciを同定することができる。なお、ここでは3本のプローブ10-1、10-2、10-3を用いる例を示したが、膜厚測定を行う一つのプローブ10で各測定を個別に行って値を記録しておいてもよい。
また、3本のプローブ10-1、10-2、10-3のうち、図10に示した矢印方向に走査されるのは、、基板3から薄膜4までの静電容量を測定するプローブ10-3のみである。
次に、平行平板の面積S、つまり、プローブ10の薄膜4との接触面積の算出方法について説明する。図11はプローブ10が測定対象の薄膜4に接触した状態の概略略断面図である。
プローブ10の、先端半径をR0、ヤング率をE1、ポアソン比をν1とし、このプローブ10が、ヤング率E2、ポアソン比ν2の薄膜4もしくは薄膜4が形成された基板3に、荷重Pで接触しているときの接触面は円形であり、この円の半径aは、球と平面に関するヘルツの接触の次式(4)により求めることができ、これより算出した面積が平行平板の面積Sとなる。
a3=(3/4)*R0*{(1-ν12)/E1+(1-ν22)/E2}*P −−−(4)
図12は、プローブ10が傾斜した状態で測定対象の薄膜4に接触した状態の略断面図である。プローブ10は薄膜4の上面に対して、プローブ10の縦方向軸を厳密に垂直に接触させることは困難であり、一般的に、図12に示すように、ある程度の傾斜を持って接触する。このような場合であっても、先端半径R0および荷重Pが一定であれば接触面積Sは一定であると見なすことができる。
上述したように、プローブ10の測定対象物に対する接触荷重は、薄膜4との接触面積に影響し、さらにその接触面積が膜厚の算出結果に影響を及ぼすため、プローブ10の接触荷重は常に一定であることが望ましい。
また、プローブ10の接触荷重が必要以上に大きいと、薄膜4を押し込んでしまうため本来の膜厚よりも、小さい膜厚であると算出されてしまうばかりか、最悪の場合、薄膜4の表面を損傷してしまうことになるため、接触荷重はできる限り小さいことが望ましい。
以下、プローブ10の薄膜4に対する接触過重を可能な限り、小さくするための手段について述べる。
図13は、プローブ10を支点17を有するプローブ支持機構に装着するカンチレバー16について示す図である。図13において、カンチレバー16は、一端にプローブ10が装着されており、他端は自由に回転する支点17に固定されている。
このような構成でプローブ10を任意の薄膜4表面に接触させたいくつかの状態例を図14に示す。
図14において、測定対象14は製造上やむを得ない反りを有しており、その状態でステージ8に装着されている。図14中の破線はプローブ10が薄膜4表面を相対的に移動したときの支点17の位置の変化を示している。
図14に示すように、カンチレバー16は、矢印方向に走査され、薄膜4表面の高さに応じて自在に、破線に対する傾斜角度を変化させながらプローブ10と薄膜4との接触を維持している。さらに、いずれの状態でもプローブ10の接触荷重はカンチレバー16とプローブ10の自重から定まる一定値に保持することができる。
図15は、図13に示した例と同様に、プローブ10の薄膜4に対する接触荷重を常に一定にするためのプローブ保持構造を示す斜視図である。
図15において、プローブ10は二つの支点18を有するカンチレバー19に装着されている。このような構成でプローブ10を薄膜表面に接触させた状態を図16に示す。この図16は、図15に示すプローブ10および測定対象の部分断面側面図である。
図13に示した例においては、カンチレバー16が回動する際に支点17で摺動抵抗が発生する。これに対して、図15に示した例は、図16から明らかなように、図13の例のような摺動抵抗は発生せず、薄膜4の表面の凹凸にプローブ10が追従する際の機械的な抵抗をほぼ0とすることができるため、より理想的な接触を得ることができる。
図17は、図13に示した例と同様に、プローブ10の薄膜4に対する接触荷重を常に一定にするためのプローブ保持構造を示す概略断面図である。
図17において、プローブ10は、リニアスライダ20を介して筐体21に装着されている。リニアスライダ20は、プローブ10の薄膜4に対する接触過重を略同一の値に維持した状態で、プローブ10と共に筺体21内を移動する。
この図17に示す例によれば、薄膜4の接触部の厚さによってプローブ10の薄膜4面に対する接触角度が変化することがなく、常に一定の接触角度を保つことができる。
図18は、本発明の薄膜厚さ測定装置による厚さ測定における、膜厚(m)と厚さ分解能(m)との関係を示す図である。この図18に示すように、膜厚が小さくなるほど測定感度が向上する。
続いて、図19、図20を用いて測定対象に対するプローブ10の走査方向について説明する。
図19、図20はインクジェットプロセスにより成膜された薄膜部分の上面図である。図19において、プローブ10はインクジェットヘッドの走査方向に対して垂直に相対移動させることを示している。この動作により、インクジェットヘッド内に複数存在する各ノズルごとの液滴吐出特性を評価することができる。
また、図20において、プローブ10はインクジェットヘッドの走査方向に対して斜めに相対移動させることを示している。この動作により、各ノズルの液滴吐出特性の時間変化を評価することができる。
一般に、詳細な膜厚分布を求めるためには薄膜面全域を二次元的に測定することが理想であるが、それが時間的あるいはデータ処理の観点から許容されない場合には、ここに示したような、斜め方向の一次元走査による評価を行うのがよい。
次に、図21は、本発明の他の実施形態を示す測定装置の斜視図である。図21において、一つの測定対象14に対して複数のプローブ10が接触できるよう構成されている。各プローブはプローブヘッド22に装着されている。そして、複数のプローブ10は一つのスキャナ23に接続されており、スキャナ23はLCRメータ12に接続されている。
この図21に示した例では、薄膜4面について、複数のプローブ10の配列方向と垂直方向にプローブ10を走査させ、各プローブ10からの出力をスキャナ23により時系列的に処理して、LCRメータ12に送信する。
図21に示した例により、大幅な時間増を招くことなく薄膜厚さ分布の三次元情報が得られることとなる。
図22は、本発明の実施形態である薄膜厚さ測定方法が適用されたフラットパネルディスプレイの製造プロセスのフローチャートである。
図22において、フラットパネルディスプレイは、TFTの形成、洗浄、配向膜形成(成膜)が行われる(ステップ100〜102)。
次に、液晶の配向を制御するためのラビング(ステップ103)を行う。そして、スペーサ散布、対となるガラス基板との貼り合わせ、貼り合わせたガラス基板同士の隙間への液晶注入、液晶の封止、偏光板貼り付け、モジュール部品の組み立て(ステップ104〜109)といった順序で製造される。
上記工程において、薄膜である例えば配向膜の成膜プロセス(ステップ102)の直後あるいはラビング(ステップ103)の直後に、上述した本発明の膜厚測定装置を用いて膜厚の評価が行われる。
つまり、基板3の静電容量と、基板3と絶縁膜15の静電容量とを測定し、薄膜に対する接触荷重がほぼ一定であるプローブを用いて、薄膜全面に渡って基板3から薄膜4までの静電容量を測定する。そして、測定した静電容量と、プローブと薄膜等との接触面積、荷重等から、薄膜の厚さを算出する。
このように、成膜プロセスの直後あるいはラビングの直後に、上述した本発明の膜厚測定装置を用いた膜厚評価を導入することにより、組み立て終了後の性能検査を待たずに成膜の不良が検出できるため、不良の基板をいち早く製造プロセスから除外することができる。このため、その後の組み立てプロセスのコスト発生を防止できると同時に成膜プロセスの見直しを図ることができる。
なお、上述した例においては、プローブ10の薄膜に対する荷重を一定値に保持するように構成したが、例えば、カンチレバー16又は19に歪センサを配置して、プローブ10の薄膜4に対する荷重の変化を検出し、荷重Pを補正して接触面積を算出することも可能である。
本発明の一実施形態である薄膜厚さ測定装置の全体概略構成図である。 測定対象の上面図である。 図2のA−A線に沿った断面図である。 他の測定対象である場合の断面図である。 プローブと測定対象物の要部概略断面図である。 プローブ先端部の一例の断面図である。 プローブ先端部の他の例の断面図である。 測定対象の一例の静電容量成分の説明図である。 測定対象の他の例の静電容量成分の説明図である。 基板あるいは絶縁膜の静電容量を求める手段を示す略断面図である。 プローブが測定対象の薄膜に接触した状態の概略略断面図である。 プローブが傾斜した状態で測定対象の薄膜に接触した状態の略断面図である。 プローブを支点を有するプローブ支持機構に装着するカンチレバーについて示す図である。 プローブを任意の薄膜表面に接触させたいくつかの状態例を示す図である。 プローブの薄膜に対する接触荷重を常に一定にするためのプローブ保持構造を示す斜視図である。 図15に示すプローブ10および測定対象の部分断面側面図である。 接触荷重を一定にするためのプローブ保持構造を示す断面図である。 本発明の薄膜厚さ測定装置による厚さ測定における、膜厚(m)と厚さ分解能(m)との関係を示す図である。 プローブの走査方向の一例を示すためのインクジェットプロセスにより成膜された薄膜部分の上面図である。 プローブの走査方向の他の例を示すためのインクジェットプロセスにより成膜された薄膜部分の上面図である。 本発明の他の実施形態を示す測定装置の斜視図である。 本発明の実施形態である薄膜厚さ測定方法が適用されたフラットパネルディスプレイの製造プロセスのフローチャートである。 インクジェット成膜プロセスの説明図である。 基板とその上に透明電極を介して成膜された薄膜の一部を抽出した部分断面斜視図である。 従来技術における接触式段差計で測定した場合の、走査位置に対する薄膜表面の高さ測定結果の模式図である。 実際の膜厚分布を示す模式図である。
符号の説明
3 基板
4 薄膜
5 走査縞
6 透明電極
7 薄膜外周の隆起
8 ステージ
9 xyステージ
10 プローブ
11、16、19 カンチレバー
12 LCRメータ
13 処理装置
14 測定対象
15 絶縁膜
17、18 支点
20 リニアスライダ
21 筐体
22 プローブヘッド
23 スキャナ

Claims (10)

  1. 基板上に少なくとも導体層を介して成膜された絶縁性薄膜の膜厚を測定する薄膜厚さ測定方法において、
    上記基板の薄膜形成面の反対面を、導体からなるステージに対向させて接触させる工程と、
    同軸プローブを上記基板の表面に接触させて、上記基板の静電容量を測定する工程と、
    同軸プローブを上記薄膜の表面に接触させて、上記同軸プローブを薄膜表面方向に走査し、上記基板と薄膜とが合成された静電容量を複数箇所測定する工程と、
    測定された上記静電容量より上記薄膜の複数の静電容量成分を演算抽出して上記薄膜の厚さに換算する工程と、
    を備えることを特徴とする薄膜厚さ測定方法。
  2. 基板上に少なくとも導体層を介して成膜された絶縁性薄膜の膜厚を測定する薄膜厚さ測定装置において、
    上記基板を搭載するための導体表面を有するステージと、
    同軸プローブと、
    上記同軸プローブとステージとの間の上記基板の静電容量と、上記基板と薄膜とが合成された静電容量とを測定する手段と、
    上記同軸プローブと上記ステージとを相対的に移動させる手段と、
    測定されたう上記静電容量より上記薄膜の静電容量成分を演算抽出して厚さに換算する処理演算手段と、
    上記換算された厚さを記録する手段と、
    を備えることを特徴とする薄膜厚さ測定装置。
  3. 請求項1記載の薄膜厚さ測定方法において、上記同軸プローブ先端は実質的に球面形状であることを特徴とする薄膜厚さ測定方法。
  4. 請求項2記載の薄膜厚さ測定装置において、上記同軸プローブ先端は実質的に球面形状であることを特徴とする薄膜厚さ測定装置。
  5. 請求項1又は3記載の薄膜厚さ測定方法において、上記同軸プローブは、複数個であり、上記基板の静電容量と、上記基板と薄膜とが合成された静電容量とは、別個の同軸プローブにより測定されることを特徴とする薄膜厚さ測定方法。
  6. 請求項2又は4記載の薄膜厚さ測定装置において、上記同軸プローブは、複数個であり、上記基板の静電容量と、上記基板と薄膜とが合成された静電容量とは、別個の同軸プローブにより測定されることを特徴とする薄膜厚さ測定装置。
  7. 請求項1記載の薄膜厚さ測定方法において、上記同軸プローブと薄膜との接触圧力を、プローブ支持手段により、上記同軸プローブを薄膜表面方向に走査する期間、略同一とし、この接触圧力と、上記同軸プローブの先端径と、プローブの材質特性と、薄膜の材質特性から算出される上記プローブと薄膜との接触面積を用いて、薄膜の厚さを換算することを特徴とする薄膜厚さ測定方法。
  8. 請求項2項記載の薄膜厚さ測定装置において、上記同軸プローブと薄膜との接触圧力を、上記同軸プローブを薄膜表面方向に走査する期間、略同一とするプローブ支持手段を備え、この接触圧力と、上記同軸プローブの先端径と、プローブの材質特性と、薄膜の材質特性から算出される上記プローブと薄膜との接触面積を用いて、薄膜の厚さを換算することを特徴とする薄膜厚さ測定装置。
  9. 請求項1記載の薄膜厚さ測定方法において、上記同軸プローブと薄膜との接触圧力を検出し、この検出した接触圧力と、上記同軸プローブの先端径と、プローブの材質特性と、薄膜の材質特性から算出される上記プローブと薄膜との接触面積を用いて、薄膜の厚さを換算することを特徴とする薄膜厚さ測定方法。
  10. 請求項2項記載の薄膜厚さ測定装置において、上記同軸プローブと薄膜との接触圧力を検出する接触圧力検出手段を備え、検出した接触圧力と、上記同軸プローブの先端径と、プローブの材質特性と、薄膜の材質特性から算出される上記プローブと薄膜との接触面積を用いて、薄膜の厚さを換算することを特徴とする薄膜厚さ測定装置。
JP2003346805A 2003-10-06 2003-10-06 薄膜厚さ測定方法及び装置 Withdrawn JP2005114461A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003346805A JP2005114461A (ja) 2003-10-06 2003-10-06 薄膜厚さ測定方法及び装置
US10/902,132 US20050073323A1 (en) 2003-10-06 2004-07-30 Measuring method and apparatus of thin film thickness

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003346805A JP2005114461A (ja) 2003-10-06 2003-10-06 薄膜厚さ測定方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005114461A true JP2005114461A (ja) 2005-04-28

Family

ID=34386383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003346805A Withdrawn JP2005114461A (ja) 2003-10-06 2003-10-06 薄膜厚さ測定方法及び装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20050073323A1 (ja)
JP (1) JP2005114461A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017192994A1 (en) * 2016-05-06 2017-11-09 Applied Materials, Inc. Wafer profiling for etching system

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7444856B2 (en) * 2004-09-23 2008-11-04 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Sensors for electrochemical, electrical or topographical analysis
KR100707585B1 (ko) * 2005-12-29 2007-04-13 동부일렉트로닉스 주식회사 Mos 트랜지스터 소자의 정전용량-전압 특성을 이용한캐리어 농도 분포 측정 자동화 시스템 및 방법
DE112009001652T5 (de) 2008-07-08 2012-01-12 Chiaro Technologies, Inc. Mehrkanal-Erfassung
EP3222749A1 (en) 2009-05-13 2017-09-27 SiO2 Medical Products, Inc. Outgassing method for inspecting a coated surface
US7985188B2 (en) 2009-05-13 2011-07-26 Cv Holdings Llc Vessel, coating, inspection and processing apparatus
WO2013170052A1 (en) 2012-05-09 2013-11-14 Sio2 Medical Products, Inc. Saccharide protective coating for pharmaceutical package
US9458536B2 (en) 2009-07-02 2016-10-04 Sio2 Medical Products, Inc. PECVD coating methods for capped syringes, cartridges and other articles
US11624115B2 (en) 2010-05-12 2023-04-11 Sio2 Medical Products, Inc. Syringe with PECVD lubrication
US9878101B2 (en) 2010-11-12 2018-01-30 Sio2 Medical Products, Inc. Cyclic olefin polymer vessels and vessel coating methods
US9272095B2 (en) 2011-04-01 2016-03-01 Sio2 Medical Products, Inc. Vessels, contact surfaces, and coating and inspection apparatus and methods
TWI463110B (zh) * 2011-05-11 2014-12-01 Ind Tech Res Inst 金屬薄膜量測方法
US11116695B2 (en) 2011-11-11 2021-09-14 Sio2 Medical Products, Inc. Blood sample collection tube
EP2776603B1 (en) 2011-11-11 2019-03-06 SiO2 Medical Products, Inc. PASSIVATION, pH PROTECTIVE OR LUBRICITY COATING FOR PHARMACEUTICAL PACKAGE, COATING PROCESS AND APPARATUS
US9554968B2 (en) 2013-03-11 2017-01-31 Sio2 Medical Products, Inc. Trilayer coated pharmaceutical packaging
CA2890066C (en) 2012-11-01 2021-11-09 Sio2 Medical Products, Inc. Coating inspection method
EP2920567B1 (en) 2012-11-16 2020-08-19 SiO2 Medical Products, Inc. Method and apparatus for detecting rapid barrier coating integrity characteristics
CN105705676B (zh) 2012-11-30 2018-09-07 Sio2医药产品公司 控制在医用注射器、药筒等上的pecvd沉积的均匀性
US9764093B2 (en) 2012-11-30 2017-09-19 Sio2 Medical Products, Inc. Controlling the uniformity of PECVD deposition
US9466628B2 (en) * 2012-12-21 2016-10-11 Imec Spectral imaging device and method to calibrate the same
US20160015898A1 (en) 2013-03-01 2016-01-21 Sio2 Medical Products, Inc. Plasma or cvd pre-treatment for lubricated pharmaceutical package, coating process and apparatus
US9937099B2 (en) 2013-03-11 2018-04-10 Sio2 Medical Products, Inc. Trilayer coated pharmaceutical packaging with low oxygen transmission rate
US9863042B2 (en) 2013-03-15 2018-01-09 Sio2 Medical Products, Inc. PECVD lubricity vessel coating, coating process and apparatus providing different power levels in two phases
US9562760B2 (en) * 2014-03-10 2017-02-07 Cognex Corporation Spatially self-similar patterned illumination for depth imaging
EP3122917B1 (en) 2014-03-28 2020-05-06 SiO2 Medical Products, Inc. Antistatic coatings for plastic vessels
WO2017031354A2 (en) 2015-08-18 2017-02-23 Sio2 Medical Products, Inc. Pharmaceutical and other packaging with low oxygen transmission rate
US10634479B2 (en) * 2016-06-20 2020-04-28 Tokyo Electron Limited Measuring instrument for measuring electrostatic capacity and method of calibrating transfer position data in processing system by using measuring instrument
CN109635619B (zh) 2017-08-19 2021-08-31 康耐视公司 用于三维重建的结构化光图案的编码距离拓扑
EP3444782B1 (en) 2017-08-19 2022-03-30 Cognex Corporation Coding distance topologies for structured light patterns for 3d reconstruction
JP6983093B2 (ja) * 2018-03-27 2021-12-17 日東電工株式会社 抵抗測定装置、フィルム製造装置および導電性フィルムの製造方法
CN112945075B (zh) * 2021-02-06 2023-10-10 安徽国风新材料股份有限公司 一种bopp膜膜厚均匀性质量检测装置及其检测方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6504386B1 (en) * 1999-09-28 2003-01-07 The Ohio State University Liquid dielectric capacitor for film thickness mapping, measurement methods using same
US6404207B1 (en) * 1999-09-28 2002-06-11 The Ohio State University Scanning capacitance device for film thickness mapping featuring enhanced lateral resolution, measurement methods using same
TW494517B (en) * 2000-03-17 2002-07-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd Method and apparatus for evaluating insulation film

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017192994A1 (en) * 2016-05-06 2017-11-09 Applied Materials, Inc. Wafer profiling for etching system
US11501986B2 (en) 2016-05-06 2022-11-15 Applied Materials, Inc. Wafer profiling for etching system

Also Published As

Publication number Publication date
US20050073323A1 (en) 2005-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005114461A (ja) 薄膜厚さ測定方法及び装置
KR100384359B1 (ko) 현미경탐침팁의제조방법
EP0805946B1 (en) Apparatus for microindentation hardness testing and surface imaging incorporating a multi-plate capacitor system
US20060207317A1 (en) Scanning probe microscope
US6026677A (en) Apparatus for microindentation hardness testing and surface imaging incorporating a multi-plate capacitor system
US6300756B2 (en) Micro-mechanical probes for charge sensing
JPH10508944A (ja) 静電駆動式容量型トランスデューサ
US11709199B2 (en) Evaluation apparatus for semiconductor device
JP2009535633A (ja) 導体路構造体を検査するセンサ素子、導体路構造体の検査装置、導体路構造体の検査方法、および、センサ素子の製造方法
US7034563B1 (en) Apparatus for measuring of thin dielectric layer properties on semiconductor wafers with contact self aligning electrodes
US20110097829A1 (en) Method for inspection of defects on a substrate
JP3069923B2 (ja) カンチレバー型プローブ及び原子間力顕微鏡、情報記録再生装置
KR101669335B1 (ko) 증착용 자성체 검사장치
JP2001024038A (ja) プローブの位置決め方法および装置およびこれを利用した部材の評価方法
JPH0883789A (ja) 微細加工方法
KR100395780B1 (ko) 액정디스플레이 패널 검사용 프로브장치의 니들 어셈블리및 그 제조방법
KR102257552B1 (ko) 다중 팁 기반 패턴 인쇄 장치의 제조방법
JPH06258072A (ja) 圧電体薄膜評価装置、原子間力顕微鏡
JP2000214066A (ja) 走査型プロ―ブ顕微鏡
KR100917793B1 (ko) 프로브 핀에 대한 정렬장치
JPH07120482A (ja) 原子間力と電気容量とを同時に検出するための原子間力顕微鏡用プローブおよびその製造方法
JP2001124686A (ja) 液晶パネル基板の検査方法及び液晶パネルの製造方法
JP3753944B2 (ja) 配列精度測定装置及びその方法
US20230129644A1 (en) Pick-and-place apparatus of micro led chip for chip-repairing of micro led display
US20220208579A1 (en) Synchronous substrate transport and electrical probing

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050607

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060920

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060921

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070205