JP2005114373A - 形状測定方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ光の反射光を利用しなくても、測定物の形状を測定できるようにする。
【解決手段】測定物2にレーザ光Lを照射し、測定物2の陰側に回り込むその回折光Sを受光し、受光した回折光Sの受光強度を利用して測定物2の形状を判別する。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定物にレーザを照射することによって、測定物の形状を測定する形状測定方法及び装置に関するものである。
測定物(例えばタイヤ)にレーザ光を照射して、タイヤの形状を測定するものとして、図10に示すものがある。
この測定装置は、レーザ光Lをタイヤ50に照射し、且つタイヤ50に照射したレーザ光Lの反射光を受光してタイヤ50との距離を測定するプローブ51を有しており、プローブ51から得られた距離からタイヤ50の形状を求めるものである。
即ち、この測定装置は、タイヤ50からの反射光の光強度に基づいてタイヤ50とプローブ51との距離を算出しており、いわゆる三角測量法を基本にしている。
特開2002−116012号公報
この測定装置では、タイヤに照射したレーザ光が反射しにくい場合など、タイヤによっては、旨くタイヤの形状を測定することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、レーザ光の反射光を利用しなくても、測定物の形状を測定できる形状測定方法及び装置を提供することを特徴とする。
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明の方法における課題解決のための技術的手段は、測定物にレーザ光を照射し、測定物の陰側に回り込むその回折光を受光し、受光した回折光の受光強度を利用して測定物の形状を判別する点にある。
本願発明における回折光について説明する。
例えば、図11に示すようにレーザ光Lを測定物53の突起部52の位置Pに照射したとき、突起部52の位置Pで、レーザ照射方向側に進む球面波Q1、Q2やレーザ照射方向とは反対側に進む球面波Q3が発生する。本願発明では、この球面波Q1、Q2のうち測定物53側へ回り込む(レーザ光Lを境にして測定物53側)球面波Q1を利用したものであり、球面波Q3は利用しない。この球面波Q1が本願発明における回折光である。
これによれば、従来のように反射光ではなく回折光を利用しているので、測定物が反射しにくい場合でもその測定物の形状を測定することが可能である。
本発明の方法における課題解決のための他の技術的手段は、種々の形状について、回折光の受光強度を参照データを予め作成しておき、これらの参照データと前記測定物における回折光の受光強度とを照合することで、測定物の形状を判別する点にある。
これによれば、複数の参照データと回折光の受光強度とを照合することで、測定物の形状を判別することができる。
本発明の方法における課題解決のための他の技術的手段は、前記参照データは、種々の形状に対して所定の範囲に亘ってレーザ光を照射して、形状に対する位置と回折光の受光強度との関係を、各形状の所定範囲に亘って求めたものであり、レーザ光を測定物に所定範囲に亘って照射して、その測定物に対する位置と回折光の受光強度との関係を、測定物の所定範囲に亘って測定データとして求め、その測定データと種々の形状の参照データとを照合し、測定データに最も近似した参照データの形状を、測定物の形状として判別する点にある。
これによれば、複数の参照データと測定データとを照合し、測定データに最も近似した参照データの形状を、測定物の形状として判別することができる。
本発明の方法における課題解決のための他の技術的手段は、前記測定物の形状の判別は、回折光の受光強度の他に、測定物にレーザ光を照射したときに、その測定物に遮断されることなくレーザ照射方向に進む非遮断光の受光強度を利用したのもである。
本発明の物における課題解決のための他の技術的手段は、測定物にレーザ光を照射する投光部と、測定物の陰側に回り込む回折光を受光可能な受光部と、種々の形状について、回折光の受光強度の参照データが格納されている参照データ格納手段と、前記参照データと測定物における回折光の受光強度とを照合することで、測定物の形状を判別する形状判別手段とを備えている点にある。
これによれば、受光部で受光した回折光の受光強度と、参照データの回折光の受光強度とを照合することで測定した測定物を判別することができる。
本発明の方法における課題解決のための他の技術的手段は、測定物にレーザ光を照射する投光部と、測定物の陰側に回り込む回折光を受光可能な受光部と、受光部で受光した回折光の受光強度が所定の基準範囲から外れたときに、報知する報知手段とを備えている点にある。
これによれば、例えば、タイヤ(測定物)の測定点に対してレーザ光を照射し回折光を受光部で受光した場合、測定点においてその形状が変化していない場合には回折光の受光強度は一定であるが、形状が変化すると回折光の受光強度が変化する。したがって、報知手段によってタイヤの形状が変化した瞬間を検知することができる。即ち、タイヤのバースト試験に応用すればタイヤのバースト直前のタイヤの形状を検知することが可能となる。
本発明の物における課題解決のための他の技術的手段は、投光部は、レーザを照射する照射部と、レーザ光の照射方向を変化させるガルバノミラーとを備えている点にある。
これによれば、ガルバノミラーによって照射方向をかえることができ、例えば、測定物をタイヤにした場合、ガルバノミラーで照射方向を変えてタイヤのトレッド部をスキャンすることができる。
本発明の物における課題解決のための他の技術的手段は、受光部は、集光レンズ部と、リニアセンサとを備えている点にある。
レーザ光の反射光を利用しなくても、測定物の形状を測定することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本願発明の形状測定方法を用いた形状測定装置である。
図1に示すように、この形状測定装置1は、タイヤ2(測定物)の形状を測定するものであり、レーザ光Lを照射する投光部3と、投光部3からのレーザ光Lを受光する受光部4と、形状測定装置1を制御する制御部5と、タイヤ2をタイヤ軸心方向(x方向)に回転自在に支持する支持台6と、を備えている。
投光部3は、移動手段7によりタイヤ中心方向と同一の方向(y方向)に移動可能に支持されている。この移動手段7は、y方向に延設されたボールねじ11と、このボールねじ11を回転させるステッピングモータ12(駆動モータ)とから構成されている。
即ち、投光部3のベース部10は、ボールねじ11に螺合しており、このボールねじ11の回転によってy方向に移動するようになっている。
なお、ステッピングモータ12は制御部5によって正逆回転駆動、回転の開始及び停止の制御がなされるようになっている。そして、制御部5の制御によって投光部3のy方向の位置が適宜に設定可能となっている。
この投光部3は、レーザ光Lを照射する照射部14と、回転軸15の回りに回転自在に支持されたガルバノミラー16とを有している。
照射部14は、ベース部10に位置変更不能に固定されて、ガルバノミラー16に向けてレーザ光Lを照射するようになっている。ガルバノミラー16は、ベース部10に固定されて制御部5によって所定の角度に設定可能となっており、このガルバノミラー16の角度を変更することによって照射部14から照射したレーザ光Lの照射方向が変更できるようになっている。
受光部4は、タイヤ2に対して照射したレーザ光Lが受光できるように、レーザ照射方向側に配置されている。即ち、受光部4は投光部3と対向配置されており、後述するようにタイヤ2の陰側に回り込む回折光Kを受光可能となっている。
この受光部4は、投光部3から照射されたレーザ光Lを集光する集光レンズ部17と、この集光レンズ17で集光されたレーザ光Lの受光するリニアセンサ18(ラインセンサ)とを有している。
制御部5は、測定データ記憶手段19と、参照データ格納手段20と、形状判別手段21と、駆動モータ12,ガルバノミラー16等を制御する各種制御手段22とを備えている。
参照データ格納手段20には、図3に示すようなタイヤ2のトレッド部9の形状データが参照用の形状データとして予め格納されていると共に、図4に示すようにこのタイヤ2の形状データに対応して参照用の光強度変化データが格納されている。即ち、この参照データ格納手段20には、参照用の形状データと参照用の光強度変化データとが関連づけられた参照データが複数格納されており、後述するように参照データを用いることによって測定したタイヤ2の形状を判別可能となっている。なお、図3に示す形状データは、タイヤ2のトレッド部9の一部断面形状データであり、ショルダー部23とクラウン部24との形状をモニタ等で表示したものである。
この形状測定装置1を用いて参照データを作成する方法について、図1〜4と,図5のフローチャートを用いて、図3に示す形状データが参照データ格納手段20に記録されている場合を例に取り説明する。
ステップ1で、図3に示す形状を有するタイヤ2を支持台6にセッティングすると共に、トレッド部9にレーザ光Lが照射可能となるようにタイヤ2の位置を合わせる。
ステップ2で、タイヤ2にレーザ光Lを所定の強さで照射する。具体的には、図1及び2に示すように、照射位置P1に向けてレーザ光Lを照射したとき、レーザ光Lが照射位置P1でタイヤ2に当たって回折現象が発生し、タイヤ2の陰側に回り込む回折光Kが生じるように、投光部3のy方向の位置を設定すると共に、ガルバノミラー16の角度を設定してレーザ光Lの照射方向を設定する。
言い換えれば、図2に示すように、照射位置P1に当たって生じた回り込み回折光Kがレーザ照射方向側に進むように、レーザ光Lをタイヤ軸心方向側(ラテラル方向側)から照射すると共に、その回折光Kを受光部4で受光できるように、投光部3のy方向の位置及びガルバノミラー16の角度を設定する。このとき、ガルバノミラー16の角度及び投光部3の位置は、制御部5の各種制御手段22で制御される。
なお、タイヤ2に照射するレーザ光Lはコリメートするのが好ましい。
ステップ3で、受光部4で非遮断光Sと回折光Kとを受光し、その受光の強さを測定する。具体的には、タイヤ2に遮断されることなくレーザ照射方向に進む非遮断光Sを集光レンズ17で集光してリニアセンサ18で受光すると共に、タイヤ2に当たってタイヤ2の陰側に回り込んだ回折光Kを集光レンズ17で集光してリニアセンサ18で受光し、この両方の受光強度Einを測定する。
ステップ4で、受光した受光強度Einと照射したレーザ光Lの照射強度Eoutから光強度変化Ein/Eoutを算出し、その光強度変化Ein/Eoutを時系列データとして保存する。具体的には、レーザ光Lの照射強度Eoutを制御部5に送信すると共に非遮断光Sと回折光Kとの受光強度Einを制御部5に送信し、制御部5で光強度変化Ein/Eoutを算出し、各照射位置による光強度変化Ein/Eoutを参照用の光強度変化データとして順次、参照データ格納手段20に記録する。
ステップ5で、照射位置を変える。具体的には、位置P1のときと同様に回折光Kが生じるように、制御部5で投光部3のy方向の位置及びガルバノミラー16の角度を制御し、投光部3の位置を変え位置P1から位置P2まで順次スキャンし、各照射位置における参照用の光強度変化データを参照データ格納手段20に記録する。
即ち、照射位置を少しずつ変えながら、ステップ2〜4までと同じ方法で、各照射位置における参照用の光強度変化データを取得する。
これによって、照射位置P1から照射位置P2までスキャンすると、図4に示すような、照射位置による光強度変化データが参照データ格納手段20に格納される。
ステップ6で、図3及び図4に示すように、予めデータ化された形状データと、この光強度変化データとを関連させることによって参照データを作成する。具体的には、参照データ格納手段20に格納されている図3の形状データと図4の光強度変化データとを対応させる。
即ち、この参照データは、種々のタイヤ2の形状に対して所定の範囲(上記の実施の形態では、タイヤ2のトレッド部9の位置P1から位置P2)に亘ってレーザ光Lを照射して、形状に対する位置(照射位置)と回折光Kの受光強度Einとの関係を、各形状の所定範囲に亘って求めることによって作成される。
形状測定装置1を用いて形状を測定する方法について、タイヤ2のトレッド部9の位置P1からP2までの形状を測定した場合を例に取り、図1〜4と、図6のフローチャートを用いて説明する。
図6に示すように、ステップ10で、形状を測定するタイヤ2を支持台6にセッティングする。
ステップ11でタイヤ2にレーザ光Lを、参照データを作成したときと同様に、所定の強さで照射する。具体的には、図1及び2に示すように、位置P1に向けてレーザ光Lを照射したとき、レーザ光Lが位置P1でタイヤ2に当たって回折現象が生じるように投光部3のy方向の位置を設定すると共に、ガルバノミラー16の角度を設定してレーザ光Lの照射方向を設定した後、レーザ光Lを照射する。
ステップ12で、受光部4で非遮断光Sと回折光Kとを受光し、その受光の強さを測定する。具体的には、タイヤ2に遮断されることなくレーザ照射方向に進む非遮断光Sを集光レンズ17で集光してリニアセンサ18で受光すると共に、タイヤ2に当たってタイヤ2の陰側に回り込んだ回折光Kを集光レンズ17で集光してリニアセンサ18で受光し、この両方の受光強度Einを測定する。
ステップ13で、受光した受光強度Einと照射したレーザ光Lの照射強度Eoutから光強度変化Ein/Eoutを算出し、その光強度変化Ein/Eoutを時系列データとして保存する。具体的には、レーザ光Lの照射強度Eoutを制御部5に送信すると共に非遮断光Sと回折光Kとの受光強度Einを制御部5に送信し、制御部5で光強度変化Ein/Eoutを算出し、位置による光強度変化Ein/Eoutを測定データ記憶手段19に記録する。
ステップ14で、照射位置を変える。具体的には、位置P1のときと同様に回折光Kが生じるように、制御部5で投光部3のy方向の位置及びガルバノミラー16の角度を制御し、位置P1から位置P2までスキャンする。位置P1から位置P2までスキャンすると、図4に示すような、位置による光強度変化データが測定データとして測定データ記憶手段19に記憶される。
ステップ15で、測定データと、予め参照データ格納手段20に格納されている参照データの参照用光強度変化データとを照合する。具体的には、形状判別手段21に測定データと、参照データの参照用光強度変化データとを送信し、形状判別手段21で、測定データが参照用光強度変化データと近似しているか否かを判定する。測定データが参照用光強度変化データと近似していれば、その参照用光強度変化データに対応している参照データの形状が測定したタイヤ2の形状であると推測し、測定したタイヤ2の形状を割り出すことができる。
なお、上記において、レーザ光Lの照射強度Eoutと、受光した回折光K及び非遮断光Sとの受光強度Einとから光強度変化Ein/Eoutを算出し、参照データの光強度変化データと、タイヤ2の測定データとを照合することにより測定したタイヤ2の形状を判別していたが、光強度変化Ein/Eoutを用いずに回折光K及び非遮断光Sの受光強度Einから形状を判別してもよい。
即ち、回折光K及び非遮断光Sの受光強度Einからなるものを参照データとし、回折光K及び非遮断光Sの受光強度Einからなるものを測定データとして、この参照用受光強度データと測定データとを照合することによって、形状判別手段21によりタイヤ2の形状を割り出すようにしてもよい。
また、上記の測定データ、参照データの受光強度データ、参照データの光強度変化データには、非遮断光Sの受光強度Einが含まれていたが、非遮断光Sの受光強度Einは利用せず回折光Kの受光強度Einのみを利用して、形状判別手段21によりタイヤ2の形状を判別するようにしてもよい。
即ち、上記の測定データを、非遮断光Sの受光強度Einが含まれない、回折光Kの受光強度のみからなるものにしてもよいし、上記の測定データを、非遮断光Sの受光強度Einが含まれない、回折光Kのみの受光強度Einとレーザ光Lの照射強度Eoutとから算出した光強度変化Ein/Eoutにしても良い。このとき、当然の如く参照データ
の受光強度データは、測定データに対応して回折光Kの受光強度Einのみからなるもの
であり、参照データの光強度変化データは、測定データに対応して回折光Kの受光強度Einとレーザ光Lの照射強度Eoutとから算出したものとなる。
また、上記の光強度変化の算出は、照射強度Eoutと受光強度Einとの差(Ein−Eout)であってもよい。
また、上記の実施の形態では、タイヤ2を停止させた状態でタイヤ2の形状を測定していたが、タイヤ2を回転させた状態でタイヤ2の形状を測定することも可能である。
また、レーザ光Lでタイヤ2を照射位置P1から照射位置P2までスキャンしたのち、タイヤ2を回転させてスキャン位置を変えてスキャンするといった動作を連続的に繰り返すことで、タイヤ2を回転させながらタイヤ2の全周の形状を測定することが可能である。
以上、本願発明の形状測定方法では、回折現象が発生するようにタイヤ2にレーザ光Lを照射し、タイヤ2の陰側に回り込むその回折光Kを受光し、受光した回折光Kの受光強度Einを利用してタイヤ2の形状を判別するようにしており、これによって、従来のように反射光を用いなくてもタイヤ2の形状を判別することが可能である。
また、測定するタイヤ2の形状を判別するために、タイヤ2の種々の形状について回折光Kの受光強度Einの参照データを予め作成しておき、そして、これらの参照データと測定対象のタイヤ2における回折光Kの受光強度Ein、即ち、測定データとを照合し、測定データに最も近似した参照データの形状を、タイヤ2の形状として判別しており、これによって、参照データからタイヤ2の形状を割り出すことができる。しかも、回折光Kを利用しているため、反射率の悪いタイヤ2でも形状が測定可能である。
また、本願発明の装置は、回折現象が発生するようにタイヤ2にレーザ光Lを照射する投光部3と、タイヤ2の陰側に回り込む回折光Kを受光可能な受光部4と、種々の形状について、回折光Kの受光強度Einの参照データが格納されている参照データ格納手段20と、参照データとタイヤ2における回折光Kの受光強度Einとを照合することで、タイヤ2の形状を判別する形状判別手段21とを備えており、測定対象であるタイヤ2に投光部3からレーザを照射し、受光部4で回折光Kを受光して、受光した回折光Kの受光強度Einと、参照データの回折光Kの受光強度Einとを照合することで測定したタイヤ2を判別することができる。
本願発明の第2の実施の形態の形状測定方法及び形状測定装置1について説明する。
図7に示すように、形状測定装置1は、回折現象が発生するようにタイヤ2(測定物)にレーザ光Lを照射する投光部3と、タイヤ2の陰側に回り込む回折光Kを受光可能な受光部4と、受光部4で受光したレーザ光Lが所定の基準範囲(しきい値)から外れことを報知する報知手段25と、形状測定装置1を制御する制御部5とを備えている。
なお、第2の実施の形態の形状測定装置1の投光部3、受光部4は第1の実施の形態の形状測定装置1と同じ構成であるため、同一符号を付して説明を省略する。
形状測定装置1を用いて形状を測定する方法について、図7、8、図9のフローチャートを用いて説明する。
ステップ20で、投光部3と受光部4との間にタイヤ摩耗試験装置26を配置する。 このタイヤ摩耗試験装置26は、タイヤ2を回転自在に支持する支持台6と、この支持台6に取り付けたタイヤ2のトレッド部9と接触してこのタイヤ2を回転させる回転ドラム27と、回転ドラム27の回転速度を制御したりドラムの回転を開始及び停止したりしてタイヤ摩耗試験装置26を制御する制御部28とを具備しており、回転ドラム27を回転させることによってタイヤ2の摩耗試験が行えるようになっている。なお、回転ドラム27は他の支持台6aに回転自在に支持されている。
ステップ21で、回転ドラム27を回転させてタイヤ摩耗試験装置26を駆動すると共に、照射位置P1にレーザを照射し、受光部4でタイヤ2の陰側に回り込んだ回折光Kを受光する。このとき、図8に示すように、制御部5には回折光Kの受光強度Einの測定データが時系列的に測定データ記憶部19に送られ、この測定データがモニタ等を介して見ることができるようになっている
ステップ22で、測定データをモニタしながらしきい値Aを設定しする。なお、このしきい値Aは、制御部5により自在に設定可能となっている。
ここにおいて、タイヤ2が回転ドラム27の回転によって摩耗して照射位置P1付近でバースト寸前になったとするとタイヤ2は外側に膨らむ、このとき、レーザ光Lを照射位置P1である一点に照射しているため、回折光Kの受光強度Einがタイヤ2の変形と共に急激に低下する。
したがって、回折光Kの受光強度Einがしきい値Aよりも低下すると、制御部5に設けられた報知手段25(例えば、ランプ、音声)が作動し、タイヤ2のバースト直前を検知することができる
。なお、形状測定装置1とタイヤ摩耗試験装置26とを電気的にリンクさせ、報知手段25が作動したときにタイヤ摩耗試験装置26の回転ドラム27を自動的に停止するようにしてもよい。
また、上記の方法では、しきい値Aを設定し回折光Kの受光強度Einがしきい値以下になったとき、バースト寸前か否かを判定するようにしていたが、回折光Kの受光強度Einの変化率によってバースト寸前か否かを判定するようにしてもよい。
第2の実施の形態の形状測定方法によれば、回転するタイヤ2に向けて、回折現象が生じるようにレーザ光Lを照射し、タイヤ2の陰側に回り込むその回折光Kを受光し、回折光Kの受光強度Einが所定範囲外に外れたときに報知するようにしているため、報知手段25が作動したときに、回転するタイヤ2を停止すれば、タイヤ2のバースト寸前の形状を知ることができる。
なお、本実施形態にかかる形状測定方法及びその装置は、上記実施の形態に限定されるものではない。即ち、上記の実施の形態ではタイヤ2の形状を測定していたが、これに限られず、例えば、ゴルフボール、テニスボールなど、その他様々な物の形状を測定することが可能である。
また、レーザ光Lの照射方向をガルバノミラー16で変更していたが、照射部14を回転自在にして、照射部14を回動させることによってレーザ光Lの照射方向を変更するようにしてもよい。
また、第1実施の形態の形状測定装置1の支持台6にタイヤ2を回転させる駆動モータを設け、この駆動モータの回転速度、回転停止位置等を各種制御手段22で制御するようにしてもよい。
また、第1実施の形態の形状測定装置1に、図7に示すようなタイヤ2を回転させる回転ドラム27を設け、この回転ドラム27でタイヤ2を回転するようにしてもよい。
また、第1実施の形態の形状測定装置1と、第2実施の形態の形状測定装置1を組み合わせると、タイヤ2が摩耗したときのタイヤ2の形状を測定することも可能である。
また、上記の実施の形態ではレーザ光Lを測定物に照射するようにしていたが、これに代え、超音波、音波、電波等を測定物に回折現象が生じるように照射して、これを利用して測定物の形状を測定してもよい。
本願発明の第1の実施の形態の形状測定装置の全体構成図である。 回折光の光学説明図である。 形状データの一例を示す図である。 参照データ又は測定データの一例を示す図である。 参照データを作成するフローチャートである。 タイヤの形状を測定するフローチャートである。 本願発明の第2の実施の形態の形状測定装置の全体構成図である。 測定データの一例を示す図である。 タイヤの形状を判別するフローチャートである。 従来のタイヤ形状測定装置の概略図である。 回折光の説明図である。
符号の説明
1 形状測定装置
2 タイヤ
3 投光部
4 受光部
14 照射部
16 ガルバノミラー
17 集光レンズ
18 リニアセンサ
19 測定データ記憶手段
20 参照データ格納手段
21 形状判別手段
L レーザ光
K 回折光
S 非遮断光

Claims (8)

  1. 測定物にレーザ光を照射し、測定物の陰側に回り込むその回折光を受光し、受光した回折光の受光強度を利用して測定物の形状を判別することを特徴とする形状測定方法。
  2. 種々の形状について、回折光の受光強度の参照データを予め作成しておき、これらの参照データと前記測定物における回折光の受光強度とを照合することで、測定物の形状を判別することを特徴とする請求項1に記載の形状測定方法。
  3. 前記参照データは、種々の形状に対して所定の範囲に亘ってレーザ光を照射して、形状に対する位置と回折光の受光強度との関係を、各形状の所定範囲に亘って求めたものであり、
    レーザ光を測定物に所定範囲に亘って照射して、その測定物に対する位置と回折光の受光強度との関係を、測定物の所定範囲に亘って測定データとして求め、その測定データと種々の形状の参照データとを照合し、測定データに最も近似した参照データの形状を、測定物の形状として判別することを特徴とする請求項2に記載の形状測定方法。
  4. 前記測定物の形状の判別は、回折光の受光強度の他に、測定物にレーザ光を照射したときに、その測定物に遮断されることなくレーザ照射方向に進む非遮断光の受光強度を利用したものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の形状測定方法。
  5. 測定物にレーザ光を照射する投光部と、
    測定物の陰側に回り込む回折光を受光可能な受光部と、
    種々の形状について、回折光の受光強度を利用した参照データが格納されている参照データ格納手段と、
    前記参照データと測定物における回折光の受光強度とを照合することで、測定物の形状を判別する形状判別手段と、を備えていることを特徴とする形状測定装置。
  6. 測定物にレーザ光を照射する投光部と、
    測定物の陰側に回り込む回折光を受光可能な受光部と、
    受光部で受光した回折光の受光強度が所定の基準範囲から外れたときに、報知する報知手段と、を備えていることを特徴とする形状測定装置。
  7. 投光部は、レーザを照射する照射部と、レーザ光の照射方向を変化させるガルバノミラーとを備えていることを特徴とする請求項5又は6に記載の形状測定装置。
  8. 受光部は、集光レンズ部と、リニアセンサとを備えていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の形状測定装置。
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KR101615018B1 (ko) * 2014-08-21 2016-04-25 금호타이어 주식회사 타이어 테스트기 및 그 사용방법

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