JP2005113879A - 密閉式圧縮機 - Google Patents

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隆泰 斎藤
Takashi Sato
孝 佐藤
Toshiyuki Ebara
俊行 江原
Hiroyuki Matsumori
裕之 松森
Masaru Matsuura
大 松浦
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Abstract

【目的】 密閉容器とスリーブとのシール性悪化を防止することができる密閉式圧縮機を提供する。
【構成】 冷媒導入側の冷媒配管から吸い込んだ冷媒を圧縮要素(第1及び第2の回転圧縮要素32、34)により圧縮して冷媒吐出側の冷媒配管より吐出する密閉式圧縮機(ロータリコンプレッサ10)において、密閉容器12の湾曲面に形成された透孔102、122に対応して、冷媒配管が接続されるスリーブ70、70を取り付ける。透孔102、122周囲の密閉容器12外面に平坦面104、124を形成する。密閉容器12の平坦面104、124にガスケット110、110を介してスリーブ70、70をネジ74、74止めする。圧縮要素(第1及び第2の回転圧縮要素32、34)に連通するカラー108を、シール材(Oリング116)を介してスリーブ70、70内に当接させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、密閉容器内に駆動要素と、この駆動要素により駆動される圧縮要素を備え、冷媒導入側の冷媒配管から吸い込んだ冷媒を圧縮要素により圧縮して冷媒吐出側の冷媒配管より吐出する密閉式圧縮機に関するものである。
従来よりこの種密閉式圧縮機、例えば内部中間圧型多段圧縮式のロータリコンプレッサでは、冷媒導入管(冷媒導入側の冷媒配管)から第1の回転圧縮要素の吸込ポートを経て冷媒ガスがシリンダの低圧室側に吸入され、ローラとベーンの動作により圧縮されて中間圧となりシリンダの高圧室側より吐出ポート、吐出消音室を経て鋼板にて構成された円筒状の密閉容器内に吐出される。
そして、この密閉容器内の中間圧の冷媒ガスは第2の回転圧縮要素の吸込ポートからシリンダの低圧室側に吸入され、ローラとベーンの動作により2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり、高圧室側より吐出ポート、吐出消音室を経て冷媒吐出管(冷媒吐出側の冷媒配管)から吐出され、放熱器に流入して放熱した後、膨張弁で絞られて蒸発器で吸熱し、冷媒導入管より再び第1の回転圧縮要素に吸入されるサイクルを繰り返す。
ところで、このような密閉式電動圧縮機に設けられた冷媒導入管や冷媒吐出管(冷媒配管)は銅や真ちゅう等にて構成され、これらの冷媒配管は円筒状を呈する密閉容器の湾曲面に溶接固定された円筒状のスリーブに接続される。即ち、密閉容器の周囲となる湾曲面に透孔を形成し、透孔周囲の湾曲面外面に平坦面を形成している。密閉容器の湾曲面に形成した透孔内に挿入されるスリーブの一側には他の部分より僅か外径が大きく厚い環状の肉厚部が形成され、この肉厚部の先端には密閉容器の平坦面に当接する当接部が形成されている。
当接部の反対側に位置してスリーブの外面周囲には円周方向に突出させた環状のリーク試験用鍔部が形成されており、このリーク試験用鍔部の外径は肉厚部の外径より大径に形成されている。そして、密閉容器の透孔内の平坦面にスリーブの当接部を当接させ、加圧治具にてスリーブのリーク試験用鍔部を密閉容器側に約700Kgで加圧し、約26000Aの電流を流してプロジェクション溶接を行い、密閉容器にスリーブを固着する。また、密閉容器内の気密状態を検査する際には、リーク試験用鍔部を利用して試験用のパイプを接続し、リーク試験を行うものであった(特許文献1参照)
特願2001−311702号公報
このように、密閉式圧縮機の密閉容器を円筒状の鋼板にて構成している場合、スリーブは溶接固定することができるが、近年では密閉容器をアルミニウム材で構成しているものがあるが、密閉容器を円筒状のアルミニウム材にて構成した場合、スリーブを密閉容器へ溶接固定するのが極めて困難となる問題があった。
即ち、本発明の密閉式圧縮機は、密閉容器内に駆動要素と、該駆動要素により駆動される圧縮要素を備え、冷媒導入側の冷媒配管から吸い込んだ冷媒を圧縮要素により圧縮して冷媒吐出側の冷媒配管より吐出するものであって、密閉容器の湾曲面に形成された透孔に対応して取り付けられ、冷媒配管が接続されるスリーブを備え、透孔周囲の密閉容器外面に平坦面を形成し、ガスケットを介してスリーブを密閉容器の平坦面にネジ止めすると共に、圧縮要素に連通するカラーを、シール材を介してスリーブ内に当接させたことを特徴とする。
また、請求項2の発明の密閉式圧縮機は、上記に加えて、密閉容器はアルミニウムにより構成されていることを特徴とする。
以上詳述した如く本発明によれば、密閉容器内に駆動要素と、この駆動要素により駆動される圧縮要素を備え、冷媒導入側の冷媒配管から吸い込んだ冷媒を圧縮要素により圧縮して冷媒吐出側の冷媒配管より吐出する密閉式圧縮機において、密閉容器の湾曲面に形成された透孔に対応して取り付けられ、冷媒配管が接続されるスリーブを備え、透孔周囲の密閉容器外面に平坦面を形成し、ガスケットを介してスリーブを密閉容器の平坦面にネジ止めすると共に、圧縮要素に連通するカラーを、シール材を介してスリーブ内に当接させたので、例えば、請求項2の如く、密閉容器をアルミニウム材により構成した場合でも、シール性を確保しながら、スリーブを密閉容器に容易に取り付けることが可能となる。
特に、密閉容器外面に形成した透孔周囲の平坦面に、ガスケットを介してスリーブをネジ止めしているので、例えば、ガスケット部分がリリーフ弁の役割を果たすことができる。これにより、例えば、密閉式圧縮機の圧縮要素で圧縮された冷媒ガスの圧力が上がりすぎて密閉容器内が異常高圧となった場合には、ガスケット部分から高圧を逃がすことが可能となる。従って、密閉容器内が異常高圧となって破損してしまうなのどの危険性を未然に防止することができるようになるので、圧縮機の耐久性を大幅に向上することが可能となり、信頼性を確保することができるようになるものである。
本発明は、密閉容器にスリーブをネジ止めした場合に密閉容器とスリーブとのシール性悪化を防止することを特徴とする。密閉容器とスリーブとのシール性悪化を防止するという目的を、密閉容器とスリーブとの間にガスケットを介在させるだけの簡単な構造で実現した。
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の密閉式圧縮機の実施例として、第1及び第2の回転圧縮要素32、34を備えた内部中間圧型多段(2段)圧縮式のロータリコンプレッサ10の縦断面図を示している。
各図において、10は内部中間圧型多段(2段)圧縮式のロータリコンプレッサで、二酸化炭素(CO2)を冷媒として使用している。このロータリコンプレッサ10は円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間の上側に配置収納された駆動要素としての電動要素14及びこの電動要素14の下側に配置され、電動要素14の回転軸16により駆動される第1及び第2の圧縮要素としての第1の回転圧縮要素32(1段目)及び第2の回転圧縮要素34(2段目)からなる回転圧縮機構部18にて構成されている。
実施例の密閉容器12はアルミニウム材により成形され、電動要素14と回転圧縮機構部18を収納する容器本体12Aと、この容器本体12Aの上部開口を閉塞する略薄椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで構成されている。このエンドキャップ12Bの上面中心には円形の取付孔12Dが形成されており、この取付孔12Dには図示しないが電動要素14に電力を供給するため周辺部に複数のボルト孔12Cが形成された金属製(鉄)ターミナルカバーにより全周を覆われたターミナル(配線を省略)が取り付けられている。そして、容器本体12Aの上端内壁にエンドキャップ12Bが挿入された状態で外側からアーク溶接して固定することで密閉容器12が形成されている。
電動要素14は所謂磁極集中巻き式のDCモータであり、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に取り付けられたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隔を設けて挿入設置されたロータ24とからなる。このロータ24は密閉容器12内の中心を通り鉛直方向に延びる回転軸16に固定されている。ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層して構成され、密閉容器12の内面に焼嵌めされた積層体26と、この積層体26の歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28を有している。また、ロータ24はステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成され、この積層体30内に永久磁石MGを挿入して形成されている。
また、回転軸16の下端部には給油手段としてのオイルポンプ99が形成されている。このオイルポンプ99により、密閉容器12内の底部に構成されたオイル溜めから潤滑用のオイルが吸い上げられて、回転軸16内の軸中心に鉛直方向に形成された図示しないオイル孔を経て、このオイル孔に連通する横方向の給油孔82、84(後述する上下偏心部42、44にも形成されている)から上下偏心部42、44や第1及び第2の回転圧縮要素32、34の摺動部等にオイルが供給される。これにより、第1及び第2の回転圧縮要素32、34の摩耗の防止やシールが行われる。
前記第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34との間には中間仕切板36が挟持されている。即ち、第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34は、中間仕切板36と、この中間仕切板36の上下に配置された上シリンダ38、下シリンダ40と、この上下シリンダ38、40内を、180度の位相差を有して回転軸16に設けられた前記上下偏心部42、44により偏心回転される上下ローラ46、48と、この上下ローラ46、48に当接して上下シリンダ38、40内をそれぞれ低圧室側と高圧室側に区画する図示しないベーンと、上シリンダ38の上側の開口面及び下シリンダ40の下側の開口面を閉塞して回転軸16の軸受けを兼用する支持部材としての上部支持部材54及び下部支持部材56にて構成されている。
上部支持部材54及び下部支持部材56には、吸込ポート161、162にて上下シリンダ38、40の内部とそれぞれ連通する吸込通路58、60、一部を凹陥させ、この凹陥部を上部カバー66、下部カバー68にて閉塞することにより形成される吐出消音室62、64とが設けられている。
この上部カバー66はアルミニウム材により構成され、外周面は密閉容器12内壁に当接するように形成されている。また、上部カバー66の外周面は図示する如く縦方向(回転軸の軸方向。実施例では上方向。)に折曲されて立上がっており、この折曲され立上がった外周面と密閉容器12とをタック溶接することで、密閉容器12に取り付けられている。
そして、上部カバー66は上部支持部材54の凹陥部の上面開口を閉塞することで、この上部支持部材54内に、第2の回転圧縮要素34の上シリンダ38内部と図示しない吐出ポートにて連通した吐出消音室62を画成すると共に、この上部カバー66の上側に、当該上部カバー66と所定間隔を存して電動要素14が設けられる。この場合、電動要素14のステータコイル28の下端部分は、上部カバー66の外周面を折曲し立上がった上端部分と吐出消音室62を閉塞する上部カバー66面の間に位置している。
上部カバー66は、中心に円形の貫通孔(図示せず)が設けられた略ドーナッツ状の円形アルミニウム板から構成されており、貫通孔には前記回転軸16の軸受け54Aが内部に設けられた上部支持部材54が挿入されると共に、周辺部は4本の主ボルト78・・・により、上から上部支持部材54に固定されている。この主ボルト78・・・は上部支持部材54を貫通し、それらの先端は下部支持部材56に螺合して、上部カバー66、上部支持部材54、上シリンダ38、中間仕切板36、下シリンダ40及び下部支持部材56を一体化する。尚、下部カバー68はボルト76にて下部支持部材56に固定されている。
密閉容器12の容器本体12Aには、上部支持部材54の吐出消音室62と下部支持部材56の吐出消音室64に対応する位置に冷媒吐出部92、及び、冷媒導入部96がそれぞれ形成されている。冷媒吐出部92は密閉容器12の容器本体12Aに一体に肉厚部13Aが成形され、冷媒導入部96も密閉容器12の容器本体12Aに一体に肉厚部13Bが成形されている。
密閉容器12の冷媒吐出部92には当該密閉容器12内と外部とを貫通する透孔102が形成されており、この透孔102周囲となる円筒状の密閉容器12外面には所定範囲平面に形成された平坦面104が設けられている(図2)。透孔102に吐出消音室62から密閉容器12外部に冷媒を吐出するため中空パイプにて構成された銅、アルミニウム或いは真ちゅう等の材質の冷媒配管(図示せず)を接続するスリーブ70が取り付けられる。尚、透孔102は後述するチューブサクション106にカラー108を容易に嵌合できるように、カラー108より所定寸法大径に形成されている。
該スリーブ70は冷媒配管同様の材質にて構成されると共に内部は冷媒配管を挿入可能な円筒形状を呈している。スリーブ70の一側には接続部70A、他側には接続部70Aに連続して当該スリーブ70を密閉容器12に固定するための取付部70Bが設けられている。取付部70Bは接続部70Aより大径に形成され、スリーブ70内部には冷媒配管が挿入される挿入部70Cが形成されている。
取付部70Bは、接続部70Aの反対側が平面に形成されており、この平面部分は密閉容器12の平坦面104に密着可能に構成されている。スリーブ70内に形成した挿入部70C内には冷媒配管が所定寸法以上挿入できないようにストッパ(図示せず)が設けられている。また、取付部70Bにはスリーブ70を固定するためのネジ穴(図示せず)が本実施例では2個所設けられている。但し、強度的には1個所(ネジ1本)でもよい。尚、密閉容器12の肉厚部13Aにはスリーブ70のネジ穴に対応する位置にネジ穴(図示せ)が設けられている。このネジ穴は、密閉容器12内から外部に冷媒ガスが漏れてしまうのを防止するため肉厚部13Aを貫通しない深さとされている。
そして、スリーブ70の接続部70A側から冷媒配管がストッパに当接するまで挿入部70C内に挿入され、冷媒配管の外周面と接続部70Aとが溶接固定される。冷媒配管がスリーブ70の接続部70Aに溶接固定された状態で、密閉容器12の肉厚部13Aに形成された透孔102から上部支持部材54の吐出消音室62に連通する連通路62Aにチューブサクション106の一方が嵌合され、チューブサクション106の他方に前記カラー108が嵌合される。
また、スリーブ70の挿入部70C内周面(取付部70B側)には図示しない溝が形成されており、この溝内には挿入部70Cとカラー108との間からガス漏れを防止するための弾性を有した耐熱合成ゴムからなるOリング116(本発明のシール材に相当)が係合される。また、密閉容器12の冷媒吐出部92に設けた肉厚部13Aの平坦面104と取付部70Bとの間にガス漏れを防止するため可撓性且つ軟性を有した金属板にて構成されたガスケット110が挿入される。
そして、取付部70Bに設けたネジ穴からネジ74を挿入して、密閉容器12の肉厚部13Aに設けたネジ穴に締め付ける。これによって、スリーブ70は密閉容器12の冷媒吐出部92に固定される。このとき、カラー108は密閉容器12の平坦面104より所定寸法突出してスリーブ70の挿入部70C内に所定寸法挿入される。係るスリーブ70内に挿入されたカラー108と挿入部70Cとの間は、Oリング116の弾性力によって強固に封止される。これによって、スリーブ70の挿入部70Cとカラー108との間から密閉容器12内のガスが漏れてしまうのを防止することができる。
また、密閉容器12の肉厚部13Aの平坦面104と取付部70Bとの間にガスケット110を挿入しているので、肉厚部13Aの平坦面104と取付部70B間を封止することができる。これにより、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスが透孔102からガスケット110と密閉容器12の肉厚部13Aの平坦面104及びスリーブ70の取付部70B間から漏れてしまうのを防止することができる。
前記冷媒導入部96も冷媒吐出部92同様に構成されている。即ち、密閉容器12の湾曲面に肉厚部13A同様の肉厚部13Bが設けられており、この肉厚部13Bにも透孔102同様の透孔122が設けられている。また、透孔122周囲の密閉容器12外面に平坦面104同様の平面の平坦面124が形成されている。
この透孔122には密閉容器12外部から吸込ポート162に冷媒を吸入するため中空パイプにて構成された銅、アルミニウム或いは真ちゅう等の材質の冷媒配管(図示せず)を接続する前述同様のスリーブ70が取り付けられる。尚、密閉容器12の肉厚部13Bには前述同様スリーブ70のネジ穴に対応する位置にネジ穴(図示せず)が設けられている。このネジ穴は、密閉容器12内から外部に冷媒ガスが漏れてしまうのを防止するため肉厚部13Aを貫通しない深さとされている。
そして、スリーブ70の接続部70A側から冷媒配管がストッパに当接するまで挿入部70C内に挿入され、冷媒配管の外周面と接続部70Aとが溶接固定される。冷媒配管がスリーブ70の接続部70Aに溶接固定された状態で、密閉容器12の肉厚部13Bに形成された透孔122から下部支持部材56の吸込ポート162に連通する吸込通路60に前述同様のチューブサクション106の一方が嵌合され、チューブサクション106の他方にカラー108が嵌合される。
また、スリーブ70の挿入部70C内面周囲(取付部70B側)には前述同様図示しない溝が形成されており、この溝内には挿入部70Cとカラー108との間からガス漏れを防止するための弾性を有した耐熱合成ゴムからなるOリング116(本発明のシール材に相当)が挿入される。また、密閉容器12の冷媒導入部96に設けた肉厚部13Bの平坦面124と取付部70Bとの間にガス漏れを防止するため可撓性且つ軟性を有した金属板にて構成されたガスケット110が挿入される。
そして、取付部70Bに設けたネジ穴からネジ74(一方図示せず)を挿入して、密閉容器12の肉厚部13Bに設けたネジ穴に締め付ける。これによって、スリーブ70は密閉容器12の冷媒導入部96に固定される。このとき、カラー108は密閉容器12の平坦面104より所定寸法突出してスリーブ70の挿入部70C内に所定寸法挿入される。係るスリーブ70内に挿入されたカラー108と挿入部70Cとの間は、Oリング116の弾性力によって強固に封止される。これによって、スリーブ70の挿入部70Cとカラー108との間から密閉容器12内のガスが漏れてしまうのを防止することができる。
また、密閉容器12の肉厚部13Bの平坦面124と取付部70Bとの間にガスケット110を挿入しているので、肉厚部13Bの平坦面124と取付部70B間を封止することができる。これにより密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスが透孔102からガスケット110と密閉容器12の肉厚部13Bの平坦面124及びスリーブ70の取付部70B間を介して漏れてしまうのを防止することができる。
そして、冷媒としては地球環境にやさしく、可燃性及び毒性等を考慮して自然冷媒である前述した二酸化炭素(CO2)が使用され、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキルグリコール)など既存のオイルが使用される。尚、本実施例では冷媒として二酸化炭素を使用しているが、本発明はこの冷媒に限定されるものでなく他の冷媒、例えば炭化水素など既存の冷媒を使用しても差し支えない。
以上の構成で次に本発明のロータリコンプレッサ10の動作を説明する。図示しない配線及びターミナルを介してロータリコンプレッサ10の電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により回転軸16と一体に設けた上下偏心部42、44に嵌合された上下ローラ46、48が上下シリンダ38、40内を偏心回転する。
これにより、冷媒配管から下部支持部材56に形成された吸込通路60を経由して図示しない吸込ポートから下シリンダ40の低圧室側に吸入された低圧の冷媒ガスは、ローラ48と図示しないベーンの動作により圧縮されて中間圧となり下シリンダ40の高圧室側より図示しない中間吐出管から密閉容器12内に吐出される。これによって、密閉容器12内は中間圧となる。このとき、透孔102、122内にも冷媒ガスが流入して中間圧となるが、両スリーブ70、70と両肉厚部13A、13B間にはそれぞれガスケット110、110を挿入しているので、密閉容器12内に吐出された冷媒ガスが密閉容器12外部に漏れることはない。
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは上部カバー66に形成された吸込通路58に流入して、吸込ポート161から第2の回転圧縮要素34の上シリンダ38の低圧室側に吸入される。上シリンダ38の低圧室側に吸入された中間圧の冷媒ガスは、ローラ46と図示しないベーンの動作により2段目の圧縮が行われて高圧高温の冷媒ガスとなり、高圧室側から図示しない吐出ポートを通り上部支持部材54に形成された吐出消音室62を経て冷媒吐出部92より外部に吐出される。
このように、密閉容器12内に電動要素14と、この電動要素14により駆動される第1及び第2の回転圧縮要素32、34を備え、冷媒導入側の冷媒配管から吸い込んだ冷媒を第1及び第2の回転圧縮要素32、34により圧縮して冷媒吐出側の冷媒配管より吐出するロータリコンプレッサ10において、密閉容器12の湾曲面に形成された透孔102、122に対応して取り付けられ、冷媒配管が接続されるスリーブ70、70を備え、透孔102、122周囲の密閉容器12外面に平坦面104、124を形成し、ガスケット110、110を介してスリーブ70、70を密閉容器12の平坦面104、124にネジ74、74止めすると共に、第1及び第2の回転圧縮要素32、34に連通するカラー108、108を、Oリング116、116を介してスリーブ70、70内に当接させたので、密閉容器12をアルミニウム材により構成した場合でも、スリーブ70、70を密閉容器12に容易に取り付けることができる。
これにより、密閉容器12にスリーブ70、70をネジ74、74止めした場合に密閉容器12とスリーブ70、70とを好適にシールすることができる。また、密閉容器12内に吐出された冷媒ガスが外部に漏れてしまうのを確実に防止することができるので、密閉式ロータリコンプレッサ10の性能を大幅に向上させることができるようになる。
特に、密閉容器12外面に形成した透孔周囲の平坦面104、124に、ガスケット110、110を介してスリーブ70、70をネジ74、74止めしているので、ガスケット110、110部分にリリーフ弁の役割を果たすことができる。これにより、ロータリコンプレッサ10の第1及び第2の回転圧縮要素32、34で圧縮された冷媒ガスの圧力が上がりすぎて、密閉容器12内が異常高圧となった場合には、ガスケット110、110部分から高圧を密閉容器12の外部に逃がすことが可能となる。また、密閉容器12内が異常高圧となって破損してしまうなのどの危険性を未然に防止することができるので、ロータリコンプレッサ10の耐久性を大幅に向上することが可能となり、ロータリコンプレッサ10の信頼性を確保することができる。
尚、実施例では、密閉式圧縮機を内部中間圧型の多段圧縮式ロータリコンプレッサ10で説明したが、密閉式圧縮機は内部中間圧型の多段圧縮式ロータリコンプレッサ10に限らず、密閉容器10内が中間圧となる多段圧縮式のコンプレッサであっても差し支えない。また、密閉式圧縮機は多段圧縮式のコンプレッサ10に限らず単圧縮式のコンプレッサであっても本発明は有効である。
本発明の密閉式圧縮機の実施例として、第1及び第2の回転圧縮要素を備えた内部中間圧型多段(2段)圧縮式のロータリコンプレッサの縦断面図である。 同図1の密閉式圧縮機の要部の拡大図である。
符号の説明
10 ロータリコンプレッサ
12 密閉容器
12A 容器本体
13A 肉厚部
13B 肉厚部
14 電動要素
16 回転軸
18 回転圧縮機構部
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
36 中間仕切板
38 シリンダ
40 シリンダ
48 ローラ
54 上部支持部材
56 下部支持部材
58 吸込通路
60 吸込通路
62 吐出消音室
62A 連通路
64 吐出消音室
66 上部カバー
68 下部カバー
70 スリーブ
74 ネジ
92 冷媒吐出部
96 冷媒導入部
102 透孔
104 平坦面
106 チューブサクション
108 カラー
110 ガスケット
116 Oリング
122 透孔
124 平坦面

Claims (2)

  1. 密閉容器内に駆動要素と、該駆動要素により駆動される圧縮要素を備え、冷媒導入側の冷媒配管から吸い込んだ冷媒を前記圧縮要素により圧縮して冷媒吐出側の冷媒配管より吐出する密閉式圧縮機において、
    前記密閉容器の湾曲面に形成された透孔に対応して取り付けられ、前記冷媒配管が接続されるスリーブを備え、
    前記透孔周囲の密閉容器外面に平坦面を形成し、ガスケットを介して前記スリーブを前記密閉容器の平坦面にネジ止めすると共に、
    前記圧縮要素に連通するカラーを、シール材を介して前記スリーブ内に当接させたことを特徴とする密閉式圧縮機。
  2. 前記密閉容器はアルミニウムにより構成されていることを特徴とする請求項1の密閉式圧縮機。
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