JP2005113862A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷媒ガス吸入口に吸入接続管の端部を圧入固定し、もう一方の端部を吸入外管の端部とロー付け固定する時、加熱後の吸入外管が室温まで冷却収縮するよりも先にロー材が冷えて固形化するために、吸入外管の軸方向の収縮作用に連なって、吸入接続管には軸方向に圧縮作用する内部応力が働き、シリンダ径方向の歪みを生じ、偏摩耗、回転運動の阻害等の不都合を生じる。
【解決手段】吸入接続管の板厚tと吸入口の径φDの比を4%以上5%以下とすることにより、内部応力を最小限にしかつ冷媒ガスの隙間洩れ量を最小にする。
【選択図】図1
【解決手段】吸入接続管の板厚tと吸入口の径φDの比を4%以上5%以下とすることにより、内部応力を最小限にしかつ冷媒ガスの隙間洩れ量を最小にする。
【選択図】図1
Description
本発明は、空気調和装置や冷蔵庫など冷凍機器に用いられる密閉型電動圧縮機に関するものである。
空調装置や冷蔵庫などに搭載される密閉型電動圧縮機としては、一般にスクロール圧縮機やロータリー圧縮機などが用いられているが、冷媒ガス吸入口に吸入接続管の端部を挿入し、吸入接続管のもう一方の端部を吸入外管の端部に冷媒ガスの流路管と共にロー付け固定するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。本願明細書では、以下に、ロータリー圧縮機を例にして従来の密閉型圧縮機の説明を行う。
図3は従来の密閉型電動圧縮機を示す縦断面図、図4は図3のA部拡大図である。図3において10は密閉容器であり、内部に圧縮機構11、電動機17、クランク軸12が配設されている。
電動機17は密閉容器1の外殻内壁に固定された固定子15と、固定子15に対向して配置された回転子16とからなっている。
圧縮機構11は内部に円柱形状の空間を有するシリンダ6と、シリンダ6の両端面に配置されて円柱形状の空間を閉塞すると同時にクランク軸12を回転自在に支持する軸受部材1および2と、シリンダ内部に形成された円柱形状の空間内でクランク軸12の偏芯部に周方向摺動自在に嵌合してクランク軸12の回転に伴いシリンダ内周面を摺動するピストン7とからなり、電動機側の軸受部材1がスポット溶接等の溶接手段により密閉容器10に固定されている。
また、シリンダ6には冷媒ガスの吸入口3が設けられ、吸入口3には密閉容器10の外部から冷媒ガスをシリンダ6の内部へ導くため吸入接続管2の一方の端部が圧入されている。吸入接続管2のもう一方の端部は密閉容器10に予め取り付けられた吸入外管4および冷媒ガスの流路管5と共に結合点13でロー付け固定されている。
以上の構成において、回転子16が回転すると、この回転力はクランク軸12によって圧縮機構11に伝達され、圧縮機構11ではピストン7がシリンダ6の内部を摺動して冷媒ガスを圧縮し、圧縮機構11から送り出された圧縮冷媒ガスが冷凍サイクルを循環して膨張冷媒ガスとなって冷媒ガスの流路管5から吸入接続管2を通り、再び吸入口3から圧縮機構11に戻る。
特開平11−201041号公報
以上のような従来の圧縮機では、冷媒ガス吸入口3に吸入接続管2の端部を挿入し、吸入接続管2のもう一方の端部を吸入外管4の端部に冷媒ガスの流路管5と共にロー付け固定する際、ロー付けバーナーの火力で吸入外管4と吸入接続管2が熱膨張した状態でロー材が結合点13に供給され、バーナーが除去された時点で吸入外管4と吸入接続管2が冷却収縮を始める一方で、液状化したロー材も結合点13で冷却固化して吸入外管4と吸入接続管2と冷媒ガスの流路管5とを密封固定する。
この時、吸入外管4が冷却により収縮して室温での寸法に戻るよりも先にロー材が冷え
て固形化するために、吸入接続管2は結合点13で吸入外管4に固定された状態となる。また、吸入外管4はロー付け作業性の要請から銅系材料で構成されているが吸入接続管2は鉄系材料で構成されており、吸入接続管2は吸入外管4に比べて熱膨張率が小さく、冷却収縮に際して吸入外管4より吸入接続管2の収縮量は小さい。
て固形化するために、吸入接続管2は結合点13で吸入外管4に固定された状態となる。また、吸入外管4はロー付け作業性の要請から銅系材料で構成されているが吸入接続管2は鉄系材料で構成されており、吸入接続管2は吸入外管4に比べて熱膨張率が小さく、冷却収縮に際して吸入外管4より吸入接続管2の収縮量は小さい。
その結果、吸入外管4の冷却収縮に伴い吸入接続管2をシリンダの吸入口3に押し込もうとする内部応力が発生することになる。
この内部応力はシリンダ6を押す力として作用しシリンダ6の径方向には圧縮機の性能確保の面で有害な歪みが生じる。また、シリンダ6にはクランク軸12を勘合挿入したピストン7がクランク軸12の回転に伴いシリンダ6の内部を円滑に摺動するように組み込まれており、シリンダ6が歪むとシリンダ6とピストン7の摺動すきまの均一性に狂いが生じ、摺動面が偏摩耗する。また、歪みが大きいと摺動すきまが無くなりピストン7の回転運動が阻害され圧縮機構の機能が停止する。
これを防ぐために、予め吸入接続管2がシリンダ6を変形させる量を見込んでシリンダ6とピストン7の摺動すきまを大きく組み立てておくと、シリンダ6とピストン7が冷媒ガスを圧縮する時に圧縮ガスが摺動すきまから逆流漏出する量が多くなり圧縮機の基本性能が著しく低下するという課題があった。
また上記の吸入接続管2の板厚を薄くすると内部応力を低減しシリンダ6の歪量を小さくすることが可能となるが、薄くしすぎると吸入口3と吸入接続管2の間の密封性が確保できなくなり冷媒ガスの洩れが生じ、同じく圧縮機の基本が著しく低下する課題があった。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、冷媒吸入口の径と吸入接続管の板厚の比をある一定の範囲に設定することにより、密封性を確保しながら内部応力を低減することにより摺動すきまを小さくすることが出来、圧縮ガスの洩れの少ない性能の高い電動圧縮機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型電動圧縮機は鉄系材料で構成される吸入接続管の板厚と冷媒吸入口の径の比を4%以上5%以下とすることにより密封性を確保しながら内部応力を低減することにより摺動すきまを小さくすることができ、圧縮ガスの洩れの少ない性能の高い電動圧縮機を構成することができる。
以上のように本発明の密閉型電動圧縮機によれば、密封性を確保しながら内部応力を低減することにより摺動すきまを小さくすることが出来、圧縮ガスの洩れの少ない性能の高い電動圧縮機を提供することができる。
以下本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態における密閉型電動圧縮機の要部断面図である。
図1は本発明の実施の形態における密閉型電動圧縮機の要部断面図である。
シリンダ6には冷媒ガスの吸入口3が設けられ、吸入口3には密閉容器の外部から冷媒ガスをシリンダ6の内部へ導くため吸入接続管2の一方の端部が圧入されている。吸入接続管2のもう一方の端部は密閉容器に予め取り付けられた吸入外管4および冷媒ガスの流
路管5と共に結合点13でロー付け固定されている。
路管5と共に結合点13でロー付け固定されている。
ロー付け固定する際、ロー付けバーナーの火力で吸入外管4と吸入接続管2が熱膨張した状態でロー材が結合点13に供給され、バーナーが除去された時点で吸入外管4と吸入接続管2が冷却収縮を始める一方で、液状化したロー材も結合点13で冷却固化して吸入外管4と吸入接続管2と冷媒ガスの流路管5とを密封固定する。
この時、吸入外管4が冷却により収縮して室温での寸法に戻るよりも先にロー材が冷えて固形化するために、吸入接続管2は結合点13で吸入外管4に固定された状態となる。また、吸入外管4はロー付け作業性の要請から銅系材料で構成されているが吸入接続管2は鉄系材料で構成されており、吸入接続管2は吸入外管4に比べて熱膨張率が小さく、冷却収縮に際して吸入外管4より吸入接続管2の収縮量は小さい。
その結果、吸入外管4の冷却収縮に伴い吸入接続管2をシリンダの吸入口3に押し込もうとする内部応力Fが発生することになる。この内部応力Fはシリンダ6を押す力として作用しシリンダ6の径方向には圧縮機の性能確保の面で有害な歪みが生じる。この内部応力Fは吸入口3の径φDが同一の時に、吸入接続管2の板厚tが大きくなるほど剛性が高くなるために大きくなる。また吸入接続管2の板厚tは吸入口3と吸入接続管2の間の密封性を確保するためにある一定以上必要であり、吸入口3の径φDが同一の時に板厚tに比例して冷媒ガスの隙間洩れ量Qが増大する。
すなわち吸入接続管2の板厚tと吸入口3の径φDがそれぞれ内部応力Fと冷媒ガスの隙間洩れ量Qを決定する要素となり、図2は実験を元に吸入接続管2の板厚tと吸入口3の径φDの比に対する内部応力Fと隙間洩れ量Qの変化量を数値化したものである。本発明は吸入接続管2の板厚tと吸入口3の径φDの比を4%以上5%以下とすることにより、内部応力Fを最小限にしかつ冷媒ガスの隙間洩れ量Qを最小にすることができる。
以上のように、本発明にかかる密閉型電動圧縮機は、密封性を確保しながら内部応力を低減することにより摺動すきまを小さくすることが可能となるので、空気調和装置や冷蔵庫など冷凍機器の用途に適用できる。
1 軸受部材
2 吸入接続管
3 冷媒ガスの吸入口
4 吸入外管
5 冷媒ガス流路管
6 シリンダ
7 ピストン
9 軸受部材
10 密閉容器
11 圧縮機構
12 クランク軸
13 結合点
15 固定子
16 回転子
17 電動機
2 吸入接続管
3 冷媒ガスの吸入口
4 吸入外管
5 冷媒ガス流路管
6 シリンダ
7 ピストン
9 軸受部材
10 密閉容器
11 圧縮機構
12 クランク軸
13 結合点
15 固定子
16 回転子
17 電動機
Claims (2)
- 密閉容器内に収納された圧縮機構と、圧縮機構に設けた吸入口に密閉容器外殻を貫通して挿入配置された吸入接続管と、吸入接続管の外周を包囲して配置された吸入外管とから構成され、前記吸入外管は一方の端部を密閉容器外殻に、もう一方の端部を吸入接続管に加熱密封接合された密閉型電動圧縮機であって、吸入接続管の板厚と冷媒吸入口径との比が4%以上5%以下であることを特徴とする密閉型電動圧縮機。
- 吸入接続管を鉄系材料で構成したことを特徴とする請求項1記載の密閉型電動圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003352010A JP2005113862A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | 密閉型電動圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003352010A JP2005113862A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | 密閉型電動圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005113862A true JP2005113862A (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=34543078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003352010A Pending JP2005113862A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | 密閉型電動圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005113862A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101337109B1 (ko) | 2007-07-31 | 2013-12-05 | 엘지전자 주식회사 | 로터리식 2단 압축기 |
CN107420288A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-12-01 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 吸气隔热管和压缩机 |
-
2003
- 2003-10-10 JP JP2003352010A patent/JP2005113862A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101337109B1 (ko) | 2007-07-31 | 2013-12-05 | 엘지전자 주식회사 | 로터리식 2단 압축기 |
CN107420288A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-12-01 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 吸气隔热管和压缩机 |
CN107420288B (zh) * | 2017-06-30 | 2020-07-31 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 吸气隔热管和压缩机 |
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