JP2005113824A - 可搬式コンプレッサ - Google Patents

Abstract

【課題】 空気工具の動力源として使用される可搬式コンプレッサにおいて、空気タンクの圧力が減圧弁で設定した調整圧力以下となった時にこれを作業者に知らせ警報すること。
【解決手段】 圧力センサ６を介し空気タンク３の圧力を検知する制御部７において、制御部７は減圧弁４で設定した調整圧力と同じ制御動作圧力Ｐ３の設定が可能で、かつ空気タンク３の圧力が設定した制御動作圧力Ｐ３以下となった時に発音部９より警報音を発する。
【選択図】 図１

Description

本発明は空気釘打機等の空気工具の動力源として使用される可搬式コンプレッサに関するものである。

空気工具の動力源として使用される可搬式コンプレッサの一般的な構造は、電動機により圧縮部が駆動されると、圧縮部は外部より空気を吸込み、これを圧縮加圧し空気タンクに吐出する。この繰り返しにより空気タンクに蓄積される圧縮空気量が増加し、空気タンクの圧力は上昇する。空気タンクの圧力が上昇し設定されている最高圧力に達すると、空気タンクに取り付けられた圧力センサを介して制御部がこれを検知し電動機を停止させる。

空気タンクには減圧弁、エアソケットが取り付けられており、空気タンクに蓄積された圧縮空気は減圧弁にて必要に応じた圧力に調整（減圧）され、エアソケットに接続したエアホースを介して空気工具に供給される。空気工具により圧縮空気が消費され空気タンクの圧力が設定されている再起動圧力まで降下すると、前述と同様に圧力センサを介して制御部がこれを検知し電動機を運転開始させる。このように可搬式コンプレッサは圧縮空気の消費に伴い運転と停止を繰り返す。

従来の空気工具の動力源として使用される可搬式コンプレッサにおいては、前述の如く圧縮空気の消費により空気タンクの圧力が再起動圧力まで降下すると、圧力センサを介して制御部がこれを検知し電動機を運転開始させるが、この時の再起動圧力は減圧弁の最高調整圧力よりも高く設定されている。これは空気タンクの圧力が降下し減圧弁で設定した調整圧力以下になると、減圧弁の特性上、空気タンクの圧力がそのまま空気工具に供給されてしまうことから、減圧弁の最高調整圧力以上で運転を開始させ空気タンクの圧力が減圧弁の調整圧力以下になることを極力防止するためである。しかしながら、複数の空気工具を同時に使用したり、あるいは消費空気量の大きい空気工具を連続的に使用するなどして、消費空気量が圧縮部からの吐出空気量を超えてしまうと、当然ながら電動機が運転を開始しても空気タンクの圧力は降下し続け最終的には減圧弁での調整圧力以下となり、釘打機であれば打込み力不足による釘浮きといった不具合が発生し、この場合には、作業を一時中断し空気タンクの圧力が上昇するのを待つ必要がある。

このため大量の圧縮空気を消費する際は空気タンクの圧力降下に注意する必要があるが、空気タンクの圧力は空気タンクに取り付けた圧力計等により表示されているため、エアホースにより可搬式コンプレッサから離れた場所で作業している場合には確認が面倒という問題があった。

上記課題を解決するためになされた請求項１記載の可搬式コンプレッサは、空気タンクの圧力が減圧弁にて設定した調整圧力以下まで降下した時に警報する警報手段を設けたことを特徴としている。

かかる構成の可搬式コンプレッサによれば、可搬式コンプレッサより離れた場所で作業していても空気タンクの圧力低下を知らせることができるようになる。

以上のように本発明によれば、空気タンクの圧力が減圧弁で設定した調整圧力以下となった場合に警報音を発するようにしたので、作業者は可搬式コンプレッサより離れた場所で作業していても空気タンクの圧力低下を知ることができる。

本発明の実施の形態を以下図面を参照して説明する。図１において、圧縮部２は電動機を駆動源とし外部より吸込んだ空気を圧縮加圧し空気タンク３に吐出する。空気タンク３には減圧弁４及びエアソケット５が取り付けられており、空気タンク３に蓄積された圧縮空気は減圧弁４にて使用する空気工具の圧力に調整（減圧）後、エアソケット５に接続されたエアホースを介して空気工具に供給される。また空気タンク３の圧力は、空気タンク３に取り付けられた圧力センサ６を介し制御部７にて検知される。制御部７は空気タンク３の圧力が最高圧力Ｐ１に達すると電動機１を停止させ、再起動圧力Ｐ２まで降下すると電動機１を運転させる。また制御部７は制御動作圧力設定部８により減圧弁４での調整圧力と同じ制御動作圧力Ｐ３の設定が可能で、かつ空気タンク３の圧力が設定した制御動作圧力Ｐ３になると発音部９より警報音を発する。

空気工具の消費空気量が圧縮機の吐出空気量より多い場合には図２に示すように空気タンク３の圧力が再起動圧力Ｐ２まで降下し電動機１が運転を開始しても圧力は降下し続けるが、設定された制御動作圧力Ｐ３に達すると発音部９より警報音を発するので、作業者は可搬式コンプレッサより離れた場所でも空気タンク３の圧力が減圧弁４の調整圧力以下となったことを知ることができる。

本発明可搬式コンプレッサの一実施形態を示す外観図。 吐出空気量が消費空気量より小なる時の空気タンクの圧力変化を示すグラフ。

符号の説明

１は電動機、２は圧縮部、３は空気タンク、４は減圧弁、５はエアソケット、６は圧力センサ、７は制御部、８は制御動作圧力設定部、９は発音部。

Claims (1)

1. 電動機、電動機により駆動される圧縮部、圧縮部により圧縮加圧された空気を蓄積する空気タンクとから構成され、釘打機等の動力源として使用される可搬式コンプレッサにおいて、
   空気タンクの圧力が減圧弁にて設定した調整圧力以下まで降下した時に警報する警報手段を設けたことを特徴とする可搬式コンプレッサ。
   

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