JP2005113809A - 圧力センサの故障判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 全気筒運転モードおよび部分気筒運転モードの運転モードにおいても、故障判定を精度良く行うことができる圧力センサの故障判定装置を提供する。
【解決手段】 大気圧PAを検出する圧力センサ13の故障を判定する圧力センサの故障判定装置1であって、スロットル弁9の開度THを検出するスロットル弁開度検出手段10と、スロットル弁9よりも下流側の吸気圧PBAを検出する吸気圧検出手段11と、スロットル弁9の開度THが第1しきい値TH13BLXよりも大きく、かつ大気圧PAと吸気圧PBAとの差の絶対値|PA−PBA|が第2しきい値DPA13Bよりも大きいときに、圧力センサ13が故障していると判定する故障判定手段6と、全気筒運転モードと部分気筒運転モードのときにおいて、第1および第2しきい値TH13BLX、DPA13Bの少なくとも一方を互いに異なる値に持ち替えるしきい値持替手段6と、を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、全気筒運転モードと部分気筒運転モードに切り換えて運転される内燃機関において、大気圧または吸気圧を検出する圧力センサの故障を判定する圧力センサの故障判定装置に関する。
一般に、内燃機関には、スロットル弁よりも下流側の吸気圧を検出する吸気圧センサや、大気圧を検出する大気圧センサが設けられており、検出された吸気圧および大気圧は、内燃機関の制御パラメータとして用いられる。例えば、吸気圧は、内燃機関の負荷を表す代表的なパラメータとして、内燃機関の回転数とともに、燃料噴射量や点火時期の基本値などを決定するのに用いられる。また、大気圧は、内燃機関の運転環境を表す代表的なパラメータとして、燃料噴射量の高地補正などに用いられる。このため、吸気圧センサや大気圧センサに異常が生じると、内燃機関の制御を適切に行えなくなり、燃費や排気特性の悪化などを招くおそれがあることから、吸気圧センサや大気圧センサの故障を判定することが従来から知られており、例えば特許文献1および2に開示されている。
特許文献1は、吸気圧センサの故障判定装置を開示している。この判定装置では、スロットル弁の開度が所定値以上の場合において、吸気圧センサで検出された吸気圧が所定圧以下のときに、スロットル弁がある程度開いていて、高い吸気圧が検出されるべきであるのに対し、実際にはそのような検出値が得られていないとして、吸気圧センサが故障していると判定される。
また、特許文献2では、圧力センサは、切換弁によってスロットル弁の下流側と大気側に選択的に接続されることにより、吸気圧検出モードと大気圧検出モードに、交互に切り換えて用いられる。そして、吸気圧検出モードでは、スロットル弁がほぼ全閉状態でかつ内燃機関の回転数が所定値以上の場合において、圧力センサで検出された吸気圧が所定圧よりも大きいときに、スロットル弁がほぼ全閉状態にあることで、低い吸気圧が検出されるべきであるのに対し、そのような検出値が得られていないとして、圧力センサが故障していると判定される。また、大気圧検出モードでは、検出された大気圧が、第1所定圧よりも低いか、または第2所定圧(>第1所定圧)よりも高いときに、第1および第2所定圧で規定される所定の範囲にないとして、やはり圧力センサが故障していると判定される。
しかし、上述した特許文献1または2に開示された故障判定装置が、すべての気筒を運転する全気筒運転モードと、一部の気筒の運転を休止する部分気筒運転モードに切り換えて運転されるタイプの内燃機関に適用された場合には、次のような問題がある。すなわち、このタイプの内燃機関では、部分気筒運転モードのときには、全気筒運転モードのときと比較して、運転される気筒の数が少なく、休止気筒では吸排気弁が休止されるため、気筒のピストンの上下動によって吸気を引く力(ポンピング能力)が全体として小さくなる。このため、両運転モード間において、スロットル弁開度に対する吸気圧の特性が異なり、スロットル弁開度が同じあっても、吸気圧は異なる値を示す。これに対し、特許文献1および2の故障判定装置では、このような運転モード間における吸気圧特性の相違が存在するにもかかわらず、故障を判定するための所定圧が両運転モードにおいて一律に用いられることになるので、いずれか一方の運転モードでは故障判定を適切に行えても、他方の運転モードでは誤判定を招くおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、内燃機関が全気筒運転モードと部分気筒運転モードに切り換えて運転される場合において、いずれの運転モードにおいても、故障判定を精度良く行うことができる圧力センサの故障判定装置を提供することを目的とする。
特許第2625018号公報 特開平8−246916号公報
この目的を達成するため、本願の請求項1による発明は、複数の気筒のうちのすべての気筒#1〜#6を運転する全気筒運転モードと、一部の気筒#1〜#3の運転を休止する部分気筒運転モードに、運転モードを切り換えて運転される内燃機関2において、内燃機関2を制御するためのパラメータとして大気圧PAを検出するために設けられた圧力センサ(実施形態における(以下、本項において同じ)大気圧センサ13)の故障を判定する圧力センサの故障判定装置1であって、スロットル弁9の開度(スロットル弁開度TH)を検出するスロットル弁開度検出手段(スロットル弁開度センサ10)と、スロットル弁9よりも下流側の吸気圧(吸気管内絶対圧PBA)を検出する吸気圧検出手段(吸気圧センサ11)と、検出されたスロットル弁9の開度が所定の第1しきい値TH13BLXよりも大きい場合において、圧力センサで検出された大気圧PAと検出された吸気圧との差の絶対値(|PA−PBA|)が所定の第2しきい値DPA13Bよりも大きいときに、圧力センサが故障していると判定する故障判定手段(ECU6、図3のステップ9、13、21)と、内燃機関2の運転モードが全気筒運転モードのときと部分気筒運転モードのときにおいて、第1しきい値TH13BLXおよび第2しきい値DPA13Bの少なくとも一方を互いに異なる値に持ち替えるしきい値持替手段(ECU6、図3のステップ6〜8、図5のステップ10〜12)と、を備えることを特徴とする。
本発明が適用される内燃機関は、全気筒運転モードと部分気筒運転モードに切り換えて運転されるタイプのものであり、また、圧力センサは、大気圧を検出する大気圧センサとして用いられている。この故障判定装置によれば、スロットル弁開度検出手段で検出されたスロットル弁の開度(スロットル弁開度)が所定の第1しきい値よりも大きく、かつ圧力センサで検出された大気圧と吸気圧検出手段で検出された吸気圧との差の絶対値が、所定の第2しきい値よりも大きいときに、圧力センサが故障していると判定される。図2は、スロットル弁開度に対する吸気圧の一般的な特性を示しており、スロットル弁開度が大きいほど、その下流側で発生する負圧が小さいことから、吸気圧が大気圧に近づき、両者の差が小さくなるという特性を有する。したがって、第1しきい値を比較的大きなスロットル弁開度に相当する値に設定するとともに、上述した条件が成立したときには、検出された大気圧と吸気圧との差の絶対値が小さな値になっていなければならないのに対し、そのような検出結果が得られていないとして、吸気圧検出手段が正常であることを前提に、大気圧センサとしての圧力センサが故障していると判定できる。
また、図2に示すように、吸気圧は、内燃機関が全気筒運転モードのときと部分気筒運転モードのときでは、互いに異なる値を示し、後者の方が全体として高いという特性を有する。これは、前述したように、部分気筒運転モード時には、全気筒運転モード時よりも、運転される気筒の数が少なく、ポンピング能力が小さいためである。このため、スロットル弁開度が同じであれば、大気圧と吸気圧との差は、部分気筒運転モードの方が小さく、また、大気圧と吸気圧との差が同じであれば、そのときのスロットル弁開度は、部分気筒運転モードの方が小さい。このような吸気圧特性に基づき、本発明によれば、故障判定の実行条件を判定するためにスロットル弁開度と比較される第1しきい値、および故障を判定するために大気圧と吸気圧との差の絶対値と比較される第2しきい値の少なくとも一方を、両運転モードにおいて互いに異なる値に持ち替える。したがって、いずれの運転モードにおいても、第1および第2しきい値を、吸気圧特性の相違に応じた適切な値に設定することができ、それにより、大気圧センサとしての圧力センサの故障を精度良く判定することができる。
また、前述した目的を達成するため、請求項2による発明は、複数の気筒のうちのすべての気筒#1〜#6を運転する全気筒運転モードと、一部の気筒#1〜#3の運転を休止する部分気筒運転モードに、運転モードを切り換えて運転される内燃機関2において、内燃機関2を制御するためのパラメータとして、スロットル弁9よりも下流側の吸気圧(吸気管内絶対圧PBA)を検出するために設けられた圧力センサ(吸気圧センサ11)の故障を判定する圧力センサの故障判定装置1であって、スロットル弁9の開度(スロットル弁開度TH)を検出するスロットル弁開度検出手段(スロットル弁開度センサ10)と、検出されたスロットル弁9の開度が所定の第1しきい値TH5BLLXよりも大きい場合において、圧力センサで検出された吸気圧が所定の第2しきい値PB5BLLよりも小さいときに、圧力センサが故障していると判定する故障判定手段(ECU6、図7のステップ38、42、50)と、内燃機関2の運転モードが全気筒運転モードのときと部分気筒運転モードのときにおいて、第1しきい値TH5BLLXおよび第2しきい値PB5BLLの少なくとも一方を互いに異なる値に持ち替えるしきい値持替手段(ECU6、図7のステップ35〜37、図10のステップ39〜41)と、を備えることを特徴とする。
本発明が適用される内燃機関もまた、全気筒運転モードと部分気筒運転モードに切り換えて運転されるタイプのものであり、圧力センサは、スロットル弁よりも下流側の吸気圧を検出する吸気圧センサとして用いられている。この故障判定装置によれば、検出されたスロットル弁開度が所定の第1しきい値よりも大きく、かつ圧力センサで検出された吸気圧が、所定の第2しきい値よりも小さいときに、圧力センサが故障していると判定される。前述した吸気圧特性から、吸気圧は、スロットル弁開度が大きいほど、その下流側で発生する負圧が小さくなるため、より高い値を示す。したがって、第1しきい値を比較的大きなスロットル開度に相当する値に設定するとともに、上述した条件が成立したときには、検出された吸気圧が高い値になっていなければならないのに対し、そのような検出結果が得られず、検出値が低圧側に大きくずれているとして、吸気圧センサとしての圧力センサが低圧側に故障していると判定することができる。
また、前述した両運転モード間における吸気圧特性の相違から、スロットル弁開度が同じであれば、吸気圧は、部分気筒運転モードの方が大きく、また、吸気圧が同じであれば、そのときのスロットル弁開度は、部分気筒運転モードの方が小さい。このような吸気圧特性に基づき、本発明によれば、故障判定の実行条件を判定するためにスロットル弁開度と比較される第1しきい値、および故障を判定するために吸気圧と比較される第2しきい値の少なくとも一方を、両運転モードにおいて互いに異なる値に持ち替える。したがって、いずれの運転モードにおいても、第1および第2しきい値を、吸気圧特性の相違に応じた適切な値に設定することができ、それにより、吸気圧センサとしての圧力センサの低圧側の故障を、精度良く判定することができる。
また、前述した目的を達成するため、請求項3による発明は、複数の気筒のうちのすべての気筒#1〜#6を運転する全気筒運転モードと、一部の気筒#1〜#3の運転を休止する部分気筒運転モードに、運転モードを切り換えて運転される内燃機関2において、内燃機関2を制御するためのパラメータとして、スロットル弁9よりも下流側の吸気圧(吸気管内絶対圧PBA)を検出するために設けられた圧力センサ(吸気圧センサ11)の故障を判定する圧力センサの故障判定装置1であって、スロットル弁9の開度(スロットル弁開度TH)を検出するスロットル弁開度検出手段(スロットル弁開度センサ10)と、検出されたスロットル弁9の開度が所定の第1しきい値(アイドル開度THIDLE)よりも小さい場合において、圧力センサで検出された吸気圧が所定の第2しきい値PB5BHHXよりも大きいときに、圧力センサが故障していると判定する故障判定手段(ECU6、図12のステップ65、69、76)と、内燃機関2の運転モードが全気筒運転モードのときと部分気筒運転モードのときにおいて、第2しきい値PB5BHHXを互いに異なる値に持ち替えるしきい値持替手段(ECU6、図12のステップ66〜68)と、を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明と同様、本発明が適用される内燃機関は、全気筒運転モードと部分気筒運転モードに切り換えて運転されるタイプのものであり、圧力センサは、スロットル弁よりも下流側の吸気圧を検出する吸気圧センサとして用いられている。この故障判定装置によれば、検出されたスロットル弁開度が所定の第1しきい値よりも小さく、かつ圧力センサで検出された吸気圧が、所定の第2しきい値よりも大きいときに、圧力センサが故障していると判定される。前述した吸気圧特性から、吸気圧は、スロットル弁開度が小さいほど、下流側で発生する負圧が大きくなるため、より小さな値を示す。したがって、第1しきい値を比較的小さなスロットル開度に相当する値に設定するとともに、上述した条件が成立したときには、検出された吸気圧が低い値になっていなければならないのに対し、そのような検出結果が得られず、検出値が高圧側に大きくずれているとして、吸気圧センサとしての圧力センサが高圧側に故障していると判定することができる。
また、本発明によれば、前述した両運転モード間における吸気圧特性の相違に基づき、故障を判定するために吸気圧と比較される第2しきい値を、両運転モードにおいて互いに異なる値に持ち替える。したがって、いずれの運転モードにおいても、第2しきい値を、吸気圧特性の相違に応じた適切な値に設定することができ、それにより、吸気圧センサとしての圧力センサの高圧側の故障を、精度良く判定することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1または2に記載の圧力センサの故障判定装置において、しきい値持替手段は、内燃機関2の運転モードが部分気筒運転モードのときには全気筒運転モードのときよりも、第1しきい値TH13BLX、TH5BLLXをより小さな値に設定する(図3のステップ6〜8、図4、図7のステップ35〜37、図8)ことを特徴とする。
前述した両運転モード間における吸気圧特性の相違から、大気圧と吸気圧との差が同じとき、あるいは吸気圧が同じときには、そのときのスロットル弁開度は、部分気筒運転モードの方が小さい。したがって、部分気筒運転モードのときに、全気筒運転モードのときよりも、第1しきい値をより小さな値に設定することによって、第1しきい値を、いずれの運転モードにおいても、吸気圧特性の相違に応じた最適な値に設定することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1に記載の圧力センサの故障判定装置において、しきい値持替手段は、内燃機関2の運転モードが部分気筒運転モードのときには全気筒運転モードのときよりも、第2しきい値DPA13Bをより小さな値に設定する(図5のステップ10〜12、図6)ことを特徴とする。
前述した両運転モード間における吸気圧特性の相違から、スロットル弁開度が同じであれば、そのときの大気圧と吸気圧との差は、部分気筒運転モードの方が小さい。したがって、部分気筒運転モードのときに、全気筒運転モードのときよりも、第2しきい値をより小さな値に設定することによって、第2しきい値を、いずれの運転モードにおいても、吸気圧特性の相違に応じた最適な値に設定することができる。
また、請求項6に係る発明は、請求項2または3に記載の圧力センサの故障判定装置において、しきい値持替手段は、内燃機関2の運転モードが部分気筒運転モードのときには全気筒運転モードのときよりも、第2しきい値PB5BLL、PB5BHHXをより大きな値に設定する(図10のステップ39〜41、図9、図11、図12のステップ66〜68、図13)ことを特徴とする。
前述した両運転モード間における吸気圧特性の相違から、スロットル弁開度が同じであれば、そのときの吸気圧は、部分気筒運転モードの方が大きい。したがって、部分気筒運転モードのときに、全気筒運転モードのときよりも、第2しきい値をより大きな値に設定することによって、第2しきい値を、いずれの運転モードにおいても、吸気圧特性の相違に応じた最適な値に設定することができる。
本発明の実施形態による圧力センサの故障判定装置を、可変気筒式内燃機関とともに概略的に示す図である。 エンジンの運転モードおよびスロットル弁開度に応じた吸気圧の特性を示す図である。 大気圧センサの故障判定処理を示すフローチャートである。 図3の処理において第1しきい値TH13BLXの設定に用いられるテーブルの一例を示す図である。 大気圧センサの故障判定処理の変形例を示すフローチャートである。 図5の処理において第2しきい値DPA13Bの設定に用いられるテーブルの一例を示す図である。 吸気圧センサの低圧側の故障判定処理を示すフローチャートである。 図7の処理において第1しきい値TH5BLLXの設定に用いられるテーブルの一例を示す図である。 図7の処理において第2しきい値PB5BLLの設定に用いられるテーブルの一例を示す図である。 吸気圧センサの低圧側の故障判定処理の変形例を示すフローチャートである。 図10の処理において第2しきい値PB5BLLの設定に用いられるテーブルの一例を示す図である。 吸気圧センサの高圧側の故障判定処理を示すフローチャートである。 図12の処理において第2しきい値PB5BHHXの設定に用いられるテーブルの一例を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態による圧力センサの故障判定装置1を、これを適用した可変気筒式内燃機関とともに示している。この可変気筒式内燃機関(以下「エンジン」という)2は、図示しない車両に搭載されたV型6気筒のDOHCガソリンエンジンである。
同図に示すように、エンジン2は、右バンク2Rの3つの気筒#1、#2、#3と、左バンク2Lの3つの気筒#4、#5、#6を備えている。このエンジン2では、運転モードが全気筒運転モードと部分気筒運転モードに切り換えて運転される。また、右バンク2Rには、部分気筒運転モードを実行するための気筒休止機構3が設けられている。
気筒休止機構3は、油路4a、4bを介して油圧ポンプ(図示せず)に接続されている。また、油圧ポンプと気筒休止機構3の間には、吸気弁用および排気弁用の電磁弁5a、5bが配置されている。これらの電磁弁5a、5bはいずれも、後述するECU6に電気的に接続された常閉型のものであり、ECU6からの駆動信号によりONされたときに、油路4a、4bをそれぞれ開放する。部分気筒運転モードのときには、電磁弁5a、5bがいずれもONされ、油路4a、4bを開放することにより、気筒休止機構3に対して油圧ポンプからの油圧が供給される。これにより、右バンク2Rの気筒#1〜#3において、吸気弁と吸気カムの間および排気弁と排気カム(いずれも図示せず)の間が遮断されることで、吸気弁および排気弁が休止状態(閉鎖状態)に保持される。
一方、全気筒運転モードのときには、上記とは逆に、電磁弁5a、5bがともにOFFされ、油路4a、4bを閉鎖することにより、油圧ポンプから気筒休止機構3への油圧の供給が停止される。これにより、右バンク2Rの気筒#1〜#3において、吸気弁と吸気カムの間および排気弁と排気カムの間の遮断状態が解除されることで、吸気弁および排気弁が可動状態になる。
6つの気筒#1〜#6には、インテークマニホールド7aを介して吸気管7が接続されている。インテークマニホールド7aの各分岐部7bには、各気筒の吸気ポート(図示せず)に臨むようにインジェクタ8が取り付けられている。これらのインジェクタ8は、ECU6からの駆動信号によって制御され、全気筒運転モードのときには、すべてのインジェクタ8から燃料が各分岐部7b内に噴射される。一方、部分気筒運転モードのときには、右バンク2Rの3つのインジェクタ8からの燃料噴射が停止するように制御される。
以上のように、部分気筒運転モードのときには、吸気弁および排気弁の休止と、インジェクタ8からの燃料噴射の休止とによって、右バンク2Rの3つの気筒#1〜#3が休止される。一方、全気筒運転モードのときには、6つの気筒#1〜#6がすべて運転される。
エンジン2の吸気管7には、スロットル弁9が設けられている。このスロットル弁9の開度(以下「スロットル弁開度」という)THは、これに連結されたモータ21を介して、ECU6からの駆動信号によって制御される。スロットル弁開度THは、スロットル弁開度センサ10(スロットル弁開度検出手段)によって検出され、その信号はECU6に出力される。
さらに、吸気管7のスロットル弁9よりも下流側には、吸気圧センサ11(吸気圧検出手段、圧力センサ)が設けられている。吸気圧センサ11は、半導体圧力センサなどで構成されており、スロットル弁9よりも下流側の吸気圧(以下「吸気管内絶対圧」という)PBAを、絶対値として検出し、その検出信号をECU6に出力する。また、吸気管7のスロットル弁9よりも下流側と排気管(図示せず)との間には、EGR管22が接続されており、その途中に設けられたEGR制御弁23の開度をECU6で制御することによって、EGR量が制御される。
さらに、ECU6には、エンジン回転数センサ12からエンジン2の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを表す検出信号が、大気圧センサ13(圧力センサ)から大気圧PAを表す検出信号が、アクセル開度センサ14から、アクセルペダル(図示せず)の開度(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が、エンジン水温センサ15からエンジン水温TWを表す検出信号が、車速センサ16から、車両の速度(以下「車速」という)VPを表す検出信号が、それぞれ出力される。
ECU6は、本実施形態において、故障判定手段およびしきい値持替手段を構成するものであり、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROMなどから成るマイクロコンピュータで構成されている。上記のセンサ10〜16からの検出信号は、I/OインターフェースでA/D変換がなされた後、CPUに入力される。CPUは、これらの検出信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに従って、エンジン2の運転状態を判別するとともに、判別した運転状態に応じて、以下のような各種の制御のための演算処理を実行する。
まず、エンジン2の運転モードを全気筒運転モードおよび部分気筒運転モードのいずれかに決定する。具体的には、エンジン回転数NEが所定の範囲内にあるとき、またはアクセル開度APが、エンジン回転数NEに応じて定められる所定値を下回っているときに、運転モードを部分気筒運転モードに決定する一方、それ以外のときに全気筒運転モードに決定する。また、決定した運転モードに応じ、気筒休止機構3の電磁弁5a、5bに駆動信号を出力することによって、エンジン2を決定した運転モードに制御する。さらに、運転モードと、吸気圧センサ11で検出された吸気管内絶対圧PBAおよびエンジン回転数NE、さらには大気圧センサ13で検出された大気圧PAなどに応じて、インジェクタ8の燃料噴射時間を算出し、それに基づく駆動信号を各インジェクタ8に出力することによって、燃料噴射量を制御する。
図3は、ECU6で実行される大気圧センサ13の故障判定処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートおよび後述するフローチャートでは、ECU6のROMに記憶されている固定値のデータについては、その先頭に「#」を付し、RAMに一時的に記憶されるデータと区別して表すものとする。この処理ではまず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)およびステップ2において、故障判定済みフラグF_DONE13Bが「1」であるか否か、および正常フラグF_OK13Bが「1」であるか否かをそれぞれ判別する。ステップ1の答がYESで、大気圧センサ13の故障判定がすでに終了しているとき、あるいはステップ2の答がNOで、すでに大気圧センサ13が正常でないと判定されているときには、本プログラムを終了する。
ステップ1の答がNOで、かつステップ2の答がYESのときには、吸気圧センサ11の仮正常フラグF_KOK5Bおよびスロットル弁開度センサ10の仮正常フラグF_KOK7Rが、それぞれ「1」であるか否かを判別する(ステップ3、4)。これらの仮正常フラグF_KOK5B,F_KOK7Rは、エンジン2の始動直後に、吸気圧センサ11およびスロットル弁開度センサ10から検出信号が出力されたときに、これらのセンサ11、10が作動しており、一応、正常であるとして、「1」にセットされるものである。ステップ3、4の答のいずれかがNOのときには、吸気圧センサ11またはスロットル弁開度センサ10が正常に作動していないおそれがあるため、故障判定の実行条件が成立していないとして、ステップ5に進む。このステップ5では、ダウンカウント式の故障判定ディレイタイマTFS13Bおよび正常判定ディレイタイマTOK13Bの値を、それぞれ所定時間#TM13B(例えば2500ms)にセットし、その後、本プログラムを終了する。
前記ステップ3および4の答がいずれもYESのときには、気筒休止フラグF_CSTPが「1」であるか否かを判別する(ステップ6)。この気筒休止フラグF_CSTPは、エンジン2の運転モードが部分気筒運転モードのときに「1」に、全気筒運転モードのときに「0」にそれぞれセットされるものである。この答がNOで、エンジン2が全気筒運転モード中のときには、エンジン回転数NEに応じ、図4の#TH13BLテーブルを検索することによって、全気筒運転モード用のテーブル値#TH13BLを求め、第1しきい値TH13BLXとして設定する(ステップ7)。このテーブルでは、テーブル値#TH13BLは、エンジン回転数NEが高いほど、より大きな値に設定されている。これは、エンジン回転数NEが高いほど、それに応じて吸気管内絶対圧PBAが高くなるためである。
一方、ステップ6の答がYESで、エンジン2が部分気筒運転モード中のときには、エンジン回転数NEに応じ、図4の#TH13BCLテーブルを検索することによって、部分気筒運転モード用のテーブル値#TH13BCLを求め、第1しきい値TH13BLXとして設定する(ステップ8)。このテーブルでは、テーブル値#TH13BCLは、エンジン回転数NEが高いほど、より大きな値に設定されるとともに、全気筒運転モード用のテーブル値#TH13BLよりも小さな値に設定されている。これは、前述した吸気圧特性から、部分気筒運転モードのときには、全気筒運転モードのときよりも、吸気管内絶対圧PBAが高くなるためである。
次いで、ステップ9では、スロットル弁開度THが、ステップ7または8で設定された第1しきい値TH13BLXよりも大きいか否かを判別する。この答がNOで、TH≦TH13BLXのときには、故障判定の実行条件が成立していないとして、前記ステップ5を実行した後、本プログラムを終了する。
一方、ステップ9の答がYESで、TH>TH13BLXのときには、大気圧センサ13で検出された大気圧PAと吸気管内絶対圧PBAとの差の絶対値|PA−PBA|が、所定の第2しきい値#DPA13B(例えば190mmHg)よりも小さいか否かを判別する(ステップ13)。この答がYESで、|PA−PBA|<#DPA13Bのときには、故障判定ディレイタイマTFS13Bの値を所定時間#TM13Bにセットした(ステップ14)後、正常判定ディレイタイマTOK13Bの値が0であるか否かを判別する(ステップ15)。
この答がNOのときには、そのまま本プログラムを終了する。一方、ステップ15の答がYESのとき、すなわち|PA−PBA|<#DPA13Bの状態が、所定時間#TM13Bの間、継続したときには、スロットル弁開度THが大きい場合において、大気圧PAと吸気管内絶対圧PBAとの差が小さいという正常な検出結果が得られていることで、大気圧センサ13が正常であると判定して、そのことを表すために、正常フラグF_OK13Bを「1」にセットし(ステップ16)、本プログラムを終了する。
一方、前記ステップ13の答がNOで、|PA−PBA|≧#DPA13Bのときには、正常判定ディレイタイマTOK13Bの値を所定時間#TM13Bにセットした(ステップ17)後、故障判定ディレイタイマTFS13Bの値が0であるか否かを判別する(ステップ18)。この答がNOのときには、そのまま本プログラムを終了する。一方、ステップ18の答がYESのとき、すなわち|PA−PBA|≧#DPA13Bの状態が、所定時間#TM13Bの間、継続したときには、スロットル弁開度THが大きいにもかかわらず、大気圧PAと吸気管内絶対圧PBAとの差が大きいという異常な検出結果が得られていることで、大気圧センサ13が故障していると判定して、ステップ19以降に進む。
ステップ19および20では、吸気圧センサ11の低圧側故障フラグF_FSD05BL、およびスロットル弁開度センサ10の故障フラグF_FSD07Rが、「1」であるか否かをそれぞれ判別する。前者F_FSD05BLは、後述する図6などの判定処理において、吸気圧センサ11がその検出値が低圧側にずれた状態で故障していると判定されたときに、後者F_FSD07Rは、図示しない判定処理において、スロットル弁開度センサ10が故障していると判定されたときに、それぞれ「1」にセットされるものである。これらの答のいずれかがYESのときには、吸気圧センサ11またはスロットル弁開度センサ10が故障していることで、それらの検出値に基づいて行われる大気圧センサ13の故障判定の信頼性が乏しいとして、その確定を保留し、そのまま本プログラムを終了する。
一方、ステップ19および20の答がいずれもNOのときには、大気圧センサ13が故障していると確定し、そのことを表すために、ステップ21において、大気圧センサ13の故障フラグF_FSD13Bを「1」にセットするとともに、正常フラグF_OK13Bを「0」にセットする。次いで、故障判定済みフラグF_DONE13Bを「1」にセットし(ステップ22)、本プログラムを終了する。
このように大気圧センサ13が故障していると判定され、ステップ21および22が実行された後には、前記ステップ1の答がYES、または前記ステップ2の答がNOになることで、本プログラムは直ちに終了される。すなわち、前記ステップ3以降の処理は、エンジン2の運転中、大気圧センサ13が正常と判定されている限り、繰り返し実行されるとともに、大気圧センサ13の故障が確定された後には実行されない。
以上のように、この大気圧センサ13の故障判定処理によれば、スロットル弁開度THが所定の第1しきい値TH13BLXよりも大きい場合において、大気圧PAと吸気管内絶対圧PBA圧との差の絶対値|PA−PBA|が所定の第2しきい値#DPA13Bよりも大きいときに、大気圧センサ13が故障していると判定することができる。また、第1しきい値TH13BLXを、エンジン2の運転モードに応じ、全気筒運転モードのときにはテーブル値#TH13BLに、部分気筒運転モードのときにはより小さなテーブル値#TH13BCLに、それぞれ持ち替えて設定する。したがって、いずれの運転モードにおいても、第1しきい値TH13BLXを、運転モード間における吸気圧特性の相違に応じた適切な値に設定でき、それにより、大気圧センサ13の故障判定を精度良く行うことができる。
図5は、大気圧センサ13の故障判定処理の変形例を示すフローチャートである。なお、この処理は、上述した図3の故障判定処理と比較して、第1しきい値TH13BLXおよび第2しきい値DPA13Bの設定方法のみが異なるので、同じ実行内容のステップについては同じ番号を付するとともに、異なる実行内容の部分を中心として説明を行うものとする。
この処理では、図3と同様にステップ1〜5を実行するとともに、ステップ4の答がYESのときには、ステップ7において、第1しきい値TH13BLXを設定する。本例では、第1しきい値TH13BLXは、全気筒運転モードと部分気筒運転モードの間で共通の値に設定されており、図4の全気筒運転モード用の#TH13BLテーブルが代表して用いられ、エンジン回転数NEに応じて設定される。次いで、図3の処理と同様、ステップ9において、スロットル弁開度THがこの第1しきい値TH13BLXよりも大きいか否かを判別し、その答がNOで、TH≦TH13BLXのときには、故障判定の実行条件が成立していないとして、ステップ5を実行した後、本プログラムを終了する。
一方、ステップ9の答がYESで、TH>TH13BLXのときには、気筒休止フラグF_CSTPが「1」であるか否かを判別する(ステップ10)。この答がNOで、エンジン2が全気筒運転モード中のときには、エンジン回転数NEに応じ、図6の#DPA13BLテーブルを検索することによって、全気筒運転モード用のテーブル値#DPA13BLを求め、第2しきい値DPA13Bとして設定する(ステップ11)。このテーブルでは、テーブル値#DPA13BLは、エンジン回転数NEが高くなるにつれて、吸気管内絶対圧PBAが高くなり、大気圧PAとの差が小さくなるという特性から、NE値が高いほど、より小さな値に設定されている。
一方、ステップ10の答がYESで、エンジン2が部分気筒運転モード中のときには、エンジン回転数NEに応じ、図6の#DPA13BCLテーブルを検索することによって、部分気筒運転モード用のテーブル値#DPA13BCLを求め、第2しきい値DPA13Bとして設定する(ステップ12)。このテーブルでは、テーブル値#DPA13BCLは、エンジン回転数NEが高いほど、より小さな値に設定されるとともに、全気筒運転モード用のテーブル値#DPA13BLよりも小さな値に設定されている。これは、前述した運転モード間における吸気圧特性の相違から、スロットル弁開度THが同じという条件では、部分気筒運転モードの方が、吸気管内絶対圧PBAが高く、大気圧PAとの差が小さくなるためである。
次いで、図3の処理と同様、ステップ13において、大気圧PAと吸気管内絶対圧PBAとの差の絶対値|PA−PBA|が、ステップ11または12で設定した第2しきい値DPA13Bよりも小さいか否かを判別する。この答がYESで、|PA−PBA|<DPA13Bのときには、図3の処理と同様、ステップ14〜16を実行し、所定時間#TM13Bの経過を待って、大気圧センサ13が正常であると判定し、正常フラグF_OK13Bを「1」にセットする。一方、ステップ13の答がNOで、|PA−PBA|≧DPA13Bのときには、図3の処理と同様、ステップ17〜22を実行し、所定時間#TM13Bの経過などを条件として、大気圧センサ13が故障していると確定し、故障フラグF_FSD13Bを「1」に、正常フラグF_OK13Bを「0」にそれぞれセットする。
以上のように、この大気圧センサ13の故障判定処理によれば、第1しきい値TH13BLXを両運転モード間で共通の値に設定する一方、第2しきい値DPA13Bを、全気筒運転モードのときにはテーブル値#DPA13BLに、部分気筒運転モードのときにはより小さなテーブル値#DPA13BCLに、それぞれ持ち替えて設定する。したがって、いずれの運転モードにおいても、第2しきい値DPA13Bを、運転モード間における吸気圧特性の相違に応じた適切な値に設定でき、図3の処理の場合と同様、大気圧センサ13の故障判定を精度良く行うことができる。
図7は、吸気圧センサ11の低圧側の故障判定処理を示すフローチャートである。この処理は、吸気センサ11が、検出値が低圧側にずれた状態で故障しているか否かを判定するものである。この処理ではまず、ステップ31において、故障判定済みフラグF_DONE05BLが「1」であるか否かを判別する。この答がYESで、吸気圧センサ11の低圧側の故障判定がすでに終了しているときには、正常判定ディレイタイマTOK5BLおよび故障判定ディレイタイマTFS5BLの値を、それぞれ所定時間#TM5BL(例えば2000ms)にセットし(ステップ32)、本プログラムを終了する。
ステップ31の答がNOのときには、スロットル弁開度センサ10の仮正常フラグF_KOK7Rが「1」であるか否かを判別する(ステップ33)。この答がNOのときには、故障判定の実行条件が成立していないとして、前記ステップ32の実行後、本プログラムを終了する。
ステップ33の答がYESのときには、エンジン回転数NEが、所定の下限回転数#NE5BLL(例えば1200rpm)と上限回転数#NE5BLH(例えば6500rpm)の間にあり、車速VPが所定速度#VP5BLL(例えば24km/h)よりも大きく、かつエンジン水温TWが所定温度#TW5B7RL(例えば68.8℃)よりも高いか否かを判別する(ステップ34)。この答がNOで、エンジン回転数NE、車速VPおよびエンジン水温TWのいずれかが、所定の範囲にないときには、故障判定の実行条件が成立していないとして、前記ステップ32の実行後、本プログラムを終了する。
前記ステップ34の答がYESのときには、気筒休止フラグF_CSTPが「1」であるか否かを判別する(ステップ35)。この答がNOで、エンジン2が全気筒運転モード中のときには、エンジン回転数NEに応じ、図8の#TH5BLLテーブルを検索することによって、全気筒運転モード用のテーブル値#TH5BLLを求め、第1しきい値TH5BLLXとして設定する(ステップ36)。このテーブルでは、テーブル値#TH5BLLは、エンジン回転数NEが高くなるにつれて吸気管内絶対圧PBAが高くなるという吸気圧特性から、NE値が高いほど、より大きな値に設定されている。
一方、ステップ35の答がYESで、エンジン2が部分気筒運転モード中のときには、エンジン回転数NEに応じ、図8の#TH5BCLLテーブルを検索することによって、部分気筒運転モード用のテーブル値#TH5BCLLを求め、第1しきい値TH5BLLXとして設定する(ステップ37)。このテーブルでは、テーブル値#TH5BCLLは、エンジン回転数NEが高いほど、より大きな値に設定されるとともに、全気筒運転モード用のテーブル値#TH5BLLよりも小さな値に設定されている。これは、前述した吸気圧特性から、部分気筒運転モードのときには、全気筒運転モードのときよりも、吸気管内絶対圧PBAが高くなるためである。
次いで、ステップ38では、スロットル弁開度THが、ステップ36または37で設定された第1しきい値TH5BLLXよりも大きいか否かを判別する。この答がNOで、TH≦TH5BLLXのときには、故障判定の実行条件が成立していないとして、前記ステップ32の実行後、本プログラムを終了する。
一方、ステップ38の答がYESで、TH>TH5BLLXのときには、エンジン回転数NEおよび大気圧PAに応じ、図9のテーブルを検索することによって、テーブル値#PB5BLLXを求め、第2しきい値PB5BLLとして設定する(ステップ40)。同図に示すように、このテーブルは、平地用の#PB5BLLHテーブルおよび高地用の#PB5BLLLテーブルと、大気圧補正用の補正テーブルで構成されている。高地用のテーブル値#PB5BLLLは、平地用のテーブル値#PB5BLLHよりも小さな値に設定されている。これは、高地では平地と比較して、空気の密度が低く、それに応じて吸気管内絶対圧PBAも全体として低くなるためである。そして、これらのテーブルを用い、まずエンジン回転数NEに応じて、平地用および高地用のテーブル値#PB5BLLH、#PB5BLLLをそれぞれ求め、次いで、これらを補正テーブルにより大気圧PAに応じて補間計算することによって、テーブル値#PB5BLLXが求められる。
図7に戻り、前記ステップ40に続くステップ42では、吸気圧センサ11で検出された吸気管内絶対圧PBAが、ステップ40で設定された第2しきい値PB5BLLよりも小さいか否かを判別する。この答がNOで、PBA≧PB5BLLのときには、故障判定ディレイタイマTFS5BLの値を所定時間#TM5BLにセットした(ステップ43)後、正常判定ディレイタイマTOK5BLの値が0であるか否かを判別する(ステッ44)。
この答がNOのときには、そのまま本プログラムを終了する。一方、ステップ44の答がYESのとき、すなわちPBA≧PB5BLLの状態が、所定時間#TM5BLの間、継続したときには、スロットル弁開度THが大きい場合において、吸気管内絶対圧PBAが大きいという正常な検出結果が得られていることで、吸気圧センサ11が正常であると判定して、そのことを表すために、正常フラグF_OK05BLを「1」にセットし(ステップ45)、本プログラムを終了する。
一方、前記ステップ46の答がYESで、PBA<PB5BLLのときには、正常判定ディレイタイマTOK5BLの値を所定時間#TM5BLにセットした(ステップ46)後、故障判定ディレイタイマTFS5BLの値が0であるか否かを判別する(ステップ47)。この答がNOのときには、そのまま本プログラムを終了する。一方、ステップ47の答がYESのとき、すなわちPBA<PB5BLLの状態が、所定時間#TM5BLの間、継続したときには、スロットル弁開度THが大きいにもかかわらず、吸気管内絶対圧PBAが小さいという異常な検出結果が得られていることで、検出値が低圧側に大きくずれた状態で吸気圧センサ11が故障していると判定して、ステップ48以降に進む。
ステップ48および49では、スロットル弁開度センサ10の故障フラグF_FSD07R、および図3または図5の故障判定処理で設定される大気圧センサ13の故障フラグF_FSD13Bが、「1」であるか否かをそれぞれ判別する。これらの答のいずれかがYESのときには、スロットル弁開度センサ10または大気圧センサ13が故障していることで、吸気圧センサ11の故障判定の信頼性が乏しいとして、その確定を保留し、そのまま本プログラムを終了する。
一方、ステップ48および49の答がいずれもNOのときには、吸気圧センサ11が低圧側に故障していると確定し、そのことを表すために、ステップ50において、吸気圧センサ11の低圧側故障フラグF_FSD05BLを「1」にセットするとともに、正常フラグF_OK05BLを「0」にセットする。次いで、故障判定済みフラグF_DONE05BLを「1」にセットし(ステップ51)、本プログラムを終了する。
このように吸気圧センサ11が低圧側に故障していると判定され、ステップ51が実行された後には、前記ステップ31の答がYESになることで、本プログラムは直ちに終了される。すなわち、この故障判定処理においても、前記ステップ33以降の処理は、エンジン2の運転中、吸気圧センサ11が正常と判定されている限り、繰り返し実行されるとともに、吸気圧センサ11の低圧側の故障が確定された後には実行されない。
以上のように、この吸気圧センサ11の故障判定処理によれば、スロットル弁開度THが所定の第1しきい値TH5BLLXよりも大きい場合において、吸気管内絶対圧PBAが所定の第2しきい値PB5BLLよりも小さいときに、吸気圧センサ11が低圧側に故障していると判定することができる。また、第1しきい値TH5BLLXを、エンジン2の運転モードに応じ、全気筒運転モードのときにはテーブル値#TH5BLLに、部分気筒運転モードのときにはより小さなテーブル値#TH5BCLLに、それぞれ持ち替えて設定する。したがって、いずれの運転モードにおいても、第1しきい値TH5BLLXを、運転モード間における吸気圧特性の相違に応じた適切な値に設定でき、それにより、吸気圧センサ11の低圧側の故障判定を精度良く行うことができる。
図10は、吸気圧センサ11の低圧側の故障判定処理の変形例を示すフローチャートである。なお、この処理は、上述した図7の故障判定処理と比較して、第1しきい値TH5BLLXおよび第2しきい値PB5BLLの設定方法のみが異なるので、同じ実行内容のステップについては同じ番号を付するとともに、異なる実行内容の部分を中心として説明を行うものとする。
この処理では、図7と同様にステップ31〜34を実行するとともに、ステップ34の答がYESのときには、ステップ36において、第1しきい値TH5BLLXを設定する。本例では、第1しきい値TH5BLLXは、全気筒運転モードと部分気筒運転モードの間で共通の値に設定されており、図8の全気筒運転モード用の#TH5BLLテーブルが代表して用いられ、エンジン回転数NEに応じて設定される。次いで、図7の処理と同様、ステップ38において、スロットル弁開度THが第1しきい値TH5BLLXよりも大きいか否かを判別し、その答がNOで、TH≦TH5BLLXのときには、故障判定の実行条件が成立していないとして、ステップ5を実行した後、本プログラムを終了する。
一方、ステップ38の答がYESで、TH>TH5BLLXのときには、気筒休止フラグF_CSTPが「1」であるか否かを判別する(ステップ39)。この答がNOで、エンジン2が全気筒運転モード中のときには、エンジン回転数NEおよび大気圧PAに応じ、図9のテーブルを検索することによって、全気筒運転モード用のテーブル値#PB5BLLXを求め、第2しきい値PB5BLLとして設定する(ステップ40)。
一方、ステップ39の答がYESで、エンジン2が部分気筒運転モード中のときには、エンジン回転数NEおよび大気圧PAに応じ、図11のテーブルを検索することによって、部分気筒運転モード用のテーブル値#PB5BCLLXを求め、第2しきい値PB5BLLとして設定する(ステップ41)。このテーブルは、図9の全気筒運転モード用のテーブルと同様、平地用の#PB5BCLLHテーブルと、それよりも小さな値に設定された高地用の#PB5BCLLLテーブルと、大気圧補正用の補正テーブルで構成されている。テーブル値#PB5BCLLXは、これらのテーブルを用い、図9の全気筒運転モード用のテーブル値#PB5BLLXの場合と同様にして、求められる。また、これらのテーブル値#PB5BCLLHおよび#PB5BCLLLは、図9の全気筒運転モード用のテーブル値#PB5BLLHおよび#PB5BLLLよりも、それぞれ大きな値に設定されている。これは、前述した運転モード間における吸気圧特性の相違から、スロットル弁開度THが同じという条件では、部分気筒運転モードの方が、吸気管内絶対圧PBAが高くなるためである。
次いで、図7の処理と同様、ステップ42において、吸気管内絶対圧PBAが、ステップ40または41で設定した第2しきい値PB5BLLよりも小さいか否かを判別する。この答がNOで、PBA≧PB5BLLのときには、図7の処理と同様、ステップ43〜45を実行し、所定時間#TM5BLの経過を待って、吸気圧センサ11が正常であると判定し、正常フラグF_OK05BLを「1」にセットする。一方、ステップ42の答がYESで、PBA<PB5BLLのときには、図7の処理と同様、ステップ46〜51を実行し、所定時間#TM5BLの経過などを条件として、吸気圧センサ11が低圧側に故障していると確定し、故障フラグF_FSD05BLを「1」に、正常フラグF_OK05BLを「0」にそれぞれセットする。
以上のように、この吸気圧センサ11の故障判定処理によれば、第1しきい値TH5BLLXを両運転モード間で共通の値に設定する一方、第2しきい値PB5BLLを、全気筒運転モードのときにはテーブル値#PB5BLLXに、部分気筒運転モードのときにはより大きなテーブル値#PB5BCLLXに、それぞれ持ち替えて設定する。したがって、いずれの運転モードにおいても、第2しきい値PB5BLLを、運転モード間における吸気圧特性の相違に応じた適切な値に設定でき、図7の処理の場合と同様、吸気圧センサ11の低圧側の故障判定を精度良く行うことができる。
図12は、吸気圧センサ11の高圧側の故障判定処理を示すフローチャートである。この処理は、吸気センサ11が、検出値が高圧側にずれた状態で故障しているか否かを判定するものであり、その基本的な手法は、前述した低圧側の故障判定処理と同じである。この処理ではまず、ステップ61において、故障判定済みフラグF_DONE05BHが「1」であるか否かを判別する。この答がYESで、吸気圧センサ11の高圧側の故障判定がすでに終了しているときには、正常判定ディレイタイマTOK5BHおよび故障判定ディレイタイマTFS5BHの値を、それぞれ所定時間#TM5BH(例えば2000ms)にセットし(ステップ62)、本プログラムを終了する。
ステップ61の答がNOのときには、スロットル弁開度センサ10の仮正常フラグF_KOK7Rが「1」であるか否かを判別する(ステップ63)。この答がNOのときには、故障判定の実行条件が成立していないとして、前記ステップ62の実行後、本プログラムを終了する。
ステップ63の答がYESのときには、エンジン回転数NEが、所定の下限回転数#NE5BHL(例えば1200rpm)と上限回転数#NE5BHH(例えば6500rpm)の間にあり、車速VPが所定速度#VP5BHL(例えば24km/h)よりも大きく、エンジン水温TWが所定温度#TW5B7RL(例えば68.8℃)よりも高く、かつEGR故障判定中フラグF_CNDREGRFが「0」であるか否かを判別する(ステップ64)。このEGR故障判定中フラグF_CNDREGRFは、EGR制御弁23などを含むEGR装置の故障判定中のときに、「1」にセットされるものである。この答がNOで、エンジン回転数NE、車速VPおよびエンジン水温TWのいずれかが、所定の範囲にないとき、あるいはEGR装置の故障判定中のときには、故障判定の実行条件が成立していないとして、前記ステップ62の実行後、本プログラムを終了する。EGR装置の故障判定中に吸気圧センサ11の故障判定を行わないのは、EGR装置の故障判定中には、吸気管内絶対圧PBAが変動するおそれがあるためである。
前記ステップ64の答がYESのときには、アイドルフラグF_THIDLEが「0」であり、かつ減速フューエルカットフラグF_DECFCが「1」であるか否かを判別する(ステップ65)。このアイドルフラグF_THIDLEは、スロットル弁開度THが、全閉に近い所定のアイドル開度THIDLE(例えば0.5度)よりも小さいとき、すなわちスロットル弁9がほぼ全閉状態にあるときに、「0」にセットされるものである。また、減速フューエルカットフラグF_DECFCは、減速時のフューエルカットの実行中に「1」にセットされるものである。このステップ65の答がNOのときには、故障判定の実行条件が成立していないとして、前記ステップ62の実行後、本プログラムを終了する。すなわち、本処理では、スロットル弁開度THがアイドル開度THIDLE(第1しきい値)よりも小さく、かつ減速時のフューエルカットの実行中であることを条件として、故障判定が実行される。
上記ステップ65の答がYESのときには、気筒休止フラグF_CSTPが「1」であるか否かを判別する(ステップ66)。この答がNOで、エンジン2が全気筒運転モード中のときには、エンジン回転数NEに応じ、図13の#PB5BHHテーブルを検索することによって、全気筒運転モード用のテーブル値#PB5BHHを求め、第2しきい値PB5BHHXとして設定する(ステップ67)。このテーブルでは、テーブル値#PB5BHHは、エンジン回転数NEが高いほど、より小さな値に設定されている。これは、スロットル弁9がほぼ全閉状態にあるときには、エンジン回転数NEが高いほど、負圧が大きくなり、吸気管内絶対圧PBAが低くなるためである。
一方、ステップ66の答がYESで、エンジン2が部分気筒運転モード中のときには、エンジン回転数NEに応じ、図13の#PB5BCHHテーブルを検索することによって、部分気筒運転モード用のテーブル値#PB5BCHHを求め、第2しきい値PB5BHHXとして設定する(ステップ68)。このテーブルでは、テーブル値#PB5BCHHは、エンジン回転数NEが高いほど、より小さな値に設定されるとともに、全気筒運転モード用のテーブル値#TH5BLLよりも大きな値に設定されている。これは、前述した吸気圧特性から、部分気筒運転モードのときには、全気筒運転モードのときよりも、吸気管内絶対圧PBAが高くなるためである。
次いで、ステップ69では、吸気管内絶対圧PBAが、ステップ67または68で設定された第2しきい値PB5BHHXよりも大きいか否かを判別する。この答がNOで、PBA≦PB5BHHXのときには、故障判定ディレイタイマTFS5BHの値を所定時間#TM5BHにセットした(ステップ70)後、正常判定ディレイタイマTOK5BHの値が0であるか否かを判別する(ステップ71)。
この答がNOのときには、そのまま本プログラムを終了する。一方、ステップ71の答がYESのとき、すなわちPBA≦PB5BHHXの状態が、所定時間#TM5BHの間、継続したときには、スロットル弁開度THがほぼ全閉状態の場合において、吸気管内絶対圧PBAが小さいという正常な検出結果が得られていることで、吸気圧センサ11が正常であると判定して、そのことを表すために、正常フラグF_OK5BHを「1」にセットし(ステップ72)、本プログラムを終了する。
一方、前記ステップ69の答がYESで、PBA>PB5BHHXのときには、正常判定ディレイタイマTOK5BHの値を所定時間#TM5BHにセットした(ステップ73)後、故障判定ディレイタイマTFS5BHの値が0であるか否かを判別する(ステップ74)。この答がNOのときには、そのまま本プログラムを終了する。一方、ステップ74の答がYESのとき、すなわちPBA>PB5BHHXの状態が、所定時間#TM5BHの間、継続したときには、スロットル弁開度THがほぼ全閉状態であるにもかかわらず、吸気管内絶対圧PBAが大きいという異常な検出結果が得られていることで、検出値が高圧側に大きくずれた状態で吸気圧センサ11が故障していると判定して、ステップ75に進む。
このステップ75では、スロットル弁開度センサ10の故障フラグF_FSD07Rが「1」であるか否かを判別する。この答がYESのときには、スロットル弁開度センサ10が故障していることで、吸気圧センサ11の故障判定の信頼性が乏しいとして、その確定を保留し、そのまま本プログラムを終了する。
一方、ステップ75の答がNOのときには、吸気圧センサ11が高圧側に故障していると確定し、そのことを表すために、ステップ76において、吸気圧センサ11の高圧側故障フラグF_FSD05BHを「1」にセットするとともに、正常フラグF_OK05BHを「0」にセットする。次いで、故障判定済みフラグF_DONE05BHを「1」にセットし(ステップ77)、本プログラムを終了する。
このように吸気圧センサ11が高圧側に故障していると判定され、ステップ76が実行された後には、前記ステップ61の答がYESになることで、本プログラムは直ちに終了される。すなわち、この故障判定処理においても、前記ステップ63以降の処理は、エンジン2の運転中、吸気圧センサ11が正常と判定されている限り、繰り返し実行されるとともに、吸気圧センサ11の高圧側の故障が確定された後には実行されない。
以上のように、この吸気圧センサ11の故障判定処理によれば、スロットル弁開度THが所定のアイドル開度THIDLEよりも小さい全閉状態において、吸気管内絶対圧PBAが所定の第2しきい値PB5BHHXよりも大きいときに、吸気圧センサ11が高圧側に故障していると判定することができる。また、第2しきい値PB5BHHXを、エンジン2の運転モードに応じ、全気筒運転モードのときにはテーブル値#PB5BHHに、部分気筒運転モードのときにはより大きなテーブル値#PB5BCHHに、それぞれ持ち替えて設定する。したがって、いずれの運転モードにおいても、第2しきい値PB5BHHXを、運転モード間における吸気圧特性の相違に応じた適切な値に設定でき、それにより、吸気圧センサ11の高圧側の故障判定を精度良く行うことができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、大気圧センサ13の故障判定に用いられるしきい値の運転モードに応じた持替を、図3の判定処理では第1しきい値TH13BLXのみに対して、図5の判定処理では第2しきい値DPA13Bのみに対して、それぞれ行っているが、そのような持替を、第1しきい値TH13BLXおよび第2しきい値DPA13Bの双方に対して行ってもよい。それにより、これらのしきい値をよりきめ細かく設定することで、大気圧センサ13の故障判定をさらに精度良く行うことができる。
このことは、吸気圧センサ11の低圧側の故障判定に用いられる第1しきい値TH5BLLXおよび第2しきい値PB5BLLについても同様である。すなわち、実施形態では、図7の判定処理においては前者TH5BLLXのみに対して、図10の判定処理においては後者PB5BLLのみに対して、運転モードに応じた持替をそれぞれ行っているが、これを両しきい値TH5BLLXおよびPB5BLLの双方に対して行ってもよい。
また、実施形態は、本発明を車両用のエンジン2に適用した例であるが、本発明は、これに限らず、クランクシャフトを鉛直方向に配置した船外機用などのエンジンに適用してもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
符号の説明
1 故障判定装置
2 エンジン(内燃機関)
3 ECU(故障判定手段、しきい値持替手段)
9 スロットル弁
10 スロットル弁開度センサ(スロットル弁開度検出手段)
11 吸気圧センサ(吸気圧検出手段、圧力センサ)
13 大気圧センサ(圧力センサ)
#1〜#6 気筒
PBA 吸気管内絶対圧(吸気圧)
PA 大気圧
TH スロットル弁開度(スロットル弁の開度)
TH13BLX 第1しきい値
DPA13B 第2しきい値
TH5BLLX 第1しきい値
PB5BLL 第2しきい値
THIDLE アイドル開度(第1しきい値)
PB5BHHX 第2しきい値

Claims (6)

  1. 複数の気筒のうちのすべての気筒を運転する全気筒運転モードと、一部の気筒の運転を休止する部分気筒運転モードに、運転モードを切り換えて運転される内燃機関において、当該内燃機関を制御するためのパラメータとして大気圧を検出するために設けられた圧力センサの故障を判定する圧力センサの故障判定装置であって、
    スロットル弁の開度を検出するスロットル弁開度検出手段と、
    前記スロットル弁よりも下流側の吸気圧を検出する吸気圧検出手段と、
    前記検出されたスロットル弁の開度が所定の第1しきい値よりも大きい場合において、前記圧力センサで検出された大気圧と前記検出された吸気圧との差の絶対値が所定の第2しきい値よりも大きいときに、前記圧力センサが故障していると判定する故障判定手段と、
    前記内燃機関の運転モードが前記全気筒運転モードのときと前記部分気筒運転モードのときにおいて、前記第1しきい値および前記第2しきい値の少なくとも一方を互いに異なる値に持ち替えるしきい値持替手段と、
    を備えることを特徴とする圧力センサの故障判定装置。
  2. 複数の気筒のうちのすべての気筒を運転する全気筒運転モードと、一部の気筒の運転を休止する部分気筒運転モードに、運転モードを切り換えて運転される内燃機関において、当該内燃機関を制御するためのパラメータとして、スロットル弁よりも下流側の吸気圧を検出するために設けられた圧力センサの故障を判定する圧力センサの故障判定装置であって、
    前記スロットル弁の開度を検出するスロットル弁開度検出手段と、
    当該検出されたスロットル弁の開度が所定の第1しきい値よりも大きい場合において、前記圧力センサで検出された吸気圧が所定の第2しきい値よりも小さいときに、前記圧力センサが故障していると判定する故障判定手段と、
    前記内燃機関の運転モードが前記全気筒運転モードのときと前記部分気筒運転モードのときにおいて、前記第1しきい値および前記第2しきい値の少なくとも一方を互いに異なる値に持ち替えるしきい値持替手段と、
    を備えることを特徴とする圧力センサの故障判定装置。
  3. 複数の気筒のうちのすべての気筒を運転する全気筒運転モードと、一部の気筒の運転を休止する部分気筒運転モードに、運転モードを切り換えて運転される内燃機関において、当該内燃機関を制御するためのパラメータとして、スロットル弁よりも下流側の吸気圧を検出するために設けられた圧力センサの故障を判定する圧力センサの故障判定装置であって、
    前記スロットル弁の開度を検出するスロットル弁開度検出手段と、
    当該検出されたスロットル弁の開度が所定の第1しきい値よりも小さい場合において、前記圧力センサで検出された吸気圧が所定の第2しきい値よりも大きいときに、前記圧力センサが故障していると判定する故障判定手段と、
    前記内燃機関の運転モードが前記全気筒運転モードのときと前記部分気筒運転モードのときにおいて、前記第2しきい値を互いに異なる値に持ち替えるしきい値持替手段と、
    を備えることを特徴とする圧力センサの故障判定装置。
  4. 前記しきい値持替手段は、前記内燃機関の運転モードが前記部分気筒運転モードのときには前記全気筒運転モードのときよりも、前記第1しきい値をより小さな値に設定することを特徴とする、請求項1または2に記載の圧力センサの故障判定装置。
  5. 前記しきい値持替手段は、前記内燃機関の運転モードが前記部分気筒運転モードのときには前記全気筒運転モードのときよりも、前記第2しきい値をより小さな値に設定することを特徴とする、請求項1に記載の圧力センサの故障判定装置。
  6. 前記しきい値持替手段は、前記内燃機関の運転モードが前記部分気筒運転モードのときには前記全気筒運転モードのときよりも、前記第2しきい値をより大きな値に設定することを特徴とする、請求項2または3に記載の圧力センサの故障判定装置。
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