JP2005113279A - パイル繊維およびパイル布帛 - Google Patents

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Abstract

【課題】独特なソフトな風合いおよびスェード調感覚も発揮して、耐光性、さらには耐摩耗性、耐毛倒れ性に優れたポリエステル繊維の特性に近い、車輌内装布帛に耐えられる性能を得ることが可能なパイル繊維およびパイル布帛を提供する。
【解決手段】一方の構成成分が99〜50重量%のポリプロピレンテレフタレート重合体からなり、他方の構成成分が1〜50重量%のポリエステル系重合体からなる複合繊維で構成され、該複合繊維の単繊維繊度が5デシテックス以下であることを特徴とするパイル繊維。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポリプロピレンテレフタレート繊維のソフト風合いとシルキーな発色性である特徴を劣性させることなく、問題点である耐光性、耐毛倒れ性、耐摩耗性、白ボケが改善できるパイル繊維およびパイル布帛に関するものである。
合成繊維が発達して今日、衣料用を始めインテリア分野のシート材全般に機能性や取り扱い易さとファッション性に優れる優位性からポリエステル繊維が主流に活用され、有効に展開がなされている。さらに、このポリエステル繊維主体の時代が継続され、技術改善と発展は疑いのないところである。
しかしながら、近年、地球環境保全の問題からリサイクル化への取り組み強化、次世代繊維として石油系合成繊維からの脱却が叫ばれ、産業の中心でビッグシェアを誇る自動車業界においても率先してこれに取り組む姿勢が見られている。むろん、自然栽培−還元型へ転換できうる繊維、樹脂がグローバル的に要求される中、繊維業界においてもその対応が必須となってきている。
ポリエステル繊維の持つ優れた特徴と機能性や取り扱い易さに到達した繊維は今のところ見あたらないが、上記背景から、将来に向けてポリ乳酸繊維やポリプロピレンテレフタレート(ポリトリメチレンテレフタレートとも称す)繊維が提案され、すでに紡糸−製糸および高次加工まで一分野では技術が出来上がり、実用化まで進んできている。これはまた、ポリエステル繊維の気質を超えた部分が注目されて、将来展開の素材として大きくクローズアップされ、当然、自動車業界においても商品化に向けて活発な動きを示してきている。
現状、ポリプロピレンテレフタレート繊維は100%がポリプロピレンテレフタレートチップからなるものは繊維性能や商品要求に対するポテンシャルが不十分である。該繊維本来の欠点をカバーする手段として、ポリエステル系繊維とをサイドバイサイド構造とする技術確立と布帛形成までには至ってはいるが、各々の収縮特性の違いからコイル捲縮を構成するため限られた衣料分野にしか適用が効かない。さらには芯/鞘構造の研究や商品評価は進められてはいたものの、技術、性能、ポリマー素原料からのポテンシァル見極め等々と幾多のターゲットのクリアが望まれていた。
上記ポリプロピレンテレフタレート繊維の立毛布帛への提案は、繊維自体の保有するソフト感覚、シルキー調の光沢、高ストレッチ性などの生かせる商品分野ではあるが、未だ発展途上の繊維であり、車輌内装材におけるポリエステル繊維のような性能には達成しておらず、車輌内装メインシート材への適用として耐光性、摩耗性、白ボケ等がクリアできるまでは今後さらに技術開発が進むことを期待せねばならないのが実体であった。
このような実体とポテンシャル保有のポリプロピレンテレフタレート繊維ではあるが、活用したいとするパイル繊維と布帛関連の公知技術としては、少なくとも90重量%がポリトリメチレンテレフタレートから構成され、その単糸捲縮ピッチ500〜2000μmと捲縮伸長率10%以下が規制された構成からなり、シルキー調のソフト感を有し、白ボケが生じ難いパイル布帛の提案がされている(例えば、特許文献1参照)。
また、パイル糸としてホモポリプロピレンテレフタレート系ポリエステルからなる偏平繊維を含むものを活用することで風合い、パイル耐ヘタリ、毛倒れ、白ボケ色相差、使用経時した時のパイル毛玉化、風合い変化等に対する問題を解決できるとのパイル布帛も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、繊維断面の表層部の30〜70%以上が少なくともポリトリメチレンテレフタレートから構成されたループや毛羽を有した流体噴射加工糸がファスナー現象を生じ難いとの提案もある(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、このような何れの提案も繊維自体の特徴は示してはくれるものの、繊維性能・品質のポテンシャルが未だ低く、原糸、原綿の強度が低く、伸度が高い。また、収縮特性が高いことなど幾多の課題が見受けられるものである。よって、原糸・原綿の製造面、仮撚処方やファブリック化における工程通過性に問題が多々あることや、特に車輌内装メインシート材へ適用した場合、耐光性、耐摩耗性、捲縮ヘタリ、白ボケ等が充分にクリアできるまでには至っておらす、流通した商品までには確立されていないものと予測する。
特許第3208362号公報 特開2000−328393号公報 特許第3199109号公報
本発明は、ポリプロピレンテレフタレート繊維のレベル、上記従来技術が適応したい分野に未だ問題点と課題が大きことに着目し、徹底的に解析と商品の持つべき性能を追求して鋭意工夫を重ね、ポリエステル繊維の性能と機能性を取り込む技術開発に到達した結果、ポリプロピレンテレフタレート繊維のレベルアップを計ることで、内装パイル布帛分野への適用を可能とし、独特なソフトな風合いおよびスェード調感覚も発揮して、耐光性、さらには耐摩耗性、耐毛倒れ性に優れたポリエステル繊維の特性に近い、車輌内装布帛に耐えられる性能を得ることが可能なパイル繊維およびパイル布帛を提供することを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、以下の構成を採用するすなわち、
(1)一方の構成成分が99〜50重量%のポリプロピレンテレフタレート重合体からなり、他方の構成成分が1〜50重量%のポリエステル系重合体からなる複合繊維で構成され、該複合繊維の単繊維繊度が5デシテックス以下であることを特徴とするパイル繊維。
(2)前記複合繊維が異形断面形態を有することを特徴とする前記(1)に記載のパイル繊維。
(3)前記複合繊維が同心芯鞘型構造であることを特徴とする請求項1または2に記載のパイル繊維。
(4)前記(1)〜(3)のいずれかに記載のパイル繊維を用いてなることを特徴とするパイル布帛。
(5)請求項2に記載の異形断面形態を有する複合繊維をパイル繊維に用い、かつ耐光性性能が3級以上であることを特徴とするパイル布帛。
(6)車輌用であることを特徴とする前記(4)または(5)に記載のパイル布帛。
本発明によって、新しい素材として将来が期待されるポリプロピレンテレフタレート重合体を一方の構成成分とし、ポリエステル系重合体を他方の構成成分とした複合繊維となし、該繊維をパイル繊維として用いることにより、その立毛布帛が独特なソフトな風合いおよびスェード調感覚も発揮して、耐光性、さらには耐摩耗性、耐毛倒れ性に優れたポリエステル繊維の特性に近い、車輌内装布帛に耐えられる性能を得ることが可能である。
ポリプロピレンテレフタレート繊維は、現状、単独・ホモで使用した場合、強力、熱収縮性、捲縮固定化、摩耗耐久性、耐光性等についてかなりの劣性な特性を示すものであり、ポリエステル繊維とは比較にならないレベルである。
特に立毛パイルに展開した場合には一層その劣性が問題となるものである。
また、単独・ホモで使用した場合の用途展開上、問題や品質向上のために他のポリエステル系重合体とのサイドバイサイド構造とする提案もかなり技術進歩がなされている。しかし、立毛パイルに展開するには収縮特性差の影響からコイル捲縮構造を形成してしまい立毛性を目標とするパイル布帛には適応し難いこととなる。
そこで、上記問題を解決すべく研究と誠意工夫、試作・評価を重ねポリプロピレンテレフタレート繊維のポリマー気質を向上させ、さらにポリエステル繊維の特性に近づけるべく方策としてポリエステル系重合体成分との芯鞘型構造が、特に同心芯鞘型構造が有効であることを見いだした。
本発明は、99〜50重量%がポリプロピレンテレフタレート重合体を一方の成分とし、ポリエステル系重合体を他方の成分とした複合構造を形成するパイル繊維とし、ポリプロピレンテレフタレート繊維の特徴を生かして新感覚なパイル布帛分野を構築しようと提案するものである。
形態としては、図1に示す実施例の如く、繊維外面の鞘成分にポリプロピレンテレフタレート重合体Aを99〜50重量%比率で配し、芯成分にポリエステル系重合体Bを1〜50重量%比率を配した鞘/芯の芯鞘型構造とするのが好ましいがこれに限定されず、その逆の芯/鞘の芯鞘型構造であっても良い。鞘側にポリプロピレンテレフタレート重合体を配することによって該繊維の特徴であるソフトな風合いとシルキーな発色性を発揮させ、特に、耐光性向上、立毛性、摩耗耐久性、耐毛倒れ性の劣性点をポリエステル繊維によってカバーし高品質の立毛パイル布帛を得るものである。
ポリプロピレンテレフタレート重合体比率は、ソフトとシルキー感覚を劣化させることなく耐光性を向上させるために、好ましくは97〜60重量%比率(ポリエステル系重合体比率は、3〜40重量%)、さらに好ましくは95〜70重量%比率(ポリエステル系重合体比率は、5〜30重量%)である。
ここで、繊維断面形状としては、図1(1)に示すように、繊維外面の鞘成分、芯成分とも真円であるとか、図1(2)に示すように、鞘成分、芯成分とも楕円形状とするか、図1(3)に示すように、鞘成分が楕円八葉形状であり、芯成分が楕円形状のものなどが適用できる。
さらには、芯側のポリエステル系重合体が扁平度1.5〜2の楕円形状や2玉構造、中空形状、さらには楕円八葉形態であればより望ましい。
図1(3)の鞘部が楕円八葉形態のものは、さらに一段とソフトでパイル表面がボリューム感に溢れ、スェード調感覚にも優れた内装パイル布帛とすることができる。
また、上記とは逆構造とする図2は、鞘成分にポリエステル系重合体Bを配し、芯成分にポリプロピレンテレフタレート重合体Aを配した例であり、図2(1)に示すように、鞘成分、芯成分とも楕円形状とするか、図2(2)に示すように、鞘成分が楕円八葉形状であり、芯成分が楕円形状のものなどが適用できる。その比率と効果は図1に対する説明と同じである。特に、立毛形態とするパイル布帛は繊維断面方向が視覚となるため特徴に変わりはないものである。
一方、図3は、繊維断面形状が楕円八葉形態の高異形断面のサイドバイサイド型構造を示したものである。複合構造体としては、重合体比率が均等な方が特性バランスや製造上も安定した品質のものが得られる。しかしながら、該構造体においては、各重合体の特性差からコイル捲縮を保有したものとなるのでドローヤーン形態では立毛品位、高級感を要求される一般立毛パイル内装材として好ましいものは得られない。
単繊維繊度については、図1、図2に示すいずれの形態においても5デシテックス以下のマルチフィラメント糸とすることで高カサ高性効果が発揮され、パイル表面がフンワリとした感触と元来のソフト風合いとが相乗してスェード感覚まで発揮してくれる優れたパイル布帛を得ることができる。
商品展開上、単繊維繊度をさらに低繊度化する場合には、0.55〜1.1デシテックスの範囲のものが適用でき、好ましい。
ここで、本発明におけるポリプロピレンテレフタレート重合体としては、テレフタル酸を主たる酸成分とし、1,3−プロパンジオールを主たるグリコール成分として得られるポリエステルである。ただし、20モル%、より好ましくは10モル%以下の割合で他のエステル結合の形成が可能な共重合成分を含むものであってもよい。共重合可能な化合物として、例えばイソフタル酸、コハク酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、ダイマ酸、セバシン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などのジカルボン酸類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのジオール類を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、必要に応じて、艶消剤となる二酸化チタン、滑剤としてのシリカやアルミナの微粒子、抗酸化剤としてヒンダードフェノール誘導体、着色顔料などを添加してもよい。
また、低収縮成分(低粘度成分)には高収縮成分であるポリプロピレンテレフタレート重合体との界面接着性が良好で、製糸性が安定している繊維形成性ポリエステルであれば特に限定されるものではないが、力学的特性、化学的特性および原料価格を考慮すると、繊維形成能力の優れたポリエチレンテレフタレートが好ましい。
ポリエチレンテレフタレートとしては、テレフタル酸を主たる酸成分とし、エチレングリコールを主たるグリコ−ル成分として得られるポリエステルが好ましい。ただし、他のエステル結合を形成可能な共重合成分が20モル%以下の割合で含まれるものも好ましく、10モル%以下の割合で含まれるものはより好ましい。共重合可能な化合物として、たとえばスルフォン酸、ナトリウムスルフォン酸、硫酸、硫酸エステル、硫酸ジエチル、硫酸エチル、脂肪族スルフォン酸、エタンスルフォン酸、クロロベンゼンスルフォン酸、脂環式スルフォン酸、イソフタル酸、セバシン酸、アゼライン酸、ダイマー酸、アジピン酸、シュウ酸、デカンジカルボン酸などのジカルボン酸、p−ヒドロキシ安息香酸、ε−カプロラクトンなどのヒドロキシカルボン酸などのジカルボン酸類、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ハイドロキノン、ビスフェノールAなどのジオール類が好ましく使用される。
また、必要に応じて、艶消し剤となる二酸化チタン、滑剤としてのシリカやアルミナの微粒子、抗酸化剤としてヒンダードフェノール誘導体、着色顔料などを添加してもよい。
さらに、ポリプロピレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレート重合体の芯鞘型構造の紡糸は同心芯鞘複合型、偏心芯鞘複合型の活用や、重合体がそれぞれ芯/鞘、鞘/芯の何れのものであってもよい
製糸技術は多段セット−高速延伸法によれば、紡糸−製糸技術の2工程によるドローヤーン化、高速紡糸延伸法による高配向未延伸糸化と何れの方法でもよい。また、断面形状は実施例に示した以外の異形断面であってもよく、図2で示す実施例の場合も同様である。
さらにまた、パイル布帛として有用な単繊維繊度も0.55dtex以上のものはマルチフィラメントおよびステープル共に安定した品質のものが提供できる。
次に、本発明の製造方法について詳しく説明する。
本発明においては、ポリプロピレンテレフタレート重合体とポリエステル重合体との両方の重合体を芯鞘型複合構造を持つ紡糸口から真空圧により押し出した後に延伸工程を加えながら未延伸糸化せしめパッケージに巻き上げる。次いで、該パッケージから未延伸糸を引き出し、加温−延伸を加えながらドローヤーンとせしめてリングパーンに巻き取り、完成された繊維とする。
あるいは、両重合体を同様に芯鞘型複合構造紡糸口から真空圧により押し出した後に加温−延伸を加えながら、3000m/分前後の高速度で引き取って高配向未延伸糸とせしめてドラムパッケージに巻き上げる。
該高配向未延伸糸が得られることにより、ドローヤーン化はもちろんインドロー仮撚加工が可能となるので品質や工程通過性の優れた低コストの捲縮加工糸が製造できる。
上記製造方法により得られたドローヤーンおよびインドロー仮撚捲縮糸は、トリコットやモケットあるいは丸編パイル地とする立毛、起毛ファブリック化せしめて内装材に展開してゆくものである。
本発明では、紡績用原綿とするステープルフィラメント化も適応できる。
ポリプロピレンテレフタレート重合体とポリエステル重合体とを鞘/芯、あるいは芯/鞘の芯鞘型複合構造に形成することにより、ポリプロピレンテレフタレート繊維の高収縮性とポリエステル重合体の安定した低収縮体とを同心複合化することで繊維重合体を物性的には安全・安定なポリエステル重合体の方向に、劣耐光性の改善や性質と感覚はポリプロピレンテレフタレート重合体の特徴を劣性させることなく生かすことができるものである。
原綿の高強度、低伸度化、および低収縮化による物理特性の安定化が図れるため、紡績性の向上、チーズ染色後には安定した品質が確保されるのである。
ファブリック形態では、特にモケット布帛やダブルラッセル地は紡績糸の活用が有効であることから、立毛構造とすることで該繊維の特徴であるソフト風合いを一段と引き出せる上に、車輌内装材としての製品分野が拡大するメリットが非常に大きい。
以下、本発明を実施例にてさらに具体的に説明する。
なお、本発明に記述する諸特性の測定法、官能評価法を次に示す。
[固有粘度(IV)]
オルソクロロフェノール中に1重量%の試料を溶解し、ウベローデ型粘度計にて25℃で測定したものである。
[強伸度]
JIS−L−0013法、合成繊維フィラメント引張試験法に基づく。
[乾熱収縮率]
ドローヤーン又は捲縮加工糸を引出し、10回巻きのカセ5本を採集する。
数時間放置後、0.1g/1.1dtexの定荷重により、30秒後の長さを測定しL1とする。次いで乾熱温度170℃×3分の処理を施し、充分に放置した後に同じく定荷重により、30秒後の長さを測定しL2とする。
乾熱収縮率=[(L1−L2)/L1]×100(%)の式で計算し、カセ5本の平均値で示す。
[捲縮伸長率]
糸条を引出し、10回巻きのカセ5本を採集して、98℃×20分の処理を施して、充分に乾燥させる。
0.1g/1.1dtexの定荷重下で30秒後の長さを測定しL1とする。次に30秒間放置した後、2mg/1.1dtexの初荷重下で30秒後の長さを測定しL2とする。
捲縮伸長率=[(L1−L2)/L2]×100(%)の式で計算し、カセ5本の平均値で示す。
[表面品位・立毛性]
パイル布帛の表面のカバリング性、立毛感を視覚にて”品位・立毛性優良〜不良”の4段階評価(◎;品位優、〇;良、△;やや不良、×;不良)で官能判定を行い、熟練者5名の平均結果で示す。
[ソフト感覚]
パイル布帛の表面感触について”ソフト感優〜粗硬”の4段階評価(◎;ソフト感優、〇;良、△;サラサラ感強、×;粗硬)で官能判定を行い、熟練者5名の平均結果で示す。
[シルキー調発色感]
パイル布帛の表面光沢の感覚について”シルキー光沢優〜イヤ光り”の4段階評価(◎;シルキー光沢優、〇;同・良、△;ポリエステル・セミダル調、×;同・ブライト調)で官能判定を行い、熟練者5名の平均結果で示す。
[高温耐光堅牢度]
パイル布帛製品(裏ウレタン有り)にフェードメーター法で83℃×300時間の連続照射処理を施し、表面の変退色を5段階(5級;目立たない、4級;わずかに目立、3級;明らかに認められるが目立たない、2級;やや目立、1級;非常に目立)の目視判定を行う。
[毛倒れ性;白ボケ]
パイル布帛製品に4.9Nの荷重下で80℃×2時間の処理を施す。
除重直後の重り跡付き程度を5段階(5級;目立たない、4級;わずかに目立、3級;認められるが目立たない、2級;やや目立、1級;非常に目立)の目視判定を行う。
[平面摩耗]
パイル布帛製品に押し圧荷重1kgで1万回摩耗後の折り返し部の摩耗状態を5段階(5級;目立たない、4級;わずかに目立、3級;認められるが目立たない、2級;やや目立、1級;非常に目立)の目視判定を行う。
[テーパー摩耗]
パイル布帛製品に500g、1000回摩耗後の表面摩耗状態を観察し、5段階(5級;目立たない、4級;わずかに目立、3級;認められるが目立たない、2級;やや目立、1級;非常に目立)の目視判定を行う。
[実施例1]
鞘/芯形態としては、鞘が固有粘度(IV)が1.18のポリプロピレンテレフタレート単独重合体で、その比率を70重量%とする。芯は固有粘度(IV)が0.60のポリエチレンテレフタレート単独重合体で、比率は30重量%である。
それぞれ別々に紡糸温度280℃で溶融し、図1(2)仕様な繊維断面形状が楕円形、芯形状も同様な72孔の鞘/芯複合紡糸口金から吐出し、紡糸速度2500m/分で引取り118dtex(デシテックス)−72fil(フィラメント)の高配向未延伸糸を得た。
さらにホットロール−熱板セット装備の延伸機を用い、ホットロール温度85℃、熱板温度145℃、延伸倍率1.40倍で延伸して、84dtex−72filのドロ−ヤーンを製造した。
該ドロ−ヤーンの物性は、強度3.4cN/dtex、伸度38%、乾熱収縮率6.4%の特性を示すものであった。
得られた鞘側にポリプロピレンテレフタレート重合体を配した複合ドロ−ヤーンをパイル糸、地糸としてポリエステル84dtex−24fil糸を用いて、22ゲージのトリコット機でパイル長2.5mmのカットパイル布帛を編成した。
得られたパイル布帛は、ポリプロピレンテレフタレート繊維の特徴である独特のソフトな感触と風合い、シルキー調な発色性を充分に発揮して、自動車内装パイル布帛の品質上重要な耐光性が改善され、3級が確保がされた。立毛性、摩耗耐久性、耐毛倒れ性にも優れた高品質な商品であった。
[実施例2]
鞘/芯形態としては、図2(2)に示す楕円八葉形態とし、鞘側のポリエチレンテレフタレート重合体は比率を50重量%とし、芯には同比率で楕円形態としたポリプロピレンテレフタレート重合体を配する構造とした。固有粘度は各々実施例1と同様である。
両重合体を同じく実施例1同様に、紡糸−延伸−巻取り工程を経て高配向未延伸糸を得た。さらに該同様の工程を経て86dtex−48filのドロ−ヤーンを製造した。 該ドロ−ヤーンの物性は、強度3.7cN/dtex、伸度34%、乾熱収縮率6.1%の特性を示すものであった。
得られた芯側にポリプロピレンテレフタレート重合体を配した鞘/芯複合ドロ−ヤーンをパイル糸として、実施例1同様の方法でトリコット編成カットパイル布帛を得た。
得られたパイル布帛は、ポリプロピレンテレフタレート繊維の特徴である独特のソフトな感触と風合い並びにシルキー調な発色性を充分に発揮して、耐光性も3級以上確保した。当然、ポリプロピレンテレフタレート繊維の劣性である立毛性、耐摩耗性、白ボケも改善でき、スェード調感覚にも優れた品質のものであった。
[実施例3]
実施例1と同じ断面形状の鞘/芯同型楕円構造とし、繊度を2倍とした236dtex−72filの高配向未延伸糸を製造した。次いで、インドロー2次セット仮撚加工法にて1.42倍延伸、仮撚数2240t/m、仮撚1次/2次セット温度165/160℃の条件で168dtex−72filの低捲縮加工糸とした。
得られた該低捲縮加工糸の物性は、強度3.3cN/dtex、伸度35%、乾熱収縮率5.7%、および捲縮伸長率6.6%の特性を示すものであった。
該鞘/芯複合低捲縮加工糸をモケットのパイル糸展開とするため、分散染料主体のポリエステル繊維の染色法によりソフト巻きパッケージ染色を行った。シルキー調で高級感のある杢調表現を強調するため、各々で染色色相差を与えた糸条を合撚加工してパイル糸とした。該パイル糸をポリエステル/レーヨン混紡糸の地糸、打込み密度170本/10cm、カット長2.7mmのモケット布帛に製織した。
得られたパイル布帛は、パイル繊維がポリプロピレンテレフタレート繊維である上に捲縮を付与した効果でサラリとした独特のソフトな感触と風合い、発色性と杢調表現の優れたものである。耐光性、カバリング性も向上し、立毛性、摩耗耐久性、耐毛倒れ性にも優れた高品質な商品を得ることができた。
[実施例4]
鞘/芯形態としては、図1(1)に示す丸型同心円形態とし、鞘側のポリプロピレンテレフタレート重合体は比率を50重量%とし、芯には同型断面形態、同比率としたポリエチレンテレフタレート重合体を配する構造とした。固有粘度は各々実施例1と同様である。
同心複合体繊維を500千孔の口金から吐出させる紡糸工程を経て3500千デシテックスの未延伸トウを得た。さらに該未延伸トウを約3.2倍で延伸し、単糸繊度2.2dtex、捲縮数12個/2.54cm、カット長51mmのステープルファイバー原綿を製造した。該原綿の単糸繊維の物性は、強度3.3cN/dtex、伸度47%、乾熱収縮率6.7%の特性を示すものであった。
さらに該原綿をポリエステル繊維と同様のカード−連条−精紡工程を経て、撚係数K=3.2、30番手の紡績糸とした。なお、紡績製造工程における通過性も良好でポリエステル繊維の工程通過性となんら遜色のない状況であった。該紡績糸を用いてモケット布帛とするため、該紡績糸をソフト巻き返し、パッケージ染色を行い、杢調表現させるため濃淡色差を有するものとし、次いで2糸条を合撚してパイル糸とした。なお、パッケージ染色を行った結果、チーズ内外層の収縮差も小さく、品質の安定した先染め糸が得られた。
モケット布帛の製造は実施例3と同様にして行なった。
得られたパイル布帛は、ポリプロピレンテレフタレート繊維の特徴である独特のソフトな感触と風合い並びにシルキー調な発色性を丸断面にもかかわらずいかんなく発揮して、耐光性も3−4級を確保した。また、ポリプロピレンテレフタレート繊維の劣性である立毛性、耐摩耗性、白ボケも改善できるソフト感覚の優れた品質のものであった。
[実施例5]
実施例1の各々の重合体50重量%を用いて楕円八葉形態で中央部で均等に接合したサイドバイサイド複合構造(図3)の高配向未延伸糸125dtex−48filを製造した。
次いで、インドロー2次セット仮撚加工法にて1.52倍延伸、仮撚数2000t/m、仮撚1次/2次セット温度165/160℃の条件で84dtex−48filの低捲縮加工糸とせしめた。得られた低捲縮加工糸の物性は、強度3.5cN/dtex、伸度38.7%、乾熱収縮率6.3%、および捲縮伸長率15.2%の特性を示すものであった。
該サイドバイサイド型複合低捲縮加工糸を実施例1同様にトリコット編成でパイル長2.5mmのカットパイル布帛とした。
得られたパイル布帛は、サイドバイサイド複合構造が潜在的に保有するコイル捲縮性が勝り、仮撚捲縮は付与したとはいえ、パイル繊維の縮みが大きく立毛感覚はやや劣るものとなった。
[比較例1]
実施例1のポリプロピレンテレフタレートの単独重合体のみを紡糸温度280℃で溶融し、楕円八葉断面で48孔の紡糸口金から吐出させ、紡糸速度2500m/分で引取り118dtex−48filの高配向未延伸糸を得た。さらに実施例1の同様工程と一部の条件変更を行い、84dtex−48filのドロ−ヤーンを製造した。
該ドロ−ヤーンの物性は、強度2.8cN/dtex、伸度43%、乾熱収縮率11.4%の特性を示すものであった。布帛も実施例1同様にトリコット編成でパイル長2.5mmのカットパイル布帛とした。
得られたパイル布帛は、ホモポリプロピレンテレフタレート繊維の特徴である独特のソフトな感触と風合いを充分に発揮するものであった。
しかしながら、性能ターゲットの高い自動車内装材に求められる耐光性は1級以下とレベルの低いものであった。さらには立毛性、摩耗耐久性、耐毛倒れ性が充分にクリアできるものでなく、本発明の品質に到底勝るものではなかった。
[比較例2]
実施例1のポリエチレンテレフタレート単独重合体のみを3000m/分の高速紡糸法にて、楕円八葉断面の265dtex−72filの高配向未延伸糸を製造した。次いで、インドロー2次セット仮撚加工法にて1.63倍延伸、仮撚数2240t/m、仮撚1次/2次セット温度185/180℃の条件で170dtex−72filの低捲縮加工糸とした。 得られた該低捲縮加工糸の物性は、強度4.1cN/dtex、伸度32%、乾熱収縮率3.7%の特性を示すものであった。
該捲縮加工糸をモケットのパイル糸展開とするため、実施例3と同様な工程、条件は一部変更してモケット布帛を得た。
得られたパイル布帛は、楕円八葉の特徴でソフトな感触とカバリング性にも優れるものの、風合い感覚では実施例3および実施例4に見られるような独特なソフト感覚は持ち合わせていない。
ポリエチレンテレフタレート繊維は、性能、特性は非常に優れたものであるが、内装材分野の要求に対して断面形状を種々高異形にしたり、さらなるファインマルチ化への技術改善を計り、風合いのソフト感覚を飽くなき追求してきている。しかしながら、該繊維元来の気質は変わるものではない。
そこで近々背景の機運からもポリプロピレンテレフタレート繊維の保有する独特の気質が持つソフトな感触と風合いが着目されてきたわけであり、本発明によって、内装材分野が要求する高度な性能、特性、風合いを得ることで商品展開が容易となり、一分野を築く素材となることが期待される。
本発明に用いた原糸構成とパイル糸の特性を表1に示す。
Figure 2005113279
本発明のパイル布帛の評価特性を表2に示した。
Figure 2005113279
本発明に係る鞘;ポリプロピレンテレフタレート/芯;ポリエステル重合体の複合繊維構造の一例を示す断面図である。 本発明に係る鞘;ポリエステル/芯;ポリプロピレンテレフタレート重合体の複合繊維構造の一例を示す断面図である。 本発明に係るポリプロピレンテレフタレートとポリエステル重合体のサイドバイサイド型複合繊維構造の一例を示す断面図である。
符号の説明
A;ポリプロピレンテレフタレート重合体
B;ポリエステル重合体

Claims (6)

  1. 一方の構成成分が99〜50重量%のポリプロピレンテレフタレート重合体からなり、他方の構成成分が1〜50重量%のポリエステル系重合体からなる複合繊維で構成され、該複合繊維の単繊維繊度が5デシテックス以下であることを特徴とするパイル繊維。
  2. 前記複合繊維が異形断面形態を有することを特徴とする請求項1に記載のパイル繊維。
  3. 前記複合繊維が同心芯鞘型構造であることを特徴とする請求項1または2に記載のパイル繊維。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のパイル繊維を用いてなることを特徴とするパイル布帛。
  5. 請求項2に記載の異形断面形態を有する複合繊維をパイル繊維に用い、かつ耐光性性能が3級以上であることを特徴とするパイル布帛。
  6. 車輌用であることを特徴とする請求項4または5に記載のパイル布帛。
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