JP2005113272A - 薄膜製造方法 - Google Patents

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靖 樋口
Kyuzo Nakamura
久三 中村
Takashi Komatsu
孝 小松
Yasushi Mizusawa
水沢  寧
Hisashi Wada
久 和田
Tomoyasu Kondo
智保 近藤
Fumito Takasugi
文人 高杉
Hisaharu Obinata
久治 小日向
Satoshi Ikeda
智 池田
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Abstract


【課題】 同じTiメタルターゲットでTi膜とTiN膜とを連続して安定に成膜できる技術を提供する。
【解決手段】 希ガスと窒素ガスとを含む反応ガスでTiメタルターゲットをスパッタして基板上にTiN膜を成膜する際、希ガスと窒素ガスとを含む前処理ガスで前記Tiメタルターゲットをスパッタしてその表面を予め窒化させておく。TiN膜を安定に成膜でき、また、大きなスパッタ電力を投入することができる。その窒化を行う場合、予め前記反応ガスで前記Tiメタルターゲットをスパッタし、Tiメタルターゲットの表面が金属TiからTiNに切り替わったスパッタ電力(点P2の位置)、又は、窒素ガス割合(点P12の位置)を求めておき、そのスパッタ電力以下の電力を投入し、又は、その窒素ガス割合以上の窒素ガス割合の前処理ガスを導入して、Tiメタルターゲットの前処理を行うとよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体デバイスを製造する際に用いられる配線作製プロセスの分野にかかり、特に、一つのTiメタルターゲットでTi膜とTiN膜との成膜をする技術に関する。
半導体デバイスの素子間の電気的接続に用いられる金属には、製造が容易であり、抵抗値も低いことから一般にはアルミニウム(Al)が使用されており、スパッタリング法で成膜されたAl薄膜をドライエッチング法によってパターンニングして主配線が作られている。
しかしながらこのようなAl薄膜を基板表面に直接成膜した場合には、Siが露出しているコンタクトホールの底面において、AlとSiとが反応し、コンタクトホール内での接続不良を引き起こすことがある。それを防止するために、基板上にTiN/Ti積層膜をバリア膜として成膜することで反応を制御し、その上にAl薄膜を成膜することも行われている。
このようなTi薄膜やTiN薄膜は、Al配線に用いられるばかりでなく、例えばブランケットCVD法によって成膜されるW薄膜の下地膜としても用いられており、WF6やHFガスに対するバリア層として、また、密着性の悪いCVD膜のグルー層として広く使用されている。
ところで、これらTiN/Ti積層膜は、一般にはスパッタリング法によって成長され、通常では、Ti薄膜は200〜500Å程度、TiN薄膜は500〜1000Å程度の膜厚に成膜されるが、TiNターゲットをスパッタリングしてTiN膜を成膜させると、前記TiNターゲットからダストが発生し、膜欠陥等の不良が発生するという問題がある。
そこで従来より、Tiメタルターゲットを窒素ガスを含む反応ガスでスパッタリングして基板上にTiN膜を成長させる反応性スパッタリング法による成膜が行われている。そして、このようなTiメタルターゲットを用いたTiN膜の成膜は、同じチャンバー内に基板を置きながら導入ガスを切り替えるだけでTi膜もTiN膜も成膜できることから、特に、TiN/Ti積層膜を成膜したい場合に便利であり、コストも低くなることから広く行われるようになってきた。
しかしながら、Ti膜を成膜した後、窒素ガスを含む反応ガスを導入して反応性スパッタリングを行う場合には、窒素ガス割合やスパッタ電力の大きさが成膜されるTiN膜の膜質に大きな影響を与えてしまう。特に、基板とターゲット間の距離が大きいスパッタリング装置を用いる場合や、大きな成膜速度を得たい場合等、大電力を投入してTiメタルターゲットの反応性スパッタを行うと、TiN膜の膜質が悪くなるという現象があり、解決が望まれていた。
TiN膜を製造する技術には下記先行技術がある。
特開平05−036633号公報 特開平03−223461号公報
本発明は、上記従来技術の不都合を解決するために創作されたもので、その目的は、Tiメタルターゲットを使用してTiN膜を安定的に成膜できる技術を提供することにある。
また、本発明の目的は、金属ターゲットを用いて金属膜と窒化金属膜を安定に成膜できる技術を提供する。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、希ガスと窒素ガスとを含む反応ガスでTiメタルターゲットをスパッタして基板上にTiN膜を成膜するTiN膜製造方法であって、前記TiN膜を成膜する前に、希ガスと窒素ガスとを含む前処理ガスで前記Tiメタルターゲットをスパッタしてその表面を窒化させる前処理を行うことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のTiN膜製造方法であって、スパッタ電力を減少させながら前記反応ガスで前記Tiメタルターゲットをスパッタしたときに、前記Tiメタルターゲットの表面が金属TiからTiNに切り替わったスパッタ電力の大きさを予め求めておき、前記前処理で投入するスパッタ電力の大きさを、前記金属TiからTiNに切り替わったスパッタ電力の値以下にすることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のTiN膜製造方法であって、スパッタ電力を増加させながら前記反応ガスで前記Tiメタルターゲットをスパッタしたときに、前記Tiメタルターゲットの表面がTiNから金属Tiに切り替わり始めるスパッタ電力の値を予め求めておき、前記TiN膜の成膜に投入するスパッタ電力の大きさを、前記TiNから金属Tiへ切り替わり始めるスパッタ電力の値を超えない範囲で、できるだけ大きくすることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載のTiN膜製造方法であって、前記反応ガス中の窒素ガス割合を増加させながら前記Tiメタルターゲットをスパッタしたときに、前記Tiメタルターゲットの表面が金属TiからTiNへ切り替わった窒素ガス割合を予め求めておき、前記前処理ガス中の窒素ガス割合を、前記金属TiからTiNへ切り替わった窒素ガス割合以上の大きさにすることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のTiN膜製造方法であって、前記反応ガス中の窒素ガス割合を減少させながら前記Tiメタルターゲットをスパッタしたときに、前記Tiメタルターゲットの表面がTiNから金属Tiへ切り替わり始める窒素ガス割合を予め求めておき、前記反応ガスの窒素ガス割合を、前記TiNから金属Tiへ切り替わり始める窒素ガス割合を超えない範囲で、できるだけ小さくすることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項2乃至請求項5のいずれか1項記載のTiN膜製造方法であって、前記Tiメタルターゲットの表面の金属TiからTiNへの切り替わりと、TiNから金属Tiへの切り替わりとをスパッタ電圧の変化で検出することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、スパッタリング方法で基板表面に薄膜を成膜する薄膜製造方法であって、希ガスによって金属ターゲットのスパッタを行う第1の工程と、前記希ガスを含む反応ガスによって前記金属ターゲットの反応性スパッタを行う第2の工程と、前記反応ガス中の前記希ガスの含有率を変化させ、前記金属ターゲットの反応性スパッタを行う第3の工程とを有する薄膜製造方法である。
請求項8記載の発明は、前記第3の工程は、前記希ガスの含有率を増加させる請求項7記載の薄膜製造方法である。
請求項9記載の発明は、前記金属ターゲットはチタンから成り、前記金属薄膜はチタン薄膜である請求項7又は請求項8のいずれか1項記載の薄膜製造方法である。
請求項10記載の発明は、前記反応ガスは窒素ガスを含有し、前記チタン薄膜上に窒化チタン薄膜を形成する請求項9記載の薄膜製造方法である。
請求項11記載の発明は、スパッタリング方法で基板表面に薄膜を成膜する薄膜製造方法であって、希ガスによって金属ターゲットのスパッタを行う第1の工程と、前記希ガスを含む反応ガスによって前記金属ターゲットの反応性スパッタを行う第2の工程と、前記反応ガス中の前記希ガスの含有率を変化させ、前記金属ターゲットの反応性スパッタを行う第3の工程とを有する薄膜製造方法である。
請求項12記載の発明は、前記第3の工程は、前記希ガスの含有率を増加させる請求項11記載の薄膜製造方法である。
請求項13記載の発明は、スパッタリング方法で基板表面に薄膜を成膜する薄膜製造方法であって、表面が化合物で覆われた金属ターゲットを希ガスによってスパッタし、前記金属ターゲット表面を露出させる露出工程と、前記金属ターゲットの露出表面をスパッタし、前記基板表面に前記金属ターゲットを構成する金属の薄膜を形成する金属薄膜形成工程と、前記希ガスを含む反応ガスによって前記金属ターゲットの反応性スパッタを行い、前記基板表面に前記金属ターゲットと前記反応ガスの化合物の薄膜を形成する化合物薄膜形成工程とを有する薄膜製造方法である。
請求項14記載の発明は、前記露出工程では前記基板表面にスパッタリング粒子を到達させない請求項13記載の薄膜製造方法である。
請求項15記載の発明は、前記化合物薄膜形成工程は、前記金属ターゲットの反応性スパッタを行って前記金属ターゲット表面に前記化合物薄膜を形成した後、電力を増大させて前記金属ターゲット表面の前記化合物薄膜を維持しながら反応性スパッタを行う請求項13又は請求項14のいずれか1項記載の薄膜製造方法である。
請求項16記載の発明は、前記金属ターゲットはチタンから成り、前記金属薄膜はチタン薄膜である請求項11乃至請求項15のいずれか1項記載の薄膜製造方法である。
請求項17記載の発明は、前記反応ガスは窒素ガスを含有し、前記チタン薄膜上に窒化チタン薄膜を形成する請求項16記載の薄膜製造方法である。
金属ターゲットを用いて金属膜と窒化金属膜を成膜することができる。その金属膜と窒化金属膜を積層することができる。
一つのTiメタルターゲットでTi膜とTiN膜とを安定に成膜することが可能となる。
膜質のよいTiN膜を安定的に得ることができるので、特性にばらつきが少なく、また、大きなスパッタ電力を投入してTiN膜の成膜を行うことができる。
本発明の発明者らは、Ti膜を成膜した後で同じTiメタルターゲットを用いてTiN膜を成長させる場合に、成膜されるTiN膜の特性が安定しないのは、TiN膜を成膜している際のTiメタルターゲットの表面状態が、TiN膜の成膜開始直後のスパッタ電力の大きさや反応ガス中の窒素ガス割合の大きさに影響されるためであることを見出した。
一般に、TiN膜を成膜する際のTiメタルターゲットの表面状態には、金属Tiが露出している状態と、TiNで覆われている状態との2種類の状態があるが、反応性スパッタリング法によってTiN膜を成長させる場合には、プラズマ中や基板表面上でTiNを発生させるだけでなく、Tiメタルターゲットの表面がTiNで覆われていることが望ましいと言われている。
このようなTiメタルターゲットの2種類の表面状態は、スパッタリング条件を変えることで互いに切り換えることができるが、窒素ガスを含まないスパッタリングガスでTiメタルターゲットをスパッタし、基板上にTi膜を成膜した直後は、前記Tiメタルターゲットの表面に導電性の良好な金属Tiが露出しているため、先ず、この状態からTiメタルターゲット表面がTiNで覆われた状態へ切り替わる場合を説明する。
図1(a)を参照し、この図1(a)は窒素ガス75%、Arガス25%の反応ガスでTiメタルターゲットの反応性スパッタリングを行ったときのスパッタ電力とスパッタ電圧の関係を示すグラフであり、前記金属Tiが露出したTiメタルターゲットに前記反応ガスを用い14kWのスパッタ電力を投入した(点P4)。このときのスパッタ電圧は、Ti膜を成膜したときと同じく400V程度の低電圧であり、この状態からスパッタ電力の大きさを徐々に小さくして行くと、スパッタ電力が大きいうちはスパッタ電圧に変化は見られず、略一定の低電圧を示す(直線L1のP4〜P1:領域〔III〕、〔II〕)。従ってこの状態では、Tiメタルターゲットの表面は導電性の良好な金属Tiが露出したままである。
更にスパッタ電力を小さくしてゆくとスパッタ電圧が急に増加し始め(点P1)、それよりもスパッタ電力を小さくすると、スパッタ電圧は高電圧を示して増加が停止する(点P2)(領域〔I〕)。スパッタ電圧が高電圧であることから、そのときの前記Tiメタルターゲットの表面は金属Tiに比べて抵抗が大きいTiNとなっていることが分かる。それ以上スパッタ電力を小さくしても、略一定の高電圧を示して推移する。
逆に前記領域〔I〕の状態からスパッタ電力を大きくして行くと、スパッタ電圧の値は、前記高電圧を維持し、略一定値をとる(直線L2)。
前記低電圧から前記高電圧に切り替わった点P2、P1よりもスパッタ電力を大きくしてもスパッタ電圧は高電圧を示し、前記Tiメタルターゲットの表面はTiNで覆われたままである(領域〔II〕)。
そして、更にスパッタ電力を大きくすると、スパッタ量が大きくなるのに対して前記Tiメタルターゲットの表面を窒化するのに必要な窒素が不足するようになり、スパッタ電圧は減少し始め(点P3)、スパッタ電圧は低電圧となって減少は停止する(点P4)。それ以降スパッタ電力を増加させた場合は、スパッタ電圧は前記直線L1に従って推移し、略一定の低電圧を示す(領域〔III〕)。
このように、窒素ガスを含む反応ガスでTiメタルターゲットをスパッタリングする場合、前記直線L2上で、前記Tiメタルターゲットの表面が金属TiからTiNへ切り替わった前記点P2と、TiNから金属Tiへ切り替わり始める前記点P3とではスパッタ電力の大きさが一致せず、スパッタ電力とスパッタ電圧との間にヒステリシスが見られる。
そこで、Ti膜成膜直後の金属Tiが露出しているTiメタルターゲットを用いてTiN膜を成膜する場合には、予め、TiN膜を成長させる反応ガスを用いてスパッタ電力を減少させながら前記金属Tiが露出したTiメタルターゲットをスパッタし、その表面が金属TiからTiNに切り替わった前記点P2におけるスパッタ電力の大きさを求めておき、TiN膜を成膜する前に、前記反応ガスを前処理ガスとし、該点P2よりも小さいスパッタ電力でスパッタリングを行えば、前記Tiメタルターゲットの表面をTiNで覆うことができ、その後はTiN膜を安定して成膜することが可能となる。
但し、前記点P2のスパッタ電力ではTiN膜の成膜速度が小さすぎるため、TiN膜を成膜する際の反応ガスを用い、予めTiNで覆われた前記Tiメタルターゲットをスパッタ電圧を増加させながらスパッタし、その表面がTiNから金属Tiに切り替わり始める前記点P3におけるスパッタ電力の値を求めておき、前記TiN膜の成膜に投入するスパッタ電力の大きさを、前記点P3の値を超えない範囲で、できるだけ大きくすれば、TiN膜を安定的に、しかも効率よく成膜することが可能となる。
また、上述のようなヒステリシスは、スパッタ電力とスパッタ電圧との間だけでなく、反応ガス中の窒素ガス割合とスパッタ電圧との間でも見られる現象である。
これを説明すると、図1(b)は、12kWのスパッタ電力でTiメタルターゲットの反応性スパッタリングを行った場合の、反応ガス中の窒素ガス割合とスパッタ電圧との関係を示すグラフである。
この図1(b)を参照し、Ti膜を成膜した直後の金属Tiが露出しているTiメタルターゲットを窒素ガス割合が70%の反応ガスを用いて投入スパッタ電力12kWで反応性スパッタリングを行うと、スパッタ電圧は400V程度の低電圧を示す(点P14)。この状態から反応ガス中の窒素ガス割合を増して行くと、窒素ガス割合が少ないうちはスパッタ電圧は略一定の低電圧を示す(直線L3:領域〔VI〕、〔V〕)。このときは前記Tiメタルターゲットの表面はまだ導電性の良好な金属Tiである。
更に窒素ガス割合を増加させるとスパッタ電圧が急に増加し始め(点P11)、それよりも窒素ガス割合を増加させると、スパッタ電圧は高電圧を示して増加は停止する(点P12)(領域〔IV〕)。この領域〔IV〕では、前記Tiメタルターゲットの表面が金属Tiに比べて抵抗が大きいTiNで覆われている。
逆に、前記領域〔IV〕から窒素ガス割合を小さくして行くと、スパッタ電圧は略一定の高電圧を示し(直線L4)、前記点P12における窒素ガス割合よりも小さくしてもスパッタ電圧は高電圧を維持し、その表面はTiNで覆われたままである(領域〔V〕)。
更に窒素ガス割合を小さくするとスパッタ電圧が減少し始め(点P13)、それよりも窒素ガス割合よりも小さくするとスパッタ電圧は低電圧のを示して減少は停止する(点P14)。このときは前記Tiメタルターゲットの表面は金属Tiに戻っている。
このように、反応ガス中の窒素ガス割合を変化させてスパッタリングすると、Tiメタルターゲットの表面が金属TiからTiNへ切り替わった前記点P12と、TiNから金属Tiへ切り替わり始める前記点P13とでは、窒素ガス割合が一致せず、窒素ガス割合とスパッタ電圧との間にヒステリシスが見られる。
従って、前記反応ガス中に含まれる窒素ガスの割合を増加させながら金属Tiが露出した前記Tiメタルターゲットをスパッタし、その表面が金属TiからTiNへ切り替わった前記点P12での窒素ガスの割合を予め求めておき、その割合以上の窒素ガスを含む前処理ガスによって前記Tiメタルターゲットのスパッタリングを行えば、その表面をTiNで覆うことができるので、以後のTiN膜の成膜を安定に行うことが可能となる。
但し、その窒素ガス割合が大きすぎて結晶性のよいTiN膜を成膜できないので、予め前記反応ガス中の窒素ガス割合を減少させながらTiNで覆われたTiメタルターゲットをスパッタし、その表面がTiNから金属Tiへ切り替わり始める前記点P13における窒素ガスの割合を求めておき、その割合を下回らない範囲で、できるだけ小さい窒素ガス割合の反応ガスを用いればよい。
以上説明したように、TiNで覆う前処理を行う際にはスパッタ電力の大きさを小さくしても、窒素ガス割合を大きくしてもよいが、いずれの場合にも、前記Tiメタルターゲット表面の金属TiからTiNへの切り替わりと、TiNから金属Tiへの切り替わりとを求めるためには、予めスパッタ電力又は窒素ガス割合を変化させてTiメタルターゲットの反応性スパッタリングを行い、スパッタ電圧を検出すればよい。
本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
図3を参照し、2は本発明に用いた全面エロージョン型のマグネトロンスパッタリング装置であり、図示しない真空ポンプによって真空排気される成膜チャンバー3を有している。
前記成膜チャンバー3の天井には、表面が前記成膜チャンバー3内に向き、裏面は大気中に向くようにカソード電極4が気密に設けられており、前記カソード電極4の表面にはTiメタルターゲット5が配置され、裏面には磁石回転機構9が配置されている。
前記磁石回転機構9には、前記Tiメタルターゲット5の表面と垂直に回転軸22が設けられ、該回転軸22には、前記Tiメタルターゲット5の表面と平行に回転板21が取り付けられている。前記回転板21の表面には、複数の磁石23が配置され、前記Tiメタルターゲット5表面に磁界が作られて、プラズマを高密度に閉じ込められるように構成されている。
前記Tiメタルターゲット5と対向する前記成膜チャンバー3の底面には、基板ステージ6が設けられており、TiN/Ti積層膜を成膜するために、先ず、前記成膜チャンバー3と図示しない基板搬送室との間に設けられたアイソレーションバルブ12を開け、基板を前記成膜チャンバー3内に搬入し、前記基板ステージ6上に載置して、符号7で示す基板を前記Tiメタルターゲット5と平行に対向させ、前記アイソレーションバルブ12を閉じ、真空排気しながらスパッタリングガスであるArガスを導入した。
前記成膜チャンバー3は接地電位に置かれており、前記カソード電極4には直流電源14が接続されている。前記成膜チャンバー3と前記カソード電極4とは、絶縁部材11で電気的に絶縁されているので、前記直流電源14を起動して前記カソード電極4を負電位に置き、前記Tiメタルターゲット5表面にプラズマを発生させた。
このとき、前記基板7と前記Tiメタルターゲット5との間に設けられた図示しないシャッターを閉じておき、前記Tiメタルターゲット5表面のTiN等の不純物を除去するためのダミースパッタを行った後、前記シャッターを開け、前記基板7表面へのTi膜の成膜を開始した。
成膜条件は、
スパッタ電力 …… 12kW
スパッタ圧力 …… 0.1Pa
とし、図4(a)に示すように、前記基板7の表面に膜厚300ÅのTi膜54を成膜した。
前記Ti膜54の成膜後、窒素ガス75%、Arガス25%から成る反応ガスを導入した。
このマグネトロンスパッタリング装置2でのスパッタ電力とスパッタ電圧との関係は前記図1(a)に示した通りの特性であり(反応ガス中の窒素ガス割合が75%の場合)、投入するスパッタ電力を6kWよりも小さくしないと、前記Tiメタルターゲット5をTiNで覆うことができない。そこで、前記Tiメタルターゲット5表面をTiNで確実に覆うために、ここでの前処理としてスパッタ電力を5kWにして5秒間反応性スパッタリングを行い、前記Tiメタルターゲット5表面をTiNで覆った。従って、前処理条件は、
スパッタ電力 …… 5kW
窒素ガス割合 …… 75%(N2/(Ar+N2))
スパッタ圧力 …… 0.1Pa
前処理時間 …… 5秒
である。
ところで、例えばターゲット・基板間の距離が大きいスパッタリング装置を使用する場合等、実用的なTiN膜の成膜速度を得るためには、前記前処理でのスパッタ電力では小さすぎるため、できるだけ大きなスパッタ電力を投入したい。
このマグネトロンスパッタリング装置2では、図1(a)のグラフに示すとおり、前記Tiメタルターゲット5が一旦TiNで覆われた後は、スパッタ電力が12kW以下の範囲であればその表面に金属チタンは露出しない。そこで、大きな成膜速度と良質なTiN膜を得るために、12kWのスパッタ電力で反応性スパッタリングを行ってTiNを堆積させ、図4(b)に示すように、前記Ti膜54上にTiN膜55を成膜した。 従って、このときのTiN膜の成膜条件は、
スパッタ電力 …… 12kW
窒素ガス割合 …… 75%(N2/(Ar+N2))
スパッタ圧力 …… 0.1Pa
である。
なお、前記Ti膜54と前記TiN膜55の成膜の際、前記回転軸22をその中心軸線回りに回転させて前記磁石23のつくる磁界を前記Tiメタルターゲット5の表面上で回転移動させ、前記Tiメタルターゲット5表面の全面がスパッタされるようにしておいた。
所定膜厚のTiN膜55を成膜した後、前記アイソレーションバルブ12を開け、図示しない基板搬出入室より前記基板7を取り出すと共に、別の基板を前記成膜チャンバー3内に搬入し、シャッターを閉じてArガスでダミースパッタを行い、TiN膜を成膜した際に生成した前記Tiメタルターゲット5表面のTiNを除去して金属Tiを露出させた後、上述したのと同じTi膜成膜条件、前処理条件、TiN膜成膜条件にてTiN/Ti積層膜を成膜した。このように、TiN/Ti積層膜の成膜を、合計25枚の基板に対して行い、各基板のシート抵抗(Ω/□)を測定した。図3の横軸に前記25枚の基板を成膜したサンプル番号順に並べ、各基板のシート抵抗を●でプロットして示す。シート抵抗はほぼ一定であり、TiN膜が安定に成膜されていることが分かる。なお、前記前処理中に成膜されたTiN膜の膜厚はTiN膜の膜厚の1/20程度であり、シート抵抗に影響を与えていなかった。
比較例として、前記マグネトロンスパッタリング装置2を用い、前記前処理を行わない他は同じ条件で、25枚の基板上にTi膜とTiN膜とを順次成膜し、シート抵抗を測定した。その結果を、同様に、前記図3に○でプロットして示す。前記前処理を行った基板と比較するとばらつきが大きい。
なお、このスパッタリング装置2では、前記成膜チャンバー3内には防着板13が設けられており、前記成膜チャンバー3の内壁に前記Tiメタルターゲット5のターゲット材が付着しないようにされているので、前記TiN膜55にはパーティクルに起因する膜欠陥は見られなかった。
次に、本発明の他の実施例を説明する。
前記マグネトロンスパッタリング装置2を用い、前述の実施例と同様にスパッタ電力を12kW、スパッタ圧力を0.1Paに設定し、Arガス100%で構成されるスパッタガスを導入し、図4(a)に示すように、基板7表面に膜厚300ÅのTi膜54を成膜した。
このマグネトロンスパッタリング装置2では、スパッタ電力が12kWと高出力であると、図1(b)のグラフに示す通り、反応ガス中の窒素ガス割合を90%以上にしないと金属Tiが露出した前記Tiメタルターゲット5をTiNで覆うことができない。そこで、スパッタ電力は前記Ti膜成膜時の12kWにしたままで、導入ガスを、前記100%Arガスから窒素ガス90%とArガス10%の混合ガスで構成される前処理ガスに切り替え、5秒間の反応性スパッタリングを行った。従って、このときの前処理条件は、
スパッタ電力 …… 12kW
窒素導入量 …… 90%(N2/(Ar+N2))
スパッタ圧力 …… 0.1Pa
前処理時間 …… 5秒
である。
この窒素ガス割合90%の前処理ガスは窒素が多すぎて、得られるTiN膜の結晶性が悪い。そこで、その前処理が終了した後、導入ガスを、窒素ガス75%、Arガス25%で構成される反応ガスに切り替え、12kWのスパッタ電力を維持したまま前処理の終了した前記Tiメタルターゲットの反応性スパッタリングを行ってTiN膜を成膜した。
このTi膜成膜条件、前処理条件、TiN膜成膜条件で、合計25枚の基板上にTi膜とTiN膜とをこの順で成膜してシート抵抗を測定したところ、前記図2の●のプロットを結んだグラフと同程度の少ないばらつきのシート抵抗値が得られた。但し、スパッタリングガスの切り替えよりも投入電力の変更が容易なことやプロセス追随性の面からは、前述の投入電力の大きさを切り替えて前処理を行う方が優れていると考えられる。
なお、これら実施例ではTi膜上にTiN膜を成膜する場合を説明したが、一つの基板にTiN膜とTi膜をこの順で成膜する場合等、要するに、本発明は、金属Tiが露出したTiメタルターゲットを使用してTiN膜を成膜する場合に広く用いることが可能である。
(a):スパッタ電力とスパッタ電圧との間の関係を示すグラフ(窒素割合75%) (b):窒素ガス導入量とスパッタ電圧との間の関係を示すグラフ(投入電力12kW) 本発明の一実施例により製造したTiN膜のシート抵抗値と、従来技術により成膜したTiN膜のシート抵抗値とのばらつきの相違を比較した図 本発明に用いることができるマグネトロンスパッタリング装置の一例 本発明の工程を説明するための図 (a):基板上にTi膜を成膜した段階の基板断面図 (b):そのTi膜上にTiN膜を成膜した段階の基板断面図
符号の説明
5…Tiメタルターゲット 7…基板 54……Ti膜 55…TiN膜

Claims (17)

  1. 希ガスと窒素ガスとを含む反応ガスでTiメタルターゲットをスパッタして基板上にTiN膜を成膜するTiN膜製造方法であって、
    前記TiN膜を成膜する前に、希ガスと窒素ガスとを含む前処理ガスで前記Tiメタルターゲットをスパッタしてその表面を窒化させる前処理を行うことを特徴とするTiN膜製造方法。
  2. スパッタ電力を減少させながら前記反応ガスで前記Tiメタルターゲットをスパッタしたときに、前記Tiメタルターゲットの表面が金属TiからTiNに切り替わったスパッタ電力の大きさを予め求めておき、
    前記前処理で投入するスパッタ電力の大きさを、前記金属TiからTiNに切り替わったスパッタ電力の値以下にすることを特徴とする請求項1記載のTiN膜製造方法。
  3. スパッタ電力を増加させながら前記反応ガスで前記Tiメタルターゲットをスパッタしたときに、前記Tiメタルターゲットの表面がTiNから金属Tiに切り替わり始めるスパッタ電力の値を予め求めておき、
    前記TiN膜の成膜に投入するスパッタ電力の大きさを、前記TiNから金属Tiへ切り替わり始めるスパッタ電力の値を超えない範囲で、できるだけ大きくすることを特徴とする請求項2記載のTiN膜製造方法。
  4. 前記反応ガス中の窒素ガス割合を増加させながら前記Tiメタルターゲットをスパッタしたときに、前記Tiメタルターゲットの表面が金属TiからTiNへ切り替わった窒素ガス割合を予め求めておき、
    前記前処理ガス中の窒素ガス割合を、前記金属TiからTiNへ切り替わった窒素ガス割合以上の大きさにすることを特徴とする請求項1記載のTiN膜製造方法。
  5. 前記反応ガス中の窒素ガス割合を減少させながら前記Tiメタルターゲットをスパッタしたときに、前記Tiメタルターゲットの表面がTiNから金属Tiへ切り替わり始める窒素ガス割合を予め求めておき、
    前記反応ガスの窒素ガス割合を、前記TiNから金属Tiへ切り替わり始める窒素ガス割合を超えない範囲で、できるだけ小さくすることを特徴とする請求項4記載のTiN膜製造方法。
  6. 前記Tiメタルターゲットの表面の金属TiからTiNへの切り替わりと、TiNから金属Tiへの切り替わりとをスパッタ電圧の変化で検出することを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項記載のTiN膜製造方法。
  7. スパッタリング方法で基板表面に薄膜を成膜する薄膜製造方法であって、
    希ガスによって金属ターゲットのスパッタを行う第1の工程と、
    前記希ガスを含む反応ガスによって前記金属ターゲットの反応性スパッタを行う第2の工程と、
    前記反応ガス中の前記希ガスの含有率を変化させ、前記金属ターゲットの反応性スパッタを行う第3の工程とを有する薄膜製造方法。
  8. 前記第3の工程は、前記希ガスの含有率を増加させる請求項7記載の薄膜製造方法。
  9. 前記金属ターゲットはチタンから成り、
    前記金属薄膜はチタン薄膜である請求項7又は請求項8のいずれか1項記載の薄膜製造方法。
  10. 前記反応ガスは窒素ガスを含有し、前記チタン薄膜上に窒化チタン薄膜を形成する請求項9記載の薄膜製造方法。
  11. スパッタリング方法で基板表面に薄膜を成膜する薄膜製造方法であって、
    希ガスによって金属ターゲットのスパッタを行う第1の工程と、
    前記希ガスを含む反応ガスによって前記金属ターゲットの反応性スパッタを行う第2の工程と、
    前記反応ガス中の前記希ガスの含有率を変化させ、前記金属ターゲットの反応性スパッタを行う第3の工程とを有する薄膜製造方法。
  12. 前記第3の工程は、前記希ガスの含有率を増加させる請求項11記載の薄膜製造方法。
  13. スパッタリング方法で基板表面に薄膜を成膜する薄膜製造方法であって、
    表面が化合物で覆われた金属ターゲットを希ガスによってスパッタし、前記金属ターゲット表面を露出させる露出工程と、
    前記金属ターゲットの露出表面をスパッタし、前記基板表面に前記金属ターゲットを構成する金属の薄膜を形成する金属薄膜形成工程と、
    前記希ガスを含む反応ガスによって前記金属ターゲットの反応性スパッタを行い、前記基板表面に前記金属ターゲットと前記反応ガスの化合物の薄膜を形成する化合物薄膜形成工程とを有する薄膜製造方法。
  14. 前記露出工程では前記基板表面にスパッタリング粒子を到達させない請求項13記載の薄膜製造方法。
  15. 前記化合物薄膜形成工程は、前記金属ターゲットの反応性スパッタを行って前記金属ターゲット表面に前記化合物薄膜を形成した後、電力を増大させて前記金属ターゲット表面の前記化合物薄膜を維持しながら反応性スパッタを行う請求項13又は請求項14のいずれか1項記載の薄膜製造方法。
  16. 前記金属ターゲットはチタンから成り、
    前記金属薄膜はチタン薄膜である請求項11乃至請求項15のいずれか1項記載の薄膜製造方法。
  17. 前記反応ガスは窒素ガスを含有し、前記チタン薄膜上に窒化チタン薄膜を形成する請求項16記載の薄膜製造方法。
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