JP2005113015A - スチールコードコーティング用ゴム組成物およびその製造方法、ならびにこれを用いたスチールコード/ゴム複合体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 層状粘土鉱物がゴム成分中に微分散して形成されたナノコンポジットを含有するスチールコードコーティング用ゴム組成物、および該スチールコードコーティング用ゴム組成物とスチールコードからなるスチールコード/ゴム複合体である。層状粘土鉱物の含有量はゴム成分100質量部に対して3〜30質量部であることが好ましい。ゴム成分は、好ましくは天然ゴムを主成分として含有する。
【選択図】 なし
Description
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ラテックス100質量部にモンモリロナイト10質量部を添加して攪拌し、層状粘土鉱物の層間にラテックスをインターカレーションさせた。これにギ酸を加えてゲル化させ、天然ゴムとモンモリロナイトとのナノコンポジットを調製した。
表1に示す組成の配合成分をバンバリーミキサを用いて混練し、スチールコードコーティング用の未加硫ゴム組成物を得た。
(注2)モンモリロナイトは、クニミネ工業社製である。
(注3)カーボンブラックは、三菱化学社製の「ダイアブラックLH」である。
(注4)酸化亜鉛は、三井金属鉱業社製の「酸化亜鉛2種」である。
(注5)ステアリン酸コバルトは、大日本インキ化学工業社製の「COST−F」である。
(注6)老化防止剤は、大内新興化学工業社製の「ノクラック6C」である。
(注7)90%不溶性硫黄は、三新化学工業社製の「サンフェルEX」である。
(注8)加硫促進剤は、大内新興化学工業社製の「ノクセラーDZ」である。
直径0.27mmのスチールワイヤに、銅63質量%、亜鉛37質量%からなる黄銅めっきを施し、ミネラルオイルを吹き付けた後、3本のスチールワイヤをコード径0.60mmになるように撚り合せ、スチールコードを作製した。該スチールコードを12.5mm間隔で平行に並べ、両側から未加硫ゴム組成物のシートで挟みこむ方法で、スチールコードコーティング用の未加硫ゴム組成物をコーティングし、150℃で30分間加硫成形し、12.5mm厚のスチールコード/ゴム複合体を得た。
上記と同様の方法で作製したスチールコード/ゴム複合体を、空気中、80℃で10日間放置した後、ASTM−D2229に準じて、スチールコードを引き抜いた際の引き抜き力を測定し、比較例1の値を100とした相対値で表した。数値が大きいほど耐劣化接着性が良好である。結果を表1に示す。
スチールコードコーティング用の未加硫ゴム組成物を、150℃で30分間加硫成形し、幅25mm×長さ150mm×厚さ6mmの測定用サンプルを作製した。該測定用サンプルにつき、デマッチャ試験法により、室温25℃の条件で、サンプルが破断するまでの回数を測定し、比較例1を100とした相対値で表した。数値が大きいほど耐疲労性が良好である。結果を表1に示す。
スチールコードコーティング用の未加硫ゴム組成物を、150℃で30分間加硫成形し、直径30mm×高さ25mmの測定用サンプルを作製した。該測定用サンプルにつき、上島製作所製「フレクソメーターFT1260」試験機を用いてゴムの発熱性を測定し、比較例1を100とした相対値で表した。数値が小さいほど発熱が小さく、良好な性能である。結果を表1に示す。
Claims (7)
- 層状粘土鉱物がゴム成分中に微分散して形成されたナノコンポジットを含有するスチールコードコーティング用ゴム組成物。
- 層状粘土鉱物がモンモリロナイトである請求項1に記載のスチールコードコーティング用ゴム組成物。
- 層状粘土鉱物の含有量がゴム成分100質量部に対して3〜30質量部である請求項1に記載のスチールコードコーティング用ゴム組成物。
- 有機酸のコバルト塩を含有する請求項1に記載のスチールコードコーティング用ゴム組成物。
- 前記ゴム成分が天然ゴムを主成分として含有する請求項1に記載のスチールコードコーティング用ゴム組成物。
- 層状粘土鉱物とラテックスとの混合工程と、前記ラテックスを生ゴムとする処理工程と、前記生ゴムの加硫工程とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のスチールコードコーティング用ゴム組成物の製造方法。
- 請求項1に記載のスチールコードコーティング用ゴム組成物と、スチールコードからなるスチールコード/ゴム複合体。
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