JP2005112583A - エレベータ用巻上機 - Google Patents

Abstract

【課題】 高いトルクを得ると共に、部品点数とコストを削減するエレベータ用巻上機を得る。
【解決手段】 回転軸１を軸とし、回転軸の軸方向に延びる２個の同軸円筒状の回転子鉄心２，３と、回転軸に固定され、回転子鉄心の一端側をそれぞれ固定保持する円盤状の回転子フレーム４と、円筒状回転子鉄心の外周面にそれぞれ設けられた永久磁石５，６とで構成された回転子７、回転子鉄心の軸方向の開放された他端に、隙間を隔て、回転子鉄心の端面を覆う固定子フレーム８と、この固定子フレームに設けられ、円筒状回転子鉄心の永久磁石側に対向し、回転軸を軸とし、回転軸の軸方向に延びる２個の同軸円筒状の固定子鉄心９，１０と、円筒状の固定子鉄心に設けられ、永久磁石と対向する固定子コイル１１，１２とで構成された固定子１４、回転軸と直結された牽引綱車を備えた。
【選択図】図１

Description

この発明は、エレベータ用巻上機に関し、特にギアレス巻上機を薄型化できるエレベータ用巻上機に係わる。

従来のエレベータ用巻上機では、例えば、特許文献１に示されるように、２台の電気モータと牽引綱車を有し、牽引綱車が両側のモータ間に配置されている。

特表２００１−５０８７４４号公報（図６）

従来の特許文献１のエレベータ用巻上機では、ロータ２個とステータ２個で構成される２台の電気モータを、牽引綱車を挟んで１個づつ両側に用いているものであるので、部品点数及び機器コストの増加を招き、さらに、２つのロータとステータをそれぞれ独立して１個づつ用いているため、巻上機が大型化するという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、高いトルクを得ると共に、部品点数及び機器コストの削減を図ることを目的とする。

この発明に係わるエレベータ用巻上機は、回転軸、この回転軸を軸とし、上記回転軸の軸方向に延びる２個の同軸円筒状の回転子鉄心と、上記回転軸に固定され、上記回転子鉄心の一端側をそれぞれ固定保持する円盤状の回転子フレームと、上記円筒状回転子鉄心の外周面にそれぞれ設けられた永久磁石とで構成された回転子、上記回転子鉄心の軸方向の開放された他端に、隙間を隔て、上記回転子鉄心の端面を覆う固定子フレームと、この固定子フレームに設けられ、上記円筒状回転子鉄心の上記永久磁石側に対向し、上記回転軸を軸とし、上記回転軸の軸方向に延びる２個の同軸円筒状の固定子鉄心と、上記円筒状の固定子鉄心に設けられ、上記永久磁石と対向する固定子コイルとで構成された固定子、上記回転軸と直結された牽引綱車を備えたものである。
ものである。

この発明のエレベータ用巻上機によれば、高いトルクを得ると共に、部品点数とコストを削減することができる。

実施の形態１．
図１はこの発明の実施の形態１であるエレベータ用巻上機を示す構成断面図である。回転軸１を軸とし、回転軸１の軸方向に延びる２個の同軸円筒状の回転子鉄心２，３は、その一端が円盤状の回転子フレーム４を介して回転軸１と一体になっている。永久磁石５，６が円筒状回転子鉄心２，３の外面に貼り付けられている。回転子７は回転子鉄心２，３、回転子フレーム４、永久磁石５，６で構成されている。回転軸１と牽引綱車（図示せず）は直結されている。

回転子鉄心２，３の軸方向の他端は開放され、固定子フレーム８が微小な隙間を隔てて、回転子鉄心２，３の端面まで覆っている。固定子フレーム８には、円筒状回転子鉄心２，３に対向し、回転軸１を軸とし、回転軸１の軸方向に延びる２個の同軸概略円筒状の固定子鉄心９，１０が設けられている。円筒状の固定子鉄心９，１０には、永久磁石５，６と対向して固定子コイル１１，１２が巻かれている。固定子フレーム１３は外側の固定子鉄心９の開放端を覆い、回転子フレーム４と隙間を隔てて設けられている。回転軸１は固定子フレーム８，１３に設けた軸受１４，１５で回転可能に支承されている。固定子１４は
固定子フレーム８，１３、固定子鉄心９，１０、固定子コイル１１，１２で構成されている。

回転子７側の永久磁石５と固定子１４側の固定子コイル１１、及び、回転子７側の永久磁石６と固定子１４側の固定子コイル１２とは対になり、永久磁石５，６の回転位置に応じて、固定子コイル１１，１２に三相交流を通電することにより、永久磁石同期電動機として、永久磁石５，６と固定子鉄心９，１０間にトルクが発生し、回転子７が回転する。それに伴ない、回転軸１に直結された牽引綱車が電動機の回転に応じて回転し、牽引綱車に巻き掛けられたロープが巻き上げられる。

この発明のツイン電動機は、回転子１個と大小２個の固定子を用いている。ツイン電動機を回転子１個で構成することにより、従来の回転子２個を用いる場合と同等の高いトルクが得られ、しかも部品点数とコストを削減することができる。
また、大小の２つの固定子をまとめて用いることにより、電動機を薄形化することができ、機械室レスエレベータ用機器として昇降路に配置することができるので、薄形化と省スペース化に適している。

この発明のエレベータ用巻上機は部品点数とコスト低減を図りたい巻上機に適用して好適である。

この発明の実施の形態１であるエレベータ用巻上機を示す構成断面図である。

符号の説明

１ 回転軸 ２，３ 回転子鉄心
４ 回転子フレーム ５，６ 永久磁石
７ 回転子 ８ 固定子フレーム
９，１０ 固定子鉄心 １１，１２ 固定子コイル
１３ 固定子フレーム １４ 固定子。

Claims (2)

1. 回転軸、
   この回転軸を軸とし、上記回転軸の軸方向に延びる２個の同軸円筒状の回転子鉄心と、上記回転軸に固定され、上記回転子鉄心の一端側をそれぞれ固定保持する円盤状の回転子フレームと、上記円筒状回転子鉄心の外周面にそれぞれ設けられた永久磁石とで構成された回転子、
   上記回転子鉄心の軸方向の開放された他端に、隙間を隔て、上記回転子鉄心の端面を覆う固定子フレームと、この固定子フレームに設けられ、上記円筒状回転子鉄心の上記永久磁石側に対向し、上記回転軸を軸とし、上記回転軸の軸方向に延びる２個の同軸円筒状の固定子鉄心と、上記円筒状の固定子鉄心に設けられ、上記永久磁石と対向する固定子コイルとで構成された固定子、
   上記回転軸と直結された牽引綱車を備えたエレベータ用巻上機。
2. 機械室レスエレベータに適用した請求項１記載のエレベータ用巻上機。

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