JP2014533086A - 厚さが異なる永久磁石を有する回転子及びそれを含むモータ - Google Patents

厚さが異なる永久磁石を有する回転子及びそれを含むモータ Download PDF

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Abstract

本発明は、厚さが異なる永久磁石を有する回転子及びそれを含むモータに関し、両端部の厚さが異なる永久磁石を回転子鉄心に挿入設置し、空隙磁束密度の不均衡を解消するためのものである。本発明によれば、モータは、回転子と、中心部分で回転子が挿入設置される回転子挿入孔が形成されていて、回転子挿入孔の内周面にコイルが巻き取られた固定子とを含む。この際、回転子は、回転子鉄心と複数の永久磁石を含む。回転子鉄心は、中心部分に回転軸が挿入設置される回転軸挿入孔が形成されていて、回転軸挿入孔の周りに複数の永久磁石挿入孔が形成されている。複数の永久磁石は、複数の永久磁石挿入孔にそれぞれ挿入され、N極とS極を形成する。この際、複数の永久磁石は、磁極の中心からの距離によって異なる厚さを有し、且つそれぞれ磁極の中心側に厚く形成された部分が配置され、磁極の縁部側に薄く形成された部分が配置される。【選択図】 図1

Description

本発明は、モータに関し、より詳細には、両端部の厚さが異なる永久磁石を回転子鉄心に挿入設置し、空隙磁束密度をサイン波(sine curve)形状で具現することができる、厚さが異なる永久磁石を有する回転子及びそれを含むモータに関する。
通常、モータ(または電動機)は、電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換させて回転力を発生させる装置であって、家庭用及び産業用に広く使用されている。このようなモータは、大きく、交流モータ(AC motor)と直流モータ(DC motor)とに区分することができる。
直流モータは、直流電源で運転され、入力電圧に変化を与えて所望の出力を得るモータであって、速度の調節が比較的容易で、電車、エレベータなどの駆動に使用されている。直流モータは、ブラシ直流モータ(brush DC motor)とブラシリース直流モータ(brushless DC motor)とに区分することができる。ブラシリース直流モータは、ブラシ直流モータに比べてブラシと整流子という機械的接触部がないという特徴を有しており、これにより、機器の高性能化、軽薄短小化、長寿命化などを達成することができる。また、ブラシリース直流モータは、固定子にコイルが巻き取られており、回転子に永久磁石が埋め込まれた構造を有する。このようなブラシリース直流モータは、半導体技術及び部品や材料の発展によって多様な機器に多く使用されている。
交流モータは、交流電源で運転され、生活周辺で最も広く使用されるモータの一種である。交流モータは、基本的に外部の固定子(stator)と、内部の回転子(rotor)で構成され、交流電流が固定子巻線に供給されれば、電磁気誘導によって電場が変換し、回転子で回転する電場によって誘導電流が生じ、トークによって回転子にある回転軸で回転力が発生するモータである。
このような交流モータは、大きく単相式と三相式とに区分し、さらに回転子の類型によって誘導モータ、同期モータおよび整流子モータに区分することができる。
LSPM(Line Start Permanent Magnet)モータ(または「単相誘導同期モータ」ともいう)のような同期型モータ(synchronous motor)は、単相誘導モータと同期モータの長所のみを適用した交流モータの一種である。このような同期型モータは、回転子の導体バーに誘起される電圧によって生成される2次電流と、固定子の巻線によって発生する磁束の相互作用によって発生するトークによって回転子が回転を開始し、起動して正格運転時には、回転子に設置された永久磁石の磁束と固定子で発生する磁束が相互同期化され、固定子の回転磁界の速度として運転するモータである。すなわち固定子のコイルに電流が印加されれば、固定子の構造によって発生する回転磁束と回転子の導体バーで発生する誘導電流との相互作用によって回転子が回転する。そして、回転子が同期速度に至るようになれば、永久磁石によるトークと回転子の構造に起因したリラクタンストーク(reluctance torque)が発生し、回転子が回転する。
このようなLSPMモータの回転子は、円筒状の回転子鉄心と、回転子鉄心の周縁に複数の導体バーが挿入されていて、導体バーの内側に複数の永久磁石が挿入されて設置された構造を有する。
このような構造のLSPMモータは、高性能の永久磁石が適用されることによって高出力化が可能になったが、コギングトーク(cogging torque)による振動と騒音が大きくなる問題点を有している。コギングトークは、回転子と固定子との間の空隙磁束密度と密接な関係を有していて、従来のLSPMモータは、空隙磁束密度が球形波形状を成すので、振動と騒音がひどく発生する。
すなわち回転子鉄心に設置される複数の永久磁石でN極とS極を構成する場合、回転子の回転軸に対して同一のサイズの永久磁石が互いに対称する位置に挿入されて設置される。これにより、複数の永久磁石と固定子の巻線による起磁力と結合すれば、N極及びS極でそれぞれ引力及び斥力が発生し、連続的に回転力を発生する。
ところが、回転子の回転方向に付加的に引力が発生するので、N極では付加的に発生した引力が加わって空隙磁束密度が増加し、反対に、S極では、付加的に発生した引力によって磁束の強さが相殺され、空隙磁束密度が減少するので、回転子の空隙磁束密度が不均衡になり、出力低減、トークリップル増加などの問題が発生する。
したがって、本発明の目的は、コギングトークを低減し、振動と騒音特性に優れた、厚さが異なる永久磁石を有する回転子及びそれを含むモータを提供することにある。
本発明の他の目的は、空隙磁束密度をサイン波(sine curve)形状で具現し、コギングトークを低減し、トークリップルを最小化させて、振動及び騒音特性を改善することができる、厚さが異なる永久磁石を有する回転子及びそれを含むモータを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、固定子の回転子挿入孔に挿入され、回転可能に設置されるモータの回転子であって、回転子鉄心及び複数の永久磁石を含む回転子を提供する。前記回転子鉄心は、中心部分に回転軸が挿入設置される回転軸挿入孔が形成されていて、前記回転軸挿入孔の周りに複数の永久磁石挿入孔が形成されている。前記複数の永久磁石は、前記複数の永久磁石挿入孔にそれぞれ挿入され、N極とS極を形成する。この際、前記複数の永久磁石は、それぞれ磁極の中心からの距離によって異なる厚さを有し、且つ磁極の中心側に厚く形成された部分が配置され、磁極の縁部側に薄く形成された部分が配置される。
本発明によるモータの回転子において、前記複数の永久磁石は、前記回転軸挿入孔を中心として互いに対称するように設置され、前記回転軸に垂直する方向の断面が台形形態を有し、前記回転軸挿入孔に対向する辺が、前記回転軸挿入孔に対向する辺と隣り合う辺より長いことができる。
本発明によるモータの回転子において、前記複数の永久磁石は、それぞれ、前記回転軸挿入孔に対向する第1辺と、前記第1辺に対向する第2辺と、前記第1辺と第2辺の一端を互いに連結し、前記第1及び第2辺より短くて、磁極の中心部分に配置される第3辺と、前記第1辺と第2辺の他端を互いに連結し、前記第3辺より短くて、磁極の縁部に配置される第4辺とを含む。
本発明によるモータの回転子において、前記複数の永久磁石は、前記N極を形成し、互いに隣り合う一対のの第1永久磁石と、前記S極を形成し、互いに隣り合う一対のの第2永久磁石とを含むことができる。この際、前記一対の第1永久磁石は、互いに対向する側に厚く形成された部分が配置され、反対側は、薄く形成された部分が配置される。前記一対の第2永久磁石は、互いに対向する側に厚く形成された部分が配置され、反対側は、薄く形成された部分が配置される。
本発明によるモータの回転子において、前記一対の第1永久磁石が形成する角及び一対の第2永久磁石が形成する角は、鈍角であり、隣り合う1つの第1永久磁石と1つの前記第2永久磁石が形成する角は、鋭角であることができる。
本発明によるモータの回転子において、前記回転子鉄心は、前記複数の永久磁石挿入孔外側の周りに複数の導体バー挿入孔が形成されている。この際、本発明によるモータの回転子は、前記複数の導体バー挿入孔にそれぞれ挿入されて設置される複数の導体バーをさらに含むことができる。
本発明によるモータの回転子において、前記複数の導体バー間の間隔は、一定であることができる。
本発明によるモータの回転子において、前記複数の永久磁石は、前記複数の永久磁石が形成する磁極の中心部分における前記導体バー間の間隔は、前記磁極の縁部における前記導体バー間の間隔より広く形成されることができる。
本発明によるモータの回転子において、前記複数の導体バー間の間隔は、磁極の中心から縁部側に行くほど狭くなることができる。
本発明によるモータの回転子において、前記複数の永久磁石が形成する磁極の中心部分における前記導体バー挿入孔間の間隔は、前記磁極の縁部における前記導体バー挿入孔間の間隔より広く形成されることができる。
本発明によるモータの回転子において、前記複数の永久磁石は、前記複数の永久磁石が形成する磁極の中心部分における前記導体バーの長さは、前記磁極の縁部における前記導体バーの長さより短く形成されることができる。
また、本発明は、前述した回転子と、中心部分で前記回転子が挿入設置される回転子挿入孔が形成されていて、前記回転子挿入孔の内周面にコイルが巻き取られた固定子とを含む、厚さが異なる永久磁石を有するモータを提供する。
本発明によれば、回転子鉄心に永久磁石を挿入設置するとき、磁極の中心側は、厚く形成された部分が配置され、磁極の縁部側は、薄く形成された部分が配置され得るように挿入設置することによって、空隙磁束密度をサイン波形状で具現し、コギングトークを低減し、トークリップルを最小化させて、振動及び騒音特性を改善することができる。
すなわち回転子鉄心に複数の永久磁石を配置するとき、磁極の中心側は、厚くて、磁極の縁部側は、薄く形成された部分を配置することによって、磁極の縁部に比べて磁極の中心部分で高い磁束を発生させることができるので、空隙磁束密度をサイン波形状で作ることによって、モータのコギングトーク及びトークリップルを減少させることができ、これにより、モータの駆動時に振動及び騒音が発生することを最小化することができる。
また、複数の永久磁石が形成する磁極の中心部分における導体バー間の間隔を磁極の縁部における導体バー間の間隔より広く形成することによって、空隙磁束密度を磁極の中心部分に集束させて、空隙磁束密度をサイン波形状で具現することができる。このように空隙磁束密度をサイン波形状で具現することによって、同期型モータの駆動時に発生するコギングトークを低減することができ、これにより、同期型モータの駆動時に振動及び騒音が発生することを低減することができる。
また、複数の永久磁石が形成する磁極の中心部分における導体バのー長さを磁極の縁部における導体バーの長さより短く形成することによって、空隙磁束密度を磁極の中心部分に集束させて、空隙磁束密度をサイン波形状で具現することができる。このように空隙磁束密度をサイン波形状で具現することによって、同期型モータの駆動時に発生するコギングトークを低減することができ、これにより、同期型モータの駆動時に振動及び騒音が発生することを低減することができる。
また、複数の永久磁石が形成する磁極の中心部分における導体バー間の間隔を磁極の縁部における導体バー間の間隔より広く形成することによって、空隙磁束密度を磁極の中心部分に集束させて、空隙磁束密度をサイン波形状にさらに近く具現することができる。
図1は、本発明の第1実施例によるモータの回転子を示す平面図である。 図2は、本発明の第2実施例によるモータの回転子を示す平面図である。 図3は、図2の回転子を有するモータを示す平面図である。 図4は、図3の回転子構造によって発生する空隙磁束密度と、それによる波形図を概略的に示す図である。 図5は、本発明の第3実施例による厚さが異なる永久磁石と間隔が異なる導体バーを有する同期型モータの回転子を示す平面図である。 図6は、図5の回転子を有する同期型モータを示す平面図である。 図7は、図5の回転子構造によって発生する空隙磁束密度と、それによる波形図を概略的に示す図である。 図8は、本発明の第4実施例による厚さが異なる永久磁石と長さが異なる導体バーを有する同期型モータの回転子を示す平面図である。 図9は、図8の回転子を有する同期型モータを示す平面図である。 図10は、図8の回転子構造によって発生する空隙磁束密度と、それによる波形図を概略的に示す図である。 図11は、本発明の第5実施例による厚さが異なる永久磁石と長さが異なる導体バーを有する同期型モータの回転子を示す平面図である。
下記の説明では、本発明の実施例を理解するのに必要な部分だけが説明され、その他の部分の説明は、本発明の要旨を不明にしないように省略されることを留意しなければならない。
以下で説明される本明細書及び請求範囲に使用される用語や単語は、通常的または辞書的な意味に限定して解釈されてはならないし、発明者は、自分の発明を最も最善の方法で説明するために用語の概念として適切に定義することができるという原則に即して本発明の技術的思想に符合する意味や概念として解釈されなければならない。したがって、本明細書に記載した実施例と図面に示された構成は、本発明の好ましい実施例に過ぎないもので、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替することができる多様な均等物と変更例があり得ることを理解しなければならない。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施例をさらに詳細に説明する。
第1実施例
図1は、本発明の第1実施例によるモータの回転子20を示す平面図である。
図1を参照すれば、回転子20は、固定子の回転子挿入孔に挿入され、回転可能に設置されるモータの回転子であって、回転子鉄心21と、回転子鉄心21に埋め込まれた複数の永久磁石22とを含む。回転子鉄心21は、中心部分に回転軸30が挿入設置される回転軸挿入孔25が形成されていて、回転軸挿入孔25の周りに複数の永久磁石挿入孔26が形成されている。そして、複数の永久磁石22は、複数の永久磁石挿入孔26にそれぞれ挿入され、N極とS極を形成する。この際、複数の永久磁石22は、それぞれ磁極の中心からの距離によって異なる厚さを有し、且つ磁極の中心側に厚く形成された部分bが配置され、磁極の縁部側に薄く形成された部分aが配置される。
このように第1実施例による回転子20は、回転子鉄心21に永久磁石22を挿入設置するとき、磁極の中心側は、厚く形成された部分bが配置され、磁極の縁部側は、薄く形成された部分aが配置されるように挿入設置されることによって、空隙磁束密度をサイン波形状で具現し、コギングトークを低減し、トークリップルを最小化させて、振動及び騒音特性を改善することができる。
すなわち回転子鉄心21に複数の永久磁石22を配置するとき、磁極の中心側は、厚くて、磁極の縁部側は、薄く形成された部分(a<b)を配置することによって、磁極の縁部に比べて磁極の中心部分で高い磁束を発生させることができる。これにより、第1実施例による回転子20を具備するモータの空隙磁束密度をサイン波形状で作ることによって、モータのコギングトーク及びトークリップルを減少させることができる。これにより、モータの駆動時に振動及び騒音が発生することを最小化することができる。
以下、具体的に第1実施例による回転子20について詳しく説明する。
回転子鉄心21は、同一の形状を有する複数の回転子鉄板24を軸方向に積層して形成する。回転子鉄心21は、中心部分に回転軸30が挿入される回転軸挿入孔25が形成されている。回転子鉄心21は、回転軸挿入孔25の外郭に複数の永久磁石挿入孔26が形成されている。
この際、回転子鉄板24としては、ケイ素鋼板が使用されることができる。回転軸挿入孔25及び永久磁石挿入孔26は、回転子鉄心21の上部面に対して垂直方向に形成されることができる。
第1実施例では、回転軸挿入孔25を中心として外郭に回転軸挿入孔25の軸方向に対して断面が四角で永久磁石22が設置される4つの永久磁石挿入孔26が回転子鉄心21に形成された例を開示したが、これに限定されるものではない。例えば、永久磁石挿入孔26は、回転軸挿入孔25の軸方向に対して断面が台形形態を有することができる。
また、複数の永久磁石22は、それぞれ回転子鉄心21の複数の永久磁石挿入孔26に挿入されて設置される。この際、複数の永久磁石22は、コイルで発生する磁束との相互作用によってトークを発生させる。永久磁石22としては、希土類磁石が使用されることができる。
特に複数の永久磁石22は、空隙磁束密度の不均衡を解消するために、それぞれ磁極の中心側に厚く形成された部分bが配置され、磁極の縁部側に薄く形成された部分aが配置されるように永久磁石挿入孔26に挿入設置される。このように複数の永久磁石22を配置する理由は、磁極の縁部に比べて磁極の中心部分で高い磁束を発生させて、空隙磁束密度をサイン波形状で作るためである。空隙磁束密度をサイン波形状で作ることによって、モータのコギングトーク及びトークリップルを減少させることができ、これにより、モータの駆動時に振動及び騒音が発生することを最小化することができる。
この際、複数の永久磁石22は、回転軸挿入孔25を中心として互いに対称するように設置され、回転軸30に垂直する方向の断面が台形形態を有することができる。複数の永久磁石22は、回転軸挿入孔25に対向する側が他側に比べて長さが長い。すなわち複数の永久磁石22は、それぞれ第1辺41、第2辺42、第3辺43及び第4辺44を有することができる。この際、第1辺41は、回転軸挿入孔25に対向する。第2辺42は、第1辺41に対向する。第3辺43は、第1辺41と第2辺42の一端を互いに連結し、第1及び第2辺41、42より短くて、磁極の中心部分に配置される。また、第4辺44は、第1辺41と第2辺42の他端を互いに連結し、第3辺43より短くて、磁極の縁部に配置される。この際、複数の永久磁石22は、第3辺43と第4辺44が平行な台形形態を有することができる。
例えば、複数の永久磁石22は、N極を形成し、互いに隣り合う一対のの第1永久磁石28と、前記S極を形成して互いに隣り合う一対のの第2永久磁石29とを含むことができる。回転軸30を中心として一対の第1永久磁石28及び一対の第2永久磁石29は、互いに対称するように回転子鉄心21に設置される。もちろん一対の第1永久磁石28は、互いに対向する側に厚く形成された部分bが配置され、反対側は、薄く形成された部分aが配置される。また、一対の第2永久磁石29は、互いに対向する側に厚く形成された部分bが配置され、反対側は、薄く形成された部分aが配置される。この際、一対の第1永久磁石28及び一対の第2永久磁石29間の角は、鈍角であり、隣り合う第1永久磁石28と第2永久磁石29との間の角は、鋭角を成すように配置されることができる。すなわち一対の第1永久磁石28が形成する角及び一対の第2永久磁石29が形成する角は、鈍角であり、隣り合う1つの第1永久磁石28と1つの第2永久磁石29とが形成する角は、鋭角である。
図1に示されたように、複数の第1及び第2永久磁石28、29は、それぞれ2つであることがある。一対の第1永久磁石28の間の角と、一対の第2永久磁石29の間の角は、それぞれ90度以上であり、隣り合う第1永久磁石28と第2永久磁石29との間の角は、90度以下になるように、複数の第1及び第2永久磁石28、29は、回転子鉄心21に挿入設置されることができる。
また、第1実施例では、回転軸挿入孔25を中心として4つの永久磁石22が配置され、一対の第1永久磁石28がN極を形成し、一対の第2永久磁石29がS極を形成する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、4つ以上の偶数の永久磁石22が回転子鉄心21に挿入設置されるか、または隣り合う複数の永久磁石22は、互いに異なる極性を有するように回転子鉄心21に挿入設置されることができる。
一方、第1実施例では、永久磁石が第3辺43及び第4辺44が平行な台形形態を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、第3辺43及び第4辺44は、互いに平行しなくてもよい。もちろん第3辺43部分が第4辺より厚く形成される(a<b)。
このような第1実施例による回転子20は、ブラシリース直流モータの回転子として使用されることができる。
第2実施例
図2は、本発明の第2実施例によるモータの回転子120を示す平面図である。
図2を参照すれば、第2実施例による回転子120は、回転子鉄心21、複数の永久磁石22、及び複数の導体バー23を含む。ここで、回転子鉄心21に複数の永久磁石22が挿入設置された構造は、第1実施例による回転子(図1の20)と同一なので、詳細な説明を省略し、複数の導体バー23を中心として説明する。
回転子鉄心21は、複数の永久磁石挿入孔26の外周縁に複数の導体バー挿入孔27が形成されている。ここで、複数の導体バー挿入孔27は、永久磁石挿入孔26が形成された方向、すなわち回転子鉄心21を貫通する形態で形成されることができる。複数の導体バー挿入孔27は、長い形状を有し、回転子鉄心21の外郭に配置されている。導体バー挿入孔27は、永久磁石22に向けてスロット(slot)で形成されることができる。例えば、導体バー挿入孔27は、長い楕円形、長い矩形形態で長辺の両端が外側に凸設された形態などで形成されることができる。複数の導体バー挿入孔27は、同一の形態で形成されることができる。複数の導体バー挿入孔27の間隔が一定に形成されることができる(d1=d2)。
また、複数の導体バー23は、複数の導体バー挿入孔27にそれぞれ挿入されて設置される。複数の導体バー23の間隔が一定に形成されることができる。複数の導体バー23は、導体バー挿入孔27にダイキャスティング方法で設置されることができる。この際、導体バー23は、一般的に電気伝導性に優れており、ダイキャスティングが可能なアルミニウムAl素材を使用することができる。ダイキャスティングで形成される導体バー23は、導体バー挿入孔27の形状に対応する形態で形成される。
また、第2実施例による回転子120は、第1実施例による回転子(図1の20)と同一の永久磁石22の配置構造を有するので、第1実施例による回転子(図1の20)のように、回転子鉄心21に複数の永久磁石22を挿入設置するとき、磁極の中心側は、厚く形成された部分bが配置され、磁極の縁部側は、薄く形成された部分aが配置され得るように挿入設置することによって、空隙磁束密度をサイン波形状で具現し、コギングトークを低減し、トークリップルを最小化させて、振動及び騒音特性を改善することができる。
以下、このような第2実施例による回転子120を有するモータ100について図3を参照して説明する。ここで、図3は、図2の回転子120を有するモータ100を示す平面図である。
第2実施例による回転子120を有するモータ100は、LSPM(Line Start Permanent Magnet)モータのような同期型モータであって、回転子120と、回転子120が回転可能に挿入設置される固定子10とを含む。固定子10は、中心部分に回転子挿入孔18が形成されており、回転子挿入孔18の内周面にコイル16が巻き取られている。そして、回転子120は、固定子10の回転子挿入孔18に挿入され、回転可能に設置される。
ここで、固定子10は、回転子挿入孔18が形成された固定子鉄心11と、固定子鉄心11の回転子挿入孔18の内周面に沿って巻き取られたコイル16とを含む。この際、回転子挿入孔18の内径は、回転子120の外径より大きく形成され、回転子挿入孔18の内径と回転子120の外径の差が空隙を形成する。
固定子鉄心11は、同一の形状を有する複数個の固定子鉄板12を軸方向に積層して形成する。固定子鉄心11は、内側に回転子120が挿入されて位置することができる回転子挿入孔18が形成されている。固定子鉄心11は、内周面に沿って一定間隔で複数のトゥース14が形成されている。複数のトゥース14は、固定子鉄心11の内周面から固定子鉄心11の中心軸に向けて突出し、回転子挿入孔18に挿入されて設置される回転子120の外周面に近接するように配置される。この際、固定子鉄板12としては、ケイ素鉄板が使用されることができる。固定子鉄心11の内側のトゥース14の終端が形成する仮想面の内側が回転子挿入孔18を形成する。
また、コイル16は、複数のトゥース14にそれぞれ巻き取られることによって、交流電源が印加されれば、固定子10の構造によって回転磁束を発生させる。
一方、図示してはいないが、回転軸30は、同期型モータ100のケースを構成するケーシング(casing)やシェル(shell)にベアリングを媒介で回転可能に設置される。
このようなモータ100は、回転子120の導体バー23に誘起される電圧によって生成される2次電流と、固定子10のコイル16によって発生する磁束の相互作用によって発生するトークによって回転子120が回転を開始し、起動して正格運転時には、回転子120に設置された永久磁石22の磁束と固定子10で発生する磁束が相互同期化され、固定子10の回転磁界の速度として運転する。
この際、回転子鉄心21に複数の永久磁石22を挿入設置するとき、磁極の中心側は厚く形成された部分bが配置され、磁極の縁部側は、薄く形成された部分aが配置され得るように挿入設置することによって、空隙磁束密度をサイン波形状で具現し、コギングトークを低減し、トークリップルを最小化させて、振動及び騒音特性を改善することができる。
すなわち回転子鉄心21に複数の永久磁石22を挿入設置するとき、磁極の中心側は、厚く形成された部分が配置され、磁極の縁部側は、薄く形成された部分が配置することによって、図4の波形図で確認することができるように、磁極の縁部に比べて磁極の中心部分で高い磁束を発生させて、空隙磁束密度をサイン波形状で作ることができる。この際、図4の波形図で、横軸は、角度θを示し、縦軸は、磁束密度Bを示す。
第3実施例
図5は、本発明の第3実施例による厚さが異なる永久磁石22と間隔が異なる導体バー23を有する同期型モータの回転子20aを示す平面図である。図6は、図5の回転子20aを有する同期型モータ100aを示す平面図である。また、図7は、図5の回転子20aの構造によって発生する空隙磁束密度と、それによる波形図を概略的に示す図である。
図5〜図7を参照すれば、本発明の第3実施例による同期型モータ100aは、回転子20aと、回転子20aが回転可能に挿入設置される固定子10とを含む。固定子10は、中心部分に回転子挿入孔18が形成されており、回転子挿入孔18の内周面にコイル16が巻き取られている。また、回転子20aは、固定子10の回転子挿入孔18に挿入され、回転可能に設置される。
固定子10は、回転子挿入孔18が形成された固定子鉄心11と、固定子鉄心11の回転子挿入孔18の内周面に沿って巻き取られたコイル16とを含む。この際、回転子挿入孔18の内径は、回転子20aの外径より大きく形成され、回転子挿入孔18の内径と回転子20aの外径の差が空隙を形成する。
固定子鉄心11は、同一の形状を有する複数の固定子鉄板12を軸方向に積層して形成する。固定子鉄心11は、内側に回転子20aが挿入されて位置することができる回転子挿入孔18が形成されている。固定子鉄心11は、内周面に沿って一定間隔で複数のトゥース14が形成されている。複数のトゥース14は、固定子鉄心11の内周面から固定子鉄心11の中心軸に向けて突出し、回転子挿入孔18に挿入されて設置される回転子20aの外周面に近接するように配置される。この際、固定子鉄板12としては、ケイ素鉄板が使用されることができる。固定子鉄心11の内側のトゥース14の終端が形成する仮想面の内側が回転子挿入孔18を形成する。
また、コイル16は、複数のトゥース14にそれぞれ巻き取られることによって、交流電源が印加されれば、固定子10の構造によって回転磁束を発生させる。
一方、図示してはいないが、回転軸30は、同期型モータ100aのケースを構成するケーシング(casing)やシェル(shell)にベアリングを媒介で回転可能に設置される。
回転子20aは、固定子の回転子挿入孔に挿入され、回転可能に設置される同期型モータ100aの回転子であって、回転子鉄心21と、回転子鉄心21に埋め込まれた複数の永久磁石22と、複数の導体バー23とを含む。回転子鉄心21は、中心部分に回転軸30が挿入設置される回転軸挿入孔25が形成されていて、回転軸挿入孔25の周りに複数の永久磁石挿入孔26が形成されていて、複数の永久磁石挿入孔26外側の周りに複数の導体バー挿入孔27が形成されている。複数の永久磁石22は、複数の永久磁石挿入孔26にそれぞれ挿入され、N極とS極を形成する。また、複数の導体バー23は、複数の導体バー挿入孔27にそれぞれ挿入されて設置される。この際、複数の永久磁石22は、それぞれ磁極の中心からの距離によって異なる厚さを有し、且つ磁極の中心側に厚く形成された部分bが配置され、磁極の縁部側に薄く形成された部分aが配置される。複数の永久磁石22が形成する磁極の中心部分における導体バー23間の間隔d1は、磁極の縁部における導体バー23間の間隔d2より広く形成される。
このように第3実施例による回転子20aは、回転子鉄心21に永久磁石22を挿入設置するとき、磁極の中心側は、厚く形成された部分bが配置され、磁極の縁部側は、薄く形成された部分aが配置されるように挿入設置されることによって、空隙磁束密度をサイン波形状で具現し、コギングトークを低減し、トークリップルを最小化させて、振動及び騒音特性を改善することができる。
すなわち回転子鉄心21に複数の永久磁石22を配置するとき、磁極の中心側は、厚く、磁極の縁部側は、薄く形成された部分(a<b)を配置することによって、磁極の縁部に比べて磁極の中心部分で高い磁束を発生させることができる。これにより、第3実施例による回転子20aを具備するモータの空隙磁束密度をサイン波形状で作ることによって、モータのコギングトーク及びトークリップルを減少させることができる。これにより、モータの駆動時に振動及び騒音が発生することを最小化することができる。
また、永久磁石22が形成する磁極の中心部分における導体バー23間の間隔d1を磁極の縁部における導体バー23間の間隔d2より広く形成することによって、空隙磁束密度を磁極の中心部分に集束させて、空隙磁束密度をサイン波形状で具現することができる。このように空隙磁束密度をサイン波形状で具現することによって、同期型モータ100aの駆動時に発生するコギングトークを低減することができ、これにより、同期型モータ100aの駆動時に振動及び騒音が発生することを低減することができる。
以下、このような第3実施例による回転子20aについて具体的に説明する。
回転子鉄心21は、同一の形状を有する複数の回転子鉄板24を軸方向に積層して形成する。回転子鉄心21は、中心部分に回転軸30が挿入される回転軸挿入孔25が形成されている。回転子鉄心21は、回転軸挿入孔25の外郭に複数の永久磁石挿入孔26が形成されている。そして、回転子鉄心21は、複数の永久磁石挿入孔26の外周縁に複数の導体バー挿入孔27が形成されている。
この際、回転子鉄板24としては、ケイ素鋼板が使用されることができる。回転軸挿入孔25及び永久磁石挿入孔26は、回転子鉄心21の上部面に対して垂直方向に形成されることができる。
第3実施例では、回転軸挿入孔25を中心として外郭に回転軸挿入孔25の軸方向に対して断面が四角で永久磁石22が設置される4つの永久磁石挿入孔26が回転子鉄心21に形成された例を開示したが、これに限定されもるのではない。例えば、永久磁石挿入孔26は、回転軸挿入孔25の軸方向に対して断面が台形形態を有することができる。
また、複数の永久磁石22は、それぞれ回転子鉄心21の複数の永久磁石挿入孔26に挿入されて設置される。この際、複数の永久磁石22は、コイルで発生する磁束との相互作用によってトークを発生させる。永久磁石22としては、希土類磁石が使用されることができる。
特に複数の永久磁石22は、空隙磁束密度の不均衡を解消するために、それぞれ磁極の中心側に厚く形成された部分bが配置され、磁極の縁部側に薄く形成された部分aが配置されるように永久磁石挿入孔26に挿入設置される。このように複数の永久磁石22を配置する理由は、磁極の縁部に比べて磁極の中心部分で高い磁束を発生させて、空隙磁束密度をサイン波形状で作るためである。空隙磁束密度をサイン波形状で作ることによって、モータのコギングトーク及びトークリップルを減少させることができ、これにより、モータの駆動時に振動及び騒音が発生することを最小化することができる。
この際、複数の永久磁石22は、回転軸挿入孔25を中心として互いに対称するように設置され、回転軸30に垂直する方向の断面が台形形態を有することができる。複数の永久磁石22は、回転軸挿入孔25に対向する側が他側に比べて長さが長い。すなわち複数の永久磁石22は、それぞれ第1辺41、第2辺42、第3辺43及び第4辺44を有することができる。この際、第1辺41は、回転軸挿入孔25に対向する。第2辺42は、第1辺41に対向する。第3辺43は、第1辺41と第2辺42の一端を互いに連結し、第1及び第2辺41、42より短くて、磁極の中心部分に配置される。そして、第4辺44は、第1辺41と第2辺42の他端を互いに連結し、第3辺43より短くて、磁極の縁部に配置される。この際、複数の永久磁石22は、第3辺43と第4辺44が平行な台形形態を有することができる。
例えば、複数の永久磁石22は、N極を形成し、互いに隣り合う一対のの第1永久磁石28と、前記S極を形成し、互いに隣り合う一対のの第2永久磁石29とを含むことができる。回転軸30を中心として一対の第1永久磁石28及び一対の第2永久磁石29は、互いに対称するように回転子鉄心21に設置される。もちろん一対の第1永久磁石28は、互いに対向する側に厚く形成された部分bが配置され、反対側は、薄く形成された部分aが配置される。また、一対の第2永久磁石29は、互いに対向する側に厚く形成された部分bが配置され、反対側は、薄く形成された部分aが配置される。この際、一対の第1永久磁石28及び一対の第2永久磁石29間の角は、鈍角であり、隣り合う第1永久磁石28と第2永久磁石29との間の角は、鋭角を成すように配置されることができる。すなわち一対の第1永久磁石28が形成する角及び一対の第2永久磁石29の形成する角は、鈍角であり、隣り合う1つの第1永久磁石28と1つの第2永久磁石29とが形成する角は、鋭角である。
図5に示されたように、複数の第1及び第2永久磁石28、29は、それぞれ2つであることがある。一対の第1永久磁石28間の角と、一対の第2永久磁石29間の角は、それぞれ90度以上であり、隣り合う第1永久磁石28と第2永久磁石29との間の角は、90度以下になるように、複数の第1及び第2永久磁石28、29は、回転子鉄心21に挿入設置されることができる。
また、第3実施例では、回転軸挿入孔25を中心として4つの永久磁石22が配置され、一対の第1永久磁石28がN極を形成し、一対の第2永久磁石29がS極を形成する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、4つ以上の偶数の永久磁石22が回転子鉄心21に挿入設置されるか、または隣り合う複数の永久磁石22は、互いに異なる極性を有するように回転子鉄心21に挿入設置されることができる。
一方、第3実施例では、永久磁石が第3辺43及び第4辺44が平行な台形形態を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、第3辺43及び第4辺44は、互いに平行しなくてもよい。もちろん第3辺43部分が第4辺より厚く形成される(a<b)。
また、前述したように、回転子鉄心21は、複数の永久磁石挿入孔26の外周縁に複数の導体バー挿入孔27が形成されている。ここで、複数の導体バー挿入孔27は、永久磁石挿入孔26が形成された方向、すなわち回転子鉄心21を貫通する形態で形成されることができる。複数の導体バー挿入孔27は、長い形態を有し、回転子鉄心21の外郭に配置されている。導体バー挿入孔27は、永久磁石22に向けてスロット(slot)で形成されることができる。例えば、導体バー挿入孔27は、長い卵円形、長い矩形形態で長辺の両端が外側に凸設した形態などで形成されることができる。複数の導体バー挿入孔27は、同一の形態で形成されることができる。複数の導体バー挿入孔27間の間隔は、磁極の中心部分が磁極の縁部に比べて広く形成されることができる(d1>d2)。好ましくは、複数の導体バー挿入孔27間の間隔は、磁極の中心から縁部側に行くほど狭くなるように形成するものである。
また、複数の導体バー23は、複数の導体バー挿入孔27にそれぞれ挿入されて設置される。複数の導体バー23は、導体バー挿入孔27にダイキャスティング方法で設置されることができる。導体バー23は、一般的に電気伝導性に優れていて、ダイキャスティングが可能なアルミニウムAl素材を使用することができる。ダイキャスティングで形成される導体バー23は、導体バー挿入孔27の形状に対応する形態で形成される。この際、複数の導体バー23間の間隔は、前述した複数の導体バー挿入孔27によって磁極の中心部分が磁極の縁部に比べて広く形成される。
このように永久磁石22が形成する磁極の中心部分における導体バー23間の間隔d1を磁極の縁部における導体バー23間の間隔d2より広く形成する理由は、図7に示されたように、空隙磁束密度を磁極の中心部分に集束させて、空隙磁束密度をサイン波形状で具現するためである。すなわち通常的な場合、複数の導体バーは、回転軸30の中心に向けて放射状に設置されるので、回転子と固定子間の空隙磁束密度が球形波を形成し、これにより発生するコギングトークによって振動と騒音が大きくなった。一方、第3実施例のように、磁極の中心部分における導体バー23間の間隔d1を磁極の縁部における導体バー23間の間隔d2より広く形成することによって、空隙磁束密度をサイン波形状で具現する場合、第3実施例による同期型モータ100aの駆動時に発生するコギングトークを低減することができ、これにより、同期型モータ100aの駆動時に振動及び騒音が発生することを低減することができる。
特に複数の導体バー23間の間隔は、磁極の中心から縁部側に行くほど狭くなるように回転子鉄心21に挿入設置することによって、空隙磁束密度は、永久磁石22の磁極の中心部分で最も高くて、磁極の中心部分から外郭に行くほど空隙磁束密度が次第に減少させることができるので、空隙磁束密度をサイン波形状にさらに近く具現することができる。
このような第3実施例による同期型モータ100aは、回転子20aの導体バー23に誘起される電圧によって生成される2次電流と、固定子10のコイル16によって発生する磁束の相互作用によって発生するトークによって回転子20aが回転を開始し、起動して正格運転時には、回転子20aに設置された永久磁石22の磁束と固定子10で発生する磁束が相互同期化され、固定子10の回転磁界の速度として運転する。
この際、回転子鉄心21に複数の永久磁石22を挿入設置するとき、磁極の中心側は、厚く形成された部分bが配置され、磁極の縁部側は、薄く形成された部分aが配置され得るように挿入設置することによって、空隙磁束密度をサイン波形状で具現し、コギングトークを低減し、トークリップルを最小化させて、振動及び騒音特性を改善することができる。
すなわち回転子鉄心21に複数の永久磁石22を挿入設置するとき、磁極の中心側は、厚く形成された部分が配置され、磁極の縁部側は、薄く形成された部分が配置することによって、図7の波形図で確認することができるように、磁極の縁部に比べて磁極の中心部分で高い磁束を発生させて、空隙磁束密度をサイン波形状で作ることができる。この際、図7の波形図で、横軸は、角度θを示し、縦軸は、磁束密度Bを示す。
また、永久磁石22が形成する磁極の中心部分における導体バー23間の間隔d1を磁極の縁部における導体バー23間の間隔d2より広く形成することによって、空隙磁束密度を磁極の中心部分に集束させて、空隙磁束密度をサイン波形状で具現することができる。
第4実施例
図8は、本発明の第4実施例による厚さが異なる永久磁石22と間隔が異なる導体バー23を有する同期型モータの回転子20bを示す平面図である。図9は、図8の回転子20bを有する同期型モータ100bを示す平面図である。また、図10は、図8の回転子20bの構造によって発生する空隙磁束密度と、それによる波形図を概略的に示す図面である。
図8〜図10を参照すれば、本発明の第4実施例による同期型モータ100bは、回転子20bと、回転子20bが回転可能に挿入設置される固定子10とを含む。固定子10は、中心部分に回転子挿入孔18が形成されており、回転子挿入孔18の内周面にコイル16が巻き取られている。また、回転子20bは、固定子10の回転子挿入孔18に挿入され、回転可能に設置される。
固定子10は、回転子挿入孔18が形成された固定子鉄心11と、固定子鉄心11の回転子挿入孔18の内周面に沿って巻き取られたコイル16とを含む。この際、回転子挿入孔18の内径は、回転子20bの外径より大きく形成され、回転子挿入孔18の内径と回転子20bの外径の差が空隙を形成する。
固定子鉄心11は、同一の形状を有する複数の固定子鉄板12を軸方向に積層して形成する。固定子鉄心11は、内側に回転子20bが挿入されて位置することができる回転子挿入孔18が形成されている。固定子鉄心11は、内周面に沿って一定間隔で複数のトゥース14が形成されている。複数のトゥース14は、固定子鉄心11の内周面から固定子鉄心11の中心軸に向けて突出し、回転子挿入孔18に挿入されて設置される回転子20bの外周面に近接するように配置される。この際、固定子鉄板12としては、ケイ素鉄板が使用されることができる。固定子鉄心11の内側のトゥース14の終端が形成する仮想面の内側が回転子挿入孔18を形成する。
また、コイル16は、複数のトゥース14にそれぞれ巻き取られることによって、交流電源が印加されれば、固定子10の構造によって回転磁束を発生させる。
一方、図示してはいないが、回転軸30は、同期型モータ100bのケースを構成するケーシング(casing)やシェル(shell)にベアリングを媒介で回転可能に設置される。
回転子20bは、固定子の回転子挿入孔に挿入され、回転可能に設置される同期型モータ100bの回転子であって、回転子鉄心21と、回転子鉄心21に埋め込まれた複数の永久磁石22と、複数の導体バー23とを含む。回転子鉄心21は、中心部分に回転軸30が挿入設置される回転軸挿入孔25が形成されていて、回転軸挿入孔25の周りに複数の永久磁石挿入孔26が形成されていて、複数の永久磁石挿入孔26外側の周りに複数の導体バー挿入孔27が形成されている。複数の永久磁石22は、複数の永久磁石挿入孔26にそれぞれ挿入され、N極とS極を形成する。また、複数の導体バー23は、複数の導体バー挿入孔27にそれぞれ挿入されて設置される。この際、複数の永久磁石22は、それぞれ磁極の中心からの距離によって異なる厚さを有し、且つ磁極の中心側に厚く形成された部分bが配置され、磁極の縁部側に薄く形成された部分aが配置される。複数の永久磁石22が形成する磁極の中心部分における導体バー23間の間隔d1は、磁極の縁部における導体バー23間の間隔d2より広く形成される。
このように第4実施例による回転子20bは、回転子鉄心21に永久磁石22を挿入設置するとき、磁極の中心側は、厚く形成された部分bが配置され、磁極の縁部側は、薄く形成された部分aが配置されるように挿入設置されることによって、空隙磁束密度をサイン波形状で具現し、コギングトークを低減し、トークリップルを最小化させて、振動及び騒音特性を改善することができる。
すなわち回転子鉄心21に複数の永久磁石22を配置するとき、磁極の中心側は、厚くて、磁極の縁部側は、薄く形成された部分(a<b)を配置することによって、磁極の縁部に比べて磁極の中心部分で高い磁束を発生させることができる。これにより、第4実施例による回転子20bを具備するモータの空隙磁束密度をサイン波形状で作ることによって、モータのコギングトーク及びトークリップルを減少させることができる。これにより、モータの駆動時に振動及び騒音が発生することを最小化することができる。
また、永久磁石22が形成する磁極の中心部分における導体バー23の長さL1を磁極の縁部における導体バー23の長さL2より短く形成することによって、空隙磁束密度を磁極の中心部分に集束させて、空隙磁束密度をサイン波形状で具現することができる。このように空隙磁束密度をサイン波形状で具現することによって、同期型モータ100bの駆動時に発生するコギングトークを低減することができ、これにより、同期型モータ100bの駆動時に振動及び騒音が発生することを低減することができる。
以下、このような第4実施例による回転子20bに対して具体的に説明する。
回転子鉄心21は、同一の形状を有する複数の回転子鉄板24を軸方向に積層して形成する。回転子鉄心21は、中心部分に回転軸30が挿入される回転軸挿入孔25が形成されている。回転子鉄心21は、回転軸挿入孔25の外郭に複数の永久磁石挿入孔26が形成されている。また、回転子鉄心21は、複数の永久磁石挿入孔26の外周縁に複数の導体バー挿入孔27が形成されている。
この際、回転子鉄板24としては、ケイ素鋼板が使用されることができる。回転軸挿入孔25及び永久磁石挿入孔26は、回転子鉄心21の上部面に対して垂直方向に形成されることができる。
第4実施例では、回転軸挿入孔25を中心として外郭に回転軸挿入孔25の軸方向に対して断面が四角で永久磁石22が設置される4つの永久磁石挿入孔26が回転子鉄心21に形成された例を開示したが、これに限定されるものではない。例えば、永久磁石挿入孔26は、回転軸挿入孔25の軸方向に対して断面が台形形態を有することができる。
また、複数の永久磁石22は、それぞれ回転子鉄心21の複数の永久磁石挿入孔26に挿入されて設置される。この際、複数の永久磁石22は、コイルで発生する磁束との相互作用によってトークを発生させる。永久磁石22としては、希土類磁石が使用されることができる。
特に複数の永久磁石22は、空隙磁束密度の不均衡を解消するために、それぞれ磁極の中心側に厚く形成された部分bが配置され、磁極の縁部側に薄く形成された部分aが配置されるように永久磁石挿入孔26に挿入設置される。このように複数の永久磁石22を配置する理由は、磁極の縁部に比べて磁極の中心部分で高い磁束を発生させて、空隙磁束密度をサイン波形状で作るためである。空隙磁束密度をサイン波形状で作ることによって、モータのコギングトーク及びトークリップルを減少させることができ、これにより、モータの駆動時に振動及び騒音が発生することを最小化することができる。
この際、複数の永久磁石22は、回転軸挿入孔25を中心として互いに対称するように設置され、回転軸30に垂直する方向の断面が台形形態を有することができる。複数の永久磁石22は、回転軸挿入孔25に対向する側が他側に比べて長さが長い。すなわち複数の永久磁石22は、それぞれ第1辺41、第2辺42、第3辺43及び第4辺44を有することができる。この際、第1辺41は、回転軸挿入孔25に対向する。第2辺42は、第1辺41に対向する。第3辺43は、第1辺41と第2辺42の一端を互いに連結し、第1及び第2辺41、42より短く、磁極の中心部分に配置される。そして、第4辺44は、第1辺41と第2辺42の他端を互いに連結し、第3辺43より短くて、磁極の縁部に配置される。この際、複数の永久磁石22は、第3辺43と第4辺44が平行な台形形態を有することができる。
例えば、複数の永久磁石22は、N極を形成し、互いに隣り合う一対のの第1永久磁石28と、前記S極を形成し、互いに隣り合う一対のの第2永久磁石29とを含むことができる。回転軸30を中心として一対の第1永久磁石28及び一対の第2永久磁石29は、互いに対称するように回転子鉄心21に設置される。もちろん一対の第1永久磁石28は、互いに対向する側に厚く形成された部分bが配置され、反対側は、薄く形成された部分aが配置される。また、一対の第2永久磁石29は、互いに対向する側に厚く形成された部分bが配置され、反対側は、薄く形成された部分aが配置される。この際、一対の第1永久磁石28及び一対の第2永久磁石29間の角は、鈍角であり、隣り合う第1永久磁石28と第2永久磁石29との間の角は、鋭角を成すように配置されることができる。すなわち一対の第1永久磁石28が形成する角及び一対の第2永久磁石29が形成する角は、鈍角であり、隣り合う1つの第1永久磁石28と1つの第2永久磁石29とが形成する角は、鋭角である。
図8に示されたように、複数の第1及び第2永久磁石28、29は、それぞれ2つであることができる。一対の第1永久磁石28間の角と、一対の第2永久磁石29間の角は、それぞれ90度以上であり、隣り合う第1永久磁石28と第2永久磁石29との間の角は、90度以下になるように、複数の第1及び第2永久磁石28、29は、回転子鉄心21に挿入設置されることができる。
また、第4実施例では、回転軸挿入孔25を中心として4つの永久磁石22が配置され、一対の第1永久磁石28がN極を形成し、一対の第2永久磁石29がS極を形成する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、4つ以上の偶数の永久磁石22が回転子鉄心21に挿入設置されるか、または隣り合う複数の永久磁石22は、互いに異なる極性を有するように回転子鉄心21に挿入設置されることができる。
一方、第4実施例では、永久磁石が第3辺43及び第4辺44が平行な台形形態を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、第3辺43及び第4辺44は、互いに平行しなくてもよい。もちろん第3辺43部分が第4辺より厚く形成される(a<b)。
また、前述したように、回転子鉄心21は、複数の永久磁石挿入孔26の外周縁に複数の導体バー挿入孔27が形成されている。ここで、複数の導体バー挿入孔27は、永久磁石挿入孔26が形成された方向、すなわち回転子鉄心21を貫通する形態で形成されることができる。複数の導体バー挿入孔27は、長い形態を有し、回転子鉄心21の外郭に配置されている。導体バー挿入孔27は、永久磁石22に向けてスロット(slot)で形成されることができる。例えば、導体バー挿入孔27は、長い卵円形、長い矩形形態で長辺の両端が外側に凸設した形態などで形成されることができる。複数の導体バー挿入孔27間の間隔が一定であるように形成されることができる。複数の導体バー挿入孔27は、磁極の中心部分が磁極の縁部に比べて長さが短く形成されることができる(L1>L2)。好ましくは、複数の導体バー挿入孔27の長さは、磁極の中心から縁部側に行くほど次第に長さが短くなるように形成するものである。
また、複数の導体バー23は、複数の導体バー挿入孔27にそれぞれ挿入されて設置される。複数の導体バー23間の間隔が一定であるように形成されることができる。複数の導体バー23は、導体バー挿入孔27にダイキャスティング方法で設置されることができる。導体バー23は、一般的に電気伝導性に優れていて、ダイキャスティングが可能なアルミニウムAl素材を使用することができる。ダイキャスティングで形成される導体バー23は。導体バー挿入孔27の形状に対応する形態で形成される。この際、複数の導体バー23の長さは、前述した複数の導体バー挿入孔27によって磁極の中心部分が磁極の縁部に比べて短く形成される。このように複数の導体バー23を形成することによって、磁極を形成する永久磁石22と導体バー23との間の距離は、磁極の中心部分が磁極の縁部に比べて長く形成される。
このように永久磁石22が形成する磁極の中心部分の導体バー23の長さL1を磁極の縁部の導体バー23の長さL2より短く形成する理由は、図10に示されたように、空隙磁束密度を磁極の中心部分に集束させて、空隙磁束密度をサイン波形状で具現するためである。すなわち通常の場合、複数の導体バーは、回転軸30の中心に向けて放射状に設置されるので、回転子と固定子との間の空隙磁束密度が球形波を形成し、これにより、発生するコギングトークに起因して振動と騒音が大きくなった。一方、第4実施例のように、磁極の中心部分における導体バー23の長さL1を磁極の縁部における導体バー23の長さL2より短く形成することによって、空隙磁束密度をサイン波形状で具現することができる。これにより、第4実施例による同期型モータ100bの駆動時に発生するコギングトークを低減し、同期型モータ100bの駆動時に振動及び騒音が発生することを低減することができる。
特に複数の導体バー23の長さは、磁極の中心から縁部側に行くほど次第に小さくなる回転子鉄心21に挿入設置することによって、空隙磁束密度は、永久磁石22の磁極の中心部分で最も高くて、磁極の中心部分から外郭に行くほど空隙磁束密度が次第に減少させることができるので、空隙磁束密度をサイン波形状にさらに近く具現することができる。
このような第4実施例による同期型モータ100bは、回転子20bの導体バー23に誘起される電圧によって生成される2次電流と、固定子10のコイル16によって発生する磁束の相互作用によって発生するトークによって回転子20bが回転を開始し、起動して正格運転時には、回転子20bに設置された永久磁石22の磁束と固定子10で発生する磁束が相互同期化され、固定子10の回転磁界の速度として運転する。
この際、回転子鉄心21に複数の永久磁石22を挿入設置するとき、磁極の中心側は厚く形成された部分bが配置され、磁極の縁部側は、薄く形成された部分aが配置され得るように挿入設置することによって、空隙磁束密度をサイン波形状で具現し、コギングトークを低減し、トークリップルを最小化させて、振動及び騒音特性を改善することができる。
すなわち回転子鉄心21に複数の永久磁石22を挿入設置するとき、磁極の中心側は厚く形成された部分が配置され、磁極の縁部側は、薄く形成された部分が配置することによって、図10の波形図で確認することができるように、磁極の縁部に比べて磁極の中心部分で高い磁束を発生させて、空隙磁束密度をサイン波形状で作ることができる。この際、図10の波形図で、横軸は、角度θを示し、縦軸は、磁束密度Bを示す。図10を参照すれば、回転子20bに厚さが異なる永久磁石を挿入設置することによって、空隙磁束密度がサイン波形状に具現されることを確認することができる。
また、永久磁石22が形成する磁極の中心部分における導体バー23の長さL1を磁極の縁部における導体バー23の長さL2より短く形成することによって、空隙磁束密度を磁極の中心部分に集束させて、空隙磁束密度をサイン波形状で具現することができる。
第5実施例
一方、第4実施例では、複数の導体バー23間の間隔が一定に形成された例を開示したが、これに限定されるものではない。すなわち図11に示されたように、複数の永久磁石22が形成する磁極の中心部分における導体バー23間の間隔d1を磁極の縁部における導体バー23の間隔d2より広く形成することもできる。
図11は、本発明の第4実施例による同期型モータの回転子120bを示す平面図である。
図11を参照すれば、本発明の第4実施例による回転子120bは、複数の永久磁石22が形成する磁極の中心部分における導体バー23間の間隔d1を磁極の縁部における導体バー23間の間隔d2より広く形成されることを除いて、第4実施例による回転子(図8の20b)と同一の構造を有するので、複数の導体バー23が回転子鉄心21に設置された構造を中心として説明すれば、次の通りである。
ここで、複数の導体バー23は、複数の導体バー挿入孔27にそれぞれ挿入されて設置される。複数の導体バー23間の間隔は、前述した複数の導体バー挿入孔27によって磁極の中心部分が磁極の縁部に比べて広く形成される。
このように永久磁石22が形成する磁極の中心部分における導体バー23間の間隔d1を磁極の縁部における導体バー23間の間隔d2より広く形成する理由は、空隙磁束密度を磁極の中心部分に集束させて、空隙磁束密度をサイン波形状で具現するためである。第2実施例のように、永久磁石22が形成する磁極の中心部分における導体バー23の長さを磁極の縁部における導体バー23の長さより短く形成し、同時に、磁極の中心部分における導体バー23間の間隔d1を磁極の縁部における導体バー23間の間隔d2より広く形成することによって、空隙磁束密度をサイン波形状にさらに近く具現することができる。したがって、第2実施例による同期型モータの駆動時に発生するコギングトークを低減することができ、これにより、同期型モータの駆動時に振動及び騒音が発生することを低減することができる。
特に複数の導体バー23間の間隔は、磁極の中心から縁部側に行くほど狭くなるように回転子鉄心21に挿入設置することによって、空隙磁束密度は、永久磁石22の磁極の中心部分で最も高くて、磁極の中心部分から外郭に行くほど空隙磁束密度が次第に減少させることができるので、空隙磁束密度をサイン波形状にさらに近く具現することができる。
一方、本明細書と図面に開示された実施例は、理解を助けるために特定例を提示したものに過ぎず、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施例以外にも、本発明の技術的思想に基づく他の変形例が実施可能であるということは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に自明である。

Claims (14)

  1. 固定子の回転子挿入孔に挿入され、回転可能に設置されるモータの回転子であって、
    中心部分に回転軸が挿入設置される回転軸挿入孔が形成されていて、前記回転軸挿入孔の周りに複数の永久磁石挿入孔が形成されている回転子鉄心と;
    前記複数の永久磁石挿入孔にそれぞれ挿入され、N極とS極を形成する複数の永久磁石と;を含み、
    前記複数の永久磁石は、それぞれ磁極の中心からの距離によって異なる厚さを有し、且つ磁極の中心側に厚く形成された部分が配置され、磁極の縁部側に薄く形成された部分が配置されることを特徴とする厚さが異なる永久磁石を有するモータの回転子。
  2. 前記複数の永久磁石は、
    前記回転軸挿入孔を中心として互いに対称するように設置され、前記回転軸に垂直する方向の断面が台形形態を有し、前記回転軸挿入孔に対向する辺が、前記回転軸挿入孔に対向する辺とと隣り合う辺より長いことを特徴とする請求項1に記載の厚さが異なる永久磁石を有するモータの回転子。
  3. 前記複数の永久磁石は、それぞれ、
    前記回転軸挿入孔に対向する第1辺と、
    前記第1辺に対向する第2辺と;
    前記第1辺と第2辺の一端を互いに連結し、前記第1及び第2辺より短くて、磁極の中心部分に配置される第3辺と;
    前記第1辺と第2辺の他端を互いに連結し、前記第3辺より短くて、磁極の縁部に配置される第4辺と;
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の厚さが異なる永久磁石を有するモータの回転子。
  4. 前記複数の永久磁石は、
    前記N極を形成し、互いに隣り合う一対のの第1永久磁石と;
    前記S極を形成し、互いに隣り合う一対のの第2永久磁石と;を含み、
    前記一対の第1永久磁石は、互いに対向する側に厚く形成された部分が配置され、反対側は薄く形成された部分が配置され、
    前記一対の第2永久磁石は、互いに対向する側に厚く形成された部分が配置され、反対側は、薄く形成された部分が配置されることを特徴とする請求項2に記載の厚さが異なる永久磁石を有するモータの回転子。
  5. 前記一対の第1永久磁石が形成する角及び一対の第2永久磁石が形成する角は、鈍角であり、隣り合う1つの第1永久磁石と1つの前記第2永久磁石とが形成する角は、鋭角であることを特徴とする請求項4に記載の厚さが異なる永久磁石を有するモータの回転子。
  6. 前記回転子鉄心は、前記複数の永久磁石挿入孔外側の周りに複数の導体バー挿入孔が形成されており、
    前記複数の導体バー挿入孔にそれぞれ挿入されて設置される複数の導体バー;
    をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の厚さが異なる永久磁石を有するモータの回転子。
  7. 前記複数の導体バー間の間隔は、一定であることを特徴とする請求項6に記載の厚さが異なる永久磁石を有するモータの回転子。
  8. 前記複数の永久磁石は
    前記複数の永久磁石が形成する磁極の中心部分における前記導体バー間の間隔は、前記磁極の縁部における前記導体バー間の間隔より広く形成されることを特徴とする請求項1に記載の厚さが異なる永久磁石を有するモータの回転子。
  9. 前記複数の導体バー間の間隔は、磁極の中心から縁部側に行くほど狭くなることを特徴とする請求項8に記載の厚さが異なる永久磁石を有するモータの回転子。
  10. 前記複数の永久磁石が形成する磁極の中心部分における前記導体バー挿入孔間の間隔は、前記磁極の縁部における前記導体バー挿入孔間の間隔より広く形成されることを特徴とする請求項8に記載の厚さが異なる永久磁石を有するモータの回転子。
  11. 前記複数の永久磁石は、
    前記複数の永久磁石が形成する磁極の中心部分における前記導体バーの長さは、前記磁極の縁部における前記導体バーの長さより短く形成されることを特徴とする請求項1に記載の厚さが異なる永久磁石を有するモータの回転子。
  12. 回転子と;
    中心部分で前記回転子が挿入設置される回転子挿入孔が形成されていて、前記回転子挿入孔の内周面にコイルが巻き取られた固定子と;を含み、
    前記回転子は、
    中心部分に回転軸が挿入設置される回転軸挿入孔が形成されていて、前記回転軸挿入孔の周りに複数の永久磁石挿入孔が形成されている回転子鉄心と;
    前記複数の永久磁石挿入孔にそれぞれ挿入され、N極とS極を形成する複数の永久磁石と;を含み、
    前記複数の永久磁石は、それぞれ磁極の中心からの距離によって異なる厚さを有し、且つ磁極の中心側に厚く形成された部分が配置され、磁極の縁部側に薄く形成された部分が配置されることを特徴とする厚さが異なる永久磁石を有するモータ。
  13. 前記複数の永久磁石は、
    前記複数の永久磁石が形成する磁極の中心部分における前記導体バー間の間隔は、前記磁極の縁部における前記導体バー間の間隔より広く形成されることを特徴とする請求項12に記載の厚さが異なる永久磁石を有するモータ。
  14. 前記複数の永久磁石は、
    前記複数の永久磁石が形成する磁極の中心部分における前記導体バーの長さは、前記磁極の縁部における前記導体バーの長さより短く形成されることを特徴とする請求項12に記載の厚さが異なる永久磁石を有するモータ。
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