JP2005112002A - 車両用オーディオ装置 - Google Patents

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JP2005112002A JP2003344612A JP2003344612A JP2005112002A JP 2005112002 A JP2005112002 A JP 2005112002A JP 2003344612 A JP2003344612 A JP 2003344612A JP 2003344612 A JP2003344612 A JP 2003344612A JP 2005112002 A JP2005112002 A JP 2005112002A
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Susumu Takeda
晋 武田
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Abstract

【課題】不必要な音が聞こえることによって乗員が煩わしさを感じることを防止する。
【解決手段】2つのヘッドレストスピーカ12a,12bは、それぞれの軸方向の交点が運転者の耳近傍の位置になるように配置され、ピッチシフター10a,10bが、ナビゲーションユニット8や電話ユニット9から音声信号が入力されるのに応じて、音声信号の周波数fを可聴周波数帯域外の周波数nf,(n−1)fに調整し、ヘッドレストスピーカ12a,12bが、周波数が調整された音声信号を出力する。これにより、音波干渉によって2つの音声信号の周波数の差分の周波数(nf−(n−1)f)を有する音声信号が生成される領域においてのみ、ナビゲーションユニット8や電話ユニット9からの音声信号が可聴可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ナビゲーション装置のガイド音声を出力する処理に適用して好適な車両用オーディオ装置に関し、より詳しくは、所定領域においてのみ可聴可能なように出力音声を調整することにより、不必要な音が聞こえることによって乗員が煩わしさを感じることを防止する技術に係わる。
従来より、ラジオユニットやCDユニットの音声出力用に設置されたスピーカを利用して、ナビゲーション装置のガイド音声を出力する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−372984号公報(段落[0016],図1)
しかしながら、従来までの技術によれば、ナビゲーション装置のガイド音声が車室内全体に出力されるようになるために、ガイド音声を必要としない助手席や後部座席の乗員にもガイド音声が聞こえ、助手席や後部座席の乗員が煩わしさを感じることがある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、不必要な音が聞こえることによって乗員が煩わしさを感じることを防止可能な車両用オーディオ装置を提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明に係る車両用オーディオ装置の特徴は、所定領域においてのみ可聴可能なように音源を調整して出力することにある。
本発明に係る車両用オーディオ装置によれば、音源は所定領域においてのみ可聴可能なようになるので、所定領域を音源を必要としない乗員の耳近傍以外の領域にすることによって、不必要な音が聞こえることによって乗員が煩わしさを感じることを防止できる。
本発明に係る車両用オーディオ装置は、ナビゲーションユニットやハンズフリー電話ユニットの出力音声を運転者のみが可聴可能なようにする処理に適用することができる。以下、図面を参照して、本発明の一実施形態となる車両用オーディオ装置の構成及び動作について詳しく説明する。
〔車両用オーディオ装置の構成〕
始めに、図1を参照して、本発明の一実施形態となる車両用オーディオ装置の構成について説明する。
本発明の一実施形態となる車両用オーディオ装置は、図1に示すように、FM/AMユニット1,CDユニット2,及びカセットユニット3等の音源からの音声信号を出力するオーディオユニット4と、オーディオユニット4から出力された音声信号を増幅出力するアンプ(AMP)ユニット5と、フロントドア及びリアドアに設けられ、アンプユニット5によって増幅された音声信号を出力するフロントスピーカ6及びリアスピーカ7とを備える。
また、上記オーディオユニット4は、ナビゲーションユニット8と電話ユニット9に接続され、ナビゲーションユニット8及び電話ユニット9から入力された音声信号の周波数を調整するピッチシフター10(10a,10b)と、ピッチシフター10によって周波数が調整された音声信号を増幅出力するアンプユニット11a,11bと、アンプユニット11a,11bによって増幅された音声信号を出力するヘッドレストスピーカ12(12a,12b)を有する。
ここで、この実施形態では、上記FM/AMユニット1は、アンテナ13が受信したラジオ電波信号を音声信号に変換してアンプユニット5に出力する。また、上記オーディオユニット4は、スイッチ(Sw)14によって指定された音源の音声信号をアンプユニット5に出力する。また、上記ナビゲーションユニット8は、交差点案内等のガイド音声をピッチシフター10に入力する。
また、上記電話ユニット9は、通話スイッチ(通話Sw)15が操作されることによって動作する。この電話ユニット9は、接続されている携帯電話機16から入力された通話相手の発話音声をピッチシフター10に入力すると共に、マイク17により集音した音声を携帯電話機16を介して通話相手に送信する。また、電話ユニット9と携帯電話機16はコネクタ30によって接続されている。なお、図示しないが、上記通話スイッチ15には、ヘッドレストスピーカ12の出力音量を調整するスイッチが備えられている。
さらに、上記ピッチシフター10は、DSP(Digital Signal Processor)等の音声処理装置(いわゆるミキサー装置)により構成され、バッファメモリに対する音声信号の書き込み速度とバッファメモリからの音声信号の読み出し速度とを異ならせる等の処理によって音声信号の周波数を指定された周波数に調整する。
また、上記ヘッドレストスピーカ12は、リボン型スピーカ等の100[kHz]程度の高周波信号を出力可能な音声出力装置により構成され、図2に示すように、運転席のヘッドレスト21に内蔵されている。また、各スピーカ12a,12bは、図2に示すように、可聴周波数帯域外の周波数を有する二つの音声信号が干渉することによって運転者の耳近傍の領域Aに可聴周波数帯域内の音声信号が生成されるように(詳しくは後述)、それぞれの軸方向の交点が運転者の耳近傍の位置になる位置及び向きに配置されている。
なお、上記オーディオユニット4は、本発明に係る可聴領域調整手段として機能する。また、上記ナビゲーションユニット8及び電話ユニット9は、本発明に係る音源出力手段として機能する。また、上記ヘッドレストスピーカ12は、本発明に係る出力手段として機能する。
このように構成された車両用オーディオ装置では、オーディオユニット4が、以下に示すように動作することにより、運転者のみが可聴可能なようにナビゲーションユニット8やハンズフリー電話ユニット9から入力された音声信号を調整する。以下、図3を参照して、この処理を実行する際のオーディオユニット4の動作について説明する。
〔オーディオユニットの動作〕
本発明の一実施形態となる車両用オーディオ装置では、図3に示すように、ナビゲーションユニット8や電話ユニット9から音声信号が入力されるのに応じて、ピッチシフター10a,10bが、高周波帯域等の可聴周波数帯域外の周波数となるように、入力された音声信号の周波数f(f=200Hz〜5kHz程度)をそれぞれn(n=10〜20程度)倍及びn−1倍の周波数に調整し、周波数が調整された音声信号をアンプユニット11a,11bに入力する。
そして、アンプユニット11a,11bは、周波数が調整された音声信号を所定量増幅し、ヘッドレストスピーカ12a,12bは、増幅された音声信号を出力する。これにより、運転者の耳近傍の領域A以外の領域では、音声信号の周波数が可聴周波数帯域外の周波数であるために、ヘッドレストスピーカ12a,12bから出力された音声信号は聞こえないのに対し、運転者の耳近傍の領域Aでは、2つの音声信号の周波数nf,(n−1)fの差分の周波数(nf−(n−1)f)である、可聴周波数帯域内の周波数fを有する音声信号が音波干渉によって生成されるために、ヘッドレストスピーカ12a,12bから出力された音声信号が聞こえるようになる。
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施形態となる車両用オーディオ装置では、2つのヘッドレストスピーカ12a,12bが、それぞれの軸方向の交点が運転者の耳近傍の位置になるように運転席のヘッドレスト21内に内蔵され、ピッチシフター10a,10bが、ナビゲーションユニット8や電話ユニット9から音声信号が入力されるのに応じて、音声信号の周波数fを可聴周波数帯域外の周波数nf,(n−1)fに調整し、ヘッドレストスピーカ12a,12bが、周波数が調整された音声信号を出力する。このような構成によれば、運転者の耳近傍の領域Aにおいてのみ、2つの音声信号の周波数nf,(n−1)fの差分の周波数(nf−(n−1)f)である、可聴周波数帯域内の周波数fを有する音声信号が音波干渉によって生成されるので、助手席や後部座席の乗員にとって不必要なナビゲーションユニット8や電話ユニット9からの音声信号が助手席や後部座席の乗員に聞こえて、助手席や後部座席の乗員が煩わしさを感じることを防止できる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。例えば、上記実施形態では、ヘッドレストスピーカ12は、運転席のヘッドレスト21に内蔵することにより構成したが、ヘッドレストスピーカ12の配置位置は、運転者の耳近傍の領域のみが音声信号の可聴領域となる限り、どのような位置であっても構わない。具体的には、ヘッドレストスピーカ12は、図4に示すようにルーフトリム22に内蔵する、運転席のシートに内蔵する、センターピラーの両側に一つずつ内蔵する、インサイドミラーに内蔵する等の方法により構成してもよい。
また、上記実施形態は、ナビゲーションユニット8や電話ユニット9から入力される音声を運転者のみが可聴可能なように調整する処理についてのものであったが、本発明はこの処理に限られることはなく、例えば、前席乗員と後席乗員が異なる音源からの音声を聞く処理にも本発明は適用することができる。より具体的には、本発明は、前席乗員及び後席乗員が、それぞれのヘッドレストに設けられたスピーカによってCDユニット及びFM/AMユニットからの音声を聞く処理にも適用することができる。このような構成によれば、後席乗員が聞いているFM/AMユニットからの音声が聞こえて前席乗員が煩わしさを感じたり、前席乗員が聞いているCDユニットからの音声が聞こえて後席乗員が煩わしさを感じることを防止できる。
このように、上記実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の一実施形態となる車両用オーディオ装置の構成を示す模式図である。 図1に示すヘッドレストスピーカの配置例を説明するための模式図である。 図1に示す車両用オーディオ装置の動作を説明するための模式図である。 図1に示すヘッドレストスピーカの別の配置例を説明するための模式図である。
符号の説明
4:オーディオユニット
8:ナビゲーションユニット
9:電話ユニット
10(10a,10b):ピッチシフター
11a,11b:アンプユニット
12(12a,12b):ヘッドレストスピーカ

Claims (7)

  1. 音源を出力する音源出力手段と、
    所定領域においてのみ可聴可能なように前記音源を調整する可聴領域調整手段と、
    前記可聴領域調整手段によって調整された音源を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする車両用オーディオ装置。
  2. 前記可聴領域調整手段は、前記音源の周波数を第1及び第2の周波数に調整し、
    前記出力手段は、第1及び第2の周波数の音源をそれぞれ出力する2つの出力手段を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用オーディオ装置。
  3. 前記第1及び第2の周波数は、可聴周波数帯域外の周波数であり、且つ、干渉することにより前記所定領域において可聴周波数帯域内の周波数となる周波数であること
    を特徴とする請求項2に記載の車両用オーディオ装置。
  4. 前記2つの出力手段は、それぞれの軸方向の交点が前記所定領域になるように配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用オーディオ装置。
  5. 前記所定領域は、運転者近傍の所定領域であることを特徴とする請求項1から請求項4のうち、いずれか1項に記載の車両用オーディオ装置。
  6. 前記出力手段は、シートのヘッドレスト、ルーフトリム、センターピラー、インサイドミラーのうちの一つに内蔵されることを特徴とする請求項1から請求項5のうち、いずれか1項に記載の車両用オーディオ装置。
  7. 前記音源出力手段は、第1の音源と第2の音源とを出力するものであり、
    前記可聴領域調整手段は、前記第1の音源と第2の音源とをそれぞれ第1の所定領域と第2の所定領域においてのみ可聴可能なように調整し、
    前記出力手段は、複数設けられ、前記調整された第1の音源と第2の音源とを出力することを特徴とする請求項1から請求項6のうち、いずれか1項に記載の車両用オーディオ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018191238A (ja) * 2017-05-11 2018-11-29 マツダ株式会社 車両用サウンドシステム

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