JP2005111774A - ポリイミドフィルム積層体、その製造方法およびフレキシブル回路基板 - Google Patents
ポリイミドフィルム積層体、その製造方法およびフレキシブル回路基板 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 鉄アセチルアセトナートおよび/または銅アセチルアセトナートを含有するポリアミック酸を、ポリアミック酸もしくはポリイミドフィルムの最外層の片面もしくは両面に塗布し、これを熱的または化学的にイミド化せしめることによって得られるポリイミドフィルム積層体、および鉄アセチルアセトナートおよび/または銅アセチルアセトナートを0.01重量%以上10重量%以下含有するポリアミック酸を、ポリイミドフィルムの片面または両面に塗布し、これを熱的または化学的にイミド化することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリイミドフィルム積層体の製造方法。
【選択図】 なし
Description
積層された少なくとも一方の表面層のポリイミドフィルムが、下記一般式(I)および(II)で示される構造単位を有するポリイミドからなること、
接着剤を介して銅箔と熱圧着した際に、下記の方法により測定した剥離強度が15N/cm以上であること、
(剥離強度:接着剤フィルムであるパイララックスR(デュポン社の登録商標)LF−0100を用いて、ポリイミドフィルム積層体と銅箔(厚み35μm、ジャパンエナジー社製BAC−13−T)とを、180℃、4.4×107 Paで60分間加熱圧着し、得られた積層体をJIS C5016−1994に記載の方法で引き剥がした強さを剥離強度とする。)
ポリイミドフィルム積層体表面に直接金属層を形成したとき、下記の方法により測定した前記金属層とポリイミドフィルムの剥離強度が2.5N/cm以上であること、
(剥離強度:ポリイミドフィルム上にスパッタリング法により0.3μmのニッケル層、その上に0.7μmの銅層を形成し、さらに電解メッキにより約20μmの銅層を形成させる。得られた積層体をJIS C5016−1994に記載の方法で引き剥がした強さを剥離強度とする。)
下記の方法により測定した破断点伸度が50%以上であること
(破断点伸度:JISK7113に準じて、室温でORIENREC社製のテンシロン型引張試験器により、引張速度300mm/分にて得られる張力−歪み曲線において、試料が破断するときの伸度を破断点伸度とする。)
が、いずれも好ましい条件であり、これらの条件を採用した場合には、さらに好ましい効果の取得を期待することができる。
接着剤フィルムであるパイララックスR(デュポン社の登録商標)LF−0100を用いて、ポリイミドフィルム積層体と銅箔(厚み35μm、ジャパンエナジー社製BAC−13−T)とを、180℃、4.4×107 Paで、60分間加熱圧着することにより得られた積層体を、JIS C5016−1994に記載の方法で引き剥がした強さを剥離強度とする。
ポリイミドフィルム積層体上にスパッタリング法により0.3μmのニッケル層、その上に0.7μmの銅層を形成し、さらに電解メッキにより約20μmの銅層を形成させる。得られた積層体をJIS C5016−1994に記載の方法で引き剥がした強さを剥離強度とする。
JISK7113に準じて、室温でORIENREC社製のテンシロン型引張試験器により、引張速度300mm/分にて得られる張力−歪み曲線において、試料が破断するときの伸度を破断点伸度とする。
DCスターラーを備えた500mlセパラブルフラスコ中に、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル38.48g(190mmol)、N,N’−ジメチルアセトアミド320.00gを入れ、窒素雰囲気下、室温で撹拌した。さらに30分から1時間後にかけてピロメリット酸二無水物40.27g(185mmol)を数回に分けて投入した。1時間撹拌した後、ピロメリット酸二無水物のN,N’−ジメチルアセトアミド溶液(6wt%)22.01gを30分かけて滴下し、さらに1時間撹拌した。
実施例1において、ポリアミック酸100.00gに対する銅アセチルアセトナートとN、N’ージメチルアセトアミドの添加量を、銅アセチルアセトナート0.26g(1.00mmol)、N、N’ージメチルアセトアミド15gに変更し、実施例1と同様に、株式会社キーエンス社製ハイブリットミキサーを用いて5分撹拌した。このポリアミック酸混合物の一部を実施例1のポリイミドフィルム上に取り、実施例1と同様の方法を用いて、ポリイミドフィルム積層体を得た。得られたポリイミドフィルム積層体の剥離強度と破断点伸度を測定した結果を表1に示した。
実施例1の前半で得られたポリアミック酸100.00gと鉄アセチルアセトナート0.18g(0.51mmol)を、実施例1と同様に、株式会社キーエンス社製ハイブリットミキサーを用いて5分撹拌した。このポリアミック酸混合物の一部を実施例1のポリイミドフィルム上に取り、実施例1と同様の方法を用いて、ポリイミドフィルム積層体を得た。得られたポリイミドフィルム積層体の剥離強度と破断点伸度を測定した結果を表1に示した。
実施例3において、ポリアミック酸100.00gに対する鉄アセチルアセトナートの添加量を0.35g(1.00mmol)に変更し、実施例3と同様に、株式会社キーエンス社製ハイブリットミキサーを用いて5分撹拌した。このポリアミック酸混合物の一部を実施例1のポリイミドフィルム上に取り、実施例1と同様の方法を用いて、ポリイミドフィルム積層体を得た。得られたポリイミドフィルム積層体の剥離強度と破断点伸度を測定した結果を表1に示した。
実施例1の前半で得られたポリアミック酸100.00gの単独を、株式会社キーエンス社製ハイブリットミキサーを用いて5分撹拌した。このポリアミック酸の一部をポリエステルフィルム上に取り、アプリケーターを用いて均一な膜を形成した。これを100℃で1時間加熱し、ポリエステルフィルムから引き剥がし、自己保持性のポリアミック酸フィルムを得た。得られたフィルムを、200℃30分、300℃30分、400℃5分の条件で熱処理を行い、ポリイミドフィルムを得た。得られたポリイミドフィルムの剥離強度を測定した結果を表1に示した。
ポリアミック酸100.00gと銅アセチルアセトナート0.13g(0.50mmol)とN、N’ージメチルアセトアミド10gとを、株式会社キーエンス社製ハイブリットミキサーを用いて5分撹拌した。このポリアミック酸混合物の一部を先のポリエステルフィルム上に取り、アプリケーターを用いて均一な膜を形成した。これを100℃で1時間加熱し、ポリエステルフィルムから引き剥がし、自己保持性のポリアミック酸フィルムを得た。得られたフィルムを、200℃30分、300℃30分、400℃5分で熱処理を行い、ポリイミドフィルムを得た。得られたポリイミドフィルムの剥離強度と破断点伸度を測定した結果を表1に示した。
実施例2におけるポリアミック酸100.00gと銅アセチルアセトナート0.26g(1.00mmol)とN、N’ージメチルアセトアミド15.0gとを、株式会社キーエンス社製ハイブリットミキサーを用いて5分撹拌した。このポリアミック酸混合物の一部をポリエステルフィルム上に取り、比較例2と同様の方法を用いて、ポリイミドフィルムを得た。得られたポリイミドフィルムの剥離強度を測定した結果を表1に示した。
実施例3における1記載のポリアミック酸100.00gと鉄アセチルアセトナート0.18g(0.51mmol)とを、株式会社キーエンス社製ハイブリットミキサーを用いて5分撹拌した。このポリアミック酸混合物の一部をポリエステルフィルム上に取り、比較例2と同様の方法を用いて、ポリイミドフィルムを得た。得られたポリイミドフィルムの剥離強度を測定した結果を表1に示した。
実施例4におけるのポリアミック酸100.00gと鉄アセチルアセトナート0.35g(1.00mmol)とを、株式会社キーエンス社製ハイブリットミキサーを用いて5分撹拌した。このポリアミック酸混合物の一部をポリエステルフィルム上に取り、比較例2と同様の方法を用いて、ポリイミドフィルムを得た。得られたポリイミドフィルムの剥離強度を測定した結果を表1に示した。
Claims (9)
- 二層以上のポリイミドフィルムからなるポリイミドフィルム積層体であって、少なくとも一方の表面層のポリイミドフィルムが、鉄アセチルアセトナートおよび/または銅アセチルアセトナートを0.01重量%以上10重量%以下含有するポリアミック酸を熱的または化学的にイミド化せしめることによって得られるポリイミドからなることを特徴とするポリイミドフィルム積層体。
- 接着剤を介して銅箔と熱圧着した際に、下記の方法により測定した剥離強度が15N/cm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリイミドフィルム積層体。
(剥離強度:接着剤フィルムであるパイララックスR(デュポン社の登録商標)LF−0100を用いて、ポリイミドフィルム積層体と銅箔(厚み35μm、ジャパンエナジー社製BAC−13−T)とを、180℃、4.4×107 Paで60分間加熱圧着し、得られた積層体をJIS C5016−1994に記載の方法で引き剥がした強さを剥離強度とする。) - ポリイミドフィルム積層体表面に直接金属層を形成したとき、下記の方法により測定した前記金属層とポリイミドフィルムの剥離強度が2.5N/cm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリイミドフィルム積層体。
(剥離強度:ポリイミドフィルム上にスパッタリング法により0.3μmのニッケル層、その上に0.7μmの銅層を形成し、さらに電解メッキにより約20μmの銅層を形成させる。得られた積層体をJIS C5016−1994に記載の方法で引き剥がした強さを剥離強度とする。) - 下記の方法により測定した破断点伸度が50%以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリイミドフィルム積層体。
(破断点伸度:JISK7113に準じて、室温でORIENREC社製のテンシロン型引張試験器により、引張速度300mm/分にて得られる張力−歪み曲線において、試料が破断するときの伸度を破断点伸度とする。) - 鉄アセチルアセトナートおよび/または銅アセチルアセトナートを0.01重量%以上10重量%以下含有するポリアミック酸を、ポリイミドフィルムの片面または両面に塗布し、これを熱的または化学的にイミド化することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリイミドフィルム積層体の製造方法。
- 鉄アセチルアセトナートおよび/または銅アセチルアセトナートを0.01重量%以上10重量%以下含有するポリアミック酸を、ポリアミック酸フィルムの片面もしくは両面に積層し、これを熱的または化学的にイミド化することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリイミドフィルム積層体の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリイミドフィルム積層体に接着剤を介して金属箔を圧着してなることを特徴とするフレキシブル回路基板。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリイミドフィルム積層体に直接金属層を形成してなることを特徴とするフレキシブル回路基板。
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JP2008149549A (ja) * | 2006-12-18 | 2008-07-03 | Mitsui Chemicals Inc | 金属積層体の製造方法 |
JP2010155895A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Asahi Kasei E-Materials Corp | 組成物、組成物からなる塗膜、塗膜を含む積層体、及び積層体を組み込んだ電子機器 |
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