JP2005111335A - 粘性材料供給装置及び粘性材料供給方法 - Google Patents

粘性材料供給装置及び粘性材料供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 共通供給路を介して複数の粘性材料消費ユニットに粘性材料を供給するシステムにおいて、個々のユニットへの粘性材料の供給量を管理する。
【解決手段】 共通供給路30を介して複数の粘性材料消費ユニット20へ糊などの粘性材料を供給する糊自動供給装置10から、複数の粘性材料消費ユニットに対して、粘性材料の供給を順次個別に実行するようにし、各粘性材料消費ユニットに対して実行された粘性材料の供給量をコントローラ40で管理する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、粘性材料供給装置及び粘性材料供給方法に関し、特に、共通供給路を介して複数の粘性材料消費ユニットへ粘性材料を供給する粘性材料供給装置及び粘性材料供給方法に関する。
ビール瓶等の飲料が充填された容器の胴にラベルを貼付するラベラーには、糊などの粘性材料を循環させつつ供給する糊循環装置が1対1で設けられている。
このような糊循環装置は、例えば、特開2002−59068号公報(特許文献1)に記載されたように、糊を貯留する貯留槽と、糊をラベラーに供給しつつ貯留槽へ循環させる循環路と、貯留槽から循環路へ糊を供給する供給手段とを有している。
ラベラーと糊循環装置との組が複数設置されている工場などでは、各糊循環装置に糊を自動的に供給する糊自動供給装置が接続されている。
それぞれの糊循環装置には、液面レベルセンサが設けられており、液面レベルが低下すると糊自動供給装置に要求信号を出力し、糊自動供給装置は要求信号に従って糊を供給する。
特開2002−59068号公報
要求信号を出力した糊循環装置は、共通供給路から分岐した各装置個別の経路に設けられたバルブを空け、糊自動供給装置からの糊は、共通供給路からバルブが開いている個別の経路を経由して、糊循環装置に供給される。
このため、例えば、複数の糊循環装置から要求信号が出力されている場合、糊自動供給装置は、合計した量の糊を一度に共通供給路に供給するだけであり、個々の糊循環装置への糊の供給量は管理していない。
しかしながら、各ラベラーの稼動状況を把握するためには、個々の糊循環装置への糊の供給量(個々の糊循環装置での糊の使用量)を管理する必要がある。
本発明は以上のような状況を鑑みてなされたものであり、共通供給路を介して複数の粘性材料消費ユニットに粘性材料を供給するシステムにおいて、個々のユニットへの粘性材料の供給量を管理できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成する本発明の粘性材料供給装置は、共通供給路を介して複数の粘性材料消費ユニットへ粘性材料を供給する粘性材料供給装置であって、
前記複数の粘性材料消費ユニットに対して、粘性材料の供給を順次個別に実行する供給手段と、
前記供給手段によって実行された粘性材料の供給量を、各粘性材料消費ユニット毎に管理する管理手段と、を備えている。
すなわち、本発明では、共通供給路を介して複数の粘性材料消費ユニットへ粘性材料を供給する粘性材料供給装置に、複数の粘性材料消費ユニットに対して、粘性材料の供給を順次個別に実行する供給手段と、供給手段によって実行された粘性材料の供給量を、各粘性材料消費ユニット毎に管理する管理手段とを設ける。
このようにすると、1回の供給動作では1つの粘性材料消費ユニットに対する粘性材料の供給だけが行われるので、各粘性材料消費ユニットに対して実行された粘性材料の供給量を正確に把握することができ、それぞれの粘性材料消費ユニットの稼動状況も把握することが可能となる。
また、各粘性材料消費ユニットへの粘性材料の供給順序に関する情報を含む要求テーブルを格納する記憶手段を更に備え、供給手段は、要求テーブルを参照して粘性材料の供給を実行するようにすると、各粘性材料消費ユニットでの粘性材料の使用量などに応じて供給順序を設定することができる。
各粘性材料消費ユニットが、粘性材料を貯留する貯留槽と、該貯留槽内の粘性材料の量を検出するセンサとを備えている場合には、センサからの検出信号に基づいて要求テーブルが更新されるようにするのが好ましい。
更に、記憶手段が、各粘性材料消費ユニットに対して実行された粘性材料の供給に関する情報を含む管理テーブルを格納し、管理手段が、管理テーブルを更新するようにすると、各粘性材料消費ユニットに対して実行された粘性材料の供給量の管理が容易に行える。
また、粘性材料の温度を調節する温度調節器を更に備えるのが好ましい。
より具体的な態様としては、粘性材料として糊を使用し、各粘性材料消費ユニットが製品にラベルを貼付するラベラーを含む態様が考えられる。
上記目的はまた、共通供給路を介して複数の粘性材料消費ユニットへ粘性材料を供給する粘性材料供給方法であって、
前記複数の粘性材料消費ユニットに対して、粘性材料の供給を順次個別に実行し、
実行された粘性材料の供給に関する情報を、各粘性材料消費ユニット毎に記憶する、粘性材料供給方法によっても達成される。
本発明によれば、1回の供給動作では1つの粘性材料消費ユニットに対する粘性材料の供給だけが行われるので、各粘性材料消費ユニットに対して実行された粘性材料の供給量を正確に把握することができ、それぞれの粘性材料消費ユニットの稼動状況も把握することが可能となるという効果が得られる。
以下、本発明の好適な実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る粘性材料供給システムの実施形態の概略構成を示すブロック図である。図中10は粘性材料供給源としての糊自動供給装置、20は粘性材料消費ユニット、30は共通供給路、40はシステム全体を制御するコントローラである。本実施形態の糊自動供給装置10とコントローラ40とが、本発明における粘性材料供給装置に対応する。本実施形態の粘性材料供給システムでは、1つの糊自動供給装置10から4つの粘性材料消費ユニット20に糊を供給する。もちろん、糊自動供給装置10が糊を供給する粘性材料消費ユニット20の数は複数であればこれに限定されない。
糊自動供給装置10は、粘性材料としての糊を貯留するタンク11、タンク11の重量を測定するデジタル重量計12、タンク11から共通供給路30へ糊を排出するポンプ13、タンク11内の糊の粘度を一定とすべく、温度を調節する温度調節器14を備えている。
また、本実施形態の各粘性材料消費ユニット20は、共通供給路30から分岐した個別経路への糊の流入を制御するバルブ21、バルブ21を介して流入した糊を貯留する貯留槽22、貯留槽22内の糊を排出するポンプ23、貯留槽22内の糊の液面レベルを検出するセンサ24、ポンプ23から排出された糊を使用して瓶などの製品にラベルを貼付するラベラー25を備えている。
糊自動供給装置10のデジタル重量計12、ポンプ13及び温度調節器14と、各粘性材料消費ユニット20のバルブ21、ポンプ23及びセンサ24との入出力はいずれもシステム全体を制御するコントローラ40に接続され、コントローラ40からの信号に応じて、本実施形態の粘性材料供給システムは動作する。コントローラ40は、操作部としてタッチパネル41を備えており、オペレータはタッチパネル41を介して指示を入力すると共に、各装置及び/又はユニットの状態についての情報を見ることができる。コントローラ40の構成は、汎用的なコンピュータ装置と同様であり、表示及び操作手段としてのタッチパネル41に加え、中央処理手段(CPU)、記憶手段(メモリ)、入出力制御手段(I/O)等を備えている。
なお、糊の温度調節に関しては、共通供給路30の途中や各粘性材料消費ユニット20へ分岐する経路(バルブ21の近辺)などの複数位置に、ヒータ等の温度調節器を設けるのが好ましい。特に、共通供給路の長さが長い場合には、糊の温度が低下して粘度が上昇しやすいので効果がある。
各粘性材料消費ユニット20で、センサ24によって貯留槽22内の糊の液面レベルが所定レベル未満となったことが検出された場合、糊の供給を糊自動供給装置10に要求し、糊自動供給装置10は要求に従って、各粘性材料消費ユニット20に糊を供給する。本実施形態では、糊を供給する際に、対象となる粘性材料消費ユニット20を特定して糊の供給を順次行い、各粘性材料消費ユニット20へ供給した糊の量をコントローラ40で集中的に管理する。例えば、複数の粘性材料消費ユニット20から同時又はほぼ同時に糊の供給を要求された場合にも、コントローラ40は、優先順位等の所定の規則に従って、1つの粘性材料消費ユニット20毎に順次糊を供給するように制御する。
以下、図2のフローチャートを参照して本実施形態の粘性材料供給システムでの糊の供給動作の際の処理について説明する。なお、以下で説明する処理は、コントローラ40内部の中央処理手段(CPU)によって行われる。
まず、コントローラ40は、内部のメモリに格納された要求テーブルを参照し、(ステップS21)、要求があるか否かを判定し(ステップS22)、要求がある場合には優先順位に従って、糊の供給を開始する(ステップS23)。
要求テーブルはその例を図2に示すように、各粘性材料消費ユニット20のセンサ24によって貯留槽22内の糊の液面レベルが所定レベル未満となったことが検出されたのに応じて作成される、各粘性材料消費ユニットへの糊の供給要求を示す情報(以降、要求データとも称する)を優先順位に基づいてテーブル状にしたものである。それぞれの要求データは、優先順位、要求時間(液面レベル検出時間)、ユニット番号、要求する糊の重量を示す要求量(Kg)の情報を含んでいる。本例では、要求時間の早い順に優先順位を付与しているが、他の基準に従って優先順位を決定してもよい。
ステップS23での糊の供給開始の際には、供給対象となる粘性材料消費ユニット20のバルブ21を開放した後に、糊自動供給装置10のポンプ13によってタンク11内の糊を排出し、共通供給路30を介して供給対象となる粘性材料消費ユニット20の貯留槽22へ糊を供給する。
糊の供給開始後、要求データに含まれる要求量の重量だけ糊を供給したか否かを判定する(ステップS24)。供給した糊の重量は、糊自動供給装置10のタンク11内の糊の供給開始前の重量と現在の重量とを、デジタル重量計12の値に基づいて比較することによって得られる。
そして、ステップS24で供給した糊の重量が要求データに含まれる重量に達したと判定されたら、糊自動供給装置10のポンプ13を停止させ、供給対象となる粘性材料消費ユニット20のバルブ21を閉鎖して糊の供給を停止する(ステップS25)。
次に、実行した要求データを削除して要求テーブルを更新し、各粘性材料消費ユニットへの糊の供給の履歴情報を含む管理テーブルを更新し(ステップS26)、ステップS21へ戻って以降の処理を続行する。
図4は、管理テーブルの例を示す図であり、この例では、各粘性材料消費ユニット毎に、1日において糊の供給を行った時間と供給した重量との履歴データを時間順に有すると共に、1日において供給した糊の総重量(Kg)及び1時間当りの平均供給量(Kg/h)のデータを有している。このような管理テーブルのデータが、タッチパネル41上に表示される。なお、管理テーブルに履歴データを格納する期間、あるいは総重量や平均供給量算出の基準となる時間は、本例のように1日に限定されず、数時間や1週間を基準としても良い。
このような管理テーブルを参照することにより、各粘性材料消費ユニット20のラベラー25での糊の使用状況、すなわち、ラベラーの稼動状況を集中して管理することができる。例えば、図4に示した例では、ユニット3の平均供給量が他のユニットに比べて極端に低いので、ユニット3のラベラーが何らかのトラブルで停止していた可能性が高いと考えられる。更に、このようなデータを長期間に渡って格納しておき、分析することにより、ラベラーの故障(停止)の頻度等も知ることができる。
以上説明したように本実施形態では、1つの糊自動供給装置から共通供給路を介して複数の粘性材料消費ユニットへ糊を供給するシステムにおいて、コントローラは各粘性材料消費ユニットに対する糊の供給要求を優先順位に応じて並べ替え、優先順位に従って1つの粘性材料消費ユニット毎に順次糊を供給するように制御する。このため、複数の粘性材料消費ユニットでの糊の使用状況をコントローラで集中的に管理することができ、各粘性材料消費ユニットのラベラーの稼動状況を知ることができる。
(他の実施形態)
以上説明した実施形態においては、粘性材料として糊を使用し、各粘性材料消費ユニットがラベラーを備える構成を例に挙げて説明したが、粘性材料として糊以外の材料を使用しても良く、各粘性材料消費ユニットがラベラー以外の粘性材料を使用する構成要素を備えていても良い。
また、上記実施形態で図2に示した要求テーブル、及び図4に示した管理テーブルは、いずれも例であり、これ以外の形態でもよく、上記以外の情報やデータを含んでいても良い。これらのテーブルは、粘性材料供給システムそれぞれの仕様に合わせて適切な情報やデータを含むものとするのが好ましい。
例えば、要求テーブルに関しては、全ての粘性材料消費ユニットのラベラーが貼付するラベルのサイズが同じでない場合には、サイズが大きく1枚のラベルを貼付するのに使用する糊の量が多いラベラーを含む粘性材料消費ユニットからの供給要求を優先するように優先順位を決定するのが好ましい。また、糊自動供給装置10からの1回の糊の供給量が決まっている場合には、供給量に関するデータは必要ない。
一方、管理テーブルに関しては、履歴データ以外の総重量や平均供給量のデータは管理テーブル内に格納される必要はなく、必要に応じて履歴データに基づいて算出してもよい。また、これとは逆に、総重量や平均供給量のデータのみを格納し、履歴データを格納しなくてもよい。
更に、コントローラが、管理テーブルに格納された情報に基づいて、必要に応じて表示やブザーなどでオペレータに通知する手段を備えていても良い。
更にまた、上記実施形態では、糊自動供給装置とコントローラとが別体で構成されているが、これら2つを一体化して粘性材料供給装置として構成しても良い。
本発明は、一つの機器からなる粘性材料供給装置に適用しても良いし、また、複数の機器から構成される粘性材料供給システムに適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(本実施形態では図2に示すフローチャートに対応したプログラム)を、装置或いはシステムに直接或いは遠隔から供給し、その装置或いはシステムのコンピュータ装置が該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能・処理をコンピュータ装置で実現するために、該コンピュータ装置にインストールされるプログラムコードやそれを格納する記憶媒体自体も本発明を実現するものと理解される。
本発明に係る粘性材料供給システムの実施形態の概略構成を示すブロック図である。 図1の粘性材料供給システムにおいて糊を供給する際の処理を示すフローチャートである。 図1の粘性材料供給システムで用いられる要求テーブルの例を示す図である。 図1の粘性材料供給システムで用いられる管理テーブルの例を示す図である。
符号の説明
10 糊自動供給装置
11 タンク
12 デジタル重量計
13 ポンプ
14 温度調節器
20 粘性材料消費ユニット
21 バルブ
22 貯留槽
23 ポンプ
24 センサ
25 ラベラー
30 共通供給路
40 コントローラ
41 タッチパネル

Claims (7)

  1. 共通供給路を介して複数の粘性材料消費ユニットへ粘性材料を供給する粘性材料供給装置であって、
    前記複数の粘性材料消費ユニットに対して、粘性材料の供給を順次個別に実行する供給手段と、
    前記供給手段によって実行された粘性材料の供給量を、各粘性材料消費ユニット毎に管理する管理手段と、を備えることを特徴とする粘性材料供給装置。
  2. 各粘性材料消費ユニットへの粘性材料の供給順序に関する情報を含む要求テーブルを格納する記憶手段を更に備え、
    前記供給手段は、前記要求テーブルを参照して粘性材料の供給を実行することを特徴とする請求項1に記載の粘性材料供給装置。
  3. 各粘性材料消費ユニットが、粘性材料を貯留する貯留槽と、該貯留槽内の粘性材料の量を検出するセンサとを備え、
    前記センサからの検出信号に基づいて前記要求テーブルが更新されることを特徴とする請求項2に記載の粘性材料供給装置。
  4. 前記記憶手段は、各粘性材料消費ユニットに対して実行された粘性材料の供給に関する情報を含む管理テーブルを格納し、
    前記管理手段は、前記管理テーブルを更新することを特徴とする請求項2に記載の粘性材料供給装置。
  5. 粘性材料の温度を調節する温度調節器を更に備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の粘性材料供給装置。
  6. 粘性材料は糊であり、各粘性材料消費ユニットは製品にラベルを貼付するラベラーを含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の粘性材料供給装置。
  7. 共通供給路を介して複数の粘性材料消費ユニットへ粘性材料を供給する粘性材料供給方法であって、
    前記複数の粘性材料消費ユニットに対して、粘性材料の供給を順次個別に実行し、
    実行された粘性材料の供給に関する情報を、各粘性材料消費ユニット毎に記憶することを特徴とする粘性材料供給方法。
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