JP2005111214A - 食品調理方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の連続移動式の長所である少品種大量生産に適し、しかも従来の回分靜置式の長所であった多品種少量生産も可能であって、所望の品質の米飯も得られ、そのうえ、その欠点であった搬送手段の複雑さが解消された食品調理方法及びその装置を提供する。
【解決手段】 水平一方向に伸びる加熱帯域Hzの入口から、同一大きさ、同一形状の複数の金属製食材保持具10が順次導入され、前記加熱帯域Hzをその長手方向に通過することによって、前記各食材保持具10に保持された食材に対して所望の加熱、調理がなされるものであって、導入直前の1個の食材保持具10と前記加熱帯域Hz内に滞留中の食材保持具10の全てが、前記加熱帯域Hzの長手方向に等間隔に配列された、同一大きさ、同一形状の複数の加熱ユニット20を出口側向って一斉に移動し、前記加熱帯域Hzの最も出口側の,加熱、調理が完了した食材保持具10から順次排出される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、学校、工場或いは弁当製造場のように比較的大量の炊飯や副食の調理に適用される等食材の加熱のみ又は主として加熱よりなる加熱食品調理方法及びその装置の改良に関する。
従来の加熱食品調理方法及びその装置のうち、その主要部分である加熱帯域が連続移動方式であって、例えば主として米と水の入った複数の炊飯釜が水平一方向に伸びる加熱帯域に連続的に送られ、コンベアによってそれを通過する間に、例えばガス燃料の燃焼熱又は高周波誘導によって加熱されるよう構成されたものがある(例えば特許文献1)。これは炊飯釜の搬送が容易であり、設備も簡単で安価であり、少品種大量生産に適するという長所を有するが、加熱スケジュールの細かい設定が困難であって、経験豊富な運転員によらなければ所望の品質の米飯が得られず、しかも多品種少量生産には適さないという短所を有する。
それに対して加熱帯域が回分靜置式のものは(例えば特許文献1乃至3)、加熱スケジュールの細かい調整が必要な場合でも、予め各加熱ユニットに対してスケジュールが設定されていれば、経験豊富な運転員によらずとも、所望の品質の米飯が容易に得られ、必要に応じて炊飯順序の変更が容易であり、特に多品種少量生産に適するという長所を有するが、少品種大量生産の場合、連続移動式に比較して、炊飯釜毎に加熱ユニットへ/からの載置/搬出に昇降、水平移動を伴なう比較的複雑で高価な搬送装置が必要であり、例え自動化されていても操作が若干煩瑣であるという短所を有する。
特開2001−61656号公報(
乃至
及び図4)
特開平10−43048号公報(
特許請求の範囲
請求項1
の図2)
特開2002−95589号公報(
特許請求の範囲
請求項1
請求項2
乃至
及び図1)
以上のことから、本発明は、上記した従来技術の欠点を除くために、従来の連続移動式の長所である少品種大量生産にも適し、しかも従来の回分靜置式の長所であった多品種少量生産も可能であって、所望の品質の米飯も得られ、そのうえ、その欠点であった搬送手段の複雑さが解消された食品調理方法及びその装置を提供することにある。
上記の目的を達するために、請求項1の発明に係わる食品調理方法は、水平一方向に伸びる加熱帯域Hzの入口から、同一大きさ、同一形状の複数の金属製食材保持具10が順次導入され、前記加熱帯域Hzをその長手方向に通過することによって、前記各食材保持具10に保持された食材に対して所望の加熱、調理がなされるものであって、導入直前の1個の食材保持具10と前記加熱帯域Hz内に滞留中の食材保持具10の全てが、前記加熱帯域Hzの長手方向に等間隔に配列された、同一大きさ、同一形状の複数の加熱ユニット20に沿って出口に向って一斉に移動し、それぞれその前後方向の2等分鉛直面10Aが次の加熱ユニット20の前後方向の2等分鉛直面20Aに到達する度毎に、所定時間一斉に停止すると共に、前記各加熱ユニット20に設定された加熱スケジュールに基いて前記各食材保持具10に保持された食材が加熱、調理されたうえ、前記加熱帯域Hzの最も出口側の,加熱、調理が完了した食材保持具10から順次排出されることを含んでいる。
請求項2の発明に係わる食品調理方法は、前記請求項1の発明の構成に加えて、前記食材が主として米と水とよりなり、且つ炊飯が行なわれるものである。
請求項3の発明に係わる食品調理方法は、前記請求項1又は2の発明の構成に加えて、各食材保持具の加熱が各加熱ユニットとの間の高周波誘導によってその食材保持具に発生する渦電流によることを含んでいる。
請求項4の発明に係わる食品調理装置は、水平一方向に伸びる加熱帯域Hzの入口から、同一大きさ、同一形状の複数の金属製食材保持具10が順次導入され、前記加熱帯域Hzをその長手方向に通過することによって、前記各食材保持具10に保持された食材に対して所望の加熱、調理がなされるものであって、前記複数の食材保持具10を前記加熱帯域Hzの入口から順次導入し、移動、停止を繰り返しながら前記加熱帯域Hzの出口から順次排出させる移動停止機構GS、及び前記各食材保持具10の停止中に、それに保持された食材を順次加熱、調理するよう、前記加熱帯域Hzの長手方向に等間隔に配列された、同一大きさ、同一形状の複数の加熱ユニット20を備えており、且つ、導入直前の1個の食材保持具10と前記加熱帯域Hz内に滞留中の食材保持具10の全てが、前記加熱帯域Hzの複数の加熱ユニット20に沿って出口に向って一斉に移動し、それぞれその前後方向の2等分鉛直面10Aが次の加熱ユニット20の前後方向の2等分鉛直面20Aに到達する度毎に所定時間一斉に停止させると共に、前記各加熱ユニット20に設定された加熱スケジュールに基いて前記加熱帯域Hzに滞留する前記各食材保持具10に保持された食材を加熱、調理するよう制御する制御部100を備えている。
請求項5の発明に係わる食品調理装置は、前記請求項4の発明の構成に加えて、前記移動停止機構GSが、前記加熱帯域Hzに導入直前の1個の食材保持具10と前記加熱帯域Hz内に滞留中の食材保持具10の全てを一斉に移動可能、一斉に停止可能に掛合する掛合機構30、及びその掛合機構30によって掛合された前記複数の食材保持具10を一斉に所定距離移動させ、停止させたうえ、その複数の食材保持具10に対する掛合を解除し、前記複数の食材保持具10から解放された掛合機構30のみを、次の導入直前の1個の食材保持具10と前記加熱帯域Hz内に滞留中の食材保持具10の全てに対する掛合、移動に繰り返し使用されるよう、元の位置に戻す駆動部材として第1のシリンダ40を備えている。
請求項6の発明に係わる食品調理装置は、前記請求項5の発明の構成に加えて、前記掛合機構30を水平軸の周りに正逆交互に回動させることによって、前記複数の食材保持具10に対して掛合したり、その複数の食材保持具10に対する掛合を解除し、その複数の食材保持具10から掛合機構30を開放したりする駆動部材として第2のシリンダ50を備えている。
なお、ここで、上記「〜の前後方向の2等分鉛直面」とは、「〜の前後方向(長さ)を2等分する鉛直面」を意味し、これは「各食材保持具10が各加熱ユニット20の加熱に最適な位置に配置される」ための位置決めを目的に定義されたものであって、この目的に合致する別の位置決め手段も本発明に含まれる。
請求項1の発明によれば、各食材保持具10に保持された食材は、順次所定時間停止する各加熱ユニット20によって、それぞれ設定された加熱スケジュールに基いて継続して加熱されるため、回分靜置式のものと同様の加熱を受けることになり、所望の品質の食品が得られる等の効果が発揮される。
途中何度かの停止はあるが、その移動は1次元的であって、連続移動式のものと同じである。従って、連続移動式のものと比較して移動手段が僅かに複雑になるだけで、従来の回分靜置式のものに使用される複雑で高価な搬送装置を必要としない。
多品種少量生産については、品種が変わる時点で各加熱ユニット20に対する加熱スケジュールが、制御部によって加熱帯域Hzの入口側からそれに対応して予め準備されたものに順次置換されることによって、比較的容易に対応可能である。
なお、運転途中、加熱ユニット20の一部が故障した場合、一先ず滞留中の全ての食材保持具10の移動が全て停止され、そのまま健全な加熱ユニット20に対して残りの加熱スケジュールが与えられ、加熱が続けられるため、被害は故障したものだけの最小限に留められる。次いで、歯抜け状態に故障した場合は別として、健全な加熱ユニット20が連続して残っている場合は、その部分が活用され、残った加熱ユニット20の数に応じて各停止時間が延長され、それぞれに必要な加熱スケジュールが与えられれば、生産量の低下はやむを得ないが、運転は継続可能である。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、主として米と水とからの炊飯は、副食の調理に比較して、年間を通じてその需要が大きく、しかもあまり変動せず、調理の時間も30分以内で比較的短く、途中、攪拌、反転その他、格別の操作の追加や何等かの食材の添加も皆無又は殆どなく、自動化が容易であって、運転が比較的簡単であるため、最も適した対象である。
請求項3の発明によれば、請求項1又は2の発明の効果に加えて,高周波誘導による各食材保持具10の加熱は、電気は他のエネルギに比べて単位発熱量当りの単価は高いが、効率が著しく高く、安全で清潔で環境汚染がなく、しかも細かい制御が極めて容易であって、他のいずれの加熱手段に比べて、大量の食品調理に最も有効な加熱手段である。
請求項4の発明によれば、請求項1の発明同様に、連続移動式とは作動が異なり、複数の食材保持具10が制御部100によって制御される移動停止機構GSによって加熱帯域Hzを一斉移動と一斉停止とを交互に繰り返しながら通過する。各食材保持具10によって保持される食材は、制御部100によって制御され、順次所定時間停止する各加熱ユニット20によって、それぞれ設定された加熱スケジュールに基いて継続して加熱されるため、回分靜置式のものと同様の加熱を受けることになり、所望の品質の食品が得られる等の効果が発揮される。以下請求項1の発明の効果と同様であるから他は省略する。
請求項5の発明によれば、請求項4の発明の効果に加えて、構造簡単であるにも拘わらず、各食材保持具10の、各加熱ユニット20への停止位置が精確になり、従って各食材保持具10に保持される食材の最適な加熱が行なわれるようになり、従来の連続移動式のものに見られた「だろう搬送」によって生ずる諸問題が完全に解消される。
請求項6の発明によれば、請求項5の発明の効果に加えて、1個の第2のシリンダ50のピストンの進退だけで、掛合機構30による複数の食材保持具10に対する一斉掛合とその一斉解除が容易に行なわれるため、極めて簡便である、
発明を実施するため最良の形態
本発明に係わる食品調理方法及びその装置を実施するための最良の形態について炊飯を例に図1乃至3により説明するが、本発明はあくまでも炊飯に限定されるものではない。先ず、10は主として米と水よりなる食材を保持する金属製の食材保持具(炊飯釜)であって、底面よりも開口上面が広い、断面長方形の箱状体であり、上端周縁にはフランジが取付けられると共に、開口面は着脱自在の蓋で覆われている。材質としては、本体はアルミニウム又はアルミニウム合金であり、図示されないが、後述の高周波誘導加熱用に底面及び側面下部は溶射による強磁性体の耐熱合金が肉盛りされている。なお、いずれも同一大きさ、同一形状に形成されている。
Hzは水平一方向に伸びる加熱帯域であって、その長手方向には、食材を、それを保持する前記食材保持具20を介して加熱する複数の加熱ユニット20が等間隔に配列されている。その各加熱ユニット20は、図2に示すよう、いずれも図示されないコイルが前記食材保持具20の両側面下部及び底面を覆うよう、全て同一大きさ、同一形状に形成されており、前記食材保持具20との間の高周波誘導によってその食材保持具20に渦電流を発生させるよう構成されているが、その加熱源はガスでもよく、特に限定されるものではない。なお、図1では、加熱帯域Hzの加熱ユニット20の数は3個であるが、その数は使用者の要求によって増減可能である。
なお、後述の移動停止機構GSによる各食材保持具10の1回の移動距離は、隣り合う加熱ユニット20,20の前後方向の2等分鉛直面20A,20A間の距離に等しく設定される。また、図1の右端、左端の加熱ユニット10は、それぞれ加熱帯域Hzに導入直前のもの、それから排出直後のものを示しているが、導入直前の食材保持具10も、その前後方向の長さを2等分する2等分鉛直面10Aと,最も入口側の加熱ユニット20の前後方向の長さを2等分する2等分鉛直面20A(以下前後方向の2等分鉛直面と呼称する)と,の間の距離が上記値と等しくなる配置される。
次にGSは、前記複数の食材保持具10を前記加熱帯域Hzの入口から順次導入し、一斉移動、一斉停止を繰り返しながらその出口から順次排出させる移動停止機構であって、先ず図1の右端にある前記加熱帯域Hzに導入直前の1個の食材保持具10と前記加熱帯域Hz内に滞留する複数(図1では3個)の食材保持具10の全てを一斉に移動可能、一斉に停止可能に掛合する掛合機構30を備えている。
その掛合機構30について詳細説明すると、先ず31は第1の水平ロッドであって、前記加熱帯域Hzの長手方向に沿ってその一方の側、上方に、上下1対の溝付き小車輪B,Bを介して回動及び水平移動可能に保持されている。32はその第1の水平ロッド31に垂設された複数対の掛合金具であって、前記導入直前の1個の食材保持具10及び前記加熱帯域Hz内に滞留中の食材保持具10の全てに対してそれぞれの前後を挟むように掛合するよう構成されている。
40は、その掛合機構30を駆動する第1のシリンダであって、その進退するピストンと前記第1の水平ロッド31が一体に水平移動するよう、連結部材33によって連結されている。なお、その第1のシリンダ40は、前記掛合機構30によって掛合された前記複数の食材保持具10を一斉に所定距離移動させ、停止させたうえ、その複数の食材保持具10に対する掛合を解除し、前記複数の食材保持具10から解放された掛合機構30のみを、次の導入直前の1個の食材保持具10と前記加熱帯域Hz内に滞留中の食材保持具10の全てに対する掛合に繰り返し使用されるよう、元の位置に戻すために用いられる。
50は第2のシリンダであって、前記掛合機構30をその水平軸の周りに正逆交互に回動させることによって、前記複数の食材保持具10に対して掛合したり、その複数の食材保持具10に対する掛合を解除し、その複数の食材保持具10から掛合機構30を開放したりする駆動部材として用いられる。
60は、前記複数対の掛合金具32を前記第2のシリンダ50を介して前記第1の水平ロッド31を軸に正逆に回動させる掛合金具回動機構であって、第1の水平ロッド31に掛合金具32とは反対側に垂設された腕61、及びその腕61の全ての先端部を連ねる第2の水平ロッド62、及びその第2の水平ロッド62を水平移動可能に上下3個の溝付き小車輪Bで包囲するよう把持する把持具63を備えている。
その他、図2に示すように、各食材保持具10をその左右下側から支え、長手方向に少ない抵抗で移動可能に保持する小車輪C、図示は省略するが、複数の食材保持具10が正常な配置からその幅方向に外れないよう位置決めする位置決め具等を備えている。なお、各加熱ユニット20、第1の水平ロッド31を保持する溝付き小車輪B,B、前記第1、第2のシリンダ40,50はいずれも図示されないフレームに固定されている。前記把持具63は第2のシリンダ50のピストンに結合保持されている。なお、前記第1,2のシリンダ40,50は、通常は空気圧方式であるが、油圧方式、電磁方式のいずれでもよい。
作用について説明する。第1のシリンダ40のピストンと共に図では右側に後退した掛合機構30によって掛合された、導入直前の1個と前記加熱帯域Hz内に滞留中の全てよりなる複数の食材保持具10は、第1のシリンダ40のピストンの前進によって一斉に、次の各加熱ユニット20の前後方向の2等分鉛直面20Aにその前後方向の2等分鉛直面10Aが一致するよう移動し、所定時間停止する。
その停止時間中の加熱については後述することにして、所定時間のそれぞれの加熱が完了すると、第2のシリンダ50のピストンの後退(下降)によって、把持具63、第2の水平ロッド62がそれぞれ下降し、全ての腕61、第1の水平ロッド31、全ての掛合金具32が図2では時計回りに一斉に回動し、各掛合金具32の各食材保持具10に対する全ての掛合が一斉に解除される。そこで第1のシリンダ40のピストンが後退すると、掛合機構30が元の位置に戻る。
次いで第2のシリンダ50のピストンの前進(上昇)に続いて掛合機構30が上述の作動とは逆に作動することによって、新たな導入直前の1個の食材保持具10を含む加熱帯域Hzに滞留する複数の各食材保持具10に対してそれぞれ掛合金具32が掛合され、以下同様の作用の繰り返しによって、次々と導入される各食材保持具20は順次各加熱ユニット20を経たうえ、出口から排出される。
停止時間中の食材の加熱、調理について説明する。前記各食材保持具10に保持された食材は、前記各加熱ユニット20に停止する毎に所定時間、それぞれ設定された加熱スケジュールに基いて順次加熱され、それによって全ての加熱ユニット20による必要にして十分な加熱を受け、所望の調理がなされることになる。その加熱スケジュールの一例を炊飯について模式的に示すと図3の通りである。すなわち、n個の加熱ユニット20が図の左から右に向って示されており、各加熱ユニット20における停止、加熱時間a秒(合計na秒)はその幅で示されている。また、各加熱ユニット20の加熱強さは、底面、側面(図面上下方向に表示)別にに5段階で示されており、例えば入口から4番目の加熱ユニットでは、それぞれ加熱強さの異なる、3つの時間帯が設けられているが、必要があれば、さらに細やかな加熱スケジュールの設定も可能である。
以上のことから、以下の効果が発揮される。すなわち、連続移動式のものとは作動が異なり、複数の食材保持具10は一斉移動と一斉停止とを交互に繰り返しながら加熱帯域Hzを通過する。その移動の速度が大きければ、停止時間は無視可能となり、順次所定時間停止する各加熱ユニット20によって、それぞれ設定された加熱スケジュールに基いて継続して加熱されるため、それぞれの加熱スケジュールさえ細やかに設定されていれば、回分靜置式のものと同様の加熱を受けることになり、所望の品質の食品が得られる等の効果が発揮される。
次々と同じ食材が保持された食材保持具10が加熱帯域Hz内を移動通過することによって連続移動式のものと同じ時間滞留し、同じ加熱履歴を経たとすれば、途中何度かの停止があっても、間欠的に移動しているか、連続的に移動しているかの違いがあるだけで、いずれも水平方向に1次元的に移動しており、連続移動式と同じである。従って、連続移動式のものと比較して移動手段が僅かに複雑になるだけで、従来の回分靜置式のものに使用される複雑で高価な搬送装置を必要としない。
多品種少量生産については、品種が変わる時点で各加熱ユニット20に対する加熱スケジュールが、制御部によって加熱帯域Hzの入口側からそれに対応して予め準備されたものに順次置換されることによって、比較的容易に対応可能である。すなわち、連続移動式のものでは困難であった多品種少量生産に対しても対応可能となる。
さらに、本発明の食品調理装置は、複数の加熱ユニットを有する通常の調理台同様に、移動停止機構GSを停止した状態での使用も可能である。すなわち、少なくとも1つの食材保持具10がそれぞれ加熱ユニット20に載置され、制御部100によって、各食材に対応する加熱スケジュールに基き、加熱されることによって、異なる食材がそれぞれ同時並行的に調理される。
連続運転途中、加熱ユニット20の一部が故障した場合について説明すると、先ず滞留中の全ての食材保持具10の移動が全て停止され、そのまま移動健全な各加熱ユニット20に対して残りの加熱スケジュールが与えられ、加熱が続けられれば、被害は故障した各加熱ユニット20だけの最小限に留められる。次いで、歯抜け状態に故障した場合は別として、健全な加熱ユニット20が連続して残っている場合は、その部分が活用され、残った加熱ユニット20の数に応じて各停止時間が延長され、それぞれに必要な加熱スケジュールが与えられれば、生産量の低下はやむを得ないが、運転は継続可能である。従来連続移動式のものでは、全ての食材保持具について、食材を廃棄しなければならなかったのに対して著しく優れている。
主として米と水とからの炊飯は、副食の調理に比較して、年間を通じてその需要が大きく、しかもあまり変動せず、調理の時間も30分以内で比較的短く、途中、攪拌、反転その他、格別の操作の追加や何等かの食材の添加も皆無又は殆どなく、自動化が容易であって、運転が簡単であるため、最も適した対象である。
高周波誘導による各食材保持具10の加熱は、電気は他のエネルギに比べて単位発熱量当りの単価は高いが、効率が著しく高く、安全で清潔で環境汚染がなく、しかも細かい制御が極めて容易であって、他のいずれの加熱手段に比べて、大量の食品調理に最も有効な手段である。
上述のように、1個の第1のシリンダ40のピストンの前進、停止によって、加熱帯域Hzに導入直前の1個を含む複数の食材保持具10が一斉に所定距離(加熱ユニット10の1つの長さ)移動させられ、一斉に停止させられる。また、1個の第2のシリンダ50のピストンの進退に伴う掛合金具回同機構60の作動だけで、掛合機構30による複数の食材保持具10に対する掛合とその解除が一斉に行なわれる。従って、複数の食材保持具10を一斉に所定距離精確に移動させるこことの繰り返しが極めて容易に行なわれる。
それによって、構造簡単であるにも拘わらず、各食材保持具10の、各加熱ユニット20への停止位置が精確になり、従って各食材保持具10に保持される食材の加熱が最適に行なわれるようになり、例えばチェンコンベアによる連続移動式のもの等従来のものに見られた「だろう搬送」によって生ずる諸問題が完全に解消される。
本発明に係わる食品調理装置の最良の形態を示す平面図である。 図1の横断面図である。 本発明に係わる食品調理装置の最良の形態に適用される加熱スケジュールの一例を示すパターン図である。
符号の説明
10 食材保持具
10A 前後方向の2等分鉛直面
20 加熱ユニット
20A 前後方向の2等分鉛直面
30 掛合機構
31 第1の水平ロッド
32 掛合金具
33 連結部対
40 第1シリンダ
50 第2シリンダ
60 掛合金具回動機構
61 腕
62 第2の水平ロッド
63 把持具
100 制御部
GS 移動停止機構
B 溝付き小車輪
C 小車輪
Hz、 加熱帯域

Claims (6)

  1. 水平一方向に伸びる加熱帯域(Hz)の入口から、同一大きさ、同一形状の複数の金属製食材保持具(10)が順次導入され、前記加熱帯域(Hz)をその長手方向に通過することによって、前記各食材保持具(10)に保持された食材に対して所望の加熱、調理がなされる食品調理方法であって、
    導入直前の1個の食材保持具(10)と前記加熱帯域(Hz)内に滞留中の食材保持具(10)の全てが、前記加熱帯域(Hz)の長手方向に等間隔に配列された、同一大きさ、同一形状の複数の加熱ユニット(20)に沿って出口に向って一斉に移動し、それぞれその前後方向の2等分鉛直面(10A)が次の加熱ユニット(20)の前後方向の2等分鉛直面(20A)に到達する度毎に、所定時間一斉に停止すると共に、前記各加熱ユニット(20)に設定された加熱スケジュールに基いて前記各食材保持具(10)に保持された食材が加熱、調理されたうえ、前記加熱帯域(Hz)の最も出口側の,加熱、調理が完了した食材保持具(10)から順次排出される
    ことを特徴とする食品調理方法。
  2. 前記食材が主として米と水とよりなり、且つ炊飯が行なわれる
    ことを特徴とする請求項1に記載の食品調理方法。
  3. 各食材保持具(10)の加熱が各加熱ユニット(20)との間の高周波誘導によってその食材保持具(10)に発生する渦電流による
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の食品調理方法。
  4. 水平一方向に伸びる加熱帯域(Hz)の入口から、同一大きさ、同一形状の複数の金属製食材保持具(10)が順次導入され、前記加熱帯域(Hz)をその長手方向に通過することによって、前記各食材保持具(10)に保持された食材に対して所望の加熱、調理がなされる食品調理装置であって、
    前記複数の食材保持具(10)を前記加熱帯域(Hz)の入口から順次導入し、一斉移動、一斉停止を繰り返しながら前記加熱帯域(Hz)の出口から順次排出させる移動停止機構(GS)、及び前記各食材保持具(10)の停止中に、それに保持された食材を順次加熱、調理するよう、前記加熱帯域(Hz)の長手方向に等間隔に配列された、同一大きさ、同一形状の複数の加熱ユニット(20)を備えており、且つ、導入直前の1個の食材保持具(10)と前記加熱帯域(Hz)内に滞留中の食材保持具(10)の全てが、前記加熱帯域(Hz)の複数の加熱ユニット(20)に沿って出口に向って一斉に移動し、それぞれその前後方向の2等分鉛直面(10A)が次の加熱ユニット(20)の前後方向の2等分鉛直面(20A)に到達する度毎に所定時間一斉に停止させると共に、前記各加熱ユニット(20)に設定された加熱スケジュールに基いて前記加熱帯域(Hz)に滞留する前記各食材保持具(10)に保持された食材を加熱、調理するよう制御する制御部(100)を備えている
    ことを特徴とする食品調理装置。
  5. 前記移動停止機構(GS)が、前記加熱帯域(Hz)に導入直前の1個の食材保持具(10)と前記加熱帯域(Hz)内に滞留中の食材保持具(10)の全てを一斉に移動可能、一斉に停止可能に掛合する掛合機構(30)、及びその掛合機構(30)によって掛合された前記複数の食材保持具(10)を一斉に所定距離移動させ、停止させたうえ、その複数の食材保持具(10)に対する掛合を解除し、前記複数の食材保持具(10)から解放された掛合機構(30)のみを、次の導入直前の1個の食材保持具(10)と前記加熱帯域(Hz)内に滞留中の食材保持具(10)の全てに対する掛合に繰り返し使用されるよう、元の位置に戻す駆動部材として第1のシリンダ(40)備えている
    ことを特徴とする請求項4に記載の食品調理装置。
  6. 前記掛合機構(30)をその水平軸の周りに正逆交互に回動させることによって、前記複数の食材保持具(10)に対して掛合したり、その複数の食材保持具(10)に対する掛合を解除し、その複数の食材保持具(10)から掛合機構(30)を開放したりする駆動部材として第2のシリンダ(50)を備えている
    ことを特徴とする請求項5に記載の食品調理装置。
JP2003381802A 2003-10-06 2003-10-06 食品調理方法及びその装置 Pending JP2005111214A (ja)

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