JP2005109814A - 画像撮影装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】CPU1は、ファインダ枠の視野に相当するビューファインダ枠よりも広い範囲を撮影可能とするためにカメラ撮影部7内の光学系を調整し、これによって広範囲撮影された撮影画像内の各被写体のうち、所定の被写体を特定した後に、この被写体がビューファインダ枠から外れている欠落状態が低くなるように、広範囲枠内においてビューファインダ枠の位置を論理的に移動して当該ビューファインダ枠内の画像を切り出すと共に、この切り出し画像を記録保存の対象とする。
【選択図】 図1
Description
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項9記載の発明)。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項2記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項10記載の発明)。
前記特定手段は、広範囲撮影された撮影画像を解析すると共に、予め登録されている被写体に関する情報とを比較することによって当該撮影画像内に含まれている各被写体のうち、所定の被写体を特定する(請求項3記載の発明)。
以下、図1〜図5を参照して本発明の第1実施例を説明する。
図1は、この実施例における画像撮影装置の基本的構成要素を示したブロック図である。
この画像撮影装置は、ファインダ枠の視野に相当するビューファインダ範囲よりも広い範囲を撮影対象とする広範囲撮影を行うだけで、ビューファインダ枠の大きさを持つ好適構図の画像を記録保存するようにしたデジタルスチルカメラである。すなわち、この画像撮影装置は、広範囲撮影された撮影画像内の各被写体のうち、所定の被写体を特定した後に、この被写体がビューファインダ枠から外れている欠落状態が極力低くなるように、広範囲撮影された撮影画像内において、ビューファインダ枠の位置を移動すると共に、移動後のビューファインダ枠内の画像を切り出して記録保存するようにしたものである。
なお、この実施例の特徴部分を詳述する前に、この実施例のハードウェア上の構成について以下、説明しておく。
操作部5は、シャッターボタンの他に、各種のファンクションボタン(後述する撮影モード指定ボタン等)を有し、その操作信号はCPU1へ与えられる。表示部6は、例えば、液晶表示部であり、モニタ画面、ファインダ画面、画像再生画面として使用される。カメラ撮影部7は、撮影レンズ、ミラー等のレンズ・ミラーブロック、CCDイメージセンサ等の撮像素子、その駆動系等を備え、撮影毎に、撮影画像を画像メモリ8へ順次転送するもので、CPU1は、広角撮影機能、ズーム機能、オートフォーカス時の駆動制御、シャッター駆動制御、シャッター速度、露出、ホワイトバランス等を制御したり、撮影画像の取り込みを行う。
この枠情報テーブル11は、ファインダ枠の視野に相当するビューファインダ範囲(ビューファインダ枠)と、このビューファインダ枠よりも広い範囲を撮影対象とする広範囲枠に対応付けて、そのサイズ情報などを記憶管理するものである。この広範囲枠は、例えば、ビューファインダ枠に比べてその横・縦サイズが1.3〜2倍程度の大きさとなっている。この枠情報テーブル11は、後述する特殊撮影モード時に参照されるテーブルであり、CPU1は、特殊撮影モードでシャッターボタンが操作された際に、光学系を制御して広範囲枠を対象とした広範囲撮影を指示すると共に、この広範囲枠にビューファインダ枠を重ね合わせた場合に、広範囲枠に対するビューファインダ枠の相対的な位置を検出し、この「相対位置座標」を枠情報テーブル11に書き込むようにしている。この「相対位置座標」は、広範囲枠の左上角部を平面座標系の原点とした場合において、この原点からビューファインダ枠の左上角部までの位置を示す座標値であり、広範囲枠内においてビューファインダ枠が移動する毎に書き換えられる。なお、広範囲枠を固定サイズとしてもよいが、予めデフォルト設定されている広範囲枠の大きさを任意に変更可能とするようにしてもよい。
この被写体情報テーブル12は、予め被写体の種類毎に設定されている被写体情報、つまり、撮影画像内の被写体を認識してその種類を特定するため特性情報などを記憶管理するテーブルである。例えば、“人物”、“ペット(犬、猫)”、“太陽”、“海”等の被写体の種類に対応して、その全体特性(形状・色など)やその各部位の要素特性(形状・位置・色など)を示す「特定情報」と、その「優先順位」を記憶する構成となっている。
ここで、特殊撮影モードは、撮影モード指定ボタンが操作される毎に通常撮影モードから特殊撮影モードにサイクリックに切り換えられるもので、被写体情報テーブル12に登録されている被写体の欠落状態が極力低くなるように、ビューファインダ枠の位置を広範囲枠の範囲内においてスライド移動させることによって好適構図を得るための撮影モードを指定するものである。
先ず、この特殊撮影モードにセットされている状態において、CPU1は、ファインダ枠の視野に相当するビューファインダ枠内の画像(ビューファインダ画像)を画像メモリ8から取り込んで(ステップA1)、ファインダ表示する(ステップA2)。
ここで、図5(A)は、ファインダ表示されているビューファインダ画像を例示したもので、このビューファインダ画像内には「太陽」、「海」、「人物」、「人物が持っている旗」などが写されている。
図5(B)は、ビューファインダ画像よりも大きい広範囲枠内の撮影画像を例示したもので、広範囲枠内の撮影画像は、ビューファインダ画像に比べて1.4倍程度の大きさとなっている。
図5(D)は、ビューファインダ枠内の画像を切り出した状態を示した図である。この場合、当初のビューファインダ枠内から一部が欠落していた被写体であっても、その全てを含む好適構図の画像をビューファインダ枠のサイズで記録保存することができる。
また、広範囲枠に含まれている複数の被写体を予め決められている優先順位に従って特定し、優先順位が高い被写体から順にその欠落状態が低くなるように、ビューファインダ枠を広範囲枠の範囲内において移動するようにしたから、複数の被写体をその優先順位の高い順に着目した好適構図を得ることができ、優先順位の高い被写体に対してはその全てが含むようにしたり、その欠落状態が最小限となるようにすることができる。
(実施例2)
なお、上述した第1実施例においては、ビューファインダ枠から外れている被写体の欠落状態が低くなるように、広範囲枠内においてビューファインダ枠の位置を論理的に移動するようにしたが、この第2実施例においては、ビューファインダ枠から外れている被写体の欠落状態が低くなるように、広範囲枠内においてビューファインダ枠を論理的に拡大した後に、この拡大枠内の画像を切り出してビューファインダ枠サイズに圧縮加工して記録保存するようにしたものである。
ここで、両実施例において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施例の特徴部分を中心に説明するものとする。
先ず、CPU1は、上述した第1実施例と同様に、ファインダ枠の視野に相当するビューファインダ画像を画像メモリ8から取り込んで、ファインダ表示する(ステップB1)。図7(A)は、この場合のファインダ画像の表示例を示している。この状態において、シャッターボタンが操作された場合には、枠情報テーブル11に定義されている広範囲枠サイズに基づいてカメラ撮影部7内の光学系を制御し、広範囲枠内の撮影画像を画像メモリ8から取り込んで(ステップB2)、ワークメモリ3に一時記憶する(ステップB3)。図7(B)は、広範囲枠内の撮影画像を示し、ビューファインダ画像の2.5倍程度の大きさとなっている。
また、広範囲枠に含まれている複数の被写体を予め決められている優先順位に従って特定し、優先順位が高い被写体から順にその欠落状態が低くなるように、ビューファインダ枠を広範囲枠の範囲内において拡大するようにしたから、複数の被写体をその優先順位の高い順に着目した好適構図を得ることができる。
(実施例3)
なお、上述した第1および第2実施例においては、予め各被写体に対応して被写体情報テーブル12にその優先順位を設定しておくようにしたが、この第3実施例においては、撮影時に所望する各被写体と共にその優先順位を撮影者が任意に指定するようにしたものである。
ここで、第1実施例、第3実施例において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施例の特徴部分を中心に説明するものとする。
先ず、ファインダ枠の視野に相当するビューファインダ画像を画像メモリ8から取り込んで(ステップC1)、モニタ表示する(ステップC2)。図9(A)は、この場合のモニタ表示例を示している。このモニタ画面の上には、透明タッチパネルが積層配置されており、モニタ画面上の任意の位置(所望する被写体の位置)がタッチ指定されると(ステップC3)、CPU1は、このタッチ指定位置を検出すると共に(ステップC4)、この検出位置に対応してそのタッチ指定順を優先順位としてワークメモリ3に一時記憶する(ステップC5)。
ここで、指定終了ボタンが操作された場合には(ステップC6でYES)、枠情報テーブル11に定義されている広範囲枠サイズに基づいてカメラ撮影部7内の光学系を制御し、広範囲枠内の撮影画像を取り込んで(ステップC7)、ワークメモリ3に一時記憶する(ステップC8)。図9(B)は、広範囲枠内の撮影画像を示し、ビューファインダ画像の2.5倍程度の大きさとなっている。
このようにして拡大された拡大枠内の画像を切り出すと共に(ステップC11)、この切り出し画像の大きさを求めた後、枠情報テーブル11に登録されている通常のビューファインダ枠の大きさと比較し、切り出し画像のサイズが通常のビューファインダ枠の大きさとなるように圧縮加工する(ステップC12)。図9(D)は、拡大枠内から切り出された画像を示し、図9(E)は、この切り出し画像を圧縮加工した後の画像を示している。この場合、1.5程度の画像圧縮が行われた後、この圧縮画像を記憶媒体4に書き込んで記録保存する(ステップC13)。以下、ステップC1に戻って上述の動作が繰り返される。
(実施例4)
なお、上述した第3実施例においては、撮影時に所望する各被写体と共にその優先順位を撮影者が任意に指定するようにしたが、この第4実施例においては、0.5秒間隔で2回連続して取得した各ビューファインダ画像を比較解析することによって各ビューファインダ画像内に含まれている各被写体のうち、その変化量の大きい被写体を自動指定するようにしたものである。
ここで、第1実施例、第4実施例において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施例の特徴部分を中心に説明するものとする。
先ず、特殊撮影モードにセットされている状態において、CPU1は、ビューファインダ画像を取り込んで(ステップD1)、ファインダ表示する(ステップD2)。この状態において、シャッターボタンの操作有無をチェックし(ステップD3)、ズームボタン等の他のボタンが操作された場合には(ステップD3でNO)、操作ボタンに応じた処理に移るが(ステップD4)、シャッターボタンが操作された場合には、その時のビューファインダ画像を第1のファインダ画像として取り込む(ステップD5)。図11(A)は、第1のファインダ画像を例示した図である。次に、枠情報テーブル11に定義されている広範囲枠サイズに基づいてカメラ撮影部7内の光学系を制御し、広範囲枠内の撮影画像を取り込んで一時記憶する(ステップD6)。
また、ハンディタイプのカメラに限らず、設置型の監視カメラ等にも適用可能であると共に、カメラ内臓型の電子機器(携帯電話など)にも適用可能である。
2 記憶部
4 記録媒体
5 操作部
6 表示部
7 カメラ撮影部
8 画像メモリ
11 枠情報テーブル
12 被写体情報テーブル
Claims (10)
- ファインダ枠の視野に相当するビューファインダ範囲内の画像を記録保存する画像撮影装置であって、
ビューファインダ範囲よりも広い範囲を撮影可能とするために光学系を調整して広範囲撮影を行う撮影制御手段と、
この制御手段によって広範囲撮影された撮影画像内の各被写体のうち、所定の被写体を特定する特定手段と、
この特定手段によって特定された被写体がビューファインダ範囲から外れている欠落状態が低くなるように、前記広範囲撮影された撮影画像内においてビューファインダ範囲の位置を論理的に移動変更する変更手段と、
前記広範囲撮影された撮影画像の中から前記変更手段によって移動変更されたビューファインダ範囲内の画像を切り出す切出手段と、
を具備し、前記切出手段によって切り出された画像を記録保存の対象画像とするようにしたことを特徴とする画像撮影装置。 - ファインダ枠の視野に相当するビューファインダ範囲内の画像を記録保存する画像撮影装置であって、
ビューファインダ範囲よりも広い範囲を撮影可能とするために光学系を調整して広範囲撮影を行う撮影制御手段と、
この制御手段によって広範囲撮影された撮影画像内の各被写体のうち、所定の被写体を特定する特定手段と、
この特定手段によって特定された被写体がビューファインダ範囲から外れている欠落状態が低くなるように、前記広範囲撮影された撮影画像内においてビューファインダ範囲を論理的に拡大変更する変更手段と、
前記広範囲撮影された撮影画像の中から前記変更手段によって拡大変更されたビューファインダ範囲内の画像を切り出す切出手段と、
この切出手段によって切り出された画像をビューファインダ範囲に相当する大きさに圧縮加工する加工手段と、
を具備し、前記加工手段によって圧縮加工された画像を記録保存の対象画像とするようにしたことを特徴とする画像撮影装置。 - 前記特定手段は、広範囲撮影された撮影画像を解析すると共に、予め登録されている被写体に関する情報とを比較することによって当該撮影画像内に含まれている各被写体のうち、所定の被写体を特定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の画像撮影装置。 - 前記特定手段は、広範囲撮影された撮影画像内に含まれている複数の被写体を予め決められている優先順位に従って特定し、
前記変更手段は、前記優先順位が高い被写体から順にその欠落状態が低くなるように、前記広範囲撮影された撮影画像内においてビューファインダ範囲を論理的に変更する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の画像撮影装置。 - モニタ画面内に含まれている各被写体のうち、任意の被写体が選択指定された場合に、前記特定手段は、この指定被写体を所定の被写体として特定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の画像撮影装置。 - 前記特定手段は、連続的に取得した複数の撮影画像を比較解析することによって各撮影画像内に含まれている各被写体のうち、その変化量の大きい被写体を所定の被写体として特定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の画像撮影装置。 - 前記切出手段によって切り出された画像内に含まれている前記所定の被写体を強調するために、当該被写体以外を圧縮加工した加工画像を記録保存の対象とする、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の画像撮影装置。 - 前記切出手段によって切り出された画像内に含まれている前記所定の被写体を強調するために、当該被写体以外をぼかし加工した加工画像を記録保存の対象とする、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の画像撮影装置。 - コンピュータに対して、
ファインダ枠の視野に相当するビューファインダ範囲よりも広い範囲を撮影可能とするために光学系を調整して広範囲撮影を行う機能と、
広範囲撮影された撮影画像内の各被写体のうち、所定の被写体を特定する機能と、
特定された被写体がビューファインダ範囲から外れている欠落状態が低くなるように、前記広範囲撮影された撮影画像内においてビューファインダ範囲の位置を論理的に移動変更する機能と、
前記広範囲撮影された撮影画像の中から前記移動変更されたビューファインダ範囲内の画像を切り出す機能と、
切り出された画像を記録保存の対象画像とする機能と、
を実現させるためのプログラム。 - コンピュータに対して、
ファインダ枠の視野に相当するビューファインダ範囲よりも広い範囲を撮影可能とするために光学系を調整して広範囲撮影を行う機能と、
広範囲撮影された撮影画像内の各被写体のうち、所定の被写体を特定する機能と、
特定された被写体がビューファインダ範囲から外れている欠落状態が低くなるように、前記広範囲撮影された撮影画像内においてビューファインダ範囲を論理的に拡大変更する機能と、
前記広範囲撮影された撮影画像の中から前記拡大変更されたビューファインダ範囲内の画像を切り出す機能と、
切り出された画像をビューファインダ範囲に相当する大きさに圧縮加工する機能と、
圧縮加工された画像を記録保存の対象画像とする機能と、
を実現させるためのプログラム。
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