JP4355853B2 - 画像撮影装置およびプログラム - Google Patents
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Description
一方、所望する被写体をターゲット撮影する場合において、このターゲット以外にも意図しない余計な被写体が写ってしまう場合があるため、撮影者は、余計な被写体が写らないようにカメラの位置を変えたり、ズーム撮影を行うようにしているが、その都度、カメラの位置を変えたり、ズーム撮影を行うことは面倒であると共に、シャッターチャンスを逃がしてしまう。
更に、コンピュータに対して、上述した本発明に示した機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項6記載の発明)。
前記画像解析手段は、画像フレーム内の中央部分に含まれている被写体を主被写体として特定する(請求項2記載の発明)。
以下、図1〜図6を参照して本発明の第1実施例を説明する。
図1は、この実施例における画像撮影装置の基本的構成要素を示したブロック図である。
この画像撮影装置は、被写体を実撮影する前に、この被写体をモニタ撮影したデジタル画像を解析することによって得られた被写体の向きを検出することによって、実撮影時における画像フレーム内の被写体位置を当該被写体の向きに応じて移動するようにしたデジタルスチルカメラである。すなわち、この画像撮影装置は、モニタ画像(ファインダ画面)を解析することによってその画像フレーム内に含まれている被写体(人物)を特定すると共に、この人物の顔の向き(上下左右)を検出し、実撮影時における画像フレーム内の人物の配置位置を当該人物の顔の向きに応じて決定し、この位置に被写体が配置されるように撮影レンズの指向方向を調整するフレーミング制御を行うようにしたものである。
なお、この実施例の特徴部分を詳述する前に、この実施例のハードウェア上の構成について以下、説明しておく。
操作部5は、シャッターボタン、ズームボタンの他に、各種のファンクションボタンを有し、その操作信号はCPU1へ与えられる。なお、シャッターボタンは、「半押し」、「全押し」の2段階操作が可能なもので、シャッターボタンが全押し操作された際には、その撮影画像を記録保存させる実撮影を指示する。表示部6は、例えば、液晶表示部であり、モニタ画面、ファインダ画面、画像再生画面として使用される。カメラ撮影部7は、撮影レンズ、ミラー等のレンズ・ミラーブロック、CCDイメージセンサ等の撮像素子、その駆動系等を備え、撮影毎に、撮影画像を画像メモリ8へ順次転送するもので、CPU1は、撮影方向(レンズの指向方向)やズーム機構を調整制御したり、オートフォーカス時の駆動制御、シャッター駆動制御、シャッター速度、露出、ホワイトバランス等を制御したり、撮影画像の取り込みを行う。
ここで、CPU1は、モニタ画像を解析することによって人物を特定した後において、この顔部分に着目し、顔の中心部分(例えば、鼻)の位置を特定する。そして、鼻の位置を中心とした中心線(縦軸、横軸)を基準に、この中心線から左右の頬までの横幅(LA1、LA2)を計測する他に、この中心線から左右の肩までの横幅(LB1、LB2)を計測し、この計測値の「LA1」と「LA2」との大小比較を行うと共に、「LB1」、「LB2」との大小比較を行って顔の向きを認識するようにしている。この場合、顔の向きとしては、「右向き」、「左向き」、「上向き」、「下向き」を認識するようにしているが、図2の場合には、「LA1>LA2」、「LB1>LB2」の関係にあり、「右向き」であることを示している。以下、顔の向きは、図2のように、紙面を見ている方向を示すものとする。
先ず、CPU1は、電源投入に伴ってカメラ撮影部7を駆動させ(ステップA1)、画像メモリ8内の撮影画像をモニタ画像として取り込んでモニタ表示させる(ステップA2)。この状態において、シャッターボタン、ズームボタンの操作有無を判断し(ステップA3、A4)、ズームボタンが操作された場合には(ステップA4でYES)、そのボタン操作に応じてズーム駆動を行うが(ステップA5)、シャッターボタンが操作された場合には(ステップA3でYES)、シャッター全押し操作か否かを調べる(ステップA6)。
図6は、この場合におけるフレーミング後の状態を示し、顔が向いている方向に空間(広がり)が設けられる。
図7は、顔が向いている方向へ人物を所定量移動させることによって人物の配置位置を変更した状態を例示した図で、被写体の顔の向きが右向きの場合、右側に人物を移動することによって、顔の向きとは逆の方向(左方向)に空間(広がり)を設けることで、被写体を際立たせることができ、被写体が手前に近づいているような迫力感のある構図を得ることができる。
更に、被写体の状態は、その向きに限らず、被写体部分の背景、被写体の色等、任意であり、例えば、被写体の衣服の明度が高い場合には、左側に配置して奥行き感を持たせ、明度が低い場合には、右側に配置して被写体を際立たせるようにしてもよい。
(実施例2)
なお、上述した第1実施例においては、モニタ画像を解析することによってその画像フレーム内に含まれている被写体(人物)の顔の向きを検出すると共に、この顔の向きに応じて人物の配置位置を決定し、この位置に人物を配置させるために撮影方向を移動するようにしたが、この第2実施例においては、モニタ画像を解析することによって主被写体以外で余計な被写体を検出すると共に、この余計な被写体が含まれないように撮影範囲を変更するようにしたものである。
ここで、両実施例において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施例の特徴部分を中心に説明するものとする。
この第2実施例においては、モニタ画像を解析することによってそのフレーム内に写っている主被写体Aを特定すると共に、主被写体A以外で余計な被写体Bを検出し、この余計な被写体Bが画像フレームから外れるようにズーム機能を制御して撮影範囲を変更するようにしている。
先ず、CPU1は、シャッターボタンが半押し操作された際に、その時のモニタ画像を取り込んで解析することにより被写体部分と背景部分との識別を行う(ステップB1)。この場合、例えば、被写体の種類毎に予め用意されているサンプル情報(例えば、人、建物、生物などの概要特性を表した特徴情報)を参照しながら全体形状の特性、各部位の形状や配置特性(要素特性)、色特性などを総合的に判断して被写体部分を特定することにより、被写体部分とその他の部分(背景部分)とを区別するようにしている。この場合、極端に小さいものは背景と見做し(無視し)、所定サイズ以上のものを抽出して被写体認識を行うようにしている。
このようにして特定した主被写体を全て囲むと共に最小となるような最小枠(論理的な枠)をモニタ画像内に生成した後(ステップB6)、この生成枠の外部に他の被写体が存在しているか否かを調べる(ステップB7)。
また、画像フレーム内において正面を向いている被写体(人物)を主被写体として特定するようにしたから、例えば、人ごみの中でも撮影ターゲットを容易に特定することが可能となる。
また、主被写体を拡大変更した画像をガイド表示した後において、確認OKの操作と共にシャッターボタンが全押し操作された際に、この拡大倍率にズーム機能を調整した状態で撮影された画像を記録保存するようにしたから、撮影状態を確認した上で実撮影を行うことができる。
2 記憶部
4 記録媒体
5 操作部
6 表示部
7 カメラ撮影部
8 画像メモリ
Claims (6)
- 光学系を自動調整してデジタル撮影を行う画像撮影装置であって、
実撮影を行う前に、仮撮影したデジタル画像を解析することによってその画像フレーム内に含まれている主なる被写体を特定すると共に、この主被写体以外で余計な被写体を検出する画像解析手段と、
この画像解析手段によって主被写体が特定され、かつ、主被写体以外で余計な被写体が検出された際に、この余計な被写体が画像フレーム内から外れるように光学系を調整制御して撮影範囲を変更する撮影制御手段と
を具備したことを特徴とする画像撮影装置。 - 前記画像解析手段は、画像フレーム内の中央部分に含まれている被写体を主被写体として特定する
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像撮影装置。 - 前記画像解析手段は、画像フレーム内において正面を向いている被写体を主被写体として特定する
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像撮影装置。 - 前記画像解析手段は、主被写体の周囲に写っている被写体と主被写体とを比較した結果、主被写体の周囲画像として適さない画像を余計な被写体として検出する
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像撮影装置。 - 前記撮影制御手段によって変更された撮影範囲で仮撮影したデジタル画像が表示されている状態において、実撮影の開始が指示された際に、当該撮影範囲で実撮影されたデジタル画像を記録保存する
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像撮影装置。 - コンピュータに対して、
被写体を実撮影する前に、当該被写体を仮撮影したデジタル画像を解析することによってその画像フレーム内に含まれている主なる被写体を特定すると共に、この主被写体以外で余計な被写体を検出する機能と、
主被写体が特定され、かつ、主被写体以外で余計な被写体が検出された際に、この余計な被写体が画像フレーム内から外れるように光学系を調整制御して撮影範囲を変更する機能と
を実現させるためのプログラム。
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