JP2005109137A - マスク基板と露光装置およびそれを用いたパターン形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスク基板上にマスク基板の変形度を検知する検知手段を設けたことにより、正確なマスク基板の変形度が測定でき、合わせ精度の高いマスク基板と露光装置およびそれを用いたパターン形成方法の提供を目的とする。
【解決手段】マスク基板100の上に、光センサ103とレーザ発信装置104とからなり、マスク基板100の平面度を検知する検知手段105を設ける。さらに、検知手段105を制御する制御手段106と、露光装置とのデータの送受信を行う無線通信手段107と、検知手段105に電源供給する電池108とをマスク基板上に設ける。このようなマスク基板100を用い、光センサ103が検知したマスク基板100のたわみ量に基づいて露光装置を調整し、所望のパターンが形成できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置を製造するリソグラフィ工程において、投影光学系を介してウエハ上にパターンを転写するために使用されるマスク基板と露光装置およびそれを用いたパターン形成方法に関するものである。
近年、半導体技術の進展に伴い、半導体装置の高集積化および微細化が進んできている。その結果、半導体装置の製造工程の一つであるリソグラフィ工程において、そのデザインルールは露光装置の露光波長λや、レンズの開口数NAから定義される解像限界まで達してきている。一般にフォーカスマージン(Depth of Focus:以下、DOFとする)はDOF=k1λ/NA2(k1:係数)で定義され、微細化に伴って解像度を上げるためにレンズの開口数NAを大きくすると、DOFは大きく減少する。波長193nmのArFエキシマレーザを用いた現状の露光装置において、開口数NAは0.60以上の値となるため、線幅90nmのCMOSプロセスのデザインルールにおけるDOFは0.35μm以下となる。
このように、DOFの値が小さくなると、マスク基板の微小な変形度でさえウエハへの転写精度に影響するため、マスク基板の変形度を無視することができなくなる。つまり、マスク基板の変形度の影響による転写精度の劣化が顕著となる。
マスク基板の変形には主にたわみと膨張とがある。マスク基板のたわみは、マスク基板の自重や、マスク基板をマスクステージに吸着して固定することなどにより生じる。これらのマスク基板のたわみ量をΔzとし、マスク基板のウエハへの投影倍率をRとすると、ウエハの面上でのフォーカス誤差Δfは、Δf=Δz/R2となる。ここで、マスク基板のブランクスの平面度Δzを0.20μmとし、投影倍率Rを4倍とすると、フォーカス誤差Δfは0.013μmとなる。これは、フォーカス設定誤差要因に上乗せされるため、転写精度に大きく影響してくる。
一方、マスク基板の膨張は、半導体装置の微細化に伴い露光波長が短波長化しているため、マスク基板のブランクスの露光光に対する透過率が低減し、マスク基板が露光光を吸収して熱として蓄積し易くなっているために生じる。また、特にスキャン露光装置の場合には、マスクステージの高速な可動により、マスクステージで発生する熱によってさらにマスク基板は膨張する。このように熱によってマスク基板が変形することにより、マスク基板に形成されたパターンが変形して露光時の縮小倍率に誤差が生じ、マスク基板とウエハとの合わせ精度に影響を与える。
以上のように半導体装置の微細化に伴い、マスク基板の変形による転写精度の劣化は今後益々重要な問題になってくる。
以下に、従来の露光装置について図面を参照して説明する。マスク基板のたわみによる影響を解決する手段として、従来、図1に示すようなX線露光装置が考えられている。図1は従来のX線露光装置の概要図である。
図1に示すように、ウエハ13に転写するパターンが形成されたマスク基板11と、マスク基板11を保持するマスクステージ12と、パターンを転写するウエハ13と、ウエハ13を保持するウエハステージ14と、マスクステージ12に固定され、ウエハ13の上面をモニタするギャップセンサ15とで構成されている(例えば、特許文献1参照)。
このような構成において、ギャップセンサ15により、ギャップセンサ15とウエハ13との間隔wを測定し、その測定値に基づいてマスク基板11とウエハ13との位置を一定に保つようにウエハステージ14を調整する。このようにして、マスク基板11とウエハ13のいずれか一方または双方のたわみを補正し、転写精度を向上する。
一方、マスク基板の熱膨張による影響を解決する手段として、従来、図2に示すような露光装置が考えられている。
従来の露光装置は、図2に示すように、マスク基板21の端面に反射物質が塗布されたマスク基板21と、マスク基板21を保持するマスクステージ22と、露光装置本体23に設けられ、マスク基板21の端面をモニタするレーザ干渉計24と、パターンを転写するウエハ25と、ウエハ25を保持するウエハステージ26とから構成されている(例えば、特許文献2参照)。
このような構成において、マスク基板21の端面にレーザ光を照射することによってマスク基板21の膨張量を測定し、その計測値に基づいてマスク基板21とウエハ25との位置を補正する。
特開昭58−103136号公報 特開平9−171246号公報(第4−6頁、第1、2図)
しかしながら、上記従来の構成では、マスク基板のたわみや膨張などの変形を検知するギャップセンサやレーザ干渉計を、マスクステージや露光装置本体に設けているため、マスク基板自体の正確な変形度を測定することができない。そのため、従来方法により検知したマスク基板の変形度とウエハに転写するパターンの変形度との間に誤差が生じる場合があり、検知した変形度に基づいて高い転写精度の補正をすることができないという問題があった。
また、従来のスキャン露光装置の場合、マスク基板の高速な反復運動によって生じる気流や、マスク基板の振動によるノイズや、スキャン中に生じるマスク基板と露光装置との相対位置のずれなどの影響により、マスク基板の変形度の測定が困難で、正確なマスク基板の変形度を検知することができないという問題があった。
本発明は従来の上記問題に鑑みて、マスク基板の変形度を正確に測定することができ、マスク基板の変形によって生じるパターンの転写誤差を低減することができるマスク基板と露光装置およびそれを用いたパターン形成方法を提供する。
上記従来の問題を解決するために本発明は、マスク基板の変形度を検知する検知手段をマスク基板上に設けることに特徴を有する。従って、マスク基板上に検知手段を設けているため、マスク基板のたわみや膨張などの変形度を直接検知することができる。また、マスク基板が振動することによって露光装置との相対位置が変動する場合であっても、マスク基板の変形度を精度よく測定することができる。
また、マスク基板自体に検知手段を設けているため、露光装置内外でのマスク基板の変形度の差を検出することができ、マスク基板の変形がマスク基板本来の原因か、露光装置によるものかどうかを究明することができる。
さらに、マスク基板上に検知手段を設けているため、1つのマスク基板のデータをパターン形成工程中に継続して取れるため、経時変化によるマスク基板の変形度のデータを取得することができる。
また本発明は、マスク基板の変形度を検知する検知手段と、検知手段を制御する制御手段と、検知手段の検知したデータを露光装置に送る通信手段とをマスク基板上に設けることに特徴を有する。従って、通信手段によってマスク基板の変形度を露光装置に送信することによって、露光装置側においてマスク基板の変形度に基づいてフォーカス位置や倍率などを補正して露光することが可能となる。そのため、マスク基板とウエハとの合わせ精度の良いパターン形成をすることができる。
また、通信手段は検知手段と露光装置側に設けられた受信装置とを無線で通信する無線通信手段であることに特徴を有する。従って、検知手段が検知したマスク基板の変形度のデータを、ケーブルを介さずに露光装置側にリアルタイムに送信することができる。そのため、受信した検知データに基づいて露光装置を調整することができ、精度の高いパターン形成が可能となる。
また、マスク基板上に設けた検知手段はマスク基板の膨張率を検知する膨張率センサであることに特徴を有する。従って、マスク基板に照射された露光光のエネルギーによるマスク基板の熱膨張を直接検知することができるため、パターンの膨張による変形度を正確に検知することができる。このように膨張率センサの検知した膨張率に基づいてマスク基板の膨張倍率を算出し、算出した膨張倍率に基づいて所望の露光倍率になるように光学系を調整することにより、合わせ精度のよいパターン形成を得ることができる。
また、膨張率センサは温度を検知する温度センサであることに特徴を有する。従って、マスク基板本体の温度を検知することができ、マスク基板の温度によってマスク基板の膨張率を検出して投影倍率をより正確に算出することができる。
また、マスク基板上に設けた検知手段はマスク基板の平面度を検知する平面度センサであることに特徴を有する。従って、マスク基板の平面度を直接検知するため、正確な平面度を検知することができる。このように平面度センサが検知したデータに基づいてマスク基板のたわみ量を算出し、算出したたわみ量に基づいて所望のパターン形成ができるようにフォーカス位置を調節することにより、合わせ精度のよいパターンを形成することができる。
また、平面度センサは光センサとレーザ発信装置とからなることに特徴を有する。従って、レーザ発信装置からマスク基板に入射した光の反射光の位置を光センサによって検知することにより、マスク基板の自重によるたわみや、マスクステージに吸着し、固定するために生じるたわみを検知することができる。
また、光センサとレーザ発信装置はパターンが形成されたマスク基板の面上に設けることに特徴を有する。従って、レーザ光は直接パターンに入射するため、マスク基板上のパターンの変形度をより正確に検知することができる。
また、光センサとレーザ発信装置とをマスク基板のパターン面側に設けると共に、マスク基板上のパターンを囲むペリクルフレームの一部、つまりレーザ光が通過する部分を透明にすることに特徴を有する。従って、レーザ発信装置から出力されたレーザ光はペリクルフレームを透過してマスク基板の表面に入射し、さらに反射光はペリクルフレームを透過して光センサに達する。従って、光センサはマスク基板のパターン面で反射した反射光を検知することができる。
また、制御手段はマスク基板の振動を検知する振動検知手段を備えており、振動検知手段の出力信号に応じて検知手段もしくは通信手段への電源供給を制御することに特徴を有する。さらに、振動検知手段がマスク基板の振動を検知した時、制御手段は検知手段へ電源を供給する。さらに、振動検知手段がマスク基板の振動を検知しない時、制御手段は検知手段への電源供給を停止する。従って、マスク基板が一定時間動かない時は、検知手段へ電源は供給されない。
このように、マスク基板を使用しない時、マスク基板は格納庫などにあり、検知手段へ電源を供給しないようにすることができるため、無駄な電気の消費を防ぐことができる。
また、マスク基板上にマスク基板に発生する振動を電気に変換する発電手段を設けることに特徴を有する。従って、スキャン時に発生する振動を電気に変換することができるため振動を有効利用することができる。また、電池などを設ける必要がないため電池の交換が不要となり、マスク基板へのパーティクルの付着を防ぐことができる。また、半永久的に電源を供給することができる。
また、マスク基板上にマスク基板に照射された光を電気に変換する発電手段を設けることに特徴を有する。従って、パターン以外に照射された露光光を有効に利用するこができる。さらに、スキャン時には必ず露光光が照射されているため、検知手段へ半永久的に電源を安定して供給することができる。また、電池交換の必要がなく、マスク基板へのパーティクルの付着を防ぐことができる。
また、発電手段は発電した電気を検知手段に供給することに特徴を有する。従って、検知手段に電源供給する電池を設ける必要がなくなり、スキャン中にのみ電源を供給することができるため効率がよい。
また上記従来の問題を解決するために本発明は、露光用光源と、ウエハに形成するパターンが形成されたマスク基板と、マスク基板上に設けられ、マスク基板の変形度を検知する検知手段と、ウエハを保持するウエハステージと、露光用光源から出力された光をウエハへ照射する投影光学系と、検知手段の検知したデータを受信する受信装置と、受信装置の受信したデータに基づいて所望のパターンがウエハに転写されるように調整する調整手段とを有する露光装置であることに特徴を有する。従って、直接マスク基板の変形度を検知することができ、検知したデータに基づいて所望のパターンが形成されるように光学系などを調整するため、合わせ精度の高いパターン形成を行うことができる。
また、調整手段は光学系のフォーカス調整手段であることに特徴を有する。従って、検知手段が検知したマスク基板の平面度に基づいて、ウエハを保持するウエハステージの位置を調整することでフォーカス位置を調整し、最適なフォーカス位置でパターンをウエハに転写することができる。
また、調整手段は倍率調整手段であることに特徴を有する。従って、検知手段が検知したマスク基板の膨張率に基づいて、投影光学系を構成するレンズを調節し、最適な投影倍率でウエハに転写することができる。
以上のように本発明は、マスク基板の変形度を検知する手段をマスク基板上に設けるようにしたため、マスク基板のより正確な変形度の検知が可能である。また、検知したマスク基板の変形度に基づいて露光装置を調節することにより、転写精度の高いマスク基板と露光装置およびそれを用いたパターン形成方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1におけるマスク基板と露光装置について図面を参照し説明する。図3は実施の形態1におけるマスク基板をパターン面の裏側からみた平面図である。図4は図3の方向Aからみたマスク基板の側面図である。
マスク基板100は、図3に示すように、石英からなるブランクス101と、ブランクス101の表面に形成されたウエハに転写するパターン102と、光センサ103とレーザ発信装置104とからなるマスク基板の平面度を検知する検知手段105と、検知手段105を制御する制御手段106と、露光装置とのデータの送受信を行う無線通信手段107と、検知手段105に電源供給する電池108と、各電気配線109とから構成される。さらに、パターン102へのパーティクルの付着を防ぐために、図4に示すように、パターン102を覆うようにペリクル(図示せず)と、パターン102を囲むようにペリクルフレーム110とが設けられている。
検知手段105である光センサ103とレーザ発信装置104とは、パターン102の形成されたブランクス101の面とは逆の面に、マスク基板100のスキャン方向Yに対して垂直になるように設ける。なぜならば、マスク基板100を保持するマスクステージ(図示せず)は、図3に示すマスク基板100の左右の端を圧着しているため、マスク基板100の中央部がたわむからである。
従って、図3に示すように、光センサ103はスキャン方向Yに沿ってマスク基板100の一辺に、マスク基板100の中央部103aと、端部103bと、中央部103aと端部との間103cの3箇所に設け、各光センサ103a〜103cに対向する位置にそれぞれレーザ発信装置104a〜104cを設ける。
制御手段106は、検知手段105の動作制御や、検知手段105への電源供給の制御や、検知手段105が検知したデータの信号処理や、無線通信手段107の動作制御や、ADコンバータなどの制御を行う。
電池108はマスク基板100の上に設けたため、電源ケーブルを介することなく検知手段105へ電源を供給することができる。従って、電源ケーブルがないため、電源を安定して供給することができると共に、電源ケーブルの断線も生じない。また、電源ケーブルの取り外しがないため、マスク基板100の交換操作が容易に行える。
次に、本実施の形態1における露光装置について、図3および図5を参照して説明する。図5は本実施形態における露光装置を用いたパターン形成のフローチャートである。
図5に示すように、本実施の形態1に係るスキャン露光装置200は、ArFエキシマレーザを用いた露光用光源201と、前述した図3に示すマスク基板100と、マスク基板100を保持するマスクステージ(図示せず)と、投影光学系(図示せず)と、パターンを転写するウエハ(図示せず)と、ウエハを保持するウエハステージ(図示せず)と、マスク基板100の上に設けられた無線通信手段107からのデータを受信する受信装置202と、フォーカス計算部203と、フォーカス調整手段204とから構成される。
続いて、上述したマスク基板100を用いた、マスク基板100のたわみ量の検知方法およびパターン形成方法について図4から図6を参照しながら説明する。図6は光センサで検知したマスク基板のたわみ近似曲線の概略図である。図中の横軸方向Yは、図3に示すマスク基板のスキャン方向Yであり、縦軸方向Z'は、図4に示す方向Zへのマスク基板のたわみ量を示している。
まず、格納庫(図示せず)からマスク基板100を搬送し、露光装置200のマスクステージ202にマスク基板100を圧着する。
次に、図4に示すように、レーザ発信装置104からレーザ光Rを照射し、照射されたレーザ光Rはブランクス101の表面に浅い角度で照射され、ブランクス101で反射したレーザ光Rは光センサ103a〜103cによって検出される。光センサ103は多くのフォトダイオードがマスク基板面と垂直方向に分割されて配置されている。ここで、図4に示すように、方向Zにマスク基板100がたわむと、ブランクス101の表面でのレーザ光Rの角度が方向Bに変化するので、垂直方向に分割された各フォトダイオードが検知する光強度の差によってレーザ光Rの変位量を検出する。つまり、スキャン方向Yに対して垂直方向にブランクス101の表面をレーザ光Rでモニタし、レーザ光Rの位置を検出する。
このように検知手段105である光センサ103a〜103cで検知されたレーザ光Rの位置データは、図5に示すように、制御手段106に送られる。その後、図5および図6に示すように、制御手段106において、マスク基板100のたわみ量P1〜P3に変換される。続いて、図5に示すマスク基板100において、マスク基板100のたわみ量P1〜P3は無線通信手段107に送られ、さらに露光装置200に設けられた受信装置202に送信される。
次に、図5に示すフォーカス計算部203では、受信装置202からのデータであるたわみ量P1〜P3に基づいて、図6に示すようなマスク基板100のたわみ近似曲線Prが求められる。このようにして図6に示したマスク基板におけるスキャン方向Yのたわみ曲線Prと、光センサの基準面Pxに基づき、図5に示すフォーカス計算部203では、スキャンの最適フォーカス位置Srが算出される。このように、マスク基板100の3箇所のたわみ量P1〜P3を検知することで、マスク基板100の全体に亘るたわみ量の分布を近似曲線Prで補間して得ることが可能となる。
続いて、図5に示すフォーカス計算部203からの出力信号に基づいて、フォーカス調整手段204によって、マスク基板100に対するウエハステージの相対位置を調整し、最適フォーカス位置Srに合わせる。
その後、露光光をマスク基板100に照射し、ウエハにパターン102を転写する。一般にスキャン露光装置の露光領域は長方形で、長辺は図3においてマスク基板100の横幅に等しく、短辺はレンズの露光幅で規定される。このような露光領域が方向Yにスキャンされる。
ここで、各光センサ103a〜103cはマスク基板100にかかる重力の影響がないようにブランクス101を地面に対して垂直に立てた状態でレーザ光Rの原点位置を認識させている。このため、ブランクス101を平行にした時にマスク基板100にかかる重力によるたわみ量を計測することができる。
以上のような構成によると、スキャン振動によるノイズの影響を省くことができるため、より正確なマスク基板の光学特性を検知することができる。さらに、それに基づいて露光するため、合わせ精度のよいパターン形成が可能となる。
さらに、マスク基板100の上に検知手段105と無線通信手段107とを設けたため、マスク基板100を露光装置に搬入する前と搬入後、露光前と露光時、露光後などのマスク基板100のたわみ量をリアルタイムに検知し、1つのマスク基板100のデータを継続して検知することができる。従って、露光装置の内外でのマスク基板100のたわみ量の比較により、たわみの原因がマスク基板自体によるものか、露光装置によるものかを判別することが可能となる。従って、マスク基板自体の信頼性を保証することができる。
本実施の形態において、光センサ103とレーザ発信装置104は、図3に示すように、パターンを挟んでマスク基板100の左右の側面に設けたが、図3に示すマスク基板100の上下の側面に光センサ103とレーザ発信装置104を設けてもよい。この場合、マスク基板100のたわみを細部まで詳細に検知することができるので、微小なマスク基板100のたわみも正確に検知することができ、フォーカスの補正精度が向上し、転写精度の高いパターン形成が可能となる。
本実施の形態において、光センサ103は中央部と、端部と、中央部と端部との間の3箇所に設けたが、3箇所に限らず何箇所設けた構成にしてもよい。
本実施の形態において、図3に示す光センサ103とレーザ発信装置104は、どちらか一方がマスク基板上ではなく、マスクステージに設けた構成でもよい。また、パターン面を挟むように光センサとレーザ発信装置とが設けられていれば、光センサとレーザ発信装置のどちらか一方がマスク基板上に設けられていなくても同様の効果を奏する。
本実施の形態において、電池108は一次電池でも二次電池でもどちらでもよい。二次電池によって検知手段105へ電源を供給する場合、二次電池に蓄電をすることができるため、電池切れによる電池交換が不要となる。さらに、電源ケーブルが不要となるため、ケーブルの断線が発生せず、安定して電源を供給することができる。
また、検知手段105の電源となる電池108はマスク基板100の外に設けた構成にしてもよい。
また本実施の形態において、電池108を設けずマスクステージ上に電源出力のコンタクトを設け、マスクステージにマスク基板100を吸着させることによってマスクステージから直接電源供給される構成にしてもよい。また、マスクステージから電源が供給される構成において、さらにマスク基板100に二次電池を設け、必要なときにマスクステージから二次電池に蓄電することができる構成にしてもよい。
本実施の形態において、無線通信手段107の代わりに有線通信装置を設けてもよい。この場合、例えばマスクステージに配線が組み込まれており、有線通信装置と露光装置側に設けられた受信装置とが配線を介して通信することができる構成にすればよい。
なお、本実施の形態において、制御手段106と、無線通信手段107と、電池108とをマスク基板100に設けた構成について説明したが、これらをマスク基板100の外に設け、ケーブルなどによってマスク基板100と接続した構成でもよい。マスク基板の変形度を検知する検知手段105が直接マスク基板100の上に設けられていれば足りる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2におけるマスク基板と露光装置およびそれを用いたパターン形成方法について図面を参照しながら説明する。図7は実施の形態2に係るマスク基板の断面図である。図8は図7の方向Cから見た斜視図である。本実施の形態2のマスク基板の平面図は図3と同じであるので説明を省略する。また、図3と同一構成要素は同符号を付して説明を省略する。
実施の形態2が実施の形態1と異なる点は、検知手段105である光センサ103とレーザ発信装置104とをパターン102が形成されたブランクス101の面側に設けると共に、ペリクルフレーム110の一部を透明にすることである。以下に詳しく説明する。但し、実施の形態1との共通点は説明を省略する。
実施の形態2におけるマスク基板100は、図7に示すように、ブランクス101のパターン102が形成された面側に設けられた光センサ103とレーザ発信装置104と、図8に示すように、ペリクルフレーム110に設けられ、レーザ光Rが透過する透明な石英からなる窓111とから構成される。窓111は検知手段105である光センサ103とレーザ発信装置104とに近いペリクルフレーム110の6箇所に設ける。
このような構成において、図7に示すように、レーザ光Rはペリクルフレーム110の窓111を透過してパターン102のあるブランクス101の表面に入射され、パターン102で反射する。反射したレーザ光Rは反対側のペリクルフレーム110の窓111を透過し、光センサ103でレーザ光Rが検知される。このように、ウエハへの転写に直接影響するパターン102のたわみを計測することができるため、精度よく最適フォーカス位置Srを得ることができ、ウエハ上に合わせ精度の高いパターン形成をすることができる。
本実施の形態において、窓111はレーザ光Rが入射する3箇所と、反射したレーザ光Rが通過する3箇所に設けたが、ペリクルフレーム110をすべて透明な石英で構成してもよい。このとき、レーザ光Rはペリクルフレーム110によって遮られることなくブランクス101に入射することができ、さらに反射したレーザ光Rもペリクルフレーム110に遮られることなく光センサ103によって検知することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3におけるマスク基板と露光装置について図面を参照しながら説明する。図9は実施の形態3に係るマスク基板の平面図であり、図10は図9の方向Aから見たマスク基板の側面図である。図3および図6と同一構成要素は同符号を付して説明を省略する。
実施の形態3が実施の形態1と異なる点は、マスク基板の変形度を検知する検知手段として、マスク基板の温度を検知する温度センサを設けたことである。以下に詳しく説明する。但し、実施の形態1との共通点は説明を省略する。
マスク基板100は、図9に示すように、ブランクス101と、パターン102と、制御手段106と、無線通信手段107と、マスク基板100の上のパターン102の近くに、パターン102を挟んでマスク基板100の端部に3箇所ずつマスク基板100の膨張を検知する検知手段105である温度センサ112を6箇所に設けた構成である。
次に、本実施形態における露光装置について図9および図11を参照して説明する。図11は実施の形態3における露光装置を用いたパターン形成方法のフローチャートである。
図11に示すように、露光装置200は、露光用光源201と、前述したマスク基板100と、マスク基板100を保持するマスクステージ(図示せず)と、投影光学系(図示せず)と、パターンを転写するウエハ(図示せず)と、ウエハを保持するウエハステージ(図示せず)と、マスク基板100の上に設けられた無線通信手段107からのデータを受信する受信装置202と、ウエハへのパターン102の投影倍率を調整する倍率調整手段205とを備えている。
次に、マスク基板の膨張率検知方法およびパターン形成方法について図11を参照しながら説明する。マスク基板に関しては図9を参照する。
まず始めに、図9に示すように、各温度センサ112は、同時にマスク基板100の温度をモニタし、マスク基板100の例えば6箇所の温度変化を検知する。その後、図11に示すように、検知手段105である温度センサ112は、検知した温度変化のデータを制御手段106に送る。制御手段106では温度変化のデータをマスク基板100の熱膨張による倍率の変動に変換し、変換された倍率の変動データは無線通信装置107を介して、図11に示すように、露光装置200の受信装置202に送られる。露光装置200は、受信装置202が受信した倍率の変動データに基づき倍率調整手段205を用い、投影光学系を調節することにより、パターンをウエハに転写する投影倍率を補正する。その後、ウエハに露光する。
このような方法により、投影倍率を都度調整し、例えばロット処理の露光開始から露光終了までの倍率の変動を計測する。その後、図11に示す計測したデータを露光装置200の受信装置202に送り、ウエハ毎に露光装置200の倍率調整手段205を用いて投影倍率の補正を行うことにより、より高精度なマスク合わせ精度を維持することができる。
また、図9に示すように、温度センサ112がマスク基板100の上にあることにより、直接マスク基板100の温度をリアルタイムに検知することができるため、露光前後のマスク基板100の温度変化や、露光光の入射エネルギーがマスク基板100に蓄積することによるマスク基板100の熱膨張や、マスクステージの可動によって発生する熱によるマスク基板100の熱膨張を計測することができる。
本実施の形態において、温度センサ112はパターン102が形成されたブランクス101の面とは逆の面に設けた場合について説明したが、パターンが形成されたブランクス101の面上に設けてもよい。また、温度センサ112の数は6個に限らず何個設けた構成にしてもよい。このような場合、パターン面の熱膨張をより高い精度で計測することができるため、より精度よく投影倍率を調整することができるので、合わせ精度の高いパターン形成が可能となる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4におけるマスク基板と露光装置について図面を参照しながら説明する。実施の形態4が実施の形態1と異なる点は、電池の代わりに発電手段を設けたことである。以下に詳しく説明する。但し、実施の形態1との共通点は説明を省略する。図12は実施の形態4に係るマスク基板の平面図である。図3と同一構成要素は同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態に係るマスク基板は、図12に示すように、ブランクス101と、パターン102と、光センサ103とレーザ発信装置104からなる検知手段105と、制御手段106と、無線通信手段107と、スキャン露光中に発生するマスク基板100の振動によって発電する発電手段113とを備えている。
発電手段113は回転ロータ(図示せず)とエネルギー変換部(図示せず)とで構成されている。発電手段113は、露光時におけるマスク基板100の高速なスキャン運動によって生じるマスク基板100の振動を、回転ロータの回転運動に変換し、その後電気エネルギーに変換する。そして変換された電気は検知手段105へ供給される。
このようにマスク基板100の振動を利用して電気を発生させることにより、検知手段105へ電源を供給することができる。従って、検知手段105へ電源供給する電池が不要となる。
本実施の形態において、発電手段113は回転ロータとエネルギー変換部とから構成したが、回転ロータでなく振動エネルギーと電気エネルギーに変換する手段であれば他の構成を用いてもよい。
本実施の形態において、マスク基板100に一次電池をさらに設けた構成にしてもよい。このような場合、制御手段106によって発電手段113と一次電池のどちらか一方が選択制御され、検知手段105へ電源が供給される。従って、一次電池が切れた場合でも、電池交換をする必要がなく、発電手段113によって安定して検知手段105へ電源を供給することができる。
また本実施の形態において、発電手段113に加えて二次電池をマスク基板100に備えた構成にしてもよい。この場合、発電手段113と検知手段105との間に二次電池を設けた構成にし、発電手段113で発電された電気は二次電池に蓄電される。従って、電池交換が不要となり、電気を供給することができる。さらに、電池交換しないため、マスク基板100にパーティクルが付着することを防ぐことができ、精度のよいパターン形成をすることができる。
本実施の形態において、発電手段113はマスク基板100に設けずに、マスク基板100の振動を検知し、検知手段105に電源供給ができる構成であれば他の構成を用いてもよい。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5におけるマスク基板と露光装置について図面を参照して説明する。実施の形態5の特徴は、実施の形態4と異なり、振動の代わりに光を電気に変換する発電手段を設けることである。実施の形態4との共通点は説明を省略する。図13はマスク基板の平面図である。図3と同一構成要素は同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態に係るマスク基板は、図13に示すように、ブランクス101と、パターン102と、光センサ103とレーザ発信装置104からなる検知手段105と、制御手段106と、無線通信手段107と、パターン102が形成されたブランクス101の面とは逆の面のブランクス101の上に、マスク基板100のスキャン方向Yに沿ったパターン102の両縁に長方形の光発電手段114が設けられている。
光発電手段114は、露光用光源(図示せず)からマスク基板100に照射された露光光の光エネルギーを電気エネルギーに変換する。つまり、スキャン露光時に発電が行われる。
このようにマスク基板100に照射された露光光を利用して電気を発生させることにより、電池を設けなくとも、半永久的に検知手段105へ電源供給することができる。また、実施の形態4と比べて発電手段の回転ロータによる振動がないため、精度のよいパターン形成ができる。
本実施の形態において、光発電手段114はパターン102の両縁でなくとも、ウエハに転写されずスキャン時に露光光が当たる位置に設けていればよい。このように、露光光を集光できる位置に光発電手段114を設けることにより、露光光を電気に変換することができる。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6におけるマスク基板と露光装置およびそれを用いたパターン形成方法について図面を参照して説明する。実施の形態6の特徴は実施の形態1と異なり、制御手段に振動検知手段が設けられていることである。図14は、本実施の形態に係るパターン形成方法のフローチャートである。マスク基板については図3を参照して説明する。
本実施の形態に係るマスク基板は、ブランクス101と、パターン102と、光センサ103とレーザ発信装置104からなる検知手段105と、振動検知手段(図示せず)とタイマー(図示せず)とを備えた制御手段106と、無線通信手段107とを設けている。
振動検知手段は、マスク基板100の振動の有無を検知する。
このように制御手段106が振動検知手段を含む構成において、図14(a)に示すように、振動検知手段がマスク基板100の振動の有無を検知する。図14(b)において、マスク基板100が一定の時間動作せず、振動検知手段が振動を検知しなかった場合、図14(e)において、制御手段106は電池108からの電源供給を自動的にオフにする。
また、図14(b)において、振動検知手段が振動を検知した場合、図14(c)において、制御手段106は電池108からの電源供給をオンにする。
例えば、マスク基板100を格納庫等から露光装置内に搬送するとき、図14(b)において、振動検知手段はマスク基板100に生じた振動を検知し、図14(c)において、制御手段106は電池108から検知手段105への電源供給をオンにする。
一方、図14(b)において、マスク基板100が格納庫等に格納されて一定時間動作せず大きな振動がない場合、振動検知手段は振動を検知せず、図14(e)において、制御手段106は検知手段105への電源供給をオフにする。このように、露光時以外は電源供給をオフにしているため電池108の消耗を防ぐことができ、長時間マスク基板100を使用しない状態に放置した場合でも電池切れを防ぐことができる。
また、タイマーも設けられており、図14(d)において、所定の時間マスク基板100の振動を検知しなかった場合、電池108の供給をオフにすることができる。
なお、本実施の形態において、実施の形態4に示したように、発電手段113を備えた露光装置の場合、振動検知手段は発電手段113に連動した構成をとり、回転ロータが動くことによって電池108の供給がオンになるように設定することもできる。
上記各実施の形態において、無線通信手段107は、検知手段105が検知したマスク基板100の変形度を露光装置側の受信装置202に送信する場合についてのみ説明したが、露光装置から所望のデータを受信することもできる。所望のデータとは、マスク基板100の変形度を検知する検知手段105を動作させる条件である。この場合、無線通信手段107は、例えば露光装置外から送信されたデータを受信し、その受信したデータを制御手段106に送信する。制御手段106は受信した検知手段105の動作条件に関するデータに基づいて検知手段105の作動を制御する。このように、露光装置の外部からも検知手段105の制御をすることが可能となる。
上記各実施の形態において、スキャン露光装置について説明したが、ステッパー型露光装置でもよい。
上記各実施の形態において、電池108は検知手段105に電源を供給する場合について説明したが、検知手段105だけに限らず、制御手段106や無線通信手段107へも電源を供給する構成にしてもよい。
本発明にかかるマスク基板と露光装置およびそれを用いたパターン形成方法は、マスク基板の変形によって生じる転写誤差の低減に有用である。
従来のX線露光装置の概略図 従来の露光装置の概略図 本発明の実施の形態1におけるマスク基板の平面図 本発明の実施の形態1におけるマスク基板の側面図 本発明の実施の形態1におけるパターン形成のフローチャート 本発明の実施の形態1におけるマスク基板のたわみ近似曲線図 本発明の実施の形態2におけるマスク基板の平面図 本発明の実施の形態2におけるペリクルとペリクルフレームの斜視図 本発明の実施の形態3におけるマスク基板の平面図 本発明の実施の形態3におけるマスク基板の断面図 本発明の実施の形態3におけるパターン形成のフローチャート 本発明の実施の形態4におけるマスク基板の平面図 本発明の実施の形態5におけるマスク基板の平面図 本発明の実施の形態6におけるフローチャート
符号の説明
11 マスク基板
12 マスクステージ
13 ウエハ
14 ウエハステージ
15 ギャップセンサ
21 マスク基板
22 マスクステージ
23 本体
24 レーザ干渉計
25 ウエハ
26 ウエハステージ
100 マスク基板
101 ブランクス
102 パターン
103 光センサ
104 レーザ発信装置
105 検知手段
106 制御手段
107 無線通信手段
108 電池
109 電気配線
110 ペリクルフレーム
111 窓
112 温度センサ
113 発電手段
114 光発電手段
200 露光装置
201 露光用光源
202 受信装置
203 フォーカス計算部
204 フォーカス調整手段
205 倍率調整手段

Claims (28)

  1. ウエハに転写するパターンが形成されたマスク基板において、
    前記マスク基板の変形度を検知する検知手段を備えたマスク基板。
  2. 前記検知手段は、
    前記マスク基板の膨張率を検知する膨張率センサ、
    もしくは前記マスク基板の平面度を検知する平面度センサである請求項1記載のマスク基板。
  3. 前記検知手段の動作を制御する制御手段と、
    前記検知手段の検知したデータを送信する通信手段とを備えた請求項2記載のマスク基板。
  4. 前記膨張率センサは、
    前記マスク基板の温度を検知することを特徴とする請求項2記載のマスク基板。
  5. 前記平面度センサは、
    前記マスク基板に設けられたレーザ発信装置と、
    光センサとからなり、
    前記レーザ発信装置から前記マスク基板に入射した光の反射光の位置を前記光センサによって検知することを特徴とする請求項2記載のマスク基板。
  6. 前記光センサと前記レーザ発信装置とはパターンを有する前記マスク基板の面上に設けることを特徴とする請求項5記載のマスク基板。
  7. 前記パターンを覆うペリクルと、
    前記ペリクルを囲むように設けられたペリクルフレームとをさらに備え、
    前記ペリクルフレームの少なくとも一部は透明であることを特徴とする請求項6記載のマスク基板。
  8. 前記通信手段は、
    前記検知手段と露光装置側に設けられた受信装置との間を有線で通信する手段、もしくは前記検知手段と露光装置側に設けられた受信装置との間を無線で通信する手段である請求項3記載のマスク基板。
  9. 前記制御手段はさらに前記通信手段の動作を制御する請求項3記載のマスク基板。
  10. 前記制御手段はさらに前記膨張率センサの検知したデータを倍率に変換する請求項3記載のマスク基板。
  11. 前記制御手段はさらに前記平面度センサの検知したデータをたわみ量に変換する請求項3記載のマスク基板。
  12. 前記制御手段は、
    前記マスク基板の振動を検知する振動検知手段を備え、
    前記振動検知手段の検知に応じて、前記検知手段への電源供給、もしくは前記検知手段と前記通信手段とへの電源供給を制御することを特徴とする請求項3記載のマスク基板。
  13. 前記制御手段は、
    前記振動検知手段が振動を検知したとき、
    前記検知手段への電源供給、もしくは前記検知手段と前記通信手段とへの電源供給を開始する請求項12記載のマスク基板。
  14. 前記制御手段は、前記振動検知手段が振動を検知しなかったとき、
    前記検知手段への電源供給、もしくは前記検知手段と前記通信手段とへの電源供給を停止する請求項12記載のマスク基板。
  15. 前記マスク基板上に前記検知手段へ電源供給する電池を備えた請求項1から請求項3のいずれかひとつに記載のマスク基板。
  16. 前記マスク基板上に前記マスク基板に発生した振動を電気に変換する発電手段、もしくは前記マスク基板に照射された光を電気に変換する発電手段を備えた請求項15記載のマスク基板。
  17. 前記発電手段は、
    変換された前記電気を前記電池に蓄電することを特徴とする請求項16記載のマスク基板。
  18. 前記発電手段は、
    変換された前記電気を前記検知手段に供給することを特徴とする請求項16記載のマスク基板。
  19. 光源と、
    前記光源から出力された光をウエハへ照射する光学系と、
    前記ウエハを保持するウエハステージと、
    前記ウエハ上に転写するパターンが形成されたマスク基板と、
    前記マスク基板上に設けられた前記マスク基板の変形度を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知したデータを受信する受信装置と、
    前記受信装置の受信したデータに基づいて所望のパターンが前記ウエハに転写されるように調整する調整手段とを有する露光装置。
  20. 前記調整手段は光学系のフォーカス調整手段、もしくは倍率調整手段であることを特徴とする請求項19記載の露光装置。
  21. 前記フォーカス調整手段は前記ウエハステージの位置を調節することを特徴とする請求項20記載の露光装置。
  22. 前記倍率調整手段は前記光学系を調節することを特徴とする請求項20記載の露光装置。
  23. 前記検知手段を制御する制御手段と、
    前記検知手段の検知したデータを前記受信装置に送信する通信手段と、
    前記検知手段に電気を供給する電源とを備えた請求項19記載の露光装置。
  24. 前記マスク基板上に前記マスク基板に発生した振動を電気に変換する発電手段、もしくは前記マスク基板に照射された光を電気に変換する発電手段を備えた請求項19記載のマスク基板。
  25. レジストが塗布されたウエハをウエハステージに設置する工程(a)と、
    マスク基板上に設けられた前記マスク基板の変形度を検知する検知手段の検知データに基づいて所望のパターンが前記ウエハに転写されるように露光装置を調整する工程(b)と、
    前記ウエハに前記マスク基板を介してパターンを転写する工程(c)とを有するパターン形成方法。
  26. 前記工程(b)は、
    前記マスク基板の平面度を検知する平面度センサの検知データに基づいて光学系のフォーカス位置を調節することを特徴とする請求項25記載のパターン形成方法。
  27. 前記工程(b)は、
    前記マスク基板の膨張率を検知する膨張率センサの検知データに基づいて露光倍率を調節することを特徴とする請求項25記載のパターン形成方法。
  28. ウエハ上にマスク基板を介してパターンを転写する工程において、
    前記ウエハに転写するパターンが形成されたマスク基板の変形度を検知手段によって検知する工程と、
    前記検知手段によって検知されたデータを通信手段に送る工程と、
    前記データを前記通信手段から露光装置に備えられた受信装置に送信する工程と、
    前記受信装置が受信した前記データに基づいて所望のパターンが前記ウエハに転写されるように合わせずれを調整する工程とを有するパターン形成方法。
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