JP2001035782A - 露光装置及び露光方法、光源装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置及び露光方法、光源装置、並びにデバイス製造方法

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JP2001035782A
JP2001035782A JP11210251A JP21025199A JP2001035782A JP 2001035782 A JP2001035782 A JP 2001035782A JP 11210251 A JP11210251 A JP 11210251A JP 21025199 A JP21025199 A JP 21025199A JP 2001035782 A JP2001035782 A JP 2001035782A
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exposure
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Kazuyuki Tadatomo
一行 只友
Hiroaki Okagawa
広明 岡川
Masahiro Koto
雅弘 湖東
Yoichiro Ouchi
洋一郎 大内
Kazumasa Hiramatsu
和政 平松
Takechika Nishi
健爾 西
Hiroshi Hamamura
寛 濱村
Sumuto Shimizu
澄人 清水
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Nikon Corp
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光センサを頻繁に交換することなく、露光精
度を長期間に渡って高精度に維持する。 【解決手段】 露光装置に設けられる種々の光センサ、
例えば光源16内のビームモニタ、インテグレータセン
サ46、反射光モニタ47、ステージ58上の照度計5
9等の少なくとも1つを、光感応部で発生するフォトル
ミネセンス光をGaN系結晶から成る受光層で検出する
光センサによって構成した。従って、このセンサによれ
ば、露光光を高精度、高感度に検出することができる。
また、光感応部を紫外線に対する耐性に優れた材料によ
り形成することにより、経時的な劣化等を効果的に抑制
することができる。従って、結果的に、この光センサの
情報に基づいて露光量、結像特性等を制御することによ
り、光センサを頻繁に交換することなく、露光精度を長
期間に渡って高精度に維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光装置及び露光
方法、光源装置、並びにデバイス製造方法に係り、更に
詳しくは、半導体素子、液晶表示素子等を製造するフォ
トリソグラフィ工程で用いられる露光装置及び露光方
法、前記露光装置の光源として好適な光源装置、並びに
前記露光装置及び露光方法を用いて露光を行う工程を含
むデバイス製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子又は液晶表示素子
等を製造するためのフォトリソグラフィ工程では、ステ
ップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわ
ゆるステッパ)やこのステッパに改良を加えたステップ
・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(いわゆるス
キャニング・ステッパ)等の投影露光装置が主として用
いられている。
【0003】この種の投影露光装置を構成する投影光学
系の解像力は、Rayleighの式で良く知られているよう
に、R=k×λ/N.A.の関係で表される。ここで、
Rは投影光学系の解像力、λは露光光の波長、N.A.
は投影光学系の開口数、kはレジストの解像力の他にプ
ロセスによって決定される定数である。
【0004】半導体素子の高集積化に伴い、投影光学系
に要求される解像力はますます微細化し、これを実現す
るため、上式からも分かるように、露光光の短波長化や
投影光学系の開口数を大きくする、いわゆる、高N.
A.化への努力が続けられている。近年では、248n
mの出力波長を持つ弗化クリプトンエキシマレーザ(K
rFエキシマレーザ)を露光用光源として、投影光学系
の開口数も0.6以上の露光装置が実用化され、デバイ
スルール(実用最小線幅)0.25μmの露光が実現さ
れている。
【0005】さらに、最近では弗化クリプトンエキシマ
レーザに続く光源として、193nmの出力波長を持つ
弗化アルゴンエキシマレーザ(ArFエキシマレー
ザ)、更にこれより短波長の157nmの出力波長を持
つフッ素レーザ(Fレーザ)が注目されてきている。
これらのレーザを露光用光源とする露光装置が実用化さ
れれば、デバイスルール0.18μm〜0.10μm以
下にまで及ぶ微細なパターンを有するマイクロデバイス
の大量生産が可能となることが期待されており、精力的
な研究開発が盛んに行われている。
【0006】ところで投影露光装置では、高精度な露光
を実現するため、露光に先立って、露光波長の光を用い
て各種の計測を行う必要がある。例えば、露光量制御
は、次のようにして行われていた。すなわち、予め、投
影光学系の前側でレチクルに照射される露光光の光量を
照明光学系内に配置された光量モニタ(インテグレータ
センサと呼ばれる)で測定するとともに、投影光学系の
後側でレチクル及び投影光学系を透過した露光光の光量
をウエハステージ上の光量モニタ、例えば照度計で測定
し、インテグレータセンサと照度計の出力比を求めてお
く。そして、露光の際は、前記出力比を用いてインテグ
レータセンサの出力値からウエハ面(像面)の照度を推
定し、この像面照度が所望の値となるように露光量をフ
ィードバック制御する。
【0007】また、例えば光源としてエキシマレーザ光
源等のレーザ光源を用いる場合には、その出力が変動す
るので、その出力変動を光源の内部に配置された光量モ
ニタ(エネルギモニタ)を用いてモニタ検出する必要も
ある。また、投影光学系の結像特性を高精度に検出する
ためには、露光波長の光の下でセンサを用いて各種の計
測を行う必要がある。さらには、露光光の照射により光
学系の透過率や結像特性も変動するので、これらの変動
も検出して、この検出結果を考慮した露光量の補正や結
像特性の調整を行う必要もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ステッパ等では、上記各種計測のための光センサ(受光
素子)として、Si半導体材料を用いたフォトダイオー
ド(PD)等が代表的に用いられているため、波長24
8nmのKrFエキシマレーザ光や波長193nmのA
rFエキシマレーザ光等の強烈なエネルギビームを露光
用照明光として用いると、Si系のPDの劣化は著しく
なるとともに受光面とその表面は周囲から受ける汚染、
表面の劣化等でキャリアの再結合速度が大きく変化し、
例えば、表面近くで発生したキャリアの大部分が表面再
結合により急速に消滅し、光電流に十分に寄与しないこ
と等から、感度が上がらなかったり、経時変化を引き起
こす等、さまざまな影響を受けることになるという不都
合があった。
【0009】このため、高精度な露光を長期間維持する
ためには、上記の光センサを頻繁に新しいものに交換し
なければならなかった。
【0010】近年では、特開平7−288334号公報
などに開示されるように、GaN系半導体材料を用いた
受光素子も種々考案されている。このGaN系受光素子
は、光検出層をInXGa1-XN(0<X<1)で形成
し、クラッド層をAlYGa1-YN(0≦Y≦1)で形成
した所謂ダブルヘテロ構造となっている。表面側の前記
クラッド層は、受光素子では窓層として働く。かかる従
来のGaN系受光素子は、受光対象光を直接的に光検出
層へ到達させる構造となっているため、原理的にInX
Ga1-XN層のバンドギャップE(InGaN)以上、AlY
1-YN層のバンドギャップE(AlGaN)未満のエネルギを
有した光が検出対象となる。しかし、上記公報にも記載
のように、表面にはGaNのコンタクト層を一般的に設
けるために、検出対象光はE(InGaN)≦E(hν)<E
(GaN)(365nm)となる。従って、かかる従来のG
aN系受光素子をそのまま用いたのでは、上記のKrF
エキシマレーザ光等を検出することは困難である。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、光センサを頻繁に交換するこ
となく、露光精度を長期間に渡って高精度に維持するこ
とができる露光装置を提供することにある。
【0012】本発明の第2の目的は、基板上にパターン
を線幅精度良く転写することができる露光方法を提供す
ることにある。
【0013】本発明の第3の目的は、より集積度の高い
マイクロデバイスの生産性を向上することができるデバ
イス製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】検出対象光の波長変換を
すれば、従来検出が困難であった検出対象光の検出が可
能になるものと考えられる。かかる波長変換の手段とし
て、ある種の結晶にエネルギビームを照射すれば、検出
対象光と波長の異なるフォトルミネセンス光が発生する
ことが知られている。発明者等は、紫外線に対する耐性
の向上をも意図して種々の光検出実験を繰り返した結
果、特定の波長の検出対象光をその光に対する耐性に優
れた特定の結晶(例えば、紫外線に対する耐性に優れた
GaN系結晶、サファイア結晶等)に受光させ、発生し
たフォトルミネセンス光を紫外線に対する耐性に優れた
GaN系結晶と電極とを含む受光素子により高感度に検
出できることを見出した。本発明は、かかる新規知見に
基づいてなされたもので、以下の構成を採用する。
【0015】請求項1に記載の発明は、エネルギビーム
によりマスク(R)を照明し、該マスクに形成されたパ
ターンを基板(W)上に転写する露光装置であって、前
記エネルギビームを出力する光源(16)と;前記光源
の筐体の内部に設けられ、前記エネルギビームを受けて
フォトルミネセンス光を発する光感応部(S3)と、該
光感応部で発生したフォトルミネセンス光(L2)を受
光して光電流に係るキャリアを発生するGaN系結晶か
らなる光検出部(S2)と、前記光検出部から光電流を
外部に取り出すための複数の電極(Q1、Q2)とを有
する第1の光センサ(16c)を備える。
【0016】本発明において、光センサの光感応部とし
ては、光検出部を構成するGaN系結晶に一体的に積層
形成された特定の結晶層及び前記GaN系結晶から分離
された特定の結晶が用いられる。この光感応部を構成す
る結晶材料としては、エネルギビームを受けてフォトル
ミネセンス光を発する該エネルギビームに対する耐性に
優れた結晶材料が用いられる。例えば、エネルギビーム
が波長300nm以下の波長帯域の光である場合、結晶
材料としては、GaN系結晶が用いられ、特に波長24
8nm未満の光である場合には、GaN結晶あるいはサ
ファイア結晶が用いられる。また、光検出部は、光起電
力効果又は光導電効果による光検出を電極を介して可能
とするように基板上に設けられたGaN系結晶を意味
し、また、電極はオーミック電極及びショットキー電極
のいずれであっても良い。従って、この光センサでは、
キャリア層が表面に存在しないため、高精度、高感度、
かつ安定性に優れた光強度の検出が可能である(以下の
請求項においても同様である)。
【0017】これによれば、第1の光センサにより、高
精度、高感度、かつ安定性に優れたエネルギビームの強
度、中心波長、スペクトル半値幅等の検出が可能とな
り、その第1の光センサの感度不良による計測再現性の
悪化や経時的な劣化が抑制され、第1の光センサの不要
な出力変動が少なくなるので、これに起因する露光量制
御誤差の発生を抑制することができる。従って、第1の
光センサを頻繁に交換することなく、露光精度を長期間
に渡って高精度に維持することができる。特に、レーザ
光源等のパルス光源を有する走査型露光装置の場合、パ
ルス毎エネルギバラツキEpσが小さくなり、露光時に
許容される照射エネルギ誤差Eσを達成するのに必要な
最小パルス発振数nを小さくすることができ、これによ
り走査速度(スキャン速度)の向上によるスループット
の向上も可能になる。
【0018】請求項2に記載の発明は、エネルギビーム
によりマスク(R)を照明し、該マスクに形成されたパ
ターンを基板(W)上に転写する露光装置であって、前
記エネルギビームを出力する光源(16)と;前記光源
と前記基板面との間に設けられ、前記エネルギビームを
受けてフォトルミネセンス光を発する光感応部と、該光
感応部で発生したフォトルミネセンス光を受光して光電
流に係るキャリアを発生するGaN系結晶からなる光検
出部と、前記光検出部から光電流を外部に取り出すため
の複数の電極(Q1、Q2)とを有する第2の光センサ
(46)とを備える。
【0019】これによれば、第2の光センサにより、高
精度、高感度、かつ安定性に優れたエネルギビームの検
出が可能となり、該第2の光センサを種々の計測に用い
ることにより、その計測値に基づいて露光精度を向上さ
せることができる。例えば、この第2の光センサは、光
源から出力されるエネルギビームを照明光学系に導く、
引き回し光学系と前記照明光学系との間の光軸位置ずれ
の検出に用いたり、あるいは光源内にビームモニタ機構
が無い場合には、エネルギビームの強度、中心波長、及
びスペクトル半値幅等の検出に用いたりすることができ
る。従って、この第2の光センサの計測値に基づいて、
光軸位置合わせを高精度に行ったり、光源の発光強度、
発振波長の調整あるいは、狭帯域化を高精度に行うこと
により、結果的に露光精度の向上が可能になる。
【0020】上記請求項2に記載の発明において、請求
項3に記載の発明の如く、前記第2の光センサは、像面
の照度の推定に用いられるインテグレータセンサであっ
ても良く、あるいは請求項4に記載の発明の如く、前記
第2の光センサは、前記エネルギビームを常時モニタす
るために用いられものであっても良い。前者の場合に
は、インテグレータセンサの感度不良による計測再現性
の悪化や経時的な劣化を抑制することができるので、こ
れに起因するインテグレータセンサによる計測誤差の発
生を抑制して長期間に渡る高精度な像面照度の推定が可
能になるとともに、このインテグレータセンサの出力
は、光源のパワー変動に起因する他のセンサの計測値の
変動を防止するための規格化に用いられるので、それら
のセンサの計測誤差の発生も抑制される。従って、イン
テグレータセンサを頻繁に交換することなく、露光精度
を長期間に渡って高精度に維持することができる。ま
た、後者の場合には、その第2の光センサにより、エネ
ルギビームの状態を露光時、非露光時に拘わりなく常時
高精度にモニタすることが可能になる。
【0021】また、インテグレータセンサの出力はその
他のセンサの基準となるので、例えば基準照度計を用い
て較正した後の他の露光装置(他号機)との間の露光量
マッチング精度をも長期間に渡って良好に保つことがで
き、前記較正のためのメンテナンス間隔を長くできるこ
とから、MTBF(mean time between failures)ある
いはMTTR(mean time to repair)の向上にも寄与
する。
【0022】上記の如く、インテグレータセンサは、像
面照度の推定に用いられることから、請求項5に記載の
発明の如く、前記インテグレータセンサの出力に基づい
て前記基板上の積算露光量が目標露光量となるように露
光量の制御を行う露光量制御装置を更に備えることが望
ましい。かかる場合には、インテグレータセンサにより
高精度、高感度、かつ安定性に優れたエネルギビームの
検出が可能となるので、露光量制御精度の向上、ひいて
は基板上に形成されるパターン線幅精度の向上が可能に
なる。
【0023】上記請求項3に記載の発明において、請求
項6に記載の発明の如く、前記マスク(R)から出射さ
れた前記エネルギビームを前記基板(W)に投射する投
影光学系(PL)と;前記光源(16)からの前記エネ
ルギビームが前記マスク側から前記投影光学系に向けて
照射された際に、前記基板及び前記マスクの少なくとも
一方からの反射光束を受けてフォトルミネセンス光を発
する光感応部と、該光感応部で発生したフォトルミネセ
ンス光を受光して光電流に係るキャリアを発生するGa
N系結晶からなる光検出部と、前記光検出部から光電流
を外部に取り出すための複数の電極(Q1、Q2)とを
有する第3の光センサ(47)とを更に備えていても良
い。かかる場合には、第3の光センサにより、例えばマ
スクの透過率の測定が可能となる。すなわち、基板側か
らの戻り光が無視できるような状態で、光源からのエネ
ルギビームをマスクに照射し、そのときのインテグレー
タセンサの出力と第3の光センサの出力との比を求める
ことにより、所定の演算にてマスクの反射率(透過率)
を高精度に検出することが可能になる。
【0024】この場合において、請求項7に記載の発明
の如く、前記インテグレータセンサ(46)の出力と前
記第3の光センサ(47)の出力とに基づいて前記基板
の反射率を演算するとともに前記インテグレータセンサ
の出力に基づいて前記投影光学系(PL)に対する前記
エネルギビームの照射量を算出する演算装置(50)
と;前記演算装置で演算された前記反射率と前記照射量
とに基づいて前記投影光学系の結像特性を調整する結像
特性調整装置(74a〜74c、78、50)とを更に
備えていても良い。
【0025】かかる場合には、長い時間露光動作を続け
ても、光源からのエネルギビームがインテグレータセン
サにより高精度に検出され、第3の光センサによりマス
クからの反射光及び基板側から投影光学系を通過して戻
ってくるエネルギビームを高精度に検出することがで
き、演算装置によりインテグレータセンサの出力と第3
の光センサの出力とに基づいて基板の反射率が高精度に
演算され、インテグレータセンサの出力に基づいて投影
光学系に対するエネルギビームの照射量が高精度に算出
される。そして、結像特性調整装置が演算装置で演算さ
れた反射率と照射量とに基づいて投影光学系の結像特性
を調整するので、投影光学系の照射変動に起因する結像
特性を正確に補正することが可能になる。
【0026】上記請求項5に記載の発明において、請求
項8に記載の発明の如く、前記マスクから出射された前
記エネルギビームを前記基板に投射する投影光学系(P
L)と;前記基板を保持して少なくとも2次元移動する
基板ステージ(58)と;前記基板ステージ上に配置さ
れ、所定の照明フィールド内の少なくとも一部に照射さ
れる前記エネルギビームを受光する第4の光センサ(5
9B)を有し、当該第4の光センサを用いて前記投影光
学系(PL)を含む光学系の透過率を所定のインターバ
ルで測定する透過率測定装置(46、59A、50)と
を更に備える場合には、前記露光量制御装置(50)
は、前記透過率測定装置で計測された前記透過率の変動
を更に考慮して前記露光量の制御を行うこととしても良
い。
【0027】本明細書において、光学系の透過率とは、
例えば投影光学系がオール反射光学系である場合には、
その反射率をも含む概念である。すなわち、光学系から
入射した光に対する光学系から出射した光の割合を示す
概念である。
【0028】かかる場合には、透過率測定装置により所
定のインターバル、例えば、所定枚数の基板の露光終了
毎に光学系の透過率が計測され、露光量制御装置は、透
過率測定装置で計測された透過率の変動を更に考慮して
露光量の制御を行うので、より一層高精度な露光量制
御、ひいてはより高精度な露光が可能になる。
【0029】この場合において、請求項9に記載の発明
の如く、前記第4の光センサ(59B)は、前記エネル
ギビームを前記投影光学系(PL)を介して受光してフ
ォトルミネセンス光を発する光感応部と、該光感応部で
発生したフォトルミネセンス光を受光して光電流に係る
キャリアを発生するGaN系結晶からなる光検出部と、
前記光検出部から光電流を外部に取り出すための複数の
電極(Q1、Q2)とを有することが望ましい。
【0030】請求項10に記載の発明は、エネルギビー
ムによりマスク(R)を照明し、該マスクに形成された
パターンを基板(W)上に転写する露光装置であって、
前記基板を保持して少なくとも2次元移動する基板ステ
ージ(58)と;前記基板ステージ上に配置され、所定
の照明フィールド内の少なくとも一部に照射される前記
エネルギビームを受光してフォトルミネセンス光を発す
る光感応部と、該光感応部で発生したフォトルミネセン
ス光を受光して光電流に係るキャリアを発生するGaN
系結晶からなる光検出部と、前記光検出部から光電流を
外部に取り出すための複数の電極(Q1、Q2)とを有
する第5の光センサ(59)とを備える。
【0031】これによれば、長い時間露光動作を続けて
も、第5の光センサにより、エネルギビームを像面上で
正確に検出することができ、例えばその第5の光センサ
の検出値に基づいて像面における照度(照度分布を含
む)を正確に求めたり、マスクパターンの投影位置を正
確に求めたりすることができ、これらに応じて光量を調
整したりマスクの位置を調整したりすることにより、第
5の光センサを頻繁に交換することなく、露光精度を長
期間に渡って高精度に維持することができる。
【0032】この場合において、照射量センサの構成、
用途は種々考えられ、例えば、請求項11に記載の発明
の如く、前記マスク(R)から出射された前記エネルギ
ビームを前記基板(W)に投射する投影光学系(PL)
を更に備える場合に、前記第5の光センサは、前記投影
光学系の物体面側に配置されたマークからの光を前記投
影光学系の像面側で受光するセンサであっても良い。か
かる場合には、その第5の光センサの計測値に基づいて
マスクアライメントあるいはベースライン計測の基準と
なるマスクパターンの投影位置を求めたり、マーク像の
投影位置あるいはその像光束のコントラストに基づいて
投影光学系の結像特性を求めたりすることが可能にな
る。
【0033】あるいは、請求項12に記載の発明の如
く、前記マスクから出射された前記エネルギビームを前
記基板に投射する投影光学系を更に備える場合に、前記
第5の光センサは、前記投影光学系を含む光学系の透過
率計測に用いられるセンサであっても良い。かかる場合
には、高いエネルギを有するエネルギビームの照射によ
り発生する光学系の透過率変動を高精度、高感度、かつ
安定性良く検出することができるので、この透過率変動
に応じて投影光学系の結像特性を補正したり、この透過
率変動に応じた露光量制御を行うことにより、露光時の
基板上に転写形成されるパターン線幅精度を向上させる
ことが可能になる。
【0034】あるいは、請求項13に記載の発明の如
く、前記マスクから出射された前記エネルギビームを前
記基板に投射する投影光学系を更に備える場合に、前記
第5の光センサは、前記照明フィールド全面に照射され
る前記エネルギビームを1度で受光可能な面積の前記光
感応部を有する照射量モニタであっても良い。かかる場
合には、照射量モニタの計測値に基づいて投影光学系の
結像特性の照射変動やマスクの照射変動を考慮した結像
特性の補正を行うことにより良好な結像状態を維持する
ことが可能となる。また、照明条件が変更された場合に
も、照射量モニタにより、投影光学系を通過するエネル
ギビームを正確に検出することができるので、それに応
じて結像特性の照射変動計算の基礎データを補正するこ
とも可能である。
【0035】あるいは、請求項14に記載の発明の如
く、前記マスクから出射された前記エネルギビームを前
記基板に投射する投影光学系を更に備える場合に、前記
第5の光センサは、前記基板ステージ(58)上に着脱
可能に装備され、前記照明フィールドの少なくとも一部
に照射される前記エネルギビームと所定のピンホールよ
り射出された光束との干渉光を受光する前記光感応部を
有し、前記投影光学系の結像特性を計測するために用い
られるセンサであっても良い。かかる場合には、そのセ
ンサにより、投影光学系の結像特性を高い精度で検出で
きるので、例えば装置の組み立て時、搬送後の立上げ
時、停電等の緊急時の復帰作業時等において精度良く投
影光学系の結像特性の調整作業を行うことが可能にな
る。
【0036】上記請求項13又は14に記載の露光装置
において、投影光学系の結像特性の調整(補正)は、完
全に人手によって行うことは可能であるが、請求項15
に記載の発明の如く、前記第5の光センサの計測値に基
づいて前記投影光学系の結像特性を調整する結像特性調
整装置を更に備えていても良い。かかる場合には、結像
特性調整装置により、第5の光センサの計測値に基づい
て投影光学系の結像特性が自動的に調整されるので、結
像特性の調整作業を少なくとも一部自動化することがで
きる。
【0037】上記請求項10に記載の露光装置におい
て、請求項16に記載の発明の如く、前記照射量センサ
は、前記基板ステージ上に着脱可能に装備される基準照
度計(90)であっても良い。かかる場合には、基板ス
テージ上に固定され、エネルギビームが頻繁に照射され
る他の光センサや、照明光学系内に配置されたインテグ
レータセンサのような常時エネルギビームが照射される
他の光センサの出力を、その基準照度計の出力を基準と
してキャリブレーションすることにより、他の光センサ
の性能を長時間に渡って維持することが可能になる。
【0038】この場合において、請求項17に記載の発
明の如く、前記基準照度計は、複数の露光装置間の基板
上の露光量のキャリブレーションに用いられるものであ
っても良い。かかる場合には、号機間の基板上の露光量
のマッチング(照度マッチング)のための較正(キャリ
ブレーション)を精度良く行なうことができる。
【0039】上記請求項16に記載の発明において、請
求項18に記載の発明の如く、前記第5の光センサは、
所定の照明フィールド内における面内照度を計測可能な
センサ(59B)であっても良い。かかる場合には、第
5の光センサにより、所定の照明フィールド内における
面内照度を高精度に計測することができ、また、例えば
基板ステージを2次元移動することにより、投影光学系
を含む光学系を経由した照明のムラ(照度分布)を基板
面(像面)上で正確に計測することができ、その値に基
づいて精度良く照明ムラを調整して照度均一性の向上を
図ることができるので、基板上に転写形成されるパター
ン線幅精度が向上する。
【0040】請求項19に記載の発明は、エネルギビー
ムによりマスク(R)を照明し、該マスクに形成された
パターンを投影光学系(PL)を介して基板(W)上に
転写する露光装置であって、前記エネルギビームを出力
する光源(16)と;前記基板を保持して少なくとも2
次元移動する基板ステージ(58)と;前記基板ステー
ジ上に受光面(83)が設けられ、該受光面に形成され
た所定の開口部(59f)を透過した前記光源からのエ
ネルギビームを受光してフォトルミネセンス光を発する
光感応部と、該光感応部で発生したフォトルミネセンス
光を受光して光電流に係るキャリアを発生するGaN系
結晶からなる光検出部と、前記光検出部から光電流を外
部に取り出すための複数の電極(Q1、Q2)とを有
し、前記マスク上に形成された計測パターンの像と前記
開口部とを相対走査することにより、前記マスクと前記
基板の最大6自由度の位置関係を決定するための情報を
検出するために用いられる第6の光センサ(59C)と
を備える。
【0041】これによれば、マスク上に形成された計測
パターンの像と基板ステージ上の受光面に形成された開
口部とを相対走査し、開口部を透過した光源からのエネ
ルギビームを第6の光センサによって受光することによ
り、マスク又は投影光学系の結像面と基板との最大6自
由度の位置関係を決定するための情報を高精度に検出す
ることができる。例えば上記の相対走査をマスク上の複
数の計測パターンについてXY2次元面内で行うと、第
6の光センサの出力に基づいて各計測パターンの空間像
が計測され、これらの空間像の計測結果から投影光学系
の倍率やディストーション等のXY面内方向の結像特性
(マスクと基板のXY面内の位置関係(重ね合せオフセ
ット)を決定する基準となる情報の一種)を高精度に検
出することができる。また、例えば、上記の相対走査中
にXY面に直交するZ方向について基板ステージの位置
を変化させるか、基板ステージのZ位置を変化させつつ
上記の相対走査を繰り返し行うことにより、例えば光セ
ンサ出力の微分信号のコントラストの変化に基づいてマ
スクと基板とのZ方向の位置関係を決定する基準となる
情報であるフォーカスオフセット、投影光学系の焦点位
置やテレセントリシティ、あるいは焦点深度等を高精度
に検出することができる。更に、上記のフォーカスオフ
セットの検出をマスク上の少なくとも異なる3箇所の計
測マークについて行うことにより、マスクと基板とのθ
x、θy方向の相対位置関係を決定する基準となるレベ
リングオフセット(投影光学系の結像面の形状又は像面
湾曲)を高精度に検出することができる。従って、上記
の検出結果に応じて投影光学系の倍率等を調整したり、
フォーカスオフセット、レベリングオフセットに基づい
てフォーカスレベリング制御を行なうことにより、マス
クと基板の重ね合せ精度(オーバーレイ精度)、線幅制
御精度を向上させることが可能になる。この場合も、頻
繁に第6の光センサを交換する必要はない。
【0042】請求項20に記載の発明は、エネルギビー
ムによりマスク(R)を照明し、該マスクに形成された
パターンを投影光学系(PL)を介して基板(W)上に
転写する露光装置であって、前記基板を保持して少なく
とも2次元移動する基板ステージ(58)と;前記マス
ク上の所定の照明フィールド内に存在するマークパター
ンと、これに対応して前記基板ステージ上に存在する所
定のマークパターンとを検出する第7の光センサを有す
るアライメント系とを備え、前記第7の光センサが、前
記両マークパターンの像光束を受光してフォトルミネセ
ンス光を発する光感応部と、該光感応部で発生したフォ
トルミネセンス光を受光して光電流に係るキャリアを発
生するGaN系結晶からなる光検出部と、前記光検出部
から光電流を外部に取り出すための複数の電極とを有す
ることを特徴とする。
【0043】これによれば、例えば、アライメント系を
構成する第7の光センサが、マスク上の所定の照明フィ
ールド内に存在するマークパターンと、これに対応して
前記基板ステージ上に存在する所定のマークパターンと
しての基板上の位置合わせ用マークパターンとを検出す
ることにより、マスクを参照して基板のアライメントを
行う、いわゆるTTR(スルー・ザ・レチクル)方式の
基板のアライメントを行うことができる。また、例え
ば、アライメント系を構成する第7の光センサが、マス
ク上の所定の照明フィールド内に存在するマークパター
ンと、これに対応して前記基板ステージ上に存在する所
定のマークパターンとしての基準マーク板上の基準マー
クとを検出することにより、いわゆるマスクアライメン
トを行うことができる。ここで、「マスクアライメン
ト」とは、マスク座標系上でのマスクの位置、又は基板
座標系上でのマスクの投影位置の検出、及びマスク座標
系と基板座標系との対応付けを含む。
【0044】この場合、例えば、露光用エネルギビーム
として200nm以下の光を用い、アライメント波長と
して露光波長と同一あるいはほぼ近い波長の光を用いて
も高精度なマークパターンの高精度な検出が可能とな
る。従って、本発明によれば、重ね合せ精度の向上が可
能となる。また、この場合、マークパターンの投影像の
検出信号のコントラストに基づいてフォーカスオフセッ
ト及びレベリングオフセット(投影光学系の光学特性、
又は像面形状)を求めることが可能であり、これに基づ
いてフォーカスレベリング制御を行なうことにより、線
幅制御精度の向上も可能である。また、アライメント系
を画像処理方式のアライメント系とする場合、第7の光
センサでは一次元画像、2次元画像のいずれを検出して
も良い。この場合も第7の光センサの交換を頻繁に行う
必要はない。
【0045】請求項20に記載の発明において、請求項
21に記載の発明の如く、前記第7の光センサは、前記
両マークパターンの投影像を所定の2次元像として検出
する撮像素子(104R、104R)であり、前記アラ
イメント系は、マスク(R)の位置合わせを行うための
マスクアライメント系(100)であっても良い。
【0046】請求項22に記載の発明は、請求項1、
2、10、19、20に記載の各発明に係る露光装置に
おいて、前記エネルギビームを受光する1又は2以上の
第8の光センサを更に備え、前記第8の光センサの内の
少なくとも1つが、前記エネルギビームを受光してフォ
トルミネセンス光を発する光感応部と、該光感応部で発
生したフォトルミネセンス光を受光して光電流に係るキ
ャリアを発生するGaN系結晶からなる光検出部と、前
記光検出部から光電流を外部に取り出すための複数の電
極とを有する光センサであることを特徴とする。
【0047】これによれば、第8の光センサの内、エネ
ルギビームを受光してフォトルミネセンス光を発する光
感応部と、該光感応部で発生したフォトルミネセンス光
を受光して光電流に係るキャリアを発生するGaN系結
晶からなる光検出部と、前記光検出部から光電流を外部
に取り出すための複数の電極とを有する光センサによ
り、高精度、高感度、かつ安定性に優れたエネルギビー
ムの検出が可能となる結果、上記各請求項に係る発明と
同様の理由により、露光量制御精度、重ね合せ精度(走
査型露光装置におけるマスクと基板との同期誤差を含
む)、あるいは基板上の線幅精度の向上により、その光
センサを頻繁に交換することなく、露光精度を長期間に
渡って高精度に維持することができる。この場合、第8
の光センサの全てを、エネルギビームを受光してフォト
ルミネセンス光を発する光感応部と、該光感応部で発生
したフォトルミネセンス光を受光して光電流に係るキャ
リアを発生するGaN系結晶からなる光検出部と、前記
光検出部から光電流を外部に取り出すための複数の電極
とを有する光センサとした場合、露光量制御精度、重ね
合せ精度、あるいは基板上の線幅精度の向上により最も
露光精度を向上させることができる。
【0048】上記請求項8〜21に記載の各発明に係る
露光装置において、請求項23に記載の発明の如く、前
記基板ステージは、前記基板の少なくとも5自由度方向
の位置及び姿勢を制御可能であることが望ましい。ここ
で、5自由度方向は基板の面内回転方向(θz方向)を
除く、重ね合せ制御軸(X、Y)、フォーカス/レベリ
ング制御軸(Z、θx、θy)を意味する。θz方向に
ついては基板ステージ側で制御可能でもあるし、マスク
側を駆動することによっても制御可能である。本発明に
よれば、マスクと基板との6自由度方向の相対位置関係
を所望の関係に設定することができる。
【0049】上記請求項1〜23に記載の各発明に係る
露光装置において、請求項24に記載の発明の如く、前
記エネルギビームの波長は300nm以下であることが
のぞましい。かかる波長帯域のエネルギビームを従来の
Si系結晶を用いたPD(フォトダイオード)により感
度良く、長期間に渡って安定して検出することは困難で
あったのに対し、本発明の露光装置で採用する光センサ
によれば、高精度、高感度、かつ安定性良く検出するこ
とができるので、例えば波長248nmのKrFエキシ
マレーザ光、波長193nmのArFエキシマレーザ
光、波長157nmのF2レーザ光、あるいはこれより
短波長のエネルギビームを用いて露光を行うことによ
り、投影光学系の解像力の向上により、高精度な露光が
可能となる。
【0050】請求項25に記載の発明は、エネルギビー
ムによりマスクを照明し、該マスクに形成されたパター
ンを投影光学系を介して基板上に転写する露光方法であ
って、前記エネルギビームを所定の結晶により受光して
フォトミネセンス光を発生する第1工程と;前記発生し
たフォトルミネセンス光をGaN系結晶から成る光検出
部により受光して前記エネルギビームの強度に関する情
報を検出する第2工程と;前記検出された情報を用いて
前記基板上に所定の解像度及び焦点深度で前記マスクの
パターンを転写する第3工程とを含む。
【0051】これによれば、エネルギビームを所定の結
晶により受光してフォトミネセンス光を発生し、前記発
生したフォトルミネセンス光をGaN系結晶から成る光
検出部により受光してエネルギビームの強度に関する情
報を検出する。しかる後、その検出された情報を用いて
基板上に所定の解像度及び焦点深度でマスクのパターン
を転写する。すなわち、本発明によれば、光検出部によ
って直接的に露光に用いられるエネルギビーム(以下、
「露光用ビーム」と呼ぶ)を検出するのではなく、露光
用ビームを所定の結晶により受光して発生したフォトル
ミネセンス光を光検出部により受光するので、所定の結
晶として適当なものを選択すれば、露光用ビームより波
長の長いフォトルミネセンス光を発生させることがで
き、この波長の長いフォトルミネセンス光をGaN系結
晶から成る光検出部により受光することによりその露光
用ビームの強度に関する情報を高精度に検出することが
可能になる。上記の所定の結晶として露光用ビームに対
する耐性に優れた結晶材料を選択すれば、その結晶を含
む光センサの耐性を向上させることができる。この結
果、長期間に渡って精度良くエネルギビームの強度に関
する情報を精度良く検出し、この情報を用いて基板上に
所定の解像度及び焦点深度でマスクのパターンが転写さ
れるので、基板上に転写形成されるパターンの線幅精度
の向上が可能となる。例えば、波長193nmのArF
エキシマレーザ光を露光用ビームとする場合、上記の所
定の結晶としてサファイア基板を用いることにより、4
00〜200nm波長帯域で発光強度を有するフォトル
ミネセンス光が発生し、このフォトルミネセンス光をG
aN系結晶から成る光検出部により受光することによ
り、ArFエキシマレーザ光の強度を高精度、高感度、
安定性良く検出できることを、本願発明者等は見出し
た。
【0052】上記請求項25に記載の発明に係る露光方
法において、請求項26に記載の発明の如く、前記第2
工程で検出された情報は、前記第3工程において前記投
影光学系の結像特性の調整、露光量の制御及び前記マス
ク(又は投影光学系の結像面)と基板の相対位置の調整
の少なくとも1つに用いることができる。
【0053】請求項27に記載の発明は、エネルギビー
ムによりマスクを照明し、該マスクに形成されたパター
ンを基板上に転写する露光装置に用いられる光源装置で
あって、前記エネルギビームを出力するビーム源(16
a)と;前記ビーム源と同一筐体内に収納され、前記ビ
ーム源から出力される前記エネルギビームを受けてフォ
トルミネセンス光を発する光感応部と、該光感応部で発
生したフォトルミネセンス光を受光して光電流に係るキ
ャリアを発生するGaN系結晶からなる光検出部と、前
記光検出部から光電流を外部に取り出すための複数の電
極とを有する光センサ(16c)とを備える。
【0054】これによれば、光センサにより、高精度、
高感度、かつ安定性に優れたエネルギビームの強度、中
心波長、スペクトル半値幅等の検出が可能となり、その
光センサの感度不良による計測再現性の悪化や経時的な
劣化が抑制され、光センサの不要な出力変動が少なくな
るので、これに起因する露光量制御誤差の発生を抑制す
ることができる。従って、光センサを頻繁に交換するこ
となく、露光精度を長期間に渡って高精度に維持するこ
とができる。特に、本発明の光源装置を構成するビーム
源をパルス発光源とするとともに、これを走査型露光装
置に適用した場合、パルス毎エネルギバラツキEpσが
小さくなり、露光時に許容される照射エネルギ誤差Eσ
を達成するのに必要な最小パルス発振数nを小さくする
ことができ、これにより走査速度(スキャン速度)の向
上によるスループットの向上も可能になる。
【0055】請求項28に記載の発明は、フォトリソグ
ラフィ工程を含むデバイス製造方法であって、前記フォ
トリソグラフィ工程において、請求項24に記載の露光
装置を用いて露光を行うことを特徴とする。これによれ
ば、波長300nm以下のエネルギビームを用いて上記
露光装置により露光が行われ、その際、前記GaN系結
晶からなる光検出部を有するセンサを用いて計測された
情報に基づいて、基板上に所定の解像度及び焦点深度で
マスクパターンの像が形成される。従って、本発明に係
るデバイス製造方法では、例えば解像度が0.25μm
〜0.05μmまでの線幅を露光して形成される回路デ
バイスを高い歩留まりで製造することが可能となる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図15に基づいて説明する。
【0057】図1には、一実施形態の露光装置10の概
略構成が示されている。この露光装置10は、ステップ
・アンド・スキャン方式の走査型露光装置である。
【0058】この露光装置10は、光源装置としての光
源16及び照明光学系12から成る照明系、この照明系
からの露光光ILにより照明されるマスクとしてのレチ
クルRを保持するレチクルステージRST、レチクルR
から射出された露光光ILを基板としてのウエハW上に
投射する投影光学系PL、ウエハWを保持する基板ステ
ージとしてのZチルトステージ58が搭載されたXYス
テージ14、及びこれらの制御系等を備えている。
【0059】光源16としては、例えば波長193nm
の紫外パルス光を出力するArFエキシマレーザ光源
(あるいは、波長248nmの紫外パルス光を出力する
KrFエキシマレーザ光源)が用いられている。この光
源16は、実際には、照明光学系12の各構成要素及び
レチクルステージRST、投影光学系PL、及びXYス
テージ14等から成る露光装置本体が収納されたチャン
バ11が設置されたクリーンルームとは別のクリーン度
の低いサービスルームに配置されており、チャンバ11
(照明光学系12)に不図示のビームマッチングユニッ
ト、及びリレー光学系を介して接続されている。なお、
光源としてF2レーザ光源(出力波長157nm)その
他のパルス光源を用いても良い。
【0060】図2には、光源16の内部が、主制御装置
50とともに示されている。光源16は、レーザ共振器
16a、ビームスプリッタ16b、第1の光センサとし
てのビームモニタ16c、エネルギコントローラ16d
及び高圧電源16e等を有する。
【0061】レーザ共振器16aからパルス的に放出さ
れたレーザビームLBは、透過率が高く僅かな反射率を
有するビームスプリッタ16bに入射し、ビームスプリ
ッタ16bを透過したレーザビームLBが外部に射出さ
れる。また、ビームスプリッタ16bで反射されたレー
ザビームLBがGaN系結晶から成る検出部を有する第
1の光センサとしてのビームモニタ16cに入射し、ビ
ームモニタ16cからの光電変換信号が不図示のピーク
ホールド回路を介して出力ESとしてエネルギコントロ
ーラ16dに供給されている。なお、ビームモニタ16
cを構成する光センサの構成等については、本発明の特
徴点であるから、後に詳述する。
【0062】通常の発光時には、エネルギコントローラ
16dは、ビームモニタ16cの出力ESが、主制御装
置50より供給された制御情報TS中の1パルス当たり
のエネルギの目標値に対応した値となるように、高圧電
源16eでの電源電圧をフィードバック制御する。ビー
ムモニタ16cの出力ESに対応するエネルギの制御量
の単位は〔mJ/pulse〕である。エネルギコントロー
ラ16dは、主制御装置50からの制御情報TSに基づ
いて高圧電源16e内の電源電圧を設定し、これによっ
て、レーザ共振器16aから射出されるレーザビームL
Bのパルスエネルギが所定の値の近傍に設定される。こ
の場合、光源16の1パルス当たりのエネルギの平均値
は通常、所定の中心エネルギーE0において安定化され
ているが、そのエネルギの平均値はその中心エネルギー
0の上下の所定の可変範囲(例えば±10%程度)で
制御できるように構成されている。本実施形態ではその
可変範囲でパルスエネルギの微変調を行う。また、エネ
ルギコントローラ16dは、レーザ共振器16aに供給
されるエネルギを高圧電源16eを介して制御すること
により発振周波数をも変更する。
【0063】また、光源16内のビームスプリッタ16
bの外側には、主制御装置50からの制御情報に応じて
レーザビームLBを遮光するためのシャッタ16fも配
置されている。
【0064】ここで、本実施形態のビームモニタ16c
として用いられる光センサを構成するGaN系半導体受
光素子の一例について、その構造及び検出原理等につい
て説明する。
【0065】図3には、このGaN系半導体受光素子1
7の構成が概略的に示されている。このGaN系半導体
受光素子17は、結晶基板1と、該結晶基板1上に、バ
ッファ層1aを介して順次積層形成されたn型結晶層S
1、p型結晶層S2及びp型結晶層S3から成る積層体
Sと、p型結晶層S3上に設けられたp型側電極Q1
と、n型結晶層S1上に設けられたn型側電極Q2とを
備えている。この場合、n型結晶層S1とp型結晶層S
2とは、結晶基板1上に順次結晶成長されpn接合構造
を形成している。n型結晶層S1の上面の一部は、露出
面とされており、この露出面上にn型側電極Q2が配置
されている。
【0066】積層体Sを構成する結晶層は全てGaN系
材料から成る。それ故、結晶基板1の材料は、GaN系
材料が結晶成長可能なものであれば良く、例えば、サフ
ァイア、水晶、SiC等が挙げられる。なかでも、サフ
ァイアのC面、A面、6H−SiC基板、特にC面サフ
ァイア基板が好ましい。また、結晶基板1上にGaN系
結晶層を成長させる場合、ZnOやAlNなどのバッフ
ァ層1aを介しても良いが、必ずしもバッファ層を設け
なくても良い。
【0067】この図3のGaN系半導体受光素子17で
は、p型結晶層S3によって光感応部としての光感応層
が構成されている。また、上記のpn接合構造中、「光
励起によって光電流に係るキャリアを発生する層」を光
検出層と呼ぶ。ここで、「光励起」とは、フォトルミネ
センス光(以下、「PL光」と呼ぶ)による励起を意味
する。また、「光電流に係るキャリア」とは、空乏層内
をドリフトして光電流となるキャリアである。
【0068】図3の例において、pn接合(n型結晶層
S1/p型結晶層S2)がヘテロ接合であり、空乏層が
b、cとして広がっているものとすると、光感応層S3
は、上方からの受光対象光L1を吸収し、PL光L2を
発する。このPL光L2を光検出層に好ましく到達させ
るには、〔PL光L2のエネルギ〕<〔p型結晶層S2
のバンドギャップ〕として、PL光L2がp型結晶層S
2を透過するのが好ましいが、それによって、PL光L
2はp型結晶層S2に広がる空乏層cも通過する。従っ
て、その場合、光検出層は、空乏層bとその下側のキャ
リアの拡散長以内の領域とを合わせた領域(a、b)で
あり、空乏層cを含むp型結晶層S2全体は光感応層と
検出層との間に存在する中間層であるが、検出層(a、
b)を含むpn接合層S1、S2の全体を光検出部と呼
んでいる。
【0069】また、図3の例において、pn接合(n型
結晶層S1/p型結晶層S2)がホモ接合である場合に
は、空乏層全体(b、c)が、PL光L2によって励起
され得る層となる。従って、光検出層は、空乏層全体
と、その両端に広がるキャリアの拡散長以内の領域a、
dとを合わせた層(a、b、c、d)であり、層S2か
ら光検出層の部分(c、d)を除いた残部が中間層であ
るが、この場合も、pn接合層S1、S2の全体を光検
出部と呼んでいる。なお、中間層は、光感応層S3と層
S2との間に、さらに何層加えられても良い。
【0070】このように、前述した光電流に係るキャリ
アには、空乏層内で発生するものだけでなく、空乏層の
外側で発生し空乏層端に到達し得るものも含まれる。
【0071】このGaN系半導体受光素子17では、受
光対象光L1の波長範囲は、光感応層S3に用いられる
GaN系材料のバンドギャップで決定され、そのバンド
ギャップ以上のエネルギを有する波長の光であり、赤色
光(波長656nm付近)よりも短い波長の光が受光可
能となる。
【0072】光感応層S3の材料をInNに近づける
と、それに伴って受光対象光L1の範囲は長波長側へ赤
色光(波長656nm付近)まで広がるが、同時にエネ
ルギの小さいPL光L2が発せられることになり、光検
出層の材料の選択の余地が少なくなる。
【0073】逆に、光感応層S3に用いる材料をAlN
に近づけると、それに伴って受光の可不可の境界は波長
200nm付近に近づき、受光対象光はそれよりも短い
波長光に限定されるが、同時にエネルギの大きなPL光
が発せられることになり、それを好ましく透過させる中
間層の材料の選択の余地が少なくなる。
【0074】上記の点から、光感応層S3の材料は、I
nGaN〜GaN〜AlGaNから他の層の材料との組
合せを考慮して選択するのが好ましい。これら好ましい
材料のなかでも特にGaNは、不純物(Mg、Siな
ど)のドーピングでフォトルミネセンス光の量子効率を
上げることが容易で、耐環境性にも優れ、好ましい材料
である。従って、光感応層S3の材料をGaNとすると
きは、GaNのバンドギャップ以上のエネルギの光が好
ましい受光対象光となり、特に、吸収係数の点からより
大きいエネルギの光、即ち、波長365nmよりも短い
波長の光が好ましい受光対象光となる。
【0075】本明細書において、「GaN系材料」と
は、式InxGayAlzN(0≦X≦1、0≦Y≦1、
0≦Z≦l、X+Y+Z=1)で決定される化合物半導
体である。上記説明で述べたように、光感応層S3から
PL光が放出されこれが光検出層に到達してキャリアが
発生することができるように、このGaN系材料の中か
ら、各層の材料を選択し組み合わせれば良い。例えば、
図3において、pn接合がヘテロ接合である場合、光感
応層から光検出層までの材料の組み合わせ(S3、S
2、S1)の例は、(光感応層p−GaN/中間層p−
AlGaN/光検出層n−GaN)、(光感応層p−G
aN/中間層p−AlGaN/光検出層n−InGa
N)などが例示される。
【0076】なお、pn接合構造は、図3のような2層
からなるpn接合構造だけでなく、p型結晶層とn型結
晶層との間にi層(高抵抗層)を挟み込んだ構造などで
あってもよく、ダブルへテロ接合構造など種々の積層構
造として良い。
【0077】電極Q1、Q2は、ともに、金属−半導体
の接触が殆ど無視できる状態の電極(オーミック電極)
である。オーミック電極の材料としては、Al/Ti、
Au/Ti、Tiなどが挙げられる。また、これらの材
料を組み合わせても良い。
【0078】この場合、特に、電極Q1は、受光対象光
L1がより多く光感応層S3に入射でき、かつ電極とし
て充分な面積が確保されるよう、バランスを考慮する。
そのためには、上記のような材料から成る不透明な電極
の場合には、光感応層S3上面に対して電極の占める面
積を考慮するか、受光対象光L1に対して透明な電極と
する。いずれの場合でも、電極Q1は、光感応層S3の
上面全体に照射される光L1のうち5%以上が光感応層
内に入射し得るように、占有面積又は透過性を決定する
のが、感度の点で好ましい。透明電極の材料としては、
Au(10nm)/Ni(5nm)などが挙げられる。
【0079】なお、n型結晶層S1の電極形成面(露出
部)の面積を大きくして、上記の光検出層より下層側の
n型結晶層S1をも光感応層として利用することもでき
る。
【0080】すなわち、n型結晶層S1の電極形成面か
ら受光対象光L1の入射が可能である。該層S1に受光
対象光L1を吸収させてPL光L2を放出させ、このP
L光L2を光検出層S3に下層側から到達させて検出す
る。この場合、n型側電極Q2は、上記p型側電極Q1
の場合と同様、入射光量と電極面積のバランスを考慮す
る。透明電極、不透明電極のいずれであっても、n型側
の光感応層S1の露出領域全体に照射される光L1のう
ち10%以上が光感応層内に入射し得るような大きさと
するのが感度の点で好ましい。
【0081】発明者等は、種々の実験を行った結果、図
3のGaN系半導体受光素子17では、光感応層を設
け、光検出層までの各層のバンドギャップを好ましく設
定することによって、波長248nm(KrFエキシマ
レーザ光)や193nm(ArFエキシマレーザ光)な
どの、従来のGaN系半導体受光素子では受光の対象と
もなっていなかったような短い波長の紫外線であって
も、PL光に変換させて効率よく光検出層(空乏層)ま
で伝えることができ、優れた感度を有することが確認さ
れた。また、このGaN系半導体受光素子17は、紫外
線に対して優れた耐性を有する。このGaN系半導体受
光素子17では、紫外線、特に波長248nm(KrF
エキシマレーザ光)や、波長193nm(ArFエキシ
マレーザ光)などを受光対象光として選択するとより効
果的である。かかる光は、強烈なエネルギを持つ光であ
るために従来のSi系半導体材料を用いたPD等にとっ
ては経時的な劣化等問題が多かったのに対し、本実施形
態のGaN系半導体受光素子17は、GaN系材料を用
いた耐紫外線性の良好な素子であるから、このような波
長の短い紫外線を受光対象光とすることによって、従来
のPDなどに比べて、交換の頻度等を減少させることが
できるという利点があるからである。
【0082】上述したGaN系半導体受光素子17は、
例えば、図4に示されるようにパッケージ内に収納さ
れ、光センサ2が構成される。この図4に示される光セ
ンサ2は、いわゆるハーメチックシール容器を用いたも
のであって、端子3が設けられたステムP1にGaN系
半導体受光素子17をマウントし、キャップP2で封止
した構造となっている。キャップP2には、公知の受光
素子用のパッケージと同様に、外部の光を内部のGaN
系半導体受光素子17に入射させるための窓4が設けら
れている。この窓4の内側には、ホタル石あるいは合成
石英から成る受光対象光を透過させる窓板5が取付けら
れており、該窓板5の内面には、350nmより短波長
の光のみを透過させる短波長透過フィルタFを配置して
いる。このようにすれば、受光対象光以外の光をカット
することができる。但し、露光装置に用いる場合、通常
は、受光対象光だけが照射される条件下での使用となる
ために、必ずしもフィルタFを設ける必要はない。
【0083】この図4の光センサ2によれば、波長19
3nmのArFエキシマレーザ光L1が窓板5及びフィ
ルタFを透過し、GaN系半導体受光素子17によっ
て、感度良く、検出される。
【0084】なお、図4の窓板5に代えて、サファイア
結晶基板を窓部材として用いても良い。かかる場合に
は、該サファイア基板が光感応部として機能し、PL光
が発生する。本発明者等は、サファイア結晶に、例えば
ArFエキシマレーザ光を受光させたとき、大きく分け
て2種類のフォトルミネセンス光(PL光)が発せられ
ることを新たに見出した。その2種類のうちの1つは、
400nm付近から200nm付近に向かって急激に発
光強度が上昇する第1のPL光であり、他の1つは69
0nm付近をピークとする第2のPL光である。従っ
て、この場合も、サファイア結晶基板から発する上記第
1のPL光の内の適当な波長の光を受光対象光とするこ
とにより、図3のGaN系半導体受光素子17を使用で
きる。あるいは、受光素子として、従来のSi系半導体
受光素子を用いることも可能である。
【0085】図1に戻り、前記照明光学系12は、ビー
ム整形光学系18、エネルギ粗調器20、オプティカル
インテグレータ(ホモジナイザー)としてのフライアイ
レンズ22、照明系開口絞り板24、ビームスプリッタ
26、第1リレーレンズ28A、第2リレーレンズ28
B、固定レチクルブラインド30A、可動レチクルブラ
インド30B、光路折り曲げ用のミラーM及びコンデン
サレンズ32等を備えている。
【0086】前記ビーム整形光学系18は、チャンバ1
1(正確には照明光学系12の鏡筒又はそれを収納する
筐体の一端面)に設けられた光透過窓13を介して不図
示のビームマッチングユニット(又はリレー光学系)に
接続されている。このビーム整形光学系18は、光源1
6でパルス発光されたレーザビームLBの断面形状を、
該レーザビームLBの光路後方に設けられたフライアイ
レンズ22に効率良く入射するように整形するもので、
例えばシリンダレンズやビームエキスパンダ(いずれも
図示省略)等で構成される。
【0087】前記エネルギ粗調器20は、ビーム整形光
学系18後方のレーザビームLBの光路上に配置され、
ここでは、回転板34の周囲に透過率(=1−減光率)
の異なる複数個(例えば6個)のNDフィルタ(図1で
はその内の2個のNDフィルタ36A、36Dが示され
ている)を配置し、その回転板34を駆動モータ38で
回転することにより、入射するレーザビームLBに対す
る透過率を100%から等比級数的に複数段階で切り換
えることができるようになっている。駆動モータ38
は、後述する主制御装置50によって制御される。な
お、その回転板34と同様の回転板を2段配置し、2組
のNDフィルタの組み合わせによってより細かく透過率
を調整できるようにしてもよい。
【0088】前記フライアイレンズ22は、エネルギ粗
調器20から出たレーザビームLBの光路上に配置さ
れ、レチクルRを均一な照度分布で照明するために多数
の光源像からなる面光源、即ち2次光源を形成する。こ
の2次光源から射出されるレーザビームを本明細書にお
いては、「露光光IL」とも呼んでいる。
【0089】フライアイレンズ22の射出面の近傍に、
円板状部材から成る照明系開口絞り板24が配置されて
いる。この照明系開口絞り板24には、等角度間隔で、
例えば通常の円形開口より成る開口絞り、小さな円形開
口より成りコヒーレンスファクタであるσ値を小さくす
るための開口絞り、輪帯照明用の輪帯状の開口絞り、及
び変形光源法用に複数の開口を偏心させて配置して成る
変形開口絞り(図1ではこのうちの2種類の開口絞りの
みが図示されている)等が配置されている。この照明系
開口絞り板24は、主制御装置50により制御されるモ
ータ等の駆動装置40により回転されるようになってお
り、これによりいずれかの開口絞りが露光光ILの光路
上に選択的に設定される。
【0090】照明系開口絞り板24から出た露光光IL
の光路上に、反射率が小さく透過率の大きなビームスプ
リッタ26が配置され、更にこの後方の光路上に、固定
レチクルブラインド30A及び可動レチクルブラインド
30Bを介在させて第1リレーレンズ28A及び第2リ
レーレンズ28Bから成るリレー光学系が配置されてい
る。
【0091】固定レチクルブラインド30Aは、レチク
ルRのパターン面に対する共役面から僅かにデフォーカ
スした面に配置され、レチクルR上の照明領域42Rを
規定する矩形開口が形成されている。また、この固定レ
チクルブラインド30Aの近傍に走査方向の位置及び幅
が可変の開口部を有する可動レチクルブラインド30B
が配置され、走査露光の開始時及び終了時にその可動レ
チクルブラインド30Bを介して照明領域42Rを更に
制限することによって、不要な部分の露光が防止される
ようになっている。また、本実施形態では、可動レチク
ルブラインド30Bを、後述する空間像計測による空間
像の検出の際の照明領域の設定にも用いている。
【0092】リレー光学系を構成する第2リレーレンズ
28B後方の露光光ILの光路上には、当該第2リレー
レンズ28Bを通過した露光光ILをレチクルRに向け
て反射する折り曲げミラーMが配置され、このミラーM
後方の露光光ILの光路上にコンデンサレンズ32が配
置されている。
【0093】更に、照明光学系12内のビームスプリッ
タ26で垂直に折り曲げられる一方の光路上、他方の光
路上には、第2、第3の光センサとしてのインテグレー
タセンサ46、反射光モニタ47がそれぞれ配置されて
いる。これらインテグレータ46、反射光モニタ47と
しては、本実施形態では、前述したGaN系半導体受光
素子17を有する光センサ2が用いられている。これら
インテグレータセンサ46、反射光モニタ47は、遠紫
外域及び真空紫外域で感度が良く、且つ光源16のパル
ス発光を検出するために高い応答周波数を有している。
【0094】このようにして構成された照明系12の作
用を簡単に説明すると、光源16からパルス発光された
レーザビームLBは、ビーム整形光学系18に入射し
て、ここで後方のフライアイレンズ22に効率よく入射
するようにその断面形状が整形された後、エネルギ粗調
器20に入射する。そして、このエネルギ粗調器20の
いずれかのNDフィルタを透過したレーザビームLB
は、フライアイレンズ22に入射する。これにより、フ
ライアイレンズ22の射出側焦点面(照明光学系12の
瞳面)に2次光源が形成される。この2次光源から射出
された露光光ILは、照明系開口絞り板24上のいずれ
かの開口絞りを通過した後、透過率が大きく反射率が小
さなビームスプリッタ26に至る。このビームスプリッ
タ26を透過した露光光ILは、第1リレーレンズ28
Aを経て固定レチクルブラインド30Aの矩形の開口部
及び可動レチクルブラインド30Bを通過した後、第2
リレーレンズ28Bを通過してミラーMによって光路が
垂直下方に折り曲げられた後、コンデンサレンズ32を
経て、レチクルステージRST上に保持されたレチクル
R上の矩形の照明領域42Rを均一な照度分布で照明す
る。
【0095】一方、ビームスプリッタ26で反射された
露光光ILは、集光レンズ44を介してインテグレータ
センサ46で受光され、インテグレータセンサ46の光
電変換信号が、不図示のピークホールド回路及びA/D
変換器を介して出力DS(digit/pulse)として主制御装
置50に供給される。このインテグレータセンサ46の
出力DSと、ウエハWの表面上での露光光ILの照度
(露光量)との相関係数は、後述するようにして予め求
められ、主制御装置50に併設されたメモリ51内に記
憶されている。
【0096】また、レチクルR上の照明領域42Rを照
明しそのレチクルのパターン面(図1における下面)で
反射された反射光束は、コンデンサレンズ32、リレー
光学系を前と逆向きに通過し、ビームスプリッタ26で
反射され、集光レンズ48を介して反射光モニタ47で
受光される。また、Zチルトステージ58が投影光学系
PLの下方にある場合には、レチクルのパターン面を透
過した露光光ILは、投影光学系PL及びウエハWの表
面(あるいは後述する基準マーク板FM表面)で反射さ
れ、その反射光束は、投影光学系PL、レチクルR、コ
ンデンサレンズ32、リレー光学系を前と逆向きに順次
通過し、ビームスプリッタ26で反射され、集光レンズ
48を介して反射光モニタ47で受光される。また、ビ
ームスプリッタ26とウエハWとの間に配置される各光
学素子はその表面に反射防止膜が形成されているもの
の、その表面で露光光ILがわずかに反射され、これら
反射光も反射光モニタ47で受光される。この反射光モ
ニタ47の光電変換信号が、不図示のピークホールド回
路及びA/D変換器を介して主制御装置50に供給され
る。反射光モニタ47は、本実施形態では、主としてウ
エハWの反射率の測定等に用いられる。これについては
後述する。なお、この反射光モニタ47を、レチクルR
の透過率の事前測定の際に用いても良い。
【0097】前記レチクルステージRST上にレチクル
Rが載置され、不図示のバキュームチャック等を介して
吸着保持されている。レチクルステージRSTは、水平
面(XY平面)内で微小駆動可能であるとともに、レチ
クルステージ駆動部49によって走査方向(ここでは図
1の紙面左右方向であるY方向とする)に所定ストロー
ク範囲で走査されるようになっている。この走査中のレ
チクルステージRSTの位置及び回転量は、レチクルス
テージRST上に固定された移動鏡52Rを介して外部
のレーザ干渉計54Rによって計測され、このレーザ干
渉計54Rの計測値が主制御装置50に供給されるよう
になっている。
【0098】なお、レチクルRに用いる材質は、使用す
る光源によって使い分ける必要がある。すなわち、Kr
Fエキシマレーザ光源やArFエキシマレーザ光源を光
源とする場合は、合成石英を用いることができるが、F
2レーザ光源を用いる場合は、ホタル石、フッ素がドー
プされた合成石英、あるいは水晶などで形成する必要が
ある。
【0099】前記投影光学系PLは、例えば両側テレセ
ントリックな縮小系であり、共通のZ軸方向の光軸を有
する複数枚のレンズエレメント70a、70b、……か
ら構成されている。また、この投影光学系PLとして
は、投影倍率βが例えば1/4、1/5、1/6などの
ものが使用されている。このため、前記の如くして、露
光光ILによりレチクルR上の照明領域42Rが照明さ
れると、そのレチクルRに形成されたパターンが投影光
学系PLによって投影倍率βで縮小された像が表面にレ
ジスト(感光剤)が塗布されたウエハW上のスリット状
の露光領域42Wに投影され転写される。
【0100】本実施形態では、上記のレンズエレメント
のうち、複数のレンズエレメントがそれぞれ独立に移動
可能となっている。例えば、レチクルステージRSTに
最も近い一番上のレンズエレメント70aは、リング状
の支持部材72により保持され、この支持部材72は、
伸縮可能な駆動素子、例えばピエゾ素子74a,74
b,74c(紙面奥側の駆動素子74cは図示せず)に
よって、3点支持されるとともに鏡筒部76と連結され
ている。上記の駆動素子74a,74b,74cによっ
て、レンズエレメント70aの周辺3点を独立に、投影
光学系PLの光軸AX方向に移動させることができるよ
うになっている。すなわち、レンズエレメント70aを
駆動素子74a,74b,74cの変位量に応じて光軸
AXに沿って平行移動させることができるとともに、光
軸AXと垂直な平面に対して任意に傾斜させることもで
きる。そして、これらの駆動素子74a,74b,74
cに与えられる電圧が、主制御装置50からの指令に基
づいて結像特性補正コントローラ78によって制御さ
れ、これによって駆動素子74a,74b,74cの変
位量が制御されるようになっている。なお、図1中、投
影光学系PLの光軸AXとは鏡筒部76に固定されてい
るレンズエレメント70bその他のレンズエレメント
(図示省略)の光軸を指す。
【0101】また、本実施形態では、予め実験によりレ
ンズエレメント70aの上下量と倍率(又はディストー
ション)の変化量との関係を求めておき、これを主制御
装置50内部のメモリに記憶しておき、補正時に主制御
装置50が補正する倍率(又はディストーション)から
レンズエレメント70aの上下量を計算し、結像特性補
正コントローラ48に指示を与えて駆動素子74a,7
4b,74cを駆動することにより倍率(又はディスト
ーション)補正を行うようになっている。なお、前記レ
ンズエレメント70aの上下量と倍率等の変化量との関
係は光学的な計算値を用いてもよく、この場合は前記レ
ンズエレメント70aの上下量と倍率変化量との関係を
求める実験の工程が省けることになる。
【0102】前記の如く、レチクルRに最も近いレンズ
エレメント70aが移動可能となっているが、このエレ
メント70aは倍率、ディストーション特性に与える影
響が他のレンズエレメントに比べて大きく制御しやすい
ものの1つを選択したものであって、同様の条件を満た
すものであれば、このレンズエレメント70aに代えて
どのレンズエレメントをレンズ間隔調整のために移動可
能に構成しても良い。なお、レンズエレメント70a以
外の少なくとも1つのレンズエレメントを移動して他の
光学特性、例えば像面湾曲、非点収差、コマ収差、又は
球面収差などを調整できるようになっている。この他、
投影光学系PLの光軸方向中央部近傍の特定のレンズエ
レメント相互間に密封室を設け、この密封室内の気体の
圧力を例えばべローズポンプ等の圧力調整機構により調
整することにより、投影光学系PLの倍率を調整する結
像特性補正機構を設けても良く、あるいは、例えば、投
影光学系PLを構成する一部のレンズエレメントとして
非球面状レンズを用い、これを回転させるようにしても
良い。この場合には、いわゆるひし形ディストーション
の補正が可能になる。あるいは、投影光学系PL内に平
行平面板を設け、これをチルトさせたり、回転させたり
するような機構により結像特性補正機構を構成しても良
い。
【0103】なお、露光光ILとしてKrFエキシマレ
ーザ光やArFエキシマレーザ光を用いる場合には、投
影光学系PLを構成する各レンズエレメント(及び上記
平行平面板)としては合成石英やホタル石等を用いるこ
とができるが、F2レーザ光を用いる場合には、この投
影光学系PLに使用されるレンズ等の材質は、全てホタ
ル石が用いられる。
【0104】前記XYステージ14は、ウエハステージ
駆動部56によって走査方向であるY方向及びこれに直
交するX方向(図1における紙面直交方向)に2次元駆
動されるようになっている。このXYステージ14上に
搭載されたZチルトステージ58上にウエハホルダ61
(図1では図示省略、図5参照)を介してウエハWが真
空吸着等により保持されている。Zチルトステージ58
は、例えば3つのアクチュエータ(ピエゾ素子又はボイ
スコイルモータなど)によってウエハWのZ方向の位置
(フォーカス位置)を調整すると共に、XY平面に対す
るウエハWの傾斜角を調整する機能を有する。また、X
Yステージ14の位置は、Zチルトステージ58上に固
定された移動鏡52Wを介して外部のレーザ干渉計54
Wにより計測され、このレーザ干渉計54Wの計測値が
主制御装置50に供給されるようになっている。
【0105】ここで、移動鏡は、実際には、図5に示さ
れるように、X軸に垂直な反射面を有するX移動鏡54
WxとY軸に垂直な反射面を有するY移動鏡54Wyと
が存在し、これに対応してレーザ干渉計もX軸位置計測
用、Y軸位置計測用、及び回転計測用(ヨーイング量、
ピッチング量、ローリング量を含む)のものがそれぞれ
設けられているが、図1では、これらが代表的に、移動
鏡52W、レーザ干渉計54Wとして示されている。
【0106】また、Zチルトステージ58上には、ウエ
ハWの近傍に、ウエハWの露光面と同じ高さの受光面を
有し、投影光学系PLを通過した露光光ILの光量を検
出するための照射量センサ59が配置されている。本実
施形態では、この照射量センサとして、照射量モニタ、
照度ムラセンサ、及び空間像計測器の3種類が設けられ
ているが、図1においてはこれらが照射量センサ59と
して代表的に示されている。
【0107】図5には、Zチルトステージ58の平面図
が概略的に示されている。この図5に示されるように、
Zチルトステージ58の4つのコーナーの内、+Y方向
端部かつ−X方向端部の第1コーナーには、照射量モニ
タ59Aと、ムラセンサ59BとがY方向に並んで配置
されている。また、Zチルトステージ58の+Y方向端
部かつ+X方向端部の第2コーナーには、空間像計測器
59Cが配置されている。
【0108】この内、照射量モニタ59Aは、露光領域
42Wより一回り大きなX方向に延びる平面視長方形の
ハウジングを有し、このハウジングの中央部に露光領域
42Wとほぼ同じ形状のスリット状の開口59dが形成
されている。この開口59dは、実際にはハウジングの
天井面を形成する合成石英等から成る受光ガラスの上面
に形成された遮光膜の一部が取り除かれて形成されてい
る。この照射量モニタ59Aは、露光領域42Wに照射
される露光光ILの強度測定に用いられる。
【0109】また、ムラセンサ59Bは、平面視ほぼ正
方形のハウジングを有し、このハウジングの中央部にピ
ンホール状の開口59eが形成されている。この開口5
9eは、実際にはハウジングの天井面を形成する合成石
英等から成る受光ガラスの上面に形成された遮光膜の一
部が取り除かれて形成されている。Zチルトステージ5
8をXYステージ14を介してXY2次元方向に駆動す
ることにより、露光領域42W内の照度ムラ、すなわち
露光領域42W内の各点における露光光ILの強度の分
布を計測するために用いられる。また、本実施形態で
は、このムラセンサ49Bは、後述するように、投影光
学系PLの透過率測定にも用いられる。
【0110】また、空間像計測器59Cは、平面視ほぼ
正方形のハウジングを有し、ハウジングの天井面を形成
する合成石英等から成る受光ガラスの上面に形成された
反射膜の一部には、矩形の開口59fが形成されてい
る。空間像計測器59Cは、投影光学系PLの結像特性
の計測に用いられる。この結像特性の計測方法について
は、後述する。
【0111】次に、上記3つの照射量センサの内、空間
像計測器59Cを代表的に採り上げて、照射量センサの
構成を説明する。図6(A)には、この空間像計測器5
9Cを含む図1のZチルトステージ58近傍部分が拡大
して示されている。図6(A)において、Zチルトステ
ージ58の一端部上面には、上部が開口した突設部58
aが設けられており、この突設部58aの開口を塞ぐ状
態で受光ガラス82が嵌め込まれている。この受光ガラ
ス82の上面には、遮光膜を兼ねる反射膜83が形成さ
れており、この反射膜の一部に図6(B)の拡大平面図
に示されるようなほぼ正方形の開口(開口パターン)5
9fが形成されている。図6(B)において、斜線部
(影線部)は反射膜から成る反射面を示す。反射面は、
本実施形態では後述するフォーカスセンサのキャリブレ
ーションの際の基準反射面の役割をも有する。
【0112】開口59f下方のZチルトステージ58内
部には、図6(A)に示されるように、レンズ84、8
6から成るリレー光学系と、このリレー光学系(84、
86)によって所定光路長分だけリレーされる照明光束
(像光束)の光路を折り曲げる折り曲げミラー88とか
ら成る受光光学系と、前述したGaN系半導体受光素子
17を有する光センサ2が配置されている。
【0113】この空間像計測器59Cによれば、後述す
るレチクルRに形成された計測パターンの投影光学系P
Lを介しての投影像の検出の際には、投影光学系PLを
透過してきた露光光ILが受光ガラス82を照明し、受
光ガラス82上の開口59fを透過した露光光ILが上
記受光光学系を通って光センサ2を構成するGaN系半
導体受光素子17に到達し、GaN系半導体受光素子1
7では光電変換を行い受光量に応じた光量信号Pを主制
御装置50に出力する。
【0114】なお、光センサ2は、必ずしもZチルトス
テージ58の内部に設ける必要はなく、Zチルトステー
ジ58の外部に光センサ2を配置し、リレー光学系でリ
レーされた照明光束を光ファイバ等を介してその光セン
サ2に導くようにしても良いことは勿論である。
【0115】照射量モニタ59A、ムラセンサ59Bの
構成も開口(開口パターン)の形状を除き、上記空間像
計測器59Cと同様になっており、これらの照射量モニ
タ59A、ムラセンサ59Bを構成する前述したGaN
系半導体受光素子17の受光量に応じた光量信号が主制
御装置に供給されるようになっている。
【0116】図1に戻り、Zチルトステージ58上に
は、後述するレチクルアライメント等を行う際に使用さ
れる基準マーク板FMが設けられている。この基準マー
ク板FMは、その表面がウエハWの表面とほぼ同一の高
さとされ、実際には、図5の平面図に示されるように、
Zチルトステージ58上の−X方向端部かつ−Y方向端
部の第3コーナー部に配置されている。この基準マーク
板FMの表面には、レチクルアライメント用基準マー
ク、ベースライン計測用基準マーク等の基準マークが形
成されている(これについては後述する)。
【0117】また、図1では図面の錯綜を避ける観点か
ら図示が省略されているが、この露光装置10は、上記
レチクルアライメントを行うためのレチクルアライメン
ト系を備えている。ここで、図7及び図8を参照して、
レチクルアライメント系100、レチクルRに形成され
たアライメントマーク(レチクルマーク)、及び対応す
る基準マークの構成、並びにそれらを用いたレチクルR
のアライメント動作の一例について説明する。
【0118】図7は、図1のコンデンサレンズ32、レ
チクルR、投影光学系PL、Zチルトステージ58及び
XYステージ14等を+Y方向に見た概略側面図であ
る。但し、レチクルステージRSTは、図示が省略され
ている。
【0119】この図7において、レチクルRのパターン
面のパターン領域をX方向に挟むように、それぞれ例え
ば十字型の2次元マークよりなる4対のレチクルマーク
が形成されている。そして、Zチルトステージ58上の
基準マーク板FMの表面には、それら4対のレチクルマ
ークを投影倍率で縮小した配列で4対の基準マークが形
成されている。
【0120】図8には、図7中の基準マーク板FM、及
びレチクルRの投影像RPの一部を重ねた状態を示す拡
大平面図が示されている。この図8において、基準マー
ク板FM上にはY方向に所定間隔で第1の1対の基準マ
ーク114A,114E、第2の1対の基準マーク11
4B,114F、第3の1対の基準マーク114C,1
14G、及び第4の1対の基準マーク114D,114
Hが形成されている。また、図8において、レチクルR
の投影像RPの中央部にパターン領域の像PAPが投影
され、この像PAPの両側にY方向に所定間隔で第1の
1対のレチクルマーク像113AP,113EP、第2
の1対のレチクルマーク像113BP,113FP、第
3の1対のレチクルマーク像113CP,113GP、
及び第4の1対のレチクルマーク像113DP,113
HPが投影されている。なお、この図8では、説明を簡
単にするために、上記のようにしているが、本実施形態
のような走査型露光装置の場合、実際に、全てのレチク
ルマーク像が同時に投影されたり、パターン領域の全体
が一括投影されるものではないことは勿論である。図7
では、図8の1対の基準マーク114D,114H、及
びレチクルマーク像113DP,113HPに対応する
レチクルマーク113D,113Hが現れている。
【0121】レチクルRのアライメントを行う場合に
は、まず主制御装置50によりレチクルステージ駆動部
49、ウエハステージ駆動部56を介してレチクルステ
ージRST及びXYステージ14が駆動され、図8に示
されるように、矩形の露光領域42W内に基準マーク板
FM上の基準マーク114D,114Hが設定され、基
準マーク114D,114Hにレチクルマーク像113
DP,113HPがほぼ重なるようにレチクルRとZチ
ルトステージ58との相対位置が設定される。この状態
で、図7に示されるように、コンデンサレンズ32から
レチクルRに向かう照明光ILR,ILLの光路にレチ
クルアライメント系100の1対のハーフプリズム10
1R,101Lが不図示の駆動装置により挿入される。
なお、通常の露光時にはハーフプリズム101R,10
1Lは、光路外に退避している。
【0122】そして、コンデンサレンズ32を透過した
一方の照明光ILRは、ハーフプリズム101Rを透過
してレチクルR上のレチクルマーク113Hに照射さ
れ、レチクルマーク113Hで反射された照明光は、ハ
ーフプリズム101Rに戻る。また、レチクルマーク1
13Hの周囲を透過した照明光ILRは、投影光学系P
Lを介して基準マーク板FM上の基準マーク114Hを
照明し、基準マーク114Hからの反射光は、投影光学
系PL、及びレチクルRを経てハーフプリズム101R
に戻る。レチクルマーク113H及び基準マーク114
Hからの反射光は、ハーフプリズム101Rで反射され
た後、リレーレンズ102R及び103Rを介して2次
元の撮像素子104Rの撮像面に、レチクルマーク11
3H及び基準マーク114Hの像を形成する。撮像素子
104Rの撮像信号は主制御装置50に供給され、主制
御装置50では、その撮像信号を処理して基準マーク1
14Hに対するレチクルマーク113Hの投影像のX方
向、Y方向への位置ずれ量を算出する。同様に、コンデ
ンサレンズ32を透過した他方の照明光ILLが入射す
るハーフプリズム101L側にも、リレーレンズ102
L,103L、及び撮像素子104Lが設けられ、撮像
素子104Lの撮像信号も主制御装置50に供給され、
主制御装置50ではその撮像信号より基準マーク114
Dに対するレチクルマーク113Dの投影像のX方向、
Y方向への位置ずれ量を算出する。
【0123】本実施形態では、上記撮像素子104R、
撮像素子104Lとして、多数の前述したGaN系半導
体受光素子17から成る受光部を備えた2次元撮像素子
が用いられている。
【0124】図9には、撮像素子104Rの構成の一例
が示されている。撮像素子104Rは、図9に示される
ように、紙面左右方向を行方向(水平方向)とし、紙面
上下方向を列方向(垂直方向)としてマトリクス状に配
列された、上述のGaN系半導体受光素子17と、Ga
N系半導体受光素子17毎に設けられたスイッチ素子3
01と、列方向に並べられたGaN系半導体受光素子1
7に共通して設けられた垂直信号線303と、各垂直信
号線303ごとに設けられたスイッチ素子305と、全
てのGaN系半導体受光素子17に共通して設けられ、
画像信号出力端子313に接続された画像信号出力線3
07とを備えている。ここで、行方向に並べられたGa
N系半導体受光素子17に対応するスイッチ素子301
は同時に開閉するように、スイッチ素子301に関する
配線がなされている。なお、図9においては、GaN系
半導体受光素子17がダイオード記号で表され、スイッ
チ素子301,305がFET記号で表されている。ま
た、図9では、GaN系半導体受光素子17を5行5列
のマトリクス状に配列した例が示されているが、GaN
系半導体受光素子17の配列は任意であり、所望の撮像
分解能及び撮像範囲に応じて配列の形態を定めることが
できる。また、撮像素子104Rは、スイッチ素子30
1の開閉を制御する垂直シフトレジスタ309と、スイ
ッチ素子305の開閉を制御する水平シフトレジスタ3
11とを更に備えている。
【0125】撮像素子104Rでは、垂直シフトレジス
タ309が、供給された垂直クロック信号に同期して、
第1行から順に選択し、選択された行に対応するスイッ
チ素子301を閉成状態(ON)とすることにより、各
行に並べられた各GaN系半導体受光素子17の信号出
力端子を、各GaN系半導体受光素子17に対応する垂
直信号線303に接続する。そして、垂直シフトレジス
タ309によって1つの行が選択されるごとに、水平シ
フトレジスタ311が、供給された水平クロック信号に
同期して、第1列から最終列までを順に選択し、選択さ
れた列に対応するスイッチ素子305を閉成状態とし
て、選択された行に並べられた各GaN系半導体受光素
子17の信号出力端子を順に画像信号出力線に接続す
る。
【0126】このようにして、各GaN系半導体受光素
子17の信号出力端子が、画像信号出力端子313に順
次接続されることにより、各GaN系半導体受光素子1
7で光電変換され、蓄積された信号電荷が、CCD素子
を用いて得られる信号と同様のタイミングで、画像信号
出力端子313を介して、例えば外部に設けられた低雑
音アンプに導かれる。
【0127】なお、図9では、通常の画像信号と同様の
出力信号が得られる例を説明したが、各GaN系半導体
受光素子17の信号電荷をランダムアクセスする方式を
採用して、撮像素子104Rを構成することは勿論可能
である。
【0128】前記撮像素子104Lは、上述した撮像素
子104Rと同様に構成されている。
【0129】本実施形態では、ハーフプリズム101
R,101L、リレーレンズ102R,103R、リレ
ーレンズ102L,103L、及び撮像素子104R,
104Lよりマスクアライメント系としてのレチクルア
ライメント系100が構成されている。
【0130】また、本実施形態のレチクルアライメント
には、レチクルを交換する際、又はレチクルが照明光の
照射による熱変形等により位置ずれを起こした場合に高
精度に位置ずれ量を計測するための「ファインモード」
と、ウエハ交換時、又はウエハ交換前後でレチクルの位
置を確認するための「クイックモード」とが用意されて
いる。クイックモードでのアライメントを「インターバ
ルアライメント」とも呼ぶ。
【0131】前者のファインモードでは、図7の状態で
1対のレチクルマーク113D,113Hの像の位置ず
れ量が計測された後、主制御装置50では、レチクルス
テージ駆動部49、ウエハステージ駆動部56をそれぞ
れ介して基準マーク板FMとレチクルRとを投影倍率比
でY方向に同期して移動することによって、順次図8の
他の3対の基準マーク114C,114G〜114A,
114Eに対するレチクルマーク像113CP,113
GP〜113AP,113EPの位置ずれ量を計測す
る。そして、主制御装置50では、これら4対のレチク
ルマークの位置ずれ量から、基準マーク板FMひいては
Zチルトステージ58に対するレチクルRの投影像の位
置ずれ量のオフセット、回転角、ディストーション、及
び走査方向の角度ずれ等を算出し、その位置ずれ量が最
小になるように走査露光時のレチクルRの位置を補正
し、そのディストーションが最小になるように前述した
結像特性補正コントローラ78を介して投影光学系PL
の結像特性を補正すると共に、走査露光時のレチクルR
の走査方向を補正する。
【0132】一方、後者のクイックモードでは、図7に
示されるように、1対の基準マーク114D,114H
に対するレチクルマーク113D,113Hの像の2次
元的な位置ずれ量のみが計測され、この計測結果から求
められるレチクルRのオフセット、及び回転角のみが補
正される。このクイックモードを用いれば、ウエハ交換
時のような短い時間にレチクルRの位置ずれ量の補正を
行うことができるため、露光工程のスループットを低下
させることなく、十分なアライメント性能を維持するこ
とができる。なお、これらのアライメント動作は、特開
平7−176468号公報等により詳細に開示されてい
る。
【0133】また、上記のレチクルのアライメントの結
果得られた基準マークの投影像の検出信号(画像信号)
に含まれるコントラスト情報に基づいてフォーカスオフ
セットやレベリングオフセット(投影光学系PLの焦点
位置、像面傾斜など)を求めることも可能である。
【0134】また、本実施形態では、上記のレチクルア
ライメント時に、主制御装置50によって、投影光学系
PLの側面に設けられた不図示のウエハ側のオフアクシ
ス・アライメントセンサのベースライン量の計測も行わ
れる。すなわち、基準マーク板FM上には、図8に示さ
れるように、基準マーク114D,114H等に対して
所定の位置関係でベースライン計測用の基準マークWm
が形成されており、レチクルアライメント系100を介
してレチクルマークの位置ずれ量を計測する際に、その
ウエハ側のアライメントセンサを介して基準マークWm
のそのアライメントセンサの検出中心に対する位置ずれ
量を計測することで、アライメントセンサのベースライ
ン量、すなわちレチクル投影位置とアライメントセンサ
との相対位置関係が計測される。
【0135】更に、本実施形態の露光装置10では、図
1に示されるように、主制御装置50によってオンオフ
が制御される光源16を有し、投影光学系PLの結像面
に向けて多数のピンホールまたはスリットの像を形成す
るための結像光束を、光軸AXに対して斜め方向より照
射する照射光学系60aと、それらの結像光束のウエハ
W表面での反射光束を受光する受光光学系60bとから
なる斜入射光式の多点焦点位置検出系(フォーカスセン
サ)が設けられている。主制御装置50では、受光光学
系60b内の図示しない平行平板の反射光束の光軸に対
する傾きを制御することにより、投影光学系PLのフォ
ーカス変動に応じて焦点検出系(60a、60b)にオ
フセットを与えてそのキャリブレーションを行う。これ
により、前述の露光領域42W内で投影光学系PLの像
面とウエハWの表面とがその焦点深度の範囲(幅)内で
合致することになる。なお、本実施形態と同様の多点焦
点位置検出系(フォーカスセンサ)の詳細な構成は、例
えば特開平6−283403号公報等に開示されてい
る。
【0136】走査露光時等に、主制御装置50では、受
光光学系60bからの焦点ずれ信号(デフォーカス信
号)、例えばSカーブ信号に基づいて焦点ずれが零とな
るようにZチルトステージ58のZ位置を不図示の駆動
系を介して制御することにより、オートフォーカス(自
動焦点合わせ)及びオートレベリングを実行する。
【0137】なお、受光光学系60b内に平行平板を設
けて焦点検出系(60a,60b)にオフセットを与え
るようにしたのは、例えば、倍率補正のためにレンズエ
レメント70aを上下することによりフォーカスも変化
し、また、投影光学系PLが露光光ILを吸収すること
により結像特性が変化して結像面の位置が変動するの
で、かかる場合に焦点検出系にオフセットを与え、焦点
検出系の合焦位置を投影光学系PLの結像面の位置に一
致させる必要があるためである。このため、本実施形態
では、レンズエレメント70aの上下量とフォーカス変
化量の関係も予め実験により求め、主制御装置50内部
のメモリに記憶している。なお、レンズエレメント70
aの上下量とフォーカス変化量の関係は計算値を用いて
も良い。また、オートレベリングでは走査方向について
は行わず、その走査方向と直交する非走査方向のみに関
して行うようにしても良い。
【0138】制御系は、図1中、制御装置としての主制
御装置50によって主に構成される。主制御装置50
は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リード・オ
ンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)等から成るいわゆるマイクロコンピュータ(又はワ
ークステーション)を含んで構成され、露光動作が的確
に行われるように、例えばレチクルRとウエハWの同期
走査、ウエハWのステッピング、露光タイミング等を制
御する。また、本実施形態では、主制御装置50は、後
述するように走査露光の際の露光量の制御を行ったり、
後述するような計測マーク(マークパターン)の投影像
(空間像)の検出結果に基づいて投影光学系PLの結像
特性の変動量を演算にて算出し、その算出結果に基づい
て結像特性補正コントローラ78を介して投影光学系P
Lの結像特性を調整する等の他、装置全体を統括制御す
る。
【0139】具体的には、主制御装置50は、例えば走
査露光時には、レチクルRがレチクルステージRSTを
介して+Y方向(又は−Y方向)に速度Vr=Vで走査
されるのに同期して、XYステージ14を介してウエハ
Wが露光領域42Wに対して−Y方向(又は+Y方向)
に速度Vw=β・V(βはレチクルRからウエハWに対
する投影倍率)で走査されるように、レーザ干渉計54
R、54Wの計測値に基づいてレチクルステージ駆動部
49、ウエハステージ駆動部56をそれぞれ介してレチ
クルステージRST、XYステージ14の位置及び速度
をそれぞれ制御する。また、ステッピングの際には、主
制御装置50ではレーザ干渉計54Wの計測値に基づい
てウエハステージ駆動部56を介してXYステージ14
の位置を制御する。
【0140】次に、露光量制御の前提となる基準照度計
によるインテグレータセンサ46の較正(キャリブレー
ション)について説明する。かかるキャリブレーション
を必要とするのは、露光装置間のいわゆる号機間の露光
量マッチングのためである。すなわち、同一のデバイス
製造ラインで用いられる複数の露光装置に共通の基準照
度計を用いて、各露光装置の照度の基準となるインテグ
レータセンサを較正(キャリブレーション)することに
より、1つの露光装置で、ある感度のレジストに対して
最適に露光量を設定すれば、別の装置でも、同一感度の
レジストについては同様にして最適露光量を設定できる
ようになる。
【0141】まず、較正用の基準照度計について簡単に
説明する。この基準照度計は、投影光学系PLを介した
像面上での露光光ILの強度を検出する照射量センサの
一種である。この基準照度計90は、図10に示される
ように、センサヘッド部90Aと不図示の本体データ処
理部とに分離されており、これら両者がケーブル92で
繋がれている。この基準照度計90は、他の号機(露光
装置)のインテグレータセンサの較正にも用いる必要が
あるため、持ち運びに有利なようにセンサヘッド部90
Aはコンパクトな構成になっている。不図示の本体デー
タ処理部は、露光装置10の制御系に対してオンライン
化されており、照度等のデータ通信が可能な構成となっ
ている。
【0142】また、前述の如く、センサヘッド部90A
が本体データ処理部から分離されているため、露光装置
10のZチルトステージ58上への設置が容易な構成と
なっている。このセンサヘッド部90Aは、Zチルトス
テージ58の+X方向端部かつ−Y方向端部の第4コー
ナー(図5中のセンサ59A〜59C、及び基準マーク
板FMのいずれも設けられていない残りのコーナー)の
部分に設置される。このため、この第4コーナーの部分
の所定位置には、位置決め用の金具(図示省略)が設け
られており、この位置決め用金具に対してセンサヘッド
部90Aをビス等で固定できるようになっている。
【0143】あるいは、センサヘッド部90A裏面にマ
グネットを設け、このマグネットの磁力により、センサ
ヘッド部90AをZチルトステージ58上に吸着固定し
ても良い。この場合には、位置決め用の金具に対してセ
ンサヘッド部90Aを合わせこむだけで、当該センサヘ
ッド部90Aは所定位置に位置決めされ、マグネットの
磁力により吸着固定される。また、この場合には、セン
サヘッド部90Aの設置が容易になるばかりでなく、何
らかの負荷がかかった場合には、すぐに抜けるため、X
Yステージ14の移動時にケーブル92が露光装置10
の一部に引っかかってセンサヘッド部90Aが飛び跳ね
て露光装置10内部を損傷する等の事故を未然に防ぐこ
とが可能となる。
【0144】図10に示されるように、基準照度計90
のセンサヘッド部90Aを上記のいずれかの手法によ
り、Zチルトステージ58上の所定の位置に設置した
後、図11に示されるように、予め求めておいた投影光
学系PLの中心に、基準照度計90のセンサヘッド部9
0Aの中心位置が位置するように、XYステージ14を
移動させる。図11において、円IFは投影光学系PL
のイメージフィールドを示す。
【0145】この状態で、主制御装置50では基準照度
計90とインテグレータセンサ46による照度の同時計
測を実行する。そして、この計測が終了すると、図12
に模式的に示されるように、センサヘッド部90Aの位
置を露光領域42Wの内部のインテグレータセンサ46
の受光面に対応する領域内で順次XY2次元方向にステ
ップ移動しつつ、基準照度計90とインテグレータセン
サ46による照度の同時計測を実行する。このようにし
てZチルトステージ58上の基準照度計90をいわばラ
スタスキャン状態でm×nコマ移動させつつ、インテグ
レータセンサ46とステージ上基準照度計90での同時
計測を実行する(図12参照)。かかる計測が終了する
と、主制御装置50では、m×n回の計測により得られ
た基準照度計90の計測値の平均値を求める。
【0146】上記のような同時計測を、照度の調整範囲
の全体について行い、各照度における基準照度計90の
計測値の平均値をもとめる。
【0147】そして、照度の調整範囲の全体に渡ってイ
ンテグレータセンサ46と基準照度計90による同時計
測が終了すると、各照度における基準照度計90の計測
値の平均値と対応するインテグレータセンサ46の出力
との相関関係を求め、そのデータを用いて基準照度計9
0の出力に対して、インテグレータセンサ46の出力を
較正する。なお、このような基準照度計を用いたインテ
グレータセンサの較正の具体的なシーケンスについて
は、水銀ランプを光源とする場合ではあるが、例えば特
開平10−83953号公報等に詳細に開示されてお
り、本実施形態においても上記公報に開示されるシーケ
ンスを一部変更して用いることができる。
【0148】ところで、本実施形態の基準照度計90で
は、センサヘッド部90Aに、前述したGaN系半導体
受光素子17を有する光センサが用いられている。
【0149】次に、照明光吸収による投影光学系PLの
結像特性変化の算出方法について説明する。
【0150】まず、前提となる照射量Qの測定方法につ
いて説明する。
【0151】露光に使用するレチクルRをレチクルステ
ージRSTに搭載した状態で、可動レチクルブラインド
30Bや照明条件(開口数N.A.やコヒーレンスファ
クタσ値)を露光する際の状態に設定する。この照明条
件の設定は、例えば、主制御装置50により、投影光学
系PLの瞳面の位置に設けられた不図示の開口絞りが調
整され開口数N.A.が設定され、照明系開口絞り板2
4上の開口絞りが光路上に選択的に設定されることによ
り行われる。
【0152】次に、主制御装置50では、照射量モニタ
59Aが投影光学系PLの真下に来るようにXYステー
ジ14を駆動する。次に、主制御装置50では光源16
を発振してレチクルステージRSTとXYステージ14
とを実際の露光と同じ条件で同期移動しながら照射量モ
ニタ59Aの出力及びインテグレータセンサ46の出力
0を所定のサンプリング間隔で同時に取り込むことに
より、同期移動位置(走査位置)に応じた照射量Q0
値、及びこれに対応するインテグレータセンサ46の出
力I0をメモリ51内に記憶する。すなわち、照射量
0、及びインテグレータセンサ出力I0が、レチクルR
の走査位置に応じた関数として、メモリ51内に記憶さ
れる。
【0153】このような準備作業を、主制御装置50で
は露光に先立って実行しておく。そして、実際の露光時
にはレチクルRの走査位置に応じて記憶しておいた照射
量Q 0とインテグレータセンサ46の出力I0、及び露光
時のインテグレータセンサ46の出力I1に基づいて、
その時の照射量Q1を次式(1)に基づいて算出し、照
明光吸収の計算に使用する。
【0154】 Q1 =Q0×I1/I0 ……(1)
【0155】この式(1)によると、インテグレータセ
ンサ46の出力を計算に使用しているので、光源16の
パワーが変動した場合にも照射量が誤差無く算出でき
る。また、レチクルRの走査位置に応じた関数となって
いるので、例えばレチクルパターンが面内で片寄って分
布している場合にも正確に照射量を算出できる。
【0156】なお、上の説明では、準備作業として実際
の露光時の照明条件下で照射量モニタ59Aの出力を取
り込むものとしたが、例えば照射量モニタの特性により
信号が飽和してしまうような場合には、エネルギ粗調器
34を構成するNDフィルタを照明光路上に選択的に入
れるなどして照明光量を意識的に減光した照明条件下
で、上記の準備作業を実行しても良い。この場合には、
NDフィルタの減光率を考慮して実際の露光時における
上記照射量Q1の計算を行えば良い。
【0157】次に、同じく前提となるウエハ反射率RW
の測定方法について説明する。
【0158】まず、Zチルトステージ58上に既知の反
射率RH、反射率RLをそれぞれ有する2枚の反射板(不
図示)を設置する。次に、上述した照射光量測定と同様
に、主制御装置50では、実際の露光時と同一の露光条
件(レチクルR、レチクルブラインド30B、照明条
件)を設定し、XYステージ14を駆動して設置された
反射率RHの反射板を投影光学系PL直下に移動する。
次に、主制御装置50では光源16を発振してレチクル
ステージRSTとXYステージ14とを実際の露光と同
じ条件で同期移動しながら反射光モニタ47の出力VH0
及びインテグレータセンサの出力IH0を所定のサンプリ
ング間隔で同時に取り込むことにより、同期移動位置
(走査位置)に応じた反射光モニタ47の出力VH0、及
びこれに対応するインテグレータセンサ46の出力IH0
をメモリ51内に記憶する。これにより、反射光モニタ
47の出力VH0、及びインテグレータセンサ46の出力
H0が、レチクルRの走査位置に応じた関数として、メ
モリ51内に記憶される。次に、主制御装置50では、
XYステージ14を駆動して設置された反射率RLの反
射板を投影光学系PL直下に移動して、上記と同様にし
て、反射光モニタ47の出力VL0、及びインテグレー
タセンサ46の出力IL0を、レチクルRの走査位置に応
じた関数としてメモリ51内に記憶する。
【0159】このような準備作業を、主制御装置50で
は露光に先立って実行しておく。そして、実際の露光時
にはレチクルRの走査位置に応じて記憶しておいた反射
光モニタ47の出力とインテグレータセンサ46の出
力、及び露光時の反射光モニタの出力V1とインテグレ
ータセンサ46の出力I1に基づいて、ウエハ反射率RW
を、次式(2)に基づいて算出し、照明光吸収の計算に
使用する。
【0160】
【数1】
【0161】この式(2)によると、インテグレータセ
ンサ46の出力比を計算に使用しているので、光源16
のパワーが変動した場合にもウエハ反射率を正確に算出
できる。
【0162】次に、照明光吸収による結像特性の変化量
の算出方法について、フォーカスを例にとって説明す
る。
【0163】上述のようにして求められた照射量Q1
ウエハ反射率RWから次式(3)で表されるモデル関数
を使用して投影光学系PLの照明光吸収によるフォーカ
ス変化FHEATを算出する。
【0164】
【数2】
【0165】ここで、 FHEAT :照明光吸収によるフォーカス変化 Δt :照明光吸収によるフォーカス変化計算間隔 TFK :照明光吸収によるフォーカス変化時定数 FHEATK :照明光吸収による時刻Δt前のフォーカス変
化の時定数TFK成分 CFHK :照明光吸収に対するフォーカス変化率の時定
数TFK成分 αF :ウエハ反射率依存性 である。
【0166】上記式(3)のモデル関数は、照射量を入
力、フォーカス変化を出力と見た時に、1次遅れ系3個
の和の形になっている。なお、モデル関数に関しては投
影光学系PLの照明光吸収量と必要とされる精度から変
更しても良い。例えば、照明光吸収量が比較的小さけれ
ば、1次遅れ系2個の和でも良いし、1次遅れ系1個で
も良い。また、投影光学系PLが照明光を吸収してから
結像特性変化として現れるまでに熱伝導により時間が掛
かるようならば、ムダ時間系のモデル関数を採用しても
良い。また、ウエハ反射率依存性は通常1であるが、投
影光学系PLの種類によって、例えばウエハWに近い側
に吸収率の大きいガラスを材料として使用した場合など
に反射率に大きく依存することがある。この時はαF
1より大きい値が設定されることになる。その逆にウエ
ハWに近い側に吸収率が小さいガラスを採用した時には
αFに1より小さい値が設定される。なお、照明光吸収
によるフォーカス変化時定数、照明光吸収に対するフォ
ーカス変化率、ウエハ反射率依存性はいずれも実験によ
り求める。あるいは、高精度な熱解析シミュレーション
により計算で求めても良い。
【0167】上記フォーカスと同様の手法により、他の
結像特性、例えば倍率、ディストーション等についても
照明光吸収による変化を計算することができる。
【0168】なお、上述したフォーカスでは1次遅れ系
3個の和のモデル関数が必要であったが、例えば像面湾
曲の計算には1次遅れ系1個で十分なことも考えられる
ので、要求される精度に応じて各結像特性毎に照明光吸
収のモデル関数を変更しても良い。1次遅れ系が2個又
は1個のモデル関数を用いる場合には、計算時間の短縮
の効果がある。
【0169】次に、所定の時期、例えば、装置の組み立
て時、あるいは立ち上げ時等に行われる空間像計測器5
9Cを用いたレチクルR上の計測マークの投影像の検出
方法、及びこれを用いた結像特性の算出方法について、
倍率を例にとって説明する。
【0170】前提として、図13(A)に示されるよう
に、レチクルR上に4個の計測マーク90-1〜90-4
形成されているものとする。各々の計測マーク90
-n(n=1〜4)は、図13(B)に示されるようにX
マークMx、YマークMyが1組で1個の計測マークを
形成している。XマークMx、YマークMyは、5本の
バーマークから成るラインアンドスペース(L/S)の
マークパターンとなっている。
【0171】例えば、計測マーク90-1を構成するXマ
ークMxの投影像を検出する場合、主制御装置50で
は、可動レチクルブラインド30Bを駆動して計測マー
ク90 -1部分を含む小領域のみが照明されるように、可
動レチクルブラインド30Bの開口部を設定し、投影光
学系PLの光軸AXの直下に受光ガラス82上の開口5
9fの−X側の反射膜83が位置するように、XYステ
ージ14を移動する。この状態で、上記XマークMxの
投影像の検出が開始される。
【0172】この開始位置では、照明光学系12からの
露光光ILによりXマークMxが照明されると、このX
マークMx部分(5本のバーマーク)を透過した露光光
ILによって受光ガラス82上の開口パターン59fの
−X側の反射膜83aにXマークMxの投影像Mx’が
結像される。このときの状態が、図14に示されてい
る。
【0173】そして、主制御装置50では、ウエハステ
ージ駆動部56を介してXYステージ14を−X方向に
所定速度で移動させる。これによりXマークMxの投影
像Mx’の右側から徐々に開口59fに重なるようにな
る。XマークMxの投影像Mx’と開口59fの重なり
が増すにつれて、空間像計測器59Cを構成する光セン
サ2に入射する光量が増加していき、XマークMxの投
影像Mx’と開口59fとがちょうど重なった時が最大
光量となる。その後、更にXYステージ14が−X方向
に移動すると、今度は光センサ2に入射する光量が徐々
に減っていき、XマークMxの投影像Mx’と開口59
fの重なりがなくなった時に光センサ2に入射する光量
は0となる。
【0174】この時の光量の変化が図15(A)に示さ
れている。主制御装置50では、この図15(A)に示
されるような光量信号Pの波形(実際には、所定のサン
プリング間隔で取り込まれたディジタルデータである)
を走査方向に対して微分することで図15(B)に示さ
れるような微分波形を計算する。この図15(B)から
明らかなように、開口59fの走査方向前側のエッジが
Xマークの投影像Mx’を横切っている状態では徐々に
光量が増加する、即ち微分波形がプラス側となる。この
反対に、開口59fの走査方向後側のエッジがXマーク
Mxの投影像Mx’を横切っている状態では徐々に光量
が減少する、即ち微分波形がマイナス側となる。
【0175】そして、主制御装置50では図15(B)
に示されるような微分波形に基づいてフーリエ変換法な
どの公知の信号処理を施し、XマークMxが投影された
光学像(空間像)を検出する。
【0176】次いで、計測マーク90-1を構成するYマ
ークMyが投影された光学像(空間像)の検出が上記と
同様にして行われる。
【0177】このようにして、計測マーク90-1が投影
された空間像の検出が終了すると、主制御装置50で
は、可動レチクルブラインド30Bを駆動して計測マー
ク90 -2、90-3、90-4部分を順次照明しながら、計
測マーク90-2、90-3、90 -4が投影された空間像の
検出を上記と同様にして行う。
【0178】このような計測シーケンスにより、前述の
如くして計測マーク90-1〜90-4の投影像が求められ
ると、主制御装置50ではこの投影像に基づいて計測マ
ーク90-1〜90-4のXY座標位置の計測値(Xi
i)(i=1〜4)を求め、この計測値に基づいてX4
とX1との差の絶対値ΔX1、X3とX2との差の絶対値Δ
2、X4とX2の差の絶対値ΔX3、X1とX3との差の絶
対値ΔX4、及びY4とY 3との差の絶対値ΔY1、Y1
2との差の絶対値ΔY2、Y4とY2の差の絶対値Δ
3、Y1とY3との差の絶対値ΔY4をそれぞれ演算し、
これらの差の絶対値ΔXi、ΔYi(i=1〜4)とそれ
ぞれに対応する差の絶対値の設計値ΔXP1、ΔXP2、Δ
P3、ΔXP4及びΔYP1、ΔYP2、ΔYP3、ΔYP4とを
用いて次式(4)、(5)に基づいてX方向、Y方向の
倍率ずれΔMxi、ΔMyiを計算する。
【0179】 ΔMxi=ΔXi/ΔXPi(i=1〜4) ……(4)
【0180】 ΔMyi=ΔYi/ΔYPi(i=1〜4) ……(5)
【0181】そして、主制御装置50では上記の倍率変
化ΔMxiを補正するレンズエレメントの駆動量の指令値
を結像特性補正コントローラ78に与え、結像特性補正
コントローラ78では上記の倍率変化ΔMxiを補正すべ
く、駆動素子74a、74b、74cを駆動する。これ
により、倍率変動の計測及び非走査方向の倍率の補正が
終了する。なお、走査方向の倍率変化は、例えば走査露
光時のレチクルステージRST、XYステージ14の少
なくとも一方の走査速度を調整してその速度比を変更す
ることによって容易に補正することができる。
【0182】この場合、図13(B)に示されるよう
に、各計測マークがXマークとYマークとの2方向のマ
ークから構成されているので、上記の如く、X方向、Y
方向の倍率ずれΔMxi、ΔMyiをそれぞれ計測すること
ができ、これらのデータを別々に用いることにより、倍
率のみでなく、ディストーションの計測も可能である。
【0183】以上説明したような検出方法を用いて、レ
チクルR上に配置された複数の計測マークの投影像(空
間像)を検出することにより、投影光学系PLの倍率や
ディストーション等の結像特性を求めることができる。
【0184】また、上記検出方法では、計測マーク90
-nの投影像をダイレクトに検出しているので、倍率やデ
ィストーションを含めた投影光学系PLの光学性能も見
ることが可能である。
【0185】また、上記の各計測マークのいずれか1つ
について、Zチルトステージ58をZ方向に駆動し、所
定範囲内でZ位置を変化させながら、上記の空間像検出
を行えば、その空間像のコントラスト(微分波形データ
の振幅)に基づいて焦点位置(あるいはフォーカスオフ
セット)や焦点深度の検出をすることができる。また各
Z位置での空間像のX方向(又はY方向)の位置に基づ
いて、投影光学系PLのテレセントリシティを検出でき
る。また、少なくとも3個の計測マークのそれぞれにつ
いて求めた焦点位置のデータに基づいて、像面傾斜(あ
るいはレベリングオフセット)や他の結像特性(例えば
像面湾曲など)を算出することができる。
【0186】なお、上記の空間像計測器による倍率等の
結像特性の検出方法については、例えば、特開平10−
209031号公報等に詳細に開示されており、また、
上記の空間像計測器と同様の検出手段によるフォーカス
オフセット及びレベリングオフセットの検出方法につい
ては、例えば特開平9−283421号に詳細に開示さ
れている。本実施形態においても、これらの公報に開示
された内容をそのまま、あるいは一部変更して用いるこ
とができる。
【0187】次に、本実施形態の露光装置10において
所定枚数(N枚)のウエハW上にレチクルパターンの露
光を行う場合の露光シーケンスについて主制御装置50
の制御動作を中心として説明する。
【0188】まず、前提条件について説明する。 オペレータによりコンソール等の入出力装置62
(図1参照)から入力されたショット配列、ショットサ
イズ、各ショットの露光順序その他の必要なデータに基
づいて、予めショットマップデータ(各ショット領域の
露光順序と走査方向とを定めたデータ)が作成され、メ
モリ51(図1参照)内に格納されているものとする。 また、インテグレータセンサ46の出力DSは、Z
チルトステージ58上で像面(即ち、ウエハの表面)と
同じ高さに設置された基準照度計90の出力に対して予
め前述した如くして較正(キャリブレーション)されて
いる。その基準照度計のデータ処理単位は(mJ/(c
2・pulse))なる物理量であり、インテグレータセンサ
46の較正とは、インテグレータセンサ46の出力DS
(digit/pulse)を、像面上の露光量(mJ/(cm2・pu
lse))に変換するための変換係数K1(或いは変換関
数)を得ることである。この変換係数K1を用いると、
インテグレータセンサ46の出力DSより間接的に像面
上に与えられている露光量(エネルギ)を計測できるこ
とになる。 また、上記キャリブレーションが完了したインテグ
レータセンサ46の出力DSに対して、ビームモニタ1
6cの出力ESもキャリブレーションされ、両者の相関
係数K2も予め求められ、メモリ51内に格納されてい
る。 さらに、上記キャリブレーションが完了したインテ
グレータセンサ46の出力に対して反射光モニタ47の
出力がキャリブレーションされ、インテグレータセンサ
46の出力と反射光モニタ47の出力との相関係数K3
が予め求められてメモリ51内に格納されているものと
する。
【0189】まず、オペレータによりコンソール等の入
出力装置62(図1参照)から照明条件(投影光学系の
開口数N.A.、2次光源の形状(開口絞り24の種
類)、コヒーレンスファクタσやレチクルパターンの種
類(コンタクトホール、ラインアンドスペース等)、レ
チクルの種類(位相差レチクル、ハーフトーンレチクル
等)、及び最小線幅又は露光量許容誤差など)を含む露
光条件が入力され、この入力に応じて、主制御装置50
が、投影光学系PLの不図示の開口絞りの設定、照明系
開口絞り板24の開口の選択設定、エネルギ粗調器20
の減光フィルタの選択、レジスト感度に応じた目標積算
露光量の設定等を行う。
【0190】次に、主制御装置50では、不図示のレチ
クルローダを用いて露光対象のレチクルRをレチクルス
テージRST上にロードする。
【0191】次いで、前述した如く、レチクルアライメ
ント系100を用いてレチクルアライメントを行うとと
もに、ベースライン計測を行う。
【0192】次に、主制御装置50では、光学系の透過
率測定を次のようにして行う。すなわち、ムラセンサ5
9Bが投影光学系PLの直下に位置するように、XYス
テージ14をウエハステージ駆動部56を介して駆動
し、光源16にトリガパルスを与えて光源16を発振
(発光)させ、このときのインテグレータセンサ46の
出力と、ムラセンサ59Bの出力との比を100倍し且
つ所定の係数(K4とする)を乗じることによって透過
率を求める。このとき、ウエハステージ14をステッピ
ングさせながら露光領域42W内の複数点にそれぞれム
ラセンサ59Bを位置決めし、その複数点でそれぞれ算
出される透過率の平均値を用いるようにしても良い。ま
た、この計測動作によって透過率だけでなく、露光領域
42W内での照度分布を求めることができる。なお、前
述の複数点にそれぞれムラセンサ59Bを位置決めし、
かつこれとは逆の順序でムラセンサ59Bをその複数点
に再度位置決めし、各点で計測される2つの照度の平均
値から照度分布を決定するようにしても良い。この場
合、往路と復路とで逆経路とする、即ち計測順序を逆に
しているため、露光光ILの照射によってムラセンサ5
9Bに蓄積される熱エネルギに起因して生じるムラセン
サ59Bの出力のドリフト(特に線形成分)をキャンセ
ルすることができる。さらに、ムラセンサ59Bによる
一連の計測動作中に、ビームスプリッタ26とムラセン
サ59Bとの間に配置される光学系(投影光学系PLな
どを含む)の透過率が変動しても、往復動作によって透
過率変動の影響を低減することができ、特に線形成分を
補正して照度分布の計測精度を向上させることが可能と
なる。
【0193】次に、主制御装置50では、不図示のウエ
ハ搬送系にウエハWの交換を指示する。これにより、ウ
エハ搬送系及びXYステージ14上の不図示のウエハ受
け渡し機構によってウエハ交換(ステージ上にウエハが
無い場合は、単なるウエハロード)が行われ、次いでい
わゆるサーチアライメント及びファインアライメント
(EGA等)の一連のアライメント工程の処理を行う。
これらのウエハ交換、ウエハアライメントは、公知の露
光装置と同様に行われるので、ここではこれ以上の詳細
な説明は省略する。
【0194】次に、上記のアライメント結果及びショッ
トマップデータに基づいて、ウエハW上の各ショット領
域の露光のための走査開始位置にウエハWを移動させる
動作と、前述した走査露光動作とを繰り返し行って、ス
テップ・アンド・スキャン方式でウエハW上の複数のシ
ョット領域にレチクルパターンを転写する。この走査露
光中に、主制御装置50では、露光条件及びレジスト感
度に応じて決定された目標積算露光量をウエハWに与え
るため、インテグレータセンサ46の出力をモニタしつ
つ制御情報TSを光源16に供給することによって、光
源16の発振周波数(発光タイミング)、及び発光パワ
ー等を制御したり、あるいは、エネルギ粗調器20をモ
ータ38を介して制御する等によりレチクルRに照射さ
れる光量、すなわち露光量の調整を行う。また、この際
に、上で測定された透過率と露光量制御目標値とに基づ
いて露光量制御が行われる。さらに、先に計測した照度
分布に基づいて積算露光量分布をほぼ均一にする。例え
ば、特開昭59−226317号公報等に開示されるよ
うに、フライアイレンズ22の入射面側に配置される振
動ミラーによって、フライアイレンズ22に入射する照
明光の入射角をパルス毎に変化させれば良い。これによ
り、露光領域42W内での照度分布がパルス毎に変化す
ることになり、ショット領域内の積算露光量分布がほぼ
均一になる。
【0195】なお、主制御装置50による露光量の制御
方法、特にパルス数の制御については、例えば特開平6
−132191号公報等に開示され、パルスエネルギ及
びパルス発振周波数及び走査速度を含めた総合的な露光
量制御については、例えば特開平10−270345号
公報等に詳細に開示されており、いずれも公知であるか
らここではこれ以上の説明は省略するが、本実施形態の
露光装置10においても上記各公報の開示内容をそのま
ま、あるいは一部変更して用いることができる。
【0196】また、主制御装置50では、照明系開口絞
り板24を駆動装置40を介して制御し、更にステージ
系の動作情報に同期して可動レチクルブラインド30B
の開閉動作を制御する。
【0197】1枚目のウエハWに対する露光が終了する
と、主制御装置50では、不図示のウエハ搬送系にウエ
ハWの交換を指示する。これにより、ウエハ搬送系及び
XYステージ14上の不図示のウエハ受け渡し機構によ
ってウエハ交換が行われ、以後上記と同様にしてその交
換後のウエハに対してサーチアライメント、ファインア
ライメントを行う。また、この場合、1枚目のウエハW
に対する露光開始からの投影光学系PLの結像特性(フ
ォーカスの変動を含む)の照射変動が、インテグレータ
センサ46及び反射光モニタ47の計測値に基づいて求
められ、この照射変動を補正するような指令値を結像特
性補正コントローラ78に与えるとともに受光光学系6
0bにオフセットを与える。
【0198】そして、上記と同様に、このウエハW上の
複数のショット領域にステップ・アンド・スキャン方式
でレチクルパターンを転写する。
【0199】このようにして、予め透過率測定間隔とし
て定めた所定枚数(M枚とする)のウエハWに対する露
光が終了すると、前述と同様にして光学系の透過率測定
を行い、その測定結果をメモリ51に記憶、すなわち透
過率の測定値を更新する。
【0200】その後、上記と同様に、ウエハをM枚露光
する度毎に、光学系の透過率測定を繰り返し行いつつ、
N枚目のウエハWに対する露光が終了すると、一連の露
光処理を終了する。なお、透過率測定間では直前に計測
した透過率を固定値として用いても良いし、あるいは透
過率の変化量を計算にて逐次更新してその計算値を用い
るようにしても良い。これは透過率の測定間隔などに応
じて決定すれば良い。
【0201】これまでの説明から明らかなように、本実
施形態では、インテグレータセンサ46、照射量モニタ
59A及び主制御装置50によって透過率測定装置が構
成されている。また、本実施形態では、レンズエレメン
ト70aを駆動する圧電素子74a、74b、74c、
結像特性補正コントローラ78及び主制御装置50によ
て結像特性調整装置が構成されている。また、本実施形
態では、主制御装置50が、露光コントローラ(露光量
制御系)及びステージコントローラ(ステージ制御系)
の役目をも有している。これらのコントローラを主制御
装置50とは別に設けても良いことは勿論である。
【0202】本実施形態の露光装置10では、光源16
の筐体内のビームモニタ16cとして、前述したような
GaN系半導体受光素子17を有する光センサ2を用い
ていることから、受光素子17ではキャリア層がその表
面に存在せす、高精度、高感度にレーザ共振器16aか
ら発振されるパルス紫外光(ArFエキシマレーザ光)
LBの強度(パワー)を安定性良く検出することができ
る。従って、そのビームモニタ16cの感度不良による
計測再現性の悪化や経時的な劣化が抑制され、ビームモ
ニタ16cの不要な出力変動が少なくなるので、これに
起因するエネルギコントローラ16d等によるエネルギ
制御誤差(露光量制御誤差)の発生を抑制することがで
きる。この場合、ビームモニタ16cを頻繁に交換する
必要もない。勿論、パルス紫外光LBの中心波長及びス
ペクトル半値幅を検出してそれぞれ所定の許容範囲内に
維持するようにしても良い。
【0203】また、本実施形態の露光装置10のような
レーザ光源(パルス光源)を有する走査型露光装置で
は、ウエハWの走査速度(スキャン速度)をVW、ウエ
ハW上のスリット状の露光領域42Wの走査方向の幅
(スリット幅)をD、レーザ光源の発振周波数をFとす
ると、パルス発光間にウエハWが移動する間隔はVW
Fであるため、ウエハ上の1点当たりに照射すべきパル
ス露光光ILのパルス数(露光パルス数)Nは次式で表
される。
【0204】N=D/(VW/F) …(6)
【0205】一方、上記の露光パルス数Nは、必要な露
光量制御再現精度を得るために、光源16のパルスエネ
ルギの既知のばらつきEpσに基づいて定められたウエ
ハW上の各点に対し照射すべき露光光ILの最小のパル
ス数Nmin以上でなければならない。
【0206】上式より、露光パルス数Nと走査速度VW
とは、反比例するので、スリット幅Dと発振周波数Fが
一定であるとして、露光パルス数N、従って、最小露光
パルス数(最小パルス発振数)Nminが小さければ小さ
い程、走査速度を向上させることができる。
【0207】本実施形態では、ビームモニタ16cによ
り高精度、高感度にレーザ共振器16aから発振される
パルス紫外光LBの強度(パワー)を安定性良く検出す
ることができる結果、パルス毎のエネルギバラツキEp
σが小さくなり、露光時に許容される照射エネルギ誤差
Eσを達成する(必要な露光量制御再現精度を得る)の
に必要な最小露光パルス数Nminを小さくすることがで
き、これにより走査速度(スキャン速度)の向上による
スループットの向上が可能である。
【0208】また、上記の光センサ2を有するインテグ
レータセンサ46により高精度、高感度、かつ安定性に
優れた露光光ILの光強度検出が可能となり、該インテ
グレータセンサ46の感度不良による計測再現性の悪化
や経時的な劣化が抑制されるので、これに起因するイン
テグレータセンサ46による計測誤差の発生を抑制して
長期間に渡る高精度な像面照度の推定が可能になる。ま
た、このインテグレータセンサ46の出力は、光源16
のパワー変動に起因する他のセンサの計測値の変動を防
止するための規格化に用いられるので、それらのセンサ
の計測誤差の発生も抑制される。
【0209】また、インテグレータセンサ46の出力は
その他のセンサの基準となるので、例えば基準照度計9
0を用いて較正した後の他の露光装置(他号機)との間
の露光量マッチング精度をも長期間に渡って良好に保つ
ことができ、前記較正のためのメンテナンス間隔を長く
できることから、MTBF(mean time between failur
es)あるいはMTTR(mean time to repair)の向上
にも寄与する。
【0210】上記の如く、主制御装置50では、インテ
グレータセンサ46の出力に基づいて像面照度を推定
し、ウエハW上の積算露光量が目標露光量となるように
露光量の制御を行うので、インテグレータセンサ46に
より高精度、高感度、かつ安定して露光光ILの光強度
検出が可能となる結果、露光量制御精度の向上、ひいて
はウエハW上に形成されるパターン線幅精度の向上が可
能になる。
【0211】また、本実施形態では、主制御装置50
が、ムラセンサ59Bを用いて所定のインターバルで光
学系の透過率を計測し、その計測された透過率の変動を
も考慮して露光量の制御を行うことから、より一層高精
度な露光量制御、ひいてはより高精度な露光が可能にな
る。また、透過率の測定に用いられるムラセンサ59B
を構成する受光素子としてGaN系半導体受光素子17
を用いていることから、長い時間露光動作を続けても、
ムラセンサ59Bにより、投影光学系PLを通過する露
光光ILの像面上での光強度を正確に計測することがで
きる結果、光学系の透過率を高精度、高感度、かつ安定
して計測することができる。
【0212】また、本実施形態では、照明フィールド
(露光領域42W)全面に照射される露光光ILを1度
で受光可能な面積の開口59dを有する照射量モニタ5
9AとしてGaN系半導体受光素子17を有する光セン
サ2を用い、その光センサの計測値に基づいて投影光学
系PLの結像特性の照射変動分を求めてそれに応じて結
像特性を補正することから良好な結像状態を維持するこ
とが可能となる。勿論、照射量モニタ59Aの計測値に
基づいてレチクルRの照射変動分を求めて、更にこれを
考慮して投影光学系の結像特性を補正しても良い。ま
た、照明条件が変更された場合にも、照射量モニタ59
Aにより、投影光学系PLを通過する露光光ILの像面
上での光強度を正確に計測することができるので、それ
に応じて結像特性の照射変動計算の基礎データを補正す
ることも可能である。
【0213】また、本実施形態では、照射量センサ59
(具体的には、像面の照度を計測する照射量モニタ59
A、透過率測定に用いられるムラセンサ59A、空間像
計測器59C)の計測値に基づいて、結像特性調整装置
(74a〜74c、78、50)により、前記投影光学
系PLの結像特性が自動的に調整されるので、結像特性
の調整作業を一部又は全部自動化することができる。
【0214】また、本実施形態では、結像特性調整装置
は、反射光モニタ47の出力を更に考慮して投影光学系
PLの結像特性(主として照射変動)を調整する。すな
わち、露光中のインテグレータセンサ46の出力と反射
光モニタ47の出力とに基づいてウエハWの反射率を前
述のようにして算出し、この算出結果を考慮して投影光
学系PLの照射変動量を求め、これを結像特性調整装置
により補正することから、投影光学系PLの照射変動に
起因する結像特性を一層正確に補正することができる。
さらに、反射光モニタ47を構成する受光素子としてG
aN系半導体受光素子17を用いていることから、長い
時間露光動作を続けても、反射光モニタ47により、レ
チクルRからの反射光及びウエハW側から投影光学系P
Lを通過して戻ってくる露光光ILの強度、ひいてはウ
エハWの反射率を正確に計測することができ、これによ
り結像特性調整装置による、上記の投影光学系の照射変
動に起因する結像特性をより一層正確に補正することが
可能になる。
【0215】また、Zチルトステージ58上に着脱可能
に装備され、複数の露光装置間の基板上の露光量のキャ
リブレーションを行うための基準照度計90として、G
aN系半導体受光素子17を有する光センサが用いられ
ていることから、号機間の基板上の露光量のマッチング
(照度マッチング)のための較正(キャリブレーショ
ン)を精度良く行なうことができる。また、Zチルトス
テージ58の2次元移動により所定の照明フィールド内
における露光光ILの照射量の面内照度ムラを計測可能
な照度ムラセンサ59Bとして、GaN系半導体受光素
子17を有する光センサが用いられていることから、投
影光学系PLを含む光学系を経由した照明のムラを基板
面(像面)上で正確に計測することができ、その値に基
づいて精度良く照明ムラを調整したり、積算露光量分布
を均一にすることができ、これによりウエハW上に転写
形成されるパターン線幅精度を向上させることが可能に
なる。
【0216】また、本実施形態では、レチクルR上に形
成された計測パターンの像とZチルトステージ58上に
設けられた受光面の開口59fとを相対走査し、開口5
9fを透過した露光光ILを光センサによって受光する
空間像計測器59Cとして、GaN系半導体受光素子1
7を有する光センサ2が用いられていることから、この
空間像計測器59Cによって、レチクルR又は投影光学
系PLの結像面とウエハWとの位置関係を決定するため
の情報を高精度に検出することができる。例えば上記の
相対走査をレチクル上の複数の計測パターンについてX
Y2次元面内で行うと、光センサ2の出力に基づいて各
計測パターンの空間像が計測され、この空間像の計測結
果から投影光学系PLの倍率やディストーション等のX
Y面内方向の結像特性(レチクルRとウエハWのXY面
内の位置関係(重ね合せオフセット)を決定する基準と
なる情報の一種)を高精度に検出することができる。ま
た、例えば、上記の相対走査中にXY面に直交するZ方
向についてZチルトステージ58の位置を変化させる
か、Zチルトステージ58のZ位置を変化させながら上
記の相対走査を繰り返し行うことにより、例えば光セン
サ2の出力の微分信号のコントラストの変化に基づいて
レチクルとウエハとのZ方向の位置関係を決定する基準
となる情報であるフォーカスオフセット、投影光学系の
焦点位置やテレセントリシティ、あるいは焦点深度等を
高精度に検出することができる。更に、上記のフォーカ
スオフセットの検出をレチクル上の少なくとも異なる3
箇所の計測マークについて行うことにより、レチクルと
ウエハとのθx、θy方向の相対位置関係を決定する基
準となるレベリングオフセット(投影光学系の結像面の
形状又は像面湾曲)を高精度に検出することができる。
従って、上記の検出結果に応じて投影光学系PLの倍率
等を調整したり、フォーカスオフセット、レベリングオ
フセットに基づいてフォーカスレベリング制御を行なう
ことにより、レチクルRとウエハWの重ね合せ精度(オ
ーバーレイ精度)、線幅制御精度を向上させることが可
能になる。
【0217】また、基準マーク板FM上に形成された複
数の基準マーク(マークパターン)とこれらにそれぞれ
対応してレチクルに形成されたレチクルマーク(マーク
パターン)との投影像との相対位置を検出するレチクル
アライメント系100を構成する2次元撮像素子として
マトリクス状に配置された前記GaN系半導体受光素子
17が用いられていることから、該2次元撮像素子によ
り上記各マークの投影像を所定の2次元像としてそれぞ
れ高精度に検出することができる。この場合、投影像同
士の面内の位置ずれにより重ね合わせオフセットを精度
良く求めることができるので、オーバーレイ精度を向上
させることができる。また、この場合、前記投影像の検
出信号のコントラストに基づいてフォーカスオフセット
及びレベリングオフセットを求めることが可能であり、
これに基づいてフォーカスレベリング制御を行なうこと
により、線幅制御精度の向上も可能である。
【0218】さらに、本実施形態の露光装置10では、
波長193nmのArFエキシマレーザ光、あるいは波
長248nm以下のKrFエキシマレーザ光等が露光光
ILとして用いられるが、かかる波長帯域の紫外線を長
期間に渡って安定して検出することができなかった従来
のSi系結晶を用いたPD(フォトダイオード)と異な
り、上記各光センサを構成するGaN系半導体受光素子
17により、高精度、高感度、かつ安定性良く、上記の
露光光ILを検出することが可能となる。従って、本実
施形態では、短波長のエネルギビームを用いて露光を行
うことにより、投影光学系PLの解像力の向上により、
高精度な露光が可能となる。
【0219】以上を纏めると、本実施形態では、ビーム
モニタ16c、インテグレータセンサ46、反射光モニ
タ47、照射量センサ59(照射量モニタ59A、ムラ
センサ59B、空間像計測器59C)、レチクルアライ
メント系内撮像素子104R、104L等の各光センサ
を構成する受光素子としてGaN系半導体受光素子17
をもちいたことから、各光センサを長期間交換すること
なく、トータルオーバーレイ精度向上、線幅制御精度向
上、装置安定性向上、装置間マッチング精度向上、スル
ープット向上に対しての効果がある。
【0220】但し、上記の光センサの全てに必ずしも上
記GaN系半導体受光素子17あるいはこれと同様の受
光素子を用いる必要はなく、その内の任意の光センサの
みに用いても良い。例えば、輝度の高いセンサ部や、キ
ャリブレーションに用いるセンサ部を中心に上記GaN
系半導体受光素子17あるいはこれと同様の受光素子を
用い、その他の部分は従来のSi系半導体受光素子を用
いることとしても良い。かかる場合には、コストの低減
が可能である。
【0221】なお、本実施形態では、各光センサにGa
N系半導体受光素子を用いることとしているが、同光セ
ンサの表面に照明光束との化学反応により直接付着する
不純物はセンサ感度を劣化させる要因にもなるので、実
施に当たっては、石英若しくはホタル石で光路を囲んだ
カバーを脱着可能としたり、同カバー内を窒素、ヘリウ
ム、アルゴン、クリプトン等の不活性ガスでパージした
り、該不活性ガスを流通させる(フローさせる)手段を
設けたり、更には、いわゆる光洗浄によりセンサ表面を
洗浄する技術等を併用させることが重要である。
【0222】また、上記実施形態中では特に説明をしな
かったが、本実施形態のように、248nm以下の露光
波長により露光を行う装置の場合には、光束通過部分に
はケミカルフィルタを通過したクリーンエアーや、ドラ
イエアー、N2ガス、若しくはヘリウム、アルゴン、ク
リプトン等の不活性ガスを充填させあるいはフローさせ
たり、該光束通過部分を真空にする等の処置が必要とな
る。
【0223】また、前述したGaN系半導体受光素子1
7を有する光センサからのアウトガスはその他の光学部
材に曇りを生じさせる原因になる可能性もあるため、該
センサの階層構造としては脱ガスを防止した接着剤や、
光学的コンタクト、更には陰圧として外部に発生ガスを
出さない等の空調機構を設けることが望ましい。
【0224】なお、上記実施形態では、レチクルR上の
計測マークの投影像(空間像)の計測をZチルトステー
ジ上の空間像計測器を用いて行う場合について説明した
が、これに代えて、Zチルトステージ上に着脱自在の照
射量センサの一種である波面収差計測器を設け、この波
面収差計測器により、投影光学系の結像特性を計測する
ようにしても良い。
【0225】図16には、Zチルトステージ上の所定位
置に設置された波面収差計測器120の一例が断面図に
て示されている。この波面収差計測器120は、前述し
た基準照度計90のセンサヘッド部90Aが設置される
場所の近傍のZチルトステージ58上に着脱自在に装備
される。この波面収差計測器120は、上面が開口した
ケース122と、このケース122の底板122aに固
定された前述した図9の撮像素子104Rと同様の撮像
素子124と、ケース122の上部開口端を閉塞する受
光ガラス126とを備えている。受光ガラス126の上
面にはクロム層等によって遮光膜128が形成され、こ
の遮光膜の一部に所定の開口130aと、ピンホール状
の開口130bとがそれぞれ形成されている。また、開
口130aのほぼ真下には、折り曲げミラー132が4
5°に斜設されており、前記開口130bのほぼ真下に
は、ハーフミラー134が折り曲げミラーと平行に配置
されている。また、撮像素子124は、ケーブル136
を介して不図示の本体データ処理部に接続され、この本
体データ処理部は、露光装置10の制御系に対してオン
ライン化されており、計測データ等の通信が可能な構成
となっている。
【0226】この波面収差計測器120によると、投影
光学系PLから射出され開口130aに向かって進む一
方の光束(平面波)LL1は開口130a及び受光ガラ
ス126を透過し、折り曲げミラー132、ハーフミラ
ー134で順次反射されて撮像素子124に向かう。一
方、投影光学系PLから射出され開口130bに向かっ
て進む他方の光束はLL2は、開口130bを通過する
ことにより平面波から球面波に変換されて受光ガラス1
26を介してハーフミラー134に進み、前記光束LL
1と同軸に合成されて撮像素子124に向かう。このた
め、撮像素子124の受光面には、平面波と球面波の干
渉による干渉縞が結像し、この干渉縞の画像信号が、ケ
ーブル136を介して不図示のデータ処理部に送られ、
そこで、投影光学系の波面収差が求められる。そして、
この求めた波面収差の計測データがデータ処理部から露
光装置10の制御系、すなわち主制御装置50に送られ
る。主制御装置50では、この波面収差の計測データに
基づき、投影光学系PLの結像特性を結像特性補正コン
トローラ78を介して補正する。
【0227】このように、波面収差計測器120を用い
れば、干渉縞の画像を検出するという手法が採用されて
いるので、前述した空間像計測器59Cで正確な結像特
性の検出が困難な場合であっても、高精度に投影光学系
の波面収差を計測することが可能となり、例えば装置の
組み立て時、搬送後の立上げ時、停電等の緊急時の復帰
作業時等において精度良く投影光学系の結像特性の調整
作業を行うことが可能になる。なお、かかる場合の結像
特性の調整作業は、完全に人手によって行っても良い
が、本実施形態では上記の如く、主制御装置50により
結像特性補正コントローラ78を介して自動的に行うの
で、その分作業者の負担が軽減される。
【0228】上記実施形態の露光装置は、本願の特許請
求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステ
ムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保
つように、組み立てることで製造される。これら各種精
度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光
学系については光学的精度を達成するための調整、各種
機械系については機械的精度を達成するための調整、各
種電気系については電気的精度を達成するための調整が
行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て
工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回
路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この
各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前
に、各サブシステム個々の組み立て工程があることは言
うまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立
て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体
としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造
は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルーム
で行うことが望ましい。
【0229】また、上記各実施形態では、本発明がステ
ップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置に適用さ
れた場合について説明したが、本発明の適用範囲がこれ
に限定されることはなく、静止露光型、例えばステップ
・アンド・リピート方式の露光装置(ステッパなど)に
も好適に適用できるものである。更にはステップ・アン
ド・スティッチ方式の露光装置、ミラープロジェクショ
ン・アライナーなどにも適用できる。
【0230】なお、上記各実施形態において、前述の上
記各実施形態では本発明が露光用照明光ILとして、A
rFエキシマレーザ光(波長193nm)、KrFエキ
シマレーザ光(波長248nm)、あるいはF2エキシ
マレーザ光(波長157nm)等のエキシマレーザ光を
用いる露光装置に適用された場合について説明したが、
これに限らず、波長146nmのKr2レーザ光、波長
126nmのAr2レーザ光等の真空紫外光を用いる露
光装置にも本発明は好適に適用できる。
【0231】また、DFB半導体レーザ又はファイバー
レーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レ
ーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイット
リビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増
幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高
調波を用いても良い。
【0232】例えば、単一波長レーザの発振波長を1.
51〜1.59μmの範囲内とすると、発生波長が18
9〜199nmの範囲内である8倍高調波、又は発生波
長が151〜159nmの範囲内である10倍高調波が
出力される。特に発振波長を1.544〜1.553μ
mの範囲内とすると、発生波長が193〜194nmの
範囲内の8倍高調波、即ちArFエキシマレーザ光とほ
ぼ同一波長となる紫外光が得られ、発振波長を1.57
〜1.58μmの範囲内とすると、発生波長が157〜
158nmの範囲内の10倍高調波、即ちF2レ−ザ光
とほぼ同一波長となる紫外光が得られる。
【0233】また、発振波長を1.03〜1.12μm
の範囲内とすると、発生波長が147〜160nmの範
囲内である7倍高調波が出力され、特に発振波長を1.
099〜1.106μmの範囲内とすると、発生波長が
157〜158μmの範囲内の7倍高調波、即ちF2
ーザ光とほぼ同一波長となる紫外光が得られる。この場
合、単一波長発振レーザとしては例えばイットリビウム
・ドープ・ファイバーレーザを用いることができる。
【0234】なお、上記実施形態で示した投影光学系
や、照明光学系はほんの一例であって、本発明がこれに
限定されないことは勿論である。例えば、投影光学系と
して屈折光学系に限らず、反射光学素子のみからなる反
射系、又は反射光学素子と屈折光学素子とを有する反射
屈折系(カタッディオプトリック系)を採用しても良
い。波長200nm程度以下の真空紫外光(VUV光)
を用いる露光装置では、投影光学系として反射屈折系を
用いることも考えられる。この反射屈折型の投影光学系
としては、例えば特開平8―171054号公報及び特
開平10−20195号公報などに開示される、反射光
学素子としてビームスプリッタと凹面鏡とを有する反射
屈折系、又は特開平8−334695号公報及び特開平
10−3039号公報などに開示される、反射光学素子
としてビームスプリッタを用いずに凹面鏡などを有する
反射屈折系を用いることができる。
【0235】この他、米国特許第5,488,229
号、及び特開平10−104513号公報に開示され
る、複数の屈折光学素子と2枚のミラー(凹面鏡である
主鏡と、屈折素子又は平行平面板の入射面と反対側に反
射面が形成される裏面鏡である副鏡)とを同一軸上に配
置し、その複数の屈折光学素子によって形成されるレチ
クルパターンの中間像を、主鏡と副鏡とによってウエハ
上に再結像させる反射屈折系を用いても良い。この反射
屈折系では、複数の屈折光学素子に続けて主鏡と副鏡と
が配置され、照明光が主鏡の一部を通って副鏡、主鏡の
順に反射され、さらに副鏡の一部を通ってウエハ上に達
することになる。
【0236】勿論、半導体素子の製造に用いられる露光
装置だけでなく、液晶表示素子などを含むディスプレイ
の製造に用いられる、デバイスパターンをガラスプレー
ト上に転写する露光装置、薄膜磁気へッドの製造に用い
られる、デバイスパターンをセラミックウエハ上に転写
する露光装置、及び撮像素子(CCDなど)の製造に用
いられる露光装置などにも本発明を適用することができ
る。
【0237】《デバイス製造方法》
【0238】次に、上述した露光装置及び露光方法をリ
ソグラフィ工程で使用したデバイスの製造方法の実施形
態について説明する。
【0239】図17には、デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、
マイクロマシン等)の製造例のフローチャートが示され
ている。図17に示されるように、まず、ステップ20
1(設計ステップ)において、デバイスの機能・性能設
計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、そ
の機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続
き、ステップ202(マスク製作ステップ)において、
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一
方、ステップ203(ウエハ製造ステップ)において、
シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
【0240】次に、ステップ204(ウエハ処理ステッ
プ)において、ステップ201〜ステップ203で用意
したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソ
グラフィ技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成
する。次いで、ステップ205(デバイス組立ステッ
プ)において、ステップ204で処理されたウエハを用
いてデバイス組立を行う。このステップ205には、ダ
イシング工程、ボンディング工程、及びパッケージング
工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。
【0241】最後に、ステップ206(検査ステップ)
において、ステップ205で作製されたデバイスの動作
確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工
程を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
【0242】図18には、半導体デバイスの場合におけ
る、上記ステップ204の詳細なフロー例が示されてい
る。図18において、ステップ211(酸化ステップ)
においてはウエハの表面を酸化させる。ステップ212
(CVDステップ)においてはウエハ表面に絶縁膜を形
成する。ステップ213(電極形成ステップ)において
はウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ2
14(イオン打込みステップ)においてはウエハにイオ
ンを打ち込む。以上のステップ211〜ステップ214
それぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成し
ており、各段階において必要な処理に応じて選択されて
実行される。
【0243】ウエハプロセスの各段階において、上述の
前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程
が実行される。この後処理工程では、まず、ステップ2
15(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光
剤を塗布する。引き続き、ステップ216(露光ステッ
プ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露
光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンを
ウエハに転写する。次に、ステップ217(現像ステッ
プ)においては露光されたウエハを現像し、ステップ2
18(エッチングステップ)において、レジストが残存
している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより
取り去る。そして、ステップ219(レジスト除去ステ
ップ)において、エッチングが済んで不要となったレジ
ストを取り除く。
【0244】これらの前処理工程と後処理工程とを繰り
返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターン
が形成される。
【0245】以上説明した本実施形態のデバイス製造方
法を用いれば、露光工程(ステップ216)において、
波長300nm以下のエネルギビームを用いて上記実施
形態の露光装置により露光が行われ、その際、前記Ga
N系結晶からなる光検出部を有するセンサを用いて計測
された情報に基づいて、基板上に所定の解像度及び焦点
深度でマスクパターンの像が形成される。そして、その
マスクパターンの像が形成された基板が現像工程により
その層の剥離が行われ、段差構造が形成される。次に、
その同段差構造を有する基板にエッチング工程、蒸着工
程、イオン注入工程等の各工程の処理が階層的に実施さ
れ、所定の回路デバイスが形成される。従って、解像度
が0.25μm〜0.05μmまでの線幅を露光して形
成される回路デバイスを高い歩留まりで製造することが
可能となる。
【0246】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る露光
装置及び露光方法によれば、光センサを頻繁に交換する
ことなく、露光精度を長期間に渡って高精度に維持する
ことができるという効果がある。
【0247】また、本発明に係るデバイス製造方法によ
れば、より集積度の高いマイクロデバイスの生産性を向
上することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の露光装置の概略構成を示す図であ
る。
【図2】図1の光源の内部を主制御装置とともに示すブ
ロック図である。
【図3】GaN系半導体受光素子17の構成の一例を概
略的に示す図である。
【図4】図3の半導体受光素子を含む光センサの構成の
一例を示す図である。
【図5】Zチルトステージを示す概略平面図である。
【図6】図6(A)は空間像計測器を含む図1のZチル
トステージ近傍部分を一部破断して示す拡大図、図6
(B)は図6(A)の反射膜部分を拡大して示す平面図
である。
【図7】図7は、図1のコンデンサレンズ、レチクル、
投影光学系、Zチルトステージ及びXYステージ等を+
Y方向に見た概略側面図である。
【図8】図7中の基準マーク板FM、及びレチクルRの
投影像RPの一部を重ねた状態を示す拡大平面図であ
る。
【図9】撮像素子104Rの構成の一例を示す図であ
る。
【図10】Zチルトステージ上の所定の位置に設置され
た基準照度計のセンサヘッド部を示す概略平面図であ
る。
【図11】投影光学系の中心に基準照度計のセンサヘッ
ド部の中心位置が位置決めされた状態を示す図である。
【図12】基準照度計とインテグレータセンサとによる
照度の同時計測の様子を示す概念図である。
【図13】図13(A)は計測マークが形成されたレチ
クルの一例を示す平面図、図13(B)は、計測マーク
の具体的構成を示す図である。
【図14】計測マーク投影像の光電検出方法を説明する
ための図である。
【図15】図15(A)はXマークの投影像を光電検出
した結果得られた光量信号の波形を示す線図、図15
(B)はその微分波形を示す線図である。
【図16】Zチルトステージ上の所定位置に設置された
波面収差計測器を断面して示す図である。
【図17】本発明に係るデバイス製造方法の実施形態を
説明するためのフローチャートである。
【図18】図17のステップ204における処理を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
10…露光装置、16…光源(光源装置)、16c…ビ
ームモニタ(第1の光センサ)、46…インテグレータ
センサ(第2の光センサ、透過率測定装置の一部)、4
7…反射光モニタ(第3の光センサ)、50…主制御装
置(露光量制御装置、演算装置、結像特性調整装置の一
部、透過率測定装置の一部)、58…Zチルトステージ
(基板ステージ)、59A…照射量モニタ(第5の光セ
ンサ)、59B…ムラセンサ(第4の光センサ、透過率
測定装置の一部、第5の光センサ)、59C…空間像計
測器(第5の光センサ、第6の光センサ)、59f…開
口パターン(開口部)、74a〜74c…駆動素子(結
像特性調整装置の一部)、78…結像特性補正コントロ
ーラ(結像特性調整装置の一部)、83…反射膜(受光
面)、90…基準照度計(第5の光センサ)、100…
マスクアライメント系(アライメント系)、104R、
104L…撮像素子(第7の光センサ)、LB…レーザ
ビーム(エネルギビーム)、R…レチクル(マスク)、
W…ウエハ(基板)、S3…光感応層(光感応部)、L
2…フォトルミネセンス光、S2…P型結晶層(光検出
部)、Q1…電極、Q2…電極、IL…露光光(エネル
ギビーム)、PL…投影光学系。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡川 広明 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 湖東 雅弘 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 大内 洋一郎 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 平松 和政 三重県四日市市芝田1丁目4番22号 (72)発明者 西 健爾 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 濱村 寛 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 清水 澄人 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 2F078 CA02 CA08 CB05 CC11 5F046 BA05 CA04 CA08 CB05 CB08 CB12 CB13 CB20 CB23 CB25 CC01 CC02 CC03 CC05 CC08 CC10 CC16 DA01 DA02 DA05 DA07 DA13 DA14 DB01 DB05 DB11 DB12 DC01 DC02 DC12 EA02 EB02 EB03 ED01 ED03 FA10 FA14 FB09 FC04 FC05

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エネルギビームによりマスクを照明し、
    該マスクに形成されたパターンを基板上に転写する露光
    装置であって、 前記エネルギビームを出力する光源と;前記光源の筐体
    の内部に設けられ、前記エネルギビームを受けてフォト
    ルミネセンス光を発する光感応部と、該光感応部で発生
    したフォトルミネセンス光を受光して光電流に係るキャ
    リアを発生するGaN系結晶からなる光検出部と、前記
    光検出部から光電流を外部に取り出すための複数の電極
    とを有する第1の光センサを備える露光装置。
  2. 【請求項2】 エネルギビームによりマスクを照明し、
    該マスクに形成されたパターンを基板上に転写する露光
    装置であって、 前記エネルギビームを出力する光源と;前記光源と前記
    基板面との間に設けられ、前記エネルギビームを受けて
    フォトルミネセンス光を発する光感応部と、該光感応部
    で発生したフォトルミネセンス光を受光して光電流に係
    るキャリアを発生するGaN系結晶からなる光検出部
    と、前記光検出部から光電流を外部に取り出すための複
    数の電極とを有する第2の光センサとを備える露光装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2の光センサは、像面の照度の推
    定に用いられるインテグレータセンサであることを特徴
    とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の光センサは、前記エネルギビ
    ームを常時モニタするために用いられることを特徴とす
    る請求項2に記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記インテグレータセンサの出力に基づ
    いて前記基板上の積算露光量が目標露光量となるように
    露光量の制御を行う露光量制御装置を更に備えることを
    特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 前記マスクから出射された前記エネルギ
    ビームを前記基板に投射する投影光学系と;前記光源か
    らの前記エネルギビームが前記マスク側から前記投影光
    学系に向けて照射された際に、前記基板及び前記マスク
    の少なくとも一方からの反射光束を受けてフォトルミネ
    センス光を発する光感応部と、該光感応部で発生したフ
    ォトルミネセンス光を受光して光電流に係るキャリアを
    発生するGaN系結晶からなる光検出部と、前記光検出
    部から光電流を外部に取り出すための複数の電極とを有
    する第3の光センサとを更に備えることを特徴とする請
    求項3に記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 前記インテグレータセンサの出力と前記
    反射光モニタの出力とに基づいて前記基板の反射率を演
    算するとともに前記インテグレータセンサの出力に基づ
    いて前記投影光学系に対する前記エネルギビームの照射
    量を算出する演算装置と;前記演算装置で演算された前
    記反射率と前記照射量とに基づいて前記投影光学系の結
    像特性を調整する結像特性調整装置とを更に備えること
    を特徴とする請求項6に記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記マスクから出射された前記エネルギ
    ビームを前記基板に投射する投影光学系と;前記基板を
    保持して少なくとも2次元移動する基板ステージと;前
    記基板ステージ上に配置され、所定の照明フィールド内
    の少なくとも一部に照射される前記エネルギビームを受
    光する第4の光センサを有し、当該第4の光センサを用
    いて前記投影光学系を含む光学系の透過率を所定のイン
    ターバルで測定する透過率測定装置とを更に備え、 前記露光量制御装置は、前記透過率測定装置で計測され
    た前記透過率の変動を更に考慮して前記露光量の制御を
    行うことを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 前記第4の光センサは、前記エネルギビ
    ームを前記投影光学系を介して受光してフォトルミネセ
    ンス光を発する光感応部と、該光感応部で発生したフォ
    トルミネセンス光を受光して光電流に係るキャリアを発
    生するGaN系結晶からなる光検出部と、前記光検出部
    から光電流を外部に取り出すための複数の電極とを有す
    ることを特徴とする請求項8に記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 エネルギビームによりマスクを照明
    し、該マスクに形成されたパターンを基板上に転写する
    露光装置であって、 前記基板を保持して少なくとも2次元移動する基板ステ
    ージと;前記基板ステージ上に配置され、所定の照明フ
    ィールド内の少なくとも一部に照射される前記エネルギ
    ビームを受光してフォトルミネセンス光を発する光感応
    部と、該光感応部で発生したフォトルミネセンス光を受
    光して光電流に係るキャリアを発生するGaN系結晶か
    らなる光検出部と、前記光検出部から光電流を外部に取
    り出すための複数の電極とを有する第5の光センサとを
    備える露光装置。
  11. 【請求項11】 前記マスクから出射された前記エネル
    ギビームを前記基板に投射する投影光学系を更に備え、 前記第5の光センサは、前記投影光学系の物体面側に配
    置されたマークからの光を前記投影光学系の像面側で受
    光するセンサであることを特徴とする請求項10に記載
    の露光装置。
  12. 【請求項12】 前記マスクから出射された前記エネル
    ギビームを前記基板に投射する投影光学系を更に備え、 前記第5の光センサは、前記投影光学系を含む光学系の
    透過率計測に用いられるセンサであることを特徴とする
    請求項10に記載の露光装置。
  13. 【請求項13】 前記マスクから出射された前記エネル
    ギビームを前記基板に投射する投影光学系を更に備え、 前記第5の光センサは、前記照明フィールド全面に照射
    される前記エネルギビームを1度で受光可能な面積の前
    記光感応部を有する照射量モニタであることを請求項1
    0に記載の露光装置。
  14. 【請求項14】 前記マスクから出射された前記エネル
    ギビームを前記基板に投射する投影光学系を更に備え、 前記第5の光センサは、前記基板ステージ上に着脱可能
    に装備され、前記照明フィールドの少なくとも一部に照
    射される前記エネルギビームと所定のピンホールより射
    出された光束との干渉光を受光する前記光感応部を有
    し、前記投影光学系の結像特性を計測するために用いら
    れるセンサであることを特徴とする請求項10に記載の
    露光装置。
  15. 【請求項15】 前記第5の光センサの計測値に基づい
    て前記投影光学系の結像特性を調整する結像特性調整装
    置を更に備えることを特徴とする請求項13又は14に
    記載の露光装置。
  16. 【請求項16】 前記第5の光センサは、前記基板ステ
    ージ上に着脱可能に装備される基準照度計であることを
    特徴とする請求項10に記載の露光装置。
  17. 【請求項17】 前記基準照度計は、複数の露光装置間
    の基板上の露光量のキャリブレーションに用いられるこ
    とを特徴とする請求項16に記載の露光装置。
  18. 【請求項18】 前記第5の光センサは、所定の照明フ
    ィールド内における面内照度を計測可能なセンサである
    ことを特徴とする請求項10に記載の露光装置。
  19. 【請求項19】 エネルギビームによりマスクを照明
    し、該マスクに形成されたパターンを投影光学系を介し
    て基板上に転写する露光装置であって、 前記エネルギビームを出力する光源と;前記基板を保持
    して少なくとも2次元移動する基板ステージと;前記基
    板ステージ上に受光面が設けられ、該受光面に形成され
    た所定の開口部を透過した前記光源からのエネルギビー
    ムを受光してフォトルミネセンス光を発する光感応部
    と、該光感応部で発生したフォトルミネセンス光を受光
    して光電流に係るキャリアを発生するGaN系結晶から
    なる光検出部と、前記光検出部から光電流を外部に取り
    出すための複数の電極とを有し、前記マスク上に形成さ
    れた計測パターンの像と前記開口部とを相対走査するこ
    とにより、前記マスクと前記基板の最大6自由度の位置
    関係を決定するための情報を検出するために用いられる
    第6の光センサとを備える露光装置。
  20. 【請求項20】 エネルギビームによりマスクを照明
    し、該マスクに形成されたパターンを投影光学系を介し
    て基板上に転写する露光装置であって、 前記基板を保持して少なくとも2次元移動する基板ステ
    ージと;前記マスク上の所定の照明フィールド内に存在
    するマークパターンと、これに対応して前記基板ステー
    ジ上に存在する所定のマークパターンとを検出する第7
    の光センサを有するアライメント系とを備え、 前記第7の光センサが、前記両マークパターンの像光束
    を受光してフォトルミネセンス光を発する光感応部と、
    該光感応部で発生したフォトルミネセンス光を受光して
    光電流に係るキャリアを発生するGaN系結晶からなる
    光検出部と、前記光検出部から光電流を外部に取り出す
    ための複数の電極とを有することを特徴とする露光装
    置。
  21. 【請求項21】 前記第7の光センサは、前記両マーク
    パターンの投影像を所定の2次元像として検出する撮像
    素子であり、 前記アライメント系は、マスクの位置合わせを行うため
    のマスクアライメント系であることを特徴とする請求項
    20に記載の露光装置。
  22. 【請求項22】 前記エネルギビームを受光する1又は
    2以上の第8の光センサを更に備え、 前記第8の光センサの内の少なくとも1つが、前記エネ
    ルギビームを受光してフォトルミネセンス光を発する光
    感応部と、該光感応部で発生したフォトルミネセンス光
    を受光して光電流に係るキャリアを発生するGaN系結
    晶からなる光検出部と、前記光検出部から光電流を外部
    に取り出すための複数の電極とを有する光センサである
    ことを特徴とする請求項1、2、10、19、20のい
    ずれか一項に記載の露光装置。
  23. 【請求項23】 前記基板ステージは、前記基板の少な
    くとも6自由度方向の位置及び姿勢を制御可能であるこ
    とを特徴とする請求項8〜21のいずれか一項に記載の
    露光装置。
  24. 【請求項24】 前記エネルギビームの波長は300n
    m以下であることを特徴とする請求項1〜23のいずれ
    か一項に記載の露光装置。
  25. 【請求項25】 エネルギビームによりマスクを照明
    し、該マスクに形成されたパターンを投影光学系を介し
    て基板上に転写する露光方法であって、 前記エネルギビームを受光してフォトミネセンス光を発
    生する第1工程と;前記発生したフォトルミネセンス光
    をGaN系結晶から成る光検出部により受光して前記エ
    ネルギビームの強度に関する情報を検出する第2工程
    と;前記検出された情報を用いて前記基板上に所定の解
    像度及び焦点深度で前記マスクのパターンを転写する第
    3工程とを含む露光方法。
  26. 【請求項26】 前記第2工程で検出された情報は、前
    記第3工程において前記投影光学系の結像特性の調整、
    露光量の制御及び前記マスクと基板の相対位置の調整の
    少なくとも1つに用いられることを特徴とする請求項2
    5に記載の露光方法。
  27. 【請求項27】 エネルギビームによりマスクを照明
    し、該マスクに形成されたパターンを基板上に転写する
    露光装置に用いられる光源装置であって、 前記エネルギビームを出力するビーム源と;前記ビーム
    源と同一筐体内に収納され、前記ビーム源から出力され
    る前記エネルギビームを受けてフォトルミネセンス光を
    発する光感応部と、該光感応部で発生したフォトルミネ
    センス光を受光して光電流に係るキャリアを発生するG
    aN系結晶からなる光検出部と、前記光検出部から光電
    流を外部に取り出すための複数の電極とを有する光セン
    サとを備える光源装置。
  28. 【請求項28】 フォトリソグラフィ工程を含むデバイ
    ス製造方法であって、 前記フォトリソグラフィ工程において、請求項24に記
    載の露光装置を用いて露光を行うことを特徴とするデバ
    イス製造方法。
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