JP2005107758A - 保全システムおよび情報共有システム - Google Patents

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Abstract

【課題】保全作業者間での情報の共有を向上させ得る保全システムを提供する。
【解決手段】設備の制御を行うプロセス制御機能およびオペレータの操作に基づくプロセス監視機能を有するプロセス制御システム1と、設備を巡回する複数の保全作業者が利用する保全用携帯端末6とがデータ通信可能に構成された保全システムであって、プロセス制御システム1の保全用サーバ5は、保全用携帯端末6からの要求に応じたデータを当該要求をした保全用携帯端末6へ送信する機能および保全用携帯端末6毎に要求してきた内容を保持しておく機能を有し、保全用携帯端末6は、そのモニタにプロセス監視画面を表示可能であり、さらに指定した他の保全作業者の保全用携帯端末6にプロセス制御システム1が送信しているデータを要求するとともに当該受信したデータに基づき他の保全作業者に与えられているプロセス監視画面を表示するようにしたもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プラント施設に設けられた各設備におけるデータを収集するとともに各設備におけるプロセスの制御を行うプロセス制御装置と、施設内を巡回して設備の保全業務を行う保全作業者が利用する保全者用携帯端末とがデータ通信可能にされた保全システムおよび情報共有システムに関するものである。
プラント施設内の設備からデータを収集し制御を行うプロセス制御装置と、施設内を巡回して設備の保全業務を行う作業者が利用する保全者用携帯端末とがデータ通信可能にされたプラント保全システムには、例えば保全フィールド(現場)における設備の保全時に保全作業者がカメラおよびマイク・イヤホンを有するヘッドマウントディスプレイ、コンピュータ(ウェアラブルPC)およびコントローラを身体に装着し、これらとプロセス制御装置および監視制御盤に接続されたデータ用サーバが設けられた制御システムとが無線を通じて通信可能になされた保全情報端末システムが開示されており、データ用サーバからのプロセスデータを受け取り保全者用携帯端末でプロセス監視画面が作成可能になされている(例えば、特許文献1参照)。
また、無線手段に接続されるとともにプロセス制御手段と接続されたホストワークステーションと、上記無線手段を介してホストワークステーションと通信可能になされ、操作手段、マイク・スピーカ、頭部装着型ディスプレイおよびカメラと接続されたポータブルコンピュータからなる携帯型コンピュータ(ウェアラブルコンピュータ)からなる保全システムがあり、保全作業者とオペレータとの間で、カメラの画像(静止画:基本イメージ)、プロセスまたはデバイスに関連する格納されたオペレータのビュー、概略図等(基本イメージ)を共有ビューとして共有しているものがある(例えば、特許文献2参照)。
このようにプラント等の施設内の保全フィールドを巡回する保全作業者のための情報環境は向上している。
特開2003−87190 特開2003−140736(〔0036〕〜〔0039〕参照)
ところで、保全作業者はオペレータに限らず、経験のある他の保全作業者のアドバイスを必要とする場合があるが、保全作業者間の情報の共有は例えば従来から導入されているPHS端末による通話等に限られているため、保全作業者間での情報の共有には十分とはいえない。
そこで、本発明は保全作業者間での情報の共有を向上させるとともに、情報の共有をスムーズに行い得る保全システムおよび情報共有システムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る保全システムは、保全対象機器に取り付けられたセンサからのデータを収集するとともに当該保全対象機器の制御を行うプロセス制御機能およびオペレータが操作しプロセスの監視および上記プロセス制御機能へ制御指令を行うプロセス監視機能を有するプロセス制御システムと、保全対象機器を巡回する複数の保全作業者が利用する保全用携帯端末とがデータ通信可能に構成された保全システムであって、
上記プロセス制御システムは、保全用携帯端末からの要求に応じたデータを当該要求をした保全用携帯端末へ送信する機能および保全用携帯端末毎に要求してきた内容を保持しておく機能を有し、
上記保全用携帯端末は、端末本体並びにこの端末本体に接続された少なくともモニタ、操作手段および無線通信手段から構成されるとともに、上記モニタはプロセス制御システムから受信したデータによるプロセス監視画面および/または保全のための情報を表示可能であり、さらに指定した他の保全作業者の保全用携帯端末にプロセス制御システムが送信しているデータを要求するとともに当該受信したデータに基づき他の保全作業者に与えられているプロセス監視画面および/または保全のための情報を表示して他の保全作業者と情報を共有するようにしたものである。
また、請求項2に係る保全システムは、請求項1に記載のシステムにおいて、保全用携帯端末は、端末本体にさらに撮像手段が接続されるとともに、当該撮像手段による画像データをプロセス制御システムに送信する機能を有し、プロセス制御システムは、受信した画像データを送信してきた保全用携帯端末と関連付けて保全のための情報の一つとして蓄積する画像蓄積機能を有するものである。
また、請求項3に係る保全システムは、請求項1または2に記載のシステムにおいて、保全用携帯端末およびプロセス制御システムは、マイク、イヤホン等の可聴化手段が設けられ、
上記保全用携帯端末は、マイクによる音声データをプロセス制御システムに送信する機能と、プロセス制御システムから受信した音声データを可聴化手段で再生可能にする音声再生機能とを有し、
上記プロセス制御システムは、マイクによる音声データを保全用携帯端末に送信する機能と、保全用携帯端末から受信した音声データを可聴化手段で再生可能にする音声再生機能と、当該プロセス制御システムと全保全用携帯端末についてそれぞれの通話関係を保持する交換情報を作成し且つ受信した音声データの発信元の情報から送信先を割り出し、送信先が保全用携帯端末であれば上記音声データを転送する音声データ転送機能とを有するものである。
また、請求項4に係る保全システムは、請求項3に記載のシステムにおいて、保全用携帯端末で選択した他の保全作業者が利用する保全用携帯端末の画像データの要求に音声通話要求を関連付け、プロセス制御システムは、その要求に応じて選択された保全用携帯端末の画像データを要求した保全用端末に送信するとともに、交換情報に通話関係を登録して上記2つの保全用携帯端末間で音声通話可能にしたものである。
また、請求項5に係る保全システムは、請求項4に記載のシステムにおいて、画像データの要求と音声通話の要求とが関連付けられたボタンが、モニタの表示画像上に保全作業者別に作成されているものである。
また、請求項6に係る保全システムは、請求項5に記載のシステムにおいて、保全作業者別のボタンを、各保全作業者の顔画像としたものである。
さらに、請求項7に係る保全システムは、保全対象機器に取り付けられたセンサからのデータを収集するとともに上記保全対象機器の制御を行うプロセス制御機能並びにオペレータが操作しプロセスの監視および上記プロセス制御機能へ制御指令を行うプロセス監視機能を有するプロセス制御システムと、保全対象機器を巡回する複数の保全作業者が利用する保全用携帯端末とがデータ通信可能に構成された保全システムであって、
上記プロセス制御システムは、保全用携帯端末からの要求に応じたデータを要求した保全用携帯端末へ送信する機能および保全用携帯端末毎に要求してきた内容を保持しておく機能を有し、
上記保全用携帯端末は、端末本体並びにこの端末本体に接続された少なくともモニタ、操作手段および無線通信手段から構成されるとともに、上記モニタは、プロセス制御システムから受信したデータによるプロセス監視画面および/または保全のための情報を表示可能であり、さらに当該保全作業者がプロセス制御システムに要求している内容に応じたデータを、指定した他の保全作業者に送信することを要求する共有要求機能を有し、
上記指定された保全作業者の保全用携帯端末に、プロセス制御システムから送信される上記共有要求者と同じデータを受信して当該共有要求者と同じプロセス監視画面および/または保全のための情報が表示されるように構成したものである。
また、請求項8に係る保全システムは、請求項7に記載のシステムにおいて、保全用携帯端末は、端末本体にさらに撮像手段が接続されるとともに、当該撮像手段による画像データをプロセス制御システムに送信する機能を有し、プロセス制御システムは、受信した画像データを送信してきた保全用携帯端末と関連付けて保全のための情報の一つとして蓄積する画像蓄積機能を有するものである。
また、請求項9に係る保全システムは、請求項7または8に記載のシステムにおいて、保全用携帯端末およびプロセス制御システムは、マイク、イヤホン等の可聴化手段が設けられ、
上記保全用携帯端末は、マイクによる音声データをプロセス制御システムに送信する機能と、プロセス制御システムから受信した音声データを可聴化手段で再生可能にする音声再生機能とを有し、
上記プロセス制御システムは、マイクによる音声データを保全用携帯端末に送信する機能と、保全用携帯端末から受信した音声データを可聴化手段で再生可能にする音声再生機能と、当該プロセス制御システムと全保全用携帯端末についてそれぞれの通話関係を保持する交換情報を作成し且つ受信した音声データの発信元の情報から送信先を割り出し、送信先が保全用携帯端末であれば上記音声データを転送する音声データ転送機能とを有するものである。
さらに、請求項10に係る情報共有システムは、1以上の現場担当者が装備する、表示手段および操作手段を有する端末と、施設に設置されたサーバが無線によりデータ通信可能となされ、現場担当者間或いは現場担当者とサーバを操作するオペレータ間でサーバを介してコミュニケーションをとるために、コミュニケーションをサーバへ要求するソフトウェアボタン画像として各現場担当者の顔画像が表示されるとともに、操作手段により指定した顔画像の現場作業者との共有のための情報がサーバから送られるようにしたものである。
また、請求項11に係る情報共有システムは、請求項10に記載のシステムにおいて、少なくとも端末には人間とのインターフェースである音声入出力手段が備えられ、顔画像に関連付けられたコミュニケーションの要求は音声通話であり、サーバは、受信した音声データを通話相手の現場作業者の端末に転送する機能を有するものである。
さらに、請求項12に係る情報共有システムは、請求項10に記載のシステムにおいて、少なくとも端末には撮像手段が備えられ、サーバは画像蓄積部を有し、上記端末から送られてきた画像データをサーバが端末毎に画像蓄積部に蓄積し、上記画像に関連付けられたコミュニケーションの要求はその顔画像の現場作業者の端末からサーバーが受信し蓄積した画像であり、且つサーバは少なくとも最新の画像を要求元へ送るようにしたものである。
請求項1の構成によると、他の保全作業者が見ている情報を共有することができるため、例えば別途携帯電話等の通信手段を持っている場合などは、携帯電話等を介してアドバイスをすることができ、例えばオペレータよりも他の保全作業者が経験を有している場合に有効である。
請求項2の構成によると、他の保全作業者により撮影されたビデオ画像等を保全情報として見ることができるため、現場の異常、保全対象機器例えば現場設備の計器の表示等の現場でしか得られない視覚情報も共有することができ、したがって別途携帯電話等の通信手段にて連絡を行う場合に、コミュニケーションの容易化を図ることができる。
請求項3の構成によると、別途、通話手段を用意する必要がない。
請求項4の構成によると、保全作業者間でコミュニケーションを取る緊急度が高い状態にある場合、画像の要求と音声通話の要求とを分けて要求する手順を省くことで、緊急時に迅速な対応をとることができる。
請求項6の構成によると、通話相手の顔画像を利用するため、文字よりも素早く相手を認識することができる。なお、顔画像の上か下に名前を記載しておいてもよく、また顔画像自体に名前を記載しておいてもよい。
請求項7の構成によると、情報を共有しアドバイスをもらいたい、または詳細な情報を伝えたいという場合に、相手を煩わすことなく情報共有のための環境を整えることができる。
請求項8の構成によると、請求項2と同様に、他の保全作業者により撮影されたビデオ画像等を保全情報として見ることができるため、現場の異常、保全対象機器例えば現場設備の計器の表示等の現場でしか得られない視覚情報も共有することができ、したがって別途携帯電話等の通信手段にて連絡を行う場合に、コミュニケーションの容易化を図ることができる。
請求項9の構成によると、請求項3と同様に、別途、通話手段を用意する必要がない。
請求項10の構成によると、ソフトウェアボタンである顔画像に各現場担当者との情報共有のためのプログラムを関連付けておくことで、「誰と情報を共有したい」という手続きが、文字メニューを多くたどって行われる手続よりも、簡単に行うことができる。
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1に係る保全システムを、図1〜図4に基づき説明する。
本実施の形態1における保全システムとしては、例えばプラント施設における各種プラント機器等の設備(保全対象機器)の整備点検を行うためのもので、保全フィールド(現場)とは異なる例えば監視用建物に設けられたプロセス制御システムと、プラント施設内の保全フィールドを巡回して設備の保全業務を行う保全作業者が利用する保全用携帯端末[複数(m個)(1つであってもよい)あり、以下、単に“端末”とも称する]とが、所定の通信プロトコル(例えばTCP/IP)を用いて無線データ通信可能に接続されている。
以下、プロセス制御システムおよび保全用携帯端末について説明する。
図1に示すように、プロセス制御システム1は、所定の通信プロトコルに従ったデータハイウェイ(通信ネットワーク)2により互いにデータ送受信可能に接続されたプロセス制御装置3、複数のオペレータコンソール4、保全用サーバ5、およびこの保全用サーバ5に接続されて上記各保全用携帯端末6と無線にて通信可能に接続された無線通信手段7を有し、且つ上記保全用サーバ5と保全用携帯端末6とは所定の通信プロトコル(例えばTCP/IP)により無線データ通信可能にされている。勿論、無線通信手段7は無線通信可能範囲が施設内の現場をカバーするように施設内の各所に配置されている。また、保全用サーバ5やオペレータコンソール4はLAN(通信ネットワーク)8に接続され、このLAN8に接続されたプリンタ等の他の機器を利用できるようになっている。
なお、本実施の形態1においては、プロセス制御システム1を上述したように複数の装置に処理を分散させるものとして説明するが、処理能力に応じて、プロセス制御装置3とオペレータコンソール4の統合、プロセス制御装置3と保全用サーバ5の統合、オペレータコンソール4と保全用サーバ5の統合、プロセス制御装置3とオペレータコンソール4と保全用サーバ5の統合を行ってもよい。
上記プロセス制御装置3は、プラント施設内の各設備に備えられたセンサからデータを収集しデータハイウェイ2に送り出すとともに、オペレータコンソール4や保全用サーバ5からの制御指令に従いプラント施設内の各設備の制御を行うものである。
上記オペレータコンソール4は、通常、複数備えられており、その構成はキーボード、ポインティングデバイス等の操作手段やモニタを備えたコンピュータであり、データハイウェイ2上のプロセス制御装置3が流した計測データを収集するとともにこの計測データを計測データ記憶部(図示せず)に記憶し、オペレータの指示によるプロセス監視用画面の作成時に上記計測データを利用してプロセス監視用画面を作成し、モニタに出力(監視情報の提供)するもので、またオペレータの操作手段の操作によりプロセス制御装置3に対する制御指令を所定のフォーマットで出力するものである。
保全用サーバ5は、少なくともCPUからなる処理部とハードディスク等記憶装置(記憶部の一例で、図示せず)とを有するコンピュータに、必要に応じてモニタと操作手段とが接続されたもので、望ましくはイヤホン(またはスピーカ)等の可聴化手段(音声出力手段)がさらに接続されており、オペレータコンソール4としても使うことができる。また、この保全用サーバ5には、無線通信手段(無線データの通信手段である)7が接続されており、保全作業者にとっては保全用携帯端末6を利用することで、恰も保全用サーバ5またはオペレータコンソール4の前で操作しているかのようなプロセス監視、制御環境をはじめとするサービス(プロセス監視機能、プロセス制御機能等)を提供し得るものであり、オペレータまたは1個以上の保全用携帯端末6の利用(複数者利用)に耐え得るように、マルチタスク処理機能を有している。さらに、保全用サーバ5は、蓄積した保全用携帯端末6からの情報やその他保全用サーバ5自身が有する保全を支援するための各種情報をオペレータおよび保全用携帯端末6を使用する保全作業者に提供するものである。
その構成は、専用機であってもよく、また従来のコンピュータの基本ソフト上で動作するアプリケーションソフトを搭載したものであってもよい。
すなわち、この保全用サーバ5は、図2に示すように、無線通信手段7に接続されて保全用携帯端末6との間でデータの送受信を行うもので、受信であれば受信データフレームを発信元情報(識別情報で、例えばアドレス)とともに受信情報認識ブロック(後述する)に提供するとともに他のブロックから受け取ったデータフレームについては同じく受け取った指定の宛先(例えばアドレスであり、発信元情報と同じ)へ送信する通信ブロック11と、この通信ブロック11が受信したデータフレームの中身の認識を行い音声であれば音声ブロック(後述する)へ、画像であれば画像蓄積ブロック(後述する)へ、保全用携帯端末6の操作手段の操作による操作データまたは保全用サーバ5に接続された操作手段21の操作によるものであればタスク管理ブロック(後述する)へそれぞれ発信元情報とともに受信データフレームを振り分ける受信情報認識ブロック12と、保全用携帯端末6からのデータフレーム中の画像データを発信元情報に関連付けて蓄積する画像蓄積ブロック(画像蓄積機能)13と、保全用サーバ5に接続されたマイク22で保全用携帯端末6に音声を伝えるとともに同じく接続されたスピーカ(またはイヤホン)23で保全用携帯端末6からの音声を再生可能にするものであって、受信情報認識ブロック12からのデータフレームおよび自身に接続されたマイク22からの信号に基づき作成した音声データフレームについては、プロセス制御システム1と全保全用携帯端末6についてのそれぞれの通話関係を保持した交換情報を発信元情報に基づき参照して通話相手を認識するとともに、これが保全用携帯端末6宛であれば上記データフレームを通話相手のアドレスとともに通信ブロック11へ渡し、自身宛であれば上記のように再生可能にしてスピーカ(またはイヤホン)23に出力する音声ブロック14と、受け取ったデータフレームの操作データおよび発信元情報については、ファイルが保全支援に関するものであれば保全支援ブロック(後述する)へ、プロセスの監視または制御に関するものであればプロセス監視制御ブロック(後述する)へ処理を指示するとともに発信元情報を渡し、上記各ブロックが処理結果を出力した後または途中で切り替える必要がある場合においては、プロセス監視環境を再現する情報(監視環境情報)および保全支援環境を再現する情報(保全環境情報)をそれぞれ保全支援ブロック(後述する)およびプロセス監視制御ブロック(後述する)から受け取り保全用携帯端末6毎に保持(端末からの要求の内容の保持に相当)し、プロセス監視画面の更新や保全支援情報の更新等の保全用携帯端末6にて定期的に必要な情報については、プロセス監視制御ブロックに上記監視環境情報を、保全支援ブロックへは保全環境情報を処理の指示とともに定期的に与え、一方、保全用サーバ5に接続された操作手段21によるポインタの操作であればその現在位置を割り出し、キー入力であれば入力されたキーを保持するためのタスク管理ブロック15と、受け取ったデータフレームおよび発信元情報または保全環境情報により、上記画像蓄積ブロック13で蓄積した画像データの出力や音声通話の接続および切断を管理するための上記交換情報の作成をはじめとする保全活動支援のための処理を行い指定された宛先(アドレス)とともに結果を出力ブロック(後述する)へ渡す保全支援ブロック16と、プロセス制御装置3からの計測データ等を受け取り蓄積し、上記タスク管理ブロック15から受け取ったファイルおよび発信元情報または監視環境情報により、プロセス監視に関するものであればそれに応じて蓄積した計測データを取り出すとともに所定の処理を施しプロセス監視のための情報を出力ブロックへ渡し、制御に関するものであれば所定のフォーマット(データフレーム)で制御指令をプロセス制御装置3へ出力するプロセス監視制御ブロック17と、保全支援ブロック16の処理結果または/およびプロセス監視制御ブロック17の処理結果と送信先のアドレスを受け取り保全用携帯端末6へ提供する情報(データフレーム)を作成し通信ブロック11へ渡し、一方、保全用サーバ5のモニタ24への出力に関しては表示画面用の画像データを保全支援ブロック16からの保全支援情報表示画像、プロセス監視制御ブロック17からのプロセス監視画像から表示画像を作成するとともに、その上にタスク管理ブロック15からのポインタ位置および入力キーを画像として重ねて表示画像を作成しモニタに出力する出力ブロック18とから構成されている。
上述のとおり保全用サーバ5はオペレータコンソールとしても使用することができ、オペレータがモニタ24を見ながら操作手段21を操作し、その操作に応じた処理を音声ブロック14、タスク管理ブロック15、保全支援ブロック16、プロセス監視制御ブロック17、出力ブロック18が行い、保全支援情報およびプロセス監視画面がモニタ24に表示されるとともに保全作業者と通話可能となる。
また、無線通信手段7は保全用サーバ5に直接接続された形で説明したが、無線LAN装置を用い、LAN経由で保全用サーバ5とデータのやり取りを行ってもよい。
上記保全用携帯端末6は、モニタ、撮像手段、操作手段(キーボードやポインティングデバイス)、無線手段、マイクおよびイヤホン(またはスピーカ)とこれらが接続された端末本体とからなり、モニタにはプロセス制御システム1から受信したデータによるプロセス監視画面および/または保全のための情報を表示可能であり、指定した他の保全作業者の利用する保全用携帯端末6にプロセス制御システム1が送信しているデータをプロセス制御システム1に要求するとともに受信したデータに基づき他の保全作業者に与えられているプロセス監視画面および/または保全のための情報を表示することが可能になされている。さらに、他の保全作業者を指定しその保全作業者が利用している保全用携帯端末6に、自らの保全用携帯端末6に表示されているプロセス監視画面および/または保全情報を表示させるようにプロセス制御システム1に要求することができるようにされている。また、プロセス制御システム1に対してプロセス制御の指令を行うことができるとともに、プロセス制御システム1に通話したい保全作業者を指定することで前記マイクおよびイヤホンを使って通話をすることができるようになっている。これら指定や指令は操作手段により行われる。撮像手段による画像データは自動的にプロセス制御システム1へ送信されて蓄積される。
上記構成において、保全作業者が、保全フィールド(現場)における設備の状況を知りたい場合には、その保全用携帯端末6を操作して、プロセス制御システム1側にそのデータを要求することにより、上述した各機能により、プロセス制御装置3にて得られたデータが送信されて、当該保全用携帯端末6側において、保全用サーバ5にて得られるのと同じ監視画面等が表示される。
また、自分の保全用携帯端末6から保全用サーバ5に要求を出すことにより、他の保全作業者に送信されているデータを当該保全用携帯端末6に送信させて、自分の保全用携帯端末6にて他の設備の状況を知ることができるとともに、通話機能により、他の保全作業者にアドバイスを送ることができる。
さらに、逆に、保全用サーバ5から自分の保全作業に係る設備のデータを他の保全作業者に送信させることにより、他の保全作業者に自分の保全作業に係る設備に関するアドバイスをもらうことができる。
なお、保全作業者は両手が自由に使えることが望ましいため、上記モニタとしてはビデオシースルーまたは光学式シースルーの単眼型ヘッド・マウント・ディスプレイが使用され、撮像手段もヘッド・マウント・ディスプレイに保全作業者の眼前方向を向くように取り付けられ、同じくイヤホンおよびマイクについてもヘッド・マウント・ディスプレイに取り付けられることが望ましい。操作手段についても、例えば腕に取り付けるキーパッドやベルトに掛けられるようにしたポインティングデバイスを用いることが望ましく、保全用携帯端末6の端末本体も身体に装着可能にすることが望ましい。
以上のプロセス制御システム1と1個以上の保全用携帯端末6とが無線通信手段7によりデータ通信可能に接続された保全システムによれば、保全用携帯端末6において、恰も、オペレータコンソール4の前で操作しているかのようにプロセス監視画面による監視、プロセス制御の指令、保全支援情報を取得することができ、すなわち或る保全作業者のモニタに表示された情報をそれ以外の保全用携帯端末6および保全用サーバ5により閲覧可能となり視覚情報を共有することができ、また自らが見ているモニタに表示された情報を指定した他の保全用携帯端末6または保全用サーバ5のモニタ24に表示させることができる(視覚情報の共有)。また、音声通話が可能となり、視覚による情報の共有と音声通話によるコミュニケーションとにより、経験ある他の保全作業者からアドバイスを得たり、特に告知すべき情報の共有を行いやすくなるため、保全の作業性が向上する。
ところで、保全用サーバ5の構成は保全用携帯端末6の構成に応じて変わる。例えば、保全用携帯端末6のモニタへのプロセス監視画面と保全支援情報の表示は、保全用携帯端末6が(1)データのみ保全用サーバ5から受信して保全用携帯端末6の端末本体のプログラムで描画する場合と、(2)保全用サーバ5から表示画面のデータを直接受信してそのまま表示する場合の2通りが考えられる。また、保全用サーバ5への保全用携帯端末6からのデータ要求が、(3)保全用サーバ5との取り決めによる方式で欲しい情報を指定し要求する場合と、(4)操作手段からの入力(キー入力であればそのキーに登録されたコード、ポインティングデバイスであればポインタの座標情報)をデジタル化してそのまま保全用サーバ5に送信して、保全用携帯端末6の操作手段が恰も保全用サーバ5に接続された操作手段であるかのような構成にして要求する場合の2通りが考えられる。
保全用携帯端末6の端末本体として通常のコンピュータを使用する場合には、上記(1)または(2)の場合と、(3)または(4)の場合との組合せが可能となり、これにあわせたプログラムを作成することで実現できる。そうでない場合(コンピュータを使用しない場合)は上記(2)と(4)の組合せになる。そこで、上記(1)と(3)を組み合わせた場合の保全用サーバ5の詳細については、以下の説明にて示し、また上記(2)と(4)を組み合わせた場合の保全用サーバ5の詳細については、実施の形態2において示す。それ以外のものは実施の形態1と実施の形態2の関連部分を組み合わせることにより実現可能なため省略する。なお、既に述べた説明の構成がベースとなっているため、繰り返しの説明はできるだけ省略する。
ここでは、従来から使われているコンピュータ(例えばコンピュータを身体装着可能にしたウエアラブルコンピュータ)を保全用携帯端末6の端末本体として使用し、プロセス監視画面作成・表示と保全支援情報の表示を保全用携帯端末6の端末本体が有する記憶装置に記憶したプログラムにより実現し、ログインやデータの要求等は保全用サーバ5との間で取り決められた方式で行い、データの要求は指定により行うものとする。
保全用携帯端末6はデータサーバとしての保全用サーバ5から必要な情報を取り出しプロセス監視画面と保全支援情報の表示を行い、また、プロセス制御のための制御指令を保全用サーバ5に行い、保全用サーバ5がこれを認識してプロセス制御装置3に制御の指令を行う。以下、図2で示した保全用サーバ5を構成する各ブロックの詳細を図3に基づき説明する。
上記通信ブロック11は、所定の通信プロトコル(例えばTCP/IP)に従い保全用携帯端末6との間でデータフレームのやり取りを行うもので第1送信手段31と第1受信手段32とからなり、第1送信手段31は他ブロックから受け取ったデータフレームを指定された保全用携帯端末6へ送信し、第1受信手段32は保全用携帯端末6から受け取ったデータフレームを発信元情報とともに受信情報認識ブロック12へ渡す。なお、宛先および発信元情報はアドレスとの対照情報が予め記憶されている。
上記受信情報認識ブロック12は、第1受信手段32から受け取ったデータフレームの種別を認識し、画像データであれば画像蓄積ブロック13へ、音声データであれば音声ブロック14へ発信元情報とともにデータフレームを渡し、操作データおよび保全用サーバ5に接続された操作手段21による操作であれば、出力ブロック18またはタスク管理ブロック15へ操作データと発信元情報とを渡すもので、種別ID認識部33と操作入力部34とからなる。
種別ID認識部33は、第1受信手段32から受け取ったデータフレームのヘッダ情報の種別を参照し、画像ID(画像データ)であれば画像蓄積ブロック13へ、音声ID(音声データ)であれば音声ブロック14へ、操作ID(操作データ)であれば操作入力部34へそれぞれデータフレームと発信元情報を渡す。
操作入力部34は、保全用サーバ5に接続された操作手段21からの例えばポインティングデバイスの2次元移動量やボタン操作、キーボードによるキー操作等の操作内容を所定の形にしてサーバ操作データとして発信元情報(この場合保全用サーバを示す)とともにタスク管理ブロック15へ渡し、種別ID認識部33からのデータフレームであればその中から操作データを取り出して発信元情報とともにタスク管理ブロック15へ渡す。
上記画像蓄積ブロック13は、受信情報認識ブロック12の種別ID認識部33から画像データフレームおよび発信元情報を受け取り、画像データを取り出すとともにタイムスタンプを施しファイルとして情報記憶部(保全支援ブロック16に設けられている)へ記憶(蓄積)するとともに、同じく情報記憶部の画像データベースへ発信元情報(アドレス)および現在の時刻(登録時刻)と関連付けて登録する。
上記音声ブロック14は、通話の交換情報データを基に保全用サーバ5(のオペレータ)の通話相手からの音声データフレームであれば音声データを取り出すとともにスピーカ(またはイヤホン)23へ可聴可能に再現して出力し、他者(保全用携帯端末)の通話相手からの音声データフレームであれば通信ブロック11を介してその端末へ転送し、保全用サーバ5のオペレータがマイク22を使って入力した音声であれば音声データを作成するとともに音声データフレームを作成して通信ブロック11を介して通話相手へ送信するもので、音声転送部35、音声再生部36および音声入力部37から構成されている。
上記音声転送部35は、受信情報認識ブロック12の種別ID認識部33から音声データフレームおよび発信元情報を受け取り、当該発信元情報に基づき情報記憶部の交換情報データ(保全用サーバ5を含めた端末間の通話の状況を登録したもので、通話の開始から通話の終了まで端末同士とそのアドレスを関連付けて登録している)を参照し、関連付けられた通話相手が保全用サーバ5であれば音声再生部36へ、それ以外であれば関連付けられた保全用携帯端末6のアドレスとともに音声データフレームを通信ブロック11の第1送信手段31へ渡す。
上記音声再生部36は、受け取った音声データフレームから音声データを取り出し可聴可能な音声信号に変換してスピーカ(もしくはイヤホン)23に出力する。
また、音声入力部37は、マイク22からの音声信号を音声データに変換し、所定コードから始まり音声IDとデータフレームサイズを含んだ固定長のヘッダ情報を付加した音声データフレームを作成するとともに保全用サーバ5と関連付けられた通話相手のアドレスを交換情報データから取り出し、この取り出したアドレスを宛先とし音声データフレームとともに通信ブロック11の第1送信手段31に渡す。
上記タスク管理ブロック15は、複数のユーザ(保全用サーバ5のオペレータおよび保全用携帯端末6のログインしたユーザ数合計が複数の場合)が使用している時でも各ユーザの要求する情報を提供するため、処理の交通整理をしつつ指定データの定期的提供や要求内容の保存等を行うもので、切替指令部38と状態保存部39とが具備されている。
上記切替指令部38は、処理の交通整理を行うもので、定期的(処理周期)に同一ユーザの処理を行うことができるように指令を発し、上記処理周期を最大ユーザ数で割った時間間隔で各ユーザ用の処理を行うことができるように指令を発する。また、その合間に受信情報認識ブロック12の操作入力部34を通じて受け取った要求(操作データ、サーバ操作データ)を処理する。なお、ログインしていないユーザ、また定期的なデータの提供が必要のないユーザのための定期的な指令は発しない。受信情報認識ブロック12から受け取った操作データまたはサーバ操作データにより定期的な情報の提供が必要と判断した場合には、その旨を状態保存部39に保存し、その判断結果に従い、保全支援処理に関するものであれば保全支援ブロック16の保全支援処理部(後述する)へ、プロセス監視制御に関するものであればプロセス監視制御ブロック17の監視指令部(後述する)へ、操作データ(サーバ操作データ)および発信元情報を渡す。なお、保全支援ブロック16やプロセス監視制御ブロック17の処理が終了していない場合であって切り替えを行う必要が出た場合は、保全支援ブロック16やプロセス監視制御ブロック17から次回に現状を再現し続きの処理を開始するために必要な情報を各ブロックから取得し状態保存部39に保存する。定期的な処理を行うときには状態保存部39からそのユーザの情報を取り出し各ブロックへ処理の指令を出す。さらに、サーバ操作データに関し、ポインタの移動量であればそれを画面(モニタ)上の位置情報にして、またキー入力であればエンターキー等による決定があるまではキー情報をそれぞれ状態保存部39で保持するとともに、サーバ操作データに対する処理を行っている場合は上記ポインタの位置情報やキー情報を出力ブロック18へ渡す。なお、後述の保全作業者データベースの端末テーブルに保全作業者コードが登録されていない場合はログインしていないことになるため、保全支援ブロック16の保全支援処理部に認証処理を行わせる。
上記状態保存部39は、各ユーザが要求している情報、次回の処理に利用する状態の情報(保全環境情報、監視環境情報)および上記切替指令部38から受け取った定期的な情報提供の必要の有無を記憶する。上記状態の情報は保全支援ブロック16およびプロセス監視制御ブロック17の両方が含まれる。
上記プロセス監視制御ブロック17は、従来のオペレータコンソールと同じプロセス監視処理およびプロセス制御装置3への制御指令の環境をオペレータに提供するとともに保全用携帯端末6へのデータの提供を行うものであり、プロセス制御装置3から受け取った計測データを蓄積する計測データ蓄積部41と、プロセス監視処理部42と、データハイウェイ2から計測データ等を取り出し計測データ蓄積部41へ渡す第2受信手段43と、プロセス監視処理部42から受け取った情報をデータハイウェイ2へ流す第2送信手段44とから構成されている。
上記計測データ蓄積部41は、第2受信手段43を介してプロセス制御装置3から受け取った各種センサの計測データを蓄積する。
上記プロセス監視処理部42は、タスク管理ブロック15の切替指令部38からの指示(操作データや以下に示す監視環境情報を含む)に従い動作するもので、指示が来たときに処理中であれば次回に現状を再現し続きの処理を開始するために必要な情報(監視環境情報)をタスク管理ブロック15の切替指令部38に渡し、今回指示を受けた内容を処理する。今回の指示内容に従い、オペレータのための処理ではプロセス画面の作成等を行い出力ブロック18へ処理結果の画像を渡し、保全作業者のための処理では要求された計測データを計測データ蓄積部41から取り出し出力ブロック18へ渡す。定期的な処理は、例えばオペレータや保全作業者が逐次最新の計測データによりプロセス監視画面が更新される監視画面を選択している場合であり、オペレータ用の処理においてはタスク管理ブロック15の切替指令部38から受け取った情報により処理環境を前の状態に戻してその続きを行い、保全作業者用の処理においては受け取った情報から必要なデータを割り出し出力ブロック18へ渡す。逆に、指示がプロセス制御装置3に対する制御指令であれば受け取った情報を所定のフォーマットのデータフレームに変換して第2送信手段44へ渡す。
上記保全支援ブロック16は、オペレータや保全作業者(保全用携帯端末)に保全に関連する情報の提供を行うためのものであり、保全用サーバ5を介した保全用携帯端末6間の情報の共有および保全用サーバ5と保全用携帯端末6との情報の共有を果たすもので、保全に関連する各種情報が記憶された情報記憶部45と、この情報記憶部45に対して情報の書き込みおよび取り出しが可能にされた保全支援処理部46とから構成されている。常に保全用サーバ5の保全支援ブロック(情報記憶部)16に各データベース等の情報を更新する場合などは、ログインで認証した場合に情報記憶部45等で更新したデータを出力ブロック18へ渡し、受け取った保全用携帯端末6側で自らの記憶装置の情報を更新することもできる。タスク管理ブロック15の切替指令部38から定期的な処理の指令が来た場合は、例えば保全用携帯端末6からの画像データの最新のものを表示する場合であり、情報記憶部45の画像データベースから指定された保全用携帯端末6に関連付けられ蓄積した画像データのうち最新のものを取り出して出力ブロック18へ渡す。また、保全作業者が同時にログインするわけではないので、ログインしているユーザに新たにログインしてきたユーザを知らせるようにしてもよい。
オペレータの操作により行う処理は以下に説明するとおりであり、保全用携帯端末6からの要求によるデータは情報記憶部45から取り出して送信される。
上記情報記憶部45には、オペレータも保全作業者もあわせて保全作業者として、保全作業者の識別コード(保全作業者コード)をファイル名とする顔画像ファイルと、保全フィールド図面を保全区画毎に分割した区画図面および各区画図面を所定の色毎に着色(無色を含む)した、ファイル名が区画番号と表示色番号からなる区画図面ファイルと、各ユーザと他のユーザとの間の交換情報データと保全作業者データベースと画像データベースとが記憶されている。
また、上記保全作業者データベースは、保全作業者コード毎に保全作業者名、所属、顔画像ファイル、上記所定の色から選択される表示色番号および保全用サーバ5へのログイン用ID並びにパスワード等の保全用携帯端末6の利用者を特定するためのログイン情報を記録するログイン情報テーブルと、保全作業者コード毎に他の保全作業者とグループを形成するためのグループ番号を記録するグループテーブルと、通信ネットワーク上の各端末(保全用サーバ5も含む)のアドレスと端末名(発信元情報や宛先を特定するための変数や表示名称として利用される)とこの端末を利用する保全作業者のコードを登録する保全作業者コードとその端末が前回ログアウトした日時情報とを記憶した端末テーブルと、保全作業者コード(端末利用者を示す)毎に保全用携帯端末6のアドレスおよび端末名を記録する端末利用者テーブルと、保全作業者コード毎に保全フィールドの区画番号(担当区画番号)、制御指令権(優先権)、日時や作業項目を含んだ作業スケジュールを記録する保全作業スケジュールデータテーブルと、保全区画の番号および保全区画番号毎に定められた区画図面の配置位置データを記録する保全フィールド図面テーブルとが設けられるとともに、互いに関連付けされている。
また、上記画像データベースは、保全作業者コード毎に割り当てられ所定の枚数分(所定の時間分でもある)の保全用携帯端末6から送信された画像データを記憶可能な記憶領域に画像を繰り返し記憶するとともに、管理情報として保全用携帯端末名、担当区画番号および受信時刻を記憶している。
また、上記保全処理支援部46は、タスク管理ブロック15の切替指令部38からの操作データや現在の各種保全支援処理の状態を再現するためのデータ(保全環境情報)を取得し、オペレータに保全支援情報を提供するための処理であればその処理を行い出力ブロック18へ渡す。保全用携帯端末6に提供するための処理で有れば受け取った操作データ等から今回指定されたデータまたは定期的に送信するデータを情報記憶部45から取り出し出力ブロック18へ渡す。保全処理支援部46は、上記個別ユーザが自分用に要求した情報を提供(プル型情報)するだけでなく、ユーザ(自分)が指定した他のユーザ(保全用サーバ5のオペレータ、保全用携帯端末6を装着した保全作業者であり、個人でなくグループでの指定も含む)と自分の視覚情報を共有するために、指定した他のユーザに自分の保全支援環境を提供(プッシュ型情報)する処理も可能となっている。プッシュ型情報の提供がなされたときは、その環境を指定されたユーザ用にそれまで状態保存部39に登録されていた情報を残したまま別途保存される。それとともに指定されたユーザのアドレスとその処理結果(プッシュ型情報の提供がある旨を示す情報)が出力ブロック18に渡される。保全用携帯端末6からプッシュ型情報への切り替え指示が来たときに上記状態保存部39のそのユーザの環境を切り替え、その後元に戻す指示が来たときは切り替えを元に戻す。
保全支援処理部46の基本的な動作は上記のとおりであるが、細かくは認証処理、画像閲覧処理、通話処理、マニュアル閲覧処理、マップ表示処理、および保全作業者一覧処理があり、以下それらについて説明する。
上記認証処理は、ログインしてきた保全用携帯端末6の認証を、発信元情報(端末名、またはアドレス)で保全作業者データベースを検索しログイン情報を取得するとともにログイン情報と操作情報とを比較することにより認証を行う。認証結果を出力ブロック18へ出力するとともに、保全作業者であると認証した場合は保全作業者データベースにおいて端末テーブルにログインした保全作業者のコードを登録し保全作業者と端末とを関連付け、その端末が前回ログアウトした日時以降に情報記憶部45で更新された情報(画像データベースは除く)を出力ブロック18へ渡してログインしてきた保全用携帯端末6に送信するようにするとともに、プロセス監視および制御ならびに保全支援に関するサービスの提供を許可するために受信情報認識ブロック12の操作対象操作入力部34へ認証結果を知らせ、これにより保全支援処理部46の他のサービスを受けることができるようになる。
上記画像閲覧処理は、保全用携帯端末6から送信される画像データを閲覧するためのもので、保全用サーバ5のオペレータであれば保全用携帯端末6を装着している保全作業者の何れかを、保全用携帯端末6を装着している保全作業者であれば保全用携帯端末6を装着している他の保全作業者を指定することで、指定された保全作業者の見ている視覚情報を得ようとするもの(視覚情報の共有)である。このため、指定された保全作業者に関連付けられた画像を情報記憶部45の画像データベースから取得し出力する。出力は蓄積したデータを過去に遡って行うことも、最新のデータを定期的に出力することもできる。
上記通話処理は、操作データにて指定された相手との通話を可能とするための設定を行うもので、操作データに含まれる情報から通話希望相手を割り出し、交換情報データを参照して誰かと通話中でないか調べる。通話中でなければ希望者との通話を交換情報データに登録する。そして、それを知らせる情報を保全支援情報として通話の要求者とその相手の保全用携帯端末6に表示するよう出力ブロック18へ結果を渡す。この通話状態も上記タスク管理ブロック15の状態保存部39に保存する内容とする。通話の終了希望が有れば、上記交換情報データから上記通話の関係を削除し、それを知らせる情報を保全支援情報として希望者とその相手の保全用携帯端末6に表示するよう出力ブロック18へ結果を渡す。当然、この通話の関係が無くなった状態も上記タスク管理ブロック15の状態保存部39に保存する内容とする。
上記マニュアル閲覧処理は、情報記憶部45に記憶されたマニュアルを操作データに従い検索してその情報を出力する。
上記マップ表示処理は、保全用データベースから各ユーザの担当区画番号と表示色番号を読出すとともにそれら情報に該当するファイル名を有する区画図面を取り出し、同データベースから取り出した区画図面の配置位置データに基づき保全フィールドのマップデータを完成させ出力する。なお、担当のいない部分は無色の区画図面が使われる。
上記保全作業者一覧処理は、ユーザ(現在ログインしているオペレータおよび保全作業者)の情報を一覧表示するためのもので、名前、顔画像が登録されている表示色番号に基づく色を使って他のユーザと識別可能に表示される。これは所定区画の背景上に顔画像や名前を表示してもよく、また顔画像の縁取りを前記色にしてもよい。マップ表示したときに誰がどこの区画を担当しているのか一目瞭然とすることができる。
上記保全用サーバ5および保全用携帯端末6においては、保全支援のプログラムで上記保全作業者一覧処理で表示する顔画像または名前をソフトウェアスイッチとして保全支援処理部の他の処理やプロセス監視制御の処理プログラムと関連付けることができる。保全支援処理部46の処理であれば上記画像閲覧処理または通話処理に関連付けるとよく、またプロセス監視処理部42の処理であれば指定したユーザのプロセス監視画面を作成する処理に関連付け、画面表示に関するものであればその指定した相手(保全作業者、オペレータ)の表示画面を作成するための監視環境情報や保全環境情報を切替指令部38に自分の環境として状態保存部39に保存させるようにする。通話であれば、上記通話処理を行うようにする。これらについては例えばこのスイッチを選択することにより、画像閲覧、通話、プロセス監視画面、画像閲覧および通話、プロセス監視画面および通話、または上記の全てを選択可能なメニューを表示して指定可能にしてもよい。この顔画像は、例えば複数のバリエーションを持たせ、例えば通話中で有れば受話器を持った顔画像に差し替え表示し、自分がカメラ画像を閲覧している他の保全作業者であればカメラを示す表示を付けたりしてもよい。この場合の顔画像は、例えばファイル名に識別コード(保全作業者コード)と通話中やカメラを示すコードを付加して保存し、それを呼び出して差し替えればよい。これにより、一目で通話中であるか、誰の画像を閲覧しているのかが分かるようになる。また、データベース内の情報を表示することもできる。
上記出力ブロック18は、オペレータによる操作に対する出力であればそのモニタ24に出力するための画像を作成するとともにモニタ24が受け付ける信号に変換し、保全作業者(保全用携帯端末)からの要求に対する出力であれば保全支援ブロック16およびプロセス監視制御ブロック17から受け取った情報を所定のフォーマットのデータフレームにしたうえで、通信ブロック11に宛先とデータフレームを渡すもので、出力情報作成部47と画面出力部48とから構成されている。
上記出力情報作成部47は、タスク管理ブロック15の切替指令部38から宛先を受け取るとともに、保全支援ブロック16の保全支援処理部46からの情報やプロセス監視制御ブロック17のプロセス監視処理部42からの情報を宛先に従い処理するところで、宛先が保全用携帯端末6であれば保全支援処理部46からのデータおよびプロセス監視処理部42からのデータを所定のフォーマットに従ったデータフレームにし、宛先とともにデータフレームを通信ブロック11の第1送信手段31に渡す。宛先(処理の要求元)が保全用サーバ(オペレータ)5であれば保全支援ブロック16の保全支援処理部46が作成した保全支援表示画面と、プロセス監視制御ブロック17のプロセス監視処理部42が作成したプロセス監視画面を画像のフレーム上に配置し、タスク管理ブロック15の切替指令部38から受け取るポインティングデバイス等の位置情報に基づくポインタ表示等を重ねて表示画像を作成し、表示画像データを画面出力部48に渡す。
この画面出力部48は出力情報作成部47から受け取った表示画像データをモニタ24が受け付ける信号に変換し出力する。
上記保全用サーバ5を用いた保全システムによれば、保全用サーバ5の保全支援ブロック(情報記憶部)16に記憶されている情報に更新があっても保全用携帯端末6でのログイン時に保全用携帯端末6に更新データが送信されてくるので、プログラムによりそれを記憶装置に更新登録するようにしておけば、常に最新の状態を保つことができる。また、モニタにプロセス監視画面と、保全作業者一覧や他の保全作業者の撮像手段による画像閲覧画面やマップ情報等の保全支援情報を表示する画面を、例えばウインドウにしてモニタで同時閲覧できるようにすれば同時に得られる情報が増える。また、モニタ画面の出力例として、図4に示すようにログイン中の各保全作業者の顔画像が一覧表示され、通話中のまたは画像閲覧中の相手の画像に切り替えることができるので、一目で各保全作業者の状況も把握できる。さらに、その顔画像に通話や画像閲覧等の処理を関連付けることで簡単なユーザーインターフェースとなる。プッシュ型情報が自分を指定されたときにそれを示すボタン(画像)を表示する(有効にする)などすれば、現在自分がプロセスの監視を行ったり保全フィールド調整をしている場合であっても、それらを済ましたときにそのボタンを選択することで一発で状態を切り替えることができ、簡単なユーザーインターフェースとなる。元に戻すボタンを選択すれば元の自分の環境に戻すこともできる。したがって、オペレータおよび保全作業者は、情報を共有することができる。
[実施の形態2]
以下、本発明の実施の形態2に係る保全システムを、図1〜図5に基づき説明する。
上記実施の形態1においては、保全用携帯端末の端末本体としてコンピュータを使用したが、本実施の形態2においては、コンピュータ機能ではなく、単に、保全用サーバに対する遠隔操作手段およびデータ表示手段としての機能を有する場合について説明する。
すなわち、保全用携帯端末の端末本体にはコンピュータを利用せず、端末本体は接続された操作手段等入力機器からのデータにヘッダ情報をつけるなど所定のフォーマットに従ったデータフレームを作成して保全用サーバに送信し、一方、保全用サーバから受信した所定フォーマットのデータフレーム中のデータを取り出しモニタ等の出力機器で利用可能な信号に変換するアダプターのような構成のものを利用する。したがって、保全用携帯端末は保全用サーバの遠隔操作手段であり、遠隔表示手段の位置付けになる。この遠隔操作手段による操作を、保全用サーバに直接接続されるマウスやキーボード等の操作手段による操作を同等に扱うようにする仕組みを受信情報認識ブロックに与えることにより、実施の形態1においてオペレータが操作した際の動作と同じ処理を受信情報認識ブロック、タスク管理ブロック、保全支援ブロック、プロセス監視制御ブロックおよび出力ブロックが行うことになり、つまり実施の形態1において各ブロックで保全用携帯端末から要求されたデータを送信するような処理は不要となる。
また、保全用携帯端末は1個以上複数あるため、保全用サーバは複数の保全用携帯端末の処理環境を保持し、処理対象の保全用携帯端末が変わる度に、その処理環境を用いて処理をすることになる。これについても図3を参照して説明する。
なお、本説明においては、実施の形態1にて説明した各ブロックについては、その機能が一部変更されることになるが、各ブロック(機器構成についても同様である)についての名称は同一のものを使用するとともに、その番号についても同一の番号を用いて説明する。
上記通信ブロック11は所定の通信プロトコル(例えばTCP/IP)に従い保全用携帯端末6との間でデータフレームのやり取りを行うもので、第1送信手段31と第1受信手段32とからなり、第1送信手段31は他ブロックから受け取ったデータフレームを指定された保全用携帯端末6へ送信し、第1受信手段32は保全用携帯端末6から受け取ったデータフレームを発信元情報とともに受信情報認識ブロック12へ渡す。なお、宛先および発信元情報はアドレスとの対照情報が予め記憶されている。
上記受信情報認識ブロック12は、第1受信手段32から受け取ったデータフレームの種別を認識し、画像データであれば画像蓄積ブロック13へ、音声データであれば音声ブロック14へ発信元情報とともにデータフレームを渡し、操作データおよび保全用サーバ5に接続された操作手段21による操作であれば、出力ブロック18またはタスク管理ブロック15へ操作データと発信元情報を渡すもので、種別ID認識部33と操作入力部34とからなる。
この種別ID認識部33は第1受信手段32から受け取ったデータフレームのヘッダ情報の種別を参照し、画像ID(画像データ)であれば画像蓄積ブロック13へ、音声ID(音声データ)であれば音声ブロック14へ、操作ID(操作データ)であれば操作入力部34へそれぞれデータフレームと発信元情報を渡す。
上記操作入力部34は保全用サーバ5に接続された操作手段21からの例えばポインティングデバイスの2次元移動量やボタン操作、キーボードによるキー操作等の操作内容を所定の形にしてサーバ操作データとして発信元情報(この場合保全用サーバ5を示す)とともにタスク管理ブロック5へ渡し、種別ID認識部33からのデータフレームであればその中から操作手段21の種類とフォーマットに基づき操作データを取り出して発信元情報とともにタスク管理ブロック15へ渡す。ここで、ドライバプログラムによりサーバ操作データと保全用携帯端末6からの操作データの形式は同一にされており、保全用携帯端末6の操作手段による操作は保全用サーバ5に接続された操作手段21による保全用サーバ5の操作と同じ扱いとなる。よって、実施の形態1と区別するため、実施の形態2において操作データとサーバ操作データについてそれぞれを区別しない「操作情報」という語句を用いるものとする。
上記画像蓄積ブロック13は、受信情報認識ブロック12の種別ID認識部33から画像ファイルおよび発信元情報を受け取り、画像データを取り出すとともにタイムスタンプを施しファイルとして保全支援ブロック16の情報記憶部45へ記憶(蓄積)するとともに、同じく情報記憶部45の画像データベースへ発信元情報(アドレス)、現在の時刻(登録時刻)と関連付けて登録する。
上記音声ブロック14は、通話の交換情報データをもとに保全用サーバ5(のオペレータ)が通話相手の音声ファイルであれば音声データを取り出すとともにスピーカ(もしくはイヤホン)へ可聴可能に再現して出力し、他の保全作業者(保全用携帯端末)が通話相手の音声データフレームであれば通信ブロック11を介してその端末へ転送し、保全用サーバ5のオペレータがマイクを使って入力した音声であれば音声データを作成するとともに音声データフレームを作成して通信ブロック11を介して通話相手へ送信するもので、音声転送部35、音声再生部36および音声入力部37から構成されている。
音声転送部35は、受信情報認識ブロック12の種別ID認識部33から音声データフレームおよび発信元情報を受け取り、発信元情報に基づき保全支援ブロック16の情報記憶部45の交換情報データ(保全用サーバーを含めた端末間の通話の状況を登録したもので、通話の開始から通話の終了まで端末同士とそのアドレスを関連付けて登録している)を参照し、関連付けられた通話相手が保全用サーバ5であれば音声再生部36へ、それ以外であれば関連付けられた保全用携帯端末6のアドレスとともに音声データフレームを通信ブロック11の第1送信手段31へ渡す。
音声再生部36は、受け取った音声データフレームから音声データを取り出し可聴可能な音声信号に変換してスピーカ(またはイヤホン)に出力する。
音声入力部37は、マイクからの音声信号を音声データに変換し、所定コードから始まり音声IDとデータフレームサイズを含んだ固定長のヘッダ情報を付加した音声データフレームを作成するとともに保全用サーバ5と関連付けられた通話相手のアドレスを交換情報データから取り出し、取り出したアドレスを宛先とし音声データフレームとともに通信ブロック11の第1送信手段31へ渡す。
上記タスク管理ブロック15は、複数ユーザ(保全用サーバ5のオペレータおよび保全用携帯端末6のログインしたユーザ数合計が複数の場合)使用時でも各ユーザの要求する情報を提供するため、処理の交通整理をしつつ指定データの定期的提供や要求事項の保存等を行うもので、切替指令部38と状態保存部39とから構成されている。
切替指令部38は、処理の交通整理を行うもので、定期的(処理周期)に同一ユーザの処理を行えるように指令を発し、上記処理周期を最大ユーザ数で割った時間間隔で各ユーザ用の処理を行えるように指令を発する。また、その合間に受信情報認識ブロック12の操作入力部34を通じて受け取った操作情報にもとづく処理を行う。なお、ログインしていないユーザ、また、定期的なデータの提供が必要のないユーザのための定期的な指令は発しない。受信情報認識ブロック12から受け取った操作情報により定期的な情報の提供が必要と判断した場合はその旨を状態保存部39に保存し、判断結果に従い保全支援処理に関するものであれば保全支援ブロック16の保全支援処理部46へ、プロセス監視制御に関するものであればプロセス監視制御ブロック17のプロセス監視処理部42へ、操作情報および発信元情報を渡す。なお、保全支援ブロック16やプロセス制御ブロック17の処理が終了していない場合であって切り替えを行う必要が出た場合は、保全支援ブロック16やプロセス監視制御ブロック17から次回に現状を再現し続きの処理を開始するために必要な情報を各ブロックから取得し状態保存部39に保存する。定期的な処理を行うときには、状態保存部39からそのユーザの情報を取り出し各ブロックへ処理の指令を出す。さらに、操作情報に関し、ポインタの移動量であればそれを画面(モニタ)上の位置情報にして、またキー入力であればエンター等決定されるまではキー情報をそれぞれ状態保存部39で保持するとともに、操作情報に対する処理を行っている場合は上記ポインタの位置情報やキー情報を出力ブロック18へ渡す。なお、後述の保全作業者データベースの端末テーブルに保全作業者コードが登録されていない場合はログインしていないことになるため、保全支援ブロック16の保全支援処理部46に認証処理を行わせる。
状態保存部39は、各ユーザが要求している情報、次回の処理に利用する状態の情報(保全環境情報、監視環境情報)および上記切替指令部38から受け取った定期的な情報提供の必要の有無を記憶する。上記状態の情報は保全支援ブロック16およびプロセス監視制御ブロック17の両方が含まれる。
上記プロセス監視制御ブロック17は、従来のオペレータコンソールと同じプロセス監視処理およびプロセス制御装置への制御指令の環境をオペレータに提供するとともに保全用携帯端末へのデータの提供を行うものであり、プロセス制御装置3から受け取った計測データを蓄積する計測データ蓄積部41と、プロセス監視処理部42と、データハイウェイ2から計測データ等を取り出し計測データ蓄積部41へ渡す第2受信手段43と、プロセス監視処理部42から受け取った情報をデータハイウェイ2へ流す第2送信手段44とから構成されている。
計測データ蓄積部41は、第2受信手段43を介してプロセス制御装置3から受け取った各種センサの計測データを蓄積する。
プロセス監視処理部42は、タスク管理ブロック15の切替指令部38からの指示(操作情報、以下の監視環境情報を含む)に従い動作するもので、指示が来たときに処理中であれば次回に現状を再現し続きの処理を開始するために必要な情報(監視環境情報)をタスク管理ブロック15の切替指令部38に渡し、今回指示を受けた内容を処理する。今回の指示内容に従い、プロセス画面の作成等を行い出力ブロック18へ処理結果のプロセス監視画像を渡す。定期的な処理は、例えばオペレータや保全作業者が逐次最新の計測データによりプロセス監視画面が更新される監視画面を選択している場合であり、タスク管理ブロック15の切替指令部38から受け取った情報により処理環境を前の状態に戻してその続きを行いその結果のプロセス監視画像を出力ブロック18へ渡す。
逆に、指示がプロセス制御装置3に対する制御指令であれば受け取った情報を所定のフォーマットのデータフレームに変換して第2送信手段44へ渡す。
上記保全支援ブロック16は、オペレータや保全作業者(保全用携帯端末)に保全に関連する情報の提供を行うためのものであり、保全用サーバ5を介した保全用携帯端末6間の情報の共有および保全用サーバ5と保全用携帯端末6との情報の共有を果たすもので、保全に関連する各種情報が記憶された情報記憶部45と、この情報記憶部45に対して情報の書き込みおよび取り出しが可能にされた保全支援処理部46とから構成されている。タスク管理ブロック15の切替指令部38から指令等が来た場合は、受け取った操作情報や以下に示す保全環境情報により処理を行う。
情報記憶部45は、オペレータも保全作業者もあわせて保全作業者として、保全作業者の識別コード(保全作業者コード)をファイル名とする顔画像ファイルと、保全フィールド図面を保全区画毎に分割した区画図面および各区画図面を所定の色毎に着色(無色を含む)した、ファイル名が区画番号と表示色番号からなる区画図面ファイルと、各ユーザと他のユーザとの間の交換情報データと保全作業者データベースと画像データベースとが記憶されている。
保全作業者データベースは、保全作業者コード毎に保全作業者名、所属、顔画像ファイル、上記所定の色から選択される表示色番号並びに保全用サーバ5へのログイン用IDおよびパスワード等の保全用端末利用者を特定するためのログイン情報を記録するログイン情報テーブルと、保全作業者コード毎に他の保全作業者とグループを形成するためのグループ番号を記録するグループテーブルと、通信ネットワーク上の各端末(保全用サーバーも含む)のアドレスと端末名(発信元情報や宛先を特定するための変数や表示名称として利用される)とこの端末を利用する保全作業者のコードを登録する保全作業者コードとその端末が前回ログアウトした日時情報を記憶した端末テーブルと、保全作業者コード(端末利用者を示す)毎に保全用端末のアドレスおよび端末名を記録する端末利用者テーブルと、保全作業者コード毎に保全フィールドの区画番号(担当区画番号)、制御指令権(優先権)、日時や作業項目を含んだ作業スケジュールを記録する保全作業スケジュールデータテーブルと、保全区画の番号および保全区画番号毎に定められた区画図面の配置位置データを記録する保全フィールド図面テーブルとが関連付けられている。
また、画像データベースは、保全作業者コード毎に割り当てられ所定の枚数分(所定の時間分でもある)の保全用携帯端末6から送信された画像データを記憶可能な記憶領域に画像を繰り返し記憶するとともに、管理情報として保全用携帯端末名、担当区画番号および受信時刻を記憶している。
上記保全処理支援部46は、タスク管理ブロック15の切替指令部38からの操作情報や現在の各種保全支援処理の状態を再現するためのデータ(保全環境情報)を取得し処理を行い出力ブロック18へ渡す。保全支援処理部46は上記個別ユーザが自分用に要求した情報を提供(プル型情報)するだけでなく、ユーザ(自分)が指定した他のユーザ(保全用サーバのオペレータ、保全用携帯端末を装着した保全作業者)と自分の視覚情報を共有するために、指定した他のユーザに自分の保全支援環境を提供(プッシュ型情報)する処理も可能となっている。プッシュ型情報の提供がなされたときは、その環境を指定されたユーザ用にそれまで状態保存部39に登録されていた情報を残したまま別途保存される。それとともに指定されたユーザのアドレスとその処理結果(プッシュ型情報の提供がある旨を示す情報)が出力ブロック18に渡される。保全用携帯端末6からプッシュ型情報への切り替え指示が来たときに上記状態保存部39のそのユーザの環境を切り替え、その後元に戻す指示が来たときは切り替えを元に戻す。
保全支援処理部46の基本的な動作は上記のとおりであるが、細かくは認証処理、画像閲覧処理、通話処理、マニュアル閲覧処理、マップ表示処理、および保全作業者一覧処理があり、以下それらについて説明する。
認証処理は、ログインしてきた保全用携帯端末6の認証を、発信元情報(端末名、またはアドレス)で保全作業者データベースを検索しログイン情報を取得するとともにログイン情報と操作情報とを比較することにより認証を行う。まず、ログイン用の画面を作成し出力ブロック18へ渡し、その後受け取った操作情報で上記比較を行い認証結果を出力ブロック18へ出力するとともに、保全作業者であると認証した場合は保全作業者データベースにおいて端末テーブルにログインした保全作業者のコードを登録し保全作業者と端末とを関連付ける。プロセス監視および制御並びに保全支援に関するサービスの提供を許可するために受信情報認識ブロック12の操作対象操作入力部34へ認証結果を知らせ、これにより保全支援処理部46の他のサービスを受けることができるようになる。
画像閲覧処理は、保全用携帯端末6から送信される画像データを閲覧するためのもので、保全用携帯端末6を装着している保全作業者の何れかを、保全用携帯端末6を装着している保全作業者であれば保全用携帯端末6を装着している他の保全作業者を指定することで、指定された保全作業者の見ている視覚情報を得ようとするもの(視覚情報の共有)である。このため、指定された保全作業者に関連付けられた画像を情報記憶部45の画像データベースから取得し出力する。出力は蓄積したデータを過去に遡って行うことも、最新のデータを定期的に出力することもできる。
通話処理は、操作情報にて指定された相手との通話を可能とするための設定を行うもので、操作情報に含まれる情報から通話希望相手を割り出し、交換情報データを参照して誰かと通話中でないか調べる。通話中でなければ希望者との通話を交換情報データに登録する。そして、それを知らせる情報を保全支援情報として通話の要求者とその相手の保全用携帯端末6に表示するよう出力ブロック18へ結果を渡す。この通話状態も上記タスク管理ブロック15の状態保存部39に保存する内容とする。通話の終了希望が有れば上記交換情報データから上記通話の関係を削除し、それを知らせる情報を保全支援情報として希望者とその相手の保全用携帯端末6に表示するよう出力ブロック18へ結果を渡す。当然、この通話の関係が無くなった状態も上記タスク管理ブロック15の状態保存部39に保存する内容とする。
マニュアル閲覧処理は、情報記憶部45に記憶されたマニュアルを操作情報に従い検索してその情報を出力する。
マップ表示処理は、保全用データベースから各ユーザの担当区画番号と表示色番号を読出すとともにそれら情報に該当するファイル名を有する区画図面を取り出し、同データベースから取り出した区画図面の配置位置データに基づき保全フィールドのマップデータを完成させ出力する。なお、担当のいない部分は無色の区画図面が使われる。
保全作業者一覧処理は、ユーザ(現在ログインしているオペレータおよび保全作業者)の情報を一覧表示するためのもので、名前、顔画像が登録されている表示色番号に基づく色を使って他のユーザと識別可能に表示される。これは所定区画の背景上に顔画像や名前を表示してもよいし顔画像の縁取りを上記色にしてもよい。マップ表示したときに誰がどこの区画を担当しているのか一目瞭然とすることができる。
保全支援処理においてはそのプログラムで上記保全作業者一覧処理で表示する顔画像または名前をソフトウェアスイッチとして保全支援処理部46の他の処理やプロセス監視制御の処理プログラムと関連付けることができる。保全支援処理部46の処理であれば上記画像閲覧処理または通話処理に関連付けるとよく、また、プロセス監視制御の処理であれば指定したユーザのプロセス監視画面を作成する処理に関連付け、画面表示に関するものであればその指定した相手(保全作業者、オペレータ)の表示画面を作成するための監視環境情報や保全環境情報を切替指令部38に自分の環境として状態保存部39に保存させるようにする。通話であれば上記通話処理を行うようにする。これらについては例えばこのスイッチを選択することにより、画像閲覧、通話、プロセス監視画面、画像閲覧および通話、プロセス監視画面および通話、または上記の全てを選択可能なメニューを表示して指定可能にしてもよい。この顔画像は例えば複数のバリエーションを持たせ、例えば通話中で有れば受話器を持った顔画像に差し替え表示し、自分がカメラ画像を閲覧している他の保全作業者であればカメラを示す表示を付けたりしてもよい。この場合の顔画像は、例えばファイル名に識別コード(保全作業者コード)と通話中やカメラを示すコードを付加して保存し、それを呼び出して差し替えればよい。これにより一目で通話中であるか誰の画像を閲覧しているのかわかるようになる。また、データベース内の情報を表示することもできる。
上記出力ブロック18は、モニタに出力するための表示画像を作成するとともに保全用サーバ5に接続されたモニタ24が受け付ける信号に変換し、保全用携帯端末6宛であれば所定のフォーマットのデータフレームにしたうえで、通信ブロック11に宛先とデータフレームを渡すもので、出力情報作成部47と画面出力部48からなる。
出力情報作成部47はタスク管理ブロック15の切替指令部38から宛先を受け取るとともに、保全支援ブロック16の保全支援処理部46が作成した保全支援表示画面と、プロセス監視制御ブロック17のプロセス監視処理部42が作成したプロセス監視画面を画像のフレーム上に配置し、タスク管理ブロック15の切替指令部38から受け取るポインティングデバイス等の位置情報に基づくポインタ表示等を重ねて表示画像を作成し、宛先が保全用サーバ5であれば表示画像データを画面出力部に渡し、そうでなければ表示画像を所定のフォーマットのデータフレームにして宛先とともに通信ブロック11の第1送信手段31に渡す。
画面出力部48は出力情報作成部47から受け取った表示画像データをモニタ24が受け付ける信号に変換し出力する。
次に、保全用携帯端末、特に端末本体(アダプターと称することもできる)について説明する。
図5に示すように、保全用携帯端末6は、端末本体6aに画像表示手段(モニタ)51、音声出力手段(イヤホンまたはスピーカ)52、操作手段としてキー操作入力手段(キーボード、キーパッド等)53とマウス操作入力手段(ポインティングデバイス)54、画像入力手段(カメラ)55、音声入力手段(マイク)56、および無線通信手段57が接続されてなる。これらはヘッド・マウント・ディスプレイ等を用いて身体装着可能にされることは上述のとおりである。
上記端末本体6aは、上記キー操作入力手段53、マウス操作入力手段54、画像入力手段55、音声入力手段56が接続される入力変換部61と、この入力変換部61の出力のうち画像データおよび音声データを圧縮するデータ圧縮部62と、同じく入力変換部61のキー操作データおよびマウス操作データ並びにデータ圧縮部62の圧縮画像データおよび圧縮音声データを入力して上記各入力手段毎に割り当てられた種別IDを付して所定のフォーマットに基づくデータフレームを作成するデータフレーム作成部63と、上記無線通信手段57と接続され、上記データフレーム作成部63からのデータを所定のプロトコル(例えばTCP/IPプロトコル)に従い無線通信手段57を介して送信するとともに無線通信手段57を介して上記プロトコルに従い受信したデータフレームを出力する送受信部64と、この送受信部64から入力したデータフレームに含まれる種別IDに従いデータを振り分けるとともにデータフレームから圧縮画像データまたは圧縮音声データを取り出すデータ取出し部65と、このデータ取出し部65が取り出した圧縮画像データおよび圧縮音声データを伸長するデータ伸長部66と、上記画面表示手段51および音声出力手段52に接続され、上記データ伸長部66から入力された画像データを画像表示手段51が表示可能な信号に変換し、同じく入力された音声データを音声出力手段52が再現可能な信号に変換する出力部67とから構成されている。なお、上記各部は必ずしも一つの筐体内に配置されて端末本体(アダプター)を構成するというものでもない。
上記各部についての詳細な説明は下記のとおりである。
入力変換部61は、キー操作入力手段53からの入力をデジタル信号(キーのコード)に変換するキー信号変換手段71と、マウス操作入力手段54のポインタ操作量をデジタル変換(二次元:x、y)するとともにボタンからの入力についてはその信号をデジタル信号(ボタンのコード)に変換するマウス信号変換手段72と、画像入力手段55からの画像を1画像フレーム分のデジタルデータ(画像データ)に変換する画像信号変換手段73と、音声入力手段56からの音声データを所定時間分のデジタルデータに変換する音声信号変換手段74とから構成されている。
データ圧縮部62は、入力変換部61の画像信号変換手段73からの画像データを圧縮し圧縮画像データを作成する画像圧縮手段75と、入力変換部61の音声信号変換手段74からの音声データを圧縮し圧縮音声データを作成する音声圧縮手段76とから構成されている。
データフレーム作成部63は、入力変換部61のキー信号変換手段71からのキーコードを第1の操作データとし、当該第1の操作データを示す種別IDとともに所定のフォーマットでデータフレームを作成する第1のデータフレーム化手段81と、入力変換部61のマウス信号変換手段72からのポインタ操作量とボタンのコードを所定の形式にならべて第2の操作データとし、当該第2の操作データを示す種別IDとともに所定のフォーマットでデータフレームを作成する第2のデータフレーム化手段82と、データ圧縮部62の画像圧縮手段75からの圧縮画像データを、画像データを示す種別IDとともに所定のフォーマットでデータフレームを作成する第3のデータフレーム作成手段83と、データ圧縮部62の音声圧縮手段76からの圧縮音声データを、音声データを示す種別IDとともに所定のフォーマットでデータフレームを作成する第4のデータフレーム化手段84と、これら第1から第4のデータフレーム化手段81〜84と接続され、同時にデータフレームの入力があったとしても予め定められた優先順位で送受信部64にデータフレームを渡し、優先順位の低いデータフレームは順番が来るまで保持しておくバッファ手段85とから構成されている。
送受信部64は、データフレーム作成部63のバッファ手段85からのデータフレームを予め定められたアドレスの宛先へ上記所定のプロトコルに従い上記無線通信手段57を介して送信する送信手段86と、上記所定のプロトコルに従い自分宛のデータを受信し受信したデータフレームを出力する受信手段87とから構成されている。
データ取出し部65は、送受信部64の受信手段87から入力されたデータフレームの種別IDを参照し、画像データと音声データとを振り分けるための振分け手段91と、この振分け手段91からの画像データおよび音声データを入力してそれぞれデータフレームから圧縮画像データおよび圧縮音声データを取り出すための第1および第2のデータ取出し手段92,93とから構成されている。
データ伸長部66は、データ取出し部65の第1のデータ取出し手段92から入力された圧縮画像データを伸長して画像データにする画像伸長手段94と、データ取出し部65の第2のデータ取出し手段93から入力された圧縮音声データを伸長して音声データにする音声伸長手段95とから構成されている。
出力部67は、データ伸長部66の画像伸長手段94から入力された画像データを所定のタイミングでビデオメモリーに上書きし、ビデオメモリーに記録された画像(表示画面のデータ)を画像表示手段51の仕様に応じた信号に変換し出力する画面信号出力手段96と、データ伸長部66の音声伸長手段95から入力された音声データを音声出力手段52の仕様に応じた信号に変換し出力する音声信号出力手段97とから構成されている。
上記構成においても、保全作業者が、保全フィールド(現場)における設備の状況を知りたい場合には、その保全用携帯端末6を操作して、プロセス制御システム1側にその監視画面データ等そのものを要求することにより、上述した各機能により、プロセス制御システム1にて得られた監視画面データ等が送信され、当該保全用携帯端末6において、保全用サーバ5にて得られるのと同じ監視画面等が表示される。
また、自分の保全用携帯端末6から保全用サーバ5に要求を出すことにより、他の保全作業者に送信されている監視画面データ等そのものを当該保全用携帯端末6に送信させて、他の設備の状況を知ることができるとともに、通話機能により、他の保全作業者にアドバイスを送ることができる。
さらに、逆に、自分の保全作業に係る設備の監視画面データ等そのものを保全用サーバ5から他の保全作業者に送信させることにより、他の保全作業者から、自分の保全作業に係る設備に関するアドバイスをもらうことができる。
この保全システムによれば、実施の形態1にて説明したと同様の作用・効果が得られ、さらに登録情報の更新は保全用サーバ5のみでよく、また保全用携帯端末6についてはコンピュータを用いないことから小型・軽量・低コスト・省電力による長時間の使用が可能となる。また、モニタに表示する表示画像として、プロセス監視画面と、保全作業者一覧や他の保全作業者の撮像手段による画像閲覧画面やマップ情報等の保全支援情報を表示する画面を、例えばウインドウにしてモニタで同時閲覧できるようにすれば同時に得られる情報が増える。また、モニタ画面の出力例として図4に示すようにログイン中の各保全作業者の顔画像が一覧表示され、通話中のあるいは画像閲覧中の相手の画像に切り替えられるので一目で各者の状況も把握できる。さらにその顔画像に通話や画像閲覧等の処理を関連付けることで簡単なユーザーインターフェースとなる。プッシュ型情報が自分を指定されたときにそれを示すボタン(画像)を表示する(有効にする)などすれば、現在自分がプロセスの監視を行ったり保全フィールド調整をしている場合であっても、それらを済ましたときにそのボタンを選択することで一発で状態を切り替えることができ、簡単なユーザーインターフェースとなる。元に戻すボタンを選択すれば元の自分の環境に戻すこともできる。従って、オペレータおよび保全作業者は情報の共有が可能になる。
ところで、上記各実施の形態においては、プロセス制御システムから保全フィールドの保全用作業者に送られたデータを、異なる保全作業者と共有し得るものとして説明したが、このシステムを制御システムを介して、他の場所におけるデータ(情報)の共有システムを構築することができる。
この情報共有システムとしては下記のような態様となる。
すなわち、この情報共有システムは、1個以上の現場(保全フィールド)担当者が装備する、表示手段および操作手段を有する端末と、施設に設置されたサーバが無線によりデータ通信可能とされ、現場担当者間または現場担当者とサーバを操作するオペレータ間でサーバを介してコミュニケーションをとるものであり、コミュニケーションをサーバへ要求するソフトウェアボタン画像として各現場担当者の顔画像が表示されるとともに、操作手段により指定した顔画像の現場作業者との共有のための情報がサーバから送られるようにしたものである。
この構成によると、ソフトウェアボタンである顔画像に各現場担当者との情報共有のためのプログラムを関連付けておくことで、「誰と情報を共有したい」という手続きが、文字メニューを多くたどって行われる手続よりも、簡単に行うことができる。
また、上記情報共有システムにおいて、少なくとも端末には人間とのインターフェースである音声入出力手段が備えられ、顔画像に関連付けられたコミュニケーションの要求は音声通話であり、サーバが、現場作業者間で通話可能に受信した音声データを転送する機能を具備させるようにしてもよい。
さらに、上記情報共有システムにおいて、少なくとも端末には撮像手段が備えられ、サーバは画像蓄積部を有し、上記端末から送られてきた画像データをサーバが端末毎に画像蓄積部に蓄積し、上記画像に関連付けられたコミュニケーションの要求はその顔画像の現場作業者の端末からサーバーが受信し蓄積した画像であり、且つサーバは少なくとも最新の画像を要求元へ送るようにしてもよい。
従来の保全システムにおいて、視覚情報の共有範囲が広がることになり、特にプラント施設などの保守作業に有用であり、その他の保守・点検作業にも、十分利用することができる。
本発明の実施の形態に係る保全システムの概略全体構成を示すブロック図である。 同保全システムの全体構成を示すブロック図である。 同保全システムにおける保全用サーバの構成を示すブロック図である。 同保全システムの保全用サーバにおけるモニタの表示画面を示す図である。 同保全システムにおける保全用携帯端末の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 プロセス制御システム
2 データハイウェイ
3 プロセス制御装置
4 オペレータコンソール
5 保全用サーバ
6 保全用携帯端末
6a 端末本体
7 無線通信手段
11 通信ブロック
12 受信情報認識ブロック
13 画像蓄積ブロック
14 音声ブロック
15 タスク管理ブロック
16 保全支援ブロック
17 プロセス監視制御ブロック
18 出力ブロック
51 画像表示手段
52 音声出力手段
53 キー操作入力手段
54 マウス操作入力手段
55 画像入力手段
56 音声入力手段
57 無線通信手段
61 入力変換部
62 データ圧縮部
63 データフレーム作成部
64 送受信部
65 データ取出し部
66 データ伸長部
67 出力部

Claims (12)

  1. 保全対象機器に取り付けられたセンサからのデータを収集するとともに当該保全対象機器の制御を行うプロセス制御機能およびオペレータが操作しプロセスの監視および上記プロセス制御機能へ制御指令を行うプロセス監視機能を有するプロセス制御システムと、保全対象機器を巡回する複数の保全作業者が利用する保全用携帯端末とがデータ通信可能に構成された保全システムであって、
    上記プロセス制御システムは、保全用携帯端末からの要求に応じたデータを当該要求をした保全用携帯端末へ送信する機能および保全用携帯端末毎に要求してきた内容を保持しておく機能を有し、
    上記保全用携帯端末は、端末本体並びにこの端末本体に接続された少なくともモニタ、操作手段および無線通信手段から構成されるとともに、上記モニタはプロセス制御システムから受信したデータによるプロセス監視画面および/または保全のための情報を表示可能であり、さらに指定した他の保全作業者の保全用携帯端末にプロセス制御システムが送信しているデータを要求するとともに当該受信したデータに基づき他の保全作業者に与えられているプロセス監視画面および/または保全のための情報を表示するようにしたことを特徴とする保全システム。
  2. 保全用携帯端末は、端末本体にさらに撮像手段が接続されるとともに、当該撮像手段による画像データをプロセス制御システムに送信する機能を有し、プロセス制御システムは、受信した画像データを送信してきた保全用携帯端末と関連付けて保全のための情報の一つとして蓄積する画像蓄積機能を有することを特徴とする請求項1に記載の保全システム。
  3. 保全用携帯端末およびプロセス制御システムは、マイク、イヤホン等の可聴化手段が設けられ、
    上記保全用携帯端末は、マイクによる音声データをプロセス制御システムに送信する機能と、プロセス制御システムから受信した音声データを可聴化手段で再生可能にする音声再生機能とを有し、
    上記プロセス制御システムは、マイクによる音声データを保全用携帯端末に送信する機能と、保全用携帯端末から受信した音声データを可聴化手段で再生可能にする音声再生機能と、当該プロセス制御システムと全保全用携帯端末についてそれぞれの通話関係を保持する交換情報を作成し且つ受信した音声データの発信元の情報から送信先を割り出し、送信先が保全用携帯端末であれば上記音声データを転送する音声データ転送機能とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の保全システム。
  4. 保全用携帯端末で選択した他の保全作業者が利用する保全用携帯端末の画像データの要求に音声通話要求を関連付け、プロセス制御システムは、その要求に応じて選択された保全用携帯端末の画像データを要求した保全用端末に送信するとともに、交換情報に通話関係を登録して上記2つの保全用携帯端末間で音声通話可能にしたことを特徴とする請求項3に記載の保全システム。
  5. 画像データの要求と音声通話の要求とが関連付けられたボタンが、モニタの表示画像上に保全作業者別に作成されていることを特徴とする請求項4に記載の保全システム。
  6. 保全作業者別のボタンは、各保全作業者の顔画像であることを特徴とする請求項5に記載の保全システム。
  7. 保全対象機器に取り付けられたセンサからのデータを収集するとともに上記保全対象機器の制御を行うプロセス制御機能並びにオペレータが操作しプロセスの監視および上記プロセス制御機能へ制御指令を行うプロセス監視機能を有するプロセス制御システムと、保全対象機器を巡回する複数の保全作業者が利用する保全用携帯端末とがデータ通信可能に構成された保全システムであって、
    上記プロセス制御システムは、保全用携帯端末からの要求に応じたデータを要求した保全用携帯端末へ送信する機能および保全用携帯端末毎に要求してきた内容を保持しておく機能を有し、
    上記保全用携帯端末は、端末本体並びにこの端末本体に接続された少なくともモニタ、操作手段および無線通信手段から構成されるとともに、上記モニタは、プロセス制御システムから受信したデータによるプロセス監視画面および/または保全のための情報を表示可能であり、さらに当該保全作業者がプロセス制御システムに要求している内容に応じたデータを、指定した他の保全作業者に送信することを要求する共有要求機能を有し、
    上記指定された保全作業者の保全用携帯端末に、プロセス制御システムから送信される上記共有要求者と同じデータを受信して当該共有要求者と同じプロセス監視画面および/または保全のための情報が表示されるように構成したことを特徴とする保全システム。
  8. 保全用携帯端末は、端末本体にさらに撮像手段が接続されるとともに、当該撮像手段による画像データをプロセス制御システムに送信する機能を有し、プロセス制御システムは、受信した画像データを送信してきた保全用携帯端末と関連付けて保全のための情報の一つとして蓄積する画像蓄積機能を有することを特徴とする請求項7に記載の保全システム。
  9. 保全用携帯端末およびプロセス制御システムは、マイク、イヤホン等の可聴化手段が設けられ、
    上記保全用携帯端末は、マイクによる音声データをプロセス制御システムに送信する機能と、プロセス制御システムから受信した音声データを可聴化手段で再生可能にする音声再生機能とを有し、
    上記プロセス制御システムは、マイクによる音声データを保全用携帯端末に送信する機能と、保全用携帯端末から受信した音声データを可聴化手段で再生可能にする音声再生機能と、当該プロセス制御システムと全保全用携帯端末についてそれぞれの通話関係を保持する交換情報を作成し且つ受信した音声データの発信元の情報から送信先を割り出し、送信先が保全用携帯端末であれば上記音声データを転送する音声データ転送機能とを有することを特徴とする請求項7または8に記載の保全システム。
  10. 1以上の現場担当者が装備する、表示手段および操作手段を有する端末と、施設に設置されたサーバが無線によりデータ通信可能となされ、現場担当者間或いは現場担当者とサーバを操作するオペレータ間でサーバを介してコミュニケーションをとるために、コミュニケーションをサーバへ要求するソフトウェアボタン画像として各現場担当者の顔画像が表示されるとともに、操作手段により指定した顔画像の現場作業者との共有のための情報がサーバから送られることを特徴とする情報共有システム。
  11. 少なくとも端末には人間とのインターフェースである音声入出力手段が備えられ、顔画像に関連付けられたコミュニケーションの要求は音声通話であり、サーバは、受信した音声データを通話相手の現場作業者の端末に転送する機能を有することを特徴とする請求項10に記載の情報共有システム。
  12. 少なくとも端末には撮像手段が備えられ、サーバは画像蓄積部を有し、上記端末から送られてきた画像データをサーバが端末毎に画像蓄積部に蓄積し、上記画像に関連付けられたコミュニケーションの要求はその顔画像の現場作業者の端末からサーバーが受信し蓄積した画像であり、且つサーバは少なくとも最新の画像を要求元へ送ることを特徴とする請求項10に記載の情報共有システム。
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