JP2005105518A - 軒樋の接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 住宅の軒先の改修時に既設の軒樋と簡単に接続することができる軒樋継手を提供することを目的とする。
【解決手段】軒樋1C、2Cの端部を相互に接続する軒樋継手Aであって、継手本体10Aの上端部に耳把持部3が設けられ,該耳把持部3の上係止片33の内面に少なくとも一方の端側から長手方向中央部に向けて幅狭となるように階段状の係合段差部4が設けられている。また、軒樋1C、2Cの端部を相互に接続する軒樋継手Bであって、継手本体10Bの内周面に少なくとも一方の端側から長手方向中央部に向けて山高となるように階段状の係合段差部5が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、軒樋の端部を相互に接続する軒樋継手に関する。
従来から、耳把持部を有する外継手と耳把持部を有さない内継手とを相互に間隔を開けて結合してその両端部に側方に開口した軒樋端部挿入溝を形成してなる軒樋継手は知られている。
このような従来の軒樋継手は、屋根の軒先において、両側の軒樋端部挿入溝に各々側方から同一メーカーの同一規格の軒樋の端部が挿入嵌合され、両軒樋の端部が相互に接続されるものである。(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、住宅の軒先の改修時に既設の軒樋の一部を取り外して新品の軒樋と交換する等の補修を行うことがことがある。この場合、既設軒樋と同一規格のものを新品の軒樋として用意する必要があるが、既設軒樋と同一規格の軒樋や軒樋継手等の部材に在庫が無いことがある。そのため、既設軒樋と略同じ寸法、形状かまたは異なる断面形状を有する新規の軒樋を用いて既設軒樋と接続することがある。
実開平4−47020号公報(第12図)
しかしながら、新規の軒樋や軒樋継手において、その本体部が既設軒樋と寸法、形状の規格が類似したものであっても、耳部の形状、寸法が異なったりすると、既設の軒樋は新規の軒樋継手を介して接続することができなかった。
例えば、図17に示すように半丸形状の軒樋(通称:半丸軒105)の場合、どのメーカー(A社、B社 ・・・ )の軒樋も、耳部以外は形状・寸法に殆ど差異がなく、軒樋本体部の円弧部分が接続可能であっても、軒樋継手の耳把持部の嵌合寸法に余裕を持たせると、軒樋の耳部の寸法が小さい場合は、軒樋継手の耳把持部に軒樋の耳部を嵌合させてもがたついて外れ易く接続することができなかった。
本発明は、このような事情に鑑みて、住宅の軒先の改修時に既設の軒樋と簡単に接続することができる軒樋継手を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係わる軒樋継手(以下、「請求項1の軒樋継手」と記す)は、軒樋の端部を相互に接続する軒樋継手であって、継手本体の上端部に耳把持部が設けられ,該耳把持部の上係止片部の内面に少なくとも一方の端側から長手方向中央部に向けて幅狭となるように階段状の係合段差部が設けられていることを特徴とした。
また、請求項2に記載の発明に係わる軒樋継手(以下、「請求項2の軒樋継手」と記す)は、軒樋の端部を相互に接続する軒樋継手であって、継手本体の内周面に少なくとも一方の端側から長手方向中央部に向けて山高となるように階段状の係合段差部が設けられていることを特徴とした。
請求項1の軒樋継手によれば、軒樋継手の継手本体の上端部に耳把持部が設けられ,該耳把持部の上係止片部の内面に少なくとも一方の端側から長手方向中央部に向けて幅狭となるように階段状の係合段差部が設けられているので、住宅の軒先の改修時に既設の軒樋と耳部に形状や寸法に差異があっても、軒樋継手の耳把持部にがたつくことがなく確実に接続することができる。
請求項2の軒樋継手によれば、継手本体の内周面に少なくとも一方の端側から長手方向中央部に向けて山高となるように階段状の係合段差部が設けられているので、住宅の軒先の改修時に既設の軒樋と軒樋の高さに寸法差があっても、軒樋継手の耳把持部にがたつくことがなく確実に接続することができる。
次に、本発明の実施の形態の一例を、図1〜図16に基づいて説明する。
図1〜図9は、本発明軒樋継手の実施の形態における実施例1(請求項1の軒樋継手に対応する実施例)を説明する図である。
図において、図1は本発明の実施例1における軒樋継手を示す斜視図、図2は同じく軒樋継手の側面図、図3は図2におけるA−A線断面図、図4は本発明の実施例において使用される一方の軒樋を示す側面図、図5は本発明の実施例において使用される他方の軒樋を示す側面図、図6は実施例1における軒樋継手の使用状態を説明する分解斜視図、図7は同じく軒樋を軒樋継手に接続した状態を示す一部破断正面図、図8は図7におけるB−B線断面図、図9は図7におけるC−C線断面図である。
実施例1における軒樋継手Aは、図1〜図3に示すように、双方の軒樋の耳部の形状、寸法が異なっていても同一規格の半円形状の軒樋(通称;半丸軒105)であれば両側方から接続可能となっており、軒樋の外周面に沿うように半円形の樋状に屈曲して形成された外継手方式の継手本体10Aと、この継手本体10Aの両側壁部2の上端部に断面C字状の耳把持部3が開口部を内方に向けて一体に形成されている。
この耳把持部3は,側壁部2から外側に突設した下係止片部31と、下係止片部31の途中から湾曲して立ち上げた側係止片部32と、この側係止片部32の上部から湾曲して内方に延設した上係止片部33とから断面C字状の形状に構成されており、接続しようとする軒樋の規格に近似した形状寸法とされているが、余裕をもって大きめの形状寸法とされている。そして、耳把持部3の上係止片部33の内面には、両端側から長手方向中央部に向けて幅狭となるように階段状の係合段差部4が設けられている。
本実施例において、両側方から接続される一方の軒樋(既設の軒樋)としては、図4に示すような半円形状の軒樋本体11cの両側上縁端部に半円形の耳部12cが外向きに突出して形成された半丸型の軒樋1Cを用いており、また、他方の軒樋(新規の軒樋)としては、図5に示すような半円形状の軒樋本体21cの両側上縁端部に円形の耳部22cが外向きに突出して形成された半丸型の軒樋2Cを用いた。
このような軒樋継手Aを用いて軒樋1C、2Cを接続する手順について、図6〜図9に基づいて説明する。
先ず、改修時に取り替えようとする既設の軒樋や軒樋継手を軒先から取り外して、残された既設の一方の半丸型の軒樋1Cの端部に、新規の軒樋継手Aを配設して軒樋継手Aの内側に軒樋1Cの端部を挿入し嵌合する。
このとき、軒樋1Cの端部の外周面に沿って軒樋継手Aの継手本体10Aが外側から密着すると共に、軒樋1Cの両耳部12cが軒樋継手Aの耳把持部3に挿入し、両耳部12cの上端縁が階段状の係合段差部4に当接して嵌合することになる。
続いて、既設の軒樋1Cに取り付けられた軒樋継手Aの他方側に新規の半丸型の軒樋2Cを配設して、軒樋2Cの耳部22cを耳把持部3に挿入し、上記軒樋1Cを軒樋継手Aに接続したときと同じようにして、軒樋2Cの端部の外周面に沿って継手本体10Aを外側から密着させながら押し込むと、耳部22cの上側面が係合段差部4により押圧された状態で係合段差部4で形成された幅狭部に嵌まり込む。
このように、既設軒樋1Cの耳部21cと比べて新規軒樋2Cの耳部22cが小さめであっても、図7〜図9に示すように、既設の軒樋1Cの耳部12cが階段状の係合段差部4に当接して入り口側で嵌合され、新規軒樋2Cの耳部22cが係合段差部4により押圧されることになるので、既設の軒樋1Cと新規の軒樋2Cとを軒樋継手Aにがたつくことなく接続することができる。
図10〜図16は、本発明軒樋継手の実施の形態における実施例2(請求項2の軒樋継手に対応する実施例)を説明する図である。
図において、図10は本発明の実施例2における軒樋継手を示す斜視図、図11は同じく軒樋継手の側面図、図12は図11におけるD−D線断面図、図13は実施例2における軒樋継手の使用状態を説明する分解斜視図、図14は同じく軒樋を軒樋継手に接続した状態を示す一部破断正面図、図15は図14におけるE−E線断面図、図16は図14におけるF−F線断面図である。
実施例2における軒樋継手Bは、図10〜図16に示すように、双方の軒樋の耳部の形状、寸法が異なっていても同一規格の半円形状の軒樋(通称;半丸軒105)であれば両側方から接続可能となっており、軒樋の外周面に沿うように半円形の樋状に屈曲して形成された外継手方式の継手本体10Bと、この継手本体10Bの両側壁部の上端部に耳把持部3が開口部を内方に向けて一体に形成されている。
上記継手本体10Bは,底壁部21とこの底壁部21の両側から上方に湾曲した側壁部22とからなり、その,継手本体10Bの両端側から長手方向中央部に向けて山高となるように内周面に階段状の係合段差部5が設けられている。
また、耳把持部3は,側壁部22から外側に突設した下係止片部31と、下係止片部31の途中から湾曲して立ち上げた側係止片部32と、この側係止片部32の上部から湾曲して内方に延設した上係止片部33とから断面C字状の形状に構成されており、接続しようとする軒樋の規格に近似した形状寸法とされているが、余裕をもって大きめの形状寸法とされている。
また、上記継手本体10Bは,底壁部21とこの底壁部21の両側から上方に湾曲した側壁部22とからなり、その,継手本体10Bの両端側から長手方向中央部に向けて山高となるように内周面に階段状の係合段差部5が設けられている。
本実施例において、両側方から接続される一方の軒樋(既設の軒樋)としては、図4に示すような半円形状の軒樋本体11cの両側上縁端部に半円形の耳部12cが外向きに突出して形成された半丸型の軒樋1Cを用いており、また、他方の軒樋(新規の軒樋)としては、図5に示すような半円形状の軒樋本体21cの両側上縁端部に円形の耳部22cが外向きに突出して形成された半丸型の軒樋2Cを用いた。
このような軒樋継手Bを用いて軒樋1C、2Cを接続する手順について、図13〜図16に基づいて説明する。
先ず、改修時に取り替えようとする既設の軒樋や軒樋継手を軒先から取り外して、残された既設の一方の半丸型の軒樋1Cの端部に、新規の軒樋継手Bを配設して軒樋継手Bの内側に軒樋1Cの端部を挿入し嵌合する。
このとき、軒樋1Cの端部の外周面に沿って軒樋継手Bの継手本体10Bが外側から密着すると共に、軒樋1Cの両耳部12cが軒樋継手Bの耳把持部3に挿入され、軒樋本体11cの端部が階段状の係合段差部5の最下段に当接して嵌合することになる。
続いて、既設の軒樋1Cに取り付けられた軒樋継手Aの他方側に新規の半丸型の軒樋2Cを配設して、軒樋2Cの耳部22cを耳把持部3に挿入し、軒樋本体21cを上方に浮かした状態で軒樋2Cの端部の外周面を係合段差部5の段面に密着させながら押し込むと、軒樋本体21cの下側面が係合段差部5により押し上げられ、軒樋2Cの耳部22cを耳把持部3の上係止片部33の内面に押圧した状態で嵌合することになる。
このように、既設軒樋1Cの耳部21cと比べて新規軒樋2Cの耳部22cが小さめであっても、図14〜図16に示すように、既設の軒樋1Cと新規の軒樋2Cとを軒樋継手Bにがたつくことなく接続することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な形態はこの実施の形態に限られものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例1において、係合段差部4を、耳把持部3の上係止片部33の内面に両端側から長手方向中央部に向けて幅狭となるように階段状に設けたが、一方の端側から長手方向中央部に向けて幅狭となるように階段状に設け、他方の端側は新規の軒樋のみが接続可能となる耳把持部3としてもよい。
また、上記実施例2において、継手本体10Bの両端側から長手方向中央部に向けて山高となるように内周面に階段状の係合段差部5を設けたが、継手本体10Bの一方の端側から長手方向中央部に向けて山高となるように係合段差部5を階段状に設け、他方の端側は新規の軒樋2Cのみが接続可能となる継手本体10Bとしてもよい。
本発明の実施例1における軒樋継手を示す斜視図である。 同上軒樋継手の側面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 本発明の実施例1において使用される一方の軒樋を示す側面図である。 本発明の実施例1において使用される他方の軒樋を示す側面図である。 本発明の実施例1における軒樋継手の使用状態を説明する分解斜視図である。 同上軒樋継手を用いて軒樋を接続した状態を示す一部破断正面図である。 図7におけるB−B線断面図である。 図7におけるC−C線断面図である。 本発明の実施例2における軒樋継手を示す斜視図である。 同上軒樋継手の側面図である。 図11におけるD−D線断面図である。 本発明の実施例2における軒樋継手の使用状態を説明する分解斜視図である。 同上軒樋継手を用いて軒樋を接続した状態を示す一部破断正面図である。 図14におけるE−E線断面図である。 図14におけるF−F線断面図である。 本発明軒樋継手において使用される軒樋の寸法関係を示した説明図である。
符号の説明
A、B 軒樋継手
10A、10B 継手本体
2 側壁部
3 耳把持部
33 上係止片部
4、5 係合段差部
1C 一方の軒樋(既設の軒樋)
2C 他方の軒樋(新設の軒樋)
12c、22c 耳部

Claims (2)

  1. 軒樋の端部を相互に接続する軒樋継手であって、継手本体の上端部に耳把持部が設けられ,該耳把持部の上係止片部の内面に少なくとも一方の端側から長手方向中央部に向けて幅狭となるように階段状の係合段差部が設けられていることを特徴とする軒樋継手。
  2. 軒樋の端部を相互に接続する軒樋継手であって、継手本体の内周面に少なくとも一方の端側から長手方向中央部に向けて山高となるように階段状の係合段差部が設けられていることを特徴とする軒樋継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021073918A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 タキロンシーアイ株式会社 水槽接続具及びこれを含む水耕栽培装置
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