JP2005105249A - ポリアミン−ポリフェノールハイブリッド及びラジカル消去剤 - Google Patents
ポリアミン−ポリフェノールハイブリッド及びラジカル消去剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005105249A JP2005105249A JP2004056148A JP2004056148A JP2005105249A JP 2005105249 A JP2005105249 A JP 2005105249A JP 2004056148 A JP2004056148 A JP 2004056148A JP 2004056148 A JP2004056148 A JP 2004056148A JP 2005105249 A JP2005105249 A JP 2005105249A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyamine
- polyphenol
- hybrid
- polylysine
- catechin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- CQFRLUSSZPRIEB-UHFFFAOYSA-N CCC(C)(CC)Nc(c(C)c1)cc(O)c1O Chemical compound CCC(C)(CC)Nc(c(C)c1)cc(O)c1O CQFRLUSSZPRIEB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- YEUDDNXEUOETMO-UHFFFAOYSA-N CCC(CC)NC(C(C)=CC1=O)=CC1=O Chemical compound CCC(CC)NC(C(C)=CC1=O)=CC1=O YEUDDNXEUOETMO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- ZBCATMYQYDCTIZ-UHFFFAOYSA-N Cc(cc1)cc(O)c1O Chemical compound Cc(cc1)cc(O)c1O ZBCATMYQYDCTIZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
- Polyamides (AREA)
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
【解決手段】 特定のポリアミンと特定のポリフェノールを酸化酵素触媒を用いて反応させることにより、ポリフェノールを共有結合を介してポリアミンに導入し、ポリアミン−ポリフェノールハイブリッドを製造する。
【選択図】 なし
Description
ポリフェノールを高分子に結合させた例としては、ポリアクリルアミドあるいはポリメタクリルアクリルアミドにカテキン等のポリフェノールを結合させたポリマー及びその製造方法が知られている(特許文献1参照)。
本発明のポリアミン−ポリフェノールハイブリッドは、下記一般式(1)
で表わされるポリフェノールであるエピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、カテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピガロカテキンガレード、クエルセチン、ヘスペリジン、タンニン酸、テアフラビン、プロシアニジン、プロアントシアニジン及びロイコアントシアニジンの少なくとも1種が、分岐ポリエチレンイミン、線状ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、ポリリジン、タンパク質、ゼラチン、コラーゲン、キトサン、キチン部分加水分解物、ポリアミドアミンデンドリマー及びポリプロピレンイミンデンドリマーからなるポリアミンの少なくとも1種と反応して得られ、且つ、下記式(2)、(3)及び(4)
で示される構造の内の少なくとも1種の構造を含むポリアミン−ポリフェノールハイブリッドである。
本発明のポリアミン−ポリフェノールハイブリッドの好ましい実施態様は、ポリアミンがポリリジンである場合である。
本発明のDPPHフリーラジカル消去剤の好ましい実施態様は、ポリアミンがε−ポリリジンであるか、ポリフェノールがカテキンであるか、またはポリアミンがε−ポリリジンであると共にポリフェノールがカテキンであるかの何れかである前記ポリアミン−ポリフェノールハイブリッドを含有する場合である。
本発明のABTSカチオン−ラジカル消去剤の好ましい実施態様は、ポリアミンがε−ポリリジンであるか、ポリフェノールがカテキンであるか、またはポリアミンがε−ポリリジンであると共にポリフェノールがカテキンであるかの何れかである前記ポリアミン−ポリフェノールハイブリッドを含有する場合である。
本発明のスーパーオキシドアニオン消去剤の好ましい実施態様は、ポリアミンがε−ポリリジンであるか、ポリフェノールがカテキンであるか、またはポリアミンがε−ポリリジンであると共にポリフェノールがカテキンであるかの何れかである前記ポリアミン−ポリフェノールハイブリッドを含有する場合である。
本発明の脂質酸化防止剤の好ましい実施態様は、ポリアミンがε−ポリリジンであるか、ポリフェノールがカテキンであるか、またはポリアミンがε−ポリリジンであると共にポリフェノールがカテキンであるかの何れかである前記ポリアミン−ポリフェノールハイブリッドを含有する場合である。
本発明の酵素活性阻害剤の好ましい実施態様は、酵素がキサンチンオキシダーゼ、コラゲナーゼ、リポキシダーゼ、グルコロニダーゼ、ゼラチナーゼ、エラスターゼ、ヒアルロニダーゼ若しくはリパーゼである場合である。
本発明の酵素活性阻害剤の別の好ましい実施態様は、ポリアミンがε−ポリリジンであるか、ポリフェノールがカテキンであるか、またはポリアミンがε−ポリリジンであると共にポリフェノールがカテキンであるかの何れかである前記ポリアミン−ポリフェノールハイブリッドを含有する場合である。
更に、本発明における別の発明は、前記ポリアミン−ポリフェノールハイブリッドを含有する鮮度保持剤である。
更に、本発明における別の発明は、前記ポリアミン−ポリフェノールハイブリッドを含有する医薬品である。
更に、本発明における別の発明は、前記ポリアミン−ポリフェノールハイブリッドを含有する化粧料である。
本発明のポリアミン−ポリフェノールハイブリッドは、ポリフェノールが前記一般式(2)〜(4)の少なくとも何れか1つの構造でポリアミンと結合していることを特徴とするものである。
ポリアミンの好ましい分子量範囲は500〜10,000,000である。
上記酸化酵素の中でも、ラッカーゼ、特にカビ由来のラッカーゼが酸化能も非常に高く、量産されているため安価であり、好ましく使用することができる。
また、マッシュルーム由来のチロシナーゼもカテキン類に対する酸化能が高く、比較的安価で市販されており、好ましく使用することができる。
酵素量はポリアミン1gに対して1〜1,000,000ユニット、好ましくは3〜500,000ユニット、さらに好ましくは5〜200,000ユニットである。
以下に、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ポリリジン塩酸塩(チッソ社製)0.82g(ポリリジン塩酸塩のモノマーユニットとして5mmol)を水10mLに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて所定のpH(pH7または8)にあわせる。メタノール3mLにカテキン0.145g(0.5mmol)を溶解させ、ポリリジン塩酸塩水溶液に加える。カビ由来のラッカーゼ5ユニットを加え、室温、大気下、24時間攪拌する。反応後、6N塩酸を数滴加え、排除分子量500の透析チューブを用いて、透析を行う。透析チューブ内の溶液を凍結乾燥し、ハイブリッドを得る。カテキンの導入量は元素分析により求めた結果、pH7及び8の場合それぞれ3.13×10-2及び5.26×10-2(mol/ポリリジンのモノマーユニットmol)であった。
pH7の条件下でのポリリジン−カテキンハイブリッドのカテキンの導入量は元素分析により求めた結果、3.4×10-2(mol/ポリリジンのモノマーユニットmol)であった。
ポリリジン塩酸塩0.82g(ポリリジン塩酸塩のモノマーユニットとして5mmol)を水10mLに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH7にあわせる。メタノール3mLにエピガロカテキンガレート(以下、EGCGと略記する)0.229g(0.5mmol)を溶解させ、ポリリジン塩酸塩水溶液に加える。カビ由来のラッカーゼ5ユニットを加え、室温、大気下、24時間攪拌する。反応後、6N塩酸を数滴加え、排除分子量500の透析チューブを用いて、透析を行う。透析チューブ内の溶液を凍結乾燥し、ハイブリッドを得る。カテキンの導入量は元素分析により求めた結果、3.8×10-2(mol/ポリリジンのモノマーユニットmol)であった。
このようにして合成したpH7、pH8のポリリジン−カテキンハイブリッド、ポリリジン−エピガロカテキンガレートハイブリッド、または再度合成したpH7のポリリジン−カテキンハイブリッド(以下、それぞれハイブリッド(pH7)、ハイブリッド(pH8)、ハイブリッド(EGCG)、およびハイブリッド(pH7)−2と略記する)を用いて以下の実験を行った。
1.試薬の調製
濃度100μMのDPPHエタノール溶液を調製する。
2.サンプル溶液の調製
カテキン、ハイブリッド(pH7)およびハイブリッド(pH8)について、6mMのジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略記する)溶液を調製する。各溶液を蒸留水にて適宜希釈し、測定時に表1に示した濃度となるようにサンプル溶液を調製する。
3.測定
96wellマイクロプレートを用いる。
サンプル溶液5μLとDPPHエタノール溶液195μLを混合し、10分後の517nmにおける吸光度を測定する。この吸光度を用いて下記式により各濃度における消去率を計算し、各濃度における消去率を表1及び図1に示した。
(数1)
消去率(%)=100×(吸光度(コントロール)−吸光度(サンプル))
/吸光度(コントロール) (1)
1.試薬の調製
Buffer:100mMのKH2PO4水溶液を調製する。この水溶液200mLに対してエチレンジアミン四酢酸(以下、EDTAと略記する) 2.9mg(0.01mmol)を加える。
ABTSカチオン−ラジカル溶液:ABTS二アンモニウム27.4mg(0.05mmol)を蒸留水10mLに溶解させる。ここにMnO2約1.5gを加えて、30分間攪拌する。その後ろ紙で濾過してMnO2を取り除く。生成した溶液は褐色瓶に入れ冷蔵庫で保存する。
カテキン、ハイブリッド(pH7)およびハイブリッド(pH8)について、6mMのDMSO溶液を調製する。各溶液を蒸留水にて適宜希釈し、測定時に表2に示した濃度となるようにサンプル溶液を調製する。
3.測定
96wellマイクロプレートに濃度の異なるサンプル溶液を10μLとBuffer150μLを加える。
ここに、蒸留水を用いて2倍に希釈したABTSカチオン−ラジカル溶液を40μL加え、30℃で5分間インキュベーションした後の734nmにおける吸光度を測定する。この吸光度を用いて前記式(1)により消去率を計算した。各濃度における消去率を表2及び図2に示した。
1.試薬の調製
Buffer:100mMのKH2PO4水溶液を調製する。この水溶液200mLに対してEDTA 2.9mg(0.01mmol)を加える。
XO溶液:Xanthine oxidase (from Butter milk, 0.25U/mg、和光純薬工業)30mgを先に調製したBuffer50mLに溶かす。これを常温保存して使用に供した。
Xathine溶液:Xanthine7.5mg(0.05mmol)を1N水酸化ナトリウム水溶液600μLに溶解させる。蒸留水7.5mLを加えた後、さらにBuffer16.9mLを加えて全量を25mLとする。これを冷蔵庫中で保存して使用した。
MPEC溶液:MPEC(2-methyl-p-methoxyphenylethynylimidazopyrazinon)2.8mgをメタノール10mLに溶解させる。これを水で3倍に希釈して使用した。
カテキン、ハイブリッド(pH7)およびハイブリッド(pH8)について、6mMのDMSO溶液を調製する。各溶液をBufferにて適宜希釈し、測定時に表3に示した濃度となるようにサンプル溶液を調製する。
3.測定
まず、発光測定装置(フォトンカウンタMTP-700CL(コロナ電気(株)社製))にXanthine溶液を導入する。96wellマイクロプレートにサンプル溶液10μLとBuffer170μL、XO溶液60μL、MPEC溶液10μLを混合する。マイクロプレートの各well に、Xanthine溶液を50μL分注した直後からの発光量を30秒間測定する。この発光量を用いて下記式にて消去率を計算した。
(数2)
消去率(%)=100×(発光量(コントロール)−発光量(サンプル))
/発光量(コントロール) (2)
各濃度における消去率を表3及び図3に示した。
1.試薬の調製
Buffer:100mMのKH2PO4水溶液を調製する。Buffer200mLに対してEDTA 2.9mg(0.01mmol) を加える。
XO溶液:Xanthine oxidase (from Butter milk, 0.25U/mg、和光純薬工業)30mgを上で調製したBuffer50mLに溶かす。これを常温保存して使用に供した。
Xanthine溶液:Xanthine7.5mg(0.05mmol)を1N水酸化ナトリウム水溶液600μLに溶解させる。蒸留水7.5mLを加えた後、さらにBuffer16.9mLを加えて全量を25mLとする。これを冷蔵庫中で保存して使用した。
所定量のカテキン、ポリリジン、ポリリジン/カテキン混合物、ハイブリッド(pH7)およびハイブリッド(pH8)をDMSOに溶解し、測定時に表4に示した濃度となるようにサンプル溶液を調製する。
3.測定
UV測定用の1.5mLの石英セル中でBuffer740μLとサンプル溶液20μL、XO溶液240μLを混合し、37℃で5分間プレインキュベートする。Xanthine溶液200μLを加えた直後から5分間の295nmでの吸光度を測定し、吸光度の増加分を読みとる。コントロールには、サンプルを溶かすのに用いた溶媒のみをサンプル溶液の代わりに加えたものを用いる。この吸光度を用いて下記式より阻害率を求めた。
(数3)
阻害率(%)=100×(吸光度(コントロール)−吸光度(サンプル))
/吸光度(コントロール) (3)
各濃度における阻害率を表4及び図4に示した。
Enzchek Gelatinase/Collagenase Assay Kit(Molecular Probes社製)を用いる。
1.試薬の調製
1X Buffer:10X Buffer 2mLに蒸留水8mLを加えて希釈する。
DQゼラチン溶液:1.3mgのNaN3に蒸留水10mLを加えてNaN3溶液を調製する。付属のDQゼラチン1本にNaN3溶液1mLを加え、50℃で5分間超音波処理して完全に溶かす。これを1X Bufferで2倍に希釈する。これで最終的に200mLの反応溶液中で50mg/mLとなる。
コラゲナーゼ溶液:付属のCollagenase(Type IV from Clostridium histolyticum 500U)1本に0.5mLの蒸留水を加える。1X Bufferを用いて100倍に希釈する。これを冷蔵庫中で保存した。
使用時には1X Bufferでさらに50倍に希釈した(0.2U/mLとなる)。
2.サンプル溶液の調製
所定量のカテキンおよびハイブリッド(pH8)を蒸留水に溶解し、測定時に表5に示した濃度となるようにサンプル溶液を調製する。
96wellマイクロプレートに、1X Buffer 60μLと濃度の異なるサンプル溶液20μL、DQゼラチン溶液20μLを混合する。最後にコラゲナーゼ溶液100μLを加えた時点から30分間、室温暗所でインキュベートする。30分後の蛍光強度を測定する。(吸収極大:495nm、放射極大:515nm)コントロールには、サンプル溶液の代わりにサンプルを溶かすのに用いた溶媒のみを加えたものを用いる。この蛍光強度を用いて下記式より阻害率を求めた。
(数4)
阻害率(%)=100×(蛍光強度(コントロール)−蛍光強度(サンプル))
/蛍光強度(コントロール) (4)
各濃度における阻害率を表5及び図5に示した。
1.試薬の調製
ヒアルロニダーゼ溶液:ヒアルロニダーゼ(from bovine testis,SIGMA社製)をpH5酢酸緩衝液に溶かし、7.5mg/mL(3750unit/mL)とする。
活性化剤:Compound 48/80(SIGMA社製)、CaCl2、NaClの最終濃度が、それぞれ0.1mg/mL、2.5mM、0.15MとなるようにpH5酢酸緩衝液に溶解させる。
ヒアルロン酸ナトリウム溶液:ヒアルロン酸ナトリウム(CHA type H,チッソ社製)をpH5酢酸緩衝液に溶かし1mg/mLとする。
p−DABA溶液:p−ジメチルベンゾアルデヒド1gを2.5mLの10N塩酸に溶解させ、pH5酢酸緩衝液7.5mLを加える。
2.サンプル溶液の調製
所定量のカテキンおよびハイブリッド(pH7)を蒸留水に溶解し、測定時に表6に示した濃度となるようにサンプル溶液を調製する。
所定量のEGCGおよびハイブリッド(EGCG)を蒸留水に溶解し、測定時に表7に示した濃度となるようにサンプル溶液を調製する。
10mLのガラス製サンプル瓶に、サンプル溶液40μL、pH5酢酸緩衝液200μL、ヒアルロニダーゼ溶液40μLを混合し、15分間、37℃でインキュベートする。さらに、活性化剤160μLを加え、20分間、37℃でインキュベートする。さらに、ヒアルロン酸ナトリウム溶液400μLを加え、40分間、37℃でインキュベートする。さらに、0.4N水酸化ナトリウム水溶液を160μL加え、10分間、氷冷する。さらに、pH9.1ホウ酸緩衝液160μLを加え、3分間煮沸した後、10分間氷冷し試料溶液とする。
96wellマイクロプレートに、上記試料溶液120μLとp−DABA溶液100μLを混合し、585nmにおける吸光度を37℃で10分間測定する。この吸光度を用いて下記式より阻害率を求めた。
(数5)
阻害率(%)=100×((A−B)−(C−D))/(A−B) (5)
ここで、A:サンプルは含まず、ヒアルロニダーゼのみを含む場合の吸光度。
B:サンプルとヒアルロニダーゼを両方とも含まない場合の吸光度。
C:サンプルとヒアルロニダーゼを両方とも含む場合の吸光度。
D:サンプルのみを含み、ヒアルロニダーゼを含まない場合の吸光度。
カテキンおよびハイブリッド(pH7)の、各濃度における阻害率を表6及び図6に示した。
EGCGおよびハイブリッド(EGCG)の、各濃度における阻害率を表7及び図7に示した。
1.試薬の調製
リパーゼ溶液:ラットの膵臓から電気泳動的に単一になるまで精製した膵リパーゼを、0.1mol/L−NaCl−0.1mol/L−TES緩衝液(pH7.0)に溶かし、濃度4μg/Mlの溶液とする。
基質溶液:トリオレイン80mg、ホスファチジルコリン10mg、及びタウロコール酸ナトリウム5mgを、0.1mol/L−NaCl−0.1mol/L−TES緩衝液(pH7.0)9mLに混合し、超音波処理して乳化させ基質溶液を得る。
2.サンプル溶液の調製
所定量のポリリジンおよびハイブリッド(pH7)−2を0.1mol/L−NaCl−0.1mol/L−TES(pH7.0)1mLに溶解し、下記測定時に基質溶液およびリパーゼ溶液と混合した後、表8に示した濃度となるようにサンプル溶液を調製する。
10mLのポリカーボネート製遠心管に、基質溶液100μLとサンプル溶液50μLとを混合し5分間震盪した後、リパーゼ溶液50μLを加えて37℃で30分間震盪する。さらに、抽出用溶媒(クロロホルム:メタノール:ヘプタン=49:2:49(容量比))を3mL加えて10分間震盪した後、回転数2500rpmで5分間遠心分離する。その上層液をアスピレーターで除去した後、下層液に対して銅試薬(0.1mol/L−トリエタノールアミン−0.06mol/L−NaOH−0.05mol/L−硝酸銅三水和物溶液200mLに塩化ナトリウム66gを溶解したもの)1mLを加え、10分間震盪した後、回転数2500rpmで10分間遠心分離する。さらに、上層液0.5mLを採取し、これに発色試薬(0.1w/v%−バソクプロイン、0.05w/v%−ブチル化ヒドロキシアニソール−クロロホルム溶液)0.5mLを加えて震盪し、試料溶液とする。波長480nmにおける吸光度を測定する。コントロールには、サンプルを溶かすのに用いた溶媒のみをサンプル溶液の代わりに加えたものを用いる。この吸光度を用いて上記式(3)より阻害率を求めた。
各濃度における阻害率を表8及び図8に示した。
Claims (18)
- 下記一般式(1)
で表わされるポリフェノールであるエピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、カテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピガロカテキンガレード、クエルセチン、ヘスペリジン、タンニン酸、テアフラビン、プロシアニジン、プロアントシアニジン及びロイコアントシアニジンの少なくとも1種が、分岐ポリエチレンイミン、線状ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、ポリリジン、タンパク質、ゼラチン、コラーゲン、キトサン、キチン部分加水分解物、ポリアミドアミンデンドリマー及びポリプロピレンイミンデンドリマーからなるポリアミンの少なくとも1種と反応して得られ、且つ、下記式(2)、(3)及び(4)
で示される構造の内の少なくとも1種の構造を含むポリアミン−ポリフェノールハイブリッド。 - ポリアミンがポリリジンである請求項1若しくは2に記載のポリアミン−ポリフェノールハイブリッド。
- 酵素がキサンチンオキシダーゼ、コラゲナーゼ、リポキシダーゼ、グルコロニダーゼ、ゼラチナーゼ、エラスターゼ、ヒアルロニダーゼ若しくはリパーゼである請求項8に記載の酵素活性阻害剤。
- ポリアミンがε−ポリリジンであるか、ポリフェノールがカテキンであるか、またはポリアミンがε−ポリリジンであると共にポリフェノールがカテキンであるかの何れかである請求項4に記載のDPPHフリーラジカル消去剤。
- ポリアミンがε−ポリリジンであるか、ポリフェノールがカテキンであるか、またはポリアミンがε−ポリリジンであると共にポリフェノールがカテキンであるかの何れかである請求項5に記載のABTSカチオン−ラジカル消去剤。
- ポリアミンがε−ポリリジンであるか、ポリフェノールがカテキンであるか、またはポリアミンがε−ポリリジンであると共にポリフェノールがカテキンであるかの何れかである請求項6に記載のスーパーオキシドアニオン消去剤。
- ポリアミンがε−ポリリジンであるか、ポリフェノールがカテキンであるか、またはポリアミンがε−ポリリジンであると共にポリフェノールがカテキンであるかの何れかである請求項7に記載の脂質酸化防止剤。
- ポリアミンがε−ポリリジンであるか、ポリフェノールがカテキンであるか、またはポリアミンがε−ポリリジンであると共にポリフェノールがカテキンであるかの何れかである請求項8に記載の酵素活性阻害剤。
- 請求項1〜3の何れかに記載のポリアミン−ポリフェノールハイブリッドを含有する食品。
- 請求項1〜3の何れかに記載のポリアミン−ポリフェノールハイブリッドを含有する鮮度保持剤。
- 請求項1〜3の何れかに記載のポリアミン−ポリフェノールハイブリッドを含有する医薬品。
- 請求項1〜3の何れかに記載のポリアミン−ポリフェノールハイブリッドを含有する化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004056148A JP4552459B2 (ja) | 2003-02-28 | 2004-03-01 | ポリアミン−ポリフェノールハイブリッド及びラジカル消去剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003053948 | 2003-02-28 | ||
JP2003317376 | 2003-09-09 | ||
JP2004056148A JP4552459B2 (ja) | 2003-02-28 | 2004-03-01 | ポリアミン−ポリフェノールハイブリッド及びラジカル消去剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005105249A true JP2005105249A (ja) | 2005-04-21 |
JP4552459B2 JP4552459B2 (ja) | 2010-09-29 |
Family
ID=34556962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004056148A Expired - Fee Related JP4552459B2 (ja) | 2003-02-28 | 2004-03-01 | ポリアミン−ポリフェノールハイブリッド及びラジカル消去剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4552459B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8895032B2 (en) | 2009-03-27 | 2014-11-25 | Central Michigan University | Dendritic nano-antioxidants |
CN110623937A (zh) * | 2018-06-21 | 2019-12-31 | 四川大学 | 茶多酚基多功能纳米复合物及其制备方法与应用 |
WO2020154728A1 (en) * | 2019-01-26 | 2020-07-30 | Li Shenshen | Formulations capable of reacting with or removal of molecular oxygen |
CN112190697A (zh) * | 2020-10-09 | 2021-01-08 | 暨南大学 | 一种高负载藻蓝蛋白的纳米颗粒及其制备方法与应用 |
CN113336893A (zh) * | 2021-06-07 | 2021-09-03 | 四川大学 | 一种抗菌导电黏附水凝胶的制备方法 |
CN115005387A (zh) * | 2022-06-15 | 2022-09-06 | 安徽王家坝生态农业有限公司 | 一种保鲜易储存板鸭及其制备方法 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6425726A (en) * | 1987-04-24 | 1989-01-27 | Yuutoku Yakuhin Kogyo Kk | Agent for eliminating active oxygen free radical |
JPH02202900A (ja) * | 1989-02-01 | 1990-08-10 | Mitsui Norin Kk | 茶ポリフェノールとタンパク質とより成る複合体 |
JPH05508533A (ja) * | 1990-02-05 | 1993-12-02 | オプタ フード イングリジエンツ,インコーポレイテッド | 食品の褐変を阻害する方法 |
JPH07300412A (ja) * | 1994-05-02 | 1995-11-14 | Pola Chem Ind Inc | 活性酸素消去剤及びこれを含む組成物 |
JP2001002671A (ja) * | 1999-06-18 | 2001-01-09 | Sansho Seiyaku Co Ltd | 新規なフェニルクロマン誘導体およびその製造方法ならびにそれを含有する美白化粧料 |
JP2001097888A (ja) * | 1999-09-28 | 2001-04-10 | Hiroshi Ikeno | 外用組成物 |
JP2002068991A (ja) * | 2000-08-31 | 2002-03-08 | Kanji Ishimaru | ポリフェノールータンパク複合体の調製法、および得られた複合体 |
JP2002509171A (ja) * | 1998-01-16 | 2002-03-26 | ハーキュリーズ・インコーポレーテッド | 接着剤及び樹脂、並びにその製造方法 |
JP2003137925A (ja) * | 2001-10-31 | 2003-05-14 | Univ Kyoto | ポリアミン−ポリフェノールハイブリッド |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6458794A (en) * | 1987-08-25 | 1989-03-06 | Matsuzawa Kiko Kk | Method of excavation construction and excavator |
-
2004
- 2004-03-01 JP JP2004056148A patent/JP4552459B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6425726A (en) * | 1987-04-24 | 1989-01-27 | Yuutoku Yakuhin Kogyo Kk | Agent for eliminating active oxygen free radical |
JPH02202900A (ja) * | 1989-02-01 | 1990-08-10 | Mitsui Norin Kk | 茶ポリフェノールとタンパク質とより成る複合体 |
JPH05508533A (ja) * | 1990-02-05 | 1993-12-02 | オプタ フード イングリジエンツ,インコーポレイテッド | 食品の褐変を阻害する方法 |
JPH07300412A (ja) * | 1994-05-02 | 1995-11-14 | Pola Chem Ind Inc | 活性酸素消去剤及びこれを含む組成物 |
JP2002509171A (ja) * | 1998-01-16 | 2002-03-26 | ハーキュリーズ・インコーポレーテッド | 接着剤及び樹脂、並びにその製造方法 |
JP2001002671A (ja) * | 1999-06-18 | 2001-01-09 | Sansho Seiyaku Co Ltd | 新規なフェニルクロマン誘導体およびその製造方法ならびにそれを含有する美白化粧料 |
JP2001097888A (ja) * | 1999-09-28 | 2001-04-10 | Hiroshi Ikeno | 外用組成物 |
JP2002068991A (ja) * | 2000-08-31 | 2002-03-08 | Kanji Ishimaru | ポリフェノールータンパク複合体の調製法、および得られた複合体 |
JP2003137925A (ja) * | 2001-10-31 | 2003-05-14 | Univ Kyoto | ポリアミン−ポリフェノールハイブリッド |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8895032B2 (en) | 2009-03-27 | 2014-11-25 | Central Michigan University | Dendritic nano-antioxidants |
CN110623937A (zh) * | 2018-06-21 | 2019-12-31 | 四川大学 | 茶多酚基多功能纳米复合物及其制备方法与应用 |
CN110623937B (zh) * | 2018-06-21 | 2021-09-14 | 四川大学 | 茶多酚基多功能纳米复合物及其制备方法与应用 |
WO2020154728A1 (en) * | 2019-01-26 | 2020-07-30 | Li Shenshen | Formulations capable of reacting with or removal of molecular oxygen |
CN112190697A (zh) * | 2020-10-09 | 2021-01-08 | 暨南大学 | 一种高负载藻蓝蛋白的纳米颗粒及其制备方法与应用 |
CN112190697B (zh) * | 2020-10-09 | 2024-05-28 | 暨南大学 | 一种高负载藻蓝蛋白的纳米颗粒及其制备方法与应用 |
CN113336893A (zh) * | 2021-06-07 | 2021-09-03 | 四川大学 | 一种抗菌导电黏附水凝胶的制备方法 |
CN113336893B (zh) * | 2021-06-07 | 2023-06-13 | 四川大学 | 一种抗菌导电黏附水凝胶的制备方法 |
CN115005387A (zh) * | 2022-06-15 | 2022-09-06 | 安徽王家坝生态农业有限公司 | 一种保鲜易储存板鸭及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4552459B2 (ja) | 2010-09-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Cirillo et al. | Antioxidant polymers: Synthesis, properties, and applications | |
Soares et al. | Mechanistic approach by which polysaccharides inhibit α-amylase/procyanidin aggregation | |
Je et al. | Free radical scavenging properties of hetero-chitooligosaccharides using an ESR spectroscopy | |
Chung et al. | Amplification of antioxidant activity of catechin by polycondensation with acetaldehyde | |
Stefanov et al. | Multifunctional enzymatically generated hydrogels for chronic wound application | |
Hiraishi et al. | In vitro evaluation of plant-derived agents to preserve dentin collagen | |
Madhan et al. | Role of green tea polyphenols in the inhibition of collagenolytic activity by collagenase | |
Cirillo et al. | Starch-quercetin conjugate by radical grafting: synthesis and biological characterization | |
Akl et al. | Preparation and characterization of novel antibacterial blended films based on modified carboxymethyl cellulose/phenolic compounds | |
Kurisawa et al. | Enzymatic synthesis and antioxidant properties of poly (rutin) | |
Cho et al. | Preparation, characterization, and antioxidant properties of gallic acid-grafted-chitosans | |
Chu et al. | Effects of origins and fermentation time on the antioxidant activities of kombucha | |
Pascal et al. | Aggregation of a proline-rich protein induced by epigallocatechin gallate and condensed tannins: Effect of protein glycosylation | |
Xiao et al. | Comparative evaluation of tannic acid inhibiting α-glucosidase and trypsin | |
Uyama | Artificial polymeric flavonoids: synthesis and applications | |
Kogan et al. | Antioxidant and antimutagenic activity of N-(2-carboxyethyl) chitosan | |
Gahruie et al. | Antioxidant, antimicrobial, cell viability and enzymatic inhibitory of antioxidant polymers as biological macromolecules | |
EP2435504B1 (en) | Flavonoid hydrogel | |
Uyama et al. | Enzymatic synthesis and properties of polymers from polyphenols | |
JP2003138258A (ja) | 抗酸化剤 | |
Jadhav et al. | Laccase–gum Arabic conjugate for preparation of water-soluble oligomer of catechin with enhanced antioxidant activity | |
JP4552459B2 (ja) | ポリアミン−ポリフェノールハイブリッド及びラジカル消去剤 | |
Butun et al. | Recent advances on 3-hydroxyflavone derivatives: Structures and properties | |
Weber | Noncovalent polyphenol–macromolecule interactions and their effects on the sensory properties of foods | |
Ihara et al. | Amplification of inhibitory activity of catechin against disease-related enzymes by conjugation on poly (ε-lysine) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061013 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090722 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090909 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100105 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100301 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100406 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100519 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100622 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100705 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |