JP2005104954A - フェニルピラゾール化合物及びその植物病害防除用途 - Google Patents

フェニルピラゾール化合物及びその植物病害防除用途 Download PDF

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JP2005104954A JP2003408685A JP2003408685A JP2005104954A JP 2005104954 A JP2005104954 A JP 2005104954A JP 2003408685 A JP2003408685 A JP 2003408685A JP 2003408685 A JP2003408685 A JP 2003408685A JP 2005104954 A JP2005104954 A JP 2005104954A
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Takeshi Komori
岳 小森
Yasushi Sakaguchi
裕史 阪口
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Abstract

【課題】
植物病害に対して優れた防除効力を有する化合物を提供すること。

【解決手段】
式(1)
Figure 2005104954

〔式中、R1、R2、R3、R4及びR5は独立して水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基等を表し、R6は、水素原子又はC1−C3アルキル基を表し、R9及びR10は独立してC1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基等を表し、Xは酸素原子又は硫黄原子を表し、Qは、以下のQ1、Q2又はQ3
Figure 2005104954

(式中、Z1、Z2、R14、R15、R21等の定義は、明細書中に記載する。)を表す。〕で示されるフェニルピラゾール化合物は植物病害の防除に優れた効力を有する。

【選択図】 なし


Description

本発明は、フェニルピラゾール化合物、及びそれを植物または土壌に施用する植物病害の防除方法に関する。
植物病害を防除するための薬剤の開発が行われ、植物病害防除効果を有する化合物が見出されているが、その効果は十分でない場合があり、新たな化合物群の探索が鋭意行われている。
ある種のフェニルピラゾール化合物が生理活性を有することが知られているが、該化合物の植物病害防除活性については知られていない。(例えば、非特許文献1参照。)
ジャーナル オブ メディシナル ケミストリー、2002年、第45巻、第2994−3008頁(J. Med. Chem., 2002, 45, p.2994−3008)。
本発明は、優れた植物病害防除効力を有する化合物を提供することを課題とする。
本発明者等は優れた植物病害防除効力を有する化合物を見出すべく鋭意検討した結果、下記式(1)で示されるフェニルピラゾール化合物が優れた植物病害防除効力を有することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は式(1)
Figure 2005104954
[式中、
1、R2、R3、R4及びR5は独立して水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルコキシ基又はシアノ基を表す、但しR2とR3においては、R2とR3とが一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を表してもいい。
6は、水素原子又はC1−C3アルキル基を表し、
9及びR10は独立してC1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基又はC3−C6ハロアルキニルオキシ基を表し、
Xは、酸素原子又は硫黄原子を表し、
Qは、以下のQ1、Q2又はQ3
Figure 2005104954
{式中、
1は酸素原子又は硫黄原子を表し、R14は水素原子又はC1−C3アルキル基を表し、R15は水素原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C6アルケニル基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニル基、C3−C6ハロアルキニル基、C3−C6シクロアルキル基、(C1−C6アルキル)カルボニル基、(C1−C6ハロアルキル)カルボニル基、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基、(C1−C6ハロアルコキシ)カルボニル基、(C3−C6アルケニルオキシ)カルボニル基、(C3−C6ハロアルケニルオキシ)カルボニル基、(C3−C6アルキニルオキシ)カルボニル基、(C3−C6ハロアルキニルオキシ)カルボニル基又はC1−C3アルキルスルホニル基を表し、
2は酸素原子、NOR16基、CR1718基、又はNNR1920
(式中、R16は水素原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C6アルケニル基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニル基、C3−C6ハロアルキニル基又はC3−C6シクロアルキル基を表し、
17はハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、ヒドロキシル基、ジ(C1−C3アルキル)アミノ基又はC3−C6シクロアルキルオキシ基を表し、R18は水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基又はC1−C6ハロアルキル基を表し、
19及びR20は、独立して水素原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C6アルケニル基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニル基又はC3−C6シクロアルキル基を表す。)を表し、R21は水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基又はC3−C4アルキニル基を表す。)、
21は水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基又はC3−C4アルキニル基を表す。}を表す。]
で示されるフェニルピラゾール化合物(以下、本発明化合物と記す。)、本発明化合物を有効成分として含有する植物病害防除剤、及び本発明化合物の有効量を植物又は土壌に施用する植物病害の防除方法を提供する。
本発明化合物を用いることにより、植物病害を防除することができる。
本発明の式(1)における各置換基としては、下記に示す基が具体的に例示される。
1、R2、R3、R4及びR5における
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等があげられ、
C1−C6アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基及びヘキシル基等があげられ、
C1−C6ハロアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロジフルオロメチル基、クロロフルオロメチル基、ブロモジフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ジクロロブロモメチル基、ペンタフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、1,1−ジフルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2−フルオロエチル基及び6,6,6−トリフルオロヘキシル基等があげられ、
C2−C6アルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−メチル−1−プロペニル基、1−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−へキセニル基、2−へキセニル基及び5−へキセニル基等があげられ、
C2−C6ハロアルケニル基としては、1−クロロビニル基、2−クロロビニル基、2,2−ジクロロビニル基、2,2−ジフルオロビニル基、1,2−ジクロロビニル基、3,3−ジクロロ−2−プロペニル基、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル基等があげられ、
C2−C6アルキニル基としては、エチニル基、3−ブチニル基、3−ヘキシニル基及び5−ヘキシニル基等があげられ、
C2−C6ハロアルキニル基としては、2−クロロエチニル基、2−ブロモエチニル基、3−クロロ−2−プロピニル基、3−ブロモ−2−プロピニル基及び6−クロロ−5−ヘキシニル基等があげられ、
C1−C6アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基及びヘキシルオキシ基等があげられ、
C1−C6ハロアルコキシ基としては、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ブロモジフルオロメトキシ基、クロロジフルオロメトキシ基、フルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、5−クロロペンチルオキシ基、4−フルオロ−3−メチルブトキシオキシ基及び2,2−ジクロロヘキシルオキシ基等があげられ、
C3−C6アルケニルオキシ基としては、2−プロペニルオキシ基、1−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、3−ブテニルオキシ基、2−へキセニルオキシ基及び5−ヘキセニルオキシ基等があげられ、
C3−C6ハロアルケニルオキシ基としては、3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ基、3,3−ジフルオロ−2−プロペニルオキシ基、3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシ基、2,3−ジクロロプロペニルオキシ基、6−フルオロ−2−へキセニルオキシ基及び2,2−ジクロロ−5−ヘキセニルオキシ基等があげられ、
C3−C6アルキニルオキシ基としては、2−プロピニルオキシ基、1−メチル−2−プロピニルオキシ基、2−ブチニルオキシ基、3−ブチニルオキシ基、2−ヘキシニルオキシ基及び5−ヘキシニルオキシ基等があげられ、
C3−C6ハロアルキニルオキシ基としては、3−クロロ−2−プロピニルオキシ基、3−ブロモ−2−プロピニルオキシ基、3−ヨード−2−プロピニルオキシ基及び6−クロロ−5−ヘキシニルオキシ基等があげられ、
C1−C6アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、ペンチルチオ基、イソペンチルチオ基及びヘキシルチオ基等があげられ、
C1−C6ハロアルキルチオ基としては、トリフルオロメチルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、ブロモジフルオロメチルチオ基、クロロジフルオロメチルチオ基、フルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、1,1,2,2−テトラフルオロエチルチオ基、5−クロロペンチルチオ基、4−フルオロイソペンチルチオ基及び2,2−ジクロロヘキシルチオ基等があげられ、
C3−C6シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロペンチル基及びシクロヘキシル基等があげられ、
C3−C6シクロアルコキシ基としては、シクロプロポキシ基、シクロペンチルオキシ基及びシクロヘキシルオキシ基等があげられる。
6における
C1−C3アルキル基としては、メチル基、エチル基及びプロピル基等があげられる。
9及びR10における
C1−C6アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基及びヘキシルオキシ基等があげられ、
C1−C6ハロアルコキシ基としては、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ブロモジフルオロメトキシ基、クロロジフルオロメトキシ基、フルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、5−クロロペンチルオキシ基、4−フルオロ−3−メチルブトキシオキシ基及び2,2−ジクロロヘキシルオキシ基等があげられ、
C3−C6アルケニルオキシ基としては、2−プロペニルオキシ基、1−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、3−ブテニルオキシ基、2−ヘキセニルオキシ基及び5−ヘキセニルオキシ基等があげられ、
C3−C6ハロアルケニルオキシ基としては、3−クロロ−2−プロピニルオキシ基、3−ブロモ−2−プロピニルオキシ基、3−ヨード−2−プロピニルオキシ基及び6−クロロ−5−ヘキセニルオキシ基等があげられ、
C3−C6アルキニルオキシ基としては、2−プロピニルオキシ基、1−メチル−2−プロピニルオキシ基、2−ブチニルオキシ基、3−ブチニルオキシ基、2−ヘキシニルオキシ基及び5−ヘキシニルオキシ基等があげられ、
C3−C6ハロアルキニルオキシ基としては、3−クロロ−2−プロピニルオキシ基、3−ブロモ−2−プロピニルオキシ基、3−ヨード−2−プロピニルオキシ基及び6−クロロ−5−ヘキシニルオキシ基等があげられる。
14における
C1−C3アルキル基としては、メチル基、エチル基及びプロピル基等があげられる。
15における
C1−C6アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基及びヘキシル基等があげられ、
C1−C6ハロアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、クロロフルオロメチル基、ブロモジフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基及び6,6,6−トリフルオロヘキシル基等があげられ、
C3−C6アルケニル基としては、2−プロペニル基、1−メチル−2−プロペニル基、1,1−ジメチル−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−ヘキセニル基及び5−ヘキセニル基等があげられ、
C3−C6ハロアルケニル基としては、3,3−ジクロロ−2−プロペニル基、2,3−ジクロロ−2−プロペニル基及び3,3−ジフルオロ−2−プロペニル基等があげられ、
C3−C6アルキニル基としては、2−プロピニル基、1−メチル−2−プロピニル基、1,1−ジメチル−2−プロピニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、2−ヘキシニル基及び5−ヘキシニル基等があげられ、
C3−C6ハロアルキニル基としては、3−クロロ−2−プロピニル基、3−ブロモ−2−プロピニル基及び6−クロロ−5−ヘキシニル基等があげられ、
C3−C6シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロペンチル基及びシクロヘキシル基等があげられ、
(C1−C6アルキル)カルボニル基としては、アセチル基、エチルカルボニル基、プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、ブチルカルボニル基、イソブチルカルボニル基、sec−ブチルカルボニル基、tert-ブチルカルボニル基、ペンチルカルボニル基、イソペンチルカルボニル基及びヘキシルカルボニル基等があげられ、
(C1−C6ハロアルキル)カルボニル基としては、クロロアセチル基、ブロモアセチル基、ジフルオロアセチル基、トリフルオロアセチル基、トリクロロアセチル基、クロロフルオロアセチル基、ブロモジフルオロアセチル基、2−フルオロエチルカルボニル基、2,2−ジフルオロエチルカルボニル基、2,2,2−トリフルオロエチルカルボニル基及び6,6,6−トリフルオロヘキシルカルボニル基等があげられ、
(C1−C6アルコキシ)カルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、イソペンチルオキシカルボニル基及びヘキシルオキシカルボニル基等があげられ、
(C1−C6ハロアルコキシ)カルボニル基としては、2,2,2−トリフルオロエトキシカルボニル基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシカルボニル基、5−クロロペンチルオキシカルボニル基及び2,2−ジクロロヘキシルオキシカルボニル基等があげられ、
(C3−C6アルケニルオキシ)カルボニル基としては、2−プロペニルオキシカルボニル基、1−メチル−2−プロペニルオキシカルボニル基、2−メチル−2−プロペニルオキシカルボニル基、2−ブテニルオキシカルボニル基、3−ブテニルオキシカルボニル基、2−ヘキセニルオキシカルボニル基及び5−ヘキセニルオキシカルボニル基等があげられ、
(C3−C6ハロアルケニルオキシ)カルボニル基としては、3−クロロー2−プロピニルオキシカルボニル基、3−ブロモ−2−プロピニルオキシカルボニル基、3−ヨード−2−プロピニルオキシカルボニル基及び6−クロロ−5−ヘキセニルオキシカルボニル基等があげられ、
(C3−C6アルキニルオキシ)カルボニル基としては、2−プロピニルオキシカルボニル基、1−メチル−2−プロピニルオキシカルボニル基、2−ブチニルオキシカルボニル基、3−ブチニルオキシカルボニル基、2−ヘキシニルオキシカルボニル基及び5−ヘキシニルオキシカルボニル基等があげられ、
(C3−C6ハロアルキニルオキシ)カルボニル基としては、3−クロロ−2−プロピニルオキシカルボニル基、3−ブロモ−2−プロピニルオキシカルボニル基、3−ヨード−2−プロピニルオキシカルボニル基及び6−クロロ−5−ヘキシニルオキシカルボニル基等があげられ、
C1−C3アルキルスルホニル基としては、メタンスルホニル基及びエタンスルホニル基等があげられる。
16における
C1−C6アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基及びヘキシル基等があげられ、
C1−C6ハロアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基及び6,6,6−トリフルオロヘキシル基等があげられ、
C3−C6アルケニル基としては、2−プロペニル基、1−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−ヘキセニル基及び5−ヘキセニル基等があげられ、
C3−C6ハロアルケニル基としては、2,3−ジクロロプロペニル基、3,3−ジクロロプロペニル基及び3,3−ジフルオロプロペニル基等があげられ、
C3−C6アルキニル基としては、2−プロピニル基、1−メチル−2−プロピニル基、1,1−ジメチル−2−プロピニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、2−ヘキシニル基及び5−ヘキシニル基等があげられ、
C3−C6ハロアルキニル基としては、3−クロロ−2−プロピニル基、3−ブロモ−2−プロピニル基及び6−クロロ−5−ヘキシニル基等があげられ、
C3−C6シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基及びシクロヘキシル基等があげられる。
17における
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等があげられる。
C1−C6アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基及びヘキシル基等があげられ、
C1−C6ハロアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロフルオロメチル基、ブロモジフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基及び6,6,6−トリフルオロヘキシル基等があげられ、
C1−C6アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基及びヘキシルオキシ基等があげられ、
C1−C6ハロアルコキシ基としては、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ブロモジフルオロメトキシ基、クロロジフルオロメトキシ基、フルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、5−クロロペンチルオキシ基、4−フルオロイソペンチルオキシ基及び2,2−ジクロロヘキシルオキシ基等があげられ、
C3−C6アルケニルオキシ基としては、2−プロペニルオキシ基、1−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、3−ブテニルオキシ基、2−ヘキセニルオキシ基及び5−ヘキセニルオキシ基等があげられ、
C3−C6ハロアルケニルオキシ基としては、3,3−ジクロロ−2−プロピニルオキシ基、3−クロロ−2−プロピニルオキシ基、3−ブロモ−2−プロピニルオキシ基、3−ヨード−2−プロピニルオキシ基及び6−クロロ−5−ヘキセニルオキシ基等があげられ、
C3−C6アルキニルオキシ基としては、2−プロピニルオキシ基、1−メチル−2−プロピニルオキシ基、2−ブチニルオキシ基、3−ブチニルオキシ基、2−ヘキシニルオキシ基及び5−ヘキシニルオキシ基等があげられ、
C3−C6ハロアルキニルオキシ基としては、3−クロロ−2−プロピニルオキシ基、3−ブロモ−2−プロピニルオキシ基、3−ヨード−2−プロピニルオキシ基及び6−クロロ−5−ヘキシニルオキシ基等があげられ、
ジ(C1−C3アルキル)アミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基及びジプロピルアミノ基等があげられ、
C3−C6シクロアルキルオキシ基としては、シクロプロピルオキシ基、シクロブチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基及びシクロヘキシルオキシ基等があげられる。
18における
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等があげられ、
C1−C6アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基及びヘキシル基等があげられ、
C1−C6ハロアルキル基としては、トリフルオロメチル基、クロロフルオロメチル基、ブロモジフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基及び6,6,6−トリフルオロヘキシル基等があげられる。
19及びR20における
C1−C6アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基及びヘキシル基等があげられ、
C1−C6ハロアルキル基としては、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基及び6,6,6−トリフルオロヘキシル基等があげられ、
C3−C6アルケニル基としては、2−プロペニル基、1−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−ヘキセニル基及び5−ヘキセニル基等があげられ、
C3−C6ハロアルケニル基としては、3,3−ジクロロ−2−プロピニル基、3−クロロ−2−プロピニル基、3−ブロモ−2−プロピニル基、3−ヨード−2−プロピニル基及び6−クロロ−5−ヘキセニル基等があげられ、
C3−C6アルキニル基としては、2−プロピニル基、1−メチル−2−プロピニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、2−ヘキシニル基及び5−ヘキシニル基等があげられ、
C3−C6シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロペンチル基及びシクロヘキシル基等があげられる。
21における
C1−C6アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等があげられ、
C3−C4アルケニル基としては、2−プロペニル基、1−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基等があげられ、
C3−C4アルキニル基としては、2−プロピニル基、1−メチル−2−プロピニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基等があげられる。
本発明化合物の態様としては、例えば以下の化合物があげられる。
式(1)において、Xが酸素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R6が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルコキシ基又はシアノ基であるか、R3がR2と一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を形成しているフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であるか、R3がR2と一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を形成しているフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R4及びR5が水素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルコキシ基又はシアノ基であるか、R3がR2と一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を形成しているフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R4及びR5が水素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であるか、R3がR2と一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を形成しているフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルコキシ基又はシアノ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R6が水素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R6が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R6が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R9がC1−C6アルコキシ基であり、R10がC3−C6アルキニルオキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R9がメトキシ基であり、R10が2−プロピニルオキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R9がC1−C4アルコキシ基であり、R10がC3−C4アルキニル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R9がメトキシ基であり、R10が2−プロピニルオキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R9がC1−C4アルコキシ基であり、R10がC3−C4アルキニルオキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R9がメトキシ基であり、R10が2−プロピニルオキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R6が水素原子であり、R9がC1−C4アルコキシ基であり、R10がC3−C4アルキニルオキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R6が水素原子であり、R9がメトキシ基であり、R10が2−プロピニルオキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9がC1−C4アルコキシ基であり、R10がC3−C4アルキニルオキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9がメトキシ基であり、R10が2−プロピニルオキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R4及びR5が水素原子であり、R2とR3とが一緒になって表す基がトリメチレンであり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R4及びR5が水素原子であり、R2とR3とが一緒になって表す基が−CH=CH−CH=CH−であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R1、R4及びR5が水素原子であり、R2とR3とが一緒になって表す基がトリメチレンであり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R1、R4及びR5が水素原子であり、R2とR3とが一緒になって表す基が−CH=CH−CH=CH−であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルコキシ基又はシアノ基であるか、R3がR2と一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を形成しており、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であるか、R3がR2と一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を形成しており、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R4及びR5が水素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルコキシ基又はシアノ基であるか、R3がR2と一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を形成しており、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R4及びR5が水素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であるか、R3がR2と一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を形成しており、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルコキシ基又はシアノ基であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルコキシ基又はシアノ基であるか、R3がR2と一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を形成しており、R6が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であるか、R3がR2と一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を形成しており、R6が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルコキシ基又はシアノ基であり、R6が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、Xが酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R6が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1)において、QがQ1である下記式(1−1)で示されるフェニルピラゾール化合物;
Figure 2005104954
式(1)において、QがQ2である下記式(1−2)で示されるフェニルピラゾール化合物;
Figure 2005104954
式(1)において、QがQ3である下記式(1−3)で示されるフェニルピラゾール化合物;

Figure 2005104954
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、Z2がNOR16であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルコキシ基又はシアノ基であるか、R3がR2と一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を形成しており、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R1、R4及びR5が水素原子であり、R2とR3とが一緒になって表す基がトリメチレンであり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R1、R4及びR5が水素原子であり、R2とR3とが一緒になって表す基が−CH=CH−CH=CH−であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルコキシ基又はシアノ基であるか、R3がR2と一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を形成しており、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R1、R4及びR5が水素原子であり、R2とR3とが一緒になって表す基がトリメチレンであり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R1、R4及びR5が水素原子であり、R2とR3とが一緒になって表す基が−CH=CH−CH=CH−であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、Xが酸素原子であり、Z2がNOR16であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、Xが酸素原子であり、Z2がNOR16であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、Z2がNOR16であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、Z2がNOR16であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、Z2がNOR16であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、Z2がNOR16であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、R6が水素原子であり、Z2がNOR16であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、R6が水素原子であり、Z2がNOR16であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、R6が水素原子であり、Z2がNOR16であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、R6が水素原子であり、Z2がNOR16であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R6が水素原子であり、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、R6が水素原子であり、Z2がNOR16であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、R6が水素原子であり、Z2がNOR16であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15が2−プロピニル基であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)において、R14が水素原子であり、Z1が酸素原子であり、R15がメチル基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、Z2がNOR16であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、Z2がNOR16であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、Z2がNOR16であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、Z2がNOR16であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−2)において、Z2がNOR16であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、Xが酸素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、R6が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、Xが酸素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、Xが酸素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、Xが酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、Xが酸素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、R6が水素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、R6が水素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、R6が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、R6が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−1)又は式(1−2)において、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R21が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R21がメチル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R21が2−プロピニル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R9及びR10がメトキシ基であり、R21が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R9及びR10がメトキシ基であり、R21がメチル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R9及びR10がメトキシ基であり、R21が2−プロピニル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、Xが酸素原子であり、R21が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、Xが酸素原子であり、R21がメチル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、Xが酸素原子であり、R21が2−プロピニル基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、Xが酸素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R6が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R21が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、Xが酸素原子であり、R21が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R1、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R1、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、Xが酸素原子でありR1、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、Xが酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、Xが酸素原子であり、R9がC1−C4アルコキシ基であり、R10がC3−C4アルキニルオキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、Xが酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、Xが酸素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がC1−C4アルコキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、Xが酸素原子であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9がC1−C4アルコキシ基であり、R10がC3−C4アルキニルオキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、Xが酸素原子であり、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9がC1−C4アルコキシ基であり、R10がC3−C4アルキニルオキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R21が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、Xが酸素原子であり、R6が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R21が水素原子であり、R9がC1−C4アルキニルオキシ基であり、R10がC1−C4アルキル基あるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R21が水素原子であり、R9が2−プロピニルオキシ基であり、R10がメトキシ基あるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R1、R2、R4、R5及びR21が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R1、R2、R4、R5及びR21が水素原子であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R1、R2、R4及びR5が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R1、R2、R4、R5及びR21が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物;
式(1−3)において、R3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であり、R1、R2、R4、R5及びR21が水素原子であり、R9及びR10がメトキシ基であるフェニルピラゾール化合物。
次に、本発明化合物の製造方法について説明する。
本発明化合物は例えば(製造法1)〜(製造法13)により製造することができる。
(製造法1)
本発明化合物のうち、化合物(4)は化合物(2)と化合物(3)とを反応させることにより製造することができる。
Figure 2005104954
[式中、L1は塩素原子又は臭素原子を表し、R1、R2、R3、R4、R5、R9、R10及びQは前記と同じ意味を表す。]
該反応は溶媒の存在下又は非存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物等があげられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩類、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデック−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン等の第3級アミン類及びピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物等があげられる。
化合物(2)1モルに対して、化合物(3)は通常0.5〜2モルの割合、塩基は通常1〜10モルの割合である。
反応時間は通常0.1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常0〜150℃の範囲である。
反応終了後は、例えば以下の方法の後処理操作に付することにより化合物(4)を単離することができる。
(1)反応混合物を水又は塩酸等の酸性水に加えて有機溶媒抽出し、有機層を乾燥、濃縮する方法
(2)反応混合物に必要に応じて有機溶媒を加えて濾過し、濾液を濃縮する方法
(3)反応混合物に水を注加し、生じる固体を濾過等により集める方法
単離された化合物(4)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法2)
本発明化合物のうち、化合物(6)は化合物(5)と2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジフォスフェタン−2,4−ジスルフィド(以下、ローソン試薬と記載する。)を反応させることにより製造することができる。
Figure 2005104954
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R9、R10及びQは前記と同じ意味を表す。]
該反応は通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル、ブチロニトリル等のニトリル類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物等があげられる。
化合物(5)1モルに対して、ローソン試薬は通常1〜10モルの割合である。
反応時間は通常0.5〜24時間の範囲であり、反応温度は通常30〜150℃の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、有機溶媒抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(6)を単離することができる。単離された化合物(6)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法3)
本発明化合物のうち、化合物(9)は化合物(7)と化合物(8)とを反応させることにより製造することができる。
Figure 2005104954
[式中、L2は臭素原子、ヨウ素原子又はメタンスルホニルオキシ基を表し、R6-1はC1−C3アルキル基を表し、R1、R2、R3、R4、R5、R9、R10、Q及びXは前記と同じ意味を表す。]
該反応は溶媒の存在下又は非存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩類、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類及びトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデック−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン等の第3級アミン類等があげられる。
化合物(7)1モルに対して、化合物(8)は通常1〜10モルの割合、塩基は通常1〜10モルの割合である。
反応時間は通常0.5〜24時間の範囲であり、反応温度は通常0〜120℃の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、有機溶媒抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(9)を単離することができる。単離された化合物(9)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法4)
本発明化合物のうち、化合物(11)は化合物(10)と還元剤とを反応させることにより製造することができる。
Figure 2005104954
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R9、R10及びXは前記と同じ意味を表す。]
該反応は通常溶媒中で行われる。
反応に用いられる還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム及び水素化ホウ素カリウム等があげられる。
反応に用いられる溶媒としては、メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、水及びこれらの混合物等があげられる。
化合物(10)1モルに対して、還元剤は通常0.25〜3モルの割合である。
反応時間は通常瞬時〜24時間の範囲であり、反応温度は通常−20〜100℃の範囲である。
反応終了後は例えば以下の方法の後処理操作に付することにより化合物(11)を単離することができる。
(1)反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液等の酸性水を加えてから有機溶媒抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する方法
(2)反応混合物に水を注加し、生じた固体を濾過等により集める方法
単離された化合物(11)はクロマトグラフィー、再結晶等の操作によりさらに精製することもできる。
(製造法5)
本発明化合物のうち、化合物(12)は化合物(10)とR14-1に対応するグリニアール試薬又はアルキルリチウム等の有機金属化合物とを反応させることにより製造することができる。
Figure 2005104954
[式中、R14-1はC1−C3アルキル基を表し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R9、R10及びXは前記と同じ意味を表す。]
該反応は通常溶媒中で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類があげられる。
化合物(10)1モルに対して、反応に用いられる有機金属化合物は通常1〜2モルの範囲である。
反応時間は通常瞬時〜24時間の範囲であり、反応温度は通常−80〜50℃の範囲である。
反応終了後は反応混合物を有機溶媒抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより化合物(12)を単離することができる。単離された化合物(12)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法6)
本発明化合物のうち、化合物(14)及び化合物(16)は以下の方法で製造することができる。
Figure 2005104954
[式中、R33はC1−C3アルキル基を表し、R15-1はC1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C6アルケニル基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニル基、C3−C6ハロアルキニル基又はC3−C6シクロアルキル基を表し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R9、R10、R14、X及びZ1は前記と同じ意味を表す。]
(工程6−1)
化合物(14)は化合物(13)とアルキルスルホニルクロリド化合物とを反応させることにより製造することができる。
該反応は溶媒の存在下又は非存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物等があげられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩類、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデック−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン等の第3級アミン類及びピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物等があげられる。
化合物(13)1モルに対して、アルキルスルホニルクロリド化合物は通常1〜3モルの割合、塩基は通常1〜10モルの割合である。
反応時間は通常0.1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常−20〜100℃の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、有機溶媒抽出し、有機層を必要に応じて酸性水、塩基性水等で洗浄してから、乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(14)を単離することができる。単離された化合物(14)は再結晶等によりさらに精製することもできる。
(工程6−2)
化合物(16)は化合物(14)と化合物(15)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は溶媒の存在下又は非存在下、塩基の存在下又は非存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物等があげられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩類、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類及びトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデック−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン等の第3級アミン類及びピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物があげられる。
化合物(14)1モルに対して、化合物(15)は通常1モル〜過剰量であり、塩基は通常触媒量〜5モルの割合である。
反応時間は通常0.5〜24時間の範囲であり、反応温度は通常0〜150℃の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、有機溶媒抽出し、有機層を必要に応じて酸性水、塩基性水等で洗浄してから、乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(16)を単離することができる。単離された化合物(16)は再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法7)
本発明化合物のうち、化合物(19)は化合物(17)と化合物(18)又はその塩とを反応させることにより製造することができる。
Figure 2005104954
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R9、R10、R16及びXは前記と同じ意味を表す。)
該反応は通常溶媒の存在下、塩基の存在下又は非存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物等があげられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩類、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデック−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン等の第3級アミン類及びピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物があげられる。
化合物(17)1モルに対して、塩基は通常触媒量〜10モルの割合、化合物(18)又はその塩は通常1〜10モルの割合である。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常0〜150℃の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、有機溶媒抽出し、有機層を必要に応じて酸性水及び/又は塩基性水で洗浄してから乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(19)を単離することができる。単離された化合物(19)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法8)
本発明化合物のうち、化合物(22)は、化合物(20)と化合物(21)とを反応させることにより製造することができる。
Figure 2005104954
[式中、L3は塩素原子、臭素原子及びメタンスルホニルオキシ基を表し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R9、R10、R14、R15-1及びXは前記と同じ意味を表す。]
該反応は溶媒の存在下又は非存在下、塩基の存在下又は非存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、水及びこれらの混合物等があげられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩類、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデック−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン等の第3級アミン類及びピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物があげられる。
化合物(20)1モルに対して、化合物(21)は通常1〜3モルの割合であり、塩基は通常1〜3モルの割合である。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常0〜150℃の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、有機溶媒抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(22)を単離することができる。単離された化合物(22)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法9)
本発明化合物のうち、化合物(25)は、化合物(23)と化合物(24)とを反応させることにより製造することができる。
Figure 2005104954
[式中、L9は塩素原子、臭素原子又はメタンスルホニルオキシ基を表し、R16-1はC1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C6アルケニル基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニル基、C3−C6ハロアルキニル基又はC3−C6シクロアルキル基を表し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R9、R10及びXは前記と同じ意味を表す。]
該反応は溶媒の存在下又は非存在下で、塩基の存在下又は非存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物等があげられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩類及び水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類があげられる。
化合物(23)1モルに対して、化合物(24)は通常1〜3モルの割合であり、塩基は通常1〜10モルの割合である。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常0〜150℃の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、有機溶媒抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(25)を単離することができる。単離された化合物(25)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法10)
本発明化合物のうち、化合物(29)は、化合物(27)と化合物(28)とを反応させることにより製造することができる。
Figure 2005104954
[式中、L10は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、p−トルエンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基等の脱離基を表し、R34はC1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C6アルケニル基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニル基、C3−C6ハロアルキニル基又はC3−C6シクロアルキル基を表し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R9、R10及びXは前記と同じ意味を表す。]
該反応は溶媒の存在下又は非存在下、塩基の存在下又は非存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物等があげられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩類、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデック−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン等の第3級アミン類及びピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物があげられる。
化合物(27)1モルに対して、化合物(28)は通常1〜3モルの割合であり、塩基は通常1〜5モルの割合である。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常0〜150℃の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、有機溶媒抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(29)を単離することができる。単離された化合物(29)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法11)
化合物(4)は、化合物(2−1)と化合物(3)とを脱水縮合剤の存在下で反応させることにより製造することができる。
Figure 2005104954
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R9、R10及びQは前記と同じ意味を表す。]
該反応は通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物及びこれらの混合物等があげられる。
反応に用いられる脱水縮合剤としては、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(以下、WSCと記す)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド等のカルボジイミド類があげられる。
反応に用いられる試剤の量は、化合物(3)1モルに対して、化合物(2−1)が通常1〜3モルの割合であり、脱水縮合剤が通常1〜5モルの割合である。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常0〜140℃の範囲である。
反応終了後は、例えば以下の方法の後処理操作に付することにより化合物(4)を単離することができる。
(1)反応混合物を水又は塩酸等の酸性水に加えて有機溶媒抽出し、有機層を乾燥、濃縮する方法
(2)反応混合物に必要に応じて有機溶媒を加えて濾過し、濾液を濃縮する方法
(3)反応混合物に水を注加し、生じる固体を濾過等により集める方法
単離された化合物(4)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法12)
本発明化合物のうち、化合物(49)及び化合物(50)は以下の方法で製造することができる。
Figure 2005104954
[式中、L12及びL13は同一又は相異なり、メトキシ基等のアルコキシ基を表し、R1、R2、R3、R4、R5、R9、R10及びXは前記と同じ意味を表す。]
(工程12−1)
化合物(49)は、化合物(48)と化合物(48−1)又は化合物(48−2)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は溶媒の存在下又は非存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコ−ルジメチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン等の有機塩基類、N,N−ジメチルホルムアミド又はこれらの混合物が挙げられる。
化合物(48)1モルに対して、化合物(48−1)又は化合物(48−2)は通常1〜10モルの割合である。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常50〜150℃の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、有機溶媒抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(49)を単離することができる。単離された化合物(49)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(工程12−2)
化合物(27)は化合物(49)と水とを酸の存在下に反応させることにより製造することができる。
該反応は、水を溶媒として行うこともでき、また水と他の有機溶媒との混合物中で行うこともできる。
他の有機溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコ−ルジメチルエ−テル、t−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド又はこれらの混合物があげられる。
反応に用いられる酸としては、塩酸、硫酸及びp−トルエンスルホン酸等があげられる。
化合物(49)1モルに対して、酸は通常0.1〜100モルの割合である。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常20〜100℃の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、有機溶媒抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(27)を単離することができる。単離された化合物(27)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法13)
本発明化合物のうち、化合物(62)は以下の方法で製造することができる。
Figure 2005104954
[式中、Bnはベンジル基を表し、R100はC1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C6アルケニル基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニル基、C3−C6ハロアルキニル基、C2−C6シアノアルキル基を表し、L2、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、Q及びXは前記と同じ意味を表す。]
(工程13−1)
化合物(60)は、水素化触媒及び酸の存在下、化合物(59)と水素とを反応させることにより製造することができる。
該反応は通常水素雰囲気下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる水素化触媒としては、例えばパラジウム炭素、水酸化パラジウム、ラネーニッケル、酸化白金等の遷移金属化合物が挙げられる。反応に用いられる酸としては、例えば塩酸が挙げられる。
化合物(59)1モルに対して、水素は通常1モル、水素化触媒は通常0.001〜0.5モルの割合で用いられる。
該反応は、通常1〜100気圧の水素雰囲気下で行われる。
該反応の反応温度は通常−20〜100℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、濾過し、濾液を有機溶媒抽出して、得られる有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(60)を単離することができる。単離された化合物(60)はクロマトグラフィー、再結晶等の操作によりさらに精製することもできる。
(工程13−2)
化合物(62)は化合物(60)と化合物(61)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は溶媒の存在下又は非存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩類、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類及びトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデック−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン等の第3級アミン類等があげられる。
化合物(60)1モルに対して、化合物(61)が通常1〜10モルの割合、塩基が通常1〜10モルの割合である。
反応時間は通常0.5〜24時間の範囲であり、反応温度は通常0〜120℃の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、有機溶媒抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(62)を単離することができる。単離された化合物(62)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法14)
本発明化合物のうち、化合物(66)は以下の方法で製造することができる。
Figure 2005104954
[式中、Bn、R100、L2、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R9、Q及びXは前記と同じ意味を表す。]
(工程14−1)
化合物(64)は、水素化触媒及び酸の存在下、化合物(63)と水素とを反応させることにより製造することができる。
該反応は通常水素雰囲気下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる水素化触媒としては、例えばパラジウム炭素、水酸化パラジウム、ラネーニッケル、酸化白金等の遷移金属化合物が挙げられる。反応に用いられる酸としては、例えば塩酸が挙げられる。
化合物(63)1モルに対して、水素は通常1モル、水素化触媒は通常0.001〜0.5モルの割合で用いられる。
該反応は、通常1〜100気圧の水素雰囲気下で行われる。
該反応の反応温度は通常−20〜100℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、濾過し、濾液を有機溶媒抽出して、得られる有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(64)を単離することができる。単離された化合物(64)はクロマトグラフィー、再結晶等の操作によりさらに精製することもできる。
(工程14−2)
化合物(66)は化合物(64)と化合物(65)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は溶媒の存在下又は非存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩類、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類及びトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデック−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン等の第3級アミン類等があげられる。
化合物(64)1モルに対して、化合物(65)が通常1〜10モルの割合、塩基が通常1〜10モルの割合である。
反応時間は通常0.5〜24時間の範囲であり、反応温度は通常0〜120℃の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、有機溶媒抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(66)を単離することができる。単離された化合物(66)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
次に本発明化合物の製造中間体の製造法について説明する。
化合物(3)は、例えば、(中間体製造法1)、(中間体製造法2)に従って製造することができる。
(中間体製造法1)
Figure 2005104954
[式中、R12はC1−C3アルキル基を表し、R9及びR10は前記と同じ意味を表す。]
(工程A−1)
化合物(30)は、第4版実験化学講座20(丸善株式会社)p338−p342に記載の方法に準じて、化合物(29)を亜硝酸塩(例えば、亜硝酸ナトリウム)と反応させてジアゾニウム塩を製造した後、該ジアゾニウム塩を塩酸の存在下で還元剤(例えば、塩化第一スズ)と反応させることにより、製造することができる。
(工程A−2)
化合物(32)は、化合物(30)と化合物(31)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、メタノール、エタノール等のアルコール類、1,4−ジオキサン等のエーテル類及びこれらの混合物等があげられる。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常50〜120℃の範囲である。
反応終了後は反応混合物を有機溶媒抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(32)を単離することができる。単離された化合物(32)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(工程A−3)
化合物(33)は、化合物(32)を塩基の存在下、加水分解反応に付することにより製造することができる。
反応に用いられる溶媒としては、水とメタノール、エタノール等のアルコール類又は1,4−ジオキサン等のエーテル類との混合物等があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物が挙げられる。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常20〜100℃の範囲である。
反応終了後は例えば反応混合物に酸性水を加えて濃縮し、その残渣に水と有機溶媒(tert−ブチルメチルエーテル等)とを加えて生じた固体を濾過等により集める等の後処理操作を行うことにより、化合物(33)を単離することができる。単離された化合物(33)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(工程A−4)
化合物(3)は、化合物(33)を加熱して脱炭酸させることにより製造することができる。
該脱炭酸の反応は通常溶媒の存在下で行われる。
該反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグライム(エチレングリコールジメチルエーテル)、テトラグライム(テトラエチレングリコールジメチルエーテル)等のエーテル類があげられる。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常80〜200℃の範囲である。
反応終了後は例えば反応混合物に水を加え、生じた固体を濾過等により集める等の後処理操作を行うことにより、化合物(3)を単離することができる。単離された化合物(3)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(中間体製造法2)
Figure 2005104954
[式中、R9及びR10は前記と同じ意味を表す。]
(工程B−1)
化合物(37)は、化合物(30)と化合物(36)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒中、水酸化ベンジルトリメチルアンモニウム存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、トルエン、キシレン、シクロヘキサン等の炭化水素類、メタノール、エタノール等のアルコール類、水及びこれらの混合物等があげられる。
化合物(30)1モルに対して、化合物(36)は通常1〜3モルの割合であり、水酸化ベンジルトリメチルアンモニウムは通常0.01〜1モルの割合である。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常20〜100℃の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、有機溶媒抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(37)を単離することができる。単離された化合物(37)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(工程B−2)
化合物(3)は、化合物(37)を酸化剤(例えば、酸素等)の存在下、塩基(例えば、水酸化ナトリウム)と反応させることにより製造することができる。
反応に用いられる溶媒としては、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、トルエン、キシレン、シクロヘキサン等の炭化水素類、メタノール、エタノール等のアルコール類、水及びこれらの混合物等があげられる。
反応に用いられる酸化剤としては、酸素等があげられる。
化合物(37)1モルに対して、塩基は通常0.5〜3モルの割合である。化合物(37)1モルに対して、酸素は1モルが理論量である。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常20〜100℃の範囲である。
反応終了後の反応混合物は、有機溶媒抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(3)を単離することができる。単離された化合物(3)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。

化合物(2)は、(中間体製造法3)に従って製造することができる。すなわち、化合物(2)は、化合物(39)とハロゲン化剤(塩化チオニル、臭化チオニル等)とを反応させることにより製造することができる。
(中間体製造法3)
Figure 2005104954
[式中、L1は塩素原子又は臭素原子を表し、R1、R2、R3、R4、R5及びQは、前記と同じ意味を表す。]
該反応は通常溶媒の存在下又は非存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類等があげられる。
化合物(39)1モルに対して、ハロゲン化剤は通常1〜5モルの割合である。
反応時間は通常0.5〜24時間の範囲であり、反応温度は通常50〜120℃の範囲である。
反応終了後は反応混合物を濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(2)を単離することができる。
化合物(39)は、国際特許公開WO01/95721号公報、国際特許公開WO00/41998号公報、国際特許公開WO96/23763号公報、又は国際特許公開WO96/31464号公報等に記載された方法に準じて製造することができる。
また、化合物(39)のうち、化合物(45)は、(中間体製造法4)に従って製造することができる。
(中間体製造法4)
Figure 2005104954
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R15-1、R22及びZ1は前記と同じ意味を表し、R22はメチル基、エチル基を表す。]
(工程D−1)
化合物(41)は化合物(40)と還元剤とを反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム又は水素化ホウ素カリウム等があげられる。
反応に用いられる溶媒としては、メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、水及びこれらの混合物等があげられる。
反応に用いられる還元剤の量は、化合物(40)1モルに対して、通常0.25〜3モルの割合である。
反応時間は通常瞬時〜24時間の範囲であり、反応温度は通常−20〜100℃の範囲である。
反応終了後は反応混合物を有機溶媒抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(41)を単離することができる。単離された化合物(41)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(工程D−2)
化合物(42)は、化合物(41)とアルキルスルホニルクロリド化合物とを反応させることにより製造することができる。
該反応は溶媒の存在下又は非存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物等があげられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩類、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデック−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン等の第3級アミン類及びピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物があげられる。
化合物(41)1モルに対して、アルキルスルホニルクロリド化合物は通常1〜3モルの割合、塩基は通常1〜10モルの割合である。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常−20〜100℃の範囲である。
反応終了後は反応混合物を濃縮し、得られる残渣に有機溶媒を加え、これを濾過して、濾液を濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(42)を単離することができる。
(工程D−3)
化合物(44)は化合物(42)と化合物(15)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は溶媒の存在下又は非存在下、塩基の存在下又は非存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物等があげられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩類、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデック−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン等の第3級アミン類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物があげられる。
化合物(42)1モルに対して、化合物(15)は通常1モル〜過剰量の割合であり、塩基は通常触媒量〜5モルの割合である。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常50〜150℃の範囲である。
反応終了後は、例えば以下の方法の後処理操作に付すことにより化合物(44)を単離することができる。
(1)反応混合物を有機溶媒抽出し、有機層を乾燥、濃縮する方法
(2)反応混合物に必要に応じてトルエン等の有機溶媒を加えて濃縮する方法
単離された化合物(44)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(工程D−4)
化合物(45)は、化合物(44)を塩基の存在下で加水分解反応に付すことにより製造することができる。
該反応は通常水とメタノール、エタノール等のアルコール類またはテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類との混合物等の溶媒中で行われる。
反応に用いられる塩基としては、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物類等があげられる。
化合物(44)1モルに対して、塩基は通常1〜20モルの割合である。
反応時間は通常0.5〜24時間の範囲であり、反応温度は通常0〜120℃の範囲である。
反応終了後は反応混合物を塩酸等の酸で酸性にした後、有機溶媒抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(45)を単離することができる。単離された化合物(45)はクロマトグラフィー、再結晶等の操作によりさらに精製することもできる。
(中間体製造法5)
Figure 2005104954
(式中、R1、R2、R3、R4及びR5は前記と同じ意味を表す。)
化合物(51)は、化合物(50)とハロホルム化合物とを塩基の存在下、メタノールの存在下で反応させることにより製造することができる。
反応に用いられるハロホルム化合物としては、例えばクロロホルム、ブロモホルム、ヨードホルム等があげられる。
反応に用いられる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物類があげられる。
化合物(50)1モルに対して、塩基は通常1〜5モルの割合、ハロホルム化合物は通常1〜5モルの割合である。
反応時間は通常1〜24時間の範囲であり、反応温度は通常−20〜50℃の範囲である。
反応終了後は反応混合物に希塩酸等を加えて酸性にした後、有機溶媒抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(51)を単離することができる。単離された化合物(51)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(中間体製造法6)
Figure 2005104954
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R21及びR22は前記と同じ意味を表し、L4は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはメタンスルホニル基を表す。]
(工程F−1)
化合物(54)は、化合物(52)を塩基の存在下、化合物(53)と反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、ヘキサン、ペンタン等の脂肪族炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類等及びこれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド等の金属アルコラート類、リチウムジイソプロピルアミド等があげられる。
化合物(52)1モルに対して、塩基は通常1〜5モルの割合、化合物(53)が通常0.5〜1.2モルの割合である。
反応時間は通常瞬時〜24時間の範囲であり、反応温度は通常−20〜100℃の範囲である。
反応終了後は反応混合物に希塩酸等を加えて酸性にした後、有機溶媒抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(54)を単離することができる。単離された化合物(54)はクロマトグラフィー、再結晶等の操作によりさらに精製することもできる。
(工程F−2)
化合物(55)は、化合物(54)を塩基の存在下で加水分解反応に付すことにより製造することができる。
該反応は通常水とメタノール、エタノール等のアルコール類またはテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類との混合物等の溶媒中で行われる。
反応に用いられる塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物類等があげられる。
式で示される(54)化合物1モルに対して、塩基は通常1〜20モルの割合である。
反応時間は通常0.5〜24時間の範囲であり、反応温度は通常0〜120℃の範囲である。
反応終了後は反応混合物を塩酸等の酸で酸性にした後、有機溶媒抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(55)を単離することができる。単離された化合物(55)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
次に本発明化合物の具体例を以下に示す。
式(I)で示される化合物
Figure 2005104954
上記式(I)においてR2、R3、A1、A2、R9、R10及びXは(表1)〜(表9)に示す各置換基の組合せを表す。
Figure 2005104954
Figure 2005104954
Figure 2005104954
Figure 2005104954
Figure 2005104954
Figure 2005104954
Figure 2005104954
Figure 2005104954
Figure 2005104954
式(II)で示される化合物
Figure 2005104954
上記式(II)においてR2、R3、A3、R9、R10及びXは(表10)、(表11)に示す各置換基の組合せを表す。
Figure 2005104954
Figure 2005104954
本発明化合物が防除効力を有する植物病害としては、例えば藻菌類による植物病害があげられ、具体的には例えば次の病害が挙げられる。
蔬菜類、ダイコンのべと病(Peronospora brassicae)、ホウレンソウのべと病(Peronospora spinaciae)、タバコのべと病(Peronospora tabacina)、ウリ類のべと病(Pseudoperonospora cubensis)、ブドウのべと病(Plasmopara viticola)、リンゴ、イチゴ、ヤクヨウニンジンの疫病(Phytophthora cactorum)、トマト、キュウリの灰色疫病(Phytophora capsici)、パイナップルの疫病(Phytophthora cinnamomi)、ジャガイモ、トマトの疫病(Phytophthora infestans)、タバコ、ソラマメ、ネギの疫病(Phytophthora nicotianae var. nicotianae)、ホウレンソウの立枯病(Pythium sp.)、キュウリ苗立枯病(Pythium aphanidermatum)、コムギ褐色雪腐病(Pythium sp.)、タバコ苗立枯病(Pythium debaryanum)、ダイズのPythium rot(Pythium aphanidermatum, P. debaryanum, P. irregulare, P. myriotylum, P. ultimum)。
本発明の植物病害防除剤は本発明化合物そのものであってもよいが、通常は固体担体、液体担体、界面活性剤その他の製剤用補助剤と混合し、乳剤、水和剤、顆粒水和剤、フロアブル剤、粉剤、粒剤等に製剤化されている。これらの製剤は本発明化合物を通常0.1〜90重量%含有する。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば、カオリンクレー、アッタパルジャイトクレー、ベントナイト、モンモリロナイト、酸性白土、パイロフィライト、タルク、珪藻土、方解石等の鉱物、トウモロコシ穂軸粉、クルミ殻粉等の天然有機物、尿素等の合成有機物、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム等の塩類、合成含水酸化珪素等の合成無機物等からなる微粉末あるいは粒状物等が挙げられ、液体担体としては、例えば、キシレン、アルキルベンゼン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、2−プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、セロソルブ等のアルコール類、アセトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、ダイズ油、綿実油等の植物油、石油系脂肪族炭化水素類、エステル類、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、水が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン酸エステル塩、リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホネートホルムアルデヒド重縮合物等の陰イオン界面活性剤及びポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルポリオキシプロピレンブロックコポリマ−、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、アラビアガム、アルギン酸及びその塩、CMC(カルボキシメチルセルロ−ス)、ザンサンガム等の多糖類、アルミニウムマグネシウムシリケート、アルミナゾル等の無機物、防腐剤、着色剤、PAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT等の安定化剤が挙げられる。
本発明の植物病害防除剤は、例えば、植物体に処理することにより当該植物を植物病害から保護するために用いられ、また、土壌に処理することにより当該土壌に生育する植物を植物病害から保護するために用いられる。
本発明の植物病害防除剤を植物体に茎葉処理することにより用いる場合又は土壌に処理することにより用いる場合、その処理量は、防除対象植物である作物等の種類、防除対象病害の種類、防除対象病害の発生程度、製剤形態、処理時期、気象条件等によって変化させ得るが、10000m2あたり本発明化合物として通常1〜5000g、好ましくは5〜1000gである。
乳剤、水和剤、フロアブル剤等は通常を水で希釈して散布することにより処理する。この場合、本発明化合物の濃度は通常0.0001〜3重量%、好ましくは0.0005〜1重量%の範囲である。粉剤、粒剤等は通常希釈することなくそのまま処理する。
また、本発明の植物病害防除剤は種子消毒等の処理方法で用いることもできる。その方法としては、例えば、本発明化合物の濃度が1〜1000ppmとなるように調製した本発明の植物病害防除剤に植物の種子を浸漬する方法、植物の種子に本発明化合物の濃度が1〜1000ppmの本発明の植物病害防除剤を噴霧もしくは塗沫する方法及び植物の種子に本発明の植物病害防除剤を粉衣する方法があげられる。
本発明の植物病害防除方法は、通常本発明の植物病害防除剤の有効量を、病害の発生が予測される植物若しくはその植物が生育する土壌に処理する、及び/又は病害の発生が確認された植物若しくはその植物が生育する土壌に処理することにより行われる。
本発明の植物病害防除剤は通常、農園芸用植物病害防除剤、即ち畑地、水田、果樹園、茶園、牧草地、芝生地等の植物病害を防除するための植物病害防除剤として用いられる。
本発明の植物病害防除剤剤は他の植物病害防除剤剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤、植物生長調節剤及び/又は肥料と共に用いることもできる。
かかる植物病害防除剤の有効成分としては、例えば、クロロタロニル、フルアジナム、ジクロフルアニド、ホセチル−Al、環状イミド誘導体(キャプタン、キャプタホール、フォルペット等)、ジチオカーバメート誘導体(マンネブ、マンコゼブ、チラム、ジラム、ジネブ、プロピネブ等)、無機もしくは有機の銅誘導体(塩基性硫酸銅、塩基性塩化銅、水酸化銅、オキシン銅等)、アシルアラニン誘導体(メタラキシル、フララキシル、オフレース、シプロフラン、ベナラキシル、オキサジキシル等)、ストロビルリン系化合物(クレソキシムメチル、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ジモキシストロビン等)、アニリノピリミジン誘導体(シプロジニル、ピリメタニル、メパニピリム等)、フェニルピロール誘導体(フェンピクロニル、フルジオキソニル等)、イミド誘導体(プロシミドン、イプロジオン、ビンクロゾリン等)、ベンズイミダゾール誘導体(カルベンダジム、ベノミル、チアベンダゾール、チオファネートメチル等)、アミン誘導体(フェンプロピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、スピロキサミン等)、アゾール誘導体(プロピコナゾール、トリアジメノール、プロクロラズ、ペンコナゾール、テブコナゾール、フルシラゾール、ジニコナゾール、ブロムコナゾール、エポキシコナゾール、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、メトコナゾール、トリフルミゾール、テトラコナゾール、マイクロブタニル、フェンブコナゾール、ヘキサコナゾール、フルキンコナゾール、トリティコナゾール、ビテルタノール、イマザリル、フルトリアホール等)、シモキサニル、ジメトモルフ、ファモキサドン、フェナミドン、イプロヴァリカルブ、ベンチアバリカルブ、シアゾファミド、ゾキサミド、エタボキサム、ニコビフェン、フェンヘキサミド、キノキシフェン、ジエトフェンカルブ及びアシベンゾラールSメチルが挙げられる。
以下、本発明を製造例、製剤例及び試験例等によりさらに詳しく説明するが、本発明は、これらの例のみに限定されるものではない。
まず、本発明化合物の製造例を示す。
製造例1
Figure 2005104954
3,4−ジメトキシフェニルヒドラジン塩酸塩34.2g及び水34mlの混合物に炭酸水素ナトリウム16.8gを徐々に加え、ついでエタノール300ml及び2−エトキシメチレンシアノ酢酸エチルエステル28.1gを加えてから、3時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから、減圧下で濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水で順次洗浄した。ついで有機層に無水硫酸マグネシウム、活性白土、活性炭及びセライトを混合してから濾過した。濾液を減圧下で濃縮し5−アミノ−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル47.4gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 7.77(1H,s)、6.93〜7.06(3H,m)、5.24(2H,s)、4.31(2H,q,J=7.2Hz)、3.91(3H,s)、3.91(3H,s)、1.37(3H,t,J=7.2Hz)
5−アミノ−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル47.4g、20%水酸化ナトリウム水溶液130ml及びエタノール300mlの混合物を2時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温まで冷却してから、36%塩酸及び水を加えて酸性にしてから、減圧下で濃縮した。残渣に水及びt−ブチルメチルエーテルを加えて、生成した結晶を濾別した。得られた結晶を水及びt−ブチルメチルエーテルで洗浄し、減圧下で乾燥し5−アミノ−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を得た。
5−アミノ−1−(3,4−ジメトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸及びテトラグライム50mlを混合し、160℃で5時間攪拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却した後、水を加えて生成した結晶を濾別した。得られた結晶を水、冷却したエタノール及びヘキサンで洗浄し、減圧下で乾燥して3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール23.5gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.41(1H,d,J=2.0Hz)、7.09(1H,d,J=2.4Hz)、7.06(1H,dd,J=8.4Hz,2.4Hz)、6.92(1H,d,J=8.4Hz)、5.61(1H,d,J=2.0Hz)、3.92(3H,s)、3.91(3H,s)、3.81(2H,s)
3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール2.0g、トリエチルアミン2ml、約10mgの4−ジメチルアミノピリジン及びテトラヒドロフラン30mlの混合物に、4−メチルフェニルグリオキシル酸塩化物1.7gを滴下し、室温で3時間、さらに60℃で3時間攪拌した。その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣に、水を加えてクロロホルムで抽出した。有機層を5%塩酸及び水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−オキソ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−1)と記す。)2.00gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):9.40(1H,s)、8.34(2H,d,J=8.0Hz)、7.66(1H,d,J=2.0Hz)、7.31(2H,d,J=8.0Hz)、7.01−7.04(3H,m)、6.91(1H,d,J=2.0Hz)、3.96(3H,s)、3.94(3H,s)、2.45(3H,s)
N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−オキソ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド0.8g及びエタノール15mlの混合物に、水素化ホウ素ナトリウム25mgを加えて室温で3時間攪拌した。その後、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水を加えてクロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム乾燥し、減圧下で濃縮しN−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−2)と記す。)2.87gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8.53(1H,s)、7.56(1H,d,J=2.0Hz)、7.20−7.27(4H,m)、6.81−7.00(3H,m)、6.71(1H,d,J=2.0Hz)、5.14(1H,s)、3.94(3H,s)、3.85(3H,s)、3.25(1H,s)、2.35(3H,s)
製造例2
Figure 2005104954
テトラヒドロフラン10mlに本発明化合物(I−2)0.57g及びトリエチルアミン0.43mlを溶解し、約0℃で塩化メタンスルホニル0.22mlを加え、室温で2時間攪拌した。その後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を3%塩酸及び水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮して、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メタンスルホニルオキシ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−3)と記す。)を得た。
上記本発明化合物(I−3)と2−プロピン−1−オール2mlとを混合し、約80℃で2時間攪拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却してから水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和塩化アンモニウム水及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−4)と記す。)135mgを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 8.85(1H,s)、7.58(1H,d,J=2.0Hz)、7.17−7.27(4H,m)、6.97−7.01(3H,m)、6.72(1H,d,J=2.0Hz)、5.11(1H,s)、3.96−4.23(2H,m)、3.96(3H,s)、3.91(3H,s)、2.48(1H,t,J=2.8Hz)、2.36(3H,s)
製造例3
Figure 2005104954
本発明化合物(I−1)0.30g、O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩89mg、ピリジン0.08ml及びメタノール4mlを室温で6時間撹拌した。その後、反応混合物に酢酸エチル加え、5%塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水及び飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮してN−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシイミノ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−5)と記す。)0.25gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8.48(1H,s)、7.65(1H,d,J=2.0Hz)、7.50(2H,d,J=8.0Hz)、7.18(2H,d,J=8.0Hz)、6.93−7.00(3H,m)、6.96(1H,d,J=2.0Hz)、3.96(3H,s)、3.94(3H,s)、3.88(3H,s)、2.37(3H,s)
製造例4
Figure 2005104954
3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール1.0gとトリエチルアミン0.55gとをテトラヒドロフラン20mlに溶解し、氷冷下で4−クロルフェニルグリオキシル酸塩化物1.1gを滴下し、室温で3時間攪拌した。その後、反応混合物に水を注加し、生成した固体を濾集した。この固体を乾燥し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−オキソ−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−6)と記す。)0.72gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 3.93(3H,s)、3.96(3H,s)、6.90(1H,d,J=1.7Hz)、6.98−7.09(3H,m)、7.49(2H,d,J=8.7Hz)、7.67(1H,s)、8.40(2H,d,J=8.7Hz)、9.38(1H,s)
本発明化合物(I−6)550mgをメタノール20mlに溶解し、氷冷下で水素化ホウ素ナトリウム60mgを加え、室温で2時間攪拌した。その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−7)と記す)530mgを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):3.79(3H,s)、3.91(3H,s)、4.95(1H,s)、5.01(1H,d,J=3.7Hz)、6.63(1H,d,J=2.0Hz)、6.72−6.84(3H,m)、7.21−7.25(4H,m)、7.46(1H,d,J=2.0Hz)、8.76(1H,s)
製造例5
Figure 2005104954
3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール0.37gとトリエチルアミン0.21gとをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、2−プロパルギルオキシ−2−(4−クロルフェニル)酢酸塩化物1.1gを滴下して、室温で2時間攪拌した。その後、反応混合物に希塩酸を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−8)と記す)0.54gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):2.50(1H,dt,J=1.0Hz,2.4Hz)、3.91(3H,s)、3.96(3H,s)、4.00(1H,ddd,J=0.8Hz,2.4Hz,15.8Hz)、4.25(1H,ddd,J=0.8Hz,2.4Hz,15.8Hz)、5.12(1H,s)、6.69−6.71(1H,m)、6.94−7.02(3H,m)、7.30(2H,d,J=8.3Hz)、7.35(2H,d,J=8.3Hz)、7.58−7.60(1H,m)、8.79(1H,s)
製造例6
Figure 2005104954
本発明化合物(I−6)100mgとO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩33mgとをエタノール10mlに加え、80℃で1時間攪拌した。反応後、反応混合物を濃縮し、残渣に希塩酸を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシイミノ−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−9)と記す。)125mgを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 3.86−3.96(9H,m)、6.77−7.08(4H,m)、7.33−7.65(5H,m)、8.76(0.82H,s)、9.14(0.18H,s)
製造例7
Figure 2005104954
3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール2.0gとトリエチルアミン1.8gとをテトラヒドロフラン20mlに溶解し、氷冷下で4−フルオロフェニルグリオキシル酸塩化物2.0gを滴下し、室温で3時間攪拌した。その後、反応液を減圧下で濃縮し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−アセトアミド(以下、本発明化合物(I−10)と記す。)0.23gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 3.94(3H,s)、3.97(3H,s)、6.91(1H,d,J=2.0Hz)、7.00−7.05(3H,m)、7.17−7.28(2H,m)、7.67(1H,d,J=2.0Hz)、8.50−8.55(2H,m)、9.40(1H,s)
製造例8
Figure 2005104954
製造例6と同様の方法で、本発明化合物(I−10)からN−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシイミノアセトアミド(以下、本発明化合物(I−11)と記す。)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 3.88−4.13(9H,m)、6.77(0.31H,d,J=1.9Hz)、6.82(0.69H,d,J=1.9Hz)、6.91−7.14(5H,m)、7.47−7.64(3H,m)、8.80(0.69H,s)、9.16(0.31H,s)
製造例9
Figure 2005104954
製造例5と同様の方法で、2−(4−フルオロフェニル)−2−(2−プロピニルオキシ)酢酸塩化物からN−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−フルオロフェニル)−2−(2−プロピニルオキシ)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−12)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):2.50(1H,t,J=2.4Hz)、3.91(3H,s)、3.96(3H,s)、3.99(1H,dd,J=2.4Hz,16.0Hz)、4.24(1H,dd,J=2.4Hz,16.0Hz)、5.13(1H,s)、6.70(1H,d,J=2.0Hz)、6.94−7.09(5H,m)、7.31−7.36(2H,m)、7.59(1H,d,J=2.0Hz)、8.83(1H,s)
製造例10
Figure 2005104954
製造例5と同様の方法で、2−(4−ブロモフェニル)−2−(2−プロピニルオキシ)酢酸塩化物から2−(4−ブロモフェニル)−N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(2−プロピニルオキシ)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−13)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):2.50(1H,t,J=2.4Hz)、3.91(3H,s)、3.96(3H,s)、4.00(1H,dd,J=2.4Hz,16.0Hz)、4.25(1H,dd,J=2.4Hz,16.0Hz)、5.10(1H,s)、6.69(1H,d,J=1.6Hz)、6.95−7.02(3H,m)、7.24(2H,d,J=8.4Hz)、7.51(2H,d,J=8.4Hz)、7.58(1H,d,J=1.6Hz)、8.79(1H,s)
製造例11
Figure 2005104954
製造例5と同様の方法で、2−(4−ヨードフェニル)−2−(2−プロピニルオキシ)酢酸塩化物からN−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−ヨードフェニル)−2−(2−プロピニルオキシ)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−14)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):2.50(1H,t,J=2.4Hz)、3.90(3H,s)、3.96(3H,s)、4.00(1H,dd,J=2.4Hz,16.0Hz)、4.24(1H,dd,J=2.4Hz,16.0Hz)、5.08(1H,s)、6.68(1H,d,J=1.9Hz)、6.95−7.01(3H,m)、7.11(2H,d,J=8.3Hz)、7.58(1H,d,J=1.9Hz)、7.71(2H,d,J=8.3Hz)、8.77(1H,s)
製造例12
Figure 2005104954
メタノール50mlに4−メチルベンズアルデヒド12g及びブロモホルム30gを加えた後、水酸化カリウムメタノール溶液(水酸化カリウム28gとメタノール110mlとの混合溶液)を氷冷下で滴下した。室温で1日間攪拌した後、反応混合物に水及びクロロホルムを加えて抽出し、得られた水層に塩酸を加えて酸性にしてクロロホルムで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、2−メトキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸11.2gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 2.34(3H,s)、3.39(3H,s)、4.74(1H,s)、7.17(2H,d,J=7.9Hz)、7.31(2H,d,J=7.9Hz)
ピリジン10mlに2−メトキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸0.32g及び3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール0.32gを加えた後、WSC0.32gを加えて110℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで放冷してから塩酸を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシ−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−15)と記す)0.54gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):2.34(3H,s)、3.32(3H,s)、3.90(3H,s)、3.96(3H,s)、4.70(1H,s)、6.70(1H,d,J=1.9Hz)、6.95−7.02(3H,m)、7.16(2H,d,J=8.3Hz)、7.22(2H,d,J=8.3Hz)、7.57(1H,d,J=1.9Hz)、8.81(1H,s)
製造例13
Figure 2005104954
製造例12と同様の方法で、4−メチルベンズアルデヒドの代わりに4−メトキシベンズアルデヒドを用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−16)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):3.31(3H,s)、3.80(3H,s)、3.90(3H,s)、3.96(3H,s)、4.69(1H,s)、6.70(1H,d,J=1.9Hz)、6.89(2H,d,J=8.8Hz)、6.97(1H,s)、6.98(1H,d,J=2.0Hz)、7.02(1H,d,J=2.0Hz)、7.25(2H,d,J=8.8Hz)、7.58(1H,d,J=1.9Hz)、8.82(1H,s)
製造例14
Figure 2005104954
製造例12と同様の方法で、4−メチルベンズアルデヒドの代わりに4−エチルベンズアルデヒドを用いて、2−(4−エトキシフェニル)−N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシアセトアミド(以下、本発明化合物(I−17)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1.22(3H,t,J=7.5Hz)、2.64(2H,q,J=7.5Hz)、3.33(3H,s)、3.90(3H,s)、3.97(3H,s)、4.71(1H,s)、6.70(1H,d,J=1.9Hz)、6.97−7.02(3H,m)、7.19(2H,d,J=8.3Hz)、7.25(2H,d,J=8.3Hz)、7.57(1H,d,J=1.9Hz)、8.83(1H,s)
製造例15
Figure 2005104954
製造例12と同様の方法で、4−メチルベンズアルデヒドの代わりに4−ブロモベンズアルデヒドを用いて、2−(4−ブロモフェニル)−N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシアセトアミド(以下、本発明化合物(I−18)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):3.35(3H,s)、3.90(3H,s)、3.97(3H,s)、4.70(1H,s)、6.67(1H,d,J=1.9Hz)、6.942(1H,s)、6.945(1H,s)、7.00(1H,s)、7.25(2H,d,J=8.3Hz)、7.50(2H,d,J=8.3Hz)、7.58(1H,d,J=1.9Hz)、8.77(1H,s)
製造例16
Figure 2005104954
製造例12と同様の方法で、4−メチルベンズアルデヒドの代わりに4−メチルチオベンズアルデヒドを用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−メチルチオフェニル)−2−メトキシアセトアミド(以下、本発明化合物(I−19)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):2.47(3H,s)、3.33(3H,s)、3.89(3H,s)、3.96(3H,s)、4.69(1H,s)、6.68(1H,d,J=1.9Hz)、6.95−6.96(2H,m)、7.00(1H,d,J=1.5Hz)、7.24(4H,d,J=8.3Hz)、7.57(1H,dd,J=0.5Hz,1.9Hz)、8.77(1H,s)
製造例17
Figure 2005104954
製造例12と同様の方法で、4−メチルベンズアルデヒドの代わりにベンズアルデヒドを用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシ−2−フェニルアセトアミド(以下、本発明化合物(I−20)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):3.34(3H,s)、3.89(3H,s)、3.97(3H,s)、4.74(1H,s)、6.70(1H,d,J=1.9Hz)、6.95−7.02(3H,m)、7.31−7.38(5H,m)、7.58(1H,d,J=1.9Hz)、8.82(1H,s)
製造例18
Figure 2005104954
製造例12と同様の方法で、4−メチルベンズアルデヒドの代わりに4−クロロベンズアルデヒドを用いて、2−(4−クロロフェニル)−N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシアセトアミド(以下、本発明化合物(I−21)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):3.35(3H,s)、3.90(3H,s)、3.97(3H,s)、4.72(1H,s)、6.68(1H,d,J=1.9Hz)、6.95(2H,d,J=8.3Hz)、7.00(1H,s)、7.30(2H,d,J=8.5Hz)、7.35(2H,d,J=8.5Hz)、7.58(1H,d,J=1.9Hz)、8.77(1H,s)
製造例19
Figure 2005104954
製造例12と同様の方法で、4−メチルベンズアルデヒドの代わりに3,4−ジクロロベンズアルデヒドを用いて、2−(3,4−ジクロロフェニル)−N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシアセトアミド(以下、本発明化合物(I−22)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):3.38(3H,s)、3.91(3H,s)、3.97(3H,s)、4.70(1H,s)、6.67(1H,d,J=1.9Hz)、6.94(1H,dd,J=2.0Hz,8.6Hz)、6.95(1H,d,J=8.5Hz)、7.00(1H,d,J=2.0Hz)、7.22(1H,dd,J=2.0Hz,8.4Hz)、7.45(1H,d,J=8.4Hz)、7.47(1H,d,J=2.0Hz)、7.59(1H,d,J=1.9Hz)、8.74(1H,s)
製造例20
Figure 2005104954
製造例12と同様の方法で、4−メチルベンズアルデヒドの代わりに4−トリフルオロメチルベンズアルデヒドを用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシ−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−23)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):3.39(3H,s)、3.90(3H,s)、3.96(3H,s)、4.81(1H,s)、6.68(1H,d,J=1.9Hz)、6.94(1H,d,J=8.6Hz)、6.95(1H,d,J=8.6Hz)、7.00(1H,d,J=1.2Hz)、7.50(2H,d,J=8.0Hz)、7.58(1H,dd,J=0.5Hz,1.9Hz)、7.63(2H,d,J=8.0Hz)、8.80(1H,s)
製造例21
Figure 2005104954
製造例12と同様の方法で、4−メチルベンズアルデヒドの代わりに4−(1−プロピル)ベンズアルデヒドを用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシ−2−(4−(1−プロピル)フェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−24)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):0.93(3H,t,J=7.1Hz)、1.62(2H,tq,J=7.1Hz)、2.57(2H,t,J=7.1Hz)、3.33(3H,s)、3.90(3H,s)、3.97(3H,s)、4.71(1H,s)、6.70(1H,d,J=1.9Hz)、6.97(1H,d,J=8.6Hz)、6.98(1H,dd,J=1.9Hz,8.6Hz)、7.01(1H,d,J=1.9Hz)、7.16(2H,d,J=8.2Hz)、7.24(2H,d,J=8.2Hz)、7.57(1H,dd,J=0.5Hz,1.9Hz)、8.82(1H,s)
製造例22
Figure 2005104954
製造例12と同様の方法で、4−メチルベンズアルデヒドの代わりに4−(2−プロピル)ベンズアルデヒドを用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシ−2−(4−(2−プロピル)フェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−25)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1.23(6H,d,J=6.7Hz)、1.62(1H,7重線,J=6.7Hz)、3.33(3H,s)、3.90(3H,s)、3.97(3H,s)、4.71(1H,s)、6.71(1H,d,J=1.9Hz)、6.98(1H,d,J=8.6Hz)、6.99(1H,dd,J=1.9Hz,8.6Hz)、7.02(1H,d,J=1.9Hz)、7.21(2H,d,J=8.2Hz)、7.25(2H,d,J=8.2Hz)、7.57(1H,dd,J=0.5Hz,1.9Hz)、8.84(1H,s)
製造例23
Figure 2005104954
製造例12と同様の方法で、4−メチルベンズアルデヒドの代わりに3,4−ジメトキシベンズアルデヒドを用いて、2−(3,4−ジメトキシフェニル)−N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシアセトアミド(以下、本発明化合物(I−26)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):3.35(3H,s)、3.86(3H,s)、3.88(3H,s)、3.90(3H,s)、3.97(3H,s)、4.69(1H,s)、6.71(1H,d,J=1.9Hz)、6.81−7.03(6H,m)、7.59(1H,d,J=1.9Hz)、8.78(1H,s)
製造例24
Figure 2005104954
製造例12と同様の方法で、4−メチルベンズアルデヒドの代わりに4−(ジエトキシメチル)ベンズアルデヒドを用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−ホルミルフェニル)−2−メトキシアセトアミド(以下、本発明化合物(I−27)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):3.40(3H,s)、3.90(3H,s)、3.97(3H,s)、4.83(1H,s)、6.68(1H,d,J=1.9Hz)、6.96(2H,d,J=8.3Hz),7.01(1H,s)、7.56(2H,d,J=8.3Hz)、7.58(1H,d,J=1.9Hz)、7.89(2H,d,J=8.3Hz)、8.82(1H,s)、10.02(1H,s)
製造例25
Figure 2005104954
本発明化合物(I−27)0.20gとO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩70mgを5mlのエタノールに加え、1時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷してから濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−メトキシイミノメチルフェニル)−2−メトキシアセトアミド(以下、本発明化合物(I−28)と記す)0.15gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):3.36(3H,s)、3.89(3H,s)、3.96(3H,s)、3.97(3H,s)、4.75(1H,s)、6.68(1H,d,J=1.9Hz)、6.94(1H,d,J=8.3Hz)、6.95(1H,d,J=8.3Hz),7.00(1H,s)、7.36(2H,d,J=8.3Hz)、7.55−7.59(3H,m)、8.04(1H,s)、8.78(1H,s)
製造例26
Figure 2005104954
本発明化合物(I−27)0.30gとヒドロキシルアミン塩酸塩0.10gとを5mlのエタノールに加え、1時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷してから濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−ヒドロキシイミノメチルフェニル)−2−メトキシアセトアミド(以下、本発明化合物(I−29)と記す)0.27gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):3.36(3H,s)、3.89(3H,s)、3.95(3H,s)、4.76(1H,s)、6.69(1H,d,J=1.9Hz)、6.94(1H,d,J=8.5Hz)、6.96(1H,dd,J=1.9Hz,8.5Hz)、7.01(1H,d,J=1.9Hz)、7.37(2H,d,J=8.2Hz)、7.52(2H,d,J=8.2Hz)、7.59(1H,d,J=1.9Hz)、8.11(1H,s)、8.50(1H,s)、8.81(1H,s)
本発明化合物(I−29)0.23gをトルエン10mlに加え、塩化チオニル0.13gを加えた後、3時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷してから濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(4−シアノフェニル)−N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシアセトアミド(以下、本発明化合物(I−30)と記す)137mgを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):3.40(3H,s)、3.90(3H,s)、3.97(3H,s)、4.80(1H,s)、6.70(1H,d,J=1.9Hz)、6.95(2H,d,J=8.3Hz)、7.00(1H,s)、7.51(2H,d,J=8.3Hz)、7.58(1H,d,J=1.9Hz)、7.67(2H,d,J=8.3Hz)、8.79(1H,s)
製造例27
Figure 2005104954
本発明化合物(I−27)0.44gとメタノール5mlとの混合液に、氷冷下で水素化ホウ素ナトリウム13mgを加えた。室温で2時間攪拌した後、反応混合物に希塩酸を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−2−メトキシアセトアミド0.41gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):2.34(1H,br)、3.33(3H,s)、3.85(3H,s)、3.95(3H,s)、4.65(2H,s)、4.72(1H,s)、6.66(1H,d,J=1.9Hz)、6.95−6.97(3H,m)、7.31(2H,d,J=8.2Hz)、7.32(2H,d,J=8.2Hz)、7.55(1H,d,J=1.9Hz)、8.77(1H,s)
N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−2−メトキシアセトアミド0.36gをトルエン10mlに加え、塩化チオニル0.21gを加えた後、3時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷してから濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(4−クロロメチルフェニル)−N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシアセトアミド(以下、本発明化合物(I−31)と記す)180mgを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):3.35(3H,s)、3.89(3H,s)、3.97(3H,s)、4.57(2H,s)、4.75(1H,s)、6.68(1H,d,J=1.9Hz)、6.96(1H,d,J=8.3Hz)、6.97(1H,d,J=8.3Hz)、7.00(1H,s)、7.35(2H,d,J=8.3Hz)、7.39(2H,d,J=8.3Hz)、7.57(1H,dd,J=0.5Hz,1.9Hz)、8.80(1H,s)
製造例28
Figure 2005104954
2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸エチル19g、トリエチルアミン15g及びテトラヒドロフラン100mlの混合液に、塩化メタンスルホニル13.7gを氷冷下で滴下した。室温で3時間攪拌した後、反応混合物に酢酸エチル加え、生成した不溶物を濾別した。得られた濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−メタンスルホニルオキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸エチル23gを得た。
2−メタンスルホニルオキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸エチル0.50gをエタノール5mlに加え、2時間加熱還流した後、反応混合物を室温まで放冷してから濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−エトキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸エチル0.32gを得た。
2−エトキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸エチル0.32gをテトラヒドロフラン5mlに溶解し、水酸化リチウム水溶液(水酸化リチウム50mgと水2mlとの混合溶液)を加えた。室温で2時間攪拌した後、反応混合物に塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を減圧下で濃縮し、2−エトキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸を得た。
上記の操作で得られた2−エトキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸、ピリジン10ml、WSC0.30g及び3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール0.30gを混合し、110℃で3時間加熱攪拌した。反応混合物を室温まで放冷してから塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥、濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−エトキシ−N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−メチルフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−32)と記す)33mgを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1.12(3H,t,J=7.1Hz)、2.34(3H,s)、3.39−3.56(2H,m)、3.90(3H,s)、3.95(3H,s)、4.79(1H,s)、6.70(1H,d,J=1.9Hz)、6.96(1H,d,J=8.5Hz)、6.99(1H,dd,J=2.2Hz,8.3Hz)、7.00(1H,d,J=2.2Hz)、7.16(2H,d,J=8.0Hz)、7.23(2H,d,J=8.0Hz)、7.57(1H,d,J=1.9Hz)、9.01(1H,s)
製造例29
Figure 2005104954
製造例28と同様の方法で、エタノールの代わりに1−プロパノールを用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−メチルフェニル)−2−(1−プロピルオキシ)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−33)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):0.79(3H,t,d=7.1Hz)、1.45−1.54(2H,m)、2.34(3H,s)、3.30−3.43(2H,m)、3.91(3H,s)、3.95(3H,s)、4.78(1H,s)、6.71(1H,d,J=1.9Hz)、6.97(1H,d,J=8.3Hz)、6.99(1H,dd,J=2.2Hz,8.3Hz)、7.02(1H,d,J=2.2Hz)、7.16(2H,d,J=8.0Hz)、7.24(2H,d,J=8.0Hz)、7.57(1H,dd,J=0.5Hz,1.9Hz)、8.99(1H,s)
製造例30
Figure 2005104954
製造例28と同様の方法で、エタノールの代わりに2,2,2−トリフルオロエタノールを用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−メチルフェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−34)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):2.35(3H,s)、3.67−3.83(2H,m)、3.90(3H,s)、3.95(3H,s)、4.96(1H,s)、6.71(1H,d,J=1.9Hz)、6.96(1H,d,J=8.3Hz)、6.98(1H,d,8.3Hz)、7.02(1H,s)、7.21(4H,d,J=8.0Hz)、7.58(1H,d,J=1.9Hz)、8.83(1H,s)
製造例31
Figure 2005104954
製造例28と同様の方法で、エタノールの代わりに2−ブチン−1−オールを用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−メチルフェニル)−2−(2−ブチニルオキシ)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−35)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1.83(3H,t,J=2.0Hz)、2.34(3H,s)、3.91(3H,s)、3.95(1H,dq,J=2.0Hz,15.4Hz)、3.96(3H,s)、4.18(1H,dq,J=2.0Hz,15.4Hz)、5.10(1H,s)、6.72(1H,d,J=1.9Hz)、6.95−7.05(3H,m)、7.16(2H,d,J=8.3Hz)、7.24(2H,d,J=8.3Hz)、7.58(1H,d,J=1.9Hz)、8.87(1H,s)
製造例32
Figure 2005104954
製造例28と同様の方法で、エタノールの代わりに3−ペンチン−2−オールを用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−メチルフェニル)−2−(2−メチル−2−ブチニルオキシ)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−36)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1.32(0.6H,d,J=6.6Hz)、1.35(2.4H,d,J=6.6Hz)、2.34(3H,s)、2.42(0.6H,d,J=2.0Hz)、2.49(2.4H,d,J=2.0Hz)、3.89(0.6H,s)、3.92(2.4H,s)、3.94(0.6H,s)、3.95(2.4H,s)、4.10(0.8H,dq,J=2.0Hz,6.6Hz)、4.31(0.2H,dq,J=2.0Hz,6.6Hz)、5.16(0.2H,s)、5.21(0.8H,s)、6.72(1H,d,J=1.9Hz)、6.95−7.07(3H,m)、7.13−7.31(4H,m)、7.58(1H,d,J=1.9Hz)、8.74(0.2H,s)、9.03(0.8H,s)
製造例33
Figure 2005104954
本発明化合物(I−8)600mgをテトラヒドロフラン5mlに溶解した溶液に、ローソン試薬650mgを加えて、2時間加熱攪拌した。反応混合物を室温まで放冷してから濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(4−クロロフェニル)−N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(2−プロピニルオキシ)チオアセトアミド(以下、本発明化合物(I−37)と記す)102mgを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):2.50(1H,t,J=2.4Hz)、3.88(3H,s)、3.96(3H,s)、4.00(1H,dd,J=2.4Hz,15.8Hz)、4.18(1H,dd,J=2.4Hz,15.8Hz)、5.42(1H,s)、6.94(1H,d,J=8.7Hz)、6.96(1H,dd,J=2.4Hz,8.7Hz)、7.02(1H,d,J=2.4Hz)、7.23(1H,d,J=2.0Hz)、7.28(2H,d,J=8.3Hz)、7.31(2H,d,J=8.3Hz)、7.67(1H,d,J=2.0Hz)、10.13(1H,s)
製造例34
Figure 2005104954
製造例33と同様の方法で、本発明化合物(I−8)の代わりに本発明化合物(I−4)を用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−メチルフェニル)−2−(2−プロピニルオキシ)チオアセトアミド(以下、本発明化合物(I−38)と記す)を得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):2.34(3H,s)、2.47(1H,t,J=2.4Hz)、3.87(3H,s)、3.96(3H,s)、3.97(1H,dd,J=2.4Hz,15.8Hz)、4.14(1H,dd,J=2.4Hz,15.8Hz)、5.41(1H,s)、6.94−7.03(3H,m)、7.13(2H,d,J=8.2Hz)、7.20(2H,d,J=8.2Hz)、7.26(1H,d,J=1.9Hz)、7.66(1H,d,J=1.9Hz)、10.20(1H,s)
製造例35
Figure 2005104954
4−エチルフェニルグリオキシル酸1.5g、トルエン15ml、塩化チオニル0.9ml及びジメチルホルムアミド1滴を混合し、80℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷してから減圧下で濃縮し、4−エチルフェニルグリオキシル酸塩化物を得た。3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール0.91g、ジイソプロピルエチルアミン1.2mlおよびテトラヒドロフラン15mlの混合物に、上記の操作により得られた4−エチルフェニルグリオキシル酸塩化物を0℃で滴下し、室温で3時間、60℃で3時間攪拌した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから水を加え、5%塩酸水溶液、飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄した。得られた有機層を減圧下で濃縮し、生成した固体を濾集した。この固体をヘキサンで洗浄後乾燥して、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−オキソ−2−(4−エチルフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−39)と記す。)1.5gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):9.39(1H,s)、8.35−8.37(2H,m)、7.34(1H,d,J=1.9Hz)、7.04(2H,d,J=8.6Hz)、7.02−7.04(3H,m)、6.53(1H,d,J=1.9Hz)、3.96(3H,s)、3.94(3H,s)、2.74(2H,q,J=7.6Hz)、1.27(3H,t,J=7.6Hz)
製造例36
Figure 2005104954
本発明化合物(I−39)0.20gとO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩66mgとをプロパノール5mlに加え、2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷してから濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を5%塩酸水溶液、飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、減圧下で濃縮して生成した固体を濾集した。この固体をヘキサンで洗浄後乾燥して、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシイミノ−2−(4−エチルフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−40)と記す。)0.26gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):9.16(0.6H,s)、8.49(0.4H,s)、7.69(0.4H,d,J=1.9Hz)、7.61(0.6H,d,J=1.9Hz)、7.50−7.52(0.8H,m)、7.40−7.41(1.2H,m)、7.25−7.27(1.2H,m)、7.19−7.21(0.8H,m)、7.06−7.09(1H,m)、6.90−7.01(1H,m)、6.95(0.6H,s)、6.92(0.4H,s)、6.85(0.4H,d,J=1.9Hz)、6.79(0.6H,d,J=1.9Hz)、3.87−3.95(9H,m)、2.63−2.71(2H,m)、1.21−1.28(3H,m)
製造例37
Figure 2005104954
本発明化合物(I−39)1.1gをエタノール15mlに溶解し、氷冷下で水素化ホウ素ナトリウム33mgを加え、室温で0.5時間攪拌した。その後、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を5%塩酸水溶液、飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、減圧下で濃縮して生成した固体を濾集した。この固体をヘキサンで洗浄後乾燥して、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−ヒドロキシ−2−(4−エチルフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−41)と記す。)1.2gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8.56(1H,s)、7.55(1H,d,J=1.6Hz)、7.25−7.26(2H,m)、7.17(2H,d,J=8.2Hz)、6.82−6.90(3H,m)、6.71(1H,d,J=1.7Hz)、5.14(1H,s)、3.93(3H,s)、3.85(3H,s)、3.36(1H,s)、2.64(2H,q,J=7Hz)、1.22(3H,t,J=7Hz)
製造例38
Figure 2005104954
3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール0.40g、2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−エチルフェニル)酢酸0.40g及びWSC0.37gをピリジン8mlに混合し、80℃で2時間、100℃で2時間攪拌した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を5%塩酸で2回、飽和重曹水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−エチルフェニル)アセトアミド(本発明化合物I−42)0.48gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8.84(1H,s)、7.57−7.58(1H,m)、7.18−7.27(4H,m)、6.98−7.04(3H,m)、6.71(1H,d,J=1.9Hz)、5.11(1H,s)、3.95−4.23(5H,m)、3.91(3H,s)、2.64(2H,q,J=8Hz)、2.48(1H,t,J=2.5Hz)、1.20(3H,t,J=8Hz)
製造例39
Figure 2005104954
フェニルグリオキシル酸1.37g、トルエン15ml、塩化チオニル1.6ml及びジメチルホルムアミド1滴を混合し、80℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷してから減圧下で濃縮し、フェニルグリオキシル酸塩化物を得た。
3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール2.0g、ジイソプロピルエチルアミン2.4ml及びテトラヒドロフラン15mlの混合物に上記の操作により得られたフェニルグリオキシル酸塩化物を0℃で滴下し、室温で3時間、60℃で3時間攪拌した。該混合物を氷冷してからフェニルグリオキシル酸塩化物0.91gを滴下し、室温で3時間攪拌した。その後、反応混合物に水を注加し、5%塩酸水溶液、飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、減圧下で濃縮し、生成した固体を濾集した。この固体をヘキサンで洗浄後乾燥して、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−オキソ−2−フェニルアセトアミド(以下、本発明化合物(I−43)と記す。)1.0gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):9.36(1H,s)、8.40−8.42(2H,m)、7.65−7.69(2H,m)、7.53−7.49(2H,m)、6.99−7.04(3H,m)、6.92(1H,d,J=1.9Hz)、3.97(3H,s)、3.94(3H,s)
製造例40
Figure 2005104954
製造例36と同様の方法で、本発明化合物(I−39)の代わりに本発明化合物(I−43)を0.20g用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシイミノ−2−フェニルアセトアミド(以下、本発明化合物(I−44)と記す。)0.24gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):9.16(0.6H,s)、8.57(0.4H,s)、7.59−7.64(2H,m)、7.35−7.47(4H,m)、7.06−7.08(1H,m)、6.99−7.01(1H,m)、6.95(0.6H,s)、6.92(0.4H,s)、6.85(0.4H,d,J=1.9Hz)、6.79(0.6H,d,J=1.9Hz)、3.87−3.99(9H,m)
製造例41
Figure 2005104954
製造例37と同様の方法で、本発明化合物(I−39)の代わりに本発明化合物(I−43)を0.70g用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(以下、本発明化合物(I−45)と記す。)0.7gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8.54(1H,s)、7.55(1H,d,J=1.9Hz)、7.33−7.41(5H,m)、6.92(1H,d,J=2.2Hz)、6.79−6.87(2H,m)、6.70(1H,d)、5.17(1H,s)、3.94(3H,s)、3.84(3H,s)、3.51(1H,s)
製造例42
Figure 2005104954
3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール0.58g、2−(2−プロピニルオキシ)−2−フェニル酢酸0.5g及びWSC0.52gをピリジン0.53gに混合し、80℃で2時間、100℃で2時間攪拌した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を5%塩酸で2回、飽和炭酸水素ナトリウム水ついで飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(2−プロピニルオキシ)−2−フェニルアセトアミド(以下、本発明化合物(I−45)と記す。)0.65gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8.83(1H,s)、7.58(1H,d,J=1.9Hz)、7.33−7.39(5H,m)、6.96−7.02(3H,m)、6.71(1H,d,J=1.9Hz)、5.14(1H,s)、4.02−4.26(5H,m)、4.00(3H,s)、2.49(1H,t,J=2.4Hz)
製造例43
Figure 2005104954
製造例35と同様の方法で、4−エチルフェニルグリオキシル酸の代わりにインダン−5−イル−オキソ−酢酸1.93gを用いてN−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−オキソ−2−(インダン−5−イル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−47)と記す。)2.0gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):9.36(1H,s)、8.27(1H,s)、8.22(1H,d,J=7.9Hz)、7.67(1H,d,J=2.0Hz)、7.35(1H,d,J=8.1Hz)、7.01−7.05(3H,m)、6.92(1H,d,J=2.0Hz)、3.96(3H,s)、3.94(3H,s)、2.98(4H,t,J=7.4Hz)、2.09−2.17(2H,m)
製造例44
Figure 2005104954
製造例36と同様の方法で、本発明化合物(I−39)の代わりに本発明化合物(I−47)を用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−メトキシイミノ−2−(インダン−5−イル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−48)と記す。)0.29gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):9.16(0.6H,s)、8.09(0.4H,s) 、7.61−7.64(1H,m)、6.78−7.45(6H,m)、3.90−3.95(9H,m)、2.80−2.95(4H,s)、2.04−2.09(2H,m)
製造例45
Figure 2005104954
製造例37と同様の方法で、本発明化合物(I−39)の代わりに本発明化合物(I−47)1.42gを用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−ヒドロキシ−2−(インダン−5−イル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−49)と記す。)1.44gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8.54(1H,s)、7.76(1H,d,J=1.9Hz)、7.01−7.20(3H,m)、6.82−6.93(3H,m)、6.71(1H,d,J=1.9Hz)、5.13(1H,s)、3.94(3H,s)、3.84(3H,s)、3.29(1H,br)、2.85−2.91(4H,m)、2.04−2.11(2H,m)
製造例46
Figure 2005104954
製造例38と同様の方法で、2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−エチルフェニル)酢酸の代わりにインダン−5−イル−(2−プロピニルオキシ)酢酸0.4gを用いて、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(2−プロピニルオキシ)−2−(インダン−5−イル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−50)と記す。)0.53gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8.85(1H,s)、7.57−7.58(1H,m)、6.96−7.21(6H,m)、6.72(1H,d,J=1.9Hz)、5.10(1H,s)、3.96−4.22(5H,m)、3.91(3H,s)、2.84−2.90(4H,m)、2.47(1H,t,J=2.4Hz)、2.03(2H,m)
製造例47
Figure 2005104954
3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール0.34g、ナフタレン−2−イル−2−(2−プロピニルオキシ)酢酸0.38g及びWSC0.32gをピリジン7mlに混合し、100℃で2時間攪拌した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を5%塩酸で2回、飽和炭酸水素ナトリウム水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(ナフタレン−2−イル)−2−(2−プロピニルオキシ)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−51)と記す。)0.33gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8.85(1H,s)、7.81−7.86(4H,m)、7.51(1H,d,J=1.9Hz)、7.49−7.53(2H,m)、7.40−7.42(1H,m)、6.89−7.04(3H,m)、6.71(1H,d,J=1.9Hz)、5.31(1H,s)、4.28(1H,dd,J=2.4Hz,15.7Hz)、4.04(1H,dd,J=2.4Hz,15.7Hz)、3.93(3H,s)、3.89(3H,s)、2.51(t,3H,J=1.9Hz)
製造例48
Figure 2005104954
3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール2.0g、4−クロルフェニル酢酸1.5g及びWSC1.8gをピリジン20mlに混合し、80℃で2時間、100℃で2時間攪拌した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を5%塩酸で2回、飽和炭酸水素ナトリウム水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮し、得られた残渣をヘキサンで洗浄してN−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−クロルフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−52)と記す。)3.1gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.55(1H,d,J=1.9Hz)、7.29(2H,d,J=8.5Hz)、7.12(2H,d,J=8.5Hz)、6.84(1H,d,J=2.4Hz)、6.70(1H,d,J=1.9Hz)、6.68(1H,d,J=8.5Hz)、6.42(1H,dd,J=2.4Hz,8.5Hz)、3.96(3H,s)、3.84(3H,s)、3.67(2H,s)
製造例49
Figure 2005104954
本発明化合物(I−52)3.2gとt−ブトキシビスジメチルアミノメタン4.8mlとを混合し、80℃で30分間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷してから減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−クロルフェニル)−3−ジメチルアミノアクリルアミド(以下、本発明化合物(I−53)と記す。)2.0gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.62(1H,s)、7.51(1H,d,J=1.9Hz)、7.21−7.23(2H,m)、7.09−7.10(2H,m)、7.06(1H,br)、6.81(1H,d,J=2.4Hz)、6.71(1H,d,J=1.7Hz)、6.60(1H,d,J=8.5Hz)、6.36(1H,dd,J=2.4Hz,8.5Hz)、3.96(3H,s)、3.84(3H,s)、2.68(6H,s)
製造例50
Figure 2005104954
本発明化合物(I−53)1.9g、5%塩酸3ml及びテトラヒドロフラン30mlを混合し、室温で30分間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた固体をヘキサンで洗浄してN−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−クロルフェニル)−3−ヒドロキシアクリルアミド(以下、本発明化合物(I−54)と記す。)1.9gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):13.03(1H,d,J=12Hz)、7.58(1H,dd,J=0.5Hz,1.9Hz)、7.37(1H,br)、7.26−7.28(2H,m)、7.17(1H,d,J=12Hz)、7.06−7.07(2H,m)、6.83(1H,d,J=2.4Hz)、6.73(1H,d,J=1.9Hz)、6.67(1H,d,J=8.5Hz)、6.52(1H,dd,J=2.4Hz,8.5Hz)、3.95(3H,s)、3.83(3H,s)
製造例51
Figure 2005104954
本発明化合物(I−54)0.30g、プロパルギルブロマイド0.07ml、炭酸カリウム0.12g及びアセトニトリル5mlを混合し、80℃で3時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷してから濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−クロルフェニル)−3−(2−プロピニルオキシ)アクリルアミド(以下、本発明化合物(I−55)と記す。)0.13gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):9.44(1H,s)、7.58(1H,d,J=1.9Hz)、7.31−7.32(2H,m)、7.23−7.25(2H,m)、6.99−7.07(3H,m)、6.82(1H,d,J=1.9Hz)、6.59(1H,s)、4.38(2H,d,J=2.4Hz)、3.96(3H,s)、3.93(3H,s)、2.64(1H,t,J=2.4Hz)
製造例52
Figure 2005104954
本発明化合物(I−54)0.30g、テトラブチルアンモニウムブロマイド49mg及びジメトキシエタン5mlを混合し、室温で該混合液に大過剰量のジフルオロクロロメタンのガスをバブリングしながら、10%の水酸化カリウム水溶液3.2mlを滴下した。(途中で該混合液にテトラブチルアンモニウムブロマイド49mg追加した)。その後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮して残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−クロルフェニル)−3−(ジフルオロメトキシ)アクリルアミド(以下、本発明化合物(I−56)と記す。)0.14gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.45(1H,d,J=2.0Hz)、7.31−7.33(2H,m)、7.30(1H,s)、7.15−7.17(2H,m)、7.03−7.11(4H,m)、6.90(1H,d,J=8.5Hz)、6.29(1H,t,J=7.1Hz)、3.94(3H,s)、3.91(3H,s)
製造例53
Figure 2005104954
3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール0.47g、2−(2−プロピニルオキシ)−(4−アセチルフェニル)酢酸0.46g及びWSC1.8gをピリジン10mlに混合し、100℃で2時間攪拌した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を5%塩酸で3回、飽和炭酸水素ナトリウム水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−アセチルフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−57)と記す。)0.25gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8.81(1H,s)、7.94−7.79(2H,m)、7.58(1H,dd,J=0.5Hz、1.9Hz)、7.47−7.49(2H,m)、6.95−7.01(3H,m)、6.69(1H,d,J=1.9Hz)、5.21(1H,s)、4.36(1H,dd,J=2.4Hz,15.7Hz)、4.03(1H,dd,J=2.4Hz,15.7Hz)、3.96(3H,s)、3.91(3H,s)、2.60(3H,s)、2.51(1H,t,J=2.4Hz)
製造例54
Figure 2005104954
3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール0.40g、2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−メチルフェニル)酢酸0.40g及びWSC0.35gをピリジン8mlに混合し、100℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷してから水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を5%塩酸で3回、飽和炭酸水素ナトリウム水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、本発明化合物(I−4)0.50gを得た。
製造例55
Figure 2005104954
3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール0.30g、2−(4−メチルフェニル)プロピオン酸0.30g及びWSC0.30gをピリジン10mlに混合し、110℃で2時間攪拌した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから減圧下で濃縮た。得られた残渣に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−メチルフェニル)プロピオンアミド(以下、本発明化合物(I−58)と記す。)0.50gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 1.56(3H,d,J=7.4Hz)、2.36(3H,s)、3.64(1H,q,J=7.4Hz)、3.79(3H,s)、3.93(3H,s)、6.48(1H,dd,J=2.2Hz,8.4Hz)、6.67(1H,d,J=8.4Hz)、6.69(1H,d,1.6Hz)、6.75(1H,d,J=2.2Hz)、7.08(2H,d,J=8.3Hz)、7.10(2H,d,J=8.3Hz)、7.25(1H,s)、7.54(1H,d,J=1.6Hz)
製造例56
Figure 2005104954
3−アミノ−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール0.33g、2−(4−クロロフェニル)−4−ペンチン酸0.26g及びWSC0.31gをピリジン10mlに混合し、110℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷してから減圧下で濃縮し、残渣に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル}−2−(4−クロロフェニル)−4−ペンチン酸アミド(以下、本発明化合物(I−59)と記す。)0.25gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 1.92(1H,t,J=2.7Hz)、2.73(1H,ddd,J=2.7Hz,8.5Hz,17.1Hz)、3.06(1H,ddd,J=2.7Hz,6.3Hz,17.1Hz)、3.69(1H,dd,J=6.3Hz,8.5Hz)、3.81(3H,s)、3.94(3H,s)、6.47(1H,dd,J=2.2Hz,8.5Hz)、6.67−6.72(2H,m)、6.84(1H,d,J=2.4Hz)、7.21(2H,d,J=8.5Hz)、7.32−7.36(3H,m)、7.55(1H,d,J=1.7Hz)
製造例57
Figure 2005104954
2−メトキシ−4−ニトロフェノールカリウム塩20.72g、ベンジルブロマイド17.96g及び炭酸カリウム14.52gをアセトニトリル170mlと混合し、加熱還流下1.5時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷し、生じた固体をガラスフィルターで濾別し、濾液を減圧下で濃縮し、粗4−ベンジルオキシ−3−メトキシニトロベンゼン25.40gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.84(1H,dd,J=2.6Hz,9.0Hz)、7.76(1H,d,J=2.6Hz)、7.31−7.44(5H,m)、6.92(1H,d,J=9.0Hz)、5.25(2H,s)、3.97(3H,s)
酢酸100ml、水100mlの混合溶液に鉄粉17.88gを加え、80℃で30分間攪拌した。ここに上記の操作で得られた粗4−ベンジルオキシ−3−メトキシニトロベンゼン20.74gと酢酸エチル66mlとの混合液を徐々に加え、80℃で1時間攪拌した。その後、反応混合物を室温まで放冷した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層に水を加え、次に炭酸カリウムを加えて中性付近としてから酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付し、4−ベンジルオキシ−3−メトキシアニリン14.93gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.42(2H,d,J=7.4Hz)、7.34(2H,t,J=1.77.4Hz)、7.29(1H,d,J=7.4Hz)、6.70(1H,d,J=8.3Hz)、6.31(1H,d,J=2.7Hz)、6.16(1H,dd,J=2.7Hz,8.3Hz)、5.04(2H,s)、3.84(3H,s)、3.47(2H,br)
上記の操作で得られた4−ベンジルオキシ−3−メトキシアニリンを水40ml及び37%塩酸40mlの混合溶液に加え、−4℃に冷却した。ここに水12mlと亜硝酸ナトリウム4.14gとの混合溶液を滴下し、−12℃で2時間攪拌した。これに37%塩酸15mlに溶解した無水塩化錫(II)14.2gを徐々に滴下し、−5℃で1時間攪拌し、さらに室温で3時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルを加えて分液し、有機層及び水層をそれぞれ得た。得られた有機層を10%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、また得られた水層を炭酸カリウムで中性付近とした後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を混合し、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮し、粗4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニルヒドラジン6.14gを得た。
エタノール40mlに上記の操作で得られた粗4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニルヒドラジン6.14g及び(エトキシメチレン)シアノ酢酸エチル2.96gを加え、加熱還流下6時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷してから減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)に付し、5−アミノ−1−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)ピラゾール−4−カルボン酸エチル2.16gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.76(1H,s)、7.30−7.45(5H,m)、7.06(1H,d,J=1.7Hz)、6.95(2H,m)、5.24(2H,br)、5.20(2H,s)、4.30(2H,q,J=7.0Hz)、3.92(3H,s)、1.36(3H,t,J=7.0Hz)
5−アミノ−1−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)ピラゾール−4−カルボン酸エチル2.12g及び10%水酸化ナトリウム水溶液12mlをエタノール25mlに混合し、加熱還流下1.5時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷してから希塩酸を加えて酸性にし、減圧下で濃縮した。残渣を濾別し、得られた固体を水、t−ブチルメチルエーテルで洗浄し、乾燥して、5−アミノ−1−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)−ピラゾール−4−カルボン酸1.50gを得た。
1H−NMR(CD3SOCD3,TMS)δ(ppm):7.61(1H,s)、7.45(2H,d,J=7.0Hz)、7.39(2H,t,J=7.0Hz)、7.33(1H,d,J=7.0Hz)、7.14(1H,d,J=8.7Hz)、7.06(1H,d,J=2.4Hz)、6.99(1H,dd,J=2.4Hz,8.7Hz)、6.15(2H,br)、5.12(2H,s)、3.80(3H,s)
5−アミノ−1−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)−4−カルボン酸1.40gをテトラグライム20mlに溶解し、170℃で7時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷してから水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮し、粗5−アミノ−1−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)ピラゾール1.62gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.31−7.46(6H,m)、7.11(1H,d,J=72.3Hz)、6.99(1H,dd,J=2.3Hz,8.5Hz)、6.93(1H,d,J=8.5Hz)、5.60(1H,d,J=1.9Hz)、5.20(2H,s)、3.91(3H,s)、3.78(2H,br)
上記の操作で得られた粗5−アミノ−1−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)ピラゾール0.81g及びトリエチルアミン0.23gをテトラヒドロフラン7mlに溶解し、0℃に冷却した。ここに4−クロロフェニル酢酸塩化物0.43gを滴下し、その後室温で2時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付し、N−{1−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)ピラゾール−5−イル}−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド0.39g得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.55(1H,d,J=1.7Hz)、7.48(2H,d,J=8.3Hz)、7.41(3H,t,J=7.4Hz)、7.35(2H,d,J=7.4Hz)、7.10(2H,d,J=8.3Hz)、6.86(1H,d,J=2.4Hz)、6.72(1H,d,J=8.5Hz)、6.69(1H,d,J=1.7Hz)、6.37(1H,dd,J=2.4Hz,8.5Hz)、5.23(2H,s)、3.85(3H,s)、3.66(2H,s)
N−{1−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)ピラゾール−5−イル}−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド513mg及び臭化水素酸585mgを酢酸3mlに溶解し、85℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷してから水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を希塩酸、水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付し、N−{1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ピラゾール−5−イル}−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド224mgを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.54(1H,d,J=1.7Hz)、7.28(2H,d,J=8.3Hz)、7.22(1H,br)、7.09(2H,d,J=8.3Hz)、6.84(1H,d,J=8.5Hz)、6.77(1H,d,J=2.3Hz)、6.67(1H,d,J=1.7Hz)、6.52(1H,dd,J=2.3Hz,8.5Hz)、5.83(1H,br)、3.83(3H,s)、3.65(2H,s)
N−{1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ピラゾール−5−イル}−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド224mg、臭化プロパルギル94mg及び炭酸カリウム109mgをアセトニトリル6mlと混合し、加熱還流下3時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷してから水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付し、N−{1−(4−プロピニルオキシ−3−メトキシフェニル)−ピラゾール−5−イル}−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド(以下、本発明化合物(I−60)と記す。)54mgを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.56(1H,d,J=1.7Hz)、7.32(2H,d,J=8.3Hz)、7.27(1H,br)、7.13(2H,d,J=8.3Hz)、6.89(1H,d,J=8.5Hz)、6.87(1H,d,J=2.3Hz)、6.70(1H,d,J=1.7Hz)、6.49(1H,dd,J=2.3Hz,8.5Hz)、4.84(2H,d,J=2.3Hz)、3.83(3H,s)、3.68(2H,s)、2.58(1H,t,J=2.3Hz)
次に、本発明化合物の製造中間体の製造について参考製造例を示す。
参考製造例1
Figure 2005104954
4−クロロフェニルグリオキシル酸メチル80.2gをメタノール500mlに溶解し、ここに0−5℃で水素化ホウ素ナトリウム3.8gを加え、室温で2時間攪拌した。その後、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=5/1−2/1)に付し、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸メチル62.4gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 3.51(1H,d,J=5.3Hz)、3.76(3H,s)、5.15(1H,d,J=5.3Hz)、7.31−7.38(4H,m)
テトラヒドロフラン200mlに2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸メチル62.4gとトリエチルアミン40.8gとを溶解し、0℃で塩化メタンスルホニル42.8gを加え、室温で3時間攪拌した。その後、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣に酢酸エチルを加えて固形物を濾別した。濾液を減圧下で濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に付し、2−メタンスルホニルオキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸メチル75.6gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 3.12(3H,s)、3.78(3H,s)、5.92(1H,s)、7.36−7.43(4H,m)
2−メタンスルホニルオキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸メチル70gと2−プロピニルアルコール70gとを混合し、80℃で1.5時間攪拌した。その後、反応混合物にトルエンを加えて減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=10/1)に付し、2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−クロロフェニル)酢酸メチルと2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−クロロフェニル)酢酸(2−プロピニル)との混合物64.6gを得た。
(2−プロピニルオキシ)−2−(4−クロロフェニル)酢酸(2−プロピニル)
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 2.47(1H,t,J=2.4Hz)、2.51(1H,t,J=2.4Hz)、4.18(1H,dd,J=2.4Hz,16.2Hz)、4.31(1H,dd,J=2.4Hz,16.2Hz)、4.67(1H,dd,J=2.4Hz,15.4Hz)、4.76(1H,dd,J=2.4Hz,15.4Hz)、5.23(1H,s)、7.33−7.42(4H,m)
2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−クロロフェニル)酢酸メチル
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 2.50(1H,t,J=2.4Hz)、3.12(3H,s)、4.16(1H,dd,J=2.4Hz,16.2Hz)、4.30(1H,dd,J=2.4Hz,16.2Hz)、5.19(1H,s)、7.33−7.42(4H,m)
上記の(2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−クロロフェニル)酢酸メチルと2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−クロロフェニル)酢酸(2−プロピニル)との混合物64.6gをテトラヒドロフラン800mlに溶解し、0℃で水酸化リチウム水溶液(水酸化リチウム6.74gと水280mlとの混合物)を滴下してから、0℃−室温で3時間攪拌した。その後、反応混合物に希塩酸を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。生成した結晶をヘキサンで洗浄し、2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−クロロフェニル)酢酸43.4gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 2.51(1H,t,J=2.4Hz)、4.15(1H,dd,J=2.4Hz,16.0Hz)、4.32(1H,dd,J=2.4Hz,16.0Hz)、5.20(1H,s)、7.33−7.44(4H,m)、8.70−9.50(1H,br)
2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−クロロフェニル)酢酸4.7gと塩化チオニル3.0gとをトルエン50mlに溶かし、100℃で2時間攪拌した。その後、反応混合物を減圧下で濃縮して、2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−クロロフェニル)酢酸塩化物5.0gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 2.57(1H,t,J=2.0Hz)、4.28(1H,dd,J=2.0Hz,16.2Hz)、4.36(1H,dd,J=2.0Hz,16.2Hz)、5.39(1H,s)、7.37−7.44(4H,m)
参考製造例2
参考製造例1と同様の方法で、4−クロロフェニルグリオキシル酸メチルの代わりに4−ブロモフェニルグリオキシル酸メチルを用いて、2−(4−ブロモフェニル)−2−(2−プロピニルオキシ)酢酸を得た。
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 2.51(1H,t,J=2.4Hz)、4.15(1H,dd,J=2.4Hz,16.0Hz)、4.32(1H,dd,J=2.4Hz,16.0Hz)、5.19(1H,s)、7.52(2H,d,J=8.3Hz)、7.34(2H,d,J=8.3Hz)、9.32(1H,br)
参考製造例3
参考製造例1と同様の方法で、4−クロロフェニルグリオキシル酸メチルの代わりに4−フルオロフェニルグリオキシル酸メチルを用いて、2−(4−フルオロフェニル)−2−(2−プロピニルオキシ)酢酸を得た。
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 2.50(1H,t,J=2.4Hz)、4.14(1H,dd,J=2.4Hz,15.9Hz)、4.31(1H,dd,J=2.4Hz,15.9Hz)、5.21(1H,s)、7.04−7.10(2H,m)、7.42−7.47(2H,m)、8.60(1H,br)
参考製造例4
参考製造例1と同様の方法で、4−クロロフェニルグリオキシル酸メチルの代わりに4−フルオロフェニルグリオキシル酸メチルを用いて、2−(4−ヨードフェニル)−2−(2−プロピニルオキシ)酢酸を得た。
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm): 2.51(1H,t,J=2.4Hz)、4.15(1H,dd,J=2.4Hz,15.9Hz)、4.32(1H,dd,J=2.4Hz,15.9Hz)、5.17(1H,s)、7.20(2H,d,J=8.3Hz)、7.73(2H,d,J=8.3Hz)、10.00(1H,br)
参考製造例5
Figure 2005104954
塩化アルミニウム8gとジクロロメタン80mlとの混合物に、0℃でエチルオキサリルクロリド7.85gを滴下した。さらに同温でトルエン4.60gを滴下し、室温で1時間攪拌した。その後、氷水に反応混合物を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮し、4−メチルフェニルグリオキシル酸エチル9.3gを粗生成物として得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.91(2H,d,J=8.2Hz)、7.31(2H,d,J=8.1Hz)、4.44(2H,q,J=7.1Hz)、2.44(3H,s)、1.42(3H,t,J=7.0Hz)
上記の操作で得た4−メチルフェニルグリオキシル酸エチル9.3g、30%水酸化ナトリウム水溶液13ml及びエタノール15mlを混合し2時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから5%塩酸を加えて酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を、飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。残渣をヘキサンで洗浄後、乾燥して、4−メチルフェニルグリオキシル酸5.2gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8.25(2H,d,J=8.3Hz)、7.32(2H,d,J=8.0Hz)、4.28(1H,br)、2.45(3H,s)
トルエン150mlに4−メチルフェニルグリオキシル酸10.0g、塩化チオニル7.2ml及びN,N−ジメチルホルムアミド0.2gを混合し、80℃で1時間攪拌した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから減圧下で濃縮して、4−メチルフェニルグリオキシル酸塩化物12.1gを得た。
参考製造例6
Figure 2005104954
マグネシウム0.86gに、2−ブロモナフタレンのテトラヒドロフラン溶液(2−ブロモナフタレン7.0gとテトラヒドロフラン22mlとの混合溶液)を室温で滴下し、30分間撹拌した。該混合液を−70℃に冷却し、シュウ酸ジエチル9.9gおよびテトラヒドロフランの混合物を徐々に滴下した。該混合液を2時間かけて室温まで昇温し、飽和塩化アンモニウム水を加えて、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ナフタレン−2−イル−2−オキソ酢酸エチル9.3gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8.56(1H,s)、8.05(1H,dd,J=1.7Hz,8.5Hz)、7.98(1H,d,J=8.2Hz)、7.93(1H,d,J=8.7Hz)、7.85(1H,d,J=8.2Hz)、7.56−7.60(1H,m)、7.03−7.07(1H,m)、4.51(2H,q,J=7.2Hz)、1.47(3H,t,J=7.2Hz)
参考製造例7
Figure 2005104954
4−ブロムフェニルグリオキシル酸エチル20.0g、トリメチルシリルアセチレン22ml、ビストリフェニルホスフィンジクロロパラジウム1.6g、トリエチルアミン22ml、ヨウ化銅(I)0.44gおよびジメチルホルムアミド200mlを混合し、50℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷してからに水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を5%塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−トリメチルシリルエチニルフェニルグリオキシル酸エチル9.3gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.97−7.94(2H,m)、7.58−7.55(2H,m)、4.45(2H,q,J=7.2Hz)、1.42(3H,t,J=7.6Hz)、0.27(9H,s)
参考製造例8
Figure 2005104954
塩化アルミニウム15.9gとジクロロメタン160mlとの混合物に、0℃でエチルオキサリルクロリド15.7gを滴下した。さらに同温でインダン11.8gを滴下し、室温で1時間攪拌した。その後、氷水に反応混合物を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、インダン−5−イル−グリオキシル酸エチル16.4gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):1.41(3H,t,J=7.0Hz)、2.05−2.19(2H,m)、2.93−3.03(4H,m)、4.45(2H,q,J=7.0Hz)、7.33(1H,d,J=8.0Hz)、7.78(1H,dd,0.9Hz,J=7.8Hz)、7.83(1H,s)
参考製造例9
参考製造例1と同様の方法で、4−クロロフェニルグリオキシル酸メチルの代わりにナフタレン−2−イルグリオキシル酸エチルを用いて、下記の化合物をそれぞれ得た。
ナフタレン−2−イル−2−ヒドロキシ酢酸エチル
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.91(1H,s)、7.82−7.86(3H,m)、7.47−7.53(3H,m)、5.32(1H,d,J=5.6Hz)、4.13−4.32(2H,m)、3.56(1H,d,J=5.6Hz)、1.22(3H,t,J=7.6Hz)
ナフタレン−2−イル−2−メタンスルホニルオキシ酢酸エチル
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.96(1H,s)、7.84−7.90(3H,m)、7.51−7.56(3H,m)、6.09(1H,s)、4.19−4.32(2H,m)、3.10(3H,s)、1.24(3H,t,J=7.1Hz)
ナフタレン−2−イル−2−(2−プロピニルオキシ)酢酸エチルエステルとナフタレン−2−イル−2−(2−プロピニルオキシ)酢酸(2−プロピニル)エステルとの混合物
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.95(1H,s)、7.83−7.87(3H,m)、7.49−7.58(3H,m)、5.43(0.5H,s)、5.39(0.5H,s)、4.79(0.5H,dd,J=2.4Hz,15Hz)、4.66(0.5H,dd,J=2.4Hz,15Hz)、4.12−4.38(3H,m)、2.49−2.52(1H,m)、2.43(0.5H,t,J=2.4Hz)、1.22(1.5H,t,J=7.1Hz)
ナフタレン−2−イル−2−(2−プロピニルオキシ)酢酸
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8−10(1H,br)、7.93(1H,s)、7.83−7.88(3H,m)、7.49−7.53(3H,m)、5.40(1H,s)、4.37(1H,dd,J=2.4Hz,16Hz)、4.15(1H,dd,J=2.4Hz,16Hz)、2.53(1H,t,J=2.4Hz)
参考製造例10
参考製造例1と同様の方法で、4−クロロフェニルグリオキシル酸メチルの代わりにフェニルグリオキシル酸エチルを用いて、下記の化合物をそれぞれ得た。
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸エチル
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.29−7.45(5H,m)、5.15(1H,s)、4.11−4.30(2H,m)、3.50(1H,br)、1.22(3H,t,J=7.0Hz)
2−メタンスルホニルオキシ−2−フェニル酢酸エチル
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.28−7.46(5H,m)、5.92(1H,s)、4.16−4.31(2H,m)、3.08(3H,s)、1.24(3H,t,J=7.1Hz)
2−(2−プロピニルオキシ)−2−フェニル酢酸エチルと2−(2−プロピニルオキシ)−2−フェニル酢酸(2−プロピニル)との混合物
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.44−7.48(2H,m)、7.36−7.39(3H,m)、5.29(0.5H,s)、5.19(0.5H,s)、4.78(0.5H,dd,J=2.4Hz,15Hz)、4.66(0.5H,dd,J=2.4Hz,15Hz)、4.09−4.34(3H,m)、2.47−2.50(1H,m)、2.45(0.5H,t,J=2.4Hz)、1.22(1.5H,t,J=7.1Hz)
2−(2−プロピニルオキシ)−2−フェニル酢酸
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8−10(1H、br)、7.36−7.47(5H,m)、5.23(1H,s)、4.33(1H,dd,J=2.4Hz,16Hz)、4.13(1H,dd,J=2.4Hz,16Hz)、2.51(1H,t,J=2.4Hz)
参考製造例11
参考製造例1と同様の方法で、4−クロロフェニルグリオキシル酸メチルの代わりに4−メチルフェニル酢酸エチルを用いて、以下の化合物をそれぞれ得た。
2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸エチル
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.28−7.30(2H,m)、7.15−7.17(2H,m)、5.11(1H,d,J=5.6Hz)、4.12−4.30(2H,m)、3.38(1H,d,J=5.6Hz)、2.35(3H,s)、1.23(3H,t,J=7.0Hz)
2−メタンスルホニルオキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸エチル
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.33−7.36(2H,m)、7.21−7.23(2H,m)、5.89(1H,s)、4.16−4.31(2H,m)、3.05(3H,s)、2.37(3H,s)、1.24(3H,t,J=7.1Hz)
2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−メチルフェニル)酢酸
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8−10(1H、br)、7.31−7.33(2H,m)、7.18−7.20(2H,m)、5.19(1H,s)、4.30(1H,dd,J=2.4Hz,16Hz)、4.10(1H,dd,J=2.4Hz,16Hz)、2.49(1H,t,J=2.2Hz)、2.35(3H,s)
参考製造例12
参考製造例1と同様の方法で、4−クロロフェニルグリオキシル酸メチルの代わりに4−エチルフェニルグリオキシル酸エチルを用いて、下記の化合物をそれぞれ得た。
2−ヒドロキシ−2−(4−エチルフェニル)酢酸エチル
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.31−7.33(2H,m)、7.18−7.20(2H,m)、5.12(1H,d,J=5.8Hz)、4.11−4.31(2H,m)、3.37(1H,d)、2.65(2H,q,J=7.5Hz)、1.24(3H,t,J=7.2Hz)、1.23(3H,t,J=7.5Hz)
2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−エチルフェニル)酢酸エチルと2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−エチルフェニル)酢酸(2−プロピニル)との混合物
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.35−7.37(2H,m)、7.18−7.21(2H,m)、5.22(0.5H,s)、5.12(0.5H,s)、4.78(0.5H,dd,J=2.4Hz,15.5Hz)、4.64(0.5H,dd,J=2.4Hz,15.5Hz)、4.10−4.32(3H,m)、2.65(2H,q,J=7.5Hz)、2.43−2.49(1.5H,m)、1.25−1.21(4.5H,m)
2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−エチルフェニル)酢酸
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8−10(1H、br)、7.35−7.37(2H,m)、7.21−7.23(2H,m)、5.29(1H,s)、4.30(1H,dd,J=2.4Hz,16Hz)、4.10(1H,dd,J=2.4Hz,16Hz)、2.65(2H,q,J=7.5Hz)、2.49(1H,t,J=2.4Hz)、1.22(3H,t,J=7.5Hz)
参考製造例13
参考製造例1と同様の方法で、4−クロロフェニルグリオキシル酸メチルの代わりに2−(インダン−5−イル)グリオキシル酸エチルを用いて、下記の化合物をそれぞれ得た。
2−(インダン−5−イル)−2−ヒドロキシ酢酸エチル
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.31−7.25(3H,m)、5.11(1H,d,J=6.1Hz)、4.24−4.30(1H,m)、4.11−4.19(1H,m)、3.35(1H,d)、2.88−2.94(4H,m)、2.03−2.11(2H,m,J=7.0Hz)、1.24(3H,t,J=7.0Hz)
2−(インダン−5−イル)−2−(2−プロピニルオキシ)酢酸エチルと2−(インダン−5−イル)−2−(2−プロピニルオキシ)酢酸(2−プロピニル)との混合物
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.30(1H,s)、7.20−7.21(2H,m)、5.21(0.5H,s)、5.15(0.5H,s)、4.79(0.5H,dd,J=2.4Hz,16Hz)、4.63(0.5H,dd,J=2.4Hz,15.5Hz)、4.09−4.33(3H,m)、2.87−2.95(4H,m)、2.42−2.54(1.5H,m)、2.04−2.13(2H,m)、1.23(1.5H,t,J=7.3Hz)
2−(インダン−5−イル)−2−(2−プロピニルオキシ)酢酸
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8−10(1H、br)、7.18−7.30(3H,m)、5.19(1H,s)、4.31(1H,dd,J=2.4Hz,16Hz)、4.10(1H,dd,J=2.4Hz,16Hz)、2.88−2.93(4H,m)、2.50(1H,t,J=2.4Hz)、2.04−2.11(2H,m)
参考製造例14
参考製造例1と同様の方法で、4−クロロフェニルグリオキシル酸メチルの代わりに、4−(トリメチルシリルエチニルフェニル)グリオキシル酸エチルを用いて、下記の化合物をそれぞれ得た。
2−ヒドロキシ−2−(4−トリメチルシリルエチニルフェニル)酢酸エチル
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.46−7.44(2H,m)、7.35−7.36(2H,m)、5.13(1H,d,J=5.6Hz)、4.13−4.27(2H,m)、3.50(1H,d,J=5.6Hz)、1.20(3H,t,J=7.0Hz)、0.24(9H,s)
2−(2−プロピニルオキシ)−2−(4−アセチルフェニル)酢酸
Figure 2005104954
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):8−10(1H、br)、7.96−7.98(2H,m)、7.56−7.59(2H,m)、5.95(1H,s)、4.36(1H,dd,J=2.4Hz,16Hz)、4.18(1H,dd,J=2.4Hz,16Hz)、2.61(3H,s)、2.53(1H,t,J=2.4Hz)
次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表す。
製剤例1
本発明化合物(I−1)〜(I−60)の各々50部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸マグネシウム2部及び合成含水酸化珪素45部をよく粉砕混合することにより、各々の水和剤を得る。
製剤例2
本発明化合物(I−1)〜(I−60)の各々20部とソルビタントリオレエ−ト1.5部とを、ポリビニルアルコール2部を含む水溶液28.5部と混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中に、キサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケート0.1部を含む水溶液40部を加え、さらにプロピレングリコール10部を加えて攪拌混合し各々のフロアブル製剤を得る
製剤例3
本発明化合物(I−1)〜(I−60)の各々2部、カオリンクレー88部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより、各々の粉剤を得る
製剤例4
本発明化合物(I−1)〜(I−60)の各々5部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエ−テル14部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部及びキシレン75部をよく混合することにより、各々の乳剤を得る。
製剤例5
本発明化合物(I−1)〜(I−60)の各々2部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト30部及びカオリンクレー65部をよく粉砕混合した後、水を加えてよく練り合せ、造粒乾燥することにより、各々の粒剤を得る。
製剤例6
本発明化合物(I−1)〜(I−60)の各々10部;ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン35部;及び水55部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、各々のフロアブル製剤を得る。
次に、本発明化合物が植物病害の防除に有用であることを試験例で示す。
なお防除効果は、調査時の供試植物上の病斑の面積を目視観察し、無処理区の病斑の面積と本発明化合物処理区の病斑の面積を比較することにより評価した。
本発明化合物の比較として、式(A)
Figure 2005104954
で示される化合物(J. Med. Chem., 2002, 45, p.2994−3008に記載の化合物。以下、比較化合物Aと記す。)を試験に供試した。
試験例1
プラスチックポットに砂壌土を詰め、トマト(品種:ポンテローザ)を播種し、温室内で20日間生育させた。本発明化合物(I−1)、(I−2)、(I−4)、(I−5)、(I−7)、(I−8)、(I−11)〜(I−18)、(I−20)〜(I−28)、(I−30)、(I−31)、(I−35)〜(I−38)、(I−40)〜(I−42)、(I−46)〜(I−57)、(I−60)および比較化合物Aを製剤例6に準じてフロアブル製剤とした後、水で所定濃度(500ppm)に希釈し、該希釈液をトマト葉面に充分付着するように茎葉散布した。散布後、葉面上の該希釈液が乾く程度に風乾し、トマト疫病の遊走子嚢懸濁液(懸濁液1mlあたり約10000個の遊走子嚢を含有する)を噴霧接種(植物1個体あたり約2mlの割合)した。接種後、23℃、相対湿度90%以上の条件下で1日間栽培し、ついで昼間24℃、夜間20℃の温室で4日間栽培した。その後、防除効果を調査した。その結果、本発明化合物(I−1)、(I−2)、(I−4)、(I−5)、(I−7)、(I−8)、(I−11)〜(I−18)、(I−20)〜(I−28)、(I−30)、(I−31)、(I−35)〜(I−38)、(I−40)〜(I−42)、(I−46)〜(I−57)、(I−60)を供試した植物上の病斑面積は、無処理区の病斑面積の10%以下であった。比較化合物Aを供試した植物上の病斑面積は、無処理区の病斑面積の76〜100%の範囲であった。
試験例2
プラスチックポットに砂壌土を詰め、トマト(品種:ポンテローザ)を播種し、温室内で20日間生育させた。本発明化合物(I−9)、(I−29)、(I−32)を製剤例6に準じてフロアブル製剤とした後、水で所定濃度(200ppm)に希釈し、該希釈液をトマト葉面に充分付着するように茎葉散布した。散布後、葉面上の該希釈液が乾く程度に風乾し、トマト疫病の遊走子嚢懸濁液(懸濁液1mlあたり約10000個の遊走子嚢を含有する)を噴霧接種(植物1個体あたり約2mlの割合)した。接種後、23℃、相対湿度90%以上の条件下で1日間栽培し、ついで昼間24℃、夜間20℃の温室で4日間栽培した。その後、防除効果を調査した。その結果、本発明化合物(I−9)、(I−29)、(I−32)を供試した植物上の病斑面積は、無処理区の病斑面積の10%以下であった。
試験例3
プラスチックポットに砂壌土を詰め、トマト(品種:ポンテローザ)を播種し、温室内で20日間生育させた。本発明化合物(I−19)を製剤例6に準じてフロアブル製剤とした後、水で所定濃度(50ppm)に希釈し、該希釈液をトマト葉面に充分付着するように茎葉散布した。散布後、葉面上の該希釈液が乾く程度に風乾し、トマト疫病の遊走子嚢懸濁液(懸濁液1mlあたり約10000個の遊走子嚢を含有する)を噴霧接種(植物1個体あたり約2mlの割合)した。接種後、23℃、相対湿度90%以上の条件下で1日間栽培し、ついで昼間24℃、夜間20℃の温室で4日間栽培した。その後、防除効果を調査した。その結果、本発明化合物(I−19)を供試した植物上の病斑面積は、無処理区の病斑面積の10%以下であった。
試験例4
プラスチックポットに砂壌土を詰め、ブドウ(品種:ベリーA)を播種し、温室内で40日間生育させた。本発明化合物(I−1)、(I−4)、(I−8)、(I−9)、(I−12)、(I−13)、(I−15)、(I−21)〜(I−25)、(I−28)、(I−31)、(I−32)、(I−40)、(I−42)、(I−46)、(I−48)、(I−50)、(I−51)、(I−57)、(I−60)を製剤例6に準じてフロアブル製剤とした後、水で所定濃度(200ppm)に希釈し、該希釈液をブドウ葉面に充分付着するように茎葉散布した。散布後、葉面上の該希釈液が乾く程度に風乾し、ブドウべと病の遊走子嚢懸濁液(懸濁液1mlあたり約10000個の遊走子嚢を含有する)を噴霧接種(植物1個体あたり約2mlの割合)した。接種後23℃、相対湿度90%以上の条件下で1日間栽培し、ついで昼間24℃、夜間20℃の温室に移して6日間栽培した。その後、防除効果を調査した。その結果、本発明化合物(I−1)、(I−4)、(I−8)、(I−9)、(I−12)、(I−13)、(I−15)、(I−21)〜(I−25)、(I−28)、(I−31)、(I−32)、(I−40)、(I−42)、(I−46)、(I−48)、(I−50)、(I−51)、(I−57)、(I−60)を供試した植物上の病斑面積は、無処理区の病斑面積の10%以下であった。
試験例5
プラスチッポットに砂壌土を詰め、ブドウ(品種:ベリーA)を播種し、温室内で40日間生育させた。本発明化合物(I−14)、(I−17)、(I−18)、(I−35)〜(I−38)、(I−52)を製剤例6に準じてフロアブル製剤とした後、水で所定濃度(50ppm)に希釈し、該希釈液をブドウ葉面に充分付着するように茎葉散布した。散布後、葉面上の該希釈液が乾く程度に風乾し、ブドウべと病の遊走子嚢懸濁液(懸濁液1mlあたり約10000個の遊走子嚢を含有する)を噴霧接種(植物1個体あたり約2mlの割合)した。接種後23℃、相対湿度90%以上の条件下で1日間栽培し、ついで昼間24℃、夜間20℃の温室に移して6日間栽培した。その後、防除効果を調査した。その結果、本発明化合物(I−14)、(I−17)、(I−18)、(I−35)〜(I−38)、(I−52)を供試した植物上の病斑面積は、無処理区の病斑面積の10%以下であった。



Claims (18)

  1. 式(1)
    Figure 2005104954
    [式中、
    1、R2、R3、R4及びR5は独立して水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルコキシ基又はシアノ基を表す、但しR2とR3においては、R2とR3とが一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を表してもいい。
    6は、水素原子又はC1−C3アルキル基を表し、
    9及びR10は独立してC1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基又はC3−C6ハロアルキニルオキシ基を表し、
    Xは、酸素原子又は硫黄原子を表し、
    Qは、以下のQ1、Q2又はQ3
    Figure 2005104954
    {式中、
    1は酸素原子又は硫黄原子を表し、R14は水素原子又はC1−C3アルキル基を表し、R15は水素原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C6アルケニル基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニル基、C3−C6ハロアルキニル基、C3−C6シクロアルキル基、(C1−C6アルキル)カルボニル基、(C1−C6ハロアルキル)カルボニル基、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基、(C1−C6ハロアルコキシ)カルボニル基、(C3−C6アルケニルオキシ)カルボニル基、(C3−C6ハロアルケニルオキシ)カルボニル基、(C3−C6アルキニルオキシ)カルボニル基、(C3−C6ハロアルキニルオキシ)カルボニル基又はC1−C3アルキルスルホニル基を表し、
    2は酸素原子、NOR16基、CR1718基、又はNNR1920
    (式中、R16は水素原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C6アルケニル基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニル基、C3−C6ハロアルキニル基又はC3−C6シクロアルキル基を表し、
    17はハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、ヒドロキシル基、ジ(C1−C3アルキル)アミノ基又はC3−C6シクロアルキルオキシ基を表し、R18は水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基又はC1−C6ハロアルキル基を表し、
    19及びR20は、独立して水素原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C6アルケニル基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニル基又はC3−C6シクロアルキル基を表す。)を表し、R21は水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基又はC3−C4アルキニル基を表す。)、
    21は水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基又はC3−C4アルキニル基を表す。}を表す。]
    で示されるフェニルピラゾール化合物。
  2. 3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルコキシ基又はシアノ基であるか、R3がR2と一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を形成している請求項1に記載のフェニルピラゾール化合物。
  3. 3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基であるか、R3がR2と一緒になってトリメチレン、テトラメチレン又は−CH=CH−CH=CH−を形成している請求項1に記載のフェニルピラゾール化合物。
  4. 3がハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基又はシアノ基である請求項1に記載のフェニルピラゾール化合物。
  5. 1、R4及びR5が水素原子である請求項1〜4のいずれかに記載のフェニルピラゾール化合物。
  6. 2が水素原子である請求項5に記載のフェニルピラゾール化合物。
  7. Xが酸素原子である請求項1に記載のフェニルピラゾール化合物。
  8. 6が水素原子である請求項1に記載のフェニルピラゾール化合物。
  9. QがQ1である請求項1に記載のフェニルピラゾール化合物。
  10. QがQ1であり、Z1が酸素原子であり、R14が水素原子である請求項1に記載のフェニルピラゾール化合物。
  11. QがQ1であり、Z1が酸素原子であり、R14が水素原子であり、R15がは水素原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C6アルケニル基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニル基、C3−C6ハロアルキニル基、C3−C6シクロアルキル基である請求項1に記載のフェニルピラゾール化合物。
  12. QがQ2である請求項1に記載のフェニルピラゾール化合物。
  13. QがQ2であり、Z2がNOR16基である請求項1に記載のフェニルピラゾール化合物。
  14. QがQ3である請求項1に記載のフェニルピラゾール化合物。
  15. QがQ3であり、R21が水素原子である請求項1に記載のフェニルピラゾール化合物。
  16. 9及びR10がメトキシ基である請求項7〜13のいずれかに記載のフェニルピラゾール化合物。
  17. 請求項1〜16いずれか一項記載のフェニルピラゾール化合物を有効成分として含有する植物病害防除剤。
  18. 請求項1〜16いずれか一項記載のフェニルピラゾール化合物の有効量を、植物又は土壌に施用する工程を有する植物病害の防除方法。


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