JP2005103969A - 定着方法及び定着装置及び感熱プリンタ - Google Patents

定着方法及び定着装置及び感熱プリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP2005103969A
JP2005103969A JP2003341198A JP2003341198A JP2005103969A JP 2005103969 A JP2005103969 A JP 2005103969A JP 2003341198 A JP2003341198 A JP 2003341198A JP 2003341198 A JP2003341198 A JP 2003341198A JP 2005103969 A JP2005103969 A JP 2005103969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp
fixing
light
recording paper
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003341198A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Machida
昭彦 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2003341198A priority Critical patent/JP2005103969A/ja
Publication of JP2005103969A publication Critical patent/JP2005103969A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

【課題】 メインコンデンサの劣化を防止し、かつ定着時間を短縮することのできる定着方法及び定着装置及び感熱プリンタを提供する。
【解決手段】 Xeランプ17を発光させる前に、Xeランプ17への印加電圧が充電されるメインコンデンサ45の表面温度Tを温度センサ48で測定する。マイクロコンピュータ34は、表面温度Tが予め設定していた設定温度よりも低い時には、トリガー回路47にトリガー信号を入力し、Xeランプ17を発光させる。また、これとは逆に、メインコンデンサ45の表面温度Tが設定温度よりも高い場合には、メインコンデンサ17の劣化を防止するためにXeランプ17を発光させない。これにより、メインコンデンサ45が劣化しない表面温度までXeランプ17の発光間隔を短くすることができるので、メインコンデンサ45の劣化防止と定着時間の短縮とをバランスを良く両立させることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、感熱記録紙等の光定着性を有する被定着物に光を照射して定着させる定着方法及び定着装置と、この定着方法及び定着装置を用いる感熱プリンタとに関するものである。
シアン,マゼンタ,イエローに発色する感熱発色層を支持体上に順に層設したたカラー感熱記録紙が本出願人により製造・販売されている。このカラー感熱記録紙は、最下層の感熱発色層(シアン)ほど熱感度が低くなるように設定され、かつ最上層(イエロー)と中間層(マゼンタ)の感熱発色層に対しては紫外線に対する定着性が付与されて、上層から順に各感熱発色層を選択的に発色できるようにされている。また、このカラー感熱記録紙を使用してフルカラープリントが得られるようにしたカラー感熱プリンタも本出願人により製造・販売されている。
カラー感熱プリンタは、カラー感熱記録紙を副走査方向に沿って搬送する間に、主走査方向に沿って配置されたサーマルヘッドを圧接させて、カラー感熱記録紙の所定の領域に印画を行なう。サーマルヘッドには、主走査方向の各画素に対応する複数の発熱素子が設けられており、これらの発熱素子を印画する画像に合わせて発熱させることで、各感熱発色層が発色して印画が行なわれる。イエロー感熱発色層とマゼンタ感熱発色層への熱記録後には、定着装置を用いてカラー感熱記録紙に紫外線が照射され、下層の感熱発色層への熱記録時に上層の感熱発色層が発色しないように定着している。
従来の定着装置では、定着光源として水銀蛍光ランプが用いられていた。水銀蛍光ランプは、経年劣化による光量低下率が大きい。また、管壁温度が高くなった時にも光量が低下するという特性を有している。そのため、カラー感熱プリンタでは、定着時に水銀蛍光ランプの定着光量を測定し、この定着光量が低い時には定着時間を長くしていた。これにより、水銀蛍光ランプを用いたカラー感熱プリンタでは、定着光量の低下によってプリント時間が長くなるという弊害があった。
このような問題を解決するために、定着光源としてXeランプを用いた感熱プリンタが発明されている(例えば、特許文献1参照)。Xeランプは、使用開始からその寿命までの光量低下率が小さく、温度による光量低下も少ない。そのため、Xeランプの劣化に関わらずプリント時間を安定させることができる。周知のように、Xeランプを発光させるには、高電圧を印加する必要がある。Xeランプの発光回路には、印加電圧が充電されるメインコンデンサと、このメインコンデンサに高電圧を充電する充電回路とが設けられている。
特開平11−058798号公報
カラー感熱記録紙の定着にXeランプを使用したカラー感熱プリンタにおいても、更なるプリント時間の短縮を図るために、定着時間の短縮化が求められている。Xeランプによる定着時間を短くするには、Xeランプの点灯周期を早めて光量を大きくすること、1回の発光光量を大きくしてトータルの発光回数を減らすこと等が考えられる。しかしながら、Xeランプの点灯周期を早めると、充電回路のメインコンデンサの発熱が大きくなる。安価で、小型,大容量な電解コンデンサ等では、発熱により寿命が著しく短くなる。そのため、高耐久性を有するコンデンサを使用しなければならないが、このようなコンデンサはサイズが大きく高価であった。
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、安価で小型なメインコンデンサの劣化を防止し、かつ定着時間を短縮することのできる定着方法及び定着装置及び感熱プリンタを提供する。
上記問題点を解決するために、本発明の定着方法及び定着装置及び感熱プリンタは、感熱記録紙等の被定着物をXeランプで定着する前に、Xeランプへの印加電圧を充電するコンデンサの表面温度を測定し、コンデンサの表面温度が予め設定された所定温度以上であるときには、Xeランプの発光を中止するようにしたものである。また、コンデンサの表面温度が所定温度以下に下がった時には、Xeランプを発光させて被定着物を定着するようにしたものである。
更に、本発明の定着方法及び装置は、被定着物を第1の方向に所定間隔で間欠搬送しながらXeランプで定着を行ない、この第1の方向への搬送が完了した後に被定着物を第2の方向に間欠搬送して、コンデンサの表面温度や発光ミスによって定着されなかった不定着領域の定着を再度行なうようにしたものである。
本発明の定着方法及び定着装置及び感熱プリンタによれば、コンデンサが長時間のあいだ高温状態にされることを防止することができる。これにより、安価なコンデンサを使用しても、その劣化の進行を遅くすることができる。また、コンデンサの表面温度が所定温度以下に下がったときには、Xeランプを発光させて被定着物を定着するので、定着速度やプリント速度が極端に遅くなることはない。
更に、Xeランプに複数回の発光をさせる場合には、コンデンサの表面温度が所定温度を超える限度まで点灯周期を短くすることができるので、定着時間を短くすることができる。また、被定着物の定着されなかった不定着領域を後から定着するようにしたので、定着ミスが発生することはない。更に、コンデンサの表面温度が高いために定着できなかった不定着領域だけでなく、Xeランプの発光ミスによって生じた不定着領域についても後から定着できるようにしたので、Xeランプによる定着の信頼性をより向上させることができる。
図1(A)は、本発明を実施したカラー感熱プリンタの構成を示す概略図である。このカラー感熱プリンタには、記録媒体として長尺のカラー感熱記録紙2が用いられる。カラー感熱記録紙2は、ロール状に巻かれた記録紙ロール3の形態でプリンタにセットされる。記録紙ロール3の外周には、搬送モータ4によって回転される給紙ローラ5が当接されている。記録紙ロール3は、給紙ローラ5により回転され、カラー感熱記録紙2の送り出しと巻き戻しとを行なう。
カラー感熱記録紙2は、周知のように支持体上にシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層が順次層設されている。最上層となるイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。また、イエロー感熱発色層は、波長が約420nm付近の近紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。マゼンタ感熱発色層は、イエロー感熱発色層とシアン感熱発色層との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、波長が365nm付近の紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。カラー感熱記録紙2に、例えばブラック感熱発色層を設けて4層構造にしてもよい。
記録紙ロール3の記録紙送出し方向の下流側には、カラー感熱記録紙2を搬送する搬送手段である搬送ローラ対8が配置されている。この搬送ローラ対8は、搬送モータ4によって回転駆動されるキャプスタンローラ8aと、このキャプスタンローラ8aに圧接するピンチローラ8bとからなる。搬送ローラ対8は、カラー感熱記録紙2を挟み込んで回転し、図中右方の送出し方向Aと、図中左方の巻戻し方向Bとに往復搬送する。
記録紙ロール3と搬送ローラ対8との間には、カラー感熱記録紙2の搬送経路を挟むように、サーマルヘッド11とプラテンローラ12とが配置されている。サーマルヘッド11は、熱伝導性のよい金属で形成されたヘッド基板11aと、このヘッド基板11aの下面に形成された発熱素子アレイ11bとからなる。発熱素子アレイ11bは、カラー感熱記録紙2の搬送方向と直交する主走査方向に沿ってライン状に配列された多数の発熱素子からなり、各発熱素子が1画素の印画を行なう。
プラテンローラ12は、発熱素子アレイ11bに対面する位置で搬送経路の下方に配置されている。また、プラテンローラ12は、上下方向で移動自在とされており、図示しないバネによってサーマルヘッド11に圧接する方向に付勢されている。
サーマルヘッド11は、搬送ローラ対8によってA方向に搬送されるカラー感熱記録紙2に圧接し、発熱素子アレイ11bの各発熱素子を発熱させて各感熱発色層を発色させる。プラテンローラ12は、カラー感熱記録紙2の搬送に応じて従動回転して、カラー感熱記録紙2と発熱素子アレイ11bとの摺接を補助する。
搬送ローラ対8のA方向の下流側には、パス切換え板15と、定着部16とが配置されている。定着部16は、Xeランプ17と、このXeランプ17の周囲を囲う反射板18と、この反射板18の下面に形成された開口19に対して所定の間隔を空けて配置されたフィルタ20と、後述するランプドライバとから構成されている。
Xeランプ17は、周知のように、キセノンガスが封入された透明なガラス管と、このガラス管の両端に設けられた電極とからなる。ガラス管の外側には、ランプドライバによってトリガー電圧が印加される。トリガー電圧が印加されたXeランプ17は、高電圧の電流がガラス管内で放電されて発光する。このXeランプ17が放射する定着光には、可視光とともに波長が約365nm付近の紫外線、及び約420nm付近の近紫外線が含まれる。また、Xeランプ17には、対面しているイエロー感熱発色層又はマゼンタ感熱発色層を1回の発光で定着するだけの紫外線光量を放射できるサイズのものが用いられている。
反射板18は、Xeランプ17の上方及び主走査方向に沿う両側方とを囲むメインレフ18aと、このメインレフ18aの副走査方向に沿う両側方を塞ぐサイドレフ18bとからなる。この反射板18は、下面の開口19から放射される定着光の強度が、開口19の全域においてほぼ均一になるように形成されている。そのため、Xeランプ17は、カラー感熱記録紙2の、反射板18の開口19に対面する領域の感熱発色層を1回の発光で定着することができる。また、反射板18は、カラー感熱記録紙2の光の入射角度に依存する受光特性をも考慮して形成されている。そのため、開口19から放射される定着光は、受光効率の高い角度でカラー感熱記録紙2に入射する。これにより、定着ムラが軽減され、定着効率が向上する。
フイルタ20は、Xeランプ17から放射された定着光からマゼンタ定着成分の紫外線、すなわち、波長が365nm付近の紫外線をカットし、イエロー定着成分の紫外線である波長が約420nm付近の近紫外線を透過させる。
パス切換え板15は、カラー感熱記録紙2の主走査方向の全域にわたる長さを有しており、副走査方向の一端が回動自在に軸着されている。パス切換え板15は、カラー感熱プリンタの動作状態に応じてガイドモータ23によって回動され、カラー感熱記録紙2をフィルタ20の下方に送り込むY定着位置と、カラー感熱記録紙2を反射板18とフィルタ20との間に送り込むM定着位置とで停止される。
定着部16のA方向の下流側には、長尺のカラー感熱記録紙2を記録エリアごとにカットするカッター26が設けられている。カッター26の下流側には、カットされたシート状のカラー感熱記録紙2からなるプリントを排出する排出口27が配置されている。
図1(B)は、同図(A)のカラー感熱プリンタに対応して配置したカラー感熱記録紙2の平面図である。図中斜線で示す範囲は、カラー感熱プリンタの1回の印画動作で一つの画像が記録される記録エリア30を表している。カラー感熱プリンタは、カラー感熱記録紙2の主走査方向の幅よりも幅の拾いサーマルヘッドを用いて、カラー感熱記録紙2の幅いっぱいまで印画を行なうため、記録エリア30内に余白は生じない。
カラー感熱記録紙2の最先端側の記録エリア30の先端側には、搬送ローラ対8によってカラー感熱記録紙2を搬送する際に用いられる先端余白(格子模様部分)31が存在している。この先端余白31は、印画終了後にカッター26でカットされ、排出口27から排出される。
記録エリア30の副走査方向長さLは、定着部16の定着光の照射範囲mの整数倍、例えば3倍となるように設定されている。また、サーマルヘッド11の発熱素子アレイ11bと搬送ローラ対8との間の距離uは、定着部16の照射範囲mと等しくされている。更に、前述したように、定着部16は1回の発光で反射板18の開口19に対面する領域を定着することのできるXeランプ17と反射板18とを備えている。そのため、カラー感熱記録紙2のイエロー感熱発色層及びマゼンタ感熱発色層の定着では、カラー感熱記録紙2をA方向に長さm間隔で間欠搬送し、この間欠搬送の停止期間中にXeランプ17を発光させる、という発光動作を4回繰り返すことで、記録エリア30と先端余白31との全域を定着できることになる。
なお、後述する作用の説明において、記録エリア30に対する3回の発光動作の説明をより分かりやすくするために、図1(B)中では、記録エリア30を長さmの間隔で仮想的に分割し、3個の定着領域30a〜30cとしている。
発熱素子アレイ11bと定着部16のA方向上流側端縁Xとの距離は、L+uとされている。そのため、カラー感熱記録紙2をA方向に搬送しながら、記録エリア30のA方向先端縁30dから印画を開始し、A方向後端縁30eで印画が完了すると、カラー感熱記録紙2のA方向先端縁30dが定着部16のA方向上流側端縁Xに位置することになる。これにより、印画完了後にカラー感熱記録紙2を搬送して停止位置の調整を行なわなくても、すぐに定着処理に移行することができる。
なお、カラー感熱記録紙2の搬送経路は、パス切換え板15によって切り換えられるため、Y定着時とM定着時とでは長さが異なる。そのため、Y定着時とM定着時とでは、カラー感熱記録紙2の搬送長さを変更しなければならない。
図2は、カラー感熱プリンタの構成を示すブロック図である。カラー感熱プリンタは、マイクロコンピュータ34によって制御される。周知のようにマイクロコンピュータ34内には、各種演算処理を行なうCPU34a,各種動作タイミングを発生するタイマ34b,動作プログラムを格納したプログラム用ROM34c,カラー感熱記録紙2の先端余白31及び記録エリア30の定着領域30a〜30cでの発光動作の完了をカウントするSカウンタ34d,Xeランプ17の発光ミスをカウントするMSカウンタ34e,Sカウンタ34dのカウント値sに関連させてXeランプ17が点灯状況を点灯データとして記憶する点灯データ用RAM34f等が設けられている。
Sカウンタ34dは、カラー感熱記録紙2の先端余白31と、記録エリア30の定着領域30a〜30cとのそれぞれで発光動作が完了したときにカウントアップされる。そのため、Sカウンタ34dのカウント値sは、カラー感熱記録紙2の位置をも表す。なお、Sカウンタ34dでカウントされる発光動作とは、Xeランプ17の発光の成否に関わらず、1回の発光動作が行なわれたものと認定すべき動作の完了を意味している。例えば、本実施形態では、Xeランプ17が実際に発光されたとき、後述するランプドライバのメインコンデンサの表面温度が予め設定された所定温度よりも高いために発光が行なわれないとき、Xeランプ17に所定回数以上の発光ミスが発生したときに、1回の発光動作が完了したものと認定し、Sカウンタ34dがカウントアップされる。
点灯データ用RAM34fは、図3に示すように、Sカウンタ34dのカウント値sに対応した4個のデータアドレスA0〜A3を備えている。これらのデータアドレスA0〜A3には、各発光動作においてXeランプ17が実際に発光したときに「ON」データが書き込まれ、Xeランプ17が発光せずに発光動作が完了した時には「OFF」データが書き込まれる。そのため、例えば、カラー感熱記録紙2の先端余白31及び定着領域30bの発光動作においてXeランプ17が発光し、定着領域30a,30cの発光動作でXeランプ17が発光しなかった時には、データアドレスA0,A2に「ON」データが書き込まれ、データアドレスA1,A3には「OFF」データが書き込まれる。
マイクロコンピュータ34には、前述の搬送モータ4,サーマルヘッド11,ガイドモータ23,Xeランプ17をそれぞれ駆動させる、搬送モータドライバ37,ヘッドドライバ38,ガイドモータドライバ39,ランプドライバ40が接続され、制御されている。また、カラー感熱プリンタには、プリンタの各種状態を表示するLCDパネル41が設けられており、このLCDパネル41を駆動するLCDドライバ42もマイクロコンピュータ34に接続されて制御されている。
更に、マイクロコンピュータ34には、紙送り量設定テーブル43と、表面温度設定テーブル44とが接続されている。紙送り量設定テーブル43には、Y印画時,Y定着時,M印画時,M定着時,排出時,巻戻し時等の各種動作状態時に、搬送ローラ対8によってカラー感熱記録紙2を搬送する際の搬送量が記憶されている。表面温度設定テーブル44には、Xeランプ17を発光させるか否かを判定する際に参照される参照データが記憶されている。この参照データは、後述するランプドライバ内のメインコンデンサの表面温度であり、メインコンデンサを劣化させない表面温度、例えば70°Cが参照データとして設定されている。これらのテーブル43,44は、マイクロコンピュータ34によって適宜参照される。
図4は、Xeランプ17とランプドライバ40とからなる定着部16の構成を示すブロック図である。ランプドライバ40は、メインコンデンサ45と、充電回路46と、トリガー回路47と、温度センサ48と、A/Dコンバータ49とからなる。
メインコンデンサ45には、Xeランプ17の両端子に印加される印加電圧が充電される。本実施形態では、メインコンデンサ45の劣化が少ないため、例えば、安価で大容量の電解コンデンサ等を用いることができる。これにより、カラー感熱プリンタの小型化及びローコスト化を図り、かつXeランプ17の1回あたりの発光量を大きくすることができる。
充電回路46は、マイクロコンピュータ34の充電制御信号によって制御され、内蔵する電源回路から供給された電気を昇圧(例えば、300V程度)し、メインコンデンサ45に充電する。トリガー回路47は、トリガー電圧を生成し、マイクロコンピュータ34からトリガー信号が入力された時にXeランプ17の外面に印加する。
温度センサ48は、例えば、A/Dコンバータを内蔵したデジタル式温度センサであり、メインコンデンサ45の表面温度Tを測定する。表面温度Tは、マイクロコンピュータ34に入力される。A/Dコンバータ49は、メインコンデンサ45の充電電圧をデジタル変換してマイクロコンピュータ34に入力する。
次に、上記実施形態の作用について、説明する。図5のフローチャートに示すように、カラー感熱プリンタにおいてプリント開始操作がなされると、給紙動作が開始される。給紙動作では、搬送モータ4の駆動によって給紙ローラ5が回転を開始する。給紙ローラ5は、図中時計方向に回転して記録紙ロール3からカラー感熱記録紙2を送り出す。なお、プリント開始時のパス切換え板15は、図1中実線で示すY定着位置にあり、搬送されてきたカラー感熱記録紙2はフィルタ20の下方に送り込まれる。
記録紙ロール3から送り出されたカラー感熱記録紙2は、A方向の下流側に配置されているサーマルヘッド11とプラテンローラ12との間を通過し、搬送ローラ対8によってその先端が挟み込まれる。フォトセンサ等によってカラー感熱記録紙2が搬送ローラ対8に挟み込まれたことが検出されると、プラテンローラ12が上昇してサーマルヘッド11との間にカラー感熱記録紙2を挟み込む。
マイクロコンピュータ34は、紙送り量設定テーブル43を参照して設定データを読み出し、搬送モータドライバ37はこの設定データに基づいて搬送モータ4を回転させ、搬送ローラ対8によりカラー感熱記録紙2をA方向に搬送する。搬送ローラ対8によるカラー感熱記録紙2のA方向への搬送と同時に、サーマルヘッド11によって、カラー感熱記録紙2の記録エリア30のイエロー感熱発色層へのイエロー画像の印画(Y印画)が開始される。このY印画では、サーマルヘッド11の発熱素子アレイ11bの各発熱素子が、イエローの画像データに応じて発熱し、イエロー感熱発色層が発色される。
カラー感熱記録紙2が記録エリア30の長さLだけA方向に搬送され、イエロー画像の印画が終了すると、搬送ローラ対8によるカラー感熱記録紙2のA方向への搬送がいったん停止される。また、プラテンローラ12が下降し、サーマルヘッド11との間でのカラー感熱記録紙2の挟み込みを解除する。この時のカラー感熱記録紙2は、定着部16の照射範囲mのA方向上流側端縁Xに、先端縁2aが位置している。
Y印画後、イエロー感熱発色層の定着(Y定着)が実施される。このY定着は、図6のフローチャートに示すように、Y標準定着と、このY標準定着で定着されなかった領域を定着するYリカバリ定着とからなる。
図7は、Y標準定着の手順を示すフローチャートである。最初に、マイクロコンピュータ34のSカウンタ34dが初期化され、カウント値sに「0」がセットされる。マイクロコンピュータ34は、充電回路46に充電制御信号を入力し、メインコンデンサ45に300Vの電圧の充電を開始させる。このメインコンデンサ45の充電は、A/Dコンバータ49を通してマイクロコンピュータ34が充電電圧をモニターしているため、過充電されることはない。
メインコンデンサ45の充電完了後、マイクロコンピュータ34は、搬送モータ4を駆動して、カラー感熱記録紙2をA方向に搬送する。そして、長さmだけ搬送された時点で、その搬送動作を停止する。これにより、カラー感熱記録紙2の先端余白31が、定着部16の照射範囲mに対面する。
カラー感熱記録紙2の搬送停止中に、温度センサ48によってメインコンデンサ45の表面温度Tが測定され、マイクロコンピュータ34に入力される。マイクロコンピュータ34は、表面温度設定テーブル44を参照して、表面温度Tと参照データ(例えば、70°C)とを比較する。表面温度Tが70°C以下である場合には、点灯データ用RAM34fのデータアドレスA0に「ON」データが書き込まれる。
次いで、マイクロコンピュータ34からトリガー回路47にトリガー信号が入力され、Xeランプ17の外面にトリガー電圧が印加される。トリガー信号の入力後、メインコンデンサ45が確実に放電される時間、例えば1msだけ待機して、メインコンデンサ45の電圧が測定される。この測定電圧が50V以下である場合には、メインコンデンサ45の放電が行なわれてXeランプ17が適切に発光したことを表す。
また、上記とは異なり、メインコンデンサ45の表面温度Tが70°Cよりも高かった場合には、Xeランプ17の発光は行なわれない。これにより、高熱状態でメインコンデンサ45が使用がなされないため、メインコンデンサ45の劣化を防止することができる。なお、Xeランプ17が発光しなくても、1回の発光動作が完了したことになるため、この場合には、点灯データ用RAM34fのデータアドレスA0に「OFF」データが書き込まれる。
Xeランプ17が適切に発光された場合には、フィルタ20によって定着光からM定着成分が取り除かれ、先端余白31のイエロー感熱発色層のみが定着される。この時に先端余白31に照射される定着光は、反射板18によって開口19の全域での発光強度がほぼ等しくされており、更に照射面に対する入射角度も改善されているため、定着ムラ等なく、効率よく定着することができる。
また、上記とは異なり、メインコンデンサ45の測定電圧が充電電圧から変化していない場合には、Xeランプ17に発光ミスが発生している。マイクロコンピュータ34は、MSカウンタ34eをカウントアップし、Xeランプ17が発光するまでトリガー回路47にトリガー信号が入力する再発光処理を実行する。これにより、発光ミスが発生したままプリント処理が進められて、定着不良のあるプリントが作成されることはない。
なお、Xeランプ17の発光ミスが、例えば3回連続して発生した場合には、マイクロコンピュータ34はXeランプ17が寿命であると判断し、LCDパネル41にその旨を表示する。そして、次の発光動作でのXeランプ17の発光ミスに備え、MSカウンタ34eは初期化される。
上述したように、Xeランプ17の発光ミスが所定回数、例えば3回連続して発生した場合にも、1回の発光動作が完了したものと判断される。そのため、メインコンデンサ45の表面温度Tの測定直後に「ON」データが書き込まれている点灯データ用RAM34fのデータアドレスA0は、「OFF」データに書き換えられる。
1回目の発光動作が完了すると、Sカウンタ34dがカウントアップされる。そして、Sカウンタ34dのカウンタ値sが「s=L/m」を満たすまで、Sカウンタの初期化以降の処理が繰り返される。
カラー感熱記録紙2の記録エリア30の定着領域30a〜30cの定着が行なわれる2〜4回目の発光動作も、1回目の発光動作と同様に処理されるため、詳しい説明は省略する。以上のように、Xeランプ17の発光間隔は、メインコンデンサ45を劣化させない範囲で短縮化することができるため、定着時間の短縮とメインコンデンサ45の劣化防止とをバランス良く両立させることができる。
なお、次のYリカバリ定着の説明のために、カラー感熱記録紙2の記録エリア30の定着領域30a,30cが、メインコンデンサ45の表面温度、又は発光ミスによって定着されなかったものとする。そのため、図3に示すように、点灯データ用RAM34fのデータアドレスA0,A1,A2,A3には、「ON」,「OFF」,「ON」,「OFF」データがそれぞれ書き込まれている。
図8のフローチャートに示すように、Yリカバリ定着では、最初にSカウンタ34dがカウントダウンされる。これは、Y標準定着での4回目の発光動作によってカラー感熱記録紙2の記録エリア30の定着領域30cの定着が完了した後には、定着部16の照射範囲mに対して定着領域30cが対面しているにも関わらず、Sカウンタ34dのカウント値sが「4」になっているためである。そのため、このカウントダウンにより、カラー感熱記録紙3の停止位置とカウント値sとの不整合が正される。
次いで、点灯データ用RAM34fのデータアドレスA3のデータが確認される。図3に示すように、データアドレスA3には「OFF」データが書き込まれているため、カラー感熱記録紙2の記録エリア30の定着領域30cは、定着されていない。そのため、定着領域30cのリカバリ定着が実行される。なお、点灯データ用RAM34fの該当するデータアドレスのデータが「ON」データである場合には、その定着領域はY標準定着によって定着が完了している領域であるので、リカバリ定着は行なわれない。
次いで、Y標準定着と同様にランプドライバ40の充電回路46がオンされ、メインコンデンサ45が充電される。また、メインコンデンサ45の表面温度Tと設定データとの比較も同様に行なわれる。ただし、このリカバリ定着では、メインコンデンサ45の表面温度が設定データよりも高くても発光動作を中止せず、メインコンデンサ45の表面温度Tが設定データ以下に下がるまで待ってから、Xeランプ17を発光させる。
その後、トリガー回路47にトリガー信号が入力され、Xeランプ17が発光される。Xeランプ17が適切に発光した場合には、Y標準定着によって定着されていなかった定着領域30cのイエロー感熱発色層が定着される。なお、Xeランプ17が発光しなかった場合には、Y標準定着と同様に3回の再発光処理が実施される。しかしながら、Yリカバリ定着の再発光処理でXeランプ17が発光しない場合には、これ以降の定着処理を継続することができない。そのため、LCDパネル41にXeランプ17が寿命である旨を表示し、プリント動作を中止する。
所定領域の定着完了後、又はY標準定着で定着が完了している場合には、Sカウンタ34dのカウント値sが「s=0」を満たしているかが確認される。カウント値sが「0」ではない場合には、カラー感熱記録紙2はB方向に長さmだけ搬送され、カラー感熱記録紙2の記録エリア30の定着領域30bが、定着部16の照射範囲mに対面する。また、続いてSカウンタ34dがカウントダウンされるので、照射範囲m内にある定着領域とカウント値sとが一致する。以下、これらの処理が繰り返され、カラー感熱記録紙2の先端余白31までリカバリ定着が実施される。このように、Yリカバリ定着を実施することにより、Y標準定着によって定着されなかった領域が確実に定着されるため、定着不良のプリントが作成されることはない。
Yリカバリ定着の終了後、搬送ローラ対8によってカラー感熱記録紙2がB方向に搬送され、記録エリア30のA方向先端縁30dが発熱素子アレイ11bに対面する位置まで巻き戻される。そして、プラテンローラ12の上昇によりサーマルヘッド11との間にカラー感熱記録紙2が挟み込まれる。また、パス切換え板15が、図1中破線で示すM定着位置に回動される。次いで、カラー感熱記録紙2のA方向への搬送が開始され、同時にマゼンタ画像の印画(M印画)が開始される。印画されたカラー感熱記録紙2は、反射板18とフィルタ20との間に送り込まれる。
M印画の終了後、Y定着と同様に、図7及び図8のフローチャートに示す、M標準定着及びMリカバリ定着が実施される。なお、M定着時には、カラー感熱記録紙2はフィルタ20の上に搬送されるため、M定着成分を含んだ定着光がカラー感熱記録紙2に照射される。そのため、先端余白31及び記録エリア30のマゼンタ感熱発色層が発色しないように定着される。このM定着においても、Mリカバリ定着を実施することにより、M標準定着によって定着されなかった領域が確実に定着されるため、定着不良のプリントが作成されることはない。
M定着の終了後、Y印画及びM印画と同様の手順でシアン画像の印画(C印画)が実施される。シアン感熱発色層には、通常の補完状態では発色しない熱感度が与えられているため、定着処理は行なわれない。
C印画が完了したカラー感熱記録紙2は、A方向に搬送され、カッター26によって先端余白31がカットされる。次いで、記録エリア30のA方向上流側端縁がカットされ、シート状のカラープリントとしてカラー感熱プリンタの外に排出される。続けてプリントが行なわれない場合には、給紙ローラ5によってカラー感熱記録紙2は記録紙ロール3に巻き戻される。
なお、上記実施形態では、Y標準定着の後に必ずYリカバリ定着を行なうようにしたが、図9に示すように、Y標準定着の後に点灯データRAM34fを参照し、Y標準定着において不定着領域が生じなかった場合には、Yリカバリ定着を実施しないようにすることもできる。これによれば、更にプリント速度を向上させることができる。
以上説明したように、本発明の定着方法及び定着装置及び感熱プリンタは、コンデンサが長時間のあいだ高温状態にされるのを防止することができるので、安価なコンデンサを使用しても、劣化の進行を遅くすることができる。また、コンデンサの表面温度が所定温度以下に下がったときには、Xeランプを発光させて被定着物を定着するので、プリント速度が遅くなったり、定着不良が発生することもない。
更に、Xeランプに複数回の発光をさせる場合には、コンデンサの表面温度が所定温度を超える限度まで点灯周期を短くすることができるので、コンデンサの寿命と定着時間の短縮化とを両立することができる。また、被定着物の定着されなかった不定着領域を後から定着するようにしたので、定着ミスが発生することはない。更に、コンデンサの表面温度が高いために定着できなかった不定着領域だけでなく、Xeランプの発光ミスによって生じた不定着領域についても後から定着できるようにしたので、Xeランプによる定着信頼性をより向上させることができる。
また、上記実施形態は、カラー感熱プリンタを例に説明したが、本発明は、光定着性を有するモノクロ感熱プリンタにも適用することができる。また、感熱プリンタに組み込まずに、定着装置として単体で構成することも当然できる。
更に、記録エリアを複数個の定着領域に分割し、各定着領域をXeランプの1回の発光で定着するようにしたが、記録エリア全体をXeランプの1回の発光で定着するように構成することもできる。
また、カラー感熱記録紙の搬送経路を切り換えることで、2種類の感熱発色層を一つのXeランプで定着するようにしたが、異なる定着光を放射する複数のXeランプを用いてもよい。
本発明を実施したカラー感熱プリンタの構成を示す概略図である。 カラー感熱プリンタの構成を示すブロック図である。 点灯データ用RAMのデータアドレスの内容を示す説明図である。 定着部の構成を示すブロック図である。 カラー感熱プリンタのプリントの動作手順を示すフローチャートである。 Y定着の手順を示すフローチャートである。 Y標準定着の手順を示すフローチャートである。 Yリカバリ定着の手順を示すフローチャートである。 別の実施形態のY定着の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
2 カラー感熱記録紙
8 搬送ローラ対
16 定着部
17 Xeランプ
18 反射板
20 フィルタ
30 記録エリア
30a〜30c 定着領域
31 先端余白
34 マイクロコンピュータ
34d Sカウンタ
34f 点灯データ用RAM
40 ランプドライバ
44 表面温度設定テーブル
45 メインコンデンサ
46 充電回路
47 トリガー回路
48 温度センサ

Claims (11)

  1. 光に対する定着性を有する被定着物に対面してXeランプを配置し、このXeランプを発光させて被定着物に定着光を照射して定着させる定着方法において、 前記Xeランプの発光前に、Xeランプへの印加電圧が充電されるコンデンサの表面温度を測定し、このコンデンサの表面温度が予め設定された所定温度以上であるときに、Xeランプの発光を中止することを特徴とする定着方法。
  2. 前記コンデンサの表面温度が所定温度以下に下がったときに、Xeランプを発光させて被定着物を定着することを特徴とする請求項1記載の定着方法。
  3. 光に対する定着性を有する被定着物を第1の方向に所定の間隔で間欠搬送し、被定着物の間欠搬送の停止期間中にXeランプを発光させ、該Xeランプに対面する被定着物の所定の領域に定着光を照射して定着させる定着方法において、
    前記Xeランプの発光前に、Xeランプへの印加電圧が充電されるコンデンサの表面温度を測定するステップと、
    コンデンサの表面温度が予め設定された所定温度以上であるときにXeランプの発光を中止させるステップと、
    被定着物の定着されなかった不定着領域の位置を記憶するステップと、
    前記各ステップを繰り返し、被定着物の第1の方向への搬送が完了した後に、該被定着物を第1の方向と反対側の第2の方向に所定の間隔で間欠搬送させるステップと、
    被定着物の不定着領域がXeランプに対面し、かつコンデンサの表面温度が所定温度以下であるときにXeランプを発光させるステップとからなることを特徴とする定着方法。
  4. 前記Xeランプの発光ミスによって不定着領域が発生した際に、この不定着領域の位置を記憶し、第2の方向への被定着物の間欠搬送中に、該発光ミスによる不定着領域の定着も行なうことを特徴とする請求項3記載の定着方法。
  5. 光に対する定着性を有する被定着物に対面して配置され、該被定着物に定着光を照射して定着するXeランプと、
    Xeランプへの印加電圧が充電されるコンデンサを含み、該Xeランプを発光させる発光回路と、
    コンデンサの表面温度を測定する温度センサと、
    この温度センサの測定温度が予め設定された所定温度以下であるときに発光回路によってXeランプを発光させ、測定温度が所定温度以上であるときに発光回路によるXeランプの発光を中止させる制御手段とからなることを特徴とする定着装置。
  6. 前記制御手段は、コンデンサの表面温度が所定温度以下に下がったときに、発光回路によってXeランプを発光させることを特徴とする請求項5記載の定着装置。
  7. 光に対する定着性を有する被定着物を第1の方向に所定の間隔で間欠搬送する搬送手段と、
    被定着物に定着光を照射して所定の領域を定着するXeランプと、
    Xeランプへの印加電圧が充電されるコンデンサを含み、被定着物の第1の方向への間欠搬送の停止期間中にXeランプを発光させる発光回路と、
    コンデンサの表面温度を測定する温度センサと、
    この温度センサの測定温度が予め設定された所定温度以下であるときに発光回路によってXeランプを発光させ、測定温度が所定温度以上であるときに発光回路にXeランプの発光を中止させる制御手段と、
    被定着物の定着されなかった不定着領域の位置を記憶する記憶手段とからなり、
    前記被定着物の第1の方向への搬送が完了した後に、該被定着物を第1の方向と反対側の第2の方向に所定の間隔で間欠搬送させ、被定着物の不定着領域が該Xeランプに対面し、かつコンデンサの表面温度が所定温度以下であるときに、発光回路によってXeランプを発光させることを特徴とする定着装置。
  8. 前記Xeランプの発光ミスを検出する手段を設け、該Xeランプの発光ミスによって発生した不定着領域の位置を前記記憶手段で記憶し、被定着物の第2の方向への間欠搬送時に、該発光ミスにより生じた不定着領域も定着することを特徴とする請求項7記載の定着装置。
  9. 光に対する定着性を有する感熱記録紙を副走査方向に搬送する搬送手段と、主走査方向に沿って配置され、搬送中の感熱記録紙に当接して熱記録を行なうサーマルヘッドと、熱記録済みの感熱記録紙に定着光を照射して記録画像の定着を行なう定着部とを備えた感熱プリンタにおいて、
    前記定着部は、感熱記録紙に対面して配置され、該感熱記録紙に定着光を照射して定着するXeランプと、
    Xeランプへの印加電圧が充電されるコンデンサを含み、該Xeランプを発光させる発光回路と、
    コンデンサの表面温度を測定する温度センサと、
    この温度センサの測定温度が予め設定された所定温度以下であるときに発光回路によってXeランプを発光させ、測定温度が所定温度以上であるときに発光回路によるXeランプの発光を中止させる制御手段とからなることを特徴とする感熱プリンタ。
  10. 光に対する定着性を有する感熱記録紙を副走査方向に搬送する搬送手段と、主走査方向に沿って配置され、搬送中の感熱記録紙に当接して熱記録を行なうサーマルヘッドと、熱記録済みの感熱記録紙に定着光を照射して記録画像の定着を行なう定着部とを備えた感熱プリンタにおいて、
    前記定着部は、感熱記録紙に定着光を照射して所定の領域を定着するXeランプと、
    Xeランプへの印加電圧が充電されるコンデンサを含み、感熱記録紙の停止中にXeランプを発光させる発光回路と、
    コンデンサの表面温度を測定する温度センサと、
    この温度センサの測定温度が予め設定された所定温度以下であるときに発光回路によってXeランプを発光させ、測定温度が所定温度以上であるときに発光回路にXeランプの発光を中止させる制御手段と、
    感熱記録紙の定着されなかった不定着領域の位置を記憶する記憶手段とからなり、
    前記感熱記録紙への熱記録完了後に、感熱記録紙を搬送手段によって副走査方向の第1の方向に所定の間隔で搬送し、
    間欠搬送の停止期間中に温度センサの測定温度が予め設定された所定温度以下であるときには発光回路によってXeランプを発光させ、
    あるいは、間欠搬送の停止期間中に測定温度が所定温度以上であるときには発光回路にXeランプの発光を中止させ、かつ記憶手段によって感熱記録紙の不定着領域の位置を記憶し、
    感熱記録紙の第1の方向への搬送が完了した後に、該感熱記録紙を第1の方向と反対側の第2の方向に所定の間隔で間欠搬送させ、
    感熱記録紙の不定着領域がXeランプに対面し、かつコンデンサの表面温度が所定温度以下であるときに、発光回路によってXeランプを発光させることを特徴とする感熱プリンタ。
  11. 前記Xeランプの発光ミスを検出する手段を設け、該Xeランプの発光ミスによって発生した不定着領域の位置を前記記憶手段で記憶し、被定着物の第2の方向への間欠搬送時に、該発光ミスにより生じた不定着領域も定着することを特徴とする請求項10記載の感熱プリンタ。
JP2003341198A 2003-09-30 2003-09-30 定着方法及び定着装置及び感熱プリンタ Pending JP2005103969A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003341198A JP2005103969A (ja) 2003-09-30 2003-09-30 定着方法及び定着装置及び感熱プリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003341198A JP2005103969A (ja) 2003-09-30 2003-09-30 定着方法及び定着装置及び感熱プリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005103969A true JP2005103969A (ja) 2005-04-21

Family

ID=34535882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003341198A Pending JP2005103969A (ja) 2003-09-30 2003-09-30 定着方法及び定着装置及び感熱プリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005103969A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100940194B1 (ko) 2008-03-11 2010-02-10 주식회사 휴비츠 보호 장치가 구비된 써멀 프린터 제어시스템

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100940194B1 (ko) 2008-03-11 2010-02-10 주식회사 휴비츠 보호 장치가 구비된 써멀 프린터 제어시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3145838B2 (ja) カラー感熱プリンタ
JP2005103969A (ja) 定着方法及び定着装置及び感熱プリンタ
JP2003103809A (ja) 光定着器及び感熱プリンタ
JP3467128B2 (ja) 感熱プリンタの定着装置
JP2005103970A (ja) 定着装置及び感熱プリンタ
US6943815B2 (en) Thermal printer and electromagnetic wave source device
JP2005103971A (ja) 定着装置及び感熱プリンタ
JP2005103972A (ja) 定着装置及び感熱プリンタ
JP3494790B2 (ja) カラー感熱プリンタ
JPH0958030A (ja) 感熱プリンタ
JP3467127B2 (ja) カラー感熱プリンタ
JP2002205420A (ja) 感熱プリンタ
KR100262156B1 (ko) 승화형 칼라프린터의 잉크시트 색상 검출장치
JP2004050696A (ja) 光定着装置
JP3494766B2 (ja) カラー感熱プリンタの光定着方法
JPH0958031A (ja) 感熱プリンタの定着装置
JP2004066483A (ja) 光定着装置及びカラー感熱プリンタ
JP2004034430A (ja) 蛍光ランプ装置及び光定着装置
JPH09314873A (ja) カラー感熱プリント方法
JPH10278325A (ja) カラー感熱プリンタ及びカラー感熱プリント方法
JP2003231281A (ja) カラー感熱プリンタ
JP2004042276A (ja) カラー感熱プリンタ
JP2005313482A (ja) カラー感熱プリンタおよびカラー感熱プリント方法
JP2006240088A (ja) 電子機器、およびその動作制御方法、並びに動作制御プログラム
JP2003220719A (ja) 光定着器の光量制御方法