JP2005103853A - 薄型遮光性両面粘着シート及びそれを用いるディスプレイ装置。 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯電話機、ノート型パソコン、PDA(小型情報機器)、カーナビゲーション等の各種の薄型フラットパネル型ディスプレイ装置に貼合装着させて光遮光性を発揮させる薄型遮光性両面粘着シート及びそれを貼合装着するバックライト又はフロントライト方式の薄型フラットパネル型ディスプレイ装置を提供することである。
【解決手段】両面に粘着剤層を設ける光透過率が0.1%以下である薄型遮光性両面粘着シートであって、シート厚が10〜20μmである基材シートの一方の片面に、光透過率が0.5%以下である金属蒸着膜を設け、他方の片面には層厚1〜10μmである白色系又は黒色系の何れかの無彩色印刷層を設け、且つ両トップ面には顔料及びフィラーのいずれも含有しない層厚が5〜15μmの粘着剤層を設けるシート厚が30〜50μmである薄型の遮光性両面粘着シートである。
【選択図】 なし
【解決手段】両面に粘着剤層を設ける光透過率が0.1%以下である薄型遮光性両面粘着シートであって、シート厚が10〜20μmである基材シートの一方の片面に、光透過率が0.5%以下である金属蒸着膜を設け、他方の片面には層厚1〜10μmである白色系又は黒色系の何れかの無彩色印刷層を設け、且つ両トップ面には顔料及びフィラーのいずれも含有しない層厚が5〜15μmの粘着剤層を設けるシート厚が30〜50μmである薄型の遮光性両面粘着シートである。
【選択図】 なし
Description
本発明は、光遮光性に優れる薄型の遮光性両面粘着シートに関し、より詳細には、液晶パネル、有機ELパネル、タッチパネル等の各種薄型のフラットパネル型ディスプレイ装置に貼合装着させて光遮光性を発揮させる薄型遮光性両面粘着シート及びそれを貼合装着するバックライト又はフロントライト方式の薄型のフラットパネル型ディスプレイ装置に関する。
近年、液晶パネル、有機ELパネル等のフラットパネル型表示装置が、パソコンの表示部、広告・情報伝達の表示プレート、携帯電話等の携帯情報端末機、また、ゲーム機、テレビ等の画像表示部に、また、電話器、複写機、ファクシミリ、プリンター等のオフィス機器や、洗濯機、冷蔵庫、炊飯器等の家電製品等の操作表示盤等に広く用いられている。 その表示装置にあって、LCD、ELD等のフラットパネル型ディスプレイに代表されるディスプレイ装置は、携帯電話機、ノート型パソコン、電子手帳に代表されるPDA(小型情報機器)、カーナビゲーション等に見られるように、益々軽量・小型・薄型・省電力型等の方向にあるのが実状である。しかも、その表示画面は、特に省電力型にあっても、鮮明で、高輝度で、高品位の表示画面を求められている。
このようにディスプレイ装置が、特に小型・薄型・省電力型のフラットパネル型ディスプレイにあって、表示画面の鮮明さ、明るさから表示媒体の液晶、EL等を表示させる光源光が外部に漏れると、表示媒体を透過してくる光が弱まり、表示の輝度、コントラスト等を著しく低下させる。そのために、漏洩光を遮光させる対策を施さねばならない。例えば、[特許文献1]には、反射型LCDに用いられる遮光性粘着シートが記載されている。片面に黒色コート層を設けた白色フィルムや、片面に白色コート層を設けた黒色フィルムや、また、黒色フィルムと白色フィルムを貼り合せた積層フィルムを使用することで、白色面で表示光が反射され、黒色面で漏洩光や外光などの不要光が遮光されて、コントラストの高い表示を可能にさせる。すなわち、400〜660nmの波長領域にわたって光透過率が0.1%以下である基材フィルムの片面又は両面に、粘着剤層にカーボンブラック等の黒色着色剤が含有する200〜1100nmの波長領域にわたって光透過率が25%以下である黒色粘着剤層を設ける遮光性粘着シートが提案されている。
また、[特許文献2]には、可能な限り金属蒸着層を薄く、しかも、金属蒸着層のピンホールからの光透過を無くすため、基材フィルムの裏面にも金属蒸着膜を設け、遮光性フィルム全体の厚さを薄くすることができる300〜800nmの波長領域にわたって光透過率が0.3%以下である基材フィルム両面に金属蒸着膜を施した両面粘着剤層を有する遮光性粘着シートが記載されている。
また、[特許文献3]には、機能として光遮光性を発揮させることを目的とするものではないが、裏面側からの光照射下に表面側に電飾を視感させる透明プラスチック板の片面に技術対応として白色印刷層を設け、その上にカラー印刷層を設ける電飾看板用の白色印刷層を設ける基材が記載されている。
以上のように、ディスプレイ装置は、携帯電話機、ノート型パソコン、電子手帳に代表されるPDA(小型情報機器)、カーナビゲーション等に見られるように、LCD、ELD等のフラットパネル型ディスプレイ装置は、益々軽量・小型・薄型・省電力型等の方向にあって、例えば、携帯電話等に見られる如く、その表示画面の技術及びその用途動向は、省電力型の低電力下により鮮明に、より高輝度に、より高品位の表示画面が求められている。また、その表示形式がバックライト方式の透過型又は半透過型であるか、又はフロントライト方式の反射型の何れかにおいても、LCD、ELD等の表示媒体面に透過又は反射させる光源光及び/又は太陽光を漏洩させないように遮光させるか、また、逆に太陽光等の不要光の進入を防止させなければならない。
通常、フラットパネル型ディスプレイ装置には、バックライトユニット(以後、BLUと略記することもある)方式又はフロントライトユニット(以後、FLUと略記することもある)方式が用いられ、LED等の光源光及び太陽光のそれぞれ単独又は両者を併用させて、以下の(1)〜(3)に示すようなディスプレイシステムを可能にさせている。
(1)バックライト方式における透過型においては、バックライトユニット(BLU)における光源光→BLUの[導光板]を介してLCD等の表示媒体面である[ディスプレイユニット]に透過表示させ画像を視感させる。
(2)バックライト方式の半透過型においては、バックライトユニット(BLU)における光源光が→BLUの[導光板]→BLUの[反射板]を介して→[ディスプレイユニット]に透過表示させ画像を視感させる。又は太陽光が→[ディスプレイユニット]を介して→BLUの[反射板]を反射→[ディスプレイユニット]に反射表示させ画像を視感させる。
(3)フロントライト方式における反射型においては、フロントライトユニット(FLU)における光源光が→FLUの[導光板]を介して→[ディスプレイユニット]を介して→[反射板ユニット]で反射→[ディスプレイユニット]に反射表示させ画像を視感させる。又は太陽光が→[FLU]→[ディスプレイユニット]透過→[反射板ユニット]で反射→[ディスプレイユニット]に反射表示させ画像を視感させる。
(1)バックライト方式における透過型においては、バックライトユニット(BLU)における光源光→BLUの[導光板]を介してLCD等の表示媒体面である[ディスプレイユニット]に透過表示させ画像を視感させる。
(2)バックライト方式の半透過型においては、バックライトユニット(BLU)における光源光が→BLUの[導光板]→BLUの[反射板]を介して→[ディスプレイユニット]に透過表示させ画像を視感させる。又は太陽光が→[ディスプレイユニット]を介して→BLUの[反射板]を反射→[ディスプレイユニット]に反射表示させ画像を視感させる。
(3)フロントライト方式における反射型においては、フロントライトユニット(FLU)における光源光が→FLUの[導光板]を介して→[ディスプレイユニット]を介して→[反射板ユニット]で反射→[ディスプレイユニット]に反射表示させ画像を視感させる。又は太陽光が→[FLU]→[ディスプレイユニット]透過→[反射板ユニット]で反射→[ディスプレイユニット]に反射表示させ画像を視感させる。
このようにバックライトユニット又はフロントライトユニットによる光源光又は太陽光を透過、反射させてLCD等の表示媒体面に画像及び/又は印字表示させるに、バックライトユニットを実装させるに際しては、上記(1)〜(3)の記載から明らかなように、光源から光りを取り入れる「導光板」と、導光板の裏面に逃げる光を反射させる「反射板」と、明るさのムラを少なくさせる導光板の上に設ける「拡散シート」と、及び画面の明るさを向上させる「プリズムシート」等が設けられ、通常、これらの光特性部材は筐体枠部材に納められているのが一般的である。また、フロントライトユニットを実装させるに際しては、上記(1)〜(2)の記載から明らかなように、通常、バックライトユニットに設けている反射板を除いた光特性部材をバックライトユニットの筐体枠部材に納め、更に、その取り除いた反射板を反射板ユニットとして別途設けられているのが一般的である。
従って、従来から、バックライト方式を透過型又は半透過型のディスプレイ装置に実装させるには、[バックライトユニット]と[LCD等のディスプレイユニット]と間を、また、フロントライト方式を反射型のディスプレイ装置に実装させるには、[フロントライトユニット]と[LCD等のディスプレイユニット]と[反射板ユニット]と間を、それぞれ貼合させなければならない。
このようにユニット部材を貼合させるに際して、例えば、従来から、貼合装着時のハンドリング性等に優れることから両面粘着シートが用いられている。しかも、これらのユニット部材を貼合させるには、少なくとも複数枚の粘着シートを必要とする。既に上述する如く、近年における技術動向としての軽量で、薄型であって、又その用途動向としての薄型で、小型化の方向にあるディスプレイ装置は、益々軽量で、益々薄型の傾向にある。従って、このようにユニット部材を貼合装着させるに用いられる両面粘着シートも、装着させることによって占めるシート層厚も技術的に無視できなくなっているのが実状である。
また、既に上述する如く、このように貼合させるために装着させる粘着シートには、バックライト、フロントライト等の光源光又は太陽光とが係わってディスプレイ画面に表示される画像及び/又は印字表示は、この貼合装着部における光源光及び太陽光の漏洩や、また、逆に太陽光等が不要光として進入することによって、表示の輝度、コントラスト等を著しく阻害させる恐れがある。従って、貼合装着させる粘着シートには、光を反射・吸収させ、光特性として光を遮光させる機能が求められる。
特に近年における、軽量で、薄型で、しかも、高視野角で、省電力型の方向にあるディスプレイ装置にあっては、このような粘着シートを貼合装着させて必要光を遮光させ、また、逆に太陽光等の不要光の進入を防止させる対策は、益々重要・不可欠で、しかも、益々薄型の技術動向にある新たなる技術課題に対しては、未だ十分に満足させるに至っていないのが実状である。
以上から、本発明の目的は、近年、携帯電話機、ノート型パソコン、電子手帳に代表されるPDA(小型情報機器)、カーナビゲーション等に見られるように益々軽量で、益々薄型の技術動向にあるフラットパネル型ディスプレイ装置に貼合用に装着され、光源光又は太陽光に係わる透過光及び/又は反射光の光漏洩、光進入を効果的に防止させ、充分な貼合接着性を有し、しかも、貼合装着させる粘着シート層厚として著しく薄型であることを特徴とする遮光性両面粘着シートを提供することである。
また、本発明の他の目的は、このような薄型の遮光性両面粘着シートを貼合装着させている携帯電話機、ノート型パソコン、PDA(小型情報機器)、カーナビゲーション等に見られる液晶パネル、有機ELパネル等の薄型のフラットパネル型ディスプレイ装置を提供することである。
そこで、本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、シート厚が12μmのPET製シートの片面に層厚60nmのアルミニウムを一層厚蒸着させ、他方の片面に白色インクを印刷させて層厚5μmの白色印刷層を設けたシート構造である薄型のシートを試作し、電灯光下に翳したところ、視感される電灯光源が効果的に隠蔽されることを見出し、しかも、その両トップにそれぞれ約10μm厚に透明粘着剤層を設けた粘着シート厚が約37μmであって、充分に接着性及び光遮光性を発揮できる薄型の両面粘着シートであることを見出し、本発明をするに至った。
本発明によれば、シート厚が10〜20μmである基材シートの両トップ面に粘着剤層を設ける光透過率が0.1%以下である薄型の遮光性両面粘着シートを提供する。
すなわち、シート厚が10〜20μmである透明基材シートの一方の片面に、光透過率が0.5%以下である少なくとも金属蒸着膜の一層厚を設け、他方の片面には白色系又は黒色系の何れかの無彩色印刷層を設ける[金属蒸着膜/基材シート/白色系又は黒色系の何れかの無彩色印刷層]のシート構造である両トップ面に、少なくとも顔料及びフィラーのいずれも含有しない透明粘着剤層を設けていることを特徴とする光透過率が0.1%以下である薄型遮光性両面粘着シートである。
また、本発明によれば、シート厚が10〜20μmである基材シートの両トップ面に粘着剤層を設ける光透過率が0.1%以下である別途態様の薄型の遮光性両面粘着シートを提供する。
すなわち、シート厚が10〜20μmである透明基材シートの一方の片面に、光透過率が0.5%以下である金属蒸着膜を設け、他方の片面には白色系又は黒色系の何れかの無彩色印刷層を設け、且つこの片方の金属蒸着膜の上に光透過率40%以下で、層厚1〜10μmである黒色印刷層を設ける[黒色印刷層/金属蒸着膜/基材シート/白色系又は黒色系の何れかの無彩色印刷層]のシート構造で、その両トップ面に、少なくとも顔料及びフィラーのいずれも含有しない透明粘着剤層を設けていることを特徴とする光透過率が0.1%以下である薄型遮光性両面粘着シートである。
また、本発明によれば、ディスプレイユニットに対してバックライトユニット又はフロントライトユニットを設けるフラトパネル型ディスプレイ装置に、シート構造が[金属蒸着膜/透明基材シート/白色系又は黒色系の無彩色印刷層]又は[黒色印刷層/金属蒸着膜/透明基材シート/白色系又は黒色系の無彩色印刷層]で、その両トップ面に感圧接着時における粘着力(N/25mm幅)が0.5〜20である粘着剤層を設ける光透過率が0.1%以下である本発明による薄型の遮光性両面粘着シートを、貼合装着させていることを特徴とする薄型のフラットパネル型ディスプレイ装置を提供する。
以上から、本発明による遮光性両面粘着シートは、基材シートの両面に高い光不透過性、すなわち、高い光反射性の光特性を発揮させる[金属蒸着膜/透明基材シート/白色系又は黒色系の無彩色印刷層]又は[黒色印刷層/金属蒸着膜/透明基材シート/白色系又は黒色系の無彩色印刷層]なる部材層を設け、しかも、その部材が占める層厚を可及的に薄型にさせるため、その部材層の組合わせにおいて、基材シートの一方の片面にほぼ一層厚の金属蒸着層を設け、他方の片面に「白色系又は黒色系の無彩色層を印刷層」として設けてなる薄型の光遮光性の両面粘着シートであることが特徴である。これによって、従来から提案されている金属蒸着層に組合わせて、高光反射性の光特性を発揮させる白色顔料を含有する白色シートを組合わせ積層させる対応や、白色顔料含有の粘着剤層を組合わせ対応させるシート構造に比べると、貼合装着用の粘着シートとしてシート厚を著しく薄型にさせることを可能にさせるシート構造にすることができる。
その結果、その両トップ面に粘着剤層を設ける粘着シートとして用いても、本発明においてはシート厚が、著しく薄型であって、その粘着シートの光透過率が0.1%以下である充分な遮光性を発揮させる貼合装着用の遮光性両面粘着シートとして用いことができる。
従来から提案されている金属蒸着膜による低光透過率面のシート構造は[金属蒸着膜/透明基材シート/金属蒸着膜]又[一層厚以上の金属蒸着膜/透明基材シート/金属蒸着膜]のように、通常、基材シートの裏面である両面に金属蒸着膜を設けて蒸着膜に発生するピンホール対策を施すのが一般的である。しかしながら、両面を金属蒸着させるには、明らかに両面に蒸着させることはコスト的にも、また、既蒸着層に対して剥離・殺傷等の防止策を対処させながら蒸着させる技術的にも煩雑さを有している。これに対して、本発明による金属蒸着膜による低光透過率面のシート構造は[金属蒸着膜/透明基材シート/白色系又は黒色系の無彩色印刷層]であって、しかも、片面に施す「金属蒸着膜」は光透過率が0.5%以下程度のほぼ一層厚の金属蒸着膜であっても、一方に白色系又は黒色系の無彩色層を薄膜に印刷させることで、片面に施す一層厚の金属蒸着膜に対して、簡便且つ容易にそのピンホール対策を施すことができる。しかも、「白色系又は黒色系の無彩色印刷層」なる光反射又は光吸収なる低光透過率層を組合わせることでシートの光透過率を適宜0.1%以下に低減させて、充分な光遮光性を賦与させる。
また、本発明による[金属蒸着膜/透明基材シート/白色系又は黒色系の無彩色印刷層]なるシート構造における、「白色系又は黒色系の無彩色印刷層」なる組合わせは、例えば、従来のように基材シートの裏面に、白色シートを積層させる、又は白色粘着剤層を塗布させる対処法に比べると、本発明による[金属蒸着膜/透明基材シート/白色系又は黒色系の無彩色印刷層]なる対処法は著しくシート厚を薄型にさせる部材の組合わせ対処法と言える。
これによって、本発明による薄型遮光性両面粘着シートのシート厚は、両面の粘着剤層を合わせて[金属蒸着膜/透明基材シート/白色系又は黒色系の無彩色印刷層]又は[黒色印刷層/金属蒸着膜/透明基材シート/白色系又は黒色系の無彩色印刷層]なるシート構造において、特に「白色系又は黒色系の無彩色印刷層」なる印刷層を組合わせていることで、その基材シート厚10〜20μmにおいて、両トップ面に顔料及びフィラーのいずれも含有しない粘着剤層として層厚5〜15μmの粘着剤層を設けて充分に接着性を発揮できる薄型遮光性両面粘着シートにすることを可能にさせる。
以下に、本発明による光遮光性を発揮させる薄型遮光性両面粘着シート、それを用いるバックライト型又はフロントライト型のディスプレイ装置に係わって、その実施するための最良の形態について更に説明する。
既に上述する如く、本発明による光遮光性を発揮させる貼合装着用の粘着シートは、[金属蒸着膜/基材シート/白色印刷層又は黒色印刷層]なるシート構造であって、シート厚が10〜20μmである基材シートの一方の片面に、光透過率が0.5%以下程度の蒸着層厚が一層厚程度の金属蒸着層を設けていることが特徴である。本発明においては、好ましくは、必要に応じて光透過率が0.3%以下程度の二層厚以上の金属蒸着膜であっても、その占める層厚は数百nm程度以下の1μmに満たない層厚であることから本発明の薄型遮光性粘着シートとした適宜好適に用いられる。
また、本発明においては、このように基材シートの片面に蒸着させる光透過率が0.5%以下、好ましくは0.4%以下で、更に好ましくは0.3%以下である金属蒸着膜に対して、他方の片面である基材シートの裏面には、白色系又は黒色系の無彩色インク(又は無彩色塗料)の1〜10μm、好ましくは7μm以下で、更に好ましくは5μm以下の層厚の印刷層を組合わせていることが特徴である。本発明において、この印刷層が白色系の無彩色層の場合には、その光反射率が60%を超えて、好ましくは、70%以上の光反射率を発揮する白色印刷層であることが粘着シートの光透過率をより低減させて0.1%以下にさせることからより好適である。また、この印刷層が黒色系の無彩色層の場合には、その光透過率が40%以下で、好ましくは、30%以下の光透過率を発揮する黒色印刷層であることが、遮光性の向上、外光の反射をより防止させることからより好適である。
また、既に上述する如く、[粘着剤層/金属蒸着膜/基材シート/白色印刷層又は黒色印刷層/粘着剤層]のように両トップ面に設ける粘着剤層の層厚は、5〜15μmの範囲において、好ましくは8μm以上、更に好ましくは10μm以上で、特に限定する必要のない限り、好ましくは、顔料及びフィラーのいずれも含有しない粘着剤(又は透明粘着剤)であることが、粘着剤層厚を可及的に薄目にさせて、必要充分な粘着力を発揮させる観点から、より好適である。
そこで、この粘着剤層に所望される粘着力は、使用される用途及び使用のさせ方で一概に特定されないが、本発明において、感圧接着時における粘着力(N/25mm幅)として、0.5〜20で、好ましくは3〜15で、更に好ましくは、10以下において適宜好適に用いることをできる。
そこで、このような粘着剤層(又は透明粘着剤層)として、本発明において、例えば、装着時のハンドリング性から転写性及び/又は本発明の目的である光遮光性、光隠蔽性を損ねさせない観点から耐ブリスター性に富む感圧接着性のアクリル系透明粘着剤を適宜好適に使用することができる。このような透明粘着剤として、例えば、既に本発明者が特願2003−188831として特許出願されている粘着剤であって、重量平均分子量(Mw)が100万以上で、Tgが0℃以下のアクリル系ポリマーの100重量部当たり、Tgが0〜100℃で、軟化点が50〜150℃である重合ロジンエステルの粘着付与樹脂の3〜7重量部と、官能基のモル数比でアクリル系ポリマー官能基1%の添加でゲル分率が50%以上であるエポキシ系架橋剤の0.001〜0.5重量部を含有する粘着剤を適宜好適に使用することができる。そこで、本発明において、この主粘着樹脂成分であるアクリル系ポリマーに係わって、その重量平均分子量が100万以下では、通常、低架橋度で高ゲル分率にはならない。また、その重量平均分子量が100万以上であっても高架橋度にしなければ高ゲル分率とならない系では、プラスチィックフィルムのハガレや発泡を防止させ難い傾向にある。また、粘着付与樹脂に係わって、その添加量が、下限値の3重量部未満では、通常、プラスチィックフィルムに対する密着性が発揮され難い。また、上限値の7重量部を超えると粘着剤層の光透過性の低下やヘイズが高めの粘着剤となる。更には、この粘着付与樹脂に係わって、Tgが0℃以下で、軟化点が50℃以下では加熱時に粘着剤層の凝集力を低下させて発泡の原因となる。また、Tgが100℃以上で、軟化点が150℃以上では、主粘着剤樹脂成分のアクリル系ポリマーとの相溶性が低下して、粘着剤表面にブリードし、特に加熱時にブリード層が関与してハガレ発生の要因となる。
そこで、本発明による機能性両面粘着シートの片面に設ける粘着剤層は、好ましくは、上記する耐ブリスター性粘着剤剤を、黒色基材シートにトランスファー(又は転写)させて設けられる粘着剤であれば、この機能性両面粘着シートの取扱い性(又はハンドリング性)を向上させる観点から好ましい。また、上記に記載する透明粘着剤は、下記する関係式(1)で表される関係を満たさせることで、既に上記した所望する粘着剤層厚を転写させることができる。その透明粘着剤層の転写時における粘着性を表す評価値が、下記関係数式(1)で、表される関係を満たしていることが特徴である。
式中、PETフィルムとスライドガラスとを貼合し貼り合わせ5分直後のヘイズ:HZ5値で、貼り合わせ24時間後のヘイズ:HZ24値を示す。
式中、PETフィルムとスライドガラスとを貼合し貼り合わせ5分直後のヘイズ:HZ5値で、貼り合わせ24時間後のヘイズ:HZ24値を示す。
また、既に上述する理由から、この粘着剤が耐ブリスター性(又は発泡防止性)であることが好ましい。また、そのために上記に記載する透明粘着剤は、下記する関係式(2)で表される関係を満たさせることで、粘着剤層として耐ブリスター性であることを適宜評価することができる。すなわち、耐ブリスター性の劣る粘着剤では、例えば[PETフィルム−PCシート]の対向被着体部材間を粘着剤層で貼合わせた供試体を80℃下に加熱させ、その前後におけるヘイズ値を測定することで、光透過性の低下がヘイズ値の上昇で、その上昇の要因が発泡による透明性の低下であることから、本発明においては、上記する関係式(1)に表すパラメータ値として適宜評価することができる。
式中、プラスチィックフィルム同士を貼合し、加熱前のヘイズ値:HZBHで、80℃加熱後のヘイズ値:HZAHを示す。
式中、プラスチィックフィルム同士を貼合し、加熱前のヘイズ値:HZBHで、80℃加熱後のヘイズ値:HZAHを示す。
また、本発明において、既に上述したような理由で、含有させている粘着付与樹脂として、好ましくは、重合ロジンエステルを適宜好適に選ぶことができる。特に、従来から重合ロジンエステルは、プラスチィック基材に対する密着性が優れ、基材表面への濡れ性がよく、特に加熱時にはPC、PMMA等の通常の基材からの発泡成分を粘着剤層に滞留させ難くするのに係わって[粘着剤層−基材シート]界面でのアワ・剥がれを防止させる傾向にある。
そこで、このように、耐ブリスター性で、常温程度の非加熱下に感圧接着させることができるアクリル系粘着剤を、セパレートフィルム材上にバーコーター、ロールコーター、スリットダイコーター、リバースロールコーター、ナイフコーター、ドクターブレードコーターで、フィルム状に塗布させた後、その上にセパレートフィルム材を重ね貼りさせて、2枚のセパレートフィルム材間にフィルム状に挟持させた粘着剤層厚が5〜15μm、好ましくは8〜15μm範囲にあるトランスファー性フィルム状粘着剤を用いることができる。このセパレートフィルム材として、PETフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン等を挙げることができる。
そこで、本発明においては、以上のような特徴を有し各種の光特性フィルムの貼合わせ接着に用いられるアクリル系粘着剤樹脂組成物の主成分としてのアクリル系ポリマーは、好ましくは、重量平均分子量(Mw)が100万以上で、Tgが0℃以下のアクリル系ポリマーが適宜好適に選んで用いられる。本発明において、このような特定のアクリル系ポリマーとしては、以下に挙げる重合性モノマーの単独又は2種以上の混合物を重合させて得られる。そのポリマー用の好適なモノマーとして、例えば、メチルアクリレート,エチルアクリレート,n−プロピルアクリレート,イソプロピルアクリレート,n−ブチルアクリレート,sec−ブチルアクリレート,イソブチルアクリレート,tert−ブチルアクリレート,n−ペンチルアクリレート,n−ヘキシルアクリレート,2−エチルヘキシルアクリレート,n−オクチルアクリレート,n−デシルアクリレート,n−デシルメタクリレート,ラウリルアクリレート,ラウリルメタクリレート,トリデシルアクリレート,トリドデシルメタクリレート,ステアリルアクリレート、ステアリルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート等をモノマー主成分として、アクリル酸,メタクリル酸,イタコン酸,クロトン酸,マレイン酸,2−ヒドロキシエチルアクリレート,2−ヒドロキシエチルメタクリレート,3−ヒドロキシプロピルアクリレート,3−ヒドロキシプロピルメタクリレート,4−ヒドロキシブチルアクリレート,4−ヒドロキシブチルメタクリレート,グリシジルアクリレート,グリシジルメタクリレート,ジメチルアミノエチルアクリレート,ジメチルアミノエチルメタアクリレート,ジエチルアミノエチルメタアクリレート等の官能基含有モノマーをモノマー主成分100重量部に対して0.1〜10重量部程度配合した混合物を挙げることができる。
また、その他のモノマーとして、例えば、メチルメタクリレート,エチルメタクリレート,n−プロピルメタクリレート,イソプロピルメタクリレート,n−ブチルメタクリレート,sec−ブチルメタクリレート,イソブチルメタクリレート,tert−ブチルメタクリレート,n−ペンチルメタクリレート,n−ヘキシルメタクリレート,2−エチルヘキシルメタクリレート,n−オクチルメタクリレート,フェニルメタクリレート,フェニルアクリレート,エトキシエチルアクリレート,エトキシエチルメタクリレート,プロポキシエチルアクリレート,プロポキシエチルメタクリレート,ブトキシエチルアクリレート,ブトキシエチルメタクリレート,スチレン,メチルスチレン,塩化ビニル,塩化ビニリデン,酢酸ビニル,アクリロニトリル,メタクリロニトリル,γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン,ビニルトリメトキシシラン,トリメトキシシリルプロピルアリルアミン等を挙げることができ、さらに、ジエチレングリコールのジアクリル酸エステル,トリエチレングリコールのジアクリル酸エステル,ジエチレングリコールのジメタクリル酸エステル,トリエチレングリコールのジメタクリル酸エステル,ジビニルベンゼン等を分子内に重合性基を2個以上有するモノマーを共重合しても良い。
また、本発明において、Tgが0〜100℃で、軟化点が50〜150℃である粘着付与樹脂としては、既に上述した理由から、好ましくは、ロジン樹脂又はその誘導体が好適に用いられる。その誘導体として、部分不均化、または不均化ロジン、水添ロジン、マレイン酸変性ロジン、重合ロジンエステル、ホルムアルデヒド変性ロジン等を挙げることができる。また、この粘着剤に係わって、上記する架橋剤としては、通常、エポキシ化合物系架橋剤、イソシアネート化合物系架橋剤、アジリジン化合物系架橋剤及びアミノ樹脂系架橋剤が挙げられるが、既に上述した理由から、主粘着剤成分のアクリル系ポリマーの官能基のモル数比でアクリル系モノマーの官能基1%の添加でゲル分率50%以上であるエポキシ化合物系架橋剤が適宜好適に用いられる。中でも分子内に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物系架橋剤が好ましい。そこで、このように分子内に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物系架橋剤としては、1,3-ビス(N,N-ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,N',N'-テトラグリジル-m-キシリレンジアミン、N,N,N',N'-テトラグリジルアミノフェニルメタン、トリグリシジルイソシアネート、m-N,N-ジグリシジルアミノフェニルグリシジルエーテル、N,N-ジグリシジルトルイジン、N,N-ジグリシジルアニリン、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエーテル等を挙げることができる。
また、本発明において、金属蒸着の薄膜層としての金属種には、特に限定されないが、アルミニウム、鉄、クロム、ニッケル、金、銀、銅等から適宜選択して使用することができるが、基材シートのプラスチック・フィルム上に金属薄膜層を形成させる方法として、スパッタリング法、イオンプレーティング法、電気及び化学メッキ等を挙げることができる。本発明においては、例えば、PETフィルムにアルミニウム金属を蒸着させ、その蒸着膜層厚として、300〜800nmの波長領域にわたって、例えば、光透過率を0.5%以下にさせるに、通常、その層厚は30〜500nmであれば適宜好適に用いられる。また、その基材シート(又はフィルム)としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリイミド、ポリエーテル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられ、本発明において、好ましくは、PET、TAC等のシート厚が10〜20μmであれば好適に使用される。
また、本発明における[金属蒸着膜/透明基材シート/白色系又は黒色系の無彩色印刷層]又は[黒色印刷層/金属蒸着膜/透明基材シート/白色系又は黒色系の無彩色印刷層]なるシート構造において、「白色系又は黒色系の無彩色印刷層」なる白色印刷層又は黒色印刷層を形成させるに、透明基材シートの片側全面に又は金属蒸着膜面に、例えば、油性、UV硬化性の白色又は黒色インク(又は白色又は黒色塗料)を用い、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷等にて形成させることができる。本発明においては、既に上述する如く、その印刷層厚1〜10μmで、好ましくは、3〜8μmで適宜白色印刷及び黒色印刷を1層又は1層以上の多数回印刷することができる。
以上から、本発明によるシート構造が[金属蒸着膜/透明基材シート/白色系又は黒色系の無彩色印刷層]又は[黒色印刷層/金属蒸着膜/透明基材シート/白色系又は黒色系の無彩色印刷層]で、その両トップ面に、例えば、上記するトランスファー性フィルム状粘着剤を貼合装着させてなる薄型遮光性両面粘着シートを、ディスプレイユニットに対して、バックライト方式の透過型又は半透過型、又はフロントライト方式の反射型等のフラットパネル型ディスプレイ装置に貼合装着させて、光源光及び/又は太陽光の漏洩や、又は太陽光等の不要光の進入を防止させることができる。特に、既に上述する如く、粘着シート厚として、好ましくは30〜50μmなる薄型であることを特徴とすることから、特に、近年、携帯電話機、ノート型パソコン、電子手帳に代表されるPDA(小型情報機器)、カーナビゲーション等の薄型の動向にあるフラットパネル型ディスプレイ装置に貼合用粘着シートとして装着させることができる。
以下に、本発明を実施例により説明するが、本発明は、これらの実施例にいささかも限定されるものではない。
以下に、本発明を実施例により説明するが、本発明は、これらの実施例にいささかも限定されるものではない。
<各種の測定及び試験方法>
(1)ゲル分率は、測定用試料を酢酸エチルに浸漬させ、1昼夜放置後の不溶分を重量%で表示する。
(2)耐ブリスター試験は、供試試料を1.5mm厚PC板に50mm×50mmサイズで貼合し、50℃×5kg/cm2×20分オートクレーブ処理を行った後、ヘイズを測定する。その後85℃設定のオーブンに24時間入れ取り出し、外観の観察およびヘイズの測定を行う。ヘイズはMH−150(村上色彩研究所製)を用い測定を行う。
(3)測定試料の作成は、セパフィルムに挟持するフィルム状粘着剤のMRF25を剥離後、25μmPETフィルムを貼り合わせ測定用試料とした。
(4)粘着力測定は、JIS Z 0237法に準拠し,対SUS板の貼り付け5分後と24時間後の粘着力を測定する。
(5)貼り合わせ適性試験は、供試試料をスライドガラスに粘着力測定で使用する圧着ローラーを用いて貼付し、貼付後5分後および24時間後のヘイズを測定する。
(6)光反射率又は光透過率は、ミノルタ製の分光測色計CM−3700d(反射率測定範囲:0〜200%、分解能:0.001%)を用いて、測定波長360〜740nm範囲で測定する。
(7)光漏れは、(株)村上色彩研究所製のヘイズメーターHM−150を用いて、全光線透過率(JIS K 7361)を測定して有り無しを評価する。
(1)ゲル分率は、測定用試料を酢酸エチルに浸漬させ、1昼夜放置後の不溶分を重量%で表示する。
(2)耐ブリスター試験は、供試試料を1.5mm厚PC板に50mm×50mmサイズで貼合し、50℃×5kg/cm2×20分オートクレーブ処理を行った後、ヘイズを測定する。その後85℃設定のオーブンに24時間入れ取り出し、外観の観察およびヘイズの測定を行う。ヘイズはMH−150(村上色彩研究所製)を用い測定を行う。
(3)測定試料の作成は、セパフィルムに挟持するフィルム状粘着剤のMRF25を剥離後、25μmPETフィルムを貼り合わせ測定用試料とした。
(4)粘着力測定は、JIS Z 0237法に準拠し,対SUS板の貼り付け5分後と24時間後の粘着力を測定する。
(5)貼り合わせ適性試験は、供試試料をスライドガラスに粘着力測定で使用する圧着ローラーを用いて貼付し、貼付後5分後および24時間後のヘイズを測定する。
(6)光反射率又は光透過率は、ミノルタ製の分光測色計CM−3700d(反射率測定範囲:0〜200%、分解能:0.001%)を用いて、測定波長360〜740nm範囲で測定する。
(7)光漏れは、(株)村上色彩研究所製のヘイズメーターHM−150を用いて、全光線透過率(JIS K 7361)を測定して有り無しを評価する。
(参考例1:粘着剤溶液の調製)
窒素置換可能な4ツ口フラスコに、アクリル酸ブチルエステル97部、アクリル酸3部、酢酸エチル90部トルエン30部を入れ、窒素置換下で68℃まで加熱し、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.15部を投入し、重合を開始する。重合開始後2、4、5時間後にアゾビスイソブチロニトリル0.15部を投入し、更に重合開始後6時間30分で酢酸エチルを103部追加させて重合を終了させた。
窒素置換可能な4ツ口フラスコに、アクリル酸ブチルエステル97部、アクリル酸3部、酢酸エチル90部トルエン30部を入れ、窒素置換下で68℃まで加熱し、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.15部を投入し、重合を開始する。重合開始後2、4、5時間後にアゾビスイソブチロニトリル0.15部を投入し、更に重合開始後6時間30分で酢酸エチルを103部追加させて重合を終了させた。
(参考例2:トランスファー性フィルム状粘着剤)
窒素置換可能な4ツ口フラスコにアクリル酸ブチルエステル97部、アクリル酸3部酢酸エチル120部トルエン10部を仕込み窒素置換下で63℃まで昇温し、開始剤AIBNを0.075部投入、重合を開始し、重合開始4時間後に開始剤AIBNを0.15部追加投入しさらに4時間重合を行う。重合後酢酸エチルを270部投入し、アクリル系ポリマー溶液を得た。ゲルパーミュエーションクロマトグラフ(GPC)法にて重量平均分子量を測定したところ、120万であった。次いで、このアクリル系ポリマー溶液のアクリル系ポリマーの100部に対し、粘着付与樹脂であるエステルガム10D(理化ファインテック製、Tg70℃、軟化点110℃の重合ロジンエステル)5部、架橋剤であるテトラッドX(三菱瓦斯化学製、エポキシ系硬化剤)0.05部(対アクリル酸官能基1.3%添加)を混合させて耐ブリスター性に優れる透明粘着剤を調製した。次いで、この粘着剤樹脂組成物をPET剥離フィルムMRX38(三菱化学ポリエステル製)に乾燥後25μmとなる様に塗工を行い、乾燥後PET剥離フィルムMRF38(三菱化学ポリエステル製)を貼合させてトランスファー性フィルム状粘着剤を作成した。
窒素置換可能な4ツ口フラスコにアクリル酸ブチルエステル97部、アクリル酸3部酢酸エチル120部トルエン10部を仕込み窒素置換下で63℃まで昇温し、開始剤AIBNを0.075部投入、重合を開始し、重合開始4時間後に開始剤AIBNを0.15部追加投入しさらに4時間重合を行う。重合後酢酸エチルを270部投入し、アクリル系ポリマー溶液を得た。ゲルパーミュエーションクロマトグラフ(GPC)法にて重量平均分子量を測定したところ、120万であった。次いで、このアクリル系ポリマー溶液のアクリル系ポリマーの100部に対し、粘着付与樹脂であるエステルガム10D(理化ファインテック製、Tg70℃、軟化点110℃の重合ロジンエステル)5部、架橋剤であるテトラッドX(三菱瓦斯化学製、エポキシ系硬化剤)0.05部(対アクリル酸官能基1.3%添加)を混合させて耐ブリスター性に優れる透明粘着剤を調製した。次いで、この粘着剤樹脂組成物をPET剥離フィルムMRX38(三菱化学ポリエステル製)に乾燥後25μmとなる様に塗工を行い、乾燥後PET剥離フィルムMRF38(三菱化学ポリエステル製)を貼合させてトランスファー性フィルム状粘着剤を作成した。
(参考例3:アクリル系の耐ブリスター性透明粘着剤)
窒素置換可能な4ツ口フラスコにアクリル酸メチルエステル30部アクリル酸ブチルエステル69部、プラクセルFA−1(ダイセル化学製)1部、酢酸エチル120部トルエン10部を仕込み窒素置換下で63℃まで昇温し、開始剤AIBNを0.075部投入、重合を開始し、重合開始4時間後に開始剤AIBNを0.15部追加投入しさらに4時間重合を行う。重合後酢酸エチルを270部投入し、アクリル系ポリマー溶液を得た。GPC法にて重量平均分子量を測定したところ、130万であった。次いで、このアクリル系ポリマー溶液のアクリル系ポリマーの100部に対し、エステルガム10D(理化ファインテック製、Tg70℃、軟化点110℃の重合ロジンエステル)5部、コロネートL(日本ポリウレタン製、イソシアネート硬化剤)0.1部(対プラクセルFA−1官能基10.6%添加)を混合させてアクリル系の耐ブリスター性透明粘着剤を調製した。
窒素置換可能な4ツ口フラスコにアクリル酸メチルエステル30部アクリル酸ブチルエステル69部、プラクセルFA−1(ダイセル化学製)1部、酢酸エチル120部トルエン10部を仕込み窒素置換下で63℃まで昇温し、開始剤AIBNを0.075部投入、重合を開始し、重合開始4時間後に開始剤AIBNを0.15部追加投入しさらに4時間重合を行う。重合後酢酸エチルを270部投入し、アクリル系ポリマー溶液を得た。GPC法にて重量平均分子量を測定したところ、130万であった。次いで、このアクリル系ポリマー溶液のアクリル系ポリマーの100部に対し、エステルガム10D(理化ファインテック製、Tg70℃、軟化点110℃の重合ロジンエステル)5部、コロネートL(日本ポリウレタン製、イソシアネート硬化剤)0.1部(対プラクセルFA−1官能基10.6%添加)を混合させてアクリル系の耐ブリスター性透明粘着剤を調製した。
(実施例1:遮光性両面粘着シート)
12μm厚のPETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、M310E12)の基材シートの片面に、10−2Paの条件下でアルミニウムを蒸着膜厚50nmになるように蒸着させた。このシートの全光線透過率を測定したところ0.4%であった。このアルミニウム蒸着させたPET基材シートの他方の片面である裏面に、東洋紡績(株)製バイロン20SSを100部と大日精化工業(株)製UTCO501を200部、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLの5部を混合した白色塗料を印刷させて5μm厚の白色印刷層を形成させた。その結果、[アルミニウム蒸着膜/PET基材シート/白色印刷層]なるシート(A)の全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ0.1%であった。なお、この白色印刷層面の550nm波長光の反射率は75%であった(反射率は、JIS Z 8730に準拠し測定した)。
12μm厚のPETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、M310E12)の基材シートの片面に、10−2Paの条件下でアルミニウムを蒸着膜厚50nmになるように蒸着させた。このシートの全光線透過率を測定したところ0.4%であった。このアルミニウム蒸着させたPET基材シートの他方の片面である裏面に、東洋紡績(株)製バイロン20SSを100部と大日精化工業(株)製UTCO501を200部、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLの5部を混合した白色塗料を印刷させて5μm厚の白色印刷層を形成させた。その結果、[アルミニウム蒸着膜/PET基材シート/白色印刷層]なるシート(A)の全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ0.1%であった。なお、この白色印刷層面の550nm波長光の反射率は75%であった(反射率は、JIS Z 8730に準拠し測定した)。
次いで、参考例1で調製させた粘着剤溶液100部に日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLを1.5部混合し、剥離PETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム製MRF25)の剥離処理面にドクターブレードで乾燥後の粘着剤層厚が9μmになるように塗工させ、上記シート(A)の両トップ面に貼合させて室温で7日熟成した。このフィルムの全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ0.1%で、本発明による薄型遮光性両面粘着シートを調製することができた。また、JIS Z 0237法に準拠させて粘着力を測定したところ、8(N/25mm幅)であった。
(実施例2:遮光性粘着シート)
12μm厚のPETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、M310E12)(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、M310E12)の基材シートの片面に、10−2Paの条件下でアルミニウムを蒸着膜厚60nmになるように蒸着させた。このシートの全光線透過率を測定したところ0.3%であった。このアルミニウム蒸着させたPET基材シートの他方の片面である裏面に、東洋紡績(株)製バイロン20SSを100部と大日精化工業(株)製UTCO501を200部、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLの5部を混合した白色塗料を印刷させて5μm厚の白色印刷層を形成させた。次いで、このアルミニウム蒸着膜面に、東洋紡績(株)製バイロン20SSを100部と大日精化工業(株)製UTCO591の200部、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLの5部を混合した黒色塗料を印刷させて3μm厚の黒色印刷層を形成させた。その結果、[黒色印刷層/アルミニウム蒸着膜/PET基材シート/白色印刷層]なるシート(B)の全光線透過率をJIS K 7361に準拠させて測定したところ0.1%以下であった。なお、この白色印刷層面の550nm波長光の反射率は75%で(反射率は、JIS Z 8730に準拠し測定した)、また、黒色印刷層面の550nm波長光の光透過率は35%であった。
12μm厚のPETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、M310E12)(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、M310E12)の基材シートの片面に、10−2Paの条件下でアルミニウムを蒸着膜厚60nmになるように蒸着させた。このシートの全光線透過率を測定したところ0.3%であった。このアルミニウム蒸着させたPET基材シートの他方の片面である裏面に、東洋紡績(株)製バイロン20SSを100部と大日精化工業(株)製UTCO501を200部、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLの5部を混合した白色塗料を印刷させて5μm厚の白色印刷層を形成させた。次いで、このアルミニウム蒸着膜面に、東洋紡績(株)製バイロン20SSを100部と大日精化工業(株)製UTCO591の200部、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLの5部を混合した黒色塗料を印刷させて3μm厚の黒色印刷層を形成させた。その結果、[黒色印刷層/アルミニウム蒸着膜/PET基材シート/白色印刷層]なるシート(B)の全光線透過率をJIS K 7361に準拠させて測定したところ0.1%以下であった。なお、この白色印刷層面の550nm波長光の反射率は75%で(反射率は、JIS Z 8730に準拠し測定した)、また、黒色印刷層面の550nm波長光の光透過率は35%であった。
次いで、参考例2で調製させた粘着剤層厚が12μmであるトランスファー性フィルム状粘着剤、上記シート(B)の両トップ面に貼合させた。この両面粘着シートの全光線透過率は0.1%で、本発明による薄型遮光性両面粘着シートを調製することができた。また、JIS Z 0237法に準拠させて粘着力を測定したところ、14(N/25mm幅)であった。
(実施例3:遮光性両面粘着シート)
12μm厚のPETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、M310E12)の基材シートの片面に、10−2Paの条件下でアルミニウムを蒸着層厚30nmになるように蒸着させた。このシートの全光線透過率を測定したところ0.5%であった。このアルミニウム蒸着させたPET基材シートの他方の片面である裏面に、東洋紡績(株)製バイロン20SSを100部と大日精化工業(株)製UTCO501を200部、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLの5部を混合した白色塗料を印刷させて8μm厚の白色印刷層を形成させた。その結果、[アルミニウム蒸着膜/PET基材シート/白色印刷層]なるシート(C)の全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ0.1%であった。なお、この白色印刷層面の550nm波長光の反射率は75%であった(反射率は、JIS Z 8730に準拠し測定した)。
12μm厚のPETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、M310E12)の基材シートの片面に、10−2Paの条件下でアルミニウムを蒸着層厚30nmになるように蒸着させた。このシートの全光線透過率を測定したところ0.5%であった。このアルミニウム蒸着させたPET基材シートの他方の片面である裏面に、東洋紡績(株)製バイロン20SSを100部と大日精化工業(株)製UTCO501を200部、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLの5部を混合した白色塗料を印刷させて8μm厚の白色印刷層を形成させた。その結果、[アルミニウム蒸着膜/PET基材シート/白色印刷層]なるシート(C)の全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ0.1%であった。なお、この白色印刷層面の550nm波長光の反射率は75%であった(反射率は、JIS Z 8730に準拠し測定した)。
次いで、参考例1で調製させた粘着剤溶液100部に日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLを1.5部混合し、剥離PETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム製MRF25)の剥離処理面にドクターブレードで乾燥後の粘着剤層厚が9μmになるように塗工させ、上記シート(C)の両トップ面に貼合させて室温で7日熟成した。このフィルムの全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ0.1%で、本発明による薄型遮光性両面粘着シートを調製することができた。また、JIS Z 0237法に準拠させて粘着力を測定したところ、8(N/25mm幅)であった。
(実施例4:遮光性両面粘着シート)
12μm厚のPETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、M310E12)の基材シートの片面に、10−2Paの条件下でアルミニウムを蒸着層厚30nmになるように蒸着させた。このシートの全光線透過率を測定したところ0.5%であった。このアルミニウム蒸着させたPET基材シートの他方の片面である裏面に、東洋紡績(株)製バイロン20SSを100部と大日精化工業(株)製UTCO591を200部、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLの5部を混合した白色塗料を印刷させて7μm厚の白色印刷層を形成させた。その結果、[アルミニウム蒸着膜/PET基材シート/黒色印刷層]なるシート(D)の全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ0.0%であった。なお、この蒸着面の550nm波長光の反射率は98%であった(反射率は、JIS Z 8730に準拠し測定した)。
12μm厚のPETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、M310E12)の基材シートの片面に、10−2Paの条件下でアルミニウムを蒸着層厚30nmになるように蒸着させた。このシートの全光線透過率を測定したところ0.5%であった。このアルミニウム蒸着させたPET基材シートの他方の片面である裏面に、東洋紡績(株)製バイロン20SSを100部と大日精化工業(株)製UTCO591を200部、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLの5部を混合した白色塗料を印刷させて7μm厚の白色印刷層を形成させた。その結果、[アルミニウム蒸着膜/PET基材シート/黒色印刷層]なるシート(D)の全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ0.0%であった。なお、この蒸着面の550nm波長光の反射率は98%であった(反射率は、JIS Z 8730に準拠し測定した)。
次いで、参考例1で調製させた粘着剤溶液100部に日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLを1.5部混合し、剥離PETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム製MRF25)の剥離処理面にドクターブレードで乾燥後の粘着剤層厚が9μmになるように塗工させ、上記シート(D)の両トップ面に貼合させて室温で7日熟成した。このフィルムの全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ0.1%以下で、本発明による薄型遮光性両面粘着シートを調製することができた。また、JIS Z 0237法に準拠させて粘着力を測定したところ、7(N/25mm幅)であった。
(実施例5:耐ブリスター性遮光性粘着シート)
実施例2において、上記シート(B)の両トップ面に、参考例3に記載のアクリル系の耐ブリスター性透明粘着剤を、粘着剤層厚14μmで設けた以外は、実施例2と同様にして本発明による薄型遮光性両面粘着シートを調製した。その全光線透過率は0.1%で、また、粘着力は10(N/25mm幅)であった。
実施例2において、上記シート(B)の両トップ面に、参考例3に記載のアクリル系の耐ブリスター性透明粘着剤を、粘着剤層厚14μmで設けた以外は、実施例2と同様にして本発明による薄型遮光性両面粘着シートを調製した。その全光線透過率は0.1%で、また、粘着力は10(N/25mm幅)であった。
(比較例1)
12μm厚のPETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、M310E12)の片面に東洋紡績(株)製バイロン20SSを100部と大日精化工業(株)製UTCO501を200部、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLの5部を混合し、メイヤーバーで乾燥後5μm厚となるように塗工した。このフィルムの全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ20%であった。また、白色面の550nmの反射率は75%であった。この基材を用いて粘着剤溶液と粘着シートの作成と測定は実施例1同様に行った。
このフィルムの全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ30%であった。また、白色面の550nmの反射率は75%であった。JIS Z 0237に粘着力を測定したところ、7(N/25mm幅)であった。
12μm厚のPETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、M310E12)の片面に東洋紡績(株)製バイロン20SSを100部と大日精化工業(株)製UTCO501を200部、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLの5部を混合し、メイヤーバーで乾燥後5μm厚となるように塗工した。このフィルムの全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ20%であった。また、白色面の550nmの反射率は75%であった。この基材を用いて粘着剤溶液と粘着シートの作成と測定は実施例1同様に行った。
このフィルムの全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ30%であった。また、白色面の550nmの反射率は75%であった。JIS Z 0237に粘着力を測定したところ、7(N/25mm幅)であった。
(比較例2)
12μm厚のPETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、M310E12)の片面に東洋紡績(株)製バイロン20SSを100部と大日精化工業(株)製UTCO591を200部、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLの5部を混合し、メイヤーバーで乾燥後5μm厚となるように塗工した。このフィルムの全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ3%であった。また、黒色面の550nmの反射率は1%であった。この基材を用いて粘着剤溶液と粘着シートの作成と測定は実施例1同様に行った。
このフィルムの全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ10%であった。また、黒色面の550nmの反射率は1%であった。JIS Z 0237に粘着力を測定したところ、7(N/25mm幅)であった。
12μm厚のPETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、M310E12)の片面に東洋紡績(株)製バイロン20SSを100部と大日精化工業(株)製UTCO591を200部、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートLの5部を混合し、メイヤーバーで乾燥後5μm厚となるように塗工した。このフィルムの全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ3%であった。また、黒色面の550nmの反射率は1%であった。この基材を用いて粘着剤溶液と粘着シートの作成と測定は実施例1同様に行った。
このフィルムの全光線透過率をJIS K 7361に準拠し測定したところ10%であった。また、黒色面の550nmの反射率は1%であった。JIS Z 0237に粘着力を測定したところ、7(N/25mm幅)であった。
以上から、本発明による遮光性両面粘着シートは、そのシート構造が[金属蒸着層/基材シート/白色又は黒色印刷層]又は[黒色印刷層/金属蒸着層/基材シート/白色印刷層]である両トップ面に設ける粘着剤層を含めたシート厚が60μm以下の薄型の遮光性両面粘着シートであることを特徴としている。このような薄型で、充分な遮光性を発揮させる両面粘着シートであることから、近年、携帯電話機、ノート型パソコン、電子手帳に代表されるPDA(小型情報機器)、カーナビゲーション等のより薄型で、より軽量化動向にあるフラットパネル型ディスプレイ装置に貼合用粘着シートとして装着利用させることができる。
Claims (10)
- 両トップ面に顔料及びフィラーのいずれも含有しない粘着剤層を設ける光透過率が0.1%以下の薄型遮光性両面粘着シートにおいて、
シート厚が10〜20μmである基材シートの一方の片面に、光透過率が0.5%以下である金属蒸着膜を設け、他方の片面に白色系又は黒色系の何れかの無彩色印刷層を設けていることを特徴とする薄型遮光性両面粘着シート。 - 両トップ面に顔料及びフィラーのいずれも含有しない粘着剤層を設ける光透過率が0.1%以下の薄型遮光性両面粘着シートにおいて、
シート厚が10〜20μmである基材シートの一方の片面に、光透過率が0.5%以下である金属蒸着膜を設け、他方の片面に白色系又は黒色系の何れかの無彩色印刷層を設け、且つ前記金属蒸着膜の上に光透過率40%以下で、層厚1〜10μmである黒色印刷層を設けていることを特徴とする薄型遮光性両面粘着シート。 - 前記無彩色印刷層が、反射率60%を超える白色印刷層である請求項1又は2に記載の薄型遮光性両面粘着シート。
- 前記無彩色印刷層が、光透過率40%以下である黒色印刷層である請求項2に記載の薄型遮光性両面粘着シート。
- 前記両トップ面に設ける粘着剤層の感圧接着時における粘着力が、0.5〜20(N/25mm)であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の薄型遮光性両面粘着シート。
- 前記両トップ面に設ける粘着剤層厚が5〜15μmで、前記白色系又は黒色系の何れかの無彩色印刷層厚が1〜10μmで、且つ前記金属蒸着膜厚が30〜100nmであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の薄型遮光性両面粘着シート。
- 前記両トップ面に設ける粘着剤層が、転写性及び/又は耐ブリスター性に富む感圧接着性のアクリル系粘着剤で、重量平均分子量(Mw)が100万以上で、Tgが0℃以下のアクリル系ポリマーの100重量部当たり、Tgが0〜100℃で、軟化点が50〜150℃である重合ロジンエステルの粘着付与樹脂の3〜7重量部と、官能基のモル数比でアクリル系ポリマー官能基1%の添加でゲル分率が50%以上であるエポキシ系架橋剤の0.001〜0.5重量部とを含有することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の薄型遮光性両面粘着シート。
- ディスプレイユニットに対してバックライトユニット又はフロントライトユニットを設けるフラットパネル型ディスプレイ装置において、
光透過率が0.1%以下で、両面に感圧接着時における粘着力が0.5〜20(N/2
5mm)である粘着剤層を設ける請求項1〜9に記載する何れかの薄型遮光性両面粘着シ
ートを貼合装着させていることを特徴とするフラットパネル型ディスプレイ装置。
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JP2003338700A JP2005103853A (ja) | 2003-09-29 | 2003-09-29 | 薄型遮光性両面粘着シート及びそれを用いるディスプレイ装置。 |
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JP2003338700A Pending JP2005103853A (ja) | 2003-09-29 | 2003-09-29 | 薄型遮光性両面粘着シート及びそれを用いるディスプレイ装置。 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007009137A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Nitto Denko Corp | 粘着テープ又はシート |
JP2007332306A (ja) * | 2006-06-16 | 2007-12-27 | Hitachi Kasei Polymer Co Ltd | 両面粘着テープ |
WO2009020043A1 (ja) * | 2007-08-03 | 2009-02-12 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | 表示装置組み立て用粘着テープ及びこれを用いた表示モジュールユニット |
JP2011117002A (ja) * | 2011-03-17 | 2011-06-16 | Nitto Denko Corp | 粘着テープ又はシート |
JP2011214010A (ja) * | 2011-07-16 | 2011-10-27 | Nitto Denko Corp | 粘着テープ又はシート |
-
2003
- 2003-09-29 JP JP2003338700A patent/JP2005103853A/ja active Pending
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